中日2か国のバイリンガルになる子ども

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 天丼屋さんに入りスタンド席に座りました。注文をして待っている間に隣の席に男の子を連れたお母さんが来ました。小学生くらいで座るとさっそく、小型画像を取り出して見始めました。お母さんがその子に声をかけたのですが、日本語ではなくたぶん中国語です。男の子は日本語と中国語を交えたような受け答えです。私のほうは〔?〕です。

隣に座ったお母さんに尋ねました。「中国からですか?」。「そうです」。「中国のどのあたりですか?」。「福建省」。「福州あたり?」…地理オタクの私はかなり細かく聞く癖があります。そうしたらお母さんは私の日本語がうまく聞き取れないか、言う意味が解らないのか、子どもに向かって代わりに話すように促してきました。子どもは「南の方」とこちらは日本語がよくわかるようです。 そこで話を変えました。お母さんに「学校は日本の学校ですか?」と聞くと、子どもが「そう、4年生」と答えてくれました。

日本語の熟達が低いお母さんと子どもの話を総合すると次のことがわかりました。中国で子どもは生まれた。2年ほど前から家族で日本に来ている。子どもは日本の小学校に通っている。学校で日本語が話せるようになったが、家族は中国語で話す。子どもが一時、どちらの言葉なのかを混乱する時期があった。 いまは安定していて、言葉の面でお母さんは子どもに助けられている。「でも母国語は中国語なので、その上での日本語ですよね」というと、お母さんは深くうなずいてくれました。そして「上のお姉さん(大学生)は両方できるようになったので、この子もそうなると思う」。なるほど、中日2か国のバイリンガルです。子どもが小さいときは、日本語に割とすぐなじめます。むしろ大人がたいへんですね。それと母国語を身につける意味が薄れないようにする点も大事でしょうね。

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