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| ==な行== | | ==な行== |
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− | なごやか (和やか)
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− | 居場所に数人がいて、緊張しないで話し合うことがあります。そんなとき和やかさを感じます。そういうのを待ち望んでいます。家族の内でもそうなりたいのですが、ほとんど期待できません。和やかなことはたのしい、嬉しい、賑やか(にぎやか)、華やか(はなやか)、満足感に通じます。居場所ではときたまそうなります。ただそんなときなのに、ふと不安になります。この時間はすぐになくなる、この時だけなんだ…という感覚に襲われやすいのです。
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− | なにもない (何もない)
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− | 本当に何もないです。三十を超えているのに学歴がない、才能がない、金がない、資格がない、仕事がない、友達いない、彼女いない、家族がない、実家に帰れない、眠れない、頼りない、おもしろくない、どうしようもない。…あるのは寿命だけかな。
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− | 〔反語〕 それではもったいない。
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− | なにもないよりはよい (何もないよりはよい)
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− | 障害者手帳の支給を受けて、就労移行支援事業所に通い始めました。所内では対人関係づくり、コミュニケーションや意思表示のしかたを含むいろいろなプログラムがあります。障害者雇用を受け入れる企業の見学・研修の機会もあり、参加しています。どれも自分にはハードルが高くて期間内に終了し、次に進める自信はありません。それでも何もない生活よりはよいと思います。何かができるにしても他の人よりはるかに多くの時間がいると思います。
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− | なまいき (生意気)
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− | 十歳は年下の高校生くらいの男の子がいます。友だち数人に囲まれて堂々と主張をしています。生意気な感じですが、自分にはとてもできず羨ましいです。私は自分の実際の状態よりも大きく見せないと周りと釣り合いが取れない気持ちでいます。子ども時代は少し生意気ぐらいがいいのです。
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− | 〽〔川柳もどき五七五〕 ひきこもり 若い人が なんか怖い 〔古菫〕
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− | なまえ (名前)
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− | ペンネームやハンドルネームを考えるのが好きです。なりたい自分を名前から探しているのです。ペンネームなんか次つぎ変えたので、本命は何かがわからないほどです。親にもらった名前はそっと保存しておきます。別名をつけるのは自分の実体を隠しておきたい、知られたくない気持ちもあります。
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− | なまみのにんげん (生身の人間)
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− | 生身の人間による人間理解を超えることはありません。親しくしているAくんとは中学のころ本気でけんかしました。殴りあったのですがAくんのほうが強いのに決定的なダメージを与えないような殴り方をしてきました。最後はちょっと笑って「やめようか」と言ってきました。それからAくんを親友と呼べるようになりました。あのけんかはすごい人間学習でした。人間学習に生身の人間の代用品はありません。
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− | なまり (鉛)
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− | 武田信玄のいう「風林火山」では、動かざること山のごとしです。私は動かざること鉛のごとしです。山ほど大きくないけれども、自分のからだに小さな鉛のかなりの重さを感じます。
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− | なるししすと (ナルシシスト)
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− | けっこう美人だと思える女性が容姿にコンプレクスを持っていました。謙遜ではなく本気みたいです。ひきこもり当事者にはイケメンや美人のなのに自分の容姿や才能に対する自己評価が低いと思える人がいます。反対に「ん? 大丈夫かこいつ?」って感じの人が、妙にナルシシスト(自己陶酔型人間)で自信満々だったりします。どんな理由から分かれるのでしょうか?
