(94)『大人になる変化を恐れ』

4月 1st, 2010

 無理をしてまでも、自分が成長をしたいとは思わない。
 しかし、だからと言って子供のままでいたい訳ではない。
 全くわからない。
 ひたすらに悩んでいる時だけが、一時一時を過ぎて行く。
 若い時は、やりたい事が何でもできるのさなどと言う歌があったが、それは歌だから格好良いように言えるものであって、ある意味においては不愉快にも聞こえてくる。
 若い時ほど、悩み苦しみ、傷つき悲しみ、ほとぼと生きている意味さえもわからないかのような時ばかりな気がしている。
 それは自分がまだ、人生を色々と割り切ってしまえない気持ちがあり、若さを捨ててはいないからでもあるに思う。
 今までに、ずっと長期にも渡って自分を気取って見せかけてきた自分を振り返ると、何だか後ろめたいような気持ちになってくる。
 笑ってなどはいられない。
 まだ今は悩んでいたい。
 心が苦しい。
 哀れなりにも切なさが胸に痛感をしてゆく。
 実に儚き若い世代よ。

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