(31)『平成20年を迎えて』

3月 28th, 2008

 今年もまた、新しい年が始まる事となった。自分が幼い子どもの頃は、正月になるとよく身内での親戚にご挨拶へと行ったりしては、その度にお年玉をもらっては喜んでいたものであった。その当時、自分はまだ子どもであった事もあり、多くの親戚の人達から何かと可愛がられては、とても喜んでいた幼い時の自分であった。
 現在では、自分もすでに成人を過ぎた大人としての年齢となり、昔のように多くの親戚の人達も、皆、会わなくなってしまったのである。自分が20歳を過ぎてから、現在での30代を迎えるまでの一年一年は、まだ幼かった子どもの頃に比べて、歳月が過ぎてゆくのがやたらに早く思えてくる。
 ずっと子どものままではいられないかのように、自然と時は流れてゆく。従然なるままに、日々の暮らしは終止符を遂げる事もないまま、あっけもなく過ぎるだけである。
 年が新たに明ける事での、一体何がめでたいと言うのだろうか。ただ単に、年月が過ぎて入れ変わるだけの事である。このような事など、あまり疑問を抱いたところにおいても何がどうであるという事はないので、そっと目を反らして見過ごしてしまえば良い。
 取りあえず、今年も色々な意味において、不真面目である事がより自分にとって、まさに、ふさわしい年でありますように。新年から早々にも、そのように自分の中で暗示をかけたくなってしまう。

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