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− | にきろさき (二キロ先)
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− | 日ごろから危険に近寄らない、いやなことに触れたくないと思います。視覚がいいのか嗅覚がいいのか、やばそうなことをいち早く感じ取る能力が高いのです。たとえると「二キロ先」です。安全確保のためにけんかになりそうな雰囲気を遠く離れた状態(二キロも離れたところ)から避け始めます。何かやらかしそうなことを避ける反応は過剰かもしれません。
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− | にぐん (二軍)
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− | 居場所での自分の立ち位置を表わすことばです。居場所に何年も来ていて中心メンバーになっている人が一軍です。自分を振り返ると「おれもここではまだまだ二軍だな」という認識です。イベントの参加やお店に入ったときなども目立たないよう控え目にします。それが二軍のふるまい方です。
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− | にげね (逃げ寝)
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− | 自宅にいるとき知り合いが訪ねてきたり、集金人が来たときの対応策です。気分・体調の調子により顔を見せたくないときです。それをうまく説明できないので、ここは静かにやりすごすしかありません。ふて寝とは違いますが、とにかく寝たまま静かに過ごします。誰でもありそうですが、それが多いのです。
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− | にしび (西日) 挿し絵
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− | 夕方、地平線近くにあり家並に隠れる前の太陽のまぶしい光が西日。昼夜逆転の生活になり、午後遅くなって目が覚めます。ぐずぐずしていると部屋に西日がさしてきます。西日は妙にまぶしく、少しもの悲しい。西日を見ると自分の人生が少なくなっていくような気がします。
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− | にじゅうごじ (二十五時)
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− | 夜中に目がさえて、マイナス感情に押しつぶされそうになることがあります。特別の時間をつくり二十五時としたいです。それならまだ明日になってはいないので。一時的な気休めで、一日(一時間)先延ばしにする気持ちです。
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− | にちじょうせいかつ (日常生活)
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− | 日常生活はたのしいです。食べること、買い物、掃除、洗濯が日常生活です。入院していたときはそれらを他の人にしてもらいました。家にいたときも家族が何でもやっていました。それは楽かもしれませんがたのしみはありません。何事も楽を求めるだけなら生活の張りは得られなかったです。
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− | にっしょうぼきさんきゅう (日商簿記三級)
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− | 「簿記を習いました」⇒「専門学校ですか」⇒「高校時代(普通科)の友達が学校で習わなくても、自分でできるって言っていました」。友達に見習い、テキストを買い、問題集を解いていき、日本商工会議所(日商)の簿記試験三級を受けました。それが習ったという意味です。「試験はギリだと思いますが…合格しました」。
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− | 〔註〕 仕事に就く方向の動きです。日商簿記三級の資格をもつ、勉強のため教室に通う人などです。
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− | ニッポニア・ニッポニア・ニッポン (nipponia nipponia nippon) ??
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− | hikikomoriは日本発の英語&世界語で、tsunami(津波)などと同じです。朱鷺(とき)は日本固有の鳥でしたが、絶滅して中国から類似種をもらって繁殖させています。朱鷺の学名はニッポニア・ニッポン(nipponia nippon)。だけど、もうその学名は空いたのでひきこもりがいただいて、少し変えてニッポニア・ニッポニア・ニッポンにしましょうよ。hikikomoriは世界語で、学名はニッポニア・ニッポニア・ニッポン(nipponia nipponia nippon)で決まり!
