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34. 厚木の長谷寺と飯山観音

重要文化財・長谷寺

11月23日、神奈川県厚木市飯山の長谷寺(飯山観音)を訪ねました。この寺は、坂東三十三ヶ所観音霊場の第6番として知られる古刹です。建久年間(1190~1199)に源頼朝が、秋田城介義景に命じて、造営させたのがはじまりといわれています。本尊の十一面観音像は行基の作と伝えられ、縁結びにご利益があると伝えられております。

境内には、仁王門、六地蔵などがあります。梵鐘は市の重要文化財に指定されています。観音堂やその内部にある厨子も市の重要文化財に指定されています。境内にあるイヌマキの木も市の指定の天然記念物に指定されています。

参道沿いのサクラの木や紅葉の木も見事で、4月8日には「飯山観音桜祭り」が開催され、多くの花見客で賑わいます。他には、坂東三十三観音霊場の本尊を模して三十三体の観音像の石仏もあります。観音堂内も見学しましたが、大黒天像などの仏像が印象に残りました。

周辺には、飯山白山森林公園、飯山温泉、飯山観音温泉会館、飯山青少年教育キャンプ場など、見どころがあります。 観音の近くには東丹沢グリーンパークがあり、「人間ロープウェイ」や「恐竜の背のぼり」などの設備のあるアスレチックがあり、コイのつかみどりやクリ拾い、イモほりなどが楽しめます。

飯山観音の周辺

飯山観音の前にある松風庵というお店に立ち寄り、厚木市の地ビールやでんがく、飯山名物のタニシなどを飲食しました。周辺にも温泉宿やおみやげ屋さんなどがありましたが、中には、つぶれてしまっているところもありました。

飯山観音の近くになる金剛寺も、建物が古く、さびれた田舎の寺院の面影を残していますが、県の重要指定文化財の指定を受けている木造地蔵菩薩坐像と国指定の重要文化財の指定を受けている木造阿弥陀如来坐像の二体の重要な仏像を伝えています。阿弥陀如来坐像のほうは東京国立博物館に寄託されています。 古い弘法大師堂のまわりをたくさんの石造の地蔵菩薩像がとりかこむようにならんでいるのが印象的でした。また、金剛寺の境内にある五輪塔は、頼朝の家来、安達藤九郎の墓と伝えられています。

近くの竜像神社も歴史のある神社で、境内には、古い石仏があります。訪問してときは、七五三のお祝いをやっていて、社殿内に地域の人が集まって、飲食をしていました。

このように厚木市飯山およびその周辺には、みどころのある名所が多く、訪れる価値のあるところです。飯山観音の近くにも多くの観光客が来ていました。周辺の名所も今まで紹介してきたところ以外にも、厚木乗馬クラブや日産モータープールもあり、かつて、青山学院大学のあった宮の里も近くです。 飯山観音の近くには、小田急線本厚木駅よりバスとなりますが、その途中のバス路線にも、光福寺や数多くのハナショウブを公開している「あやめの里」があります。

映画と小説の「ハナミズキ」

9月12日には、ワーナーマイカル・シネマズ新百合ヶ丘(川崎市麻生区)にて、映画「ハナミズキ」(土井裕泰監督、吉田紀子脚本)を見ました。新垣結衣と生田斗真の共演による、北海道の港町で出会った若い青年と少女の恋愛を描いたストーリーです。吉田紀子の作による小説「ハナミズキ」(幻冬舎文庫)も読みました。とても感動しました。映画も大ヒットしたそうです。

[参考文献]

・株式会社ワークス編 1997「ふるさとの文化遺産 郷土資料辞典14 神奈川県」人文社

・アーク・コミュニケーションズ編  2002「旅の森 坂東三十三ヶ所・秩父三十四ヶ所巡り」昭文社