140 ラインを超えて

未知なる死の味

   こみあげてくる

  臓物の味

 

頭蓋の圧迫

   粘液質の

   重みのかたまり


 

 はじける鼓動

  激しく打って

  体の芯がとび出そう


 

乱れる呼吸

   息する苦しさ

   狂おしく


 

此岸と彼岸を

隔てる流れが

恐怖も安堵も

絡め取る


川面は目の前

水底深くも

蒸発していく

水の道筋


やがては

こちらとあちらを

分かつものも

消えてゆく

 

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