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− | につまる (煮詰まる)
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− | 心の中にストレスや不満感などがゴミのようにたまる状態をさします。家にいてたのしくなくなると、何とかしたいと思うのですが、どうにもならず親の責任にしたくなります。変なことをしそうです。そういう気分が「煮つまった状態」です。
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− | 〔註〕 『新明解国語辞典』では、「煮えて水分が無くなる。会議などで議論が出尽くして、論点が限定され問題が解決に近づく意にも用いられる」と肯定的な意味があります。この意味の違いは、ひきこもり界隈にいる人だけのものではないようです。
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− | ニート (NEET)
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− | イギリス発祥のNot in Education, Employment or Training、NEET)が語源で、「若年無業者」を指します。ひきこもりといわれているうちはなんとなく優しく見られていたと思います。それがニートと言われはじめて空気が冷たくなりました。ニートというのは「働けるのに働かない人」と理解されています。それで冷たくなったんです。就労させる方向に圧力が強まりました。それが逆にひきこもり対策を空回りさせたのです。
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− | にどといけない (二度と行けない)
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− | ある居場所に通いはじめました。初めの日に責任者の席で話しました。机にゴミがあったのでティッシュを出してとりました。家に帰ってから思い返してみると、馴れなれしくて失礼な行動をしたと思いました。そこには二度と行けません。しかし他に行くところもなく、丁寧にお詫びをするつもりで出かけました。真剣に謝ったのですが、責任者はちっとも覚えていなくて、何のことなのか通じません。自分だけが勝手に思いつめていただけでした。
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− | にどみ (二度見)
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− | 一瞬、または少し間をおいて確認のためにじっくり見るときが二度見です。自分が二度見されるときとは、だいたいにおいて気になっている弱点、劣等感の根源になるものを確認されるときです。ハンディキャップを持っている人にとっての二度見とは、自分の価値判断を低く決められる気分になる周辺(すれ違いの人も含む)の人の振る舞いをさします。
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− | にどみしり (二度見知り) 4コマ(Maki)
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− | はじめて会うときよりも顔を知った後に顔を会わせるときが緊張します。どんな表情をして会えばいいのか困るのです。二見知り(ふたみしり)とも言います。
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− | ぬいぐるみ (縫いぐるみ)
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− | 母の態度にいらついた。手元にネコの縫いぐるみがあったので投げつけました。当たっても怪我はしないですし、こっちの気持ちは伝わる、うっぷん晴らしの行動です。文房具や食器なども投げたこともあります。壊れそうなものや大事にしているものには手を出さず手加減はしています。
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− | ぬけがら (抜け殻)
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− | 生活の充実感がなく、毎日、何とか生きています。存在するけれども生活の目的など中身がないです。まるで抜け殻の人生です。
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− | ねいてぃぶひきこもり (ネイティブひきこもり)
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− | ひきこもりになる理由はさまざまです。そのうち発達障害や性的マイノリティなどの特別の背景がある人たちはエネルギーがあり、私とは違います。私は意欲がわかず、エネルギーがないのでネイティブひきこもりです。原ひきこもりの意味がネイティブでしょう。感覚が繊細、感覚過敏的な人が多く、虐待、ハラスメント、いじめの被害者も混じっているみたいです。
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− | ねこ (猫) 4コマ
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− | 猫は大好きです。猫はマイペースです。飼い主がどうであろうと自分のやり方を変えません。私が猫のようになりたいのはそこです。私は飼い主ばかりか、周囲のあらゆる人たちにふり回されるので、猫のようにマイペースになりたいのです。
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− | ねざめ (寝覚め)
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− | 目が覚めました。枕元の時計は六時を指しています。室内も外もうす暗くて、いまは朝なのか夜なのかさえよくわかりません。自室での睡眠中心の生活ですが、その割には睡眠不足でもあります。寝覚めたとき周りが暗いとそれだけで悲しい気持ちにとらわれます。ひきこもり生活のメリハリのなさを示しています。
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− | ねじがゆるんでいる (螺子が緩んでいる)
