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12. 伊勢原市大山周辺

大山周辺

1月14日、神奈川県伊勢原市の有名な観光地である大山に行きました。大山周辺の史跡も探訪しました。茶湯寺は涅槃寺といって、釈迦涅槃像を祀りますが、死者を茶湯で供養する「百一日参り」で知られ、百一日目の帰り道、かならず亡者に似た人にあえるといわれています。

阿夫利神社は、頂上の本社と登山道途中の下社に別れています。昔から、雨降りの神様として、特に農村部の雨水が必要な地域の信仰を集め、各地で、大山を信仰するグループとして、「大山講」が結成され、多くの人たちが参詣に来ました。「石尊大権現」とも呼ばれていました。

登山道は「男坂」と「女坂」に別れている部分がありますが、「女坂」のほうにみどころや史跡、石仏などがあります。「女坂」の途中にある大山寺は、「大山不動尊」として、知られており、日野市の高幡不動、成田市の新勝寺とともに関東三大不動尊のひとつです。

本尊の不動明王および二童子像は、鎌倉時代に鉄でつくられたもので、国の重要文化財です。この寺も、昔から、各地で信仰を集め、地域によっては、「大山道」と刻まれた道しるべに不動明王像の石像を刻んでいる石仏を造立しているところもあります。

女坂には、「子育て地蔵」という地蔵もあります。この地蔵は、最初は普通のお地蔵様として、安置させたのですが、いつの頃からか、顔が童に変わっていたといいます。このお地蔵様にお祈りすると、子どもがすくすくと丈夫に育つといわれています。

女坂には「爪切り地蔵」という地蔵もあります。弘法大師が一夜のうちに道具を使わずに、爪で彫ったといわれています。

日向薬師

その後、伊勢原市の日向の日向薬師にも行きました。この寺はナタ彫りの薬師三尊像、木造十二神将像など、重量文化財に指定されている仏像などの文化財が数多くあることで知られています。

境内には大黒天石像があります。参道入口には、手のとれた不動明王の石像があります。

日向の鎮守である白髭神社という草屋根の神社は、古代朝鮮にあった王朝である高句麗の王である若光を祀った神社です。神社の前を日向川沿いに行くと、浄発願寺および浄発願寺奥の院、石雲寺、キャンプ場やマス釣り場、県立伊勢原青年の家などがあります。

日向薬師および大山からの帰り道は、小田急線の伊勢原駅まで、バスということになりますが、伊勢原駅までのバスが走っている途中にも伊勢原大神社、伊勢原火伏不動尊などの史跡があります。伊勢原火伏不動尊は、文化十三年(1816年)に伊勢原が大火事にあったときにも奇跡的に焼けなかったことで、火伏せの神として、信仰を集めています。境内には双体道祖神の石像が祀られ、堂内には烏天狗の面も祀られています。

「子育て地蔵」や「爪切り地蔵」など、大山の石仏の写真を3月17日より、22日まで、池袋の「東京芸術劇場」地階展示室2で開催される日本石仏協会主催の石仏写真店に出品しました。

薬師寺東京別院

お正月には、薬師寺東京別院(品川東五反田)にも行きました。12月31日午後7時より越年写経会が開催されました。1月1日には、「修正会」法要と「書き初め写経」が、開催されました。

2日には、同じ法要と「新春法話」および、初笑い「狂言会」と題して、狂言「寝音曲」と小舞「三人夫」が上演されました。小舞とは、狂言の曲中にある舞を独立させたものです。神社の巫女による舞の神事などもとりおこなわれました。

3日には、法要および法話、「琴のしらべと新春トーク」と題して、琴の上演とA・ウィッキー氏のトークがおこなわれました。薬師寺別院の近くには、天理教の教会もあります。また、昨年の春には東京国立博物館において、「国宝薬師寺展」が開催されましたが、79万人もの来場者があったとのことです。

また12月31日に、春秋苑(浄土真宗信行寺、神奈川県川崎市多摩区南生田)という霊園で、一回千円で「除夜の鐘」をつきました。この霊園は、柳田国男、横溝正史、尾崎士郎、三船敏郎などの有名人の墓のあることで知らせています。