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===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
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ページ名[[]]  ( ) <br>
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ページ名[[]]  (ひきこもりの動き、 ) <br>
 
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'''当事者1000人超調査にみる ひきこもりにまつわる8つのウソ'''<br>
〔2020年〕 <br>
+
ひきこもり当事者団体が実施した大規模なアンケート調査の結果がこのほど発表された。
 +
1,689名の有効回答のうち、現在ひきこもり状態にある人940人、ひきこもり経験がある人508人となっており、ひきこもり当事者に関する調査としては、過去最大のものとなっている。<br>
 +
アンケートをみていくと、一般的に考えられがちなひきこもりの人々に対する印象や知見とは異なる結果も出ている。そのいくつかをQ&A形式で紹介したい。<br>
 +
Q1ひきこもりは女性より男性のほうが多い?<br>
 +
一般的にひきこもりは男性のほうが多いとされてきたが、今回の調査では、女性997人(61%)、男性550人(34%)となっており、従来とは逆の結果になった。<br>
 +
調査を主催した団体が「ひきこもり女子会」などを行っているひきこもりUX会議だった影響も多少あるが、1000人近い女性たちが回答していることからも、ひきこもり女性たちが確実に存在するということができるだろう。<br>
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また性別として「その他」を選んだ人も76人(5%)いた。<br>
 +
ひきこもりになった原因をたずねた項目では「性自認や性的指向」と答えた人が5%ほどいることから、LGBTとして生きていくことの難しさがひきこもりのきっかけになり得ることもわかった。 <br>
 +
Q2ひきこもりの人は親と同居しており、いざとなったら助けを受けられる?<br>
 +
現在ひきこもっている人のうち、5人に1人が一人暮らしという結果になった。<br>
 +
親に経済的に頼っている人が9割に達するものの、2人に1人が「生活に困窮している」と答えている。<br>
 +
この数値から、同居する親ともども生活に困窮している、いわゆる8050問題が存在することが見て取れる。<br>
 +
また「急な病気の時に頼れる人がいるか?」という問いには29%が「いない」と回答。<br>
 +
家族と同居していてもその関係性ゆえか、頼ることができないと感じている人も少なくない。<br>
 +
「精神的な支えがない」と回答した人が57%に達するなど、孤立している様子もうかがえる。<br>
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Q3ひきこもりの人は今の状態を”心地良い”と感じている?<br>
 +
ひきこもりの人は、自室や自分の家から出られない状態を良しとしていると思われがちだ。<br>
 +
しかしアンケートでは、現在の状態を「とてもつらい/つらい」と答えた人が6割を占めた。<br>
 +
また「生きづらさを感じるか?」という問いには92%が「感じる」と答え、「自分のことを嫌いだと感じる時はあるか?」には89%が「常に感じる/時々感じる」と答えている。<br>
 +
「生きづらさ理由(複数回答)」として最も多かったのは、「こころの不調・病気・障害」(78%)、続いて「経済的不安」(76%)、「自己否定感」(76%)だった。<br>
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ひきこもりは、自分の殻に閉じこもって甘えている、怠けていると思われがちだが、現状を変えられない自分自身に対し強いストレスを感じ、つらい毎日を送っていることが垣間見られる結果だ。<br>
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Q4ひきこもりの人は就労経験がない?<br>
 +
現在ひきこもりの人のうち、働いた経験がある人が8割を超えている。<br>
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さらに正社員経験がある人が30%、契約、派遣、バイトなど非正規で働いた経験がある人が53%であった。<br>
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また累計の就労期間をみると41%が「5年以上」である一方、25%が「1年未満」であった。 <br>
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働いていない理由(複数回答)については、「就労する自信がない」が74%で最多。<br>
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「こころの不調・病気・障害」(65%)がそれに続く。<br>
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「今後働きたいと思うか」という問いに対しては、「とても思う/思う」と答えた人は約6割となっている。<br>
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理想の雇用形態として「正社員」を選んだのは22%にとどまっている。<br>
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就労経験があるものの、うまくいかなかったことから自信を奪われ、働くことに前向きになれない状況にあることがうかがえる。 <br>
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Q5不登校や学校中退をきっかけにひきこもりになる人が多いため、学歴が低い?<br>
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全体の4割が中退経験者と中退率は非常に高い一方、55%が「大卒以上」であり、大卒の国内平均、52%と比べても高学歴であることがわかった。 <br>
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ひきこもりの原因(複数回答)としては、「不登校」(37%)「いじめ」(27%)と学校時代の経験を挙げた人がいる一方、「職場での人間関係」(34%)、「ハラスメント・暴力」(18%)、「退職」(32%)と'仕事にまつわる経験を挙げた人も多くいたことから、必ずしも「不登校」「中退」ばかりがきっかけではないことがわかる。<br>
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Q6ひきこもりは若者の問題である?<br>
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これについては、最近中高年のひきこもりについて報道される機会が増えたため、若者だけの問題ではないと感じている人が多いかもしれない。 <br>
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今回のアンケートでもひきこもりは全世代にわたる問題であることが明らかになった。<br>
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現在ひきこもっている人のうち、最年少は14歳、最高齢は71歳。40代以上が37%で平均年齢は36.4歳だった。<br>
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高齢になるほど長期化する傾向が顕著で、現在、ひきこもっている人のうち、その期間は平均8.8年。<br>
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40歳以上になると14.2年に及んでいる。<br>
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長期化するほど抜け出すことは困難であり、若者と高齢ではゴールや支援方法が異なってくることが考えられるだろう。<br>
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Q7ひきこもりの人は支援機関に助けを求めることはない?<br>
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ひきこもりの人は外の世界と繋がる機会がない、そもそも繋がろうとしないと考えられがちだ。<br>
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しかし、アンケートでは現在ひきこもり状態にある人の大半が何らかの支援機関を利用した経験があると答えている。<br>
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具体的には「病院・診療所による医療サービス」が72%、「ハローワークやサポステなどの就労支援」が56%であった。<br>
 +
しかし支援機関の門を叩いた経験があるものの、うまくいかなかったケースが非常に多いことも浮き彫りになってきた。<br>
 +
就労支援や行政機関からの支援を受けた人のうち、実に9割が「サービスに課題を感じる」と回答。<br>
 +
さらに自由記述欄には、意を決して支援に繋がろうとしたもののうまくいかず、失望した経験など、支援機関の問題点が数多く指摘されている。<br>
 +
再び助けを求めて窓口に行くまでには長い時間がかかり、その結果、さらに孤立を深めてしまう場合も少なくない。 <br>
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ではどのような介入が可能なのか? 最近増えている「当事者の会やフリースペースなどに参加したい」と答えた人が57%に上っており、「似た経験をした人と交流したい」(70%)、「今より人と交流したい」(66%)という声も多かった。<br>
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こうした結果からも支援者と受益者という関係ではない、新しいつながりに基づいた居場所づくりの可能性'が浮き彫りになってきた。 <br>
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Q8就労自立こそがひきこもり脱出のゴールである?<br>
 +
ひきこもりを脱するためには、働いて自立することが欠かせないと考えられ、ひきこもり支援団体の多くもそこを最終目標に設定している。<br>
 +
しかし実際の就労支援が当事者に届いていないことはQ7でも明らかになったとおりだ。<br>
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アンケートでは「生きづらさから脱するきっかけ」についてもたずねている(複数回答)。<br>
 +
就労に関する出来事が多いと思われたが、「就職したとき」は13%にとどまっており、最も多かったのは、「安心できる居場所が見つかったとき」42%、次いで「こころの不調や病気が改善したとき」41%だった。 <br>
 +
最後に<br>
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アンケート結果を簡略に紹介するため、Q&A方式をとり、数字の大小で傾向を示すような書き方をした。<br>
 +
しかし逆説的な言い方になるかもしれないが、アンケートを読みながら感じたのは、ひきこもりの多様性であり、誰もがひきこもりになり得るという事実だった。 <br>
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調査を主催したひきこもりUX会議代表理事の林恭子さんは「ひきこもりは百人百様」と語っている。<br>
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ステレオタイプを押しつけるのではなく、一人ひとりの物語にきちんと耳を傾け、寄り添う姿勢が大切であり、それこそが行政はじめ支援機関に求められていることであると感じている。<br>
 +
ひきこもりUX会議では、結果をもとに、ひきこもりの人に対するよりよい居場所づくりを目指して支援者向けの講習を行うなど、活動を続けていく予定だ。<br>
 +
詳しくは、一般社団法人ひきこもりUX会議まで。<br>
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※『ひきこもり・生きづらさについての実態調査2019』は、2019年10月~11月にかけて一般社団法人ひきこもりUX会議によって実施され、社会学者の新雅史氏が分析し、3月末に公表された。調査はひきこもり経験者を含めたすべて、現在ひきこもり状態にある人、男女別に集計されており、この記事では性別統計以外はすべて現在ひきこもり状態にある人の集計をもとにした。また小数点以下は四捨五入を行った。<br>
 +
飯島裕子 ノンフィクションライター<br>
 +
東京都生まれ。大学卒業後、専門紙記者として5年間勤務。雑誌編集を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に『ビッグイシュー』等で取材、執筆を行っているほか、大学講師を務めている。著書に『ルポ貧困女子』(岩波新書)、『ルポ若者ホームレス』(ちくま新書)、インタビュー集に『99人の小さな転機のつくり方』(大和書房)がある。<br>
 +
一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。<br>
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〔2020年4/3(金) 18:27 〕 <br>
  
 
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2020年5月24日 (日) 09:43時点における版

このページは新聞ニュースなどを一時的に保管するページです。記事はこのあと分類し、それぞれのページに移動します。
分類の仕方は下段に表示していますが改善を重ねています。(2018年12月)

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不登校・引きこもり質問コーナー・部外者回答編

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目次

周辺ニュース

ページ名[[]] ( )

