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ひきこもり国語辞典・辞書編あ行

(版間での差分)
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(上書き(うわがき))
(江戸の敵を長崎で(えどのかたきをながさきで))
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八つ当たりです。<br>
 
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でもそうでもしないともっと酷い結果になったかもしれません。<br>
 
でもそうでもしないともっと酷い結果になったかもしれません。<br>
ストレスの発散方法です。<br>
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ストレスの発散方法なので、大目に見てください。<br>
  
 
====抑えぐせ(おさえぐせ)====
 
====抑えぐせ(おさえぐせ)====

2014年6月9日 (月) 20:12時点における版

お知らせ
掲載していた内容は『ひきこもり国語辞典』[1](2013年4月1日発行)に移しました。
278語、A5版110ページです。
定価400円(税別)、送付するときは1冊500円(送料含む)です。

目次

あ行

哀(あい)

人の感情を表すことばが喜怒哀楽。
「私には哀しかない」という人がいました。
喜・怒・楽は積極的で表出する表現、哀は受身的で水平面から内側に落ち込む感情です。
その感情が続いているのです。

あいさつ

あいさつは大事です。
人と会ったらせめてあいさつはしなければ…と思っています。
でも本当は心配もあります。
あいさつを普通にする人間になったら、社会につながるベルトコンベアに乗るのではないかという不安です。
「社会につながらなくてもいいから」あいさつだけはしなさい、という人はいません。
だれもそこまでは考えが及ばないのです。
私はそこまで考えます。
私もあいさつのできるようになりたいです。
でもそれは自分が社会につながったとき、その場で最低限の自分が維持できる自信みたいなものが必要です。
それができたとき、安心してあいさつできると思えるのです。

アウェイ感(あうぇいかん)

サッカーの試合で、自分のホームグラウンドで試合をするのをホーム、相手側のホームグラウンドで試合をするのをアウェイといいますね。
新しくどこかの居場所に行ったときの感覚です。
周囲の人も環境も自分に向かってくるような感じがして、どうしても身構えてしまいます。
なにか落ち着かないというか、不安感があるといえば表現が強すぎるので、そういうのをアウェイ感といいたいです。
かといって自分にはホームというほどの場所はないので、ほとんど全部がアウェイにしかならないのですが…。
(Ud、201311)

あがる

場違いなところで、人に見られたり、自分を意識するとき気分がそわそわする状態をさします。
同年齢の異性(女性らしく化粧していたり、男性会社員らしく動いている)を目前にすると、気恥ずかしくなり、そわそわと挙動不審になります。
自分ではどうすることもできません。
実は相手が同性であっても同じことが起きます。
こんなときはたいていあがっています。

悪どい(あくどい)

普通にしているようで、本人に有利なことがあります。
本当は必死で有利にするようにねらっているのにうまく隠しているのです。
私がそんなことをしてもなぜだかすぐにばれてしまいます。
ばれないように自分の利益を図る人は悪どいのです。

悪夢(あくむ)

悪夢をよく見ます。ほとんどが追いつめられ、焦らされるようなストーリーで目が覚めます。
辞書で見ると「えんぎの悪い夢、恐ろしい夢、不吉な夢」とありますが、「追いつめられる夢」というのが実感です。

足元(あしもと)

「足元を見る」は人の弱みにつけこむ意味があります。
私が関わりたい人や支援者と判断する基準は相手の足元ですが、弱みを見ようとしているのではありません。
本質的な意図を見ようとする気持ちです。
当事者にはよく見える部分です。
①私の足元を見て、弱みにつけこむ、なにかをさせようとする人は不要です。
このタイプが多いと思います。
②足元の弱さを理解し、支え、強めようとする人との出会いを待っています。
その出会いがないと人生をやっていけないと思った時期もあります。
③「足元をそろえる」とこちら側に降りて理解しようとする人もいます。
それは必要条件ですが、必要十分条件ではありません。
ことば以外に実際の行動や態度もみなくてはなりません。
それでも足元をそろえようとする人にさえなかなか会えません。

