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『高校さがしと転編入の手引き』あとがき

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『高校さがしと転編入の手引き』あとがき

この本をもう少し早く発行してほしかった、そうすれば今年度にも転編入の手続きがとれたのに、と思われる方がいるかもしれません。
わたしもいくぶんはそう思います。
しかし大部分の方には、いまからでも遅くない、と申し上げたいと思います。
といっても転編入が大丈夫だといっているわけではありません。
4月に髙校に入って行けなくなったのであれば、子どもが提示した問題は、いま始まったばかりです。
短期間で解決できるほどの問題ではないと考えているのです。
「もう少し早く」というのは、もしかしたら焦りかもしれないし、それが子どもを追いこんできたかもしれないのです。
不登校情報センターには「入学した学校があわないみたいです。
どこかにうつれる学校は……」という親からの問い合わせは、すでに4月から届いています。
私はこれにテキパキと答えることはできません。
たぶんしないほうがいいでしょう。
その機会を、子どもが提示する問題の所在をじっくり考える入り口にしたいと思うくらいです。
第1章で、転編入の方法などとともに、より本質的な対応方法を考える文章を入れたのは、そのためです。
その質問に本気で答えようとしたからです。
「学校がかわれば行ける!」と強く主張している当の高校生も含めて、相当多くの生徒がかわっても行けないのです。
そのことを軽く見てほしくはないのです。
それに比べれば高校側の対応なんてどうでもいい、というわけでもありません。
対応が遅れている、それどころか気づいてもいないことと、生徒が学校に行きたがらない・行けないこととは共通のベースがあるほどです。
それをかえるために、親と生徒の親と生徒の粘り強い交渉を期待するのは、それによって学校が、社会に開かれることにつながると考えるからです。
その一方、子どもの様子から、その声なき訴えに大人(親も教師も行政者も)はもっと耳を傾けるべきなのです。
教師が学校の魅力を失わせているとすれば、親は家庭の魅力を失わせているし、社会の魅力を失わせるのに一役買っています。
子ども(生徒)な学校離れは、その一部をなしているのです。
不登校情報センターなる看板を掲げているわたしたちは、問題の大きさにくらべれば、ほとんど何もできていません。
いろんな社会的対応を調査し、情報提供しているのは、それができることだからです。
不登校生や高校中退者などの若者の「通信型」サークル「こみゆんとクラブ」を作ったのも、それがせめてできることだからです。
これからもできることを広げていき、不登校情報センターをこみゆんとクラブの若者たちと共同して民間ボランティア組織NPOにしたいと考えています。
関心のある方の協力をお待ちしています。

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