福祉系の季刊雑誌に取材依頼

福祉系の季刊(quarterly)雑誌でイタリアが精神病院をなくした事情を取り上げていました。
編集全体に信頼がおけます。みると取材・原稿を募集しています。
「自治体のひきこもり対策への提案」を取り上げてもらえればいいなと感じました。
電話で確認して概要を伝えました。原稿を書いて送るよりも取材を受けた方がいいと思えました。
以下は不登校情報センターの紹介と企画主旨の部分です。

不登校情報センターは1995年に設立し、2005年からは10年ばかりNPO法人になりましたが、その後任意団体に戻りました。
当初は不登校の経験者と家族の相談と進路先等の情報提供をしていました。
設立間もなく不登校経験者等が集まり始め、やがて彼ら彼女らの居場所になりました。
彼ら彼女らには不登校ばかりではなく、ひきこもり、発達障害、対人関係不安、働くに働けない…などの人が混じっていました。
しかもいろいろな人が入れ替わって来たのですが、年とともにその年齢層も高くなりました。
当事者は30代から50代の人が中心、親は60代から80代になります。
いま直面しているのはこの30代から50代の自立できていないひきこもり経験者とその家族の抱える問題です。
このテーマには15年以上取り組んでいますが上手くはいきません。
各地に先駆的な例もありますが広がりません。
各地の取り組みも参照にしながら、私自身が経験したことに基づき、作成したのが今回の「自治体のひきこもり対策への提案」です。
最大の特徴は、「従業員を募集しながら集まらない、後継者がいない」事業所の協力依頼です。
先駆的な取り組みで上手くいっているのは事業所との協力ができている場合です。
しかしそれは偶然的な要素によってかなえられたもののように見えます。
<従業員がいない・後継者がいない>というもう1つの社会問題と組み合わせることによりひきこもりの自立、特に経済的な自立を図ろうとするのが特徴です。
全国的に共通する条件があるからです。
事業所でひきこもり経験者を募集してきたのはひきこもり経験のある担当者でした。
以前に不登校情報センターの居場所に来ていた人もいます。
これらの事情を私が書くのではなく、取材してほしいと思うのは、違った人の目で事態を見てほしいからです。

池上正樹さんが二条淳也さんのブログと相談活動を紹介

7月26日、二条淳也さんのブログ「高齢ひきこもり」に断続的に書いている「ひきこもりでも結婚できる」が20回になりました。
ひきこもりに関するテーマを「ダイアモンドオンライン」で継続的に紹介している池上正樹さんが、このブログを取り上げて紹介しました(8月9日)。
「ひきこもりでも結婚できる」記事が20回になった他に、二条さんが女性や家族との対面相談活動を始めたことも紹介しています。
池上さんの紹介記事は「ひきこもり周辺ニュース」内に転載しました。
「ひきこもりでも結婚できる」の記事はなかなか奥が深く読みごたえがあります。
どこかの出版社から話が来ないか期待しています。

http://www.futoko.info/zzmediawiki/ブログ「高齢ひきこもり」

ブログ「高齢ひきこもり」http://www.futoko.info/zzblogd/

初めての野外での取材でした

『ひきこもり国語辞典』のTV取材を受けました。
車でたどり着いたところは大島小松川公園。
遠くにマンション群や団地が並び、見渡すと緑ゆたかな広い公園です。
平井小松川地域(中の島に近い四周をほぼ川に囲まれた地形)の南側になります。
やや高台になっているようで、防災マップでは荒川系河川が洪水になったときの避難場所です。
ディレクター(?)の他に、カメラと音声の3人が取材陣です。
暑い夏の午前、日陰のあるベンチに座って1時間ぐらいかかりました。
酷暑を避けた時間になります。
思ったより長くなったのは、言葉を集め始めた経過と辞典にした背景事情を話し、予想外に多く『ひきこもり国語辞典』の中身を読み、撮影のやり直しが重なったためです。
上空を飛行機が通れば、わずかな音がはいるので撮影中止、遠方を裸でランニングする人がいればこれも撮影中断です。
これが野外撮影の現場なんですね。
そういえば屋外で取材を受けたのは初めてです。
放映になるのは少し先になりそうです。