宛先(あてさき)

一字一字をみると、それなりにちゃんとしていると思うのですが、バランスが悪いのです。
郵便物を出すために宛名を書き終えてからみたら、封筒の右上隅に細長く宛先を書いているのに気がつきました。
書き直すといっても代わりの封筒がないし「まっいいや!」という感じで出しました。

甘えている(あまえている)

鬱病の人にがんばれとは言わないように、引きこもりには甘えていると言わないで欲しい。
自立した大人が言えば正論なので返すことばはありません。
苦しい渦中に言われることになるので、それだけに傷つきます。

歩いて行ける距離(あるいていけるきょり)

〔2014年4月〕
一般的には徒歩15分ぐらいを歩いていける距離といいませんか。
だが、交通費を1円でも節約したいひきこもりは電車で数駅ぐらいの距離を平気で歩いたりするので、徒歩2時間、3時間でも「歩いていける距離」になってしまいます。
みなさん、ひきこもりに道を聞いて「ああ、それなら歩いて行ける距離ですよ!」と言われても、決して鵜呑みにしてはいけません。
〔ひきマス〕

アルバイト

フリースペースに一緒に居た人が”アルバイトを始めた”という話をきくと「えっ!」と思う。
「なんであいつがアルバイト?」という驚き、うらやましさ。
「自分にはできるのか」という焦り、取り残された感じがします。
一大発奮して急いでアルバイトの面接を申し込んでみたり…。
しかし面接直前になり、怖くなり足が動かなくなくて、落ち込みました。
気を取り直すのにしばらく時間がかかります。
アルバイトを始めたという人が辞めたときいてホッとしたりします。
その自分がイヤなやつに思えて自己嫌悪になる。
いやはや…。

安心エイジング(あんしんえいじんぐ)

引きこもり当事者は若く見えることが多い。
実年齢よりも顔のつくりを幼くとめておくことによって、無意識のうちに「かわいがって」と訴えているのです。
表面にでている年齢がその人自身が認められる年齢です。
安心エイジングとよびたいです。

安定低飛行(あんていていひこう)

体調・精神状態はよくないけれども、苦しいとか痛いというレベルではありません。
静かにしていたり、寝ていれば、ゆったりと過ごせる状態です。
不安感を少しは遠ざけられたときでしょう。
〔類似語〕低目安定。

家付きホームレス(いえつきほーむれす)

〔2014年4月〕
親の家に一緒に住んでいるので家はあります。
けれども気分的にはホームレスです。
誰もホームレスとは見てくれません。
家があるのに気分はホームレス、これが家付きホームレスです。

行けたら行く(いけたらいく)

数人が参加する場に誘われたときの答え方。
事実上、遠まわしに「参加できない」という人から、参加率70%まで個人により使い方のニュアンスに幅があります。
直接的なことばで「行きません」と断るのが苦手なタイプ、心身状態に不調が多く「行きます」と答えていけなくなると申し訳ないと思うタイプが混じっているようです。

いじり

「いじめ」と似ていますが、強制的、暴力的なことは少ないようにみえます。
しかし精神的にはむしろ残虐な面があるかもしれません。
ことばの責めで試される、からかわれる、自分の力のなさを、やんわりと、ズシンと重く知らされます。
力がないのに反発したりすると、かえってそれを周囲から楽しみな“発表会”の場にされてしまいます。
いじめよりもいじりの方がつらいという意味で「よりもがひどい」という本はありませんでしたっけ?