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− | 日常の動き方や思考法に奇妙なことがあり「螺子(ねじ)が緩んでいるね」と言われました。自分の生活行動を言い当てられたみたいで正直ちょっと納得しています。生真面目で緊張した雰囲気をやわらげるともいわれるので、変に思われる一方で自分の役目と思うこともあります。
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− | ねっとのせかい (ネットの世界)
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− | ネットの世界はすばらしいです。ひきこもり的な時間の多い生活ですが、おかげで暇を持て余さず、それなりに充実した時間を過ごせます。お金をかけないで情報の共有ができ、うまく使いこなせれば私たち自身の生活を向上させてくれます。ただすさまじく麻薬性があります。ネット依存にならないように要注意です。
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− | ねぶみ (値踏み)
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− | 居場所にくる中には変な利益をねらってくるのがいます。こころの弱い者の吹き溜まりと考えて獲物をねらう感じです。そういうのはスタッフの前では正体を現わしません。自分は関わらないように人物判断というか値踏みをします。引っ掛かりそうな人がいたら邪魔をします。
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− | ねむだるい (眠怠い)
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− | 眠たるい、ともいう。眠くてだるい。年中、この状態ですごしています。そういえば三・一一の大地震のとき、目の前の机が動いたので思わず力を出して止めました。意識も目も覚醒した感じです。いざというときの危機感による動きはできたのです。でもまた日常の眠怠いに戻りました。
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− | ねるす (寝留守)
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− | 家にいるとき誰かが訪ねてきた、電話が鳴っている、そういう時に使う手です。居留守を決め込みます。逃げ寝、寝逃げとほぼ同じ意味です。
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− | ねんがじょう (年賀状) 4コマ(ノア)
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− | 交友関係の程度がわかるのが年賀状です。数枚出して数枚もらうだけなので、交友関係が狭いとわかります。自分の出していない人から年賀状をもらいましたが、その人には返しませんでした。その人ともらった年賀状の枚数を比べたとき、少ないと負けた気になるからです。一枚の重さが違います。ささやかな勝負事です。
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− | 〔註〕 年賀のあいさつが年賀状からSNSに移っているので、この状況は変わってきました。
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− | のうき (納期)
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− | 印刷会社でアルバイトをしていました。かなり好きな仕事でしたが“納期”というのがあり、その日までに作って渡すのです。責任者はそれが口癖みたいに強調します。印刷関係は好きなことですが、納期に追われたら自分にはできません。期限が区切られるのにとても弱いです。
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− | のうしじょうたい (脳止状態)
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− | 脳死ではなく脳の働きが止まると感じることです。その場になってどうすればいいのかわからず、決められない・動けない状態です。考えられない、考えていないと自覚しています。働きがフリーズしている、凍りついているようです。パニックの一種です。
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− | のっとられかん (乗っ取られ感)
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− | 自立の反対は依存っていうでしょう。私の場合は、依存の反対は乗っ取られている感じ、支配され差配されることです。自分じゃないものが自分のなかにいて、動かされ、引きずられています。
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− | 〔註〕 依存のより強い精神状態が乗っ取られ感・つつぬけ感です。 病的状態の可能性があります。
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− | のびしろ (伸びしろ)
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− | 経験不足に加えてろくに勉強もしていません。「~ができない」「~もできない」と繰り返していたら、母から「伸びしろが大きいということでしょ!」と言われました。逆転の発想で、ちょっとびっくり。母には感謝しています。
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− | のまどないきかた (ノマドな生き方)
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− | ノマド(nomad)は遊牧民か放浪者の意味です。社会的な状態はひきこもりに近い生活です。ノートパソコンなどを持ち歩いて、自宅や喫茶店などを作業場にし、広告収入などを得ます。安定的な収入を得たいと思いますがまだだめです。
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− | のろでん (のろ電) 挿し絵
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− | ノロノロ走る電車ではなく、呪いの電話の省略形です。いろんな嫌な思いが蓄積しているので、ときどき誰かに聞いてもらわないと心がつぶれそうです。電話できる相手はだいたい決まっています。悪いとは思いますが、死にそうなので「のろ電」します。