会報『ひきこもり居場所だより』新年号を制作・準備中

*1月21日に「ひきこもりから<できそうな>仕事探しの説明会」を予定し、エッセイは「ひきこもりから働き始める可能性と条件」。
*「ひきこもりから<できそうな>仕事探しの説明会」の案内チラシ
*アンケート「ひきこもり等の当事者向け・家族向け質問」(6ページ分)
*1月14日「二条さんの恋愛相談室」
以上が会報と付録になります。
これに同封する資料として預かったチラシやパンフレットが10種類ほど。
セシオネット親の会、生きづらわーほりプロジェクト「1*3お悩み相談」などです。
配布数は通常をはるかに超える1300通近くになり、印刷も時間がかかります。

「ひきこもり周辺ニュース」サイトの現状をみる

このサイトのページ総数は約3000ページになりました。それを現在は中分類と小分類にしています。
基本的にはより細分化しており、小分類においては原則として200ページを超えないようにしています。
しかし例外もあり生活困窮者、子どもの貧困は300件を超えています。
どの時点で分類したかのスタートは同じではなく、各ページへのアクセス数を単純比較できません。
結論的なことも仮説の域を超えないのはそのためです。
合計ページ数は約4979+α(1つの記事が2つ以上に分類されることもあるため)、また1ページに2つ以上の記事が掲載されることも少なからずあります。
したがって総数約3000ページと、小分類のページ数合計約4979+αは矛盾しません。
小項目分類名のうちいくつかの数値を紹介します。アクセス数とカッコ内はページ数です。〔2017年8月11日現在〕
子ども食堂・フードバンク1301(172)
  子ども食堂71(63)・フードバンク94(59)
ひきこもりの動き 660(55)
  ひきこもり調査 116(8)
いろいろな事件・事故 509(56)
不登校のニュース 404(182)
子どもの貧困のニュース 404(328)
  子どもの生活調査 132(40)
発達障害のニュース 363(113)
学習教室ニュース 366(145)
  無料塾 171(42ページ)
身体 298(46)
生活困窮者のニュース 255(333)
いじめのニュース 249(81)
奨学金のニュース 199(76)
社会的弱者のニュース 187(83)
子どもの虐待のニュース 163(178)

(1)社会的な関心が高いものがアクセスも高くなります。
子ども食堂は関心が高く、記事集めの中心にしたい「ひきこもり」への関心は低いです。
しかし、子ども食堂も社会全体から見るならば決して高いわけでもありません。
そこから、このサイト作成の意味が出てきます。
あまり注目されないことでも必要なことを取り上げていきます。
(2)ページ全体の様子を性格づければ「社会的弱者に関係する記事」を集めてることになります。
なかでも当事者の状態像の面から分類している、ひきこもり、不登校、発達障害、いじめの4分野はすでにこのサイトの性格を示しています。
それ以外の各記事も1件ずつ丁寧にみていけば、ひきこもり、不登校、発達障害、いじめの4件に重なるものもあります。
焦点が定まればすでに掲載した記事を読み直し再分類する作業が必要になりそうです。
(3)ページの中分類には対応面分類したものもあります。
これまでの民間・市民的な動きに加えて国、自治体等を最近設定しました。
状態像とは違う視点から集めた記事を分類しようとするものです。

〔2017年8月12日〕

かつしかネットの活動報告の下書きを掲載

葛飾区内で活動する団体と個人が中心になって「かつしか子ども・若者応援ネットワーク」ができて数年になります。
今年は参加各団体が実践的な活動報告を書き、報告集的な本を出すことにしています。私もいくつかのテーマでそれを書く準備をしています。
①引きこもりの親の会の最近の状況と役割
②引きこもり当事者に同行する取り組み
③20代後半以上の人への訪問活動の特徴
④居場所ワークは事務作業とサイト制作
④の「居場所ワークは事務作業とサイト制作」はまだできていません。③「20代後半以上の人への訪問活動の特徴」は未完成の気がします(実践に未完成の部分があります)。互いに重なる部分があるので調整するつもりです。
5月の連休明けに提出予定です。下書きとして掲載します。

〔「かつしか子ども・若者応援ネットワーク」の活動報告〕
http://www.futoko.info/…/%E3%80%8C%E3%81%8B%E3%81%A4%E3%81%…

