会場でのスペース準備――コミティア参加の報告と今後(6)

03.02.14 / コミティア / Author: / Comments: (0)

初めて参加などで気付くことはいろいろありました。
会場はとても広くて端から端まで歩くだけでも数分かかります。
そのなかの1スペースが自分の展示・販売の場です。長机半分のスペースをいかに有効に使うのかは大事でしょう。
まず気付いたのは机の上の置く敷物です。9割方のサークルは敷物を用意していました。
次は看板。ポスターか立看板式のものがいいのかもしれません。貼り付けたりぶら下げることができませんから、それを用意すること。作品名を強く出すのがいいようです。あまり大きくすると運送費が要りますからそれとの兼ね合いです。
マスコットになる置物や棚になる材料を組み立てているサークルもありました。
1人だけで出展する人はマスコットに「留守中」などをつけて席を離れています。
私たちの場合は、出展作品が多く、机の上に付属材料を多くはできません。今回はチラシと売上金の入れ物を置きました。
(まつだたけみ)

マ―ケットとしてのコミティア―参加の報告と今後(5)

03.02.14 / コミティア / Author: / Comments: (0)

会場内をめぐって参加サークルの人に聞いた点は、作品の制作と制作費、それに販売方法です。
販売方法で答えてくれた人は、コミティアなどへの参加だけと言う人もいました。自分がかつて働いていたお店にもって行き、並べてもらっている人にも会いました。書店に持ち込んでいる人もいました。自分のホームページに載せている人もいましたが「売れたことがない」という話しです。
ネット上のショップに出している人もいましたが、売れるところは出店料が高いし、無料のところは(実はあゆみ書店はゼロショップというサイトに出していましたが)ほとんど売れない、という状況です。
コミティアもおそらく過半数のサークルにとっては収益から見ると採算点以下であろうと思います。人によっては先行投資であり、また作品の評価を試す場、作品傾向に同調できる人と出会う場、協力者に出会う場などそれぞれの思惑のなかで利用しているはずです。そういうなかで、創作品の販売ルートの役割が徐々にできていると思います。

経済史を読むと、はじめは農村から作物を都市の運んでくるとき、ある場所に定期的な市が立つ、それが恒常的な市場になったというのがあります。東京の巣鴨に豊島市場というのがありますか、あれはかつての“やっちゃば”(競り市の掛け声?)から発展したということを聞いたことがあります。
コミティアはこれに匹敵するものではないでしょうか? 生産者は個人や小グループの創作活動者です。多数いますがこれという販売システムを持ちません。従来は企業家的な仲立ちがその役割をしていました。ここに生産者と直接の消費者との接点ができたのです。それがコミティアというわけです。

これからもコミティアに参加しようと考えたのはこの点です。まだ不採算です。しかしそれほど大きな赤字ではありません。可能性としては採算分岐点近くにいるのではないでしょうか。
(まつだたけみ)

ネット販売「あゆみ書店」とのつながり―参加の報告と今後(4)

03.02.14 / あゆみ書店の本, コミティア, 不登校情報センターの本 / Author: / Comments: (0)

コミティアは東京で年4回開催されます(他に大阪、名古屋、新潟でもあります)。ここに恒常的に参加できるようになれば一歩前進です。そのつど収支がマイナスでは続きません。収支だけではなくプラスになるか別の要素が必要です。

コミティア以外の販売方法をつくりたいです。それがネット販売「あゆみ書店」です。1月に間借りのゼロショップとは別に不登校情報センター内にあゆみ書店ページを作りました。
あゆみ書店発行の本と並び不登校情報センターと協力者の著作・編集・発行する本の掲載ページもつくりました。ここが有効に働けば少しは前進です。
ページにはまだ画像がありません。レビューのようなものもほしいです。創作活動と連動させる目的でこのブログ「あゆみ書店と製本教室はじっこ」を始めたところです。はじっこブログは、創作者に開放しますのでブログを書いていただきたいと考えています。自身の創作などのホームページやブログがあればリンクをしてください。