〔2020年〕

周辺ニュース

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〔2020年〕

周辺ニュース

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〔2020年〕

周辺ニュース

ページ名[[]] ( )
〔2020年〕

周辺ニュース

ページ名[[]] (ひきこもりの動き、 )
当事者1000人超調査にみる ひきこもりにまつわる8つのウソ
ひきこもり当事者団体が実施した大規模なアンケート調査の結果がこのほど発表された。 1,689名の有効回答のうち、現在ひきこもり状態にある人940人、ひきこもり経験がある人508人となっており、ひきこもり当事者に関する調査としては、過去最大のものとなっている。
アンケートをみていくと、一般的に考えられがちなひきこもりの人々に対する印象や知見とは異なる結果も出ている。そのいくつかをQ&A形式で紹介したい。
Q1ひきこもりは女性より男性のほうが多い?
一般的にひきこもりは男性のほうが多いとされてきたが、今回の調査では、女性997人(61%)、男性550人(34%)となっており、従来とは逆の結果になった。
調査を主催した団体が「ひきこもり女子会」などを行っているひきこもりUX会議だった影響も多少あるが、1000人近い女性たちが回答していることからも、ひきこもり女性たちが確実に存在するということができるだろう。
また性別として「その他」を選んだ人も76人(5%)いた。
ひきこもりになった原因をたずねた項目では「性自認や性的指向」と答えた人が5%ほどいることから、LGBTとして生きていくことの難しさがひきこもりのきっかけになり得ることもわかった。
Q2ひきこもりの人は親と同居しており、いざとなったら助けを受けられる?
現在ひきこもっている人のうち、5人に1人が一人暮らしという結果になった。
親に経済的に頼っている人が9割に達するものの、2人に1人が「生活に困窮している」と答えている。
この数値から、同居する親ともども生活に困窮している、いわゆる8050問題が存在することが見て取れる。
また「急な病気の時に頼れる人がいるか?」という問いには29%が「いない」と回答。
家族と同居していてもその関係性ゆえか、頼ることができないと感じている人も少なくない。
「精神的な支えがない」と回答した人が57%に達するなど、孤立している様子もうかがえる。
Q3ひきこもりの人は今の状態を”心地良い”と感じている?
ひきこもりの人は、自室や自分の家から出られない状態を良しとしていると思われがちだ。
しかしアンケートでは、現在の状態を「とてもつらい/つらい」と答えた人が6割を占めた。
また「生きづらさを感じるか?」という問いには92%が「感じる」と答え、「自分のことを嫌いだと感じる時はあるか?」には89%が「常に感じる/時々感じる」と答えている。
「生きづらさ理由(複数回答)」として最も多かったのは、「こころの不調・病気・障害」(78%)、続いて「経済的不安」(76%)、「自己否定感」(76%)だった。
ひきこもりは、自分の殻に閉じこもって甘えている、怠けていると思われがちだが、現状を変えられない自分自身に対し強いストレスを感じ、つらい毎日を送っていることが垣間見られる結果だ。
Q4ひきこもりの人は就労経験がない?
現在ひきこもりの人のうち、働いた経験がある人が8割を超えている。
さらに正社員経験がある人が30%、契約、派遣、バイトなど非正規で働いた経験がある人が53%であった。
また累計の就労期間をみると41%が「5年以上」である一方、25%が「1年未満」であった。
働いていない理由(複数回答)については、「就労する自信がない」が74%で最多。
「こころの不調・病気・障害」(65%)がそれに続く。
「今後働きたいと思うか」という問いに対しては、「とても思う/思う」と答えた人は約6割となっている。
理想の雇用形態として「正社員」を選んだのは22%にとどまっている。
就労経験があるものの、うまくいかなかったことから自信を奪われ、働くことに前向きになれない状況にあることがうかがえる。
Q5不登校や学校中退をきっかけにひきこもりになる人が多いため、学歴が低い?
全体の4割が中退経験者と中退率は非常に高い一方、55%が「大卒以上」であり、大卒の国内平均、52%と比べても高学歴であることがわかった。
ひきこもりの原因(複数回答)としては、「不登校」(37%)「いじめ」(27%)と学校時代の経験を挙げた人がいる一方、「職場での人間関係」(34%)、「ハラスメント・暴力」(18%)、「退職」(32%)と'仕事にまつわる経験を挙げた人も多くいたことから、必ずしも「不登校」「中退」ばかりがきっかけではないことがわかる。
Q6ひきこもりは若者の問題である?
これについては、最近中高年のひきこもりについて報道される機会が増えたため、若者だけの問題ではないと感じている人が多いかもしれない。
今回のアンケートでもひきこもりは全世代にわたる問題であることが明らかになった。
現在ひきこもっている人のうち、最年少は14歳、最高齢は71歳。40代以上が37%で平均年齢は36.4歳だった。
高齢になるほど長期化する傾向が顕著で、現在、ひきこもっている人のうち、その期間は平均8.8年。
40歳以上になると14.2年に及んでいる。
長期化するほど抜け出すことは困難であり、若者と高齢ではゴールや支援方法が異なってくることが考えられるだろう。
Q7ひきこもりの人は支援機関に助けを求めることはない?
ひきこもりの人は外の世界と繋がる機会がない、そもそも繋がろうとしないと考えられがちだ。
しかし、アンケートでは現在ひきこもり状態にある人の大半が何らかの支援機関を利用した経験があると答えている。
具体的には「病院・診療所による医療サービス」が72%、「ハローワークやサポステなどの就労支援」が56%であった。
しかし支援機関の門を叩いた経験があるものの、うまくいかなかったケースが非常に多いことも浮き彫りになってきた。
就労支援や行政機関からの支援を受けた人のうち、実に9割が「サービスに課題を感じる」と回答。
さらに自由記述欄には、意を決して支援に繋がろうとしたもののうまくいかず、失望した経験など、支援機関の問題点が数多く指摘されている。
再び助けを求めて窓口に行くまでには長い時間がかかり、その結果、さらに孤立を深めてしまう場合も少なくない。
ではどのような介入が可能なのか? 最近増えている「当事者の会やフリースペースなどに参加したい」と答えた人が57%に上っており、「似た経験をした人と交流したい」(70%)、「今より人と交流したい」(66%)という声も多かった。
こうした結果からも支援者と受益者という関係ではない、新しいつながりに基づいた居場所づくりの可能性'が浮き彫りになってきた。
Q8就労自立こそがひきこもり脱出のゴールである?
ひきこもりを脱するためには、働いて自立することが欠かせないと考えられ、ひきこもり支援団体の多くもそこを最終目標に設定している。
しかし実際の就労支援が当事者に届いていないことはQ7でも明らかになったとおりだ。
アンケートでは「生きづらさから脱するきっかけ」についてもたずねている(複数回答)。
就労に関する出来事が多いと思われたが、「就職したとき」は13%にとどまっており、最も多かったのは、「安心できる居場所が見つかったとき」42%、次いで「こころの不調や病気が改善したとき」41%だった。
最後に
アンケート結果を簡略に紹介するため、Q&A方式をとり、数字の大小で傾向を示すような書き方をした。
しかし逆説的な言い方になるかもしれないが、アンケートを読みながら感じたのは、ひきこもりの多様性であり、誰もがひきこもりになり得るという事実だった。
調査を主催したひきこもりUX会議代表理事の林恭子さんは「ひきこもりは百人百様」と語っている。
ステレオタイプを押しつけるのではなく、一人ひとりの物語にきちんと耳を傾け、寄り添う姿勢が大切であり、それこそが行政はじめ支援機関に求められていることであると感じている。
ひきこもりUX会議では、結果をもとに、ひきこもりの人に対するよりよい居場所づくりを目指して支援者向けの講習を行うなど、活動を続けていく予定だ。
詳しくは、一般社団法人ひきこもりUX会議まで。
※『ひきこもり・生きづらさについての実態調査2019』は、2019年10月~11月にかけて一般社団法人ひきこもりUX会議によって実施され、社会学者の新雅史氏が分析し、3月末に公表された。調査はひきこもり経験者を含めたすべて、現在ひきこもり状態にある人、男女別に集計されており、この記事では性別統計以外はすべて現在ひきこもり状態にある人の集計をもとにした。また小数点以下は四捨五入を行った。
飯島裕子 ノンフィクションライター
東京都生まれ。大学卒業後、専門紙記者として5年間勤務。雑誌編集を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に『ビッグイシュー』等で取材、執筆を行っているほか、大学講師を務めている。著書に『ルポ貧困女子』(岩波新書)、『ルポ若者ホームレス』(ちくま新書)、インタビュー集に『99人の小さな転機のつくり方』(大和書房)がある。
一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
〔2020年4/3(金) 18:27 〕

周辺ニュース

ページ名[[]] ( )
学校の選びかた 中学受験を考えたら? 最初の準備と学校の選びかた
新学期を迎え、小学生のお子さまをもつ保護者のかたの中には、我が子を中学受験させるべきかお悩みのかたもいらっしゃるかもしれません。そこで、中学受験の準備やいちばんはじめの学校選びの際にはどんなことに気を付ければよいのか、森上教育研究所がお伝えします。
お子さまの発達に合わせて大学までの進路をイメージする
中学受験の準備を始める際に、まず考えていただきたいのは以下の2つのことです。
●お子さまの将来を具体的にイメージする
実際に受験するのはお子さまご自身とはいえ、中学受験では保護者のかたの考え方によって学校を選ぶ基準も変わってくるかと思います。そのため、保護者のかたがお子さまのキャリアについてどう思い描いているのか、イメージがあるとよいですね。
たとえば、ご両親が慶應大学出身ならお子さまも慶應大学にという傾向が強くなるかと思いますし、お子さまには4年制大学に進学にしてほしいけれど家計のことを考えると私立中学校は難しいというご家庭は、公立の中高一貫校にチャレンジしてみる……というようなだいたいのイメージで構いません。
●お子さまの発達がどれくらいなのかを知る
お子さまが小学3年生になると、中学受験をするかしないか本格的に悩み始めるご家庭が多いようです。中学受験するかしないか決める際は、4年生の成績を目安にすることをおすすめしています。中学受験を考えている場合、各塾で行っている国語のテストの結果を参考にするとわかりやすいです。
これは本人の能力というよりは発達段階の話で、出来がよければ<早生(わせ)>タイプということ。おそらく意欲もあるでしょうから、中学受験に向かって走り出しても大丈夫。反対に、あまり出来がよくなかったという<晩稲(おくて)>タイプのお子さまの場合は、無理強いをすると勉強嫌いになってしまう可能性もあるため、まずは学ぶことが好きになる工夫をしてあげられるとよいですね。
どちらでもなく中間というお子さまは本格的に中学受験の勉強を始めてもよいですし、幅広い選択ができるタイプです。ただ、現在では塾に通い始めると、周りのお子さまがそうであるように必ずそのまま中学受験するという方向になるため、保護者のかたは少し慎重に考えたほうがよいでしょう。
実際に「通う身」になって学校を選ぶ
次に、学校選びをする際にはもちろん偏差値や倍率も重要ですが、学校生活を送るお子さま自身の「通う身」になって選ぶこともとても大切です。
たとえば、通学時間。どのくらい通学に時間がかかるのか、長い距離の場合はお子さんが苦なく通えるのか、ラッシュアワーはどのくらい混むのか、それとも下り方向の電車なのか、通学路に危険がないかは、実際に行ってみないとわかりません。また、中学受験のために引っ越しができるのかどうかも大きな要素になるでしょう。
学校は、いわば<近隣商圏>のため、自宅の近くにあることが普通です。平均的には45分以内の時間を目安に通われるご家庭が多いようです。
また、体育の時間がどのくらいあるのかも調べておきたいところです。クラブ活動で毎日運動する場合はよいのですが、体の発育に重要な時期である中学生時代は、勉強だけでなく体を動かすことも大切です。
「中学受験をする」と決めたら、保護者のかたは焦りからお子さまに無理を強要しがちです。小学生という人生の初期の段階から勉強や学校が嫌いにならないよう、我が子のキャラクターに合わせた準備を進められるとよいですね。
プロフィール 森上展安
※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。
〔2020年4/27(月) ベネッセ 教育情報サイト〕

周辺ニュース

ページ名[[]] ( )
練習方法の工夫 部活動再開へ工夫を 県中体連新会長に聞く
県中体連の新会長に就いた斎藤剛氏(信夫中校長)は7日、福島民報社などの取材に応じた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休止している部活動の再開について「感染予防策を講じた上で、競技の特性に対応した練習方法の工夫が必要」との見解を示した。
-4月28日の役員会で会長に選ばれた。
「最初の仕事が県中体の中止決定だったのは非常に複雑な気持ち。さまざまな状況を見て、関係機関と連絡を取りながら決めた。やむを得ないが、本当に残念だ」
-3年生を救済する大会の開催は。
「県全体では難しいが各地で状況は違うので、6地区ごとに最後の区切りとなる大会を開けるか検討をお願いしている。ただ、子どもや保護者に感染への不安があるうちは厳しいかもしれない」
-部活動の再開には何が必要か。
「十分な感染防止策とともに、身体接触の有無など競技の特性に応じた練習方法の工夫が求められる。また、部活動を2カ月以上やっていないので、指導者が、けがのリスクを踏まえて徐々に練習の強度を上げるのも重要だ」
-教職員の負担軽減などを理由に部活動の在り方を見直す動きがある。
「子どもの集中力が続く長さや発達段階に応じた、適正な活動日数・時間を検証したい」
-今後の抱負を。
「緊急事態宣言も延長され、先が見えにくい状況だ。まず秋の駅伝や冬季競技の大会を開催できるならば、生徒が新型コロナウイルスの心配をせず、自分たちの力を出せるような環境を整える」
〔2020年5/8(金) 福島民報〕

周辺ニュース

ページ名[[]] ( )
小中一貫教育 小中一貫校、なぜ増え続ける?
新学期が始まって1か月以上が過ぎ、子どもたちの学校生活も落ち着いたころでしょう。ところで少子化により、今春も多くの学校が統廃合となりました。そうしたなかで、小学校と中学校を一体化させた「義務教育学校」などの小中一貫教育校も、次々と誕生しています。小中一貫教育とはどういうもので、何を目指しているのでしょう。
義務教育学校など制度化
小学校と中学校の9年間を一貫させた教育を行おうという試みは、2000年代に入って、広島県呉市や東京都品川区など各地で、自治体独自の取り組みとして始まりました。
学力向上や、小学校とは環境の違った中学校生活になじめない「中1ギャップ」を避けることなどが主な目的でした。制度上はあくまでも別々の学校でしたが、当時から「〇〇学園」などという通称を使い、一体の学校として運営していたところも少なくありません。小学校と中学校の校長を兼務させる形で、より一体化を図った自治体もあります。
小学校6年間、中学校3年間という区切りが、今どきの子どもの発達段階に合っていないという見方もありました。そこで6・3制だけでなく、5・4制や4・3・2制など、さまざまな区切りが工夫されました。
そうしたなか、2014年には教育再生実行会議の提言(7月)を受けた中央教育審議会が、小中一貫教育の制度化を答申(12月)。学校教育法などの改正により、2016年度から、小学校や中学校とは別の学校種として義務教育学校を新設するとともに、「小中一貫型小学校・中学校」(併設型と連携型の2種類)も制度化されました。
これらは、中高一貫教育校(中等教育学校・併設型中高一貫教育校・連携型中高一貫教育校)にならったものです。 文部科学省の調査によると、2017年度の段階では、義務教育学校48校(うち国立2校)、併設型一貫校253校(うち国立1校、私立6校)が設置されていました(連携型はゼロ)。制度化された小中一貫教育校とはならないまでも、教員が情報交換や交流を行いながら運営する「小中連携教育」を実施する市区町村は72%に上っていました。
次ページは:「縦の統合」の意味合いも
〔2020年5/8(金) ベネッセ 教育情報サイト〕

周辺ニュース

ページ名[[]] ( ) <br 障害児の家庭学習支援
障害児の家庭学習支援を積極的に…文科省が通知
文部科学省「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」
文部科学省は2020年5月7日、新型コロナウイルス感染症による臨時休校中の対応として、障害のある児童生徒の家庭学習支援に関する留意事項を全国の学校設置者に通知した。共通事項のほか、知的障害や自閉症など、障害種別に家庭学習上の留意点を示している。
文部科学省
文部科学省では、新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業中の児童生徒の学習指導に関して、通知などを通して学校設置者に伝えている。5月7日付の通知では、「学校が障害のある児童生徒の家庭学習を支援する場合の留意事項」について、都道府県教育委員会など学校設置者に向けて取りまとめ、障害のある児童生徒の家庭学習への支援を積極的に行うよう求めている。 最初に「共通事項」として、障害の状態や特性および心身の発達段階などを十分に踏まえ、個別の指導計画などの精査や見直しを行うことを要請。家庭における学習内容の提示や教材などの提供にあたっては、児童生徒や保護者らにとって実施しやすい方法、留意すべき点などもあわせてわかりやすく示すことなどを求めている。
障害種ごとの家庭学習上の留意事項については、「視覚障害(弱視を含む)」「聴覚障害(難聴を含む)」「知的障害」「肢体不自由」「病弱(身体虚弱を含む)」「言語障害」「自閉症」「情緒障害」「学習障害」「注意欠陥多動性障害」にわけて記載。障害や特性などに応じた効果的な教材、関わり方、配慮などを示している。 また、「その他」として、「読んだり書いたりすることへの苦手意識が強い児童生徒」「自尊感情が低下している児童生徒」などへの留意事項を記している。
リセマム 奥山直美 〔2020年5/8(金) リセマム〕

周辺ニュース

ページ名[[]]
家庭学習の時間割 家庭学習の「時間割」がしんどい 一部小学校など導入、助かりもするけど...働く親の戸惑い
Aさんの娘の小学校で配布された5月11~15日の家庭学習の時間割(編集部で一部加工)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のための休校が続く小学校の一部で、家庭学習用の「時間割」の導入が進んでいる。学習の進め方に頭を悩ませていた保護者にとっては、具体的なスケジュールが示されて「ありがたい」という面もある一方、月曜から金曜まで毎日4~5限組まれている小学校もあり、共働きやシングルペアレントの家庭では十分に面倒を見切れないという懸念もある。
「家で子ども1人にやらせてうまく進められるかどうか...」。小学生の子をもつ東京都在住の女性は戸惑いを隠さない。夏休みの復習課題などと違い、新たな時間割では新学年の教科書を進めていく内容もあるため、子ども1人で学ばせるには限界がある点は否めない。子どもの小学校で家庭学習の時間割が導入された4人の保護者に、現状と率直な心境を聞いた。
■「できなかった内容は土日に回さざるを得ません」
文部科学省の2020年5月13日の発表によると、臨時休校は全国80%の公立小学校で25~31日の週まで続く。北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫の8つの特定警戒都道府県をのぞく39県では、緊急事態宣言が14日に解除されたことを受け、学校再開を1週間程度前倒しすることを検討する自治体も出てきている。それでも家庭学習はもう数週間、多くの地域で続きそうだ。
テレビ電話によるJ-CASTニュースの取材に応じた、東京都武蔵野市在住の女性Aさん(36)。共働きの夫と、市立小学校に通う4年生の娘の3人で暮らしている。
ゴールデンウィーク(GW)中の5月4日に緊急事態宣言が延長され、休校期間も5月末まで長引くと、家庭学習の進め方が変わった。4月までは漢字ドリルや計算ドリルを使った「復習」が中心だったが、5月11日からは学校作成の「時間割」をウェブサイトからダウンロードし、これに沿って進めるようになった。7日ごろに学校から連絡があったという。
「時間割」には11~15日の1週間について、1コマ45分で4限までの各教科と学習内容が、タイムテーブルとともに書かれている。たとえばある日の2限に組まれた算数には「P.○の×番の問題をとく」といった具体的な内容が箇条書きで並んでおり、補助教材のプリント類も提供された。毎週金曜日に翌1週間分の「時間割」が新たに配布されるというサイクルが、5月末まで続く予定という。
Aさん自身は新型コロナウイルスの影響で勤務日が減少しているが、休業しているわけではない。詳細な「時間割」が配布された時は「家で子ども1人にやらせてうまく進められるかどうか...」と戸惑ったという。オンラインの映像教材を使う学習もあり、「目と耳で学べる、口で説明してくれる教材があるのは助かります」とする一方、親にかかる負担について複雑な胸の内を明かす。
「新学年の教科書を使うので、まったく知らないことを新しく学習していくことになります。少なくとも『復習』ではないため、子ども1人で学ぶには難しい内容が出てくると思います。そうなると親がついて教えないといけない。休みの日は私が勉強を見ることができますが、勤務日は難しく、学習できなかった内容は土日に回さざるを得ませんね。私も夫もテレワークの日がありますが、テレビ会議などもあるので、ずっと子どもに張り付いているわけにはいきません。いきなり毎日時間割で、というのではなく、徐々に取り入れていってほしかったなとは思います」(Aさん)
「仕事などの事情を考慮しないボリューム」
低学年の子をもつ東京都在住の女性Bさん(40代)も5月7・8日、子どもが通う公立小学校から、翌週の「家庭学習の時間割」が新たに配布された。月曜から金曜まで毎日5限組まれ、それぞれの学習内容が箇条書きされている。
4月も学習課題は出されていたが、今回「急にボリュームが増えていて戸惑いました」とツイッターのダイレクトメッセージ(DM)を通じた取材に明かすBさん。前出Aさんの小学校と同様、Bさんの小学校もGW明けの11日に「時間割」が開始し、毎週金曜に翌1週分が新たに配布されるサイクルが続く予定という。
ただ、Bさんの小学校の時間割にはAさんと異なり、「提出物」が明記されている。「学校再開時にプリントやノートなどを提出する」旨や、こうした提出物などで「学習状況や成果を確認していきます」といったことが書かれている。
Bさんは「休校の間はこれまで市販のドリルなどをやらせていましたが、具体的に学習内容を指示してくれたので、休校中の学習をどう進めればいいか悩まずにすむのは助かります」と家庭学習の時間割にメリットを感じる一方、「毎日5科目あり、カリキュラムに書かれた時間内に到底終わるボリュームではありませんでした」と、困惑もしている。
「我が子が低学年なのもあり、新しいことはつきっきりで教えなければ理解出来ない年頃なのにもかかわらず、仕事などの事情を考慮しないボリューム。1つの課題が30分とありますが、よほどスムーズに進めなければ終わらせられない内容。また休憩時間も5分またはない時間もあります。多種多様な子や事情がある中で無理な時間割と感じます」(Bさん)
夫婦共働きで、夫は出社、Bさん自身はテレワーク。学童保育もあるものの、「テレワークの人は基本学童に預けられないと言われておりますが、仕事の状況により、どうしても無理な時は学童にお願いしております」という生活を送る。ただ、「学童に預けていない時でも(仕事などに)余裕がある訳ではなく、正直1日1日をやり過ごすので精一杯です...」と負担は大きい。
新たに始まった時間割による家庭学習について、Bさんは「『提出』をマストとせず、『出来る範囲で』として欲しいです。また提出状況によって評価が決まるのではないかという不安があるので、きちんと説明して欲しいです」との要望を明かした。
「学習の遅れを懸念していたので、必ずしも否定的には受け取っておりません」
「仕事ができない」。東京都区内に住む男性Cさん(40)も、3年生の娘が通う公立小学校で毎日4コマの「時間割」に沿った家庭学習がスタートすることになり、その内容に驚いた。
ツイッターのDMによる取材に明かしたところでは、GW明けの5月11日に学校に赴いて時間割を受け取り、同日からこれにもとづく家庭学習が開始。国語、算数、理科、社会、音楽、図工、道徳と、各科目でプリントやノートの提出が「課題」として出されている。課題の内容については「特に説明、注意などはなかったように思います」という。
4月も家庭学習中の課題は出されたが、時間割はなかった。毎週金曜に課題を提出し、次週の時間割と課題を受け取るサイクルが、休校期間の5月末まで続く見込みだ。
Cさんは在宅で自営業をしており、妻はフルタイムで仕事をしている。休校中は、子どもと毎朝その日のスケジュールを立てており「比較的そのとおりに動いてくれています。自己学習(通信教育)、読書、自由時間、という感じです」と学習自体はスムーズに続けている様子。一方、午後は気分転換を兼ねて買い物、散歩、運動などを子どもと一緒にしており、「(自身の仕事の)稼働時間は確実に落ちている状況です」という。
小学校で導入された「時間割」について、Cさんは「親としては学習の遅れを懸念していたので、必ずしも否定的には受け取っておりません」と助かっているようだ。ただ、「私の娘は比較的できが良く、この内容であれば半分の時間でこなせ、かつ私が在宅で面倒を見られることもあってなんとか回せるとは思いますが、両親の仕事が忙しく、また手のかかるお子さんの場合はこなすのは無理だと思います」と指摘し、こう願った。
「時間割になっているのであれば、例えば先生がオンラインで複数人同時で良いので見守ってくださったりすると、子供も意識して多少はやる気もしますし、親も少しは助かると思います。単に、ZOOMで同級生、先生とつながっているだけで全然違うのではないかと思います」(Cさん)
「1年生の子は、全て親が付きっきりで見なくては出来ない内容」
兵庫県神戸市に住むツイッターユーザーの「とらねこ大将」さんは、小学5年の長男、1年の次男、年中の長女を育てる女性(37)。上の子2人が通う公立小学校で「時間割」による家庭学習がGW明けの5月11日に開始した。「私にはかなりキツいです」とDMでの取材に漏らす。5年生の子は45分×5コマに及ぶ。
7~8日に保護者が学校へ時間割と大量のプリントを直接受け取りに行ったが、時間割の進め方について教員から特段の説明はなかった。やはり休校期間中の31日まで続く予定だ。
共働きで、夫はフルタイムの在宅勤務。自身は「教育関係で非常勤ですが休業中(小学校、子ども園が特別措置のため)。職場自体はやっています。休業中でも自宅で教材の準備や事務作業などがあります」といい、子どもの勉強を見ながらどうにかやりくりしている。
「子どもの勉強(お稽古帳やドリル系の一人でも出来るもの)を見ながら横で(自分の作業を)やってます。または、子どもにパソコンで映像教材の『NHK for school』など、学校から見るように言われているものを見せています。出来ない作業は、子どもが寝たあとに夜にしています」(とらねこ大将さん)
家庭学習の時間割は、「ご近所さんで子どもに習い事を一切させていないご家庭からは評判がいいです」ともちろんメリットもある。一方で「はっきり言って、私にはかなりキツいです。でも、もらった日からなんとかやってます。我が家は子どもが塾にも通っているため、より忙しさを感じます」と、3児のワーキングマザーは多忙な毎日を過ごしている
。 「5年生の子は中学受験のための塾もオンラインで週4日、12時20分から17時50分まであるため、小学校の宿題は朝一の6時半から7時半、夜は塾の宿題などが終わった後、大体21時から22時半にまとめてやっています。
理科はインゲン豆の実験まであり、ある程度は子どもに任せてやらせていますが、『めあて』とずれていないか、指示されていることが出来ているか、本当に内容を理解しているのかなど、親がチェックし評価しなくてはいけないので、終わった後は必ず見ています。
前回の課題は親が全部丸つけするようにありましたが、今回は書いてありませんでした。そのため今回は解答が配られておらず、何を書けば正解かどうか分からないところも多々あります。全教科あるため、まだ習っていない家庭科や英語などは分からないことも多く、5年生でもかなり教えています。
1年生の子に関しては、全て親が付きっきりで見なくては出来ない内容です。なので(時間割のタイムテーブルに書かれている)8時半から12時過ぎまではずっと一緒にやってます。その間、年中の子は基本ほったらかしです。ただ、子ども園からも工作などの教材が送られてくるので、それも一緒にやりつつ、教えてます」(同)
「親に丸投げしすぎです」
やはり負担は大きいという。疑問点や改善すべき点など、率直な思いをこう吐露した。
「量も凄いです。内容も私自身は教員経験があるので教えられますが、先生がされている授業を保護者が教えられるなら、教員はいらないんじゃないかと思うくらいです。指導案を配って、親にやって下さいと言うなんてどうかと思います。親に丸投げしすぎです。
今回のやり方の問題点は、誰がこの学習内容を評価し、それが実際の成績に反映されるのか等、明確にされていないことです。また、まだ習っていない学習内容にもかかわらず、家庭学習のみで学校での学習と同等と見なすのなら、本当に理解できているのか、誰が評価するのか、親か、課題だけを見た教員か、テストをするのかなど、疑問だらけです。
  やれと言われたことなら、我が子の学力に関わってきますので、色々と思うとこはありますがやらせます。ただ、これは各家庭の事情によって、教育格差が確実にうまれます。子どもが多いご家庭は、お母さんが倒れそうになりながらも勉強を見ています。また、シングルの方はお祖父さんお祖母さんに子どもと課題を預け、毎日働いていらっしゃいます」(同)
「家庭学習の進め方の参考例として示している」
今回取材した4人の保護者は、子どもの家庭学習の時間割制がGW明けに開始した点や、新学年の学習が時間割に組み込まれたため子どもだけでの学習に限界を感じている点などで共通する。「旗振り役」はいたのだろうか。また、共働き・シングル家庭の親の負担についてどのように考慮されているのか。
東京都教育庁は12日の電話取材に「都内の小学校は区市町村立で、設置しているのは各自治体です。都の『学びの支援サイト』でも学習方法の例として『時間割表』の作成を掲載していますが、具体的に都から小学校に指示できる関係ではありません。家庭学習の進め方は、国の通知などを参考にしながら各自治体、各小学校で決めることになります」と話した。
前出Aさんが住む武蔵野市教育委員会に13日、電話取材すると、担当者は「校長会で、今後の家庭学習の進め方の参考例として、学習計画表(時間割)の活用を示しています」と明かす。
「4月も各小中学校で児童生徒に課題を出してもらっていましたが、生活リズムを維持しながら学習できる子どもばかりではありませんでした。一方で学校側も、4月は教科書が届いたばかりで新学年の学習課題を出すのが難しく、前学年の復習課題が多くなっていました。教員が新しい教科書を読み込んで学習プランを立てる余裕もあまりありませんでした。
  また5月のGW中に、学校の休業期間が延長されました。この間の家庭学習の保障を考えるにあたり、ドリルやプリントばかりでは子どもの学習意欲が低下する懸念がありました。
こうした経緯から、子どもたちが生活リズムを整えながら、意欲をもって少しでも新学年の学習を進められるよう、各学校にお願いしています。その中で5月からの対応策として、各学校で家庭学習の計画表をつくってもらっているのが現在です」(市教委担当者)
「子どもたちが自分で学習を進められるよう、工夫されている」
共働きやシングルの家庭を中心に、負担増加を感じる親がいることについては、次のように見解を示している。
「動画などを教材に取り入れる学校もあると思います。そうしたものを活用し、家庭内でお子さんと話し合いながら、学習を止めずに進めていくことも大事だと考えています。
各小学校の時間割表では、学習の具体的な順番や手立てを示し、それに沿うことで子どもたちが自分で学習を進められるよう、工夫がされていると思います。すべて保護者の方がついて教えなければいけないわけではないと考えております。
家庭学習中に分からないことがあれば、学校に連絡していただくことはできると思います。また、週に1回程度はお子さんの学習状況、健康状況を確認するように各学校に連絡しております。その中でいろいろな相談はできると考えております」(同)
一方、渋谷区教委の担当者は12日、電話取材に、区立小学校で「家庭学習の時間割」を取り入れているところがあることは「把握している」とするものの、「具体的な学習の進め方は校長の権限」とし、区の指導で取り組んでいるわけではないと話している。必ずしも自治体が船頭となっているわけではなさそうだ。
「1週間の学習計画表をつくるという方法を、あくまで一例として示している」
文科省初等中等教育局教育課程課の担当者は12日、電話取材に「文科省は臨時休業中の家庭学習を進めるにあたって、3月以降これまでに、何度か通知を出しています。その中で1週間の学習計画表をつくるという方法を、あくまで一例として示しています。臨時休業が始まった3月時点で、時間割にもとづく家庭学習を導入している学校はありました。文科省はそうした事例を共有し、通知で伝えてきました」と話す。
文科省は4月10日、各自治体の教育委員会などへの通知で、家庭学習の充実についても知らせている。そこには、教科書を中心にプリントや映像といった補助教材を組み合わせて学習を進めるといったことに加え、「時間割」に関する記述もある。
「児童生徒の規則正しい生活及び学習習慣の維持、学習の流れの分かりやすい提示等の観点から、例えば、一日の学習のタイムスケジュールや一週間の学習の見通しなどを併せて示すことで、可能な限り計画性をもった家庭学習を促すこと」
4月21日の文科省の通知でも、家庭学習について「別紙の『学習計画表』なども参考に計画性をもった家庭学習を課すなどの工夫を講じること」といったことを伝えていた。
「ご家庭の協力なしで現在の状況を乗り切ることは難しい」
家庭学習の履修への影響についても、10日の通知で触れられている。新型コロナウイルスの拡大に伴う長期の休校に対する「特例的な措置」として、学校が課した家庭学習が一定の要件を満たせば「学校の再開後等に、当該内容を再度学校における対面指導で取り扱わないこととすることができる」と同じ内容をもう一度授業で扱う必要がない旨が示されている。その要件は、家庭学習が指導計画に照らして適切であることや、教師が家庭学習における子どもの学習状況や成果を適切に把握できることなどとなっている。
ただ、GW明けから「時間割」を導入するように、といった内容の通知はない。そもそも通知に法的拘束力はなく、「文科省として一律で具体的に家庭学習のやり方を決めることはできない」と前出の文科省担当者は話す。大綱的な基準としての学習指導要領策定や教科書検定は国が行い、都道府県レベルでは人材育成計画などを立て、それを各学校が教育委員会と連携しつつ具体的に進めていく、といった関係になるという。
また担当者は「GWまでの臨時休業であれば、たとえば学校再開後の授業を1日5限から6~7限に拡大したり、土曜日や夏休みを活用したりすることで、『取り戻し』がしやすかったと思います。しかし休業が5月末まで延長され、学校再開後の授業増加だけでは取り戻しが難しくなってきています。その中で、各学校で家庭学習を工夫していると思います」とし、親の負担緩和についてこう話している。
「学校が責任をもって家庭に随時電話をする、地域の感染状況を見ながら家庭訪問などをして学習状況を確認したり相談を聞いたりする、などのお願いはしています。家庭状況や子どもの発達段階に応じ、学習の進め方を柔軟に変えていただくように、ということもこれまで通知などでお願いしています。それらを踏まえ、具体的な学習に関する対応は各学校が教育委員会と連携しながら進めていくことになります。一方、ご家庭の協力なしで現在の状況を乗り切ることは難しく、ご家庭にご協力をお願いしたいところもあります」(文科省担当者)
(J-CASTニュース編集部 青木正典)
〔2020年5/16(土) J-CASTニュース〕

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オンライン学習 【オンライン学習】私たちはオンラインでいったい何を学ぶ必要があるのか?
新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が延長され、多くの小中学校の休校も続けられることになりました。学びの場が奪われた中で、全国の学校でオンライン授業の導入に向けた要望が急速に高まっています。
オンライン上の教室をつくり上げるには、数えきれない障壁をクリアする必要がある
この記事にさっとアクセスできているような保護者の皆さまの中には、自分のお子さまが通う学校の動きの遅さに対して、なぜもっとスピーディーに始められないのか。どこどこの学校はZoomを使ってもうとっくに実験が始まっていると聞くのに。これではますます差をつけられてしまう……。そんなやきもきした気持ちを抱いてしまう人も多いことでしょう。
しかし、一見当たり前にも見えるオンライン上の教室をつくり上げるのは、一朝一夕にできるものではありません。よく話題になる家庭の通信環境やパソコンを揃えるという準備以外に、授業を発信する側の学校では組織的な方針を決め、予算や備品を準備し、システムをセットアップし、使い方の講習会を開き、遠隔で可能な授業方法をよく調べ……やっと個別の教材を検討する段階に移ります。そんな数え切れない障壁を一つひとつ手探りでクリアしていく必要があるのです。
私は大学の情報学部に勤めており、学生たちも全員が自分のノート型パソコンを用いて普段から空気のようにICTを使って学習しています。ですのでオンライン対応への障壁は比較的少ないほうですが、それでも授業実施にあたって、事前に用意することや新しく勉強しなければならないことは普段の十倍ほどに増え、時間が溶けるように過ぎていく日々です。ただでさえ激務で知られる小学校の先生たちがパンクしてしまうのは、想像に難くありません。電車を運行するために乗客が知らないところで大変な手間がかかっているのと同じように、「当たり前」に見えることはとても難しいことなのです。
わたしたちは、インターネット回線をつないだ狭い画面を通じて、旧来の学校で何を学ぶのか
さて、そんな当たり前を冷静に捉え直してみると、奇妙なことに気付くのではないでしょうか。小学校や中学校の授業で習う程度の知識は、実はインターネットの中にたくさん溢れています。書店では工夫を凝らした映像やワークブックなどの教材も売られています。今の時代、学習しなければならない内容は、先生だけが持っているわけではなくて、勉強しようと思ったらわりと手が届く距離にあるはずです。それなのに、私たちはわざわざインターネット回線をつないだ狭い画面を通じて、旧来の学校で何を学ぶことを求めるのでしょうか?
子どもたちがまだ見ぬ世界との「接点」に対する態度を学ぶため
これはさまざまな答えが生まれるオープンな問いです。100人いれば100通りの答えがあると思いますが、興味深いのは、答えの中にその人にとってゆずれない一番大切にしていることが映し出されることです。ぜひ読者の皆さんも考えてみてください。
私自身は2人の小学生の親であり、教育者でもあります。その立場から、この問いに対して私の答えを書いてみたいと思います。
それは、子どもたちがまだ見ぬ世界との「接点」に対する態度を学ぶためです。また、そのためには他者の存在が必要だからです。
たとえば、子どもたちに好きな食べ物を聞くと、元気よくいろいろなメニューが返ってくるでしょう。しかし、その回答はその子が過去に食べたことがある食べ物や料理の範囲に収まっていることに気付きませんか。つまり、何が好きか嫌いかは「経験」に左右されるのです。
成長し続けるためには、知らないことや、わからないことを面白がれる態度が大事
一方で、インターネットの難しいところは、興味があるコンテンツにすぐアクセスできる反面、その人の欲しい情報や好きな情報に最適化されてしまい、結果的に視野が狭められていくことです(「フィルターバブル(注1」と言います)。子どもたちも例外ではありません。もし可能であれば、子どもに同意を取ったうえでyoutubeやブラウザの閲覧履歴を見てみてください。本当は世界中のコンテンツを自由自在に見て回れるはずでありながら、行き先は一定の範囲の中に収まっていることが確認できるはずです。知っている中で楽しむ経験は、安心できて心地よいことです。しかし、新しい見方に気付き、自分自身が揺さぶられて変わることは少ないでしょう。成長し続けるためには、知らないことや、わからないことを面白がれる態度が大事なのです きっかけをつくる場は万人に等しく用意すべき
私たち大人は、しばしば子どもたちの「好きなこと」や「興味があること」を尊重したがります。しかしよく考えてみれば、それらは決して最初から「ある」ものではなく、その接点をどこかで得なければならないはずです。ある子が何に出会い、何の才能を開花させるのか。誰が人々に希望を与えるような存在になっていくのか。それは誰にもわからないことです。だからこそ、きっかけをつくる場は万人に等しく用意すべきですし、社会全体の責任として義務教育を担うべきなのです。子どもたちこそが未来の社会をつくるのですから。それは決して家庭だけの問題ではありません。
コロナ禍の中で、子どもたちはさまざまな機会を奪われている
しかし実際のところ、このコロナ禍の中で子どもたちへの対応は一番後回しになり、多くの子どもたちはさまざまな機会を奪われるばかりで、事実上放置されていると言えるでしょう。それは教育を受ける権利を奪う憲法違反(第26条)でもあり、声を上げることができない子どもたちへの政治的な配慮がより求められるはずなのです。
学校が提供している一斉授業には欠点もあるが、みんなで共有していくための重要な資産でもある
学校が提供している一斉授業にはたくさんの欠点もあります。学習のスピードや発達段階には個人差がありますし、同じ内容でみんなが同じ程度に学べるわけではありません。それらは積極的に改善していくべきことです。ただ、そこで学校が提供している国語や算数などの基本的な科目の中身は、社会の中で「生きていく」ことを主軸に、専門家たちによる議論を積み重ねながらつくられてきたものであり、みんなで共有していくための重要な資産です。体にさまざまな栄養源が必要なのと同じように、いまの世の中を少しでも豊かに生き抜いていくために、好みだけでなくバランスよく世界との接点を用意し、面白がれることが大切です。

先生やクラスメートたちと学びあうことは、小さな画面越しの対話でも意味がある
私たちは生まれてから死ぬまで、他者とともにあり、他者との関係をつくりだす中で学ぶことができます。知らない世界との接点は、そもそも身近な他者によってもたらされることをもっと意識しなくてはなりません。「自分には全く関係のない別の世界」だったものは、コミュニケーションを取り、問題意識や感情をともに分かち合うことで、簡単に意味のあるものへと変えることができます。先生やクラスメートたちと教室というコミュニティーで学びあうことは、それらの小さな接点を生み出す装置として存在しているのです。
たとえ小さな画面越しの対話だとしても、その装置の意味は変わらないでしょう。
そんなわけで、一刻も早く、子どもたちに学びの場が取り戻されることを願っています。
参考文献「閉じこもるインターネット_ _グーグル・パーソナライズ・民主主義 」
イーライ・パリサー (著)、 井口 耕二(訳) 早川書房 2012 https://www.amazon.co.jp/dp/4152092769

日本国憲法 第26条
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
2 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm#3sho
プロフィール 上平崇仁
1972年鹿児島県阿久根市生まれ。筑波大大学院芸術研究科修了。コペンハーゲンIT大学客員研究員等を経て、現在は専修大学ネットワーク情報学部教授。
社会人向けデザインスクールでも教鞭をとる。専門は協働デザイン、情報デザインなど。著書に「情報デザインの教室」等(丸善出版)。
〔2020年5/16(土) ベネッセ教育情報サイト〕

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9月入学制導入 検討中の「9月入学」はいつから?教育・社会面などの課題を総点検  「9月入学」って? 「9月入学」については、知事会の一部から導入を求める声が上がったのを始め、政府も「前広に検討」を始めるなど、にわかに世間の注目を集めている。しかし、巷で口に上る「9月入学」は、何を指しているのか、必ずしも明確ではない。 新型コロナウイルス対策としてのあくまで暫定的な措置としての「9月入学」なのか、国際化的な基準にあわせた恒常的な制度化としての「9月入学」なのか、あやふやなまま議論が進んでいる印象がある。

現在、政府などの議論で主な対象になっているのが、現行の学年を5か月延長し、来年2021年から9月入学・始業制を始動させるという案だ。そして、その場合に直面するさまざまな課題について日々、検討が加えられている。 検討されている諸課題 総論 さて、「9月入学」を考えるにあたって生じるさまざまな課題とは、どんな課題なのか?今回、FNNの取材で、霞が関で日夜検討が加えられている諸課題の概要が明らかになった。 これから記す「9月入学」を巡るさまざまな課題を皆さんにも知ってもらい、それぞれでもう一度「9月入学」について考えてもらうきっかけにしてもらいたいというのが本稿の目的である。

※なお、「9月入学」はこれまで度々、検討されてきた経緯がある。これまでの議論の背景や、歴史的な経緯などについては、文末に添付したこちらの記事をご参照。

「9月入学」をめぐるさまざまな課題としては、定着している国民の生活習慣、各種試験や行事などへの影響、会計年度と異なる学年に基づいて、教職員の任用、就職採用、各種の手当など支給期間の始期・終期に影響が生じることだ。これに伴う移行事務は、全国の自治体や学校などで膨大な量となることが想定される。

それに加え、9月入学のために、学年の終わりを8月に延長する場合、小学生から大学生まで約1550万人の卒業までの期間が延びる。つまり、卒業の年齢に遅れが生じる。 また、来年度9月の新入生については、来年4月に入学する予定だった児童(約100万人)の就学が遅れる。 また、再来年4月の入学予定者の一部(来年4~8月に満6歳となる約40万人)が追加で入学し、この増員は卒業まで続く。 直面する諸課題(教育編) では、諸課題を分野ごとに見ていこう。まず教育全般に関する点。 ・教職員・学校施設・入試 移行期における児童生徒学生数(4月~8月生まれ。約40万人)の増加に対して、教職員やそれに必要な財源の確保が求められてくる。 また、教職員やスクールカウンセラーが教育年度途中で定年退職や任期切れになるパターンもある。そうなれば学校運営への支障が懸念される。

また、子どもたちが日々学ぶ学校施設への影響も課題のひとつだろう。 移行期での児童生徒数の増加に対応するため、教室不足が発生する事態も考えられる。これを改善しようとすれば、校舎の増改築などの措置が必要になってくる。当然、予算などの面で国の支援が望まれる。

卒業の時期が変われば、入試の時期も変わる。高校入試や大学入学共通テスト、各大学の個別入試などについて実施時期の移行が必要だ。とくに、夏の入試となれば、試験会場での熱中症対策にも支援が必要だろう。そもそも、それまでに新型コロナウイルスの事態が収束しているとは限らない。万全の感染症対策が求められる。 ・同級生が先輩・後輩? 来年4月から8月までに満6歳となった児童が、来年9月には小学校に入学することになる。そうなるとどうなるか。生まれ月の早い遅いで、幼稚園や保育園のクラスの半分が予定より早く卒園・入学となる。早い話が、これまで同級生だった子ども同士が先輩・後輩の関係になるということだ。児童や保護者の間で、不公平感が広がることが危惧される部分だろう。

仮に、1年で「9月入学」に移行すると考えると、来年は、9月1日に、2014年4月2日生まれから2015年4月1日生まれまでの「年長さん」(約100万人)と、学年が5か月分延びているので、2015年4月2日~9月1日生まれまでの「年中さん」の一部(約42万人)が入学することになる。つまり年中さんの一部は「飛び級」してしまう。後述するが、人によっては7ヶ月早く入学することになるので、ここにも問題がある。 ・子どもの年齢の幅の問題 2021年9月に17ヶ月分の児童が小学校に入学する場合、1学年の間で17か月という発達段階の大きな差が出てくる。さらに、2021年4月から8月までに満6歳になり小学校に入学する児童は、幼稚園などで就学前の教育を受けた期間が短く、場合によっては、学校での指導が難しくなる恐れがある。

学習指導要領は、発達段階を踏まえた学習内容を盛り込んでいるが、年齢が遅れる場合、必要に応じて、児童生徒の発達段階にあわせて、指導計画の変更が必要になることもありえる。 ・各種国家試験 養成施設としての学校の卒業時期が変更になることで、各種国家試験について、実施時期の移行を検討しなければならない。医師、歯科医、獣医師、薬剤師、公認会計士、等々数多くの国家試験について、所管する各省庁で調整が必要になってくる。 ・指導計画の変更 今年度の在校生については、学年期間の延長で先生たちが指導計画を大幅に組みなおさないといけない可能性もある ・入試の激化 移行期の学生は小学校入学から大学卒業まで、同学年の人数がほかの学年に比べて、人数が多い状況が継続する。高校入試、大学入試、就職、各段階で、競争が激化する事態にもなりかねない。 ・グローバルスタンダード? 9月入学論のメリットとしてよく言われるグローバルスタンダードだが、実は、単に9月に入学するというだけではグローバルスタンダードでもなんでもない。現行の学年を5か月延長する方式で9月入学を導入すると、世界的に見ても極めて年齢の高い入学生となる7歳5ヶ月で小学校に入学する子どもが出てくる。

参考までに、海外の小学校段階が開始する年齢を見ると、アメリカは6歳(州によっては5歳)、イギリスは5歳、フランスは、小学校段階開始は6歳だが、入学年度に3歳に達する子どもが義務教育の対象であり、小学校開始時に5歳の子どももいる。ドイツは6歳(州によって開始時に5歳もいる)。 直面する諸課題(社会生活編) 「9月入学」は教育だけにとどまらない。社会全体にかかわる問題である。 ・就職・労働力 なんといっても、就職の問題だ。学生などの就活・就職・採用に関するスケジュールが後ろ倒しになる。と同時に、4月入学を前提としていた場合、企業側は採用計画について見直す必要が出てくる。関係者によると、以前、大学が9月入学に移行しようとしたことがあったが、旗を振っても企業側がまったく相手にしなかったため、頓挫したという話もある。

4月から9月に採用時期を変えた場合、移行する年度で、退職時期や入職時期にギャップが生じる。働き手の不足が起きる可能性もある。とくに、中小企業では、働き手の不足はかなり頭の痛い問題になる可能性がある。企業側は退職時期の調整が必要になってくるだろう。

そして、公務員。卒業時期を後ろ倒しにすることで、新卒者の採用時期を変更する場合、新年度の始まりに、欠員が発生するおそれが生じる。そうなると、公務員の採用試験の時期や定年退職日の変更を検討する必要が出てくる。 同様に、医師などの医療従事者も、卒業時期が変更されるに伴い、年度当初に欠員が出るおそれがある。医療機関や医療関係団体とも調整が必要になってくるだろう。 ・保育 移行期の2021年4月~8月で1学年分(約50万人)多く園児をうけいれることになり、その分、大量の待機児童が発生する恐れもある。そうなれば、保護者の仕事にも影響することが考えらえる。保育士の確保や施設のスペースの確保など課題がある。 同様に、放課後児童クラブでも移行期に1学年分(約20万人)が増えると想定されている。 ・各種手当の受給資格 これはなかなか課題として指摘されないことだが、就学期間の変更に伴い、各種手当の支給要件などの変更が必要になる。 変更が必要なのは、例えば、児童手当や、特定子ども・子育て支援施設に関する給付、国家公務員の扶養手当、各種遺族年金等かなりの数に上る。 ・地方自治体でのシステムの変更 以上のような支給要件の変更は、支給する主体となる各地方自治体などの大規模なシステム改修が必要になる。膨大な作業となるだろうし、何より改修には先立つものが必要なので、これも国の予算的な支援が必要になるだろう。 ・季節感 花鳥風月を重んじる日本の季節感や暦感覚ということを考えた場合、桜の季節に合わせ和装をして入学式や卒業式に臨むなどの日本の伝統的な季節感が損なわれるおそれもある。そうなれば、「桜」を題材にする数ある「卒業ソング」の情緒が失われるかもしれない。 季節ということで言えば、毎年定期的に実施されている国民的な文化・スポーツイベントも、学校の都合に合わせて、日程変更をせざるをえない可能性も出てくる。 ・法改正の必要性 萩生田文科相が記者会見などで度々言及するように「社会全体で考えるべき問題で各方面との調整が必要な案件」なのが、この「9月入学」という問題だ。こうした課題に対応するために、各省庁で所管する法律少なくとも33本について改正を検討する必要があるという(文科省:学校教育法、内閣府:子ども・子育て支援法、厚労省:労働基準法など)。 家庭への追加負担 文科省の試算によると、5か月延長し、「9月入学」を導入した場合、全国の小学校から高校までの子どもをもつ家庭の追加負担は2兆5000億円だという。これまでの調査で文科省は小中高の学費や教材費などの家計負担を1年間で6兆円と算出している。大学生だと追加負担は1兆4000億円になるという。 「特定の世代に負担を強いてはいけない」 以上が主な「9月入学」を巡る諸課題である。 最後となるが、「9月入学」を始めるとすれば残された時間はそう長くない。そんな中、これだけの課題を解決するのは率直にいってかなり大変だろうと思う。とはいえ、すべて解決とはいかないまでも実際、導入が決定したら、日本の行政機構は大汗かいて間に合わせるに違いない。是非はともかくそういうものなのだから、それはそれでいい。ただ、もう一度考えなければならないのは、「9月入学」を導入することで、特定の学年・世代だけが、少なくない影響を受けるということだ。 取材に対して、霞が関の関係者は「生まれた年が少し違うというだけで、特定の学年・世代だけに負担を強いてはいけない」と深刻な面持ちで話していた。立ち止まって考えるべき言葉だと思う。

私は、総論としての「9月入学」は大いに結構だと思っている。ただ、今、新型コロナウイルスと対峙しているこの状況において、指摘した諸課題を解決する時間が十分にあるとは言えないとも感じる。誰かが痛みを受け入れないと成立しない制度ではなく、誰もがその恩恵を受けられるような制度として練り上げられるまで「9月入学」については丁寧な議論を続ける時間が必要ではないだろうか。 繰り返し申し上げるが、現在、こうした課題に検討が加えられているということをみなさんにも知っていただき、国民全体の問題として共有できれば幸いである。

社会部文部科学省担当 金子聡太郎 関連記事:中曽根元首相のもと行われた「9月入学」のシミュレーション なぜ?30年以上実現しなかった背景 〔2020年5/18(月) FNNプライムオンライン〕

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9月入学制導入 9月入学制導入 前川氏「今じゃない」、尾木ママ「踏み出す時」 前川喜平氏(まえかわ・きへい)東大法学部卒。1979年、文部省(当時)入省。86年9月から2年間、宮城県教委に出向した。2013年の石巻市大川小事故検証委員会発足時、官房長兼子ども安全対策支援室長。16年6月事務次官就任。17年1月退官。奈良県出身。65歳。 新型コロナウイルスの流行を抑えるため、小中高校などで取られた一斉休校の措置を機に「9月入学制」の導入を巡る議論が巻き起こっている。政府が方向性を示す6月上旬を前に、賛成、反対を唱える専門家に実現の可能性やその理由を聞いた。(東京支社編集部)

◎課題山積「今じゃない」 元文科次官 前川喜平氏 白紙から考えれば国際化などの利点があり、入学は4月より9月の方が良いとの立場だ。本当に実現しようとするならば国民の理解が不可欠だし、時間とお金も必要になる。新型コロナの対策に追われる中、議論は今じゃない。 義務教育への導入はそう簡単ではない。学校教育法上、4月1日時点で6歳の子が小学校に入る。そのまま9月入学に移ると、初年度は6歳0カ月から7歳5カ月までの児童が混在する。生まれた時期がこれだけ違う発達段階の子を一緒にするのはむちゃだ。

一時的に増える児童に対応するため、教員や教室の手当ても要る。9月の誕生日を境に学年が異なると、幼稚園や保育所で同じクラスの子どもを分断する。親が望んでいるとは思えない。 インターネット上で、9月入学制導入を求める署名活動を始めた高校生たちの気持ちは受け止める必要がある。大学受験などを控え、不安は理解できる。既に自由化された大学の9月入学枠を広げたり、1月の大学入学共通テストを7月にも実施したりする対応はできる。高校の在学期間を延ばす特例措置も可能だ。 保育所や幼稚園、小中学校まで巻き込む話ではない。学校の再開状況も各地で異なり、全国一律の9月入学はナンセンス。まずは学習権保障の方策を考えるべきだ。導入を主張する政治家は、有権者の耳目を引く道具に使っているのではないか。

安易に休校し、大きな損失が生じた。特に小学校低学年は今という時間が大事で取り返しがつかない。休校するかどうか、もっと厳密に考える必要があった。科学的根拠を見いだせないなら、感染防止の措置を万全に取った上で再開すべきだ。休校を続けるなら、オンライン授業の設備を優先的に導入してほしい。 文部科学省は9月入学を必死で止めるはずだ。私が文科事務次官なら、大学の9月入学枠拡大など「やった感」を出しつつ、デメリットを最小化する。それこそソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保するため、30人学級を進めてはどうか。教室の人数が減れば子ども同士の距離を取ることができる。新型コロナ対策のレガシー(遺産)にもつながる。

◎「教育復興」踏み出す時 教育評論家 尾木直樹氏 本年度を来年8月まで延長し、「9月入学」「9月新学期」を実現すべきだ。現行制度で突き進んだ場合、最も被害を受けるのは大学入試を控える高校3年生。特に地方は学力低下が著しく、このままでは試験の公平性が担保できない。 一斉休校から約1週間でオンライン授業に切り替えた首都圏の私立高と違い、地方の公立高はいまだにプリント配布が続く。来年1月の大学入学共通テストを待たずに、勝負は決したと言っていい。全国高校総合体育大会(インターハイ)や修学旅行の機会も奪い、3月に無理やり卒業させるのは教育虐待だろう。

卒業を延ばせば授業料がかさみ家庭の負担が増すとの懸念があるが、資金面の課題は「超」が付くほど簡単だ。教育を無償化すれば済む。欧州の大学は授業料が無料で、アルバイトで学費を稼ぐ学生がいる日本のような国は珍しい。 就職も4月にこだわらず、通年採用にしてはどうか。早く稼ぎたい学生は卒業を待たずに4月から働き、8月の卒業式だけ有給休暇を取って出席すればいい。実際、大学4年生の後半は講義を欠席し、内定先の研修を優先する事例は多い。

そもそも習熟度にかかわらず、1年が過ぎれば自動的に学年が上がる「玉突き進級」を疑いたい。経済協力開発機構(OECD)の調査では、大学入学の年齢は日本が平均18歳なのに対し、先進35カ国の平均は22歳。他国では高校卒業後、世界旅行やインターンシップを経て自分の進む道を見つけてから進学するのが常識だ。 偏差値の高い大学へ進学し、ブランド力がある企業に就職する風潮は正しいのか。就職後、約3割の新入社員が「自分には向いていない」とギャップを感じ、3年以内に離職する。「今の若者はこらえ性がない」と言われるが、このような課題を抱えたままの社会の流れに疑問を持つべきだ。

9月入学はグローバル化にも適応する。留学のハードルが下がるほか、海外から優秀な学生を呼び込める。国内外で大学教授の交換もしやすくなり、学生が幅広く恩恵を享受できる。改革はたやすくないが、以前の様式に戻る「復旧」ではなく、「教育の復興」に踏み出すべき時だろう。 河北新報 〔2020年5/18(月) 河北新報〕

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PCR検査 新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査とは? 新型コロナウイルス感染症の報道でよく出てくるPCR検査ですが、無症状の人も受けたほうが良いという意見がある一方で、専門家の医師の間ではその必要がないという人もいます。

こうした意見の相違は、多くの皆さんの不安をあおることにもつながっています。一人一人が正しい知識をもつことは、新型コロナウイルス感染症と闘う上で、最も重要なことですので、ここでPCR検査の意味について分かりやすく説明します。

PCRはPolymerase Chain Reactionの略語で、意味はポリメラーゼ連鎖反応です。ポリメラーゼは私たちの細胞の中で遺伝子(DNAあるいはRNA)が増幅するときに働く酵素の名前です。ウイルスはとても小さいので、そのままでは通常の検査法をすり抜けてしまいますが、PCRでは特定のウイルスの遺伝子の一部を大量に複製させることによって、ウイルスの存在を検知することができるのです。

新型コロナウイルスの遺伝子はDNAではなくRNAという遺伝子ですが、口や鼻の粘液を綿棒で擦りとって、PCR法で検査をすることによって、ウイルスの感染の有無が明らかにできます。

PCR検査で陽性であれば、新型コロナウイルスに感染していることになります。発熱や咳あるいは肺炎の症状があれば、すぐに入院ということになりますが、全く症状がない人でも、検査を受けると陽性反応が出ることがあります。こういうケースは、ウイルスには感染しているけれど症状がでない、いわゆる無症状感染(不顕性感染)です。感染しているのに症状が出ない人は、そのまま全く症状が出ないままで治ってしまう人もいれば、少し時間が立つと症状がでてくる人に分けられます。陽性反応が出た人は、現在症状がある人も症状がない人も、ウイルスを他人にうつす可能性がありますから、入院あるいは自宅待機することによって、感染の広がりを抑えることができます。PCR検査を症状のない人も含めてもっと大勢の人にやるべきだ、という意見はこうした考えに基づいています。 ここまで聞くと、多くの方は「すぐにやるべきだ。どうして反対する専門家がいるの?」と思われるでしょう。 しかし実際は、大勢の症状のない人にPCR検査を行って、陽性の人を見つけても、それで終わりではありません。上記のように、入院してもらうことになります。無症状で陽性の人の割合は分かりませんが、検査数が増えれば大勢の無症状感染の人で病院のベッドがいっぱいになってしまう可能性があります。もうすでに首都圏の病院では、中等症や重症の患者さんで病床が埋まりつつある今、症状のない人でベッドが埋まってしまえば、医療崩壊を加速させてしまうことになります。ですから、無症状の人に検査対象を広げる前に、無症状陽性者の入る施設を準備しなくてはならないのです。残念ながら、まだその準備ができていないのが現状なのです。無症状陽性者は、自宅で自己隔離という考え方もありますが、家庭内で感染を広げてしまう恐れがあり、それは現実的ではありません。

さらにPCRの検査は医療関係者が行う仕事であり、口や鼻の粘膜を綿棒で擦るという検体採取の際に、咳やくしゃみが誘発されやすく、きちんと防護策をとっても、そこで医療従事者に感染が広がる危険性もあります。今後、患者数が増えることが予想されますが、その過程で医療施設や医療関係者の数が不足することによる医療崩壊を起こさないためにも、医療従事者の感染は避けたいところです。ドイツでは、ドライブスルーなどでPCR検査を広く行っております。そのドイツでは医療崩壊にはつながっていないというものの、国民1,000人に対する医師の人数が4人のドイツと、2人の日本を単純比較するのは危険です。

今日本で行うべきことは、まず軽症者や無症状の陽性者が一時的に宿泊できる十分な数の施設を、急いで確保することです。そうした準備が整ってから、医師や看護師などの医療従事者、老人や病院の介護者などから、順次無症状の人にもPCR検査を広げて行くのが良いのではないかと思います。

上記記事はベネッセ教育総合研究所が運営するチャイルド・リサーチ・ネット(CRN)https://www.blog.crn.or.jp/からの転載です。 チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。 チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)では、新型コロナウイルスに関する様々な情報も公開中 新型コロナウイルス感染症 関連情報 https://www.blog.crn.or.jp/covid-19.html チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。 ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。

プロフィール 榊原洋一 医学博士。CRN所長。お茶の水女子大学名誉教授。ベネッセ教育総合研究所常任顧問。日本子ども学会理事長。専門は小児神経学、発達神経学特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。趣味は登山、音楽鑑賞、二男一女の父。 主な著書:「オムツをしたサル」(講談社)、「集中できない子どもたち」(小学館)、「多動性障害児」(講談社+α新書)、「アスペルガー症候群と学習障害」(講談社+α新書)、「ADHDの医学」(学研)、「はじめて出会う 育児の百科」(小学館)、「Dr.サカキハラのADHDの医学」(学研)、「子どもの脳の発達 臨界期・敏感期」(講談社+α新書)など。 〔2020年5/9(土) ベネッセ 教育情報サイト〕

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「ADHD」を疑ったら… もし「ADHD」を疑ったら…まずはセルフチェックを 自分の子どもが他の子どもと比べてじっとしていられなかったり、危険なことに対して注意できなかったりすると、「もしかしてうちの子、ADHDなのでは?」と心配になってしまう保護者もいるでしょう。 そのままでは、保護者もストレスがたまってしまいます。気になる場合は医療機関に相談するのが一番良いのですが、その前にセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。子どもの行動傾向について、あらためて発見することがあるかもしれません。ここでは、ADHDの特徴や原因、セルフチェックの方法などについて詳しくご紹介します。 子どものADHDとは?どんな特徴や症状があるの? ADHDは多動性と衝動性、不注意の3つの症状を特徴とする、発達障害の1つです。学齢期の子どもの3~7%が発症すると言われています。ADHDの子どもは家庭や学校生活でさまざまな困難が発生します。また見た目にはわかりにくいため、周囲の正しい理解が重要となります。それでは、ADHDの概要や原因、メカニズムなどについて詳しくみていきましょう。

ADHDが医学的に注目を集めるようになったのは、1902年に、ロンドン・キングスカレッジ病院のジョージ・スティル医師の症例報告からだと言われています。その時発表された症例は現在のADHDと大きく変わらないものですが、スティル病、MBD(微細脳機能障害、微細脳損傷)など使用する病名が時代によって変化し、1980年代以降に現在のADHDと呼ばれるようになりました。

ADHDの症状は、大きく分けて多動性と衝動性、不注意に分類されます。それぞれの傾向を紹介していきます。

(1)多動性 他の子どもが座ってじっとしているような場面で座っていられなかったり、手足をそわそわ動かしたりします。また、急になにかに駆り立てられるように活動し始めることも特徴です。

(2)衝動性 自分の欲求を抑えられず、順番が回ってくるまで待てなかったり、質問の内容を最後まで聞かずに答えてしまったりします。また、他の子どもの遊びや勉強などのじゃまをしたり、行動をさえぎったりすることも特徴です。

(3)不注意 活動中に注意を継続することが難しかったり、やるべきことを頻繁に忘れたりします。また、集中が必要な課題を避けたり、与えられた役割を最後までやり遂げなかったりすることも特徴です。

どんな子どもでも、多かれ少なかれ似たような行動をすることはあると思います。ただ、上記のような気になる傾向が6ヵ月以上続いた場合は医療機関などに相談してみましょう。次に、ADHDとよく一緒にテレビや雑誌に取りあげられる、発達障害やアスペルガー症候群(AS)を紹介します。これらの症状は混同されがちなため、違いを確認しておきましょう。 ADHDとアスペルガー症候群は、どちらも発達障害の1つです。発達障害は分類の名称ではなく、ADHDやアスペルガー症候群、自閉症、突発的な発声や運動をくり返すチック障害、吃音(きつおん)などをすべて含めて発達障害といいます。発達障害の共通点は、脳の一部の機能に障害があることです。アスペルガー症候群は、ASD(自閉スペクトラム症)の1つに分類されます。ASDには、「対人関係の障害」、「興味と活動のパターン化」、「コミュニケーションの問題」という3つの特徴があります。このなかでも、アスペルガー症候群では「対人関係の障害」と「興味と活動のパターン化」がみられます。また、自閉症とは違い、言語発達の遅れがなく、知的発達の遅れがみられる人もほぼいないとされています。ADHDとは違い、多動性や衝動性などはみられません。ただし、ADHDとアスペルガー症候群は併発することがあります。その場合、それぞれの障害の特徴が重なりあうこともあるようです。

ADHDの児童の数は、増加の一途をたどっています。厚生労働省発行の「社会的養育の推進に向けて」によると、児童養護施設におけるADHDの児童の数は平成20年には791人、平成25年には1,384人と発表されています。つまり1.7倍も増加していることがわかりました。このように、ADHDの子どもの存在は決して珍しくないことがわかります。

ADHDの発症する原因については、詳しくはわかっていません。遺伝説や脳の機能障害説、環境的要因説などありますが、どのようにしてADHDの発症に至るのかは不明です。いくつかの説のうち、保護者が気になるのは遺伝説ではないでしょうか。ADHDは研究段階なため、遺伝説が正しいかどうかもわかりません。そのため、仮に自分がADHDであり、子どももADHDであっても、自分を責める必要はないのです。 原因がハッキリしていないように、ADHDを完治させる方法も現時点では見つかっておりません。ただ、薬での治療、環境への介入、行動への介入という3つの方法を組み合わせることで、ADHDの症状を抑えることができます。適切に対応すれば、ADHDの傾向がある子どもでも自分らしく生きていける方法がきっと見つかることでしょう。 もしかしてADHD・・・?と思ったらチェックしてみましょう! 子どもの行動について長期間気になることがある場合、セルフチェックをしてみることをおすすめします。以下は、文部科学省が平成11年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」などで示した、ADHDの判断基準です。該当する項目が多ければ多いほど、ADHDの傾向があると言えそうです。

ADHD(注意欠陥/多動性障害) 以下の基準に該当する場合は,教育的,心理学的,医学的な観点からの詳細な調査が必要である。

A.以下の「不注意」「多動性」「衝動性」に関する設問に該当する項目が多く,少なくとも,その状態が 6 カ月以上続いている。 ○ 不注意 ・ 学校での勉強で,細かいところまで注意を払わなかったり,不注意な間違いをしたりする。 ・ 課題や遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい。 ・ 面と向かって話しかけられているのに,聞いていないようにみえる。 ・ 指示に従えず,また仕事を最後までやり遂げない。 ・ 学習などの課題や活動を順序立てて行うことが難しい。 ・ 気持ちを集中させて努力し続けなければならない課題を避ける。 ・ 学習などの課題や活動に必要な物をなくしてしまう。 ・ 気が散りやすい。 ・ 日々の活動で忘れっぽい。 ○ 多動性 ・ 手足をそわそわ動かしたり,着席していてもじもじしたりする。 ・ 授業中や座っているべき時に席を離れてしまう。 ・ きちんとしていなければならない時に,過度に走り回ったりよじ登ったりする。 ・ 遊びや余暇活動におとなしく参加することが難しい。 ・ じっとしていない。または何かに駆り立てられるように活動する。 ・ 過度にしゃべる。 ○ 衝動性 ・ 質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう。 ・ 順番を待つのが難しい。 ・ 他の人がしていることをさえぎったり,じゃましたりする。 B.「不注意」「多動性」「衝動性」のうちのいくつかが 7 歳以前に存在し,社会生活や学校生活を営む上で支障がある。 C.著しい不適応が学校や家庭などの複数の場面で認められる。 D.知的障害(軽度を除く),自閉症などが認められない。

ADHDは診断が難しく、症状も個人によって様々です。よって、セルフチェックのみで自己判断することは禁物です。セルフチェックを確認し、ADHDの傾向があるのではないかと感じた場合は、専門家に相談することを考えてみましょう。 子どものADHDの症状を和らげるには 子どもがADHDだとわかった場合、自分の育て方やしつけが間違っていたのでは?と悩む保護者も多いと思われます。子どものADHDは、しつけや育て方が原因ではないので、自分を責めないようにしましょう。しかし、子どもの症状や学校でのトラブルなどにどうしても悩んでしまうという保護者もいます。ひとりで悩まずに、全国各地にある発達障害者支援センターや家族、友だちなど身近な人に早めに相談し、必要に応じて力を借りることが大切です。

また、ADHDは薬による治療を受けつつ、子どもと適切に向き合うことによって問題を解決に導ける可能性があります。その方法をご紹介します。

・薬での治療 ADHDの症状である多動性と衝動性、不注意を軽減できる可能性があるメチルフェニデートという薬を使います。また、新たにアトモキセチンという薬も処方可能になりました。いずれも、ADHDの治療を行う医療機関でしか処方できません。まずは、近くの小児科に相談して、ADHDの治療を行っている医療機関を紹介してもらいましょう。

・ADHDの子どもとの向き合い方 ADHDの多動性を無理に抑えることは、良い結果を生まないと考えられています。まずは、子どもが集中しやすい環境をつくりましょう。たとえば、教室での机の位置を変えたり、展示物を工夫したりします。また、授業時間が長いために子どもの集中力がもたないと考えられる場合には、集中力を維持できると考えられる短時間で細かく区切ることも有効とされています。また、子どもが好ましい行動をとった時にはごほうびを与え、好ましくない行動の時にはごほうびを与えないことで、好ましい行動が増える可能性があります。大切なことは、自分で多動性や衝動性などを抑えられた時に、しっかりとほめてあげることです。

またADHDの症状をうまくコントロールすることができるようになれば、思いもよらない才能が開花する場合があります。実際、世界中の芸能人や文化人の中にもADHDを公表している方々がたくさんいます。黒柳徹子さんはADHDに加え、読書障害や計算障害であることをカミングアウトしていますが、現在司会やエッセイスト、平和運動家など多方面で活躍されています。本人の努力、もしくは周囲の手助けがあれば、ADHDの多動性や衝動性も本人の強みとなってくれるのかもしれません。 専門機関や身近な人の助けを借りながら子どもと向き合おう ADHDは、年齢と共に起こり得る問題が変わっていくため、その時に合わせた対応が重要です。無理に衝動性や多動性を抑え込むのではなく、学校や家族と協力して、子どもが暮らしやすい環境を整えてあげてください。また、ひとりで悩むことは大きなストレスになります。早い段階で専門機関や身近な人の力を借りつつ対応していきましょう。 プロフィール 監修:岩波 明 (いわなみ あきら)

1959年神奈川県生まれ。1985年、東京大学医学部医学科卒。医学博士、精神保健指定医。都立松沢病院、東京大学附属病院精神科、埼玉医科大学精神科などを経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授に。2015年より昭和大学附属烏山病院院長を兼任し、ADHD専門外来を担当。精神疾患の認知機能、司法精神医療、発達障害の臨床研究などを主な研究分野としている。『心の病が職場を潰す』(新潮新書)、『大人のADHD もっとも身近な発達障害』(ちくま新書)、『発達障害』(文春新書)など、著書多数。

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。 〔2020年5/9(土) ベネッセ 教育情報サイト〕

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単身女性専用シェアハウス 東京のシングルマザー、単身女性専用シェアハウス/管理人 弘前市出身・野上さん「子育て頼っていい」 入居者共用のダイニングルームでいすに座る野上さん(本人提供) 東京・巣鴨のシングルマザー、単身女性専用シェアハウス。2019年8月にオープンすると3カ月で満室となり、3階建ての一軒家に今は8世帯12人が住む。管理人の野上有香さん(34)=青森県弘前市出身=も、小学5年の長男(10)をはじめ3人を子育て中のシングルマザーだ。

20代で上京し、結婚を機にUターン。離婚後の18年に再び東京へ移った。事務の仕事に就き、練馬区のシングルマザーシェアハウスに身を寄せた。収入が増えて生活が安定したため、1年ほどで退去してアパートへ引っ越したが、徐々に子育ての歯車が狂い始めた。 帰宅はいつも午後8時すぎ。作り置きの夕食を1人で取る長男に寂しい思いをさせた。仕事に追われて心の余裕が失われると、理不尽な叱責(しっせき)だと分かりつつ「うるさい」「忙しいんだから」と子どもたちにつらく当たった。1人には発達障害がある。身近に頼れる人はおらず、いつか虐待してしまうのではとの怖さが「毎日のようにあった」。

同居人と子育てを助け合ったシェアハウスに戻りたい-との思いを強める中、知人から管理人の話を持ちかけられた。笑顔になれる家という意味を込め、子どもたちが「NICORI(ニコリ)HOUSE(ハウス)」と名付けた。 入居者の生活パターンはばらばらだが、夕食の時間は共用のダイニングルームが自然とにぎわう。「早く箸を取ってよ」と言う長男を、入居者の1人が「お母さんは召し使いじゃないよね」とたしなめてくれた。野上さんは「子どもも大人もみんなで成長できる場所にしたい」と力を込める。

緊急事態宣言下の今、新型コロナウイルス感染を防ぐため、小規模であってもハウス内の集まりは自粛。距離や時間を空けて食事したり、買い出しを他の入居者に託すなど、支え合いながらコロナ禍をしのぐ。 最近、野上さんの元にシェアハウスに関する問い合わせが増えているという。「もしコロナで私が倒れたらと思うと、誰かにそばにいてほしい」。シングルマザーが抱える不安や悩みも会員制交流サイト(SNS)で届く。コロナ禍で、シェアハウスへの関心が高まっていると感じる。

外出自粛の長期化は家庭の負担やストレスを増大させ、虐待につながるとの懸念もある。「シングルマザーは日々の仕事や子育て、生活で精いっぱい」と野上さん。ましてや今、息が詰まる生活に耐え続ける孤独な一人親が少なくないと思えばこそ「子育ては誰かに頼っていい」と強調する。 10日は母の日。「大変な時は一人で無理をせず、頼れる場所に頼っていいんだという理解がもっと広まってほしい」と願う。 〔2020年5/10(日) Web東奥〕

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子どもは大人よりコロナに抵抗力がある? 子どもは新型コロナウイルス感染症に対して大人より抵抗力がある? 新型コロナウイルスによる肺炎は、子どもでは軽症であると言われていますが、実際はそうなのでしょうか?

中国の研究者が、武漢から始まった中国の子どもの新型コロナウイルス感染症の実態について、アメリカ小児科学会の権威ある学術雑誌Pediatricsに調査結果を報告しましたので、ここでご紹介したいと思います。論文のタイトルは「Epidemiological Characteristics of 2143 Pediatric Patients With 2019 Coronavirus Disease in China(中国における2143人の小児コロナウイルス2019感染症の疫学的特徴)」です。この論文が掲載されるPediatrics誌はまだ発刊されていませんが、掲載が決まった論文は発刊前にウェブサイト上で公開されています。

この論文の筆頭著者は上海交通大学のYuanyuan Dong医師で、中国国内で2020年2月8日までに発症した2,143人の18歳未満の小児例について報告しています。Dong医師らは、まず新型コロナウイルス感染と判定する基準を設けて、感染例と感染疑い例を中国疾病予防センターに登録されているデータから抽出しました。 感染例とは、中国国内、特に湖北省の感染危険域内で、新型コロナウイルスと濃厚感染の経歴があり、(1)発熱、咳などの呼吸器症状あるいは下痢などの消化器症状、(2)白血球数減少、リンパ球増多、感染指標である血中CRP増加、(3)胸部レントゲンで肺炎所見ありの3条件のうち2つが揃ったものとしました。

このような基準を設けたのちに、Dong医師らは、2,143人の疑い例も含む小児新型コロナウイルス感染症患者を、その症状の軽重から5つに分類しています。

1. 無症状感染:PCR検査陽性だが症状なし 2. 軽症:発熱、咳、鼻水、下痢などの症状のみ 3. 中等症:肺炎ではあるが呼吸困難や低酸素血症なし 4. 重症:発熱、咳、消化管症状、肺炎があり、チアノーゼあるいは血液中の酸素飽和度が92%未満 5. 重篤:呼吸困難、重症呼吸促迫症候群発症(ARDS) 2月8日までの2,143人のうち、PCR等でコロナウイルス感染症と確定されたのは731例、臨床症状からコロナウイルス感染症が疑われる例が1,412例でした。 新型コロナウイルス感染症の平均年齢は7歳、男女比はやや男児が多く56%でしたが、統計的には男女差はありません。症状別では、無症状94例(4.4%)、軽症1091例(50.9%)、中等症831例(38.8%)で重症例は5.9%と少数でした。

重症・重篤例の5.9%の年齢分布を見ると、1歳以下 10.6%, 1~5歳 7.3%、6~10歳 4.2%、11~15歳 4.1%、16歳以上 3.0%と低年齢層ほど重症例が多いことがわかりました。また2,143例中死亡例は14歳の男児1例でした。

このように、18歳未満の子どもの新型コロナウイルス感染症は、軽症が多く、死亡例は1例でした。しかし、低年齢ほど症状が軽いかというとそうではなく、乳幼児では死亡例はないものの症状が重くなる傾向も明らかになったのです。

著者らは、子どもで症状が軽い理由について、次のように推論しています。 一つは、小児は大人から守られており、手洗いなど個人衛生が大人より良いことが理由として考えられます。 また、子どもは新型コロナウイルスと同じ種類の普通のコロナウイルスによる風邪症候群に罹患することが多く、そのために新型コロナウイルスにも反応する免疫抗体を保有している可能性があります。

さらに、子どもは免疫機能が未発達なために免疫反応が弱く、肺での炎症の程度が軽いことも理由の一つと推測されます。 大人だけでなく子どもの新型コロナウイルスの病態については、今後研究が進められると思いますが、この論文はそうした研究論文の先駆けとして重要な意味をもっていると思います。

今、日本全国で新型コロナウイルスの感染が広がっており、子育て中の親は大変心配されていると思いますが、この論文には子どもは軽症であり死亡するような重症例は皆無ではないものの、稀であるというエビデンスが示されています。この論文が示しているように子どもはコロナウイルスに対して大人より抵抗力があるのです。 【参考文献】 Dong Y et al. Epidemiological Characteristics of 2143 Pediatric Patients With 2019 Coronavirus Disease in China. Pediatrics 2020 Mar 16. https://pediatrics.aappublications.org/content/pediatrics/early/2020/03/16/peds.2020-0702.full.pdf

上記記事はベネッセ教育総合研究所が運営するチャイルド・リサーチ・ネット(CRN)https://www.blog.crn.or.jp/からの転載です。 チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。

チャイルド・リサーチ・ネット(CRN) チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)では、新型コロナウイルスに関する様々な情報も公開中 新型コロナウイルス感染症 関連情報 https://www.blog.crn.or.jp/covid-19.html チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。 ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。

プロフィール 榊原洋一 医学博士。CRN所長。お茶の水女子大学名誉教授。ベネッセ教育総合研究所常任顧問。日本子ども学会理事長。専門は小児神経学、発達神経学特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。趣味は登山、音楽鑑賞、二男一女の父。

主な著書:「オムツをしたサル」(講談社)、「集中できない子どもたち」(小学館)、「多動性障害児」(講談社+α新書)、「アスペルガー症候群と学習障害」(講談社+α新書)、「ADHDの医学」(学研)、「はじめて出会う 育児の百科」(小学館)、「Dr.サカキハラのADHDの医学」(学研)、「子どもの脳の発達 臨界期・敏感期」(講談社+α新書)など。 〔2020年5/10(日) ベネッセ 教育情報サイト〕

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コロナを乗り越えよう! みんなで新型コロナウイルスを乗り越えよう! これを読んでいる全てのみなさんが、新型コロナウイルスによる肺炎のことを心配していると思います。コロナウイルスに感染しても、大部分は軽症ないしは中等症であることは知っていても、もしかして自分は命に関わる重症の肺炎になるのではないか、と心配されていると思います。

テレビや新聞等の報道で、重症の肺炎になると人工呼吸器が必要になること、またいっぺんに大勢の重症感染者が増える「オーバーシュート」が起こると、必要な人工呼吸器が足らなくなり、集中治療を受けられずに命を落とす人が出てくることも、湖北省やイタリアでの状況からご存知だと思います。

専門家が新型コロナウイルスはきちんとした知識のもとに「正しく恐れよう」と言っていますが、多くのみなさんはなぜ新型コロナウイルスによる肺炎が重症化すると人工呼吸器が必要になるのか、ご存知ないかもしれません。ここに新型コロナウイルス肺炎でなぜ人工呼吸器が必要になるのか分かりやすくご説明いたします。

みなさんの中には、どんな病気でも重症になれば人工呼吸器が必要になると思っておられる方がいるかと思いますが、それは正しくありません。

人工呼吸器が必要になるのは、大きく分けて二つの状態です。一つは自発呼吸が困難になった状態です。自発呼吸の中枢は脳にあり、そこから出た電気的な信号が神経を伝わって呼吸筋(肋間筋と横隔膜)を収縮させて自発呼吸は起こります。あまり縁起のよい話ではありませんが、脳から出ている自発呼吸の信号が止まると、私たちは息を引き取ります。亡くなる前に一時的に人工呼吸器をつけることがあるのは、自発呼吸がなくなってしまった状態をしのぐためです。脳から信号が出ていても、肝心の筋肉が収縮しないと、やはり自発呼吸は起こりません。筋肉の病気で人工呼吸器が必要になるのはそのためです。

さて新型コロナウイルス肺炎で、人工呼吸器が必要になるのは、自発呼吸がなくなるからではありません。コロナウイルスは肺で酸素を血液の中に取り込む肺胞の細胞に感染し、吸い込んだ空気がたまるべき肺胞やその周りが体液で満たされてしまうのです。いわば溺れて水を吸い込んでしまった状態です。呼吸筋を精一杯動かして、空気を吸い込み肺胞に送ろうとしても、粘っこい体液で満たされた肺胞の中まで空気が入って行かなくなってしまうのです。これが二つ目にあたる状態です。 努力呼吸で少し肺胞の中に空気が入っても、息を吐き出すとまた肺胞は体液で満たされてしまい、血液中に酸素が入っていきません。ここで人工呼吸器が登場します。新型コロナウイルス肺炎の治療に使用する人工呼吸器は、陽圧呼吸といって、息を吐き出した後にも、肺胞に圧力(陽圧)をかけて肺胞がつぶれてしまわないようにすることができるのです。患者自身の努力呼吸と人工呼吸器による陽圧で、肺胞がつぶれない状態を保ちながら、炎症が治るのを待つことになります。

私が小児科病棟に勤務していた頃、人工呼吸器を装着していた子どもは、上記の二つの理由で人工呼吸器をつけていました。前者は、脊髄性筋萎縮症という筋力低下によって自発呼吸ができなくなった子どもでした。後者は、新型コロナウイルス感染はもちろんありませんでしたが、未熟児で肺が膨らまない新生児呼吸促迫症候群により、重症新型コロナウイルス肺炎と同じく、陽圧人工呼吸器で肺胞がつぶれないようにしていました。

テレビなどで、日本の人工呼吸器の台数ではとても足らないという意見を言っている人を見かけます。十分ではありませんが、日本全体では成人用の人工呼吸器が22,254台あり、そのうち13,437台は待機中(コロナウイルス肺炎で使用できる)であることが、日本呼吸器療法医学会と日本臨床工学技士会が今年の2月に行った緊急調査で明らかになっています。そのうち、子ども用人工呼吸器は、8,695台あるということです。

正しい知識、正確な情報を知ることで、「正しく恐れ」て感染予防に努めれば、みんなで新型コロナウイルスの脅威に打ち勝つことができるのではないでしょうか。

参考文献:日本呼吸療法医学会・人工呼吸器およびECMO 装置の取扱台数等に関する緊急調査結果 http://square.umin.ac.jp/jrcm/pdf/info20200306.pdf

【関連記事】 ●新型コロナウイルスに関するQ&A~小児科医榊原洋一が答える(動画) https://www.blog.crn.or.jp/lab/07/28.html

上記記事はベネッセ教育総合研究所が運営するチャイルド・リサーチ・ネット(CRN)https://www.blog.crn.or.jp/からの転載です。 チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。 チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)では、新型コロナウイルスに関する様々な情報も公開中 新型コロナウイルス感染症 関連情報 https://www.blog.crn.or.jp/covid-19.html チャイルド・リサーチ・ネット(CRN)は「子どもは未来である」という理念を掲げ学際的、国際的な活動を推進する、インターネット上の「子ども学」研究所です。 ベネッセ教育総合研究所の支援のもと運営されています。

プロフィール 榊原洋一 医学博士。CRN所長。お茶の水女子大学名誉教授。ベネッセ教育総合研究所常任顧問。日本子ども学会理事長。専門は小児神経学、発達神経学特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。趣味は登山、音楽鑑賞、二男一女の父。

主な著書:「オムツをしたサル」(講談社)、「集中できない子どもたち」(小学館)、「多動性障害児」(講談社+α新書)、「アスペルガー症候群と学習障害」(講談社+α新書)、「ADHDの医学」(学研)、「はじめて出会う 育児の百科」(小学館)、「Dr.サカキハラのADHDの医学」(学研)、「子どもの脳の発達 臨界期・敏感期」(講談社+α新書)など。 〔2020年5/10(日) ベネッセ 教育情報サイト〕

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子どものスマホの使い過ぎ 「重要なのは使う時間を減らすことではない」子どもがスマホの使い過ぎて困る…というお悩みに専門家がアドバイス
子どもがスマホを持つようになると、その使い方が心配になりますね。今回のテーマは、家にいる間、ずっとスマホを手離さない子どもについてです。全国でインターネットやスマホなどの使い方について講演を行っている小木曽健さんにもアドバイスをもらいました。
我が子のスマホ漬けが心配
スマホばかりを見ている我が子を心配するママから、口コミサイト「ウィメンズパーク」にこんな悩みが寄せられました。
「中学2年の息子の話です。学校から帰って家にいる間は片時もスマホを手離さずにゲームや動画漬けです。長期休みになると、朝から晩までずっとスマホを見ています。普段は機嫌よく過ごしていますが、『約束の時間になったから、スマホをやめなさい』と声をかけると怒るようになりました。今では時間も守らなくなり、やりたい放題です。
スマホの見過ぎについて注意をすると、大声で怒ったり足をドンドン踏みならしたりして、近所から苦情が出るほどになったので、私も疲れてしまい、今はほどほどに放ったらかしています。これはスマホ依存ですよね。担任の先生にも相談済みですが、具体的な解決策にはいたっていません」
この悩みに対する他のママたちの反応は…?  早速、見てみましょう。
スマホを制限しないと治らないのでは?
「スマホを持たせる時のルールはなかったのでしょうか? 我が家では、使用は22時まで。子どもは部活もやっていて、成績もそこそこ…なので、22時までのルールが守れる限り、何時間スマホを使っても黙認しています。ただし、お手伝いやお風呂・食事の声かけに従うこともルールに含まれています。親子で話し合ってルールを決め、時間が来たら切れるようするなどの制限をしなければ、スマホ依存は治らないと思います」
人と普通につきあえて、学校に行っているならいいのでは
「我が娘も同じ悩みを抱えていました。私の留守に、夫が勝手に小学生の娘にスマホを与えてしまったのです。ルールも何もあったものではなく、使い放題。スマホの使い方で何度も注意をしたり、話し合ったりしました。でも、途中から考え方を変えました。少なくとも学校には持っていっていません。また、毎日必ず部活があり、週に数回塾もあります。私からすれば『スマホばっかり!』に見えても、子どもにしてみれば、それほどスマホ漬けではないのでは、と。
夫とも話し合い、学校、塾、食事、風呂の時に使っていなければOKにしました。スマホを使っていても、人に迷惑をかけてはいないし、普通に会話をしているし、成績も下がってないし、部活も真面目にやっているーーそれでいいと思えるようになりました」
スマホを何に使っているのか観察すると納得できるかも
「『スマホ漬けをやめて、勉強して欲しい』とは、どこの親にとっても切実な望みだとは思いますが、今の世の中、そんな子どもはどれくらいいるのでしょう。友だちと一緒にいても、お互いスマホを手離さない世代です。もはや、スマホに目くじら立てるのは無駄な労力だと思います。
お子さんは、スマホで何をしていますか? コミュニケーションなのか、ゲームなのか、YouTubeなのか…。まずそれを把握して、一体それに『何時間』かけているのか、観察してはどうでしょうか。そのデータをもとに話をすれば、説得力があがるかもしれません。スマホは悪ではないと思います。情報を得る&amp;コミュニケーションができる便利なツールだということを伝え、人生が豊かになる使い方をしてほしいですね」
スマホを何に使っているのか、弊害はあるのか。確認はそこから
子どもがスマホ漬けになっているという悩みに、ネットリテラシーの専門家である小木曽さんは、まず問題点を整理することを提案しています。
「このご相談には『スマホの利用時間』と『注意したら暴れる』という、2つの異なる問題が含まれているので、まずはスマホの利用時間からお話ししましょう。
お子さんに聞いてみてください。『昨日、スマホは何時間使った? そのうち、“遊び”以外の時間は何時間だった?」と。例えばLINE。子ども同士だって重要な連絡、相談事、面倒なモメ事だってあります。100%“遊び”ではないのです。
スマホで音楽を30分聴いていたら「30分“遊んだ”にカウントするの?」。そんなやり取りをお子さんとしてください。遊び以外のスマホ時間を確認することで、スマホをどんな風に使っているのