ストレスによる子どもの胸腺萎縮

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 昨年(2018年)は、ひきこもりにかかわって、身体にかかわる2つの異変を知りました。 1つは虐待・いじめを含むマルトリートメント(不適切な養育)により、脳の前頭前野の萎縮など脳を変形させること。もう1つは虐待を受けた乳児が胸腺の萎縮をまねいていたことです。

今回は胸腺の萎縮について触れていきます。それを知ったのは昨年11月の新聞記事です。サイト内の「ひきこもり周辺ニュース」に「桜井亜衣ちゃんの虐待死亡事件」として載せました。 2006年に亡くなった生後11か月の桜井亜衣ちゃん解剖所見です。「胸腺が委縮している」点が、最近の法医学の知見から虐待の可能性が高いとされ、継父が逮捕された記事です。 昨年3月に目黒区で虐待死した5歳女子の結愛ちゃんの胸腺は同年代の平均の5分の1に縮んでいたといいます(「結愛ちゃん事件」として掲載)。

私のかかわった人にときおり喉の下部を手で抑えながら違和感を訴えるPさんがいました。抑えていたのは胸腺のあたりではないでしょうか。これらのことから胸腺とは何かを調べる気になりました。 2006年、私は『ひきこもりー当事者と家族の出口』という本でPさんを想定してこう書きました。 見捨てられ恐怖や生命恐怖におかれた子ども側に「親のいいなりの道を選ぶ」という絶妙の対処法がある。そうして生き続けてきた人をどう支え、援助していくかー(同書の59~63ページ)。これが医学・医療的な対処法とともに社会的な治療法が必要になると考える背景になっています。

先日、偶然のことですがブックオフで1冊の本を手に入れました。『免疫・「自己」と「非自己」の科学』というややこしいけれども適切な書名です。多田冨雄・2001年・NHK出版。この中に胸腺についての説明がありました。18年前の発行なので、最近の知見とはいえないかもしれませんが…。

胸腺は「加齢によって鋭敏に退縮する」不思議な臓器だ。ストレスによって小さくなる。胸腺は人体の免疫システムで中枢的な働きをしている…などと説明されています。 実は免疫のシステムは複雑で私にはよく理解できないままです。幸か不幸か私は医師ではないので、その理解不十分はすっ飛ばしても支障はないでしょう。胸腺の役割がある程度わかれば、その改善・治療は医学・医療の範囲とは別に可能性はあると考えるのです。 http://urx.red/U44F

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