(まつだたけみ)

参加者とサークル参加者―コミティア参加の報告と今後(3)

03.02.14 / コミティア / Author: / Comments: (0)

ひきこもりという本のタイトルに足を止めた人が多いことは確かです。
2人でサークルをしている人がいて(後でカップルであると知りましたが)2人とも不登校とひきこもりの経験者であると話した人がいました。本を買った人は「私も元ひきこもり」と言っていました。
勝手な推測ですが、参加者(サークルの人を含めて)にはひきこもり経験者が1割以上いますね。会場内に勝手な振る舞いをするような“荒れた”雰囲気がないこと、安心して自分の売り場を離れる人がいることなんかは、相当にひきこもりに親和的な人が多い証拠だと思います。
コミティアの運営者、最高責任者は会っていないのでわかりませんが、現場の運営者や巡回してくる人なんかもかなり丁寧で(いわゆるバカ丁寧ではないです)いい感じでした。
新作の見本本を置くコーナーがあります。その広い四角のスペースの2点に台を置きその上から監視しているのですが、いい距離感です。しかもスペース内がけっこう穏やかな雰囲気で多数の人が多数の見本本を見ているなんていうのは大したものです。このコーナーには新作として見本本4点を出しました。
 (まつだたけみ)

本の出展と販売―コミティア参加の報告と今後(2)

03.02.14 / あゆみ書店の本, コミティア / Author: / Comments: (0)

15作品を持っていきました。そのうち7作品15冊が売れました。合計売上額6510円です。価格末尾に5円がつくものがあり(税の計算上)、釣り銭不足のため切捨価格が出たので入金は6495円です。著者に支払うものが約2000円ありますから、参加費(5800円)と交通費などを計算すると収支は赤字です。
出展スペースは、長机の半分ですから作品を並べられるのは7、8点です。15点全部を机の上に置きますが、重ねておいた下になった本は見えません。ときどき上下の作品を入れ替えます。
出展サークル3000以上ですから一般参加者が通りがかりに本の内容を見るのは特別の場合です。その点『ひきこもり国語辞典』と『中年ひきこもり』は注目されやすかったです。本のタイトルから内容が想定できる強さがあり、膨大な作品に埋没しなかったと思います。このタイトルを見てスペースに近づき、本の内容をめくってみる、他の本にも手を出してみることが多くありました。
スペースは「文芸めぐり」というコーナーのなかにあり(それほど厳密なコーナー分けはできませんが)、多くの本のタイトルは何となく似た雰囲気になるなかで、これはそれらに溶け込まなかったのです。
売れた7点は、
『TEARS~小さなカケラ』、525円、makiko、絵(部分カラー)と詩文集
『狂詩曲』、315円、中崎シホ、詩集
『少女まんがに描かれた母親像』、315円、井下真由美、卒業論文
『世間は虚仮なのよ』、525円、お惚け者、エッセイ集
『中年ひきこもり』、420円、二条淳也、エッセイ集
『ひきこもり国語辞典』、420円、不登校情報センター・編、辞書

(まつだたけみ)

コミティアへの参加は“positively”

02.02.14 / コミティア / Author: / Comments: (0)

2月2日のコミティア107(東京ビッグサイト)への参加は“positively”でした。ビギナーズラックの面はあるかもしれません。それでも他の事情が許せば、次回も参加する価値があると判断します。あゆみ書店・製本教室はじっこの視点から、参加報告といくらかの参考事項をまとめます。量が多いので少しずつ書きます。書いていくうちに項目も順番も変わると思いますが…。

(2)本の出展と販売
(3)参加者とサークル参加者
(4)ネット販売「あゆみ書店」とのつながり
(5)マ―ケットとしてのコミティア
(6)会場でのスペース準備
(7)チラシから図書目録へ
(8)制作費・販売価格など
(9)その他のこと
(10)創作活動に取り組む人への訴え

   (まつだたけみ)