家族とうまくいかなくても他人ならできる体験もある

せんじつ聞いた話です。これまでも類することを聞いた記憶はあります。
引きこもって家にいる人が、何かの都合で郵便や宅配の受け取りに玄関先に出ることがあります。偶然にその様子を見かけた親は、「なんだ、ちゃんと対応できるじゃないか」と認めるときです。
家族とはこのところまともに話をしていなかったので、ましてや他人とうまくコミュニケーションなんてとれないと漠然と考えてきたのです。それがそうではないとわかったのです。
このような例はよくあります。家族以外の人との接触が引きこもり状態の人の自立に向けての過程で大事になるのはここです。家族との接触ではなかなか経験できなくても、何らかの理由で他者と関われるといい実体験になります。周りから見るとたいしたことではないように見えても、本人にとっては大きな挑戦になっています。
緻密な計算された引きこもり対応よりも、ハプニングであれ、自然な成り行きであれ、関わりができることが大きな効果になる背景です。
もっともそういう例はまぐれあたり、レアケースになりやすいものです。着実な対応策を準備しながら、本人とは少し距離をおいて見ているのがいいと思います。

相談室などに応援を頼み送料負担に対応

1月23日に「葛飾区民大学でいじめや引きこもりを話し合いませんか」のお知らせをしました。私の手元には相談者等の名簿(門外不出!)が7500名以上あります。このうちの葛飾区・江戸川区あわせて200名以上います。その人たちに会報『ポラリス通信』と区民大学案内を一緒に送るつもりです。
しかし、送料負担が大変です。対応策として都内と千葉県の相談室などにリーフレット・チラシの同封とカンパをお願いしました。11か所から参加いただくことになり、送料負担をカバーできる見込みです。
以前に相談に来られた方にもその後の取り組み情報もお知らせできます。相談室などの応援にもなります。これからもこの方法を機動的に試みようと思います。いい機会ができました。

相談室リーフやイベントチラシの扱いについて

心理相談室サウダージさんから、「メンタル相談」サイトに載せる紹介情報、開設者・前田昭典さんのプロフィールが送られてきました。それらはすぐにサイトに掲載しました。
送られてきたものは他にもあります。心理相談室のリーフレット、グループカウンセリングの案内チラシ、イベントのチラシ。それぞれが20枚近くあります。これを身近な人に渡してほしいという趣旨と思います。
所定の場所に置きますが1枚でも誰かが持っていけばいいほうで、そのうち処分の対象になります。
これまでもいろいろな方から案内書やイベントのお知らせを送っていただくことはありました。どう処理するのかの一般的な慣行をお伝えします。
(1)イベント的なものは「イベント情報」サイトに掲載します。⇒メールフォームでイベントの受付はしていますので、それに書きこんでいただくのがベストです。
(2)身近な人に何かに参加するように呼び掛けることは原則としてありません。所定の場所に置きますが、量(枚数)はせいぜい2、3枚です。多くを置く場所はありません。残りはすぐに処分しますので多数を送っていただいても無駄になります。
(3)情報センターには相談者等の名簿が数千人分あります。門外不出です。特に希望をされるときはこれらの人に送付致します。1通120円とし、A4版以内の大きさで1通の重さは10g以内とします。30通以上(最低経費3600円)を申込み単位とします。
名簿は市区町村別に分かれていますが、どういう人(年齢・男女・状態など)であるのかの属性はわけることができません。
このような扱いになるとの前提でお送りください。

「日刊ADHD新聞」に期待するがゆえの苦言です

ネット上の「日刊ADHD新聞」9月5日付のトップに不登校情報センターの2つのブログから「ムラテックのコピー・ファクス複合機の使いづらさ」「10日のサポステ報告と交流会は中止します」「トカネットの活動を応援ネットで報告しかなり好評」「『学校・教育団体』『相談・支援団体』ページのトップを整理」「Facebook内のページはリンクできないか?」の5本の記事が並びました。
ありがたいとは思うのですが、「日刊ADHD新聞」の編集スタンスを考えるとそうとばかりは言っておれません。
小人数で編集されているので手が回らないのかもしれません。新聞のテーマに沿った内容を期待している人が多いはずです。その視点から見ると不満足感を持つのです。
新聞はトップの文字情報に続く動画が中心で、文字情報は編集上の都合ではじめに並んでいる、そんな憶測もしてしまいます。
私のブログはあくまでも不登校情報センターの日常から生まれることを書いています。活動の性格上「日刊ADHD新聞」に触れるものもあると思います。それを転載し紹介していただくのはいいのですが、読まれる方にはどうでもいいと思うこともあるのではないかと思うのです。
逆に考えると、私の考える“これは!”と思うものも、編集の目には留まらない事態も想定されます。これが「日刊ADHD新聞」の編集スタンスに表われると感じるのです。貴重な活動をされている「日刊ADHD新聞」にいっそうの向上を願い、5本の記事をトップに並べていただいたこの機会にあえて“苦言”を書いてみたくなりました。