一日(いちにち)

家にいて特に何をするでもなくすごすととても長いです。
でも一年たってみるとあっという間にすぎてしまいます。
新年を迎えるころや、誕生日が近づくとため息とともに出てくる気分です。

一日は長く、一年は短い(いちにちはながく、いちねんはみじかい)

一日はなかなか終わりません。
退屈することがあります。
しかし、自分の誕生日や正月はすぐに巡ってくる感じがします。

一周遅れの先頭(いっしゅうおくれのせんとう)

マンガばかり描いている引きこもり生活でした。
人間関係や社会生活の自信はまるでありません。
描いていたマンガをおそるおそる見せたら人が寄ってきて〝すごい!〟とか言っています。
他のことはさっぱりですが、マンガが役に立ちそうです。
オーバーかもしれませんが一周遅れの先頭じゃないですか。
[関連語]周回遅れ。

逸脱人種(いつだつじんしゅ)

悪いことはしない(できない)、悪いことは嫌いだと思っています。
でも自分は逸脱人種の一味になる感じも持っています。
それだけに、悪人にはなりたくない思いも強くなります。
[反対語]真っ当人間(まっとうにんげん)。
人種と人間の使い分けにも注意。
はっきり違うときは人種を、同じ枠内のときは人間を使います。

居場所(いばしょ)

学生時代は文化系のサークルに誘われて入りました。
運動部と違い毎日の練習があるわけではありません。
授業時間のあい間や授業に出るのがおっくうになったときは、いつもその部屋にいました。
ときにはそこで寝込みました。
サークル部屋は大学での唯一の居場所でした。

犬(いぬ)

周りの人の範囲だけれど、犬を買ってもらう人はよくいるけど、ネコを買ってもらった人はいないですよ。
ネコは拾ったり、もらってくるものですね。
ネコは何匹も飼うけれど、犬はなかなか二匹以上にはなりません。
犬とは仲良くなれますが、ネコは愛されるペットという関係しかありません。
例外も知っていますけどね。
私のばあいは犬のほうが好きです。

いびり

就職などで会社に入る際の通過儀礼、ときには裏入社試験のようになります。
この儀礼により、それ以降は蹴落とされるか、仲間として認められるか、立ち打ちできない相手として放流されるか、に振り分けされます。
どっちつかずにいるといびりは長引くことがあります。
〔対称的な事例〕入学間もない小学一年生にはよくパンチやキックがはやりました。
お互いに顔を見合わせた子どもたちが、実力のほどを試しあうのです。
そのあとは互いに仲よくなり、それぞれの持ち場に落ちつきます。
子どもなりの方法の自己紹介です。
小学一年生を何度も担任した先生の話ですがもう遠い昔話ですね。
〔類似語〕いじり(別の意味もあります。いじりを参照して下さい)。

イブニングフォール症候群(いぶにんぐふぉーるしょうこうぐん)

evening- fallとは夕暮れのこと。
引きこもりなのだから家に居て当たり前かもしれないけれども逆もあります。
あの家から出てきて、なんとなく楽しい時間を過ごした日なんかは特にそう。
夕闇がせまりそろそろ家に帰らなくてはならない時間になると落ち込む気分におそわれます。
この状態をさします。
またあの家に戻らなくてはならないのかと思うと気が滅入る。
さらに強くなると帰宅拒否症候群です。
まだ家に帰れるのは、落ち込みが浅いという意見もあります。

居間(いま)

家族の誰もが集まっている部屋。
ここをどうするのか。
自分が占拠するのか、この場から家族によって排除されてしまうのかが、明確になってくる自宅内の空間。
自室は自分の物置部屋のようにして、居間を自分の寝室代わりにしてしまう人がいるのは、前者のばあい。

隠居生活(いんきょせいかつ)

中学のころ学校を休み始め、親や学校とすったもんだの後、親が「学校を休んでもいい」といいました。
はじめは慣れない生活もゲーム、テレビ、漫画、絵描き、音楽などだんだんマイペースの生活が出来ました。
高校のころになって「老後を楽しく過ごすご隠居さんみたい」と母から言われ、はっとしました。

上から目線(うえからめせん)

上目線と略します。
人生経験や物事の知識の差は避けられないし、普通は気になりません(同年齢のときは気になります)。
でも人間として認めてくれる人は上から目線を感じません。
それはよくできた人でしょう。
上から目線でいう人はその人に何かが足りず、自分の問題を押しつけているのです。
そういう人は避けたいです。

打たれ弱い(うたれよわい)

