見せかけ元気

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子どもの頃から親にまるで口癖のように言われていたのは「いつも元気で健康に」。親の願いが自然に表われる言葉で、親からはよく聞かれるものでしょう。
しかし何ごとにも限度というものはあります。本当に体調が悪いときには「いつも元気で健康に」というわけにはいきません。そんな場合でも元気な姿でいないと叱られ、ときには「なぜちゃんとしないのか」と怒られる人がいました。倒れるくらい体調が悪いときでも元気な姿を強制され続けたこともあるようです。
思春期を迎える頃から、家に帰るときには玄関の前で呼吸を整えます。ときには自宅近くの緑地にあるベンチに腰を掛けてしばらく休み、自分の表情をたしかめ、エネルギーをためて「元気な姿」を演出して玄関を入りました。
これが見せかけ元気です。この状態を自分で「マニックディフェンス」とも言ったのですが、これは〈そう的な防御〉というある種の精神症状です。
親が子どものありのままの姿を受けとめる気持ちを持っていないと、反抗しない・聞き分けのいいタイプの子には親の思いを押しつけがちになります。親子の間で大事な何かが見えなくなり、子どもの内側で深刻な事態が進行するのです。親の期待や躾(しつけ)が虐待と同じようなものになってしまうのはこのような場合です。

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