子どもを発達障害と診断する意味

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発達障害、アスペルガースペクトラムというのは性格の問題ではなく、先天的な脳の機能障害である。このような端的な表現に出会うことがあります。ツイッターという短い文の中では特にそうならざるを得ないでしょうが、よく出会う表現です。
たぶん「性格の問題ではない」ところに重みを置いて書いているので、発達障害、アスペルガースペクトラムへの理解をすすめるつもりで書いているのでしょう。
しかし、待ってください。いま少し事態を考えていただきたいです。
人間はすべて未発達な脳の状態を持って生まれてきます。言い方を変えるならば、人間は先天的な脳の機能障害の状態で生まれてきます。その面を見失ってはいけません。
それがかなり早い時期からある子どもは発達障害と診断され、別の未発達の状態の子どもは発達障害とは診断されないのです。
人間の脳の一応の完成を20歳前後としてみたとき、小さな子どものときから発達障害だ、アスペルガースペクトラムだと診断した結果、何か欠けるものはありませんか。
発達障害であるなしに関わらず、子どもを育てる、脳を育てるという取り組み、環境づくりが必要なのです。発達障害やアスペルガースペクトラムと診断されたら、あとは医療や療育の分野の専門的なところにお任せする姿勢になっていませんか。それは子ども誰にも必要な脳を育てるという取り組みを狭めてしまいます。「人は人の中で育てる」ことの重要性です。
とりわけ家族のなかで、自然な子ども同士のかかわりを心がけるなかで出来ていくものです。保育や教育を専門的なものに閉じ込めないでオープンにしていきたいと思うのです。
4、50年以前にも発達障害やアスペルガースペクトラムの子どもはいたのです。それが今日ほどの問題にならなかった一面は、社会状況、子育ての環境が子育てにとって今日よりは優れていたとも言えるわけです。その頃は子育ての知識が遅れていたということだけではありません。
発達障害、アスペルガースペクトラムの診断とその後の対処の有効性を認めるものですが、狭く偏らないことを願うものです。

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