「打たれ強い」の反対語。
自分の気にしていることや、思いのほかのことを弱点と指摘されると落ち込みやすい気持ちをさします。
立ち直るのに時間がかかったり、うつ的な状態になったりすることもあります。
それを違った面から肯定的にみられるようになり、自分の特色を伸ばして自信をつけたりすると、その”弱点”を自分の一面として受け止めやすくなります。
さらに自分でも意識していないことを認められて生き返った気分の人もいます。

宇宙語(うちゅうご)

あれこれ話しているのですが、聞く相手にはよく伝わらないときに使います。
昨日のことなのに次つぎに頭に浮かぶことを話し、追加したり枝分かれしたりする話の筋道を話している自分がよくつかみきれなくなっているのですから、聞く相手にはなんのことやらさっぱりわかりません。
自分でも宇宙語になっていると思いました。

梅(うめ)

桜の反対花(語?)。
集団行動をせまらない花の地味さがいい。
親しい人とか自分一人でもゆっくりと見ることのできる静かに喜んでいる花。
〔類似語〕「太陽」に対する「月(つき)」

うろたえる

うろたえる、挙動不審、パニックというのは同類のことばです。
私には「うろたえる」がいちばん当たっています。
さかんに動くけれどもなんのために動くのか目標がわからないことです。
予期しない出来事にあうときが最大ですが、予期していても受けとめられないとうろたえます。
挙動不審は、落ち着こうという意識がまだ働いています。
パニックは事態を覆い美化した言い方です。

上書き(うわがき)

パソコンによる文書作成で、前の文章を新しく書き換えるとき、上書きといいますよね。
人との関係、社会的経験を重ねるのは、この上書きに似ていると思います。
私が子どものころのことや昔のことをよく思い出します。
これは上書き部分が少なくて、上から透けて下の文書が読みとれる程度の、経験の上書きが少ないためだと思っています。

運動不足(うんどうぶそく)

〔2014年4月〕
ひきこもっていた頃、お笑い番組を見て、数年振りに笑ったら、次の日に頬のあたりが痛かったことがあります。
顔の筋肉が筋肉痛になったのだと気が付くのにしばらく時間がかかりました。
ひきこもりの運動不足とはこのレベルなのです。
サラリーマンが家と会社の往復しかしていないからオレは運動不足だと言っているのとは次元が違います。
〔ひきマス〕

江戸の敵を長崎で(えどのかたきをながさきで)

元もとの意味は知りません。
不満足感を本当の相手ではなく、言いやすい人にぶつけていく経験があり、そのときこのことばがちらついていました。
八つ当たりです。
でもそうでもしないともっと酷い結果になったかもしれません。
ストレスの発散方法なので、大目に見てください。

抑えぐせ(おさえぐせ)

自分が密かに描いた絵を見せたところ「おっ!」という感じで受けとめられ「上手いなー」とか「すごいところを見てるよね」なんか言われました。
本当は嬉しいんだけど、そのまま表すのは気が引けて(慣れていなくて)、つい「いやーダメですよ」とその絵を隠してしまいたい気になります(謙遜の気持ちもまじる)。
後になって、どうしてもっとうまい反応をしなかったのかと考え込んでしまいました。

押し売り(おしうり)

思い切って会社に就職しました。
栄養補助剤(サプリメント)の販売会社だったので悪いことではないと思っていました。
ところが給与は基本給+売上げ歩合制です。
売らないと給与は少ないので、指定された地域を回ったんです。
相手が必要としないものを押し売りしている感じになりました。
ついにこの会社は辞めました。
ホッとしています。
また無職に戻りました。

おまけ

自分の存在、自分の人生、自分の役割などいろいろなことがだいたい当てはまるのが「おまけ」です。
主役、中心などに対置する言葉です。〔Z〕

女(おんな)

〔男の側からのことば〕複雑で理解を超えているが、生命力では男はかないません。
粘り強いというか、よく飽きないで続くというか…。
本当は男よりも女の方が優れていると思っているのです。
ここは「男女は本質的に平等である」ということで自分を納得させています。

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