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− | 〔あ行〕のリライトした見出し語
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− | とても参考になる指摘でした。全部ではありませんが改善文を見てください。
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− | ●追加、○合格、×△、■いろいろ(要改善)、★大幅の書き換え
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− | ■あしもと (足元)
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− | ① 私がよく見ている部分です。自分が関わりたいと思える人なのか、支援者にしたい人なのかを判断する基準になります。「足元を見る」は人の弱みにつけこむ意味がありますが、私が見ているのは相手の弱みではありません。本質的な意図を見ようとする気持ちがあるのです。
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− | ② 「足元をそろえる」とこちら側に降りて理解しようとする人もいます。それは必要条件ですが、必要十分条件ではありません。実際の行動や態度もみなくてはなりません。足元をそろえようとする人にさえなかなか会えません。
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− | ×あまえせいかつ (甘え生活)
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− | 結婚は両性の合意による愛情関係で成り立つといいます。主に女性が男性に依存的に傾いてしまう結婚生活が甘え生活です。
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− | (1) とてもやさしい人です。私のことを理解し受け入れてくれています。それで結婚しました。自分でいうのも恥ずかしいですが甘えちゃってばかりの生活です。ずいぶん負担をかけている気はします。自分なりにがんばるつもりです。
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− | (2) 年上の彼ができました。彼というよりも親代わりのように甘えました。兄や父から欲しかった気持ちの表れです。それで結婚になりました。
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− | 〔註〕 結婚している数名の女性から聞いたことばが甘え生活です。幼年期に得られなかった愛情を充足する感情生活です。これが唯一の充実結婚の条件ではないでしょうが、愛情の充足を得られずに苦心する人もいます。
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− | △いけたらいく (行けたら行く)
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− | 私が誘われたときの答え方です。行くつもりで「行く」と答えたのに行けないことが重なりました。それで「行けたら行く」と答えることが多くなりました。
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− | 〔註〕 遠まわしに「参加できない」意思表示の人から、参加率七〇%まで使い方に個人差があります。直接的なことばで「行きません」と断るのが苦手なタイプ、心身状態に不調が多く「行きます」と答えて行けなくなると申しわけないと思うタイプが混じります。
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− | ×いけんのちがい (意見の違い)⇒当事者主語に ★以下の文
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− | 通所する人の友人が私(監修者)に会いに来るといいます。歓迎しますと待っていたのですが結局は来ませんでした。あとでその通所者から聞いた話です。私がブログに書いている内容を話すために「会いに来る」つもりでした。その時間が近づくと意見が違う(異議申し立てのため)と受け取られるのが怖くて来られなかったと言います。意見が違うのに不安や恐れを感じるのです。
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− | ★ひきこもり相談をしている人が書いているブログを読んでいます。知り合いがその相談者の居場所に通っているので、「一度話してみたい」と伝えておいたところ「歓迎します」と答えられました。ブログに書いていることと自分の意見が違うので意見交換するつもりでした。当日になったらそんな異議申し立てのために会うのは怖くなりました。約束を破る形ですが、会いに行けませんでした。
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− | ●いしょがわり (遺書代わり)
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− | 自分の存在証明は遺書代わりの日記です。小遣いに任せて買い集めたCDの多さを自分の存在理由とする人もいます。自分の学歴、知識が豊富さを存在理由の根拠にしたり、親の資産を依拠にする人もいます。それらを聞いたときそれは違うと思いました。でも自分に何があるのか考えると、遺書代わりの日記だけです。これでは存在証明にはならないのでしょうか。
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− | ■いっかつ (一喝)
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− | 少しは耳の痛いことも言われてもいいと思いました。ひきこもりの自分に対しては腫れ物にさわる感じの人ばかりでした。それでこれまでとは違う人に相談しました。「ひきこもってばかりいるんじゃない!」と一喝されてもいいと覚悟をしました。怒られる気持ちで本音をぶつけました。しかし、怒られることはなく静かに詳しく聞いてくれました。自分でやるしかないと悟ったいい相談だったと思います。自信は持てませんが、本音を話せたのがよかったと思います。
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− | ○うた (歌)
