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カテゴリ:周辺ニュース

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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[井上瑞貴]]、(プロゲーマー) <br>
 
'''eスポーツ選手権 N高「まりも」さんがリベンジ導く 前年は不完全燃焼「リーダーになる」'''<br>
 
リーグ・オブ・レジェンド部門で優勝して喜ぶN高の「まりも」こと井上瑞貴さん<br>
 
2019年12月に東京都内で開かれた第2回全国高校eスポーツ選手権(毎日新聞社など主催)の決勝大会。<br>
 
N高のメンバーとして出場した「まりも」こと井上瑞貴さん(17)は、エースとしてチームをリーグ・オブ・レジェンド(LoL)部門の優勝に導いた。<br>
 
ベスト4止まりだった前回のリベンジを果たし、参加119チームのトップに立った。<br>
 
N高がクラーク記念国際秋葉原を破り初優勝 高校eスポーツLoL部門<br>
 
もともとクラスを盛り上げるような性格だったが、中学1年の終わりごろにふとしたきっかけで友達が離れていき、不登校に。<br>
 
そこで熱中したのが、小学5年で始めたパソコンゲームだった。<br>
 
通信制のN高を選んだ理由も「ゲームに時間を割きたかった」からだった。<br>
 
N高に入った18年は、五輪公認大会が開催されるなどeスポーツが熱を帯び始めていた頃。<br>
 
部活動は「eスポーツ部」に入り、世界的に人気が高く、5人と5人で対戦する陣取りゲームのLoLにのめり込んだ。<br>
 
同じ部のメンバーとチームを組み、19年3月に開かれた第1回大会のLoL部門決勝大会に挑んだ。<br>
 
大会前には「あまり練習をしなくても優勝できる」と自信があった。<br>
 
LoLは1人でもプレーができ、メンバーはいずれも1人プレーで高い平均点をたたき出していたからだ。<br>
 
しかし、大会ではメンバー同士の連携がうまくいかず、準決勝で敗れた。「不完全燃焼だ」と悔やんだ。<br>
 
第2回大会に向けて、チームのリーダーになろうと自ら手を挙げた。<br>
 
うまくまとめられるか怖かったが、何よりリベンジを果たしたかった。<br>
 
1人でプロを目指すアマチュアのチームに加わり、5人で勝つための武者修行を積んだ。<br>
 
以前は両親から「ゲームばかりして」とあきれられていたが、今は応援してくれている。<br>
 
現在は2年生で、父親と将来について「高校卒業までにプロゲーマーになる道が開けなかったら、プログラミングの専門学校に進んでゲームクリエーターを目指そう」と話し合っている。<br>
 
プロゲーマーへの道は険しいかもしれない。それでも今は「人より得意なものが見つけられた」という充実感にあふれている。<br> 
 
〔2020年1/12(日) 毎日新聞【竹下理子】〕 <br>
 
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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2020年2月12日 (水) 14:27時点における版

このページは新聞ニュースなどを一時的に保管するページです。記事はこのあと分類し、それぞれのページに移動します。
分類の仕方は下段に表示していますが改善を重ねています。(2018年12月)

このパンくずリストは制作作業用です
不登校・引きこもり質問コーナー・部外者回答編

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所在地 北海道
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目次

周辺ニュース

ページ名ATAC(エイタック)カンファレンス、(発達障害のニュース)
【特集】不登校児たちに「眠る才能」…引き出されたのは何故?異才発掘に挑む東大教授
約43万人。これは不登校、もしくは学校生活に馴染めない中学生の数です。 なかには障害のためになじめなかったもののあるきっかけで眠っている才能が開花した子どもたちがいます。
そこにはどんな秘密があったのでしょうか。
カンテレ「報道ランナー」 読み書き困難で不登校…今や青年実業家
自由自在にドローンを操る高梨智樹さん。
17歳で日本チャンピオンになり、翌年、ドローンで撮影をする会社を起こした「青年実業家」です。
実は高梨さん、ある障害と診断されていました。
【高梨さん】「書くのほとんど書けなくて、自分の名前もひらがなで書くのが精いっぱいなんです。
読む方は『こんにちわ』とか、一言ぐらいなら読めますよ」
読み書きが困難なディスレクシアという発達障害です。
高梨さんが参加したのは毎年京都で開かれているATAC(エイタック)カンファレンスという研究会。
カンテレ「報道ランナー」
学びや生活に困難を抱える子供や親を支援するための技術や子供の才能を引き出した実例などを紹介してきました。
【中邑教授】「パソコンやスマホ使って大学入試受けたっていいじゃないか」
カンテレ「報道ランナー」
研究会の中心人物はこの人。東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授です。
【中邑教授】「道具はいっぱい持ってますよ」
そういって紹介してくれたのは、タッチすることで教科書を読み上げてくれるリーディングペンという道具。
【中邑教授】「こんなもんがあるなんて信じられないでしょ」
中邑研究室では、子供たちにデジタル教材など「読み書き」を補うツールを紹介。
学校にも「合理的配慮」としてツールの使用を認めさせることで子供たちの学びを取り戻してきました。
カンテレ「報道ランナー」 【中邑教授に支援された母親】
「なんというか、神様というか。支えてもらいました。
枠から外れたっていいじゃないかという安心をもらったりとか。外れてること楽しもうよと」
小学生の時読み書きができないことのストレスで不登校になった高梨さん。 中学で中邑教授と出会ったことをきっかけに発達障害の診断を受け、「代読してもらう」という「合理的配慮」で高校受験に合格しました。
カンテレ「報道ランナー」
【高梨さん】
「今までそれがあって不自由あって出来なかったことが不自由じゃなくなったのでできるようになった。
できるようになったら、周りの人より行動力あって本気になればちゃんとやれる。
他の人と比べなくなったのも大きい。その人はその人、僕は僕」
子供の特性を生かす、異才発掘プロジェクト
今年の研究会には料理研究家の土井善晴さんも参加しました。
カンテレ「報道ランナー」
食材そのものの良さを引き出す土井さんの料理哲学に中邑教授も相通ずるものを感じていました。
【中邑教授】
「今、子供を見てるだろうか?子供を愛せるかどうかが思い通りの学校に行ったかとかそういうことだけになっていないだろうか?
やはり子供には子供の、食材には食材の強さがある」
【土井さん】「そのままのよさがあるからね。すでにいいんです」
【中邑教授】「子供には子供の良さがあり強さがある」
子供の特性が生かされることを目指して、中邑教授が6年前に始めたのが異才発掘プロジェクトRocketです。
普通の学校では学べない様々なプログラムを作り最先端で活躍する人達を講師に招いてきました。
参加している子供たちの約3分の1は学校には行っていません。
この日、研究会の会場の一角ではRocketの子供たちの作品が展示されました。
【中邑教授】「どうお客さん?みんな見てくれてる?」
京都府南丹市に住む吉田悠太君。
小学1年生の秋、教室で聞こえる話し声が耳の中でぐちゃぐちゃになり学校に行けなくなりました。
4年生の時、ロケットの説明会に参加して初めて、両親は不登校の悠太君を認めることができるようになりました。
【悠太君の母・和美さん】
「周りから認められなくてもこの子を見守れる気持ちが沸いたというか。
それまではどうしても『学校行かさないと』と自分も思うし、周りも言うし。すごく苦しかったんで」
好きをとことん突き詰める
中邑教授から言われた言葉は「好きなことをとことん突き詰めること」。
悠太君が突き詰めているのは模写と版画。
気づけば一日十時間以上も没頭していることがあります。
【悠太君の母・和美さん】「悠太、きりの良いところでお昼」
【悠太君の父】「全然反応ないわ」
【母・和美さん】「ちょっとびっくりして、なんか才能あるんかもと」
人の話し声が嫌いで教室に入ることもできなかった悠太君。
版画を作り、ロケットに参加してからは、一人で東京に行き、人前で発表できるようになりました。
カンテレ「報道ランナー」
【悠太君】「変わった?」
【母・和美さん】「緊張したら顔面蒼白になるとことか」
【悠太君】「なんで変わったんやろうな」
カンテレ「報道ランナー」
変わるべきは子供か、社会か
悠太君は今、プロの彫師に弟子入りし、本格的な修行を始めています。
カンテレ「報道ランナー」
【中邑教授】
「人と違ってもいい。俺は俺で堂々と生きるという、変わった子供たち、ユニークな子供たちが、つぶされず育つ世の中を作れば、
20年後、30年後面白い社会がくると思ってやってるだけのことなんですよ。
気の長い話ですよね。本当かどうかもわからない話。だけど必ずそうなる。
なぜかといえば、人間はやりたい方向に伸びていくのが一番力を発揮できるからです」
変わるべきは子供なのか?
   それとも社会なのか?
眠っている才能はまだまだ沢山あるのかもしれません。
〔2020年1/12(日) 関西テレビ カンテレ「報道ランナー」2020年1月7日放送より〕

周辺ニュース

ページ名コミュニティハウスひとのま、富山県高岡市 (ひきこもりの動き)
悩み抱えず相談して 高岡「コミュニティハウスひとのま」開設10年
■引きこもり 親の高齢化で助言
引きこもりや不登校といった生きづらさを抱える人をはじめ、誰をも受け入れる高岡市東上関の「コミュニティハウスひとのま」は今年、開設10年目を迎えた。
引きこもる50代と80代の親が共に困窮する「8050問題」が広がる中、施設でも同様の傾向が見られる。
運営する宮田隼さん(36)=同市戸出町=は「親子双方のため、ぎりぎりまで抱え込まず周囲に早く助けを求めたほうがいい」とアドバイスする。
  宮田さんが2011年、地域住民らの交流場所として、空き家を借りてオープンさせた。「どんな人でも受け入れてくれる」と口コミで広まり、悩みを抱える児童・生徒らが多く集まってきた。
1日当たり約30人が利用。
日中は子どもたちが多く訪れ、ゲームをしたり宮田さんと談笑したりして思い思いに過ごす。
夜は宮田さんがいないが、居場所を求める人がやってきてくつろぐ。
利用料は1日300円で「懐に余裕がなければ払わなくても許している」と宮田さん。
「子どもが引きこもっているのでなんとか外に出してほしい」と依頼され、多いときは週に6軒を訪ねて外出を呼び掛けたこともあった。
近年は「自分が定年や高齢になり、これ以上引きこもりの子どもを支えるのは難しい」という相談が急増。
家庭訪問の依頼も40、50代の人が中心になった。
宮田さんは、引きこもりに対する社会の偏見が強いため、第三者への相談をためらう人が多いことを指摘。
「誰もが悩みを抱えていて引きこもりもその一つ。特異な例とみるべきではない」と話している。
〔2020年1/12(日) 北日本新聞(社会部・橋本京佳)〕

周辺ニューの

ページ名睡眠障害、(健康のニューの)
夜型生活はトラブルのもと 子どもの学習能力を引き出す睡眠改善テクニック
子どもの健康
「寝る子は育つ」の言葉通り、小学生には9~11時間もの睡眠時間が必要だと言われています。
塾や習い事、部活、遊びと多忙な現代の小学生は、睡眠不足に陥りやすく、また夜型化しがちだそう。
睡眠障害の専門家である井上雄一さんに、その影響と、子どもの睡眠改善法について聞きました。
井上雄一さん
話を伺った人 井上雄一さん 睡眠総合ケアクリニック代々木理事長、東京医科大学睡眠学講座教授
(いのうえ・ゆういち)睡眠学(Somnology)のエキスパートとして、日本睡眠学会特任副理事長(国際担当)、日本薬物脳波学会理事などを務める。
睡眠障害に診療、研究、啓蒙、教育など多方面からアプローチ。
睡眠総合ケアクリニック代々木では、内科、精神科、耳鼻咽喉科などの医師と連携しながら、専門的な治療を行っている。
出典:「小学生白書Web版 (2018年9月調査)」(学研教育総合研究所)
原因は塾やゲーム、スマホ 小学生の夜型化が進んでいる
――「小学生白書Web版」(学研教育総研/2018年9月調査)によれば、22時以降に就寝している子どもは、小4で42.5%、小5で51.5%、小6で63.0%だそうです。
最近の小学生の睡眠は、どんな傾向にあるのでしょうか。
睡眠研究の世界では、そもそも思春期になると就寝時間が遅くなり、夜型化しやすいと言われています。
ただ、普段の診療を通して感じるのは、日本の子どもが夜型化し始める時期は早まっているということ。
ここ5年ほどで、睡眠に問題を抱える小学校高学年のお子さんが増えました。
夜型化が進んだ要因は、中学受験のために遅い時間まで塾に行ったり、夜遅くまでゲームやスマホで遊んだりしていること。
脳と体の発達を考えても、小学生には最低でも9時間は睡眠が必要です。
朝7時に起きるなら、22時には就寝しないといけない。
しかし実際は、0時まで起きている子も少なくありません。
睡眠中は、日中に活性化する交感神経を休めたり、体を成長させたり、記憶を定着させたり、脳をクリアな状態にしたりと、さまざまなことが行われています。
つまり、睡眠不足は多くのデメリットをもたらすのです。
井上雄一さん 睡眠不足は、学習のパフォーマンスや人間関係にも影響する ――小学生が睡眠不足になると、具体的にどのような影響があるのかを教えてください。
睡眠が足りないと、眠気や全身のだるさを感じやすくなります。
すると集中力が落ち、だらしなさや落ち着きのなさにもつながる。
脳の働きも悪くなるため、学習のパフォーマンスも低下していきます。 不安が強くなったり、情緒不安定になったり、うつ傾向になったりと、情緒面にも影響します。
こうした心身の不調は、学力低下、運動能力低下にまで発展すると考えられます。
――一時的ならまだしも、睡眠不足が続くと生活に支障をきたしそうですね。
そうなんです。まず、体内時計が夜型化してしまうと、朝、起きることができなくなります。
起床するべき時刻に、血圧が上がり始めないからです。
「低血圧で起きられない」と言う人がよくいますが、それは間違い。
もともと人間の体は、朝になると血圧が上がるようにできています。
しかし、体内時計がずれると、血圧の上がり始める時刻も同様に後ろにずれてしまう。
7時に起きようとしても、体内時計が2時間ずれていれば、血圧が上がり始めるのは9時。だから起きられないのです。
朝、起きることができないせいで、不登校になる小学生もたくさん見ています。
今、ここに通っているだけでも100人近い。
遅刻するから、登校時に友だちと約束ができなくなって、友人関係が悪化し、学校に行けなくなってしまうんです。
――人間関係にまで影響してしまうのですね。
親子関係にも響きます。睡眠問題をめぐって親子仲にトラブルが生じている家庭は、15家庭に1家庭はあると思いますよ。
大人と違い、子どもは朝方まで眠りが深いもの。体内時計が後ろにずれていれば、なおさらです。
眠りが深い状態で無理に子どもを起こすと、寝ぼけて酔っ払ったときのようになる「睡眠酩酊」に陥りやすい。
すると、不機嫌になったり、ときに暴力的になったりして、親とトラブルになるのです。
体内時計を正常化するための夜型化防止テクニック
――子どもの生活が夜型化するのを予防、改善するためには、どんな対策を取ればいいのでしょうか。
体内時計を前倒しするよう、子どものプライベートライフを調節するほかありません。
遅刻、欠席が目立ってきたり、不登校になったりと社会生活に支障をきたせば、それはただの睡眠不足ではなく、立派な病気です。
いくら熱心に夜遅くまで塾で勉強をしても、受験に支障が出ては意味がない。
試験の日の朝、起きられなくて試験が受けられなかったり、試験中に寝てしまったりした子も知っています。
下記のような方法で、体内時計を正常化していきましょう。
■子どもの夜型化を改善するテクニック
(1)朝、30分早く起きて親子で散歩をする
いつもより30分早く起床して、親子で一緒に散歩を。
朝の光を浴び、活動することで体が覚醒し、生活リズムの改善に役立つ。
親子の会話が増えるので、コミュニケーションの修復にもつながりやすい。
夜はもちろん、9時間以上の睡眠を確保できる時間に就寝を。
(2)週末に寝だめをしない
平日の睡眠不足を補うため、週末に遅起きする子どもは多い。
しかし1時間でも起きる時間がずれると、体内時計が狂い、睡眠時間は足りていても、日中の眠気やだるさ、精神的な不安定さにつながる。
長期的には成績悪化を招くというデータもある。
(3)食事の時間を一定にする
消化管にも体内時計のスイッチがあるため、食事の時間がずれると体内時計に影響する。
そのため、食事を取る時間は一定にするのがベスト。
塾や習い事などで夕食の時間がずれそうな場合は、帰宅後に夕食を取るのではなく、出かける前に半分の量、帰宅後に半分の量という食べ方にすると体内時計の維持につながる。
(4)スマホ、ゲームは朝にする
朝の光、とくにブルーライトは体を覚醒させる。
スマホ、ゲーム機のブルーライトは波長が短くエネルギーが高いため影響が大きく、夜型化を招く大きな要因に。
夜は寝室や自室に持ち込ませないなどのルールを作り、朝早く起きて遊ぶ習慣作りを。
(5)夜の予定を調整する
塾や習い事などで毎日、遅くまで活動していると、睡眠不足と夜型化は進む一方。
週に5日のところを1日減らしたり、終了時刻を早めたりと、できるだけ早寝できる環境作りをして、睡眠時間の確保に努めたい。
夏休みの過ごし方が夜型化するかどうかのキー
――睡眠に問題を抱える小学生の患者さんが増えやすい時期はありますか?
小学生の受診者が増えるのは、12月の初めぐらいからです。
中学受験を控えて、あわててくるケースが多いですね。
しかし、体内時計の治療は、時間がかかるもの。外来で集中的に治療しても、3~4週間かけて1時間ほどしか動かない。
日の出の遅い冬に治療しようとすると、太陽光に似た光を出す機械を購入したりしなければならず、余計に費用がかさみます。
ただ本来、生活リズムが崩れやすいのは、夏休みの時期。
長期休暇なので、自由気ままに生活し続けていると、体内時計がどんどん乱れていくわけです。
一方で、朝からしっかりと太陽光が差す夏休みは、体内のリズムを調整しやすい時期でもある。
この時期、朝に活動する習慣をつけておくことは、とても重要です。
――なるほど。学校の勉強に塾、習い事、宿題、ゲーム、友人とのコミュニケーション。
最近の小学生はタスクが多いですよね。
そうですね。保護者の方はぜひ、「いつしなければならない」という思い込みを外し、隙間時間でタスク処理ができるよう一緒に考えてあげてください。
朝、早く起きて趣味に没頭してもいいし、通学の時間が長いならそのあいだに宿題を済ませるのも手です。
夜遅くにSNSのコミュニケーションに時間を費やしがちな子には、他人に合わせて自分の生活リズムを変える必要がないことを説明した方がいいと思います。
もしかすると今後は、時間の使い方について親子で話し合う必要性がより高まるかもしれません。
というのも、教育にWebシステムを取り入れることが、夜型化に拍車をかける一因にもなりうるからです。
あるアジアの国では宿題の提出期限が深夜0時に設定されているため、宿題を提出した後に食事をして遊ぶという生活リズムになり、学校に行けなくなる子どもが続出しているそうです。
夜遅くまでブルーライトを浴びているのも、不眠につながっていると予想されます。
――「自分の人生を他人にコントロールされない」というのは、大人になっても大事な心がけですよね。
家族も街も寝静まった夜に活動するのは、子どもにとっては魅力的でしょう。私自身も経験したのでよくわかります。
でも、充実した人生は心身の健康あってこそ。
「早く寝なさい!」というだけでなく、一緒に人生をクリエートしていく気持ちで睡眠の改善に取り組んでほしいと思います。
(撮影:辰根 東醐 編集:阿部 綾奈/ノオト)
〔2020年1/14(火) 朝日新聞EduA有馬ゆえ ライター、編集者〕

