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引きこもり等の支援者様へのお願い

〒124-0024
東京都葛飾区新小岩2-3-11-503
NP法人 不登校情報センター
TEL 03-3654-0181
FAX 03-3654-0979

●●市(←実際の文書では伏字なし)在住、22歳男性への対応を要請されました。当方は遠方につき十分に対応できる条件にありません。どなたか可能な人のご支援をお願いいたします。

家族は、父母と兄(24歳)と本人の4人家族。また××市に母方の祖父母がいて心配をしておられます。

本人は小中学校時代の学業はかなり優秀。中学校時代から不登校が始まる。新学校に進みましたが、挫折し中退。この過程で、医師と教師から信頼感を失わさせられる処遇にあい、根強い人間不信があるようです。逆にみますと不当を扱いを受けたときに「打たれよわい」、精神的成長のよわさがあるようです。

中学校時代までの交友関係はいまでもあり、5〜6人の人とはよくあっています。対人関係にみられる発達障害レベルの問題はみられないようです。2歳上の兄も引きこもり傾向がみられますが、兄弟関係はさして問題はないので、兄に関わることは求められてはいません。

当人には以前に訪問を受けたことがあります。〔対人関係や引きこもりであることに〕「何かをされる」人とは接触したくないようです。「何もしない」それでいて自宅に出入りでき、当人側から「この人ならば安心」と感じて接触を求めてきたときに関わり始めるのが得策と思います。

  1. 以前に母親が継続的にマッサージを受けていたころ、当人はそのマッサージさんと会話ができる関係ができました。このような接触のしかたに有効性を感じます。本人には何もしないが、家族以外の人と接触をもつようになったからです。
  2. 家族にはパソコンが一台あり、兄弟が使っています。パソコンの技術的レベルはあまり高くなさそうなので、パソコン(指導)の形が考えられます。これも母親に教える形でそこに当人が「見に来る」ようにすることも考えられます。
  3. これ以外に、強引ではなく、自然な(ハプニングを含む)姿で当人と接触できる別の方法もあるかもしれません。よい考え方があれば――。
  4. 要望としては、土曜日午後3時以降の来所が都合いいようです。当人はそのころ起床し動き出すことが多く、接触の機会を得やすくなるためです。

全体としては、当人と自然な形で接触できる(安心感をもたれる)までの時間が最大の仕事になりそうです。接触できるようになった後は、確証はありませんが平穏に進行する気がします。高校を中退していますので、本人から大学進学をしたいなどの形で意思表示をしてくるかもしれません。それをゆっくりと待つことになりそうです。

この要請にこたえられそうな人は、別紙の用紙(この用紙に限りませんが)の内容でお返事を下さい。ご家族にそれを送ります。後にご家族から依頼することになります。

以上です。よろしくお願いいたします。

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