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− | ひきこもりはおとなしいイメージですが歌の上手い人が多いです。音に関する感覚が鋭いことのいい面が関係します。しかし、音感覚がいいと自覚していることは少なく、自分の歌についても自己評価は高くはないです。また逆にまったく歌わない人もいます。人前で歌う表現を避けます。両極端に分かれるのが特徴です。
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− | ■うらはら (裏腹) ⇒万能感 に見出しを変えます。★以下の文
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− | ひきこもり当事者が相手に対し謙遜し、ほめたたえ、感謝する。また自分を極端に卑下することがあります。これは上下関係をはっきりさせる言動です。それは反対の感情から出ています。むしろ自己万能感を感じて、相手を見下げているから、自分を卑下し謙遜してみせるのです。気持ちと表現が裏腹になります。人間を上下関係のなかに固定して見るからです。
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− | ★自分を極端に卑下してしまいます。相手に対しては謙遜し、ほめたたえ感謝をしたりします。形式的な表わし方になりやすいです。これは自分の気持ちと表現が一致していないのです。自分に万能感を感じて相手を見下げて、謙遜して見せたりするのです。人間関係を上下関係に固定させて見ているのかもしれません。
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− | ●えかき (絵描き)
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− | 絵を描いていました。油絵も描いていてその内の一点を父の知り合いが買ってくれました。かなりの高額です。しかし後になって手放したのを残念に思うようになっています。取り戻す方法はないのですが。油絵のほかにも鉛筆画、水彩画なども描きました。
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− | 〔参考〕 太田勝巳作品「ART BANANAFISH」
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− | http://www.futoko.info/kojin/artbananafish/newpage1.htm
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− | 〔註〕 創作活動のうちの絵画(イラスト・漫画を含む)を描く人は多いです。現代アート作品、洋画を持参した人がいます。無意識に生活の活路を探っていると思えます。
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− | ■おそい (遅い) ★以下の文
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− | 仕事に限らないですが何をするにしても遅いです。一つひとつをちゃんとするのが性格みたいです。そうしかできないです。まず仕事をする場の周りを整理する。次はこうという手順を丁寧に始める。そういう段取りを確かめないと次にいけません。次を考えながら動いていくのが苦手、結局は遅くなります。
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− | ★何をするにも遅いです。何事も取り掛かる前に周りを整理します。そして自分で決めた手順に沿って丁寧に始めます。そういう段取りをふまないと次に進めません。一つひとつをちゃんとするのが性格みたいです。次を考えながら同時に動くのが苦手で、いろんなことが遅くなります。
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− | ■おーばーどーず (オーバードーズ) ★エピソード+
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− | 明け方の四時頃、眠れず鬱っぽく、睡眠薬をのみ続けました。三十錠になるころまずいと思い無理を聞いてくれそうな人に電話。「何かあったの?」と話しかけられたので、「眠れない、薬を三十錠ぐらいのんだ」と答えました。話を続けていると「救急車に電話する」といって、固定電話から119番に連絡されました。八十錠のんだあたりで「いま救急車に連絡した」。百錠に近づいたころ玄関で音がして救急車が来ました。この経過は後で電話をした人から教えてもらいました。
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− | 〔註〕 処方された薬を一気に服用して体調不良などを招く行為がオーバードーズ(過剰摂取)です。自己否定感などのマイナス感情を回避する自傷行為の形です。
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− | ●おまもり (お守り)
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− | 刃物を持ち歩くことはよくないとされています。でも私は自分を守るためにのみ、かばんにカッターナイフを入れて持ち歩くようにしています。お守りなんですが、不審がられるので絶対秘密です。
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− | ■おんぶ ⇒これ以上は書き込まないほうがいいのでは?
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− | からだの力が抜けて動けなくなり、おんぶして運んでもらったことがあります。とても気持ちが楽というか落ち着いた気持ちになりました。体重全部を任せるからだの接触がよかったのだと思います。少ししてからそのおんぶをしてくれた人と顔を会わせたとき、「またおんぶして」と言いました。そしたら笑いながら向こうに逃げられました。でも嫌がってはいなかったはずです。
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− | 〔註〕 スキンシップの方法です。女性が男性におんぶしてもらう経験は複数の人から聞きました。
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| ◎『ひきこもり国語辞典』を出版することになりました。<br> | | ◎『ひきこもり国語辞典』を出版することになりました。<br> |