周辺ニュース

ページ名京都市立朱雀高等学校定時制、京都市中京区(定時制高校のニュース、ひきこもりの動き)
元引きこもり45歳男性が定時制高卒業へ 文化祭で主役「就職、結婚したい」
担任の竹本教諭と談笑する廣田さん(京都市中京区・朱雀高)
不登校や引きこもりを経験しながら30代後半から夜間中学で学び直し、現在は京都市中京区の朱雀高定時制に4年生として通う男性がいる。
今春に卒業予定で「周回遅れだが、ようやくスタートラインに立てた。
人生はこれから。諦めずに就職を実現させ、両親を安心させたい」と意気込んでいる。
廣田光輝さん(45)=山科区。小学6年の2学期初日、通学途中に急に吐き気がして学校に行けなくなった。
原因は分からず、それ以来不登校になった。
中学校は1日も登校できず、外出先の理髪店で体調が悪くなったのを機に自宅からも出られなくなり、引きこもりになった。
20歳の時、テレビアニメにはまり、原作の漫画を買いに書店に走った。
体調に異変はなく、外出できるようになった。
ただ、働くことが考えられず、時折登山や旅行をしながら実家で暮らした。
30代後半、母親が病気になり「これ以上心配を掛けたくない」と決意。
学び直しのため、38歳で夜間中学の洛友中(下京区)に入学し、卒業後は朱雀高定時制に入った。 授業について「教わったことが、自分のものになるのがうれしい」と語る。
友人もでき、東京の修学旅行も経験した。
11月にあった文化祭の演劇では主役を務め、担任の竹本裕一教諭は「堂々と演じ、積極性も出てきた」と評価する。
廣田さんは「過去に家の洗面台を蹴ったこともあったが、最終的には心配してくれた親を苦しませてはいけないという気持ちが湧いた。
就職して一人前。そして結婚して両親に孫を抱かせてあげたい」と前を見据える。
〔2020年1/14(火) 京都新聞〕










周辺ニュース

ページ名[[]]、()
NHKの人気番組「ねほりんぱほりん」 後悔する元詐欺師に 「泣きたいのは被害者だ!」 ねほりんぱほりん「元詐欺師」回に辛辣な声【特選ねほぱほ】 『ねほりんぱほりん』(C)NHK NHKの人気番組「ねほりんぱほりん」の過去放送回の中から、特に注目を集めたものを選んで紹介していく「特選!ねほりんぱほりん」。今回お届けするのはシーズン4の初回「元詐欺師」(2019年10月9日放送)です。

近年、詐欺の手口は巧妙かつ多様になっているといいます。その中で、保険金詐欺やリフォーム詐欺など数々の詐欺行為に手を染めた男性が登場。今は更生したとのことですが、シーズン4の幕開けからとても濃いトークが繰り広げられました。詐欺への注意喚起ともなった「元詐欺師」回を視聴者の感想とともに振り返ってみましょう。

●放送当時( 2019年10月9日 )の盛り上がり シーズン4からは、放送開始時刻が22時50分からとなりました。新たなシーズンの幕開けに期待値が上がったのか、ネット上では放送開始時に盛り上がりが最高潮に。

●ウルトラQ風のオープニングからインテリ風ゲスト登場 番組開始前から、「待機中」とわくわくしながら待っていたのがうかがえるみなさん。そして始まると、ウルトラマンシリーズの原点でおなじみ「ウルトラQ」のパロディ風オープニングが流れます。ここに反応した人が多く「ウルトラQ!」「なぜなのか」などの反応が。また「おかえりなさい!」と番組復活を歓迎する声も多く見られました。 そして、スタジオに登場した元詐欺師・ヒロキさん(37歳・仮名)。いかついイメージの人と思いきや、きちんと七三分けにしたインテリ風の男性です。しかし経歴が紹介されると、「真っ黒」「ありとあらゆる詐欺やってる」「すでに胸糞」などネガティブな声が多数。また、「自分が話すことで詐欺被害を減らせれば」というヒロキさんの言葉も「詐欺師が話してると思うと信用できない」と懐疑的な声が上がりました。

●仕掛ける側のリスクが少ない詐欺の仕組み ヒロキさんいわく、詐欺は上部に足がつかないように、オレオレ詐欺1つを取っても、組織化や細分化がされているそうです。 そして、ヒロキさんが実際にやっていた保険金詐欺の話に。車を運転する人とわざと当たりに行く人、さらに車の修理業者までがグルになって保険会社から高額の保険金をだまし取る手口。「保険会社を詐欺るんか……」「車屋もグルなところ、こわっ」と戦慄する人が続出しました。そのほか、「お前らみたいのがいるから保険金が上がるんだよ」と怒りをあらわにする声も。

●アポ電詐欺の話から山里母のファインプレーエピソード 番組ではVTRで、犯罪ジャーナリストの多田文明さんのお話を聞きます。警察や銀行員を装って資産状況などを電話で確認し、それから犯罪を行うアポ電詐欺が横行しているとのこと。ネット上では「ただの強盗だよね」「殺人事件にもなってたよね」など、危険な手口であることを示唆する声があがります。 このVTR明けには、山里さんの実家にオレオレ詐欺の電話がかかってきたエピソードを披露。山里さんの母・文代さんが詐欺師に、「息子がアメリカに行く前ですか?」と聞き、相手が肯定すると「アメリカなんか行ってねぇ!」と一蹴したそうです。この話にTwitterでは、「文代さんさすがすぎる」と賞賛の嵐でした。

●ヒロキさんが悪の道に進んだ経緯とは ヒロキさんは、両親の離婚後に寂しさから自分の居場所を探し、いじめっ子になってしまったそうです。その結果、クラスに無視され不登校に。そうして非行に走るようになったと語りました。この話には「また承認欲求か」「少年院に入った人と同じようなアレだ」「元ヤクザと同じだ」と、以前放送された内容と重ね合わせる声が見られます。 また、「自業自得」「一切同情できない」「お母さんのせいにするなよなー」「完全に逆恨みじゃないですかー」と突き放す人も。一方で、「信頼できるものがないと腕力や金という裏切らないものに執着していくのは自然な摂理」と、ヒロキさんの心理に一定の理解を示す意見もありました。もちろん、「それが犯罪を犯す理由にはならない」ともっともな意見も。

●悪質なリフォーム詐欺から逮捕へ ヒロキさんいわく、リフォームの会社を立ち上げた後に、材料など諸経費を浮かせるために、悪質な詐欺行為に手を染めるようになったとのこと。「リフォームとか見えないところは詐欺の対象になりやすい」「自分が騙されてるなんて露ほども思ってないんだろう」など、詐欺のターゲットになりやすい業種だと指摘する声が上がります。 そして、“その場で即決”と“誰にも言わないで”という詐欺の2大ワードに、「怖い……」と改めて認識する人や「メモメモ」と今後の参考にする声が見られました。その後、ヒロキさんは逮捕され2年8ヵ月の実刑を受けますが「やってることのわりに、刑期が短いな」と驚く声が多く見られました。

●独房に入ってから目が覚める ヒロキさんは刑務所に入って服役することになり、妻に離婚され家族を失ってしまいます。これに対しネット上では「当然だろ」「仕方ないね」と突き放す人、「母子家庭がグレたきっかけなのに自分が母子家庭作っちゃうとか」と呆れる人などが見られます。また ヒロキさんの「全てを失った」という言葉には「他人の金を巻き上げて同じことしたくせに」と辛辣な意見も。 そして服役中には母親から手紙が届き、優しい言葉を綴ってくれたといいます。これには「あああお母さん……」「母の愛ってすごい」「(ヒロキさんに)蹴られたりひどい言葉言われたりしたのに……」と、母親に心を寄せる声が集まりました。 その後、ヒロキさんの母親にインタビューするVTRが流れ「クズでも息子は息子なんやな」「この人を何とか光の射す方へ導きたかったんだろうな」など、母の愛を痛感した人が多数。

●まとめ ヒロキさんは「これまで俺は何をしてたんだろう」と後悔し、母親のVTRにも「苦労してたんだな」と涙します。ただ、詐欺師になった経緯を「全部外のせいにしてる」「詐欺師だったから、ヒロキさんの言葉も本当かどうかわからない」と最後まで厳しい意見が飛び交いました。 今はボランティアとして詐欺撲滅のための活動をしているヒロキさんですが、YOUさんも本当に更生したかどうか疑わしい様子。そこでヒロキさんに「(ねほりん恒例)半期に一度の呼び出しですよ」と提案します。今後、ヒロキさんがどんな形で登場するか注目です。

●調査概要 調査期間、2019年10月9日 調査対象、Twitter 調査件数、838 件(10%サンプリング) 調査キーワード、ねほりんぱほりん 調査方法、対象期間のTweetを「クチコミ@係長」によるテキストマイニングにより分析 備考、実数に近づけるため件数を100%に補正 ねとらぼ調査隊 〔2020年1/5(日) ねとらぼ〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
過干渉な親 子どもは親の所有物?過干渉な親と上手くつきあっていくには?【お悩み相談】 夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。 「親ハラスメント」に悩み続けて…。リアル毒親体験を描いた『母がしんどい』田房永子さんの生き方 今回は実親さんに困っている「みどり」さんのお悩みです。

◆相談者プロフィール みどり(28歳女性) 結婚5年目、1歳の娘がいます。先日、娘がバイキンマンを指差して「ママ!」と言いました。

■ お悩み相談 私の実親は過干渉です。 「子どもは親の所有物」という考え方で、小さい頃から将来の夢や進路はもちろん、洋服の好みに対してまで口を出されていました。私はずっと反発していたので、親との喧嘩が絶えない子ども時代でした。 大人になって家を出て、ひとり暮らしを始めたことで、物理的に親との距離ができ、親もあまり口うるさく言わなくなりました。 私もむやみに反論しないなど、対応を気を付けていたこともあり、少し関係が改善されたように感じていました。 しかし、結婚するにあたり、県外に出ることは許してもらえず、夫にも「ご両親も君のことを心配して言うのだし、将来的にも近くに住んでいたほうが安心」と言われ、このままいい関係でいられるのなら良いかと思い、親と同じ市に住むことにしたのです。 しばらくは穏やかな関係が続いていたのですが、昨年私が娘を出産してから、また昔のように過干渉気味になってきてしまいました。 実家から車で30分ほどの距離に住んでいるので、アポなし訪問は当たり前だし、娘の服装や食事、しつけ、知育や将来についてまで、事細かに指図してきます。 娘のためを思っていろいろと言ってくれるのはよく伝わってくるのですが、発育に良いと聞いた食べ物を大量に買って持ってきたり、離乳食もすべて手作りでなければかわいそうだと言ったり、私や娘の実態はまるで考えず、自分の考えや昔の育児の常識を押しつけてくるので迷惑しています。 決めるのは娘の親である私達夫婦なので、すべて言うとおりにするつもりはまったくありませんが、話を聞くだけでも気が重いです。 かといって、やはり血の繋がった親ですし、夫にも「ご両親は君のことを大事に思うあまりいろいろ言いすぎてしまうだけ。迷惑に感じても、ないがしろにしてはいけない」と言わるため、疎遠になることもできず困っています。 適度に距離をとって上手くつきあっていく方法はないでしょうか。

■ 状況報告は控えめに。お礼をきっちり伝えてみて ご両親は、あなたの生活に口出しをしたいタイプの方とのこと。あなたが迷惑そうにしたり、反論したりするほど、「考え方を矯正しないと!」「アドバイスしないと!」と思ってしまうおそれがあります。ですので、迷惑そうにしたり反論したりせず、淡々とお礼を伝えてみましょう。 たとえば、いただいたものの中で役立ったものがあれば、「先日もらった○○、娘も食べることができて離乳食も順調だよ。ありがとう!」と伝えてみてください。安心することで少し落ち着くかもしれません。 また、あなたの色々な状況を把握すると、それだけご両親が干渉したくなることも増えてしまいます。 ご両親には、大切なことは伝えても、日々のことまで逐一伝えなくてもいいのです。 子育てに熱心だからこそ、あなたやお嬢さんに干渉してくるのだと思います。干渉したくなるようなきっかけをこちらから作らないことは大切です。 ご両親がほかに打ち込めそうなことを見つけて、あなたから提案してみるのもいいかもしれません。

◆回答者プロフィール 海野 雪(うみの・ゆき) 上級心理カウンセラー(日本能力開発推進協会認定)、不登校児童対応アドバイザー(全国webカウンセリング協会認定)など、心理系・教育系を中心に多様な資格を有する。200名以上の相談対応実績あり。 〔2020年1/15(水) レタスクラブニュース〕


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ゲーム時間制限条例案 香川に続き大阪も…子どものゲーム時間制限条例案に抗議の声 SNSでは批判や懸念の声が溢れており……。 1月15日、大阪市の松井一郎市長(55)はスマホの使用時間ルール化について対策を検討するよう市教育委員会に指示した。小・中学生がスマートフォンやオンラインゲームに依存し、ひいては不登校の原因の一端になることを防ぐためだと発表されている。 似たケースとして10日、香川県県議会が全国初となる「ネット・ゲーム依存症対策条例」(仮称)の制定に向けて条例検討委員会で審議していると報じられた。インターネットを使ったオンラインゲームの使用時間上限は18歳未満で1日60分、土日や祝日、長期休暇などは90分に制限するなど、具体的な内容となっている。 香川県に続き、大阪市も子供のオンラインゲームやインターネット使用の規制に動き出した。これに対してSNSでは批判や懸念の声が溢れており、香川県や大阪といったワードがトレンド入り。多くの意見が上がっている。

《香川の件、個人の時間に行政が口出しするのは違うと思う。犯罪じゃあるまいし》 《こういうところから、優秀なゲームクリエイターの芽が潰されていく…》 《オンラインゲームのせいで不登校?原因と理由が逆じゃないかな》 《私も子を持つ親だし心配だけど、このまま全国にこんな条例が広まっていったらと思うとゾッとする》

スマホの普及に伴って増えたインターネット上のトラブルや依存症は、各方面で問題視されている。しかし行政が利用時間に口を挟んだ前例はなく、議論は続きそうだ。 〔2020年1/16(木) 女性自身〕


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学校のことを聞かれたらどうしよう 「学校のこと聞かれたら…」不登校の家庭を悩ます帰省、おだやかな過ごし方は?「明日は我が身と思い…」 年末年始の帰省がゆううつな家庭も 【#withyou~きみとともに~】 「学校のことを聞かれたらどうしよう」――。不登校の子どもの中には、年末年始の帰省をゆううつに感じている人もいます。祖父母や親戚に不登校であることを伝えておらず、びくびくしながら向かう両親の故郷。しかし、居心地の悪さやプレッシャーで、精神的にすり減ってしまうことも……。それに、気遣いでくたくたになってしまうのは、子どもだけではありません。今回の帰省のやり方、考えてみませんか。(朝日新聞記者・金澤ひかり、野口みな子)

【マンガ】不登校の子の気持ち描いた漫画 きっかけは、先生からの暴力…「またおこられる」 テレビで学校の話題、部屋を抜け出し… 神奈川県に住むさゆりさん(19)の家族は、お盆と正月は両親の実家に帰省する習慣があります。中学3年生の夏休み後ごろから学校に行けなくなったさゆりさんは、帰省の際、親族から学校の話題が出ることがつらく、家族と一緒に帰省できない年もあるそうです。 学校を休みがちになっていた中学3年のお盆休み、母方の実家に帰ったときのことでした。高校受験を意識した祖父から、「いい高校に行ってほしい」という言葉を何げなく投げかけられました。 学歴を重んじる祖父の考えと、現実の自分の状況との乖離に、気持ちがふさいだと言います。学校の話題に触れられるのが嫌で、次の正月は帰省しませんでした。 不登校のことを知らない祖父に、学校のことを話さないでというのは難しいかもしれません。しかし、「当然学校は行くもの」という価値観の祖父母に会うのは、しんどく感じるようになりました。 通信制高校に進学してからは家族と帰省することもありましたが、テレビで学校の話題が上がることがあります。そんなときは親族が集まる部屋から抜け出して友達に電話し、「早く帰りたい」と苦しい気持ちを聞いてもらって時間をしのいだそうです。 「行っているフリ」でもいい 「祖父母の家に行くたびに、『学校について聞かれたらどうしよう』とびくびくしていました」 そう話すのは、自身も小1から中3まで不登校で、その経験をもとにした漫画「学校へ行けない僕と9人の先生」(双葉者)の作者・棚園正一さん(37)です。棚園さんも、父方の祖父母には不登校であることを知られていませんでした。帰省中はなるべく学校の話にならないように、当たり障りのない話を意識していたといいます。 冬休みなどの長期休みは、他の子どもも学校に通っていないため、不登校の子どもが持つ後ろめたさも少しやわらぎます。そんなとき、学校を意識せざるを得ないタイミングが、学校の会話が出やすい帰省や親族の集まりなのです。 棚園さんは、「嫌であれば無理に行く必要はない」としつつも、「学校がせっかく休みなのに、気に病んでのびのび過ごせないのはもったいない」と話します。思い出すのは、学校に行っていない後ろめたさばかり気にする自分でした。「祖父母はたぶん僕の元気な姿を見たいだけでした。行かなきゃ2人との思い出もなかったのかな」 「気にしすぎないことも大事」という棚園さんは実際、祖父母の家では学校に行っているように振る舞っていたこともあると言います。 「それは大したうそじゃないし、それで気持ちが楽に過ごせるのであれば、悪いことではないと思います。もしかしたら冬休みが終わったら本当に学校に行くかもしれないですし。行けなくてもいいですけどね」 帰省のゆううつ、親も 大阪府堺市に住むゆきさん(仮名)の小学4年生の長男(10)は、約1年にわたり不登校の状態が続いています。 これまでは毎年、ゆきさんの実家に帰省していましたが、今年は長男は家族だけで過ごしたがっていると言います。帰省中、長男は同年代のいとこと遊ぶことが多かったといいますが、普通に学校に通えている子を目の前にすると、「自分はどうしてこうなったんだろう」と思い詰めてしまうためです。 しかし、実家への帰省をためらうのは長男だけではなく、ゆきさんも同じです。「(不登校に対して)否定的な発言をされたり、『これからどうするの?』などと聞かれたときが心配です。「そんな状況はあまりに酷です」とゆきさん。 さらに「私自身への風当たりも心配」と話します。「息子のことについて『いつまでそのままでいるの?』と聞かれるんじゃないかと気が気じゃないんです」 「当事者にならなきゃ分からないだろうから、理解は求めないけど、ふれないでほしいのが本音です。明日は我が身…と思い、見守ってほしいです」と話しています。 重要なのは「子どもの精神の安定」 NPO法人日本スクールソーシャルワーク協会の山下英三郎名誉会長は、帰省に対する不安は不登校の子どもだけではなく、親にもあるといいます。祖父母に子どもが不登校だと伝えていない後ろめたさがあったり、帰省によって子どもが精神的にすり減ってしまったりするためです。 「必ずしも祖父母や親戚が偏見なく接してくれるとは限らないので、正直に子どものことを伝えればいいということでもないのです」 個々のケースにもよりますが、親戚の関係性から帰省せざるを得ない場合もあります。山下さんは「子どもの精神的な安心・安定が一番なので、本人がプレッシャーを感じる状況を避けることが大事」と話します。「無理したときのダメージと比べると、帰省しなかったことを周囲にいろいろ言われた方がまだマシですよね」 かと言って、親が「帰省しない」という決断をするには不安なものです。例えば、親だけで帰省したり、子どもも顔だけ出してすぐ帰ったり、「柔軟に対応していければいいのでは」と山下さんは提案します。 帰省や親戚の集まりに行きたいかどうか、子ども自身が伝えられればいいですが、親や祖父母を気遣って「行きたくない」と言いづらい場合もあります。山下さんは、「帰省の話になったとき、子どもが緊張しているかどうか、または日常の暮らしぶりからも、親戚と一緒に過ごせる状況かどうかというのは感じ取れるかもしれません」。 一方、もしも帰省先の親族に不登校の子どもがいたら、どんなことに気をつけたらよいでしょうか。山下さんは「もしも本人を心配していらっしゃるのであれば、『何かできることがあればサポートするよ』という気持ちでいてください」。 ただし、過度に気を遣われることは、本人にとっても居心地の良いものではありません。「あくまで普通でいてください」と山下さん。「学校に行っているかどうかということを抜きにして、本人を大切に思っているという気持ちを大事にしてください」 新しい年、穏やかな気持ちで 日常の生活を離れて、自分のルーツや地元の価値観に触れる帰省を、苦手に思う人も多いのではないでしょうか。親族とはいえ、普段の暮らしぶりを知らない相手に、詮索されたり、踏み込んだりしてほしくないこともあるはずです。 それが自分にとってプレッシャーや不安につながるのであれば、帰省をやめたり、期間を短くしたりすることも、ひとつの選択として適切なことだと思います。不登校の子どもやその親のみなさんが、少しでもおだやかな気持ちで新しい年を迎えられることを願っています。 《#withyou ~きみとともに~》 withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。 〔2019年12/27(金) withnews〕



