111  一日一日

ひとつ
ひとつ
やっつけ
やっつけ一日終わる

わずかな笑い
流れぬ涙
熱くも飽きて
乾く悲しみ

荷を負う匂いは
海馬を駆けて
記憶の奥底
脳みその溝

ひねもす捻る
考え彼方
夜に呼ばれて
頭蓋がずれる

眠りをねたみ
ゆるい夢見の
果てに始まり
明けゆく朝

ひとつ
ひとつ
やっつけ仕事の
一日一日

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