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桐野夏生×前川喜平 「若者の荒廃」に危機感…社会が抱える問題とは? 桐野夏生×前川喜平〈週刊朝日〉 前川喜平(まえかわ・きへい 左)1955年、奈良県生まれ。79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て2016年、文部科学事務次官。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆など... 社会の歪みを鋭く切り取った小説を書いてきた作家の桐野夏生さん。長年、教育の中枢に携わってきた前川喜平さん(元文部科学事務次官)。ふたりとも昨今の事件に表れる若者の荒廃に、危機感を抱いているという。現代の深層にどんな問題が横たわっているのか。

【この記事の写真の続きはこちら】 桐野:2年前、『路上のX』(朝日新聞出版)という本で、親に棄(す)てられて居場所のない女子高生が街をさまよう状況を書きました。若い女性の貧困が問題視されて久しく、私自身もそれをテーマに作品を書いてきました。

最近気になるのが、若い男性の荒廃です。三鷹ストーカー殺人事件(2013年、トラック運転手の男性が元交際相手の女子高生にストーカー行為を繰り返した後に刺殺。この事件が誘引ともなり、リベンジポルノの関連法が成立)や、川崎市中1男子生徒殺害事件(15年、川崎市の多摩川河川敷で13歳の中学1年生の少年が殺害された上に死体を遺棄され、殺人の疑いで少年3人が逮捕)、東松山都幾川河川敷少年殺害事件(16年、埼玉県東松山市の都幾川河川敷で、16歳の少年が14~17歳の5人に殺害された後、死体を遺棄され、この5人が殺人の疑いで逮捕)。そうした少年の犯罪が後を絶ちません。

事件を起こした少年たちの背景を見ると、ほとんど学校に行っていなくて、ゲームとアニメ漬けだったりする。要するに本当のワルにもなれないというか、学校で落ちこぼれ、ワルの仲間でも落ちこぼれている。

一つの大きなほころびの中で、若い女性も男性もあがいているような感じがするんですよ。それは今、日本が世も末みたいな状況になっていることの表れなのではないか、と書くテーマを考えながら、いつも思うんです。

前川さんは、官僚の立場から教育の中枢である文科省におられた。こうした若者について、どんなふうに見ていますか。

前川:若者の荒廃を私も感じています。その根っこにあるのは、自分を信頼していないことだと思う。自分を信頼することを「自己肯定感」と言ったりしますけど、若者が荒廃するに至るには、子ども時代に問題があるんだろう、と思います。大切なのは、自分を認めてくれる人が、どれだけ子ども時代に周りにいるか。裕福な家に育ったとしても自己肯定感をなくしてしまう、ということもありますから。経済的なことだけじゃなくて、自分をきちんと認めてくれる人がいるのかどうか。 一方で、私が非常に危機感を抱いているのが、国全体として人を大切にしない政治がずっと続いていることです。それが若者の荒廃につながっている部分があると思います。

桐野:自己肯定感が子ども時代に確立できないということが政治の問題でもある、ということですね。

前川:今の政治は全体として人を大切にしていない。文部科学行政に長年携わってきましたが、人に関わる役所っていうと文部科学省か厚生労働省の二つなんです。だけど、この二つの行政は予算がずっと抑えられている。

文科省の管轄で言えば、学校はブラック職場と言われる状態ですし、児童相談所も質量ともに不十分。全体的に教育や児童福祉の世界で、国がかけるお金が少ない。今、保育士の処遇の低さがずいぶん問題にされていますけど、一向に改善されないですよね。保育士に限ったことではない、介護に携わる人もそうですし、人を大切にするために、人に接する仕事をしている人がもっと大切にされなきゃいけない。

それなのに、行政改革は人件費を削ることだ、というような考え方が一般的にさえなり、人はないがしろにされている。そういう政治が、もう30年ぐらい続いてきているんです。

桐野:保育や介護の人件費はずっと抑えられています。政府の発想の中にはどこか性差別的な意識が根底にあるのではないか、と思うんです。今や両親ともに共働きが普通で、昔ながらの性別で役割を分担する家庭が崩壊しているのに、政策は現状に全く追いついていない。なのに昔ながらの家族像が美しい、みたいなことが言われてますから、乖離(かいり)しすぎています。

前川:そのとおりなんです。厳しいお父さんと優しいお母さんがいて、お父さんが経済的な柱になっていて、お母さんは家の中のことをするのが仕事、という厳父慈母なんて言葉がありました。

今も標準家庭って言葉があるけど、政府が言っている標準家庭って全く標準じゃない。女性が働くのが当然だし、税制にしても家族制度にしても、様々な制度が古いモデルのまま。扶養控除を見直すべきだ、とずいぶん言われていますけど、それも見直されていない。 政治が時代に追いついていないんです。女性が従属的立場に置かれている、それが当たり前なんだ、という観念がずっと続いているんですね。

桐野:1997年に『OUT』という本で、弁当工場で働くパート主婦の話を書いたんですが、外国のメディアの人が取材に来ると、一番聞かれるのは「どうして夫はホワイトカラーなのに奥さんはブルーカラーなんだ」ということでした。夫婦が家の中で階層的に分断されている。そういう状況がなかなか欧米のメディアにはわからなかったみたいです。日本では家計補助的なパートタイマーをやる主婦が多い、と言うと、すごく驚かれたものです。

この20年で状況はもっと悪くなって、男性の非正規労働者もすごく増えたし、単身者が多くなって、非婚化が進んでいます。

前川:2015年に、安倍首相はアベノミクスの「新3本の矢」という公約をしました。そのうちの一つが少子化対策で「希望出生率1.8を実現します」というものです。なのにそれから出生率は下がり続けています。本当に子どもを産み育てやすい条件を作ったか、というと作っていない。

桐野:全くできてないですよね。今、少子化どころか無子化とも言われてますから。30代の若い女性に話を聞くと、苦労することがわかってるから「子どもは産まない」という人が多い。

前川:だとすると、生まれてくる子どもも望まれない形で生まれてくることが多くなるんじゃないか、と思う。それは子どもにとっても不幸なことですよ。

桐野:虐待も本当に多いですよね。最近やたらと目につく、男親の虐待は、なんで起こるとお考えですか。

前川:私もその心理は推し量りがたいところがありますけど、虐待する親は多かれ少なかれ、自分が虐待されてきた過去があると思う。自分を愛さない人は人も愛せないですから、自分を愛さない人が子どもも愛せなくなってしまうのでは。愛情深く育てられていれば、虐待なんて起こらないと思いますよ。 桐野:それはあるでしょうね。男親が虐待するのは自己承認欲求じゃないか、という声もあります。会社をはじめ、どこにも認められる場所がなくて、家庭の中で自分が暴力でもって支配するという構図で、自分の承認欲求を満たしていくんじゃないかという。

前川:確かにDVなんかの事件でよく聞かれるのは、家庭の外ではものすごく真面目で穏やかという評価なのに、家庭の中では豹変していたというケースですね。DVや虐待をする人は、自己承認欲求が外で満たされていない、ということじゃないでしょうか。

桐野:社会全体として、承認欲求が満たされる場というのがなくなっているんでしょうね。ネット社会で個人レベルの結びつきもなくなってきているし、そもそも共同体がなくなってきている、ということもあります。

前川:今、国会で答弁している役人を見ていると可哀想になってきます。あからさまなウソをつき続けなければならない状態に置かれていて、痛めつけられた反動で、家の中で威張りたくなって、事件を起こさないといいなと思いますよ。今の官僚は、自己承認欲求という意味では、全く承認されていない。強い権力のもとで、愚かなことだとわかっているのに、明らかなウソを言わされる。こういう構図は、政府だけでなくて、いろんな会社で生じていますよね。

桐野:これだけ政府に対して不信感がある状況ってすごい事態だと思います。役人時代の前川さんの座右の銘は、「面従腹背」だったそうですね。官僚のお仕事はお忙しいと聞いています。

前川:今、国会でウソをつかされている役人のように、馬鹿げたことで忙しいこともあるんですよ。一度ウソをつくと、それをウソで固めるという膨大な作業があります。国会中なんて、ずっとその作業をしていますよ。だから今、官僚を辞める人も増えています。中央省庁にキャリアで入っても、こんなところに長くいたくない、と。

桐野:政治や中央省庁がそんな状況なんですから、日本が悪い方向に向かうのも当然という気がします。 前川:だけど実は、こういう事態は日本だけじゃなくて、世界中で起こっているんじゃないかと思うんです。アメリカなど世界を見渡してみれば、強い力で抑えつけられている人がたくさんいますから。

桐野:最近の造語で、「不本意な禁欲主義者」を指す「インセル」という言葉があります。女性から蔑視されているせいで恋人ができない、と信じている男性を指す言葉で、その人たちがいろんな犯罪を犯しているという話があります。自分が禁欲しているわけじゃなくて、させられている。だからリア充の男女にものすごく嫉妬して、テロに近い犯罪を犯す。 恋愛によってパートナーを得て、パートナーによって自己承認欲求を満たすような恋愛像が崩れてきていて、恋愛できない若者が増えている。どこにも自分の自己承認欲求を満たすものがない。だから居場所がなくなる。それって結構リアルな実態なんじゃないかと思うのです。関係性から生じる怨恨ではなく、不特定多数への憎悪が犯罪につながっているんじゃないかと、嫌な予感がしています。 前川:子どもたちの実体験が少なくなっている、ということも、30年ぐらい前から指摘されています。ゲームとか今ではスマホの世界に入り込み、子どもたちが人と交流したり自然を体験したりと、かつてふんだんにあったはずの機会を、意図的に作らなければならなくなっています。ネット社会がどんどん進んで、ひきこもりも増えています。

>>【後編/「不登校は学校に責任がある」前川喜平が桐野夏生と考える教育問題】へ続く (構成/本誌・松岡かすみ) ※週刊朝日  2020年1月17日号より抜粋 〔2020年1/11(土) AERA dot.〕

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桐野夏生×前川喜平 「不登校は学校に責任がある」前川喜平が桐野夏生と考える教育問題〈週刊朝日〉 前川喜平(まえかわ・きへい 左)1955年、奈良県生まれ。79年、文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て2016年、文部科学事務次官。現在は、自主夜間中学のスタッフとして活動する傍ら、執筆など... リアルな心理描写で社会の闇を浮き彫りにしてきた作家の桐野夏生さん。長年、教育行政に携わってきた前川喜平・元文部科学事務次官。ふたりは昨今の若者が抱える問題に危機感を募らせる。子どもの教育、不登校、貧困問題などをどう見るのか。

【この記事の写真の続きはこちら】

【前編/「若者の荒廃」に危機感…社会が抱える問題とは? 桐野夏生×前川喜平】より続く *  *  * 桐野:ひきこもりの人たちは、どんなきっかけがあれば出てこられるとお考えですか。

前川:私はいま自主夜間中学のボランティアスタッフなんですが、ここには40代の男性で、十数年ひきこもりだった人がいます。ひきこもりを脱した直接的なきっかけはわからないですが、自主夜間中学があるということを聞いて、行ってみよう、という気になったみたいで。それで学校に来始めたら楽しくて、ずっと通い続けているんですよね。夜間中学には叱る人もいないし、変に介入する人もいないし、ありのまま素のままでいられるから、居心地がいいらしい。

こういう場所が、社会に一本立ちして出ていけるきっかけになるんじゃないか、と思うんです。

桐野:中学までの義務教育を十分受けられなかった人が世の中にたくさんいる、ということですね。

前川:ええ、理由として多いのは、貧困、虐待、不登校。貧困は年配の方に多いです。戦後、新制中学に通えなかったという人ですね。私がこの2年の間に友達になった人で、「セーラー服の歌人 鳥居」という人がいます。文学賞も取った素晴らしい歌人なんですけど、公式の場ではセーラー服を着ているんです。

私はペンネームの鳥居という名前しか知りませんが、この人は母子家庭で育って、小学校のときにお母さんが自殺して、児童養護施設で虐待を受けた。ホームレスだったこともある。そういった事情で中学へはほとんど行けなかったそうです。

彼女がなぜセーラー服を着ているかというと、中学校に行きたかった、今からでも行きたいんだ、という気持ちを表している。しかも、それは自分のことだけではなくて、中学校に行きたかったけど行けなかった人が世の中にたくさんいることを知ってほしいという。 桐野:学校に行きたくても行けなかった人がいる一方で、不登校も増えている。

前川:不登校に関しては、私は学校のほうに責任があると思うんです。今、学校がものすごく居心地の悪い場所になっている。例えば道徳が「特別の教科」として格上げになりました。教育勅語も安倍政権のもとで閣議決定まで行われていて、学校の教材として使っていい、ということになっている。さすがに公立学校で教育勅語を教材に使ったというケースは聞いていませんが、これから出てくる恐れはあります。森友学園の幼稚園では暗唱させていましたね。

とにかく上から抑えつけるような“押し付け道徳”が復活してきていて、全体のために自分を捨てることがいいことなんだという滅私奉公みたいな考え方が復活してきている。

桐野:軍隊や企業とか、組織に従順であれ、という教育ですよね。それが家父長制の家族に結びついて、全く今の状況と合わないのに、なんでそんなアナクロニズムなことをするんでしょう。

前川:私はやはり今の政権を担っている一人ひとりが、自己肯定感を持ってないからじゃないか、と思う。自分に自信がない人っていうのはより大きなものにすがろうとしますから、強い権力や大きな権威というものと一体化することによって、実態のない安心感を得ているんじゃないかと。

桐野:大きなものというのは、つまり日本人であることですとか、日本国であるというナショナリズムに結びつくわけですね。

前川:だからヘイト的になったりするんじゃないかと。

桐野:「企業の一兵士として、企業のために働け」という発想が今なお残っていることが、大人の自己承認欲求が満たされないことにつながっていると思います。だから家で威張るようになる。すごく問題を生んでいます。

子どもの貧困の対策は、どうなっているんでしょう。最近無償化されたのは、幼児教育ですか?

前川:幼児教育については昨年10月から始まり、今春から大学の一部でも始まります。ただね、この安倍内閣の幼稚園と大学の無償化については非常に問題があると思っています。幼児教育を無償にするお金があるんだったら、まずは保育士と幼稚園教諭の待遇を良くしないと、あの人たちも結婚して子どもを産むことができません。 桐野:順番が違いますね。

前川:しかも貧困家庭の場合には、もともと保育料全額免除制度があったから、無償化でメリットが増えるわけじゃない。それに無償というのは全員タダになるわけですから、大金持ちの人もタダになる。つまり貧困層には恩恵がなくて、富裕層には恩恵があるわけですから、むしろ格差を広げているんですよ。

桐野:今の状況が少しでも良くなればいい、と思うのですが、物書きはただ見て、そこに生きている人を書こう、と思うだけです。それにしても、暗いテーマしか思いつかないですね。

前川:それでも、ぜひ書いていただきたい。時代を直視する、ということは大事なことだと思います。政治家が見ている世界は、まだ「標準家庭」が残っているごく一部の世界だと思う。

もっと実態を知らないと、社会を良くすることはできません。多くの人たちが見えない部分を見えるようにしてあげるということは大事だと思う。そういう意味でも、桐野さんの本を読んでもらわなくちゃいけない。安倍さんにも読んでもらいたいですよ。

桐野:ありがとうございます。私は書くことしかできないので、これからも書き続けます。若い男性の荒廃をテーマにした小説を、まもなくこの週刊朝日誌上で始めます。

前川さんの2020年の目標は何ですか?

前川:「アベと共に去りぬ」。今、各地の講演に呼ばれて“フーテンの寅さん”みたいな生活をしているんですが、私の話を聞きたい、という人には、今の政権が好きじゃない人たちが多い。安倍さんが退陣すれば、もう私を呼ぶ必要もなくなりますから(笑)。 (構成/本誌・松岡かすみ) ※週刊朝日  2020年1月17日号より抜粋 〔2020年1/11(土) AERA dot.〕

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eスポーツ eスポーツで不登校を克服 大阪の通信制高校 授業でコンピューターゲームを行う生徒ら。eスポーツが希望になっているという=大阪市北区(宇山友明撮影) ゲームで社会性を身に付け、不登校を克服しよう-。大阪の通信制高校がコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」を通じ、不登校や引きこもりになった生徒らの社会復帰を後押ししている。eスポーツを学ぶ新たなキャンパスも昨年4月に開校。悩みを抱えた生徒らの入学希望が増加し、関係者は「eスポーツが生徒らの希望になっている」と話している。 「ナイスナイス!」「ドンマイ、まだいけるよ!」。ゲーム用の高性能パソコンが40台並ぶ、ルネサンス大阪高等学校の新施設「梅田eスポーツキャンパス」(大阪市北区)。チームに分かれてeスポーツに打ち込む生徒らは、互いに声を掛けながらゲーム攻略に夢中になっていた。中には、いじめや人間関係が原因で、過去に不登校や引きこもりになった生徒もいる。 同校が全国の高校で初めてのeスポーツコースを開設したのは、一昨年4月。昨年には新キャンパスができ、悩みを抱える生徒の入学希望が増加。来年度は定員の3倍以上の応募が寄せられており、オープンキャンパスや授業見学に訪れる生徒や両親も後を絶たない。 現在、コースに通う生徒は1~3年の計約50人。授業は週2回で、教材となるのはeスポーツに採用されている戦略ゲームや格闘ゲームだ。中でも授業で扱われる頻度が高いのが5対5のオンライン対戦ゲーム。キャラクターを操作して陣地を取り合うゲームで、チームワークを駆使して戦うことが求められる。このため、eスポーツを通じてコミュニケーション能力や協調性など日常生活に欠かせない社会性を身に付けることができるという。 また、同校ではeスポーツの授業と並行して英会話や心理学の授業も実施している。 生徒らもeスポーツを通じて積極的に登校するようになるなど、少しずつだが立ち直り始めている。中学1年時に人間関係が原因で引きこもりになった大阪府東大阪市の男子生徒は「人間関係を構築するのが苦手だったが、人と関わる楽しさを知った。引きこもりのときのストレス発散の道具で逃げ道でしかなかったゲームが、今では自分の希望」と説明する。いじめが原因で1年半以上不登校だった兵庫県川西市の女子生徒は「大学に進学するか、eスポーツに関わる仕事に就くために専門学校に行くか。毎日わくわくしながら悩んでいる」と目を輝かせた。 同校の福田和彦部長は「生徒らにはeスポーツで自信を取り戻してもらい、将来は社会で活躍する人間に成長していってほしい」と話している。(宇山友明) 不登校や引きこもりの社会復帰を後押しする一方、eスポーツは過度なプレーが未成年者のゲーム依存を助長する危険性があるとも指摘されている。昨年5月には世界保健機関(WHO)が「ゲーム障害」を疾病と認定。普及に向けて逆風が吹く中、ゲーム依存を防止するための研究を行うeスポーツ団体も現れた。 昨年7月に関西の学生らで結成された「学生e-sports連盟」は、大学間の大会を企画する一方、京都大大学院医学研究科の村井俊哉教授の協力を受けながらゲームによる健康被害についての研究を実施。ゲーム依存を未然に防ぐ方法と、依存症を発症している未成年者が社会復帰をするための手段が現在の研究テーマだ。今後はゲーム障害を予防するための制度設計にも取り組む予定で、小澤行央副理事長は「eスポーツがネガティブなものに捉えられないように、研究を進めていきたい」と話した。 〔2020年1/11(土) 産経新聞〕


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養育費 娘が進学校をやむなく退学、43歳女性に立ちはだかった養育費2万円の壁 離婚に伴い問題となる「養育費」 昨年12月23日、多くのメディアで、「養育費の算定式が新しくなる」というニュースが大きく報じられましたが、あなたの耳にも入りましたか。 例えば、父の年収が700万円、母が300万円、子ども1人(14歳以下)の場合、今までは月5万円でしたが、これからは月7万円と、月2万円増える計算です。父の年収が800万円、母が100万円、子ども2人(1人は15歳以上、1人は14歳以下)の場合は、今までは月13万円(2人分)でしたが、これからは月15万円と、やはり月2万円増えます。 「月7万円を20歳の誕生月まで」 ほとんどの場合、子どもは父親ではなく母親が引き取るため、大半の母子家庭では養育費を月2万円上乗せできると考えてよいでしょう。今までも、算定表という根拠があれば、夫は「裁判所のルールなら仕方がない」という感じで渋々、首を縦に振ることが多かったのですが、これは新算定になっても変わらないでしょうから、新算定表による増額分は机上の空論ではなく、実際にもらえる金額だと期待してよさそうです。 これは夫婦が離婚する場合だけでなく、未婚出産(できちゃった婚をするつもりが途中で別れた)や不倫出産(相手が既婚者なので結婚できない)で婚外子(夫婦ではない男女の間の子)の養育費を決める場合も使うことができます。 今回紹介する相談者は多胡桃さん。桃さんは3年前、当時の夫と離婚、一人娘(杏さん)の親権は桃さんが持ち、養育費は「毎月7万円を20歳の誕生月まで」と決まりましたが、これは当時の養育費算定表通りの金額なので、桃さんにとって有利でも不利でもありませんでした。 しかし、離婚から3年後、市内で偏差値上位の高校に入学した娘さんは1年生の冬に不登校の状態に陥り、わずか1年で自主退学。現在はどこの学校にも通わず、フリーターとして働いています。せっかく進学校に合格した娘さんの学歴は中卒で止まってしまったのですが、すべての原因は「養育費は足りないこと」でした。一体何があったのでしょうか。

<家族構成と登場人物(すべて仮名)、属性・年収は変動なし> 多胡桃(離婚時40歳、現在43歳)、派遣社員(年収250万円)※今回の相談者 大家雅也(同43歳、同45歳)、会社員(年収900万円) 多胡杏(同13歳、同16歳)、中学生→高校退学

家庭環境から娘が問題行動、それでも進学校へ 「リビングのテーブルの上に、5冊の節約本が置かれていました」 桃さんは夫との結婚生活をそう振り返りますが、娘さんが中学に入学するとき、準備金として20万円が必要なので、夫にお金を出してほしいと頼んだそうですが…5冊の節約本は「もっとやるべきことがあるだろ?」という夫からの無言のプレッシャーでした。 夫が家計に口を挟むのはこのときが初めてではなく、そのたびに、桃さんは出費を切り詰めてきたので、これ以上削るお金はありませんでした。当時、結婚生活は15年目。多少の蓄えはありそうですが、桃さんいわく、家族の貯金はゼロだった模様。なぜでしょうか。 桃さんの手取りは月18万円ですが、これはすべて生活費として使い果たしていました。夫は「お前が稼がないからしょうがないな」という感じで、桃さんの給料では足りない分だけお金を渡すというスタイルでした。 例えば、娘さんが中学に入学する前月、夫が入れた生活費はわずか3万円でした。夫の年収は900万円なので、月3万円しか払わなければかなりの金額が自由になる計算で、貯金を考えれば、準備金の20万円は大した金額ではないはずです。 しかし、夫は「20万円ぽっちもためていないのはお前が悪い!」と言い放ち、生活費を一切追加しようとしなかったので結局、桃さんが週末に日雇いのアルバイトをして、20万円を補填(ほてん)せざるを得なかったのです。せめて、義務教育を終えるまでは両親そろった家庭を維持するのが親の務めだと思い、桃さんは我慢に我慢を重ねてきたそうです。

夫婦の間にほとんど会話はなく、会話をしようものなら、夫が意味不明な持論で論破し、妻はただただ涙を流すだけ…娘さんは、そんな劣悪な家庭環境の中で暮らしていたので、性格の形成や情緒の安定に難があるタイプに育ったのです。 「先生、のだめカンタービレを知っていますか? 娘はのだめちゃんにそっくりなんです!」 桃さんはため息交じりにそう言いますが、例えば、「コンビニに行く」とうそをつき、夜の9時まで戻ってこない、桃さんの財布からお金を盗み、ゲームソフトを買ってくる、桃さんのクレジットカードを使ってスマホゲームに課金する。それらを問いただされると「だから何なのよ!」と大声を上げ、仏壇のろうそくをばらまき、ボヤ騒ぎを起こす。 そんなふうに、家庭の不和のせいで娘さんが問題行動を起こすようになったのです。一方で、学校の勉学は優秀で学内トップクラスの成績でした。桃さんは娘さんが13歳のときに夫と離婚したのですが、娘さんの部屋はなく、勉強机はリビングのテーブルでした。とても勉強に集中できる環境ではないのに、高校受験は進学校を受験し、合格したそうです。 同級生は全員、大学受験用の塾に通っており… 桃さんは、守銭奴の夫が途中で難癖をつけて養育費の支払いをやめることが予想できたので、養育費の約束を公正証書に残したのですが、離婚1カ月目から振り込まれていないのは予想外でした。 公正証書があれば、元夫の給与を差し押さえるための申し立てをすることが可能です。差し押さえが成功すれば、職場は元夫へ給与を支払う前に直接、桃さん(または娘さん)の口座に養育費の未払い分を振り込んでくれます。いわゆる給与天引きが可能で、しかも、一度手続きを踏めば、最終回(今回は20歳)まで自動的に天引きされるので便利です。 桃さんは、元夫の給与を差し押さえることで安定的に養育費を手に入れることができたのですが、今度は養育費が足りないという別の問題が発生したのです。 学歴が「専門学校卒」の桃さんは知らなかったのです。娘さんの高校は進学校とはいえ、大学受験対策は高校の授業だけでは不十分だということを。同級生は1年生のときから受験用の塾へ通っており、娘さんも同じように通いたかったのですが授業料は少なくとも毎月3万円。桃さんの収入と元夫からの養育費では無理な金額でした。 しかも、所得制限を超えており、児童扶養手当(一人親家庭に支給される手当)が望めないのでなおさらです。もちろん、中学入学時のように桃さんが週末に副業をするという選択肢もありますが、桃さんは長年の過労がたたり、肝機能障害を患っていました。少しでも無理をすると倒れて寝込んでしまうありさまで、自力で何とかするのは不可能でした。あとは、元夫に養育費を増額してもらうしかありません。 本来は親権者である桃さんが直接、元夫を説得すべきですが、結婚生活の出来事がトラウマになっており、元夫の存在を思い出すだけで頭は真っ白になり、手は震え、汗ばんでくるので、LINEを一通書くのも無理な状況でした。 そこで、娘さんが桃さんになりかわって夫にLINEを送ったのですが…いまだに給与差し押さえの件を根に持っているようで、「お前らのせいでクビになりそうだぞ! 話は天引きをやめてからだ!!」と逆上したり、受験事情には無知なのに、「東大受けるんだろ? そうじゃなきゃ○○高校に行った意味がない!」とまくし立てたり、「そんなことより俺とデートしようぜ!」と酔っぱらった感じで思春期の娘さんへセクハラまがいの暴言を吐いたり…。 娘さんは、ただでさえ情緒が不安定で他の子より傷つきやすいのに、実の父親から罵声を浴びせられたら平静を保つのは無理です。結局、元夫を説得できず、養育費の増額が実現できないどころか、娘さんの心に永遠に消えないだろう傷が残る結果に。同じクラスで塾に通っていない生徒が娘さんだけという状況で、娘さんは次第に学校から足が遠のいたのです。 通信制にも希望を見いだせず、高校退学を決断 娘さんは、金銭的に苦しむ桃さんを助けたい一心でアルバイトを始めたのですが、進級に必要な単位が足りず、このままでは留年せざるを得ません。桃さんはそれでも、高校を卒業させてあげたいので、授業料を払えそうな通信制へ転入を提案したのですが、大学進学が絶望的な通信制に希望を見いだせず結局、高校を退学する決断をしたのです。 ところで新算定表によると、離婚時(13歳)の養育費は毎月9万円が妥当な金額です。桃さんの場合(月7万円)より2万円多ければ、娘さんは塾に通って大学へ進学し、正社員として就職する道が開けていたのでは、と残念でなりません。 もちろん、算定表は14歳以下、15歳以上で金額が分かれています。娘さんは離婚時13歳、相談時16歳でした。旧算定表でも、13歳時の養育費は月7万円、16歳時は月9万円が妥当な金額です。 法律上、事情変更による見直しは認められているのですが(民法880条)、桃さんのように、精神的な理由で元夫へアプローチできないケースも多いです。途中で増額するのが至難の業なので、離婚時、どのような金額を設定するのかが極めて重要で、今回の改正で救われる一人親、そして子どもが増えることを願うばかりです。 なお、「うちは子どもがいないから関係ないでしょ」と人ごとのように素通りするのは危険です。今回、養育費算定表だけでなく婚姻費用算定表も改定されました。婚姻費用は、別居中の夫婦の生活費のことです。例えば、夫の年収が900万円、妻が専業主婦の場合、今までは月13万円でしたが、これからは月15万円なので、子どもがいないのに月2万円増額されています。 報道では増額の理由として、「子どものスマートフォンの普及」「子どもの教育費の増加」を挙げています。なぜ、子どもがいない家庭でも増額されたのか定かではありませんが、いずれにせよ、子連れの妻だけでなく妻がもらえる金額も増えたのは確かなのです。 露木行政書士事務所代表 露木幸彦 〔2020年1/13(月) オトナンサー〕


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成人式に出席したくない 「ボッチ成人式」よりドラクエのコンサート 12年ひきこもった男性の“人生の節目”とは?〈dot.〉 「成人式に行きたくない」と考える人が、3割もいるという。いじめられていた同級生に会いたくない、成人を祝うことに意味を感じないなど、理由はそれぞれ。自身も「ボッチ成人式」を欠席した経験を持つ不登校新聞の編集長、石井志昂さんは「大人になる節目の日は、人それぞれ、いろんなタイミングで訪れる」と訴える。       *  *  * 成人式を迎えるみなさん、おめでとうございます。最近、こんな気になるツイートが流れてきました。 「成人式 行かないと人に成れないしな……」 どんな方のつぶやきかはわかりませんが、その気持ちはすごくわかります。成人式に行きたくない。しかし、行かねばまっとうな大人になれない。そんな気後れがあるのかもしれません。 成人式というのは「一生に一度」「両親が喜ぶかもしれない」、あわよくば「失われたアオハル(青春)が経験できるかもしれない」という甘い誘惑が漂う行事です。一方で、もしも学校にいい思い出がなかったり、ひきこもっていたりしたら、成人式に行かないことに罪悪感すら抱くものです。でも私は声を大にして言いたい。成人式を欠席したいのはあなただけではありません。私はよく、こんな声を聞いてきました。 「成人式なんて絶対に行かない」 「いじめられた人にもう一度会うなんて考えらえない」 成人式は「同窓会」という意味合いが強く、私を含め、私のまわりの不登校をした人は固い決意で成人式を欠席しました。しかし、こんな思いをしているのは不登校の人だけではありません。 日本財団が調査したところ、17歳~19歳の男女のうち「成人式に出席したくない」と答えた人が29.4%(「18歳意識調査」日本財団/2019年1月7日)もいました。理由は「同級生に会いたくない」「成人を祝うことに意味を感じない」など。 実際に、勇気を振り絞って成人式に行ってみたらどうだったのか。こんなことを思った人がいたそうです。 「バカ騒ぎをしている同級生に興ざめした」(20代・女性) 「式場には無造作ヘアの男とかギャルとか、リア充ばっかり。オレの居場所なんて1ミリもなかった」(20代・男性) 一方、学校によくない思い出を持っていても、成人式を楽しんで帰ってきたという人もいます。 「不登校は中学校まで、高校の同級生とひさしぶりに出会えたのは楽しかった」(30代女性) 「社会科見学だと思って行ってみたけど、わりと楽しめました」(20代男性) 私が成人式に行かなかった、つまり「ボッチ成人式」を回避できたのは、その約1年前に取材したコピーライター・糸井重里さんのこんな言葉も大きく影響していました。 「日本の成人式って30歳でしょ。27歳だよって言う人もいるけど、俺は30歳だと思うな。だって30歳になるまで周囲の眼も甘いからね。日本の成人式は30歳。30歳になって『やることがわかった』というのでいいんじゃないかな。俺の成人は45歳だったけど」(2001年『不登校新聞』の取材にて) 糸井さんの真意は、大人になる節目の日は、人それぞれ、いろんなタイミングで訪れるということ。そういう意味で言えば「私だけの成人式の日」が人それぞれのタイミングで訪れるはずです。そんな言葉を信じて成人式に行かなかったわけですが、最近、抜群によかった「私だけの成人式」を迎えた日の話を聞きました。埼玉県で生まれ育ったトシさん(30代後半・男性)の話です。

■いじめで12年間ひきこもった部屋を出た日 トシさんはいじめを機に中学2年生で不登校。以来、26歳までの12年間はほとんどひきこもっていました。 トシさんが受けたいじめは執拗なものでした。 きっかけは、クラスのムードメーカーがトシさんへの悪口を言い始めたこと。それが仲間内に広がり、ヤンキー系の同級生の耳にも入ります。このヤンキーが、みんなの前でトシさんをいじり始め、小突きだし、いじめが本格化。同級生たちは、トシさんにまつわる悪口を堂々と言うようになり、トシさんの家まで追いかけてきて窓から覗き見て笑ったり、テニスのラケットで殴りつけてきたりしたこともあったそうです。 当然、トシさんは人間不信になりました。もう二度と覗きこまれまいとカーテンを固く閉め、家のなかにひきこもります。 家族からも理解はされません。戦後の貧しい環境で育った祖父母と、親に楽をさせたくて必死に働いた父。家族は「なんでがんばれないんだ」という眼でトシさんを見ていました。 学校と家のなかから刺すような視線に耐えかね、現実を忘れようとトシさんはゲームなどに没頭。そのとき救いになったのが「ドラゴンクエスト」(以下・ドラクエ)でした。 初めて買ったドラクエは「ドラゴンクエスト3」、小学5年生のころです。RPGという世界に興奮しつつも、遅々として進まないストーリー。どうすればクリアできるのか、ボスはどう倒せばいいのか、友だちと意見交換をし、いっしょに遊びました。ある友だちは、毎日のようにわが家を訪れて、笑いあってドラクエを進めていたそうです。あらゆるゲームの中で、ドラクエだけが「傷ついてない思い出」だったのです。 ひきこもりながらも、ドラクエをしていると「いつかまた、あんなふうに楽しく誰かと話したい」、そう思えたんだそうです。 毎日のように訪れていた友だちは、その後、トシさんをラケットで殴った子です。なんで変わってしまったのか、ゲームを終えるとトシさんの胸には悔しさが蘇ります。同時に「それでも学校へ行かなきゃ」という罪悪感も募ります。とっくに学校を卒業した年齢になってからも、「行かなければ」という焦りに何度も夢のなかで襲われたそうです。 成人式も欠席。不登校から6年が経っていた当時でも、同級生の存在は恐怖でしかありませんでした。しかし、それよりも「こんな自分を見せられない」という思いのほうが強かったそうです。こんな自分とは、ひきこもって何もできない自分です。 そんなトシさんに「本物の成人式」が訪れたのは22歳。ドラクエのゲームミュージックを担当している作曲家すぎやまこういちさんのコンサートを見に行った日でした。 「本物を聴きたい」 コンサートの存在を知ったトシさんはそう思い立ち、8年ぶりの単独外出を試みます。最寄り駅までは同級生に出会うかもしれず、親に頼んで車で移動。駅に着くと、地図の見方も切符の買い方もよくわかりません。8年ぶりの外出という緊張感。その駅で同級生たちに笑われた記憶も蘇り、余計に頭が混乱します。パニックになりながらも必死で切符を購入し、電車に乗りました。目的の駅に着き、会場へ急げども今度は迷子に。やっと会場へたどり着いたとき、コンサートは半分以上、終わっていました。 でも、そこでは画面の向こうでしか出会えなかったすぎやまこういちさんが指揮棒を振るっていました。演奏していた曲は、ドラクエ4で勇者が初めてステージに降り立ったときの曲。その瞬間、震えるような感動を味わいました。 コンサート終了後、すぎやまさんと握手もすることができました。握手の際、すぎやまさんから「ありがとう」と言われ、トシさんはこう思ったそうです。 「私の命を支えてくれたゲームの世界と現実の世界が繋がった」 それからのトシさんは徐々に外に出る時間を増やし、現在は週4日の会社勤め。残りの日は、同じひきこもり経験者のコミュニティーで活動しています。すぎやまさんと出会ってから10数年、人に裏切られたときも、仕事が見つからなかったときも、ずっとすぎやまさんのコンサートだけは毎年、欠かさず通っているそうです。

■「人生でもっと大事な日は訪れる」 トシさんにとっての「成人式」は、すぎやまさんのコンサートに飛び出していった日だったと私は思います。トシさんは、ひきこもっているあいだ何度も死を考えていました。それでも自殺に至らなかったのは、ゲームや漫画を通して、かすかな充実感を得ていたからです。それは言葉にすれば「手ごたえ」みたいなものでしょうか。その手ごたえを確かめに、トシさんは意を決してコンサートに行きました。もっと言えば、この世は生きる価値のある世界だと確かめたということです。 私やトシさんや多くの不登校の人たちが、成人式にも同窓会にも行きたくないのは、今の自分が見られたくないからです。でも、どんな自分でもいい。ドラクエにちなんで言えば、装備なんて裸でいいから、会いたい人がいる。そうやって無我夢中で飛び出した日が、大人への第一歩、人生の節目となるのです。 こんな話をしても、ひきこもった人は人生が終わっているとか、成人式にも行けないでかわいそうだとか言う人はいるでしょう。外野には言わせておけばいいんです。 ちょっと不器用で生きづらくても、私たちには、人生のなかでもっと大事な日が訪れます。それを楽しみに待ってみませんか。今日も今日とて、意味があるかないかわからないゲーム上のレベル上げもしてやりましょう。ゲーム実況を飽きもせず朝まで見てやりましょう。だって、それに感動して、笑って支えられてきたから。いま楽しいと思えることの先に、「本物の成人式」がきっと来るはずです。(文/石井志昂) 〔2020年1/13(月) AERA dot.〕


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桜丘中学校のインクルーシブ教育 校則も定期テストもない 桜丘中学校のインクルーシブ教育が「大人たち」にもたらしたもの 現在の日本の教育に危機感を抱いているのは、文部科学省や経済産業省の官僚、一部の熱心なNPOや民間の教育業界の関係者、そして、ひと握りの現場の教員だけではない。東京都世田谷区では、ある公立中学校の保護者有志が中心となり、教育のイノベーションに向けてトークイベントを開催、大盛況となった。 「定期テストや校則を撤廃し、不登校やいじめもなくなった」とメディアからも注目を集めた世田谷区立桜丘中学校の保護者たちである。開催した「桜丘中学校ミライへのバトン ~選びたくなる、公立学校とは?~」には参加申し込みが殺到し、1000人の席はすぐに予約で埋まった。キャンセル待ちも出るほどだった。当日(2019年11月30日)、会場には、世田谷区の小中学生や保護者、桜丘中学校に興味を持ち遠方から足を運んだ人もいたという。 2017年から毎年開催されている「未来の先生展」や、昨年開催された「Learn X Creation(ラーン・バイ・クリエイション)」など、これまでの教育の問題点を検討し、新しい教育を模索しイノベーションを起こそうと試みる大きなイベントが、このところ注目され始めていた。感度の高い教育者や保護者にはそれらの開催は浸透しつつあったが、保護者たちが自ら主催し、1000人もを集めたイベントはあまり見当たらない。 子どもたちが3年間楽しく過ごすために

今回のイベントは、桜丘中学校の保護者や地域のボランティアなど約50人がスタッフとなり、協力してつくり上げた。その立案には、保護者の切実な思いが込められていた。 桜丘中学校が注目を集めたのは、2018年12月から朝日新聞で連載記事が掲載されたことが大きなきっかけだった。その記事は桜丘中学校を丁寧に取材し、この学校のユニークな教育をありのままに伝えていたが、「校則がない」「定期テストがない」などの言葉だけが、後続のメディアの報道でひとり歩きしてしまっていた。 「子どもが在籍する保護者として感じている実情と、外から見られている学校の姿にギャップを感じていました。子どもたちは生き生きとして本当に楽しそうに学んでいましたが、保護者の中には、注目されすぎていることや受験対策に不安を感じる方もいました。そうしたいろいろな思いを共有し、話せる場を持ちたいと思い、動き始めました。子どもたちのための学校とはどんなものかをみんなで考える会にしたかった」(保護者有志・橋本陽子さん) その思いに応え、4人の登壇者が集まった。桜丘中学校校長の西郷孝彦さん、世田谷区長の保坂展人さん、麻布学園理事長で城南信用金庫顧問の吉原毅さん、そして、教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹さんだ。 やりたいことをやらせる教育方針 トークイベントの冒頭には、桜丘中学校の普段の様子がスライドで映し出された。職員室前の廊下には机が置かれ、教室に入りづらい子がここで勉強することも、卒業生が土日に勉強しにくることもある。家から麻雀牌を持ってきて、やりたいと言えば机をくっつけて台をつくり、やってみる。 フリーWi-Fiにも接続できるようになっており、スマホもiPadもOK。服装も髪型も自由。定期テストも宿題もない。校則もなくした。授業中に寝る自由も、授業がつまらないと言う自由も確保されている(それは先生の授業がつまらないから)。 子どもたちがやりたいことはできる限りサポートし、やりたくないということには、それはなぜかと丁寧に耳を傾ける。頭ごなしに決めつけて従わせるのではなく、子どもたちが自ら考え、動くことを応援する。 3Dプリンターでつくりたいものをつくってみたり、ハンモックで揺られながらスマホを楽しんだりすることもできる。放課後の補習教室、放課後のボーカルレッスン、放課後の料理教室、夜の勉強教室、炎のギター教室など居場所づくりにも力を入れている。 これらはすべて、「すべての子どもたちが3年間楽しく過ごすためにどうすればいいか」を、西郷校長や教員が真剣に考えた結果であるという。 「桜丘中では、『この学年』や『このクラス』ではなく、あの子はこうだね、この子はこうだねと個人の話をします。困っている子がひとりいれば、他にも困っている子はいるはずです。その子を観察し、意見を聞いて、その子が楽しく過ごせるにはどうすればいいかを考えて学校を見直してきました。これは教育理論先行ではなく、自然科学の方法です。自然を観察してその法則を見つけるということを教育に持ち込んでいます」(西郷校長) 「自分で考える力」を身につける

西郷校長は桜丘中学校の校長となって今年で10年になる。着任当時はどこにでもある普通の中学校だった。そこで、4つの新しいOS(Operating System)を桜丘中に導入したという。

OS1 多様性の需要・尊重/みんな違っていい。みんな違うほうがいい。 OS2 愛情を持って生徒に接する/生徒と教員が溶け込んでいるような関係性。 OS3 1人1人を大切にする/うちのクラスは、と言わない。1人1人を見る。 OS4 子どもと共に「生きる」/子どもの3年間と自分の人生の3年間を一緒に生きる。

桜丘中学校の「インクルーシブ教育」 桜丘中学校で行われているのは、インクルーシブ教育である。西郷校長は教員としてのスタートを養護学校(現在の特別支援学校)からスタートさせており、発達障害などへの理解も深い。短い命を終える子どもたちにも出会った。そしていまを楽しく生きることが何よりも大切だと思うようになったと語った。 最初はとまどっていた教員も、その理念を理解し、少しずつ変化していった。すると、子どもたちが変わっていく。ひとたび、いい循環が生まれれば、あとはどんどん改善されていく。それぞれの生徒が居心地のいい空間を見つけ、不登校の生徒は減り、多様であることがよしとされる場では、いじめも必要なくなった。 学ぶ意欲が高まり、「自分で考える力」を身につけることができるため、桜丘中学校の学力は、世田谷区でもトップクラスとなった。実生活にリンクさせて学ぶ英語は、飛び抜けて高い実力がついている。東京大学と東京学芸大学によるリサーチでは、いま注目されている非認知能力も高いという結果が出た。 2019年の国際学力調査(PISA)で、日本は、2015年の前回と比べ、科学は3ランク下げて5位、数学は1ランク下げて6位と、なんとか上位にとどまったものの、読解力は7ランク下げて15位という結果となった。 読解力といっても、ただ単に文章を読み解くだけの力ではない。大学教授のブログ、本の書評、科学雑誌の記事の3つを資料として、そこから根拠を示しながら、自分の考えをまとめる力が問われたもので、まさにこれからの時代に必要な高度な学力である。膨大な情報のなかから重要なものを選び取り、教科の枠にとらわれず横断的に自ら考え表現するための力だ。 この国際学力調査の結果が出る以前から、文部科学省も経済産業省も教育のイノベーションが必要であるという危機感は抱いており、2020年度には新しい学習指導要領が小学校で、2021年度には中学校でも施行されることになっている。桜丘中学校では、まさにこうした動きに先駆けて、実践的な力を身につける環境を整えてきたと言えるのではないだろうか。

保護者も自分たちで社会を変える力を このトークイベントでは、桜丘中学校の様子をスライドで見て、西郷校長の話を聞きながら、3人の登壇者も大きく頷いていた。 教育評論家の尾木さんは「既存の社会にうまくハマるための人材ではなく、新しい社会を創っていける人間を育てることが教育です。多様性を認めて、それぞれの力を生かして協力し合うことは、これからの日本の社会や企業を組み替えるための大切な取り組みね」と桜丘中学校の教育に共感し、「私たちの大人の生き方、価値観の見直しが迫られている」と警鐘を鳴らした。 「自分たちで社会を変える力」 麻布学園理事長で城南信用金庫顧問の吉原さんは、「自由闊達、自主自立にしないと子どもたちは育ちません」と切り出し、次のように語った。 「詰め込み、管理してしまうと自分で判断することをやめてしまう。情熱もなく、小粒になる。麻布でも、お受験で思考が凝り固まった子どもをいかにほぐすかが勝負です。中学高校は人間の基礎をつくる。そこで基礎をつくった子は、将来、爆発的に力を発揮します。活躍する場所を自分で見つけることができる。 規則を重視しすぎると、人を統制し、いじめる道具になってしまうことがある。規則より大事な倫理、思いやり、愛情、そういうものが会社や社会に必要だと思います」 西郷校長が退任したら、新しい校長になったらどうなるのか。その後のことを心配する声も多い。そのことを受けて、世田谷区長の保坂さんは次のように話した。 「桜丘中のように1人1人の子どもを尊重して、可能性を引き出す教育、誰1人として排除せず、包み込むことが必要だと思います。 教育について考える場にこれだけ多くの方が集まってくださることはまずありません。社会全体がいま大きく変わろうとしています。私は、上から変えるのではなく、学校現場から特色を出して踏み出していくこと、区民のみなさんの声から教育を変えていくことがとても重要だと考えています」

私たち1人1人が、声を上げ、働きかけていくことで教育は変わると、保坂さんは言うのである。 西郷校長の根底に流れるのは、教育理念というよりは、揺るぎない「人間への信頼」だ。 「子どものころ、大きくなったら悪い大人になりたいと思っていた人はいますか? いませんよね。人間ってそういう心を持って生まれてくる。だからそういう心が発動するように、自由にいろいろなことができる環境をつくってあげるんです。非認知的スキルは教えられません。環境がつくる。現在の多くの学校がそういう環境をつくっているのかはちょっと疑問ですね。 いま、学校の存在意義が問われています。うちの生徒たちは、海外の高校に行きたいと言っている子が多い。子どもたちに愛想をつかされないよう、日本にも素晴らしい教育の場が増えていくといいなと思います」 西郷校長は、自著「校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール」のなかでも、「『自分たちで社会は変えられる』ということに気づいてほしかったからです」「子どもたちは、みんな自分たちで『変える力』を持っている」と繰り返し記している。自らが退任した後、もし生徒が望まない方向に学校が動き出したら、「自分たちで変えればいい」という未来の子どもたちへの信頼も伝わってくる。 実は、前出の保護者有志の橋本さんは、後日、取材した際に「これだけはみなさんにぜひ伝えたい」と、次のように付け加えてくれた。 「あの学校がいいから引っ越そう、越境しようということではなく、それぞれの人がいまいる場所や学校で、少しでも変えていくことができれば、社会全体が大きく動き出すのではないかと思います。今回のイベントが、そのひとつのきっかけになればいいなと願っています」 私たち大人も、かつては子どもだった。西郷校長の言葉を借りて言えば、私たちのなかにも「自分たちで社会を変える力」がきっとあるはずだとあらためて思う。できることから行動に移すべきときが来ている。 太田美由紀 〔2020年1/15(水) Forbes JAPAN〕


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ページ名グレタ・トゥーンベリ、()人物紹介)
グレタ・トゥーンベリさんを批判する“大人たち” 心理の専門家はどう見る?
COP25参加のため、ヨットで大西洋を横断したグレタ・トゥーンベリさん(2019年12月、AFP=時事)
今年は、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が話題となりました。
9月の国連気候行動サミットで、「経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり」「私はあなたたちを絶対に許さない」などと各国代表を批判し、若者を中心に多くの人の支持を集めました。
その一方で、トランプ米大統領など著名人による批判も目立ち、ネット上でも彼女をやゆする意見が飛び交っています。
大人たちはなぜ、彼女を激しく批判するのでしょうか。
心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。
経済力と発言力を持つ男性
Q.海外では、トランプ米大統領や高級ブランド「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHグループのベルナール・アルノー氏、国内では、堀江貴文氏などの著名人が「若者の士気を下げる」「人間が人間であることを否定することになる」などとグレタさんの言動を批判したり、皮肉ったりしています。
なぜ、彼らは彼女に批判的なのでしょうか。
小日向さん「彼女を批判している人の多くについて『中高年男性』といった年齢や性別ではなく、『価値観』で分類した方が理解しやすいと思います。
その価値観とは『人間はより快適で利便性の高い生活を求めて常に進化していく生き物であり、それこそが個人や世界の幸福につながる』というものです。
グレタさんの活動に対して『人間であることを否定することになる』という発言は、その価値観をよく表していると感じます。
より快適で利便性が高い生活を求めて進化するための人間の活動は、そのまま経済の発展につながりますが、グレタさんの主張とは対立します。
つまり、現状では、経済的な力とそれに付随する発言力を持つ人が中高年の男性に多いため、批判しているのは中高年男性が多いと見えるのではないでしょうか」
Q.大人が彼女を批判、嘲笑するとき、どんな心理なのでしょうか。
小日向さん「『若造には分からない』『あなたも年をとれば分かる』といった言葉は著名人でなくても、年長者が若者に言う発言として珍しいものではありません。
多くの大人は若者(未成年)に対し、『人生経験が少ない=世の中の仕組みを十分に理解していない』と思っているものです。
そうした意味では、大人が一般的な若者を見る感覚と、彼女への感覚が一致している部分はあるでしょう。
ただ、彼女を批判する人々には『若者(未成年)』というだけではない別の感情がいくつか働いているように感じます。
それは彼女の『温室効果ガスを削減せよ』などの主張、感情を前面に出す態度が大きいのではないでしょうか」
Q.彼女を批判する意見の中には、「精神的に病んでいる」「学校に行け」などと彼女の病歴(アスペルガー、うつ)や不登校をやゆするようなものや、「彼女は悪い大人に操られている」「利用されている」といった陰謀論的なものも目立ちます。
小日向さん「グレタさんは、自身が発達障害の自閉スペクトラム症であることを告白しています。
この障害は『空気が読めない』『物事を白か黒かで考えることが多い』『突き進むパワーが強い』といった特徴があります。
これらの特徴は長所になることもありますが、調和を重視する環境では短所になります。
そのため、調和を善しとする人々は彼女の障害を『病気』だといい、『だからそれを矯正するために学校に行きなさい』という主張が妥当な結論になるのでしょう。
また、『善が悪を懲らしめる』という勧善懲悪のストーリーが好きな人は多いです。
そのため、真偽のほどはさておき『実はグレタさんの裏には操っている悪い大人がいる』というストーリーはメディアで非常に盛り上がるのです」
ねじれによるフラストレーション
Q.グレタさんの件を通じて見えた傾向はありますか。
小日向さん「近年、『物分かりのいい大人』になりたがたる人が多くなった印象を受けます。
実際に『年長者には黙って従え』『少数派はおとなしくしていろ』といった言動はハラスメントとして罰せられることにもなりかねませんので、保身のためにも物分かりのいい大人になった方が現代を生きやすいのです。
その結果、グレタさんのような革新派の人が『物分かりのいい大人』から守られ、保守派が保守でいられなくなるという心理的ねじれ構造が出ており、このねじれによるフラストレーションが対立構造を激化させている一因ではないでしょうか。
また、9月の国連気候行動サミットでの、彼女の怒りを全身に込めた『表情』だけでいえば、好感を抱かなかった人も多いと思います。
グレタさんの発言は確かに正義ですが、その主張より先に感情の部分で不快を覚えてしまうと、彼女を理解しようという能動的な動きは抑制されます。
また、経済力がある人は気が強い傾向にあるため、『大人である自分たちに対する敵意の表情』に闘争本能を刺激されたこともあるのではないでしょうか」
Q.「環境保護に努めよう」「(将来的に)原発を減らしていくべきだ」などと環境問題について正論を言うと、「現実的になれ」「経済活動が萎縮する」などと理由をつけてたたかれることがよくあります。
小日向さん「『環境保全に努めたい』『原子力より安心、安全な代替エネルギーがあればそれを使用した方がよい』ということは世界の共通認識です。
しかし、現時点でそうした社会を実現しようと、例えばグレタさんのように、すべての人や物がアメリカからヨーロッパまでを船で移動したら経済活動は萎縮します。
これが代替案だとしたらお粗末と言わざるを得ないのです。
人間は欲深い生き物ですから、一度上がってしまった生活のクオリティーを下げることは想像以上にストレスとなります。
今回のグレタさんの件だけでなく、理想論者は代替案まで提案すること、現実論者は利益だけではなく理想も追求することがそれぞれ必要です。
そして、考えが異なるからといって対立するのではなく、互いに歩み寄る精神が大切なのではないでしょうか」
〔2019年12/28(土) オトナンサー〕

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通勤経路外での労災はおりるか 通勤途中に不登校生徒の家を訪問し交通事故に。経路外だけど労災になる?
【設例5】通勤経路外での労災はおりるか
不登校生徒の様子を知るため、通勤途中に生徒宅に立ち寄り。そこから学校に向かう途中で事故に遭いました。登録した通勤経路外になるのですが、労災はおりるでしょうか?

1通勤経路外でも理由次第でOK !
労働者が通勤途中で事故に遭い負傷した場合は、通勤災害*として労災の対象になります。この場合、使用者にあらかじめ届け出た通勤経路かどうかが問題になる場合がありますが、労災の実務ではたとえ届け出た通勤経路とは異なっていても、「合理的な経路」と判断されれば労災の対象にしています。例えば、当日電車が人身事故で遅延し、迂回ルートで通勤していた途中で負傷した場合も「合理的な経路」として労災の対象になります。
*労災には業務災害(公務災害)、通勤災害が含まれる。
2不登校の生徒の自宅立ち寄りは公務?
設例は通勤途中の立ち寄りですが、その目的は不登校の生徒の自宅を訪ね、連絡事項の伝達や様子を知るためでした。もしこのことが教員にとって業務に該当するならば、通勤災害ではなく業務災害として判断されることになります。さらに、公立学校教員は地方公務員なので、業務災害ではなく公務災害になります。公務災害の場合、通勤災害よりも公務員の労働者にとって休業などの点で有利です。
公務災害かどうかは、災害発生時に任命権者から通常または臨時に割り当てられた職務を遂行しているなど、職務が任命権者の支配下にある必要があります(「公務遂行性」)。
設例の場合、不登校の生徒の自宅に立ち寄るという行為は、通常は担任が自らの判断のみで行うものではなく、管理職と相談して行うものです。つまり、校長の職務命令として行うものであり、その支配下での職務であると考えられるので、公務遂行性があると言えます。
また、公務災害が認められるためには、公務に内在する危険性が現実化したと言える必要があります(「公務起因性」)。生徒の自宅に行く途中で事故に遭うことは、学校外の場所に移動する行為を伴うので、事故に遭う可能性はあり得ることです。そのため、公務に内在する危険性が現実化したと言えます。
以上のように、設例の場合は通勤災害ではなく、公務災害として認定される可能性が高いでしょう。
3部活動業務での移動の場合はどうなる?
設例とは異なりますが、部活動業務での移動中に負傷した場合はどうでしょうか。特に勤務時間外の部活動で校外に出ている際に事故で負傷した場合に問題になります。
勤務時間外の部活動業務での事故は、学校の教育活動として行われ、校長の指示と責任の下で実施されるものは公務災害の対象になります。したがって、部活動業務での移動中に負傷した場合でも、公務災害が認められます。
一方で、中体連や高体連など、連盟が主催する公式戦での審判業務に際して負傷した場合は、校長の指示と責任の下での業務ではないとされ、公務災害に該当しません。しかし実際には、中体連や高体連などの連盟に登録しなければその部活動は公式戦に参加することはできず、連盟が主催する公式戦を実施するために顧問の先生は審判業務を担当せざるを得ません。
それにもかかわらず、審判業務に関しては公務災害が認められないのはあまりにも理不尽であり、日本の部活動運営が連盟の独占的な権力構造を前提とする極めて歪なものであることを物語っています。教員の部活動業務の負担が社会問題となっている中で、連盟の存在と運営のあり方は、連盟の業務を担当せざるを得ない顧問教員の公務遂行性の判断とも関連して、最も批判的に議論されなければならない論点だと思います。
※このコーナーに出てくる人物名や団体名、設定は架空のものです。
著・監修 神内 聡
弁護士・高校教員。教育法を専門とする弁護士活動と東京都の私立学校で高校教師を兼業する「スクールロイヤー」活動を行っている。担当科目は社会科。著作に『学校内弁護士 学校現場のための教育紛争対策ガイドブック』(日本加除出版)など。
※『教員養成セミナー 2020年2月号』
「もし教師が法律を知らなかったら 若手のためのコンプラ入門」より 〔2019年12/28(土) 教員養成セミナー〕


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ページ名よしあき&ミチ、(人物紹介、不登校の経験者)
ティーンの人気を集める高校生モデル・よしあきが初のエッセー本を出版
  「友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ」
よしあき初のエッセー本「友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ」
「グッチ(GUCCI)」や「バーバリー(BURBERRY)」のオープニングパーティーに来場し、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のミレニアルズ向けのショーや東京ガールズコレクションのランウエイを歩く高校生モデルのよしあきが12月26日、初のエッセー本「友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ」(KADOKAWA)を出版した。
本の中では、中性的な言動がいじめの対象となり不登校だった過去を告白。
その後、台湾での療養生活や帰国後のフリースクールでの恩師との出会い、原宿デビューなどを経て“世界一ハッピーな高校生”と思えるようになるまでの歩みをつづった。
そんなよしあきに本の出版や現在の活動について話を聞いた。
WWD:今回の出版の経緯は?
よしあき:数年前にもお話をいただいていましたが、“暗い過去を売りにしたかわいそうな子”という目では見られたくなくて、保留にしていました。
その後、自分と似たような経験をした子が悲しい結末で終わるニュースを目にする機会があり、僕がこんなに元気になれたんだから少しでも希望を届けられればと思い、もう一度お声が掛かったタイミングで出版を決めました。
WWD:不登校になったきっかけは?
よしあき:自分では最初はいじめだと思っていなかったんです。
小学生の頃からサッカーよりおままごとが好きで、「女っぽい」とからかわれたことから、ちょっかいがどんどんエスカレートして、同級生から暴力を受けることもありました。
深く傷ついていましたが、当時は誰にも話すことができませんでした。
お母さんや姉のミチとも仲は良かったけれど、家では強がっていたのかもしれません。
僕がキャパオーバーになり学校へ行けなくなって初めて、家族がいじめの事情を知りました。
WWD:本の中では家庭内暴力や自殺未遂などの過去についても赤裸々に語った。
“ハッピー”と思えるようになるまでにはどんなことがあったか?
よしあき:不登校の時期には精神的に不安定になり、家庭で暴れてしまうこともありました。
ミチが受験を控えていたことから、11歳のときに生まれの地である台湾に移住しました。
日本の社会や人間関係からくるプレッシャーがなくなり、少しずつ元気になっていくのを感じました。
一方でそのときにSNSで見た原宿のポップなファッションに憧れを感じて、帰国したら原宿に行くことを夢見るように。
当時流行していたスキニーパンツがはきたくてダイエットもしたんです。
PHOTO : TSUKASA NAKAGAWA
"昔は悪目立ちをしないようにしていた自分が派手なファッションを楽しむようになった"
WWD:13歳で帰国し、すぐに原宿へ行った?
よしあき:家族や親戚としか話さない日々が何年か続いていたので勇気が必要でした。
お母さんたちが探してくれたフリースクールに通い、そこで恩師の先生との出会いがありました。
恩師をはじめ仲間や人と関わることに慣れていったんです。
そしてやっとミチに原宿に連れて行ってもらい、竹下通りを歩きました。
はじめは緊張したんですが、髪の毛を緑に染めたり、ケミカルウオッシュのデニムにタイダイ柄のTシャツを合わせたり、ミチとおそろいのコーディネートをしたりと、だんだんと派手なファッションを楽しめるようになりました。
昔は悪目立ちをしないようにしていた自分が、まさかこんな派手な格好して自信が持てるようになるなんて、ファッションの力って本当にすごいと思います。
そんな中、街頭でテレビのインタビューを受け、そこから徐々にモデルの活動をさせていただくようになりました。
WWD:若者マーケティング研究機関「シブヤイチマルキューラボ(SHIBUYA109 lab.)」が発表した「トレンド大賞2019」のヒト部門では1位によしあき&ミチが選ばれた。
よしあき:2人ですごく喜びました!ミチは「わたしはずっと、遊びでも球拾いしかやらせてもらえない子どもだった」と言っていて、僕もなかなか仲間に入れてもらえない子でした。
そんな僕にイベントでファンの子が「会えてうれしい」って涙を流してくれたりするんです。
全てにおいて不正解の人間だと思っていましたが、今まで自分がやってきたことは間違ってなかったのかもって思えるようになりました。
WWD:現在インスタグラムのフォロワー数は36万を超える。
ファンを獲得するために何か工夫していることはあるか?
よしあき:僕たちは人並みにしかやってないです。ただ、SNSでは悲しいことや暗いことは発信しないようにしています。
もちろん落ち込むこともありますが、そんなときは大好きな酢豚定食を食べたり(笑)、友達に話したりしてストレスを解消しています。
不登校やいじめを経て、ため込まないようにしようと決めたんです。
ため込んで人に物事を伝えなかったのでいじめがエスカレートしたんだと思います。
PHOTO : TSUKASA NAKAGAWA
"僕の人生は誰にもあげたくない"
WWD:過去に戻ってやり直したいと思うことはあるか?
よしあき:やり直したいとは思いません。
もし普通の学校生活を送っていたら今の僕になれていないかもしれない。
過去があったから今の僕があるんだと思います。
フリースクールで恩師に会えたこと、家族が支えてくれたこと、モデルの仕事に出合えたことなどいろんな奇跡が起こったので、僕の人生は誰にもあげたくないです。
WWD:今回出版する本はどんな人に読んでもらいたい?
よしあき:人間関係で困っている人や不登校になってしまった子に読んでもらいたいです。
僕のお母さんのインタビューも掲載しているので、同じような境遇のお母さんにも読んでほしいです。
本を作る過程で、僕とお母さんの間には当時すれ違いがあったことを知りました。
僕は「もっと構ってほしい」とか「お母さんにそんなに好かれていないかも」と思っていたら、お母さんはカウンセリングに通ったり学校を探していたりと、僕のためにいそがしくしてくれていたんです。
本当に今が幸せすぎて過去を肯定できるようになったので、僕の経験を通してどんなにつらいことも絶対に超なんとかなるって、伝えられたらうれしいです。
〔2019年12/28(土) WWD JAPAN.com〕

周辺ニュース

ページ名くるみ─来未、神奈川県川崎市中原区(居場所のニュース)
障害者らに居場所を 川崎・中原区のNPO、施設開所へ奔走
発達障害や知的障害のある子どもたちに居場所を提供しようと、地域のコミュニティースペースをつくる取り組みに奔走しているNPO法人がある。
川崎市中原区で自閉症児支援を手掛ける「くるみ─来未」。
立ち上げに要する資金が150万円ほど足りておらず、2020年2月のオープンを目指して寄付を集めている。
「障害の当事者やその家族たちが誰でも楽しく過ごせる場所にしたい」。
くるみの理事長を務める太田修嗣さん(43)は、自費で同区上平間の2階建て一軒家を購入。
2階は自宅で、1階をコミュニティースペース「くるみのおうち」として、地域住民らが気軽に立ち寄れる「憩いの場」をつくっている。
築50年にもなる家は、大規模なリフォームが必要だった。
19年春から団体の利用者や支援者らの協力を得てDIY(日曜大工)で改修作業に着手。
壁紙を貼り直したり、ひたすら雑巾がけをしたりして、計10回で延べ120人が作業し、約60平方メートルあるスペースはすっかりきれいになった。
くるみは14年に設立。
太田さん自身が父子家庭で自閉症の長男・直樹さん(18)を育ててきた経験から「社会との接点を持ちづらい子が安心できる場を」と、弁当作りやアウトドア体験などのイベントを月1回ほど催してきた。
活動を広げるため、初めて自前の施設を造ることにした。
「活動の原点には息子の存在がある。どうすれば彼らしく生きられる社会にできるかという視点でずっと考えてきた」と太田さん。
改修作業には直樹さんも参加し、オープンを心待ちにしているという。
開所後はイベントのほか、虐待被害や不登校の子どもを一時保護するシェルターの機能も持たせるつもりだ。
費用は約2200万円。
くるみのおうちは完成間近だが、テーブルやエアコンなど家具・家電の用意がなく、賛同者の寄付が欠かせない。
くるみは市の特例認定NPO法人のため、寄付者は税制の優遇措置を受けられる。
太田さんは「みんなが自分らしくいられる場にしたい。社会を変える取り組みに協力してほしい」と呼び掛けている。
詳細はくるみのホームページ(http://kuruminaoto.org/)。
問い合わせは、同団体にメール(kurumi.naoto@gmail.com)を送る。
〔2019年12/30(月) カナロコ by 神奈川新聞〕

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ページ名本郷山村留学センター、山口県岩国市(山村留学のニュース)
自治体直営の山村留学センター所長が入寮児童と保護者にレリハラ/不適切宗教勧誘か
不適切な宗教勧誘が行われた疑いがある本郷山村留学センター(同センター公式HPより)
地方自治体による山村留学事業において、施設の責任者が入寮中の女子児童とその母親に対し不適切な宗教勧誘を行っていたことが判った。
山村留学事業とは都市部の小中学生を農村や漁村など主に過疎地の公立学校で受け入れる地方自治体の事業。問題が発覚したのは山口県岩国市。
同市へ山村留学する児童・生徒は自治体が運営する寮『本郷山村留学センター』で指導員と生活し地元の公立学校に通う。
同センターでは本郷小学校に通う小学生の男女児童を受け入れているが、本郷中学校へ進む中学生については男子のみ継続入寮可能で女子児童は中学進学後には入寮できない。
今年春から小学生の娘をセンターに預け、中学進学後も継続入寮を希望していた母親が岩国市職員である施設責任者から受けた”交換条件”による宗教勧誘の被害を告発した。
山村留学事業における宗教勧誘被害
岩国市の山村留学事業では主に都市部から転校した小中学生が緑豊かな山村で留学生活を送っている。
保護者が市に支払う委託費は小学生が月46,200円、中学生は月に51,400円となっている。
一年ごとの更新で継続利用も可能。
山村留学の背景にはいじめや不登校などの問題も指摘されているが、今回宗教勧誘の被害に遭ったのは親の仕事の事情で山村留学を選択した小学校高学年の女子児童とその母親だ。
提示された”交換条件”
娘の小学校卒業後も継続して中学校卒業までのセンター入寮を希望する母親は、施設の責任者である60代の男性所長に今年春から相談していた。
この責任者はセンター開設後32年間、市の職員として所長を務め、数年前に定年となって以降も年度契約で準公務員として再任用されている。
6月上旬、センターを訪れた母親は事務室で所長から思いがけない提案を受ける。
娘を中学3年間自宅に下宿させること、つまり里親となる交換条件として自身が教会長を務める天理教への母娘の入信と中学卒業後に娘を天理高校へ進学させると約束することを持ちかけられたというのだ。
センターに入寮中の女子児童は中学生になっても里親を見つけることができれば継続してセンターを利用することは可能だが、寮として宿泊はできない。
地域には高齢者が多く、里親となる世代の民家自体がないため、これまでセンターに通う女子中学生の里親をしてきたのはこの所長のみだ。
以下は母親の記憶を基に再現したセンター事務室(管理室)内でのやり取り。
母親「所長、女子中学生の受け入れ、何とかなりませんか。いろいろ問い合わせしているのですが、なかなかうまくいきません」
所長「うちで預かってもいいんだけど、決めていることがあるからねぇ。天理高校に行く子だけ預かることにしてるから。
じゃあ、○○子(娘の名)、天理高校に行ってくれる?僕は教会長なんだけど。
天理高校は天理教の信者じゃないと受けられないんだよね。決まりがあるからね。
今度、そういうの(別席)があるから、4人(所長夫妻、母娘)で行きましょう。
おやさまという方がいるんだけどね、どういう教えでどうして大事なのか」
思いがけない提案に面食らった母親は思考停止状態になり固まってしまったという。
脈があると思ったのか所長はその後、30分以上天理教についてブリーフィングを続けた。
明確な返答ができないまま施設を後にした母親だったが、その後、友人にこの交換条件の提示について話したところ「それはおかしい」と指摘され、立場を利用した宗教勧誘であるレリジャスハラスメント/religious harassment(レリハラ)の被害に遭ったことに気付く。
保護者に無断でお参りさせていた
11月、ある検定試験を娘が受ける際、所長が保護者に無断で試験会場の近くにある天理教の周東大教会にお参りさせていたことが判明、母親は告発の決意を固めた。
12月初め、母親はレリハラの証拠として所長との会話を録音した。
母親「天理教に入って天理高校に入らないと所長の家には下宿させてもらえないわけですよね?」
所長「だからね、私はそう決めたんですよ。卒業されるんだけど皆それっきりでね。
感謝せいとは言わんけども、ただ連絡はしてほしいんですよ、ここを育った子は。
留学センターを巣立った子どもたちだからどういう形であれ連絡をしてほしいんだけど、うちで育った子は何にもないんですよ、そういう子に私は育てた覚えはないんだけども、結局家に帰ったらそうなってしまうから。だから私は今度預かる子は天理高校に行くと。
天理高校に行けば私も毎月天理に行くから、○○子(娘の名)に会えるわけですよ、どんなことしてる?と話もできるからね、わかります?私自身が安心もする、頑張ってるなと。
そういうことを大事にしたいから私は天理高校へ行く子ならば預かることにしたんです。
わかりますか、民間の家に帰ると何にもないからね」
母親「所長の自宅に下宿していた子たちは天理高校に進学されていないんですか?」
所長「いない。皆家に帰ってしまうとそれっきりになるから嫌でね、それでもう天理高校に行く子だけを預かることにしたんです。
そうしたらお母さんにも一回は天理教の話が聞いてもらえるでしょ、今まで預かった子には誰も天理教の話はしていない、一般的な家だと思っているからここが。
私はあくまでも天理教の教会長だからね、これではいかんなと、せっかく預かるなら私も天理教の信者だから、せっかく預かる子どもさんの保護者の方にぜひ天理教のお話を聞いてほしいなと、それでこのようにさせてもらったんですよ。
別に強制的に信者になれってことではないですよ、間違えないでくださいよ。
ただ話の順番として(信者に)なってもらわないと天理高校を受けられないから」
天理高校の保証人システムを力説する所長。
所長「天理教の信者でないと天理高校を受けられないんですよ、天理高校を受けるためには話を聴いてもらわんと受けられないというシステムがあるんですよ。
親が保証人じゃないんですよ、(天理)高校の保証人は。
天理教には大教会というのがあって、大教会長がその子の保証人になるんですよ。
だから何かあった時には親に行くんじゃないんですよ。
大教会の会長のところに行くんですよ、これこれこういう子が来てますけれどどうなってるんですかと、だから天理教の話を聞いてもらって私がこの子は天理高校を受けますからって、印鑑が要るんですよ、願書を出すのに」
無断で参拝させたことも「問題ない」
さらに娘を天理教の大教会へ連れて行き参拝させたことも「問題ない」と弁明した。
所長「(11月の検定)試験を受けに来ましたよね。その時も、駐車場がないから大教会の場所を借りて駐車場に行ったんですよ。
そこでちょっと参拝して行こう、せっかく受けるんだから試験前に神様でもお祈りしとこうということで行って。
まあ(試験に)通ったから別に問題ないんだけども」
母親は“交換条件”の決定的な言質を取った。
母親「6月にお話しした時に、娘と私が天理教に入信して天理高校に入ると、」
所長「約束ちゅうか、うちで預かると」
母親「下宿させていただいて山村留学を続けられると仰ってましたよね」 所長「そう、そうです」
所長から「12月26日に天理教の最初の信者になる人の勉強会(別席)に行きましょう」と言われていた母娘だが、後日理由を付けて断っている。
天理教関係者に確認したところ、確かに天理高校の応募資格には「天理教信者の子女で」と明記されているが「親も保証人で大教会長は連帯保証人」との位置づけだという。
また「印鑑」には「確かにうちの信者です」という証明の面もあるとのこと。
渦中の施設責任者に電話取材
12月16日、この所長に電話取材を行い、事実関係を確認した。
――6月に母親から相談された時に「天理教へ入信するのであれば」と言ったのか
「入信をするとは言っておりません。なんか間違えてませんか」
――具体的にどのように言ったのか
「だから天理高校に行くためにはどうしても話を聴いてもらわないといけんから、それで天理教の話を一回聴いてくださいと。入信するかしないかはご自由ですと言うとります」
――具体的に「天理教に入らないと中学1年から外に行っていただきます」と
「そんなことは言ってません。うちで預かるときには天理高校に行かせたいんですよ、里親するんですよ、要するに。
皆高校でダメになるから。高校行ってない。辞めてるんです。そういう子にしたくない。
天理高校なら寮もあるし、ひと月に1回天理に行くので顔も見れる。
天理教の教会長やってますから。できれば天理高校に行かせたいんですよ。
それでね、預かる条件として天理高校に行かす条件として一応預かりますけれども、ただ本人が意思が変わってどうしても天理高校を受けられないと言われればそれはしょうがないですねという話をしたんですよ。この前も」
所長はこれまで5人の女子中学生を預かってきたが、一度も天理教へ連れて行ったり天理教の話はしていないという。
所長「好き好んで預からない、頼まれて」
――11月の検定試験の際、母親に無断で娘を天理教の教会にお参りさせた
「(天理教の)駐車場に停めただけですよ、駐車場がないから」
――お参りはしてないんですか
「お参りはしましたよ。受験するんだから合格してほしいでしょ、だから」
――親の承諾は取ってないんですよね
「取ってないですそれは、本人が嫌がればさせませんけど。
せっかくだから天理教の教会に参拝していきましょうと言っただけですからそれだけのことですよ。何が言いたいんですか?」
――6月に母親から相談された際に「うちで預かってもいいけど決めていることがある」と
「それはそうですよ」
――交換条件として提示されたんですよね
「交換条件ではないです。酷い言い方されますね。交換条件じゃなくてうちで里親するんですよ」
「この前、メールが来て来年受験させるので来年はこっちにおらない(いない)と聞いている。
よく聞いてください○○さんから。私もわかってませんけど」
「もう面倒くさい」「問題なんでしょう」
「いろんな情報が行ってるんですねそっちにね、ほんとのこと聞いてください、もう面倒くさいね」
「天理教は関係ないですから、私の気持ちを言うたわけですから」
――天理高校に入らないと下宿させてもらえないとお母さんが確認された
「確認というか、そうじゃなくて『入信して天理高校に行かなきゃいけませんか?』と言われて、できればそうしてほしいと。
本人が3年預かるんだったらそりゃ気持ちも変わるかもしれないからその時には仕方がないですねと言ったわけですから。預からんとは言ってませんよ」
――6月の時点で、「うちで預かってもいいけど天理高校に行く子しか下宿させない」と
「そのようにしたいんですよ、私としては」
――という話はしたんですよね
「それはしましたよ」
――中学に進んでも寮に残れないと悩んでいる親にそういう話をすることは条件を提示されたと受け取られても仕方ないのでは
「それは仕方ないでしょ、うちで預かるわけだから、(それが嫌なら)よそで預かってもらえばいいだけだから」
――ならそれは条件を提示したと受け取られても仕方ないのでは
「それはそうかもしれないが」
――条件を提示したという意識はなかったと
「それはないですよね、その時点ではね」
――女子児童が中学生になったら寮に残れないという状況の中でそういう話をしたことは問題があるのでは
「何の問題があるのかよく分からんけど。じゃ、問題があるんでしょう」
――職場で宗教勧誘をしたわけですよね
「勧誘をしたわけでではないです、里親は個人になるんですよ、だから別問題でしょ、職場とは」
――職場でそういう話をされたわけですよね
「中ではないですからね」
――話をしたのは寮の中だったと聞いている
「寮の中ではないと思いますけど」
――母親に伺った話では場所は寮の中だったと
「私にどうしてほしいわけですか、よくわからんけどその意図が」
――事実関係の確認をしたいんですよ
「事実関係?」
――場所はセンターの中じゃなかったんですか
「それをどうしたいんですか、記事に出されるわけですか」
――事実関係を確認出来て記事にできると思えば出します
「出してどうされるわけですか、私を責めるわけですか、そのようにしたゆうて」
――事実として山村留学センターの中で娘の進学に悩む母親に対して天理教への勧誘をしたのかどうか
「天理教の勧誘ではないって言ってるでしょ。
私は天理高校に行かしたいがために言っただけですから、勧誘とは全然違いますと言ってるじゃないですか」
――天理高校に行かせたいという意思はあったわけですよね
「それはあったですよ、天理高校に行かせたいという。
だから天理高校に行かすためには話を聴いてもらわねいけんという条件があるから、皆そうですからね、天理高校に行く子は」
――お母さんも入信しなければいけないということなんですよね
「それ言ったやん、別に入信はしなくてもいいですよと、それ違いますよと」
――「大教会の保証人が」と
「大教会の保証人がどうしても要るからね。親が私らもなれないわけなんですよ。
だから天理教の話を一回聴いてもらって、こういうことで信者さんになってもらってますから天理高校を受けさてけさせてくださいと言う風に印鑑をもらいに行くわけなんですよ。
それだけのことです」
――お母さんの入信については
「ないです別に、それは言ってません」
――お母さんは「言われた」と
「言ってないです」
―誤解があったと
「それは話をしようと思ってます、ちゃんと」
「別に強制的に入信はしてませんので」
母親の反論と無念
所長の弁明に対し母親は以下の反論をしている。
・意思の変更について
所長の弁明「ただ本人が意思が変わってどうしても天理高校を受けられないと言われればそれはしょうがないですね」
→「続きがあります。
『でも預かる以上は天理高校を目指してやってもらいます』つまり、選択肢はないということです」
・入信の選択の自由について
所長の弁明「入信するかしないかはご自由です」
→「言われてないです」
・”交換条件”を示した場所(と時間)
所長の弁明「寮の中ではないと思いますけど」
→「話をしたのは寮の中です、日中です。事務所です」
・母親の入信について
所長の弁明「別に入信はしなくてもいいですよとそれ違いますよと」
→「『親が入信しないと受験できないんですよ』」と言ってました」
母親はつい先日も所長から「天理教に入っていただけないなら中学から他のセンターに移ればいいでしょ、他にもたくさんあるんだから」と告げられたという。
親の承諾なしに無断で特定の宗教施設に連れて行かれたことについて娘は母親に「試験の前に突然連れて行かれてお祈りした」と話しているという。母親は吐露する。
「娘を教会へ連れて行ったこと。これを思うと苦しいです」
後編では、この所長から送られてきた回答FAXの驚くべき内容、“交換条件”の法的問題、岩国市や天理教本部の対応、天理教が”福祉活動”として行っている天理教里親連盟の問題についてレポートする。
<取材・文/鈴木エイト> 【鈴木エイト】 すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。
滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表~主筆を歴任。
2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。
宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。
共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)
〔2019年12/30(月) HARBOR BUSINESS Online ハーバー・ビジネス・オンライン〕

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ドキュメンタリー映画「こんばんはⅡ」 「群馬県内にも夜間中学を」市民グループが上映会 夜間中学舞台の「こんばんはⅡ」
映画「こんばんはⅡ」の上映会に向けて会議を開く市民グループの奥山龍一代表(左から3人目)と本堂晴生事務局長(同4人目)ら=群馬県伊勢崎市内で2019年12月19日、鈴木敦子撮影 群馬県内初の夜間中学設置を目指す市民グループが来年1月25日、伊勢崎市富塚町の市民プラザで、夜間中学が舞台のドキュメンタリー映画「こんばんはⅡ」の上映会を開く。入場無料。先着60人。グループのメンバーは「夜間中学は勉強だけでなく、人との関わりや生きていく上で必要なものを学べる場。まずは実態を知ってほしい」と強調する。
【鈴木敦子】 夜間中学について、文部科学省は2016年の教育機会確保法で、少なくとも各都道府県1校の設置を促している。だが、現状は7都府県の33校にとどまり、群馬を含む38道県が未設置だ。かつての夜間中学は、戦中や戦後の混乱期に義務教育を修了できなかった人たちの救済が目的だった。しかし、今では生徒の約8割を外国人が占め、不登校経験者の日本人も多い。
市民グループは、共愛学園前橋国際大学の奥山龍一教授が代表を務め、伊勢崎市や大泉町などで外国人らの学習支援に取り組むボランティアら約15人がメンバー。それぞれの活動の中で、来日時点で既に義務教育年齢を超えていたり、日本語が分からず授業についていけなかったりして、学びたい意欲はあっても学校に通えない外国人を多く見てきたという。中学を出ていなければ就労は厳しく、社会に居場所を見つけることも難しい。グループは、夜間中学を学習の場だけでなく、日本の文化や慣習を知り、さまざまな人間関係を育む場としても期待する。 また、事務局長でNPO法人「Gコミュニティ」代表の本堂晴生さんは「外国人労働者が増える中、雇用する企業が夜間中学通学を支援してくれれば、人材育成にもつながる」と意義を述べる。今回の上映会を通じて設置に向けた機運を醸成したいという。
県教委が視察した埼玉県川口市など先行自治体によると、入学希望者の中には夜間中学を「無料の日本語学校」と誤解している外国人も少なくなく、全教科の履修が必要なことなど実態や役割を理解してもらうことが大事という。
◇世代、国籍異なる生徒が勉強
映画「こんばんはⅡ」は、千葉県内の自主夜間中学や大阪府の公立夜間中学などを撮影した作品。いじめで不登校になった人や障害者、難民らさまざまな背景を持つ人たちが登場する。2003年に公開された「こんばんは」の続編で、世代も国籍も異なる生徒たちが読み書きや計算に取り組み、給食や文化祭などの時間を通じて周囲と交流し、自信も獲得していく姿が記録されている。
上映会では森康行監督と、沼田市出身で都内の公立夜間中学元教諭の見城慶和さん、卒業生らのトークもある。問い合わせはメール(yakan.chugaku.gunma0125@gmail.com)または本堂さん(070・5021・9103)。
〔2019年12/30(月) 毎日新聞〕

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ひきこもる就職氷河期世代。 ひきこもる就職氷河期世代。ひきこもり100万人時代、中心は40代。家族が苦悩する「お金問題」
【令和ヒット記事】 令和の幕開けとなった2019年、Business Insider Japanから多くのヒット記事が生まれました。そんな注目の1本を紹介。
※本記事は2019年4月9日に公開した記事の再掲です
中高年のひきこもりは、若者より多い ──。
内閣府が3月29日に発表したひきこもりの高齢化に関する実態調査で、40~64歳までのひきこもり当事者の推計人数が約61万人と、40歳未満の約54万人を上回った。不登校と同様、若年層のイメージが強い「ひきこもり」だが、むしろ中高年の問題だという事実が浮き彫りになった。
ひきこもりの中心層は就職氷河期世代。中高年のひきこもりは若者より多くなっている。
100万人の中心層は就職氷河期世代
なかでも中高年当事者の4分の1を占める一大勢力が、40~44歳の「ポスト団塊ジュニア」だ。彼らは「就職氷河期」の2000年前後に大学を卒業し、就活の失敗などを機にひきこもり状態となった人が多い。
だが、自治体のひきこもり支援策の対象者は、多くが「39歳未満」。40代の当事者が支援を受けられないままに年を重ねれば、親が死去したり要介護状態になったりした時、共倒れしてしまいかねない。
内閣府の調査によると、40歳~64歳のひきこもり当事者の推計数は、部屋から出られない人から、趣味に関する用事の時だけ外出できる人までを含めた「広義のひきこもり」で推計61万3000人。2015年度にほぼ同じ条件で出した15~39歳の推計値は54万1000人で、合わせて100万人を超える当事者がいる計算だ。
中高年の当事者のうち25.5%が40~44歳だ。このうち33.3%が大学卒業と就職が重なる20代前半に、初めてひきこもりとなった。
ひきこもり問題に詳しい境泉洋宮崎大准教授は「ひきこもりの中心層は就職氷河期世代。彼らは10年後に50代となり、80代の親を抱えることになる」と指摘する。
すでに今も50代のひきこもり当事者と、80代の親の苦境が「8050問題」として社会的に注目されるようになっている。子どもが親の年金や収入に頼って暮らしていると、親が死亡したとたんに、家計が行き詰まるためだ。
「8050問題とはお金の問題」
神奈川県などで2018年以降、親の死後、遺体を放置したとして、同居する40代~60代の無職の子どもが死体遺棄の疑いで逮捕される事件が相次いだ。報道によると、遺体が生前から寝ていたとみられる布団の中で発見されたケースも複数あった。
「親の年金がなくなる」という当事者の危機感が、事件の背景にはある。支援者によると、対人恐怖や精神疾患などを抱えて、誰にも相談することができず、結果的に遺体を放置してしまう当事者も少なくないという。
都内に住むエディトリアルデザイナー、間野成さん(51)には、故郷の新潟県長岡市に88歳の母親と、30年以上ひきこもっている兄(60)がいる。兄は20代の終わりに地元の工場を退職してから職が見つからず、自室にこもった。
間野さんは長いあいだ、兄を重荷に感じていたが、2017年に父親の死をきっかけに、約30年ぶりに会話ができるようになった。「兄のひきこもりの原因」だと思い込んでいた父親と、死の直前に和解したことも転機となり、兄を受け入れられるようになったという。
ただ最近は母親の衰えが進み、身の回りのことができなくなりつつある。1日前に電話で話した内容も覚えていないなど、物忘れも激しくなった。今はデイサービスを週1回利用しているが、ホームヘルパーも使わざるを得なくなり、介護費用もかさみそうだ。
生活は教員だった父親の遺族年金で賄われているため、母親が死去したら年金支給も止まる。間野さんは、兄に障害年金を受給させるための手続きを始めた。
「社会復帰の望みを完全にあきらめてしまうのか、という思いから申請をためらっていましたが、今後を見据えて手続きだけはしておこうと考えました」
継続的にサポートを受けているひきこもり相談所の料金も、1時間半ごとに9800円かかる。間野さんは「8050問題とは、突き詰めればお金の問題とも言えます」としみじみと話した。兄は簡単な炊事はするものの、ケアマネージャーとのやり取りや介護に関する判断ができる状態ではない。間野さんが忙しい仕事の合間を縫い、帰省しながらこなしている。
息子にお金残したいと介護サービスも拒否
ひきこもりの当事者・家族が作る「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(東京)が3月21日、都内で開催したシンポジウムでも、支援者から「中高年ひきこもり」の深刻な事例報告が相次いだ。
岩手県洋野町の保健師で、ひきこもり支援を担うNPO法人「エンパワメント輝き」理事長の大光テイ子さんが関わったのは、70代の高齢者夫婦と40代の無職の息子の家庭だ。家を訪ねてみると、「部屋には座る隙間がないほどごみが散乱し、屋根は雨漏りし、台所の床は家族が転ぶほど傾いていました」(大光さん)
父親は要介護状態の妻にも介護サービスを利用させず、自身も認知症を患っていた。「ひきこもりの息子にお金を残してやりたい」と、家の修理も介護サービスの利用も断っていたのだ。大光さんは、「息子さんも私たちが面倒見ますから」と父親を説得して介護サービスを利用してもらい、自宅を改修し、息子には精神科を受診させた。3年がかりで生活を立て直したという。
千葉県市川市で24時間、生活困窮者らの支援に当たる「生活サポートセンターそら」の主任相談支援員、朝比奈ミカ氏は、70代男性からの「住宅ローンを滞納し、自宅を差し押さえられた」という相談を紹介した。「男性が家を失った原因は、自立できずにいる子どもに1銭でも多く残そうと、投資に手を出したからでした」と説明する。
「39歳の壁」が支援につながらず
東京でひきこもりの相談支援に当たるNPO法人「楽の会リーラ」の市川乙允事務局長は、「多くの相談者から真っ先に『年齢制限はありますか』と聞かれる」と話した。
行政のひきこもり支援の窓口は、多くの場合青少年担当の部署だ。東京都など複数の自治体が、年齢を問わず支援するようにはなってきたが、まだ多くの自治体がひきこもり相談会などの対象年齢を「39歳まで」としている。
4月上旬、ある当事者の会に参加した40代女性は、会場で配られた就労支援プログラムのチラシを手にして「これも39歳まで!」と肩を落とした。
「相談があれば、年齢を問わず支援する」としている自治体もあるが、チラシやパンフレットに対象年齢が記されていたり、「青少年」センターが窓口だったりした場合、中高年の当事者は「SOS」を出すことをためらってしまう。やる気を振り絞っても支援につながれない。その落胆が、当事者の社会に出る気力を摘んでいく。
「兄に話し相手がいる」環境を作る
朝比奈氏は、少子化や非婚化、日本型雇用の崩壊などによって「今後は身寄りがなく家族を頼れない人や、中高年の子どもを養う余裕のない親が増える」と話す。40代前半の当事者が50代を迎える10年後、問題はさらに深刻化しかねない。
だが、ひきこもり期間の長い中高年当事者が、仕事を得て自立するのは容易ではない。当事者には発達障害や軽度の知的障がい、精神疾患を抱える人も含まれる。親の残した資産を活用する、生活保護や障害年金を受給するといった、就労以外の選択肢を増やした方が、本人が社会に出てきやすくなる面もある。
ひきこもりの兄を持つ間野さんの目標は「僕が先に死んだとしても、兄に話し相手がいる、という環境を作ること」だという。昔はなるべく、近所の人と顔を合わせないようにしていたが、今は母親の通うデイサービスのスタッフや隣人に、兄の事をまめに話すようにしている。いつか兄が、彼らと直接話せるようになればいいと願う。
当事者と家族を最も苦しめるのは、社会から孤立し、困った時に誰にも頼れなくなることだ。宮崎大の境准教授は「支援者の見守りや自助グループの集まりなどによって、当事者らが社会との『弱いつながり』を確保することが重要だ」と話している。
〔2019年12/30(月) BUSINESS INSIDER JAPAN(文・有馬知子)〕

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ページ名九州調理師専門学校、長崎県長崎市(専門学校)
ひきこもり、就労支援へ 九州調理師専門学校 フリースクールと連携
長崎市の九州調理師専門学校は新年度、不登校・ひきこもり当事者の就労促進に向け、フリースクールと連携した支援制度を創設する。
昼間に相談支援を通じて対人不安や悩みの解消を図りつつ、夜間授業で調理技能の習得を促す。
川島賢治校長(41)は「料理を食べた人に『おいしい』と言われることが社会復帰への自信につながる」と当事者が自立に向かう姿を思い描いている。
NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(東京)によると、不登校・ひきこもりの問題に関して専門学校が独自の就労支援制度を設けるのは全国的に珍しい。
同会理事でジャーナリストの池上正樹さん(57)は「ただ働く環境を与えるのではなく、スキルを身に付けながら段階的に就労を目指すことができる。
社会に戻りたいと考える人たちの選択肢が広がる」と期待を語る。
就労した経験があっても、人間関係や仕事のミスマッチで挫折した人や、長く対外的な関わりがない人らをサポートする狙い。
これまでの同校の卒業生には、調理の過程で自信を付けて社会的自立を果たした人も多くいたという。
川島校長は「周囲との付き合いが苦手な人が一人で黙々と作業することもできる」と語る。
学校側が調理を通じた就労支援ができないか、フリースクール側に打診していた。
長崎市の「フリースクールクレイン・ハーバー」が連携する。支援制度は調理師養成科の夜間部に創設。
対象は中学卒業以上で年齢制限はなく、通常募集に加えて不登校・ひきこもりなどの当事者を募る。
就学前に、当事者と保護者を交えた面談で支援方針を決定。
入学者は卒業までの1年半、夜間部の生徒と同様に調理師免許取得のための講義を受け実習に取り組む。
同時に、フリースクールへ通って外出習慣を身に付けたり、学校や生活の悩みを相談したりできる。
学費は支援の有無に限らず同じ。夜間部には現在、10~50歳代まで幅広い世代が在学している。
クレイン・ハーバーの中村尊代表(52)は「何もせずに家にいると、不安は膨らみ最初の一歩を踏み出すハードルが高まる。料理を通じた成功体験を積み重ねることで不安は解け、自信につながる」と期待する。
内閣府によると、2015年の調査で若年層(15~39歳)のひきこもり人口は約54万人。
18年の調査では中高年(40~64歳)のひきこもり人口が約61万人に上っており、きっかけは「退職」が最も多かった。
■18、26日に説明会
九州調理師専門学校は今月18、26の両日、支援制度に関する4月入学者向けの説明会を開催する。
会場は長崎市弁天町の同校。個別面談や調理実習体験などをする。
事前予約が必要。入学、説明会の問い合わせは同校(電095・861・7008)。
〔2020年1/10(金) 長崎新聞〕

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ページ名[[]]、()
のせゆみこ 不登校の体験を歌に 大田原・のせゆみこさん、7月CDデビュー
学園祭で歌うのせゆみこさん=2019年10月、塩谷町の日々輝学園高
栃木県大田原市在住のシンガー・ソングライター、のせゆみこ(本名・野瀬有美子(のせゆみこ))さん(25)が7月、自身の不登校の経験から生まれた歌「かけがえのないキミへ」でCDデビューする。「今の自分と重なる」「心が震えた」。ライブで共感を広げてきた特別な一曲だ。
「どんな時でもキミは 決してひとりじゃないから」。思いを込めて歌い続ける。 中学1年の時だった。
頭痛や腹痛、体が重くて動かない。のせさんは学校に行けなくなった。
「心は行きたくても体が言うことを聞かなかった」
中学2年の夏休み明けから、大田原市の適応指導教室に通い始めた。そこには、同じ体験をした仲間がいた。
「私だけじゃないんだ」
先生のギターに合わせて教室のピアノを弾き、みんなで歌うと「気持ちが解放できた」。ようやく見つけた居場所だった。
そんな時、ボランティア活動で訪れた老人ホームで、とちぎ未来大使のえりのあさんと出会った。介護の仕事をしながら、シンガー・ソングライターとして歌う姿に「私も音楽で元気を届けたい」。夢ができた。
塩谷町の通信・単位制高校「日々輝学園」を卒業後、進む道を考える中で「かつての自分と同じように悩んでいる子どもたちのために歌おう」と思うようになった。そして「かけがえのないキミへ」が生まれた。
「『がんばれ』だなんて言葉に 耳をふさいだあの頃」「他人と同じことができなくて 自分に苛(いら)立っていたあの頃」…。
歌詞には実体験がストレートにつづられ、こう呼び掛ける。
「キミは世界でたったひとりの かけがえのないたからもの 泣いていても怒っていても 素直な気持ちのままでいいよ どんな時でもキミは 決してひとりじゃないから」
ライブで歌うと評判を呼び、福祉施設や学園祭、イベントなどに次々と呼ばれるようになった。「自分の気持ちに寄り添ってくれてありがとう」「私の子どもも不登校。一緒に頑張ろうと思います」。観客からは共感のメッセージが届く。
7月19日、えりのあさんと同じレーベルからのデビューが決まった。大田原市の那須野が原ハーモニーホールで同日ライブも行う。
「仲間や恩師、家族。いろいろな人に支えられて、こうして元気で大好きな音楽を楽しめている。
その恩返しに、笑顔の花畑をつくりたい」。感謝を胸に、心を込めて歌う。
〔2020年1/10(金) 下野新聞SOON〕

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ページ名島田彪雅、(不登校の経験者、人物紹介
御所実プロップ島田、SO高居ら“弟”へ感謝の涙
<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園23-14御所実>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場
奮闘したが、頂点には届かなかった。御所実のプロップ島田彪雅(ひゅうが、3年)は、ノーサイドの笛で泣き崩れた。
「我慢はできていたけど…。強みのディフェンスが対応できなかった。
でも気持ちで負けたとは思ってないです」
花園にかける思いを、決勝の舞台で出し切った。
島田は16歳で東海大大阪仰星を退学。1度はラグビーを辞めた。
不登校にもなったが、仲間に救われた。チームメートのSO高居海靖(3年)が、島田家のインターホンを毎日鳴らした。
「彪雅くん、一緒にラグビーやりましょうよ。16時からの練習、来てくださいよ」。
心にラグビー熱がよみがえった。1学年下の高居と一緒に勉強し、御所実に入学。同じ黒色ジャージーを着た。
高居は言う。
「彪雅くんは中学のときから僕の憧れだった。自分にもしんどいときはあると思う。一緒のユニホームでラグビーがしたかったんです」。
3年間、切磋琢磨(せっさたくま)した。結果は花園準優勝。結果に泣いたが、胸に悔いはない。
涙をぬぐい、島田は前を向いて話す。
「御所実に来て、人間として成長できた。正直、1年生の最初はしんどいときもあった。
でも、みんなが仲良くしてくれて…。学年は違うけど、みんなは“弟”みたいだった」。
自分を救ってくれた仲間への「感謝の涙」だった。
  〔2020年1/7(火) 日刊スポーツ【真柴健】〕

御所実19歳島田、母の愛情で不登校克服/花園秘話
御所実プロップ島田彪雅(3年、中央)の応援で花園に観戦に駆けつけた姉の寿莉亜さん(左)、母の賀奈子さん(右)(撮影・真柴健)
<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園23-14御所実>◇決勝◇7日◇大阪・花園ラグビー場
第99回全国高校ラグビー大会には、唯一の19歳ラガーマンがいた。
憧れの花園で躍動した御所実(奈良)のプロップ島田彪雅(ひゅうが、3年)は16歳で、1度はラグビーを諦めた過去がある。
東海大大阪仰星に入学するも1年足らずで不登校になり退学。
だが、大好きだったラグビーを諦めきれず、御所実へ転学。
そんな壮絶な人生に、ずっと寄り添った母・賀奈子さん(46)が聖地・花園のスタンドで当時を振り返った。
◇    ◇    ◇    ◇
黒色ジャージーを着て、島田彪雅は生まれ変わった。
3年前の秋。16歳だった彪雅は、自室に引きこもった。未来が見えず、母・賀奈子さんは頭を悩ませた。
「トイレのときしか、部屋から出てこない。学校に行かないだけならともかく、閉じこもってしまったんで…。
あんまり会話もなかったです、あのときの家庭は地獄でした」
15歳で胸を躍らせて入学した東海大大阪仰星だったが、うまくなじめず。
16歳の誕生日を迎えた8月には、ラグビーの練習に行かなくなった。
「菅平(長野)の夏合宿は悲惨でした。嫌がる彪雅を私が無理やり…。
車に乗せて『グズグズしてても仕方ない。ラグビー部を辞めるって言いに菅平まで行くで!』って。
でも、あのときは辞めなかったですよね。ラグビー、大好きやったから」
だが、秋には学校を休むようになった。「もう学校に行くか行かないかは、どうでもよかった。
なんとかして部屋から引っ張り出さないと…。だから『退学届、一緒に出しに行こう』って」。
16歳の冬に退学。そこから先は、何も見えなかった。
「学校を辞めたとき『俺、働かないとダメかな?』って彪雅が聞いてきて。母子家庭だから…って考えすぎなんですよ、あの子は」。
大好きなラグビーを続けてほしい-。母には、その一心しなかった。
「なんとか外に出てほしくて…。偶然、3歳上のお姉ちゃん(寿莉亜、22)が働いてた運送会社が12月のお歳暮のバイトを募集してたから『行ってみたら?』って。
いや、もうそのときは、『お姉ちゃんと一緒なら大丈夫やから行ってこい!』って言うたと思います」
1カ月間、アルバイト生活を経験すると、気持ちは楽になった。
「またラグビーがしたい…」。そんな気持ちが胸にわきあがってきた。
ラグビーがきっかけで結ばれた1歳下の仲間も、彪雅を奮い立たせた。
御所実SO高居海靖(3年)は、3年前、壊れるぐらい島田家のインターホンを押した。
「海靖くんが毎日毎日、電話をくれて…。『彪雅くん一緒にラグビーやりましょうよ。今日、16時からの練習に来てくださいよ。勉強も一緒にやりましょうよ』って。
電話をくれたら家まで迎えに来てくれて『到着しました!』って。その子が居たから、うちの子は今があるんです…」
1度はフェードアウトしたラグビー人生。
重たい心の扉をこじ開けたのは母親の愛情、そして仲間の存在だった。
20年1月7日、決勝の舞台でも「3番」を背負い、花園で奮闘した。
「3年前は考えられへん舞台にアンタは立ってるんやで、って。うちの家は地獄やったんやから。
今はもう…。彪雅が寮から家に帰ってくるのが、楽しみで楽しみで…。
ご飯もなんでも作って。夜な夜な仕事から帰ってきて、ビールを飲みながら彪雅の活躍してるシーンを見るのが、今の私の生き甲斐なんです」
母の思いは息子に届いた。
「泣いても泣いても、うそじゃない。
ラグビーボールを持って、彪雅は思いっきり走ってる…。こんな幸せが待ってるなんて思ってもなかったんです」。
タクシードライバーの賀奈子さんは、子どもを思ってハンドルを握っている。そんな支えがあったから、彪雅には今がある。
「夢ですよね? この現実はありえないんです。
3年前、こんなことになるとは考えもできなかった。たった3年で…。
こんなに人って変われるんですね。あのままの人生だったら彪雅は…。この道はないんです。強くなったなぁ彪雅…」
どんなに小さくたっていい。1歩前に踏み出せば人生は変わる。
〔2020年1/7(火) 日刊スポーツ【真柴健】〕

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ページ名ワーキングママ、(子育て)
子育てと仕事両立は大変 イライラ防ぐ3つの「ない」
育児に仕事にと日々奮闘する皆さん、元気に頑張っていくためのヒントをお伝えします。
あけましておめでとうございます。真新しい年を迎えたあなたの心と体はお元気でしょうか? 
こんにちは、精神科医・産業医の奥田弘美です。
さて前回記事「子育てしつつ元気に働くには 子持ち産業医からエール」では、働きながら子育てするワーキングママ(パパ)に向けてのエールを書きました。
現代日本において子育てしながら働いていくのは、いろいろ大変なことも多いですが、その頑張りは必ず報われる! 
素晴らしい喜びや深い感動が近未来に待っている! ということを様々な例を挙げてお伝えしました。
今回は、育児に仕事にと日々奮闘するワーキングママ(パパ)たちが、元気に頑張っていくための心の整え方について、より踏み込んだ具体的なヒントをつづりたいと思います。
■合言葉は「焦らない」「比べない」「頑張り過ぎない」
前回記事でも触れたように、残念ながら現在の日本社会では、ワーキングママ(パパ)のストレス度は、そうでない人に比べてピンポイントではどうしても高くなってしまいがち。
特に子供が生まれて小学校低学年になるぐらいまでは、子育てに多大な時間とエネルギーをとられるため、仕事や自分自身の時間が持てずにイライラしてしまうことも多いでしょう。
そんな時に、筆者自身は常に「焦らない」「比べない」「頑張り過ぎない」の「3つの『ない』」を自分に言い聞かせて心を整えるようにしていました。
この「3つの『ない』」は産業医としてワーキングママ(パパ)にお伝えするたびに大変好評をいただきます。
具体的に解説していきましょう。
まずは「焦らない」「比べない」から。子供が小さければ小さいほど、自分が思うように仕事ができません。
ましてや自分を磨く時間などはめったにとれません。
子供のいない同僚がハードワークをこなして華やかに活躍したり、研修や留学などの経験を積んでスキルアップしたりしているのを横目で見ながら、自分は時短勤務でそそくさと退社して子供のお迎えに行かなければならず、「このままでいいのだろうか?」とついつい焦ってしまう。
あるいは、他人の昇進や表彰の噂を聞くたびに「同期の〇〇さんたちと比べてずいぶん差がついてしまった」と比べて落ち込んでしまう……。
そんなふうにイライラしたり自己嫌悪に陥ってつらくなったりということは多々あると思います。
筆者自身も子供が小さい頃は、何度そんな感情を体験したことでしょう。
同世代のドクターが研究成果を学会で華々しく発表したり、医療の最前線で活躍している姿を見たりするたびに、子供の迎えに合わせたパートタイムや時短勤務を細々と続ける自分と比べては、よく落ち込みかけたものでした。
しかしそのたびに、人生の先輩たちからもらった珠玉のような言葉を思い出しては、「焦らない」「比べない」と自分自身に言い聞かせ、心を整えていました。
例えば筆者の尊敬する教授や上司からは次のような励ましをいただきました。
「あなたは今、日本の未来を担う人材を育てるというとても重要な仕事をしているんだよ。
自分自身のやっている仕事を大きな目で眺めて、もっと誇りを持ちなさい」
「人ひとりを赤ん坊から育てあげて一人前にするという一大長期プロジェクトに取り組んでいる人とそうでない人とが、目先の仕事で差がつくのは当たり前。
自分自身にもっとハンディを認めてあげなさい」と。
また幼児教育の専門家でもある先輩ママからは、下記のような助言を会うたびに頂きました。
「子供が小さいうちは、親の愛情は質だけじゃなくて量も必要なの。
ママやパパがそばで見守ってあげているからこそ子供は安心して心も体も健やかに成長させることができるのよ。
だから今は子供たちとの時間をできるだけ優先してあげて。
たいていの仕事はあとから挽回がきくけど、子供に関われるのは今この時しかないのよ。焦らないで!」
■親の愛情は質だけじゃなくて量も必要なワケ
この先輩ママのアドバイスは、今から思い返すと本当に貴重でした。
彼女の言葉どおり、やはり子供と過ごす時間をある程度しっかり確保しておかないと、子供が放つSOSのサインに気がついてやることができないのです。
例えば保育園や学童保育から連れて帰ってきて、ご飯を一緒に食べたり風呂に入れたりしているなかで、「あのね、今日ね、○○くんとね」と友達とトラブルがあったことをポツポツと話し出す。
10代になって思春期に入ってきた頃も、食後の後片付けをしている私の背中に向かって、「実はさ、この前こんなこと言われたんだけど」と心が傷ついた出来事を唐突に話し始める。
親が何となく元気がないなあ、様子がおかしいなあと感じて「今日何かあったの?」と尋ねても、子供はすぐに心の中を話してはくれません。
言語能力が十分に発達していないため、すぐに感情を言葉にすることができないのです。
子供は親と一緒に時間をゆっくり過ごしている中で、少しずつ自分の気持ちをまとめながら、自分自身のタイミングが整った時にようやく言語化してSOSを出してくるのです。
我が家では私か夫が夕食以後は必ず子供たちのそばにいることにしてきたため、このSOSを早めにキャッチでき、イジメや不登校などの問題に発展するのを食い止められたことが何回かありました。
そのたびに「親の愛情は質だけじゃなくて量も必要」とはこのことなんだなと痛感することしきりでした。
最近の若いママ・パパと話していると、SNS(交流サイト)やインターネットを通じて私の頃よりもはるかに多くの情報に触れるようで、「他人のキャリアや子育てと自分たちを比べてしまって、落ち込む、悩む」という声をよく聞きます。
そのたびに、私は「焦らない」「比べない」とわが身を振り返りながらお伝えしています。
他人は他人と割り切って、せっかく自分たちの元に生まれてきてくれた子供との時間をできるだけ確保して、一緒に楽しく過ごしましょう。
多少手抜きした不完全な子育てでも、親がそばにいて見守ってあげていると子供は安心して、スクスクとたくましく成長してどんどん手がかからなくなってくるもの。
とにかく今はできるだけ笑顔で子供と過ごせるように心がけましょう。
ママとパパが笑顔で一緒にいてくれることこそが、子供の心の一番の栄養になるんだからね、と。
そのためにも、親自身が「頑張り過ぎない」ことが必要です。
仕事も育児も完璧に! と頑張り過ぎてママ・パパが心身ともに疲労してしまうと、余裕がなくなって笑顔が減り、表情も態度もイライラ・キリキリしてきます。
すると子供だけではなく、夫婦関係にも悪影響を及ぼしてしまいます。
■自分の睡眠時間と食事時間はしっかり確保
繰り返しますが、子供はママとパパが笑顔で一緒にいてくれることが何よりうれしいし、精神的にも安心するのです。
ママやパパが穏やかな笑顔で一緒にいてくれるからこそ、自分の悩みを安心して打ち明けることができるのです。
だからまずは、ご自身の睡眠時間や食事時間をできるだけしっかりと確保してください。
特に子供が小さい時には、衣食住の世話に多大な時間と体力がとられます。
家事で手抜きできるところは手抜きし、子供だけじゃなく自分もしっかり栄養をとって睡眠を1時間でも多く確保して、とにかく体力と気力を落とさないように心がけてください。
子育て中でも認められたいと、仕事でくれぐれも無理しすぎないように。
睡眠時間を削ってヘロヘロになって仕事を頑張っても、結局体を壊してしまえば、会社にも家族にも迷惑をかけてしまいます。
「子育てで大変な時は、仕事でのスローダウンも必要」と、割り切ることが大切です。
自分がその時その時に確実に無理なくできる仕事を請け合い、きっちりとコンスタントにこなしていく。
そして子育てをサポートしてくれている会社や周りの人たちに「ありがとう」と感謝の気持ちを忘れないようにしながら、細く長く仕事人生を続けていく。
すると徐々に子供が成長して手がかからなくなり、いつの間にか仕事にかけられる時間が増えて、再び全力投球できるようになっていきますから。
そしてその時、子育てのために仕事をスローダウンした経験が決して無駄ではなかったことに必ず気づけますから。
どうぞ「焦らない」「比べない」「頑張り過ぎない」の3つの「ない」を心がけて、仕事と育児の両立を元気に無理せず続けていってくださいね。
奥田弘美精神科医(精神保健指定医)・産業医・労働衛生コンサルタント。
1992年山口大学医学部卒。精神科医および都内約20カ所の産業医として働く人を心と身体の両面からサポートしている。
著書には『1分間どこでもマインドフルネス』(日本能率協会マネジメントセンター)、『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』(すばる舎)など多数。
日本マインドフルネス普及協会を立ち上げ日本人に合ったマインドフルネス瞑想(めいそう)の普及も行っている。
〔2020年1/8(水) NIKKEI STYLE〕

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「ぼくは失敗作だ」 活発だった僕が不登校を経て「ワクワク」できるようになるまで
石井翔さん
N高等学校(以下、N高)の生徒数が増えています。
N高とは、2016年に開校した私立の通信制高校で、インターネットを活用した通信教育で注目を集めています。
2019年現在は生徒数が1万人超に上っており、もしも日本の高校生が300人の村だったら1人はN高生ということになります。
N高にはどんな人たちが通っているのでしょうか。
現在、高校2年生で、N高に通う石井翔さんにお話をうかがいました。
翔さんは小学校のころから徐々に学校に行けなくなり、中学校で不登校。現在はN高に通っています。
幼少期は活発だった石井さんが不登校になった兆しはなんだったのか、N高に通い始めたのはなぜか。お話をうかがいました。
――小さいころは、どんな子どもだったと自分では思いますか?
やんちゃな感じだったと思います。友だちと川遊びをしたり、ザリガニを獲ったり、自然のなかで遊ぶのが大好きで、得意な教科も体育でした。
ドッヂボールも得意で市の大会で勝ち進んだこともありました。
――不登校というと「暗い」というイメーもが強いですよね。
しかし、楽しそうな学校生活を送っているようにも聞こえましたが、なぜ不登校になったのでしょうか?
その理由がよくわからないんですね。
小学生の高学年に入ってから、急に「起きられない日」が増えてきました。
それまでは、目覚まし時計も掛けずに自然と朝は起きられていましたし、夜もふつうに寝ていました。
でも、起きられない日はどうしても起きられない。目が覚めると午後になっている日もありました。
――親御さんは怒りませんでしたか?
怒られました。
「朝だよ!」「もう学校だよ!」と言われて、肩を揺すって起こそうとしてくれましたが反応ができないんです。
――朝、起きられないという以外で学校生活に支障は出ていませんでしたか?
そのころは学校へ行くだけで精一杯でしたから、宿題とかはまったくできませんでした。
それでも中学生のころよりはましだったと思いますが。
――中学生に入ってから不登校が本格化したんですか?
そうです。中学校入学時、母親からは「中学校からは気持ちを切り替えていこう」「ちゃんと行かないと将来に響いてくるよ」と言われました。
自分でもそのとおりだと思いましたし、最初はがんばったんです。
でも、中学に入ってすぐ、中1の5月ぐらいからは行けなくなりました。
そのころは毎日、起きられないというより、朝は物理的にベッドから動けないし、動きたいとも思えなかったです。
――日中はどんなふうにすごされていたのでしょうか?
毎日ずっと、「明日も学校があるよな」って思っていました。
学校へ行けない日も、一日中ベッドにいても、「明日こそ学校に行こう」というプレッシャーが自分のなかに降り積もる感じでしょうか。
あのころは、学校の生徒に会うのも、先生に会うのも嫌でしたし、家で学校の話をするのも避けていました。
車で移動中のときも、学校の前を通ると車のなかで隠れていました。
ある日家で寝ていたら突然部屋に先生が入ってきたことがありました。
「学校へ来なさい」みたいなことを言われたのが、もう恐怖でしかなかったです。
――不登校直後、そのころはどんな気持ちでしたか?
孤独でした。誰からも自分の気持ちが理解されず、兄弟のなかでは自分だけが不登校。
「僕は失敗作だ」とも思っていました。
――周囲の対応で覚えていることはありますか?
親からは「病院へ行こう」と言われ、病院で「起立性調節障害」と診断をされました。
睡眠薬みたいなものを処方されて眠れるようにはなりましたが、問題はそれでも学校へ行きたくないってことですよね。
――学校以外の場所は勧められたのでしょうか?
フリースクールや塾へ行かないかと勧められ、行ってみたこともあります。
でも、正直なことを言えば勧められた段階からイヤでした。
学校へ行ってない僕が言うのも変ですが、人とちがう場所、みんなとちがう場所へ行くのは、なんかイヤだよなって。
なので、基本的には家にいました。
――いまは高校に進学されていますが、何が前へ踏み出す転機になったのでしょうか
いま通っているN高等学校の情報を見つけたからだと思います。
中学3年生になってからは、担任の先生から家の玄関先で定時制や通信制の高校もあると言われてたり、
親からも(高校の)パンフレットを見せられ「決めなきゃ」という気持ちはあったんですが、
なんとなく行く気にはなれずにいたところ、N高の情報をネットで見つけました。
N高では、プログラミング講座やパティシエ講座とか、その後の将来につながる授業が多かったんですよね。
それにネットだけでほとんど完結する高校っておもしろいなあって。
それまでは毎日、学校へ行くことだけが通うことだと思っていましたし、ふつうの学校よりも授業がおもしろそうだなと思ったんです。
N高のことを知ったときは、学校へ行かなくなってから初めてワクワクしました。
――いまは高校2年生ですが、実際にN高に入ってみてどう思っていますか?
いい意味でぶっとんだ生徒が多くて楽しいです(笑)。
価値観も趣味もいろいろだし、変わっていておもしろい人が多いですよね。
最初はネットだけで学校に関わろうと思いましたが、ネット上で仲良くなってから直接会ってみたり、イベントで意気投合したりして友だちもできました。
先日もN高のプログラム「職業体験」で、五島列島の五島市でワインづくりを手伝わせてもらいました。
先生や同級生と一緒に一週間ぐらい泊まり込みで作業をするんですよ。
友だちとくだらない話をしたり、共同作業で達成感を得たりして、「なんか学生っぽいことをしてるな」って思いました(笑)。
――ずいぶんと変化があったんですね。いま、取り組みたいと思っていることはありますか?
今、ハマっているのがバックパッカーです。
今年は、プライベートでベトナムやタイにも行きました。
海外へ行くと、排気ガスがすごかったり、めちゃくちゃなこともありますが、世界ってこんなに広いんだなって思えるんですよ。
――私は14歳から不登校をして、ひきこもり体質です。
バックパッカーとなった翔さんが急に遠い存在に思えてきました(笑)。
けっこう安く行けますよ。費用も親から少し援助してもらいましたが、基本は自分のバイト代だけで行ってますから。
――検討しておきます(笑)。今日はお時間、ありがとうございました。
◎ターニングポイントの解説【石井志昂】
石井翔さんのお話で特筆したい点が、自然のなかで遊ぶのが好きで、活発だった子も不登校になったということです。
あまり知られていませんが不登校はどんな子にも起きます。
勉強の成績が優秀な子も、学級委員に毎年選ばれる優等生も、友だちが多くクラスの人気者だった子も、スポーツが得意で体を動かすのが得意な子も、不登校になります。
理由はさまざまです。いまやどんな子も、深刻ないじめ、それも同級生からだけでなく教員からのいじめに苦しむことがあります。
また、成績不振や家庭内不和などで精神的に大きな負担を感じ、学校どころではない、という子もいます。
本人や親の性格や気質によって「不登校をしない人」などいないわけです。
どんな子にも不登校が起こりえる背景としては、2つのことが挙げられます。
ひとつ目は、いま学校自体が「子どもにとって息苦しい設定になっていること」です。
毎日、学校へ通うことが、事実上は義務付けられ、休むことが許されません。
大人であれば「有給休暇」「異動願い」「転職」なども権利の一つですが、その権利は学校に通う生徒にはありません。
もちろん長期休暇は会社員よりも子どものほうが多いのですが、「任意の休暇」が現実的には認められていません。
「有給休暇は使いづらい」という声もよく聞きますが「認められていない」というのは、未成年にとってあまりにも無理な設定ではないでしょうか。
もう一つの背景が「遅れを取り戻せない設定」になっていることです。
上記のように学校は息苦しい場になっていますが、たとえば「不登校」になった場合、リスタートの仕組みがありません。
石井翔さんの場合も、公立学校は、ただ学校へ戻そうとするだけで、リスタートに向けた制度がなく、勉強の遅れは独学とN高に入ってから取り戻しています。
ここで注意が必要なのは「遅れを取り戻せない」から、学校を休ませないようにせねばと考えるのは乱暴です。
遅れを取り戻せる設定があればいいわけです。
私は通信制高校の肩を持ちたいわけではなく、さまざまな教育形式が選択肢として検討されるべきだと思っています。
N高など通信制教育は、一斉授業も行なっていますが、本人の習熟度に合わせた教育プログラムが充実しています。
一方、「通信制中学校」の可能性について、国のあいだで議論がありましたが、コミュニケーションスキルや社会性の向上に問題があるとして検討されませんでした。
しかし、翔さんの場合、押しつけられた公立の中学校は不登校で苦しみ、自分で「おもしろそうだ」と思った選んだ高校からは人が変わったように楽しんでいます。
翔さんは「自分で言うのも変ですが、N高に入ってからコミュニケーションスキルは上がりました」と言っています。
ただし、N高を含む通信制高校にも課題があります。
自分の意志で入学をしないと卒業が難しかったり、入学しやすいぶん、勉強ができる気力や体力がないと精神的に追い詰められてしまうなどの点です。
しかし、公立学校、つまり一つだけのスタイルの学びのなかで「ぼくは失敗作だ」と精神的に追い詰められる人はいます。
事態の改善に向けて真に多様な選択肢が検討されることは大事ではないでしょうか。
翔さんの場合は、一般的な高校のスタイルではない学びのかたちを見つけて「ワクワクした」と。
石井志昂 『不登校新聞』編集長、不登校経験者
〔2020年1/8(水) 石井志昂 『不登校新聞』編集長、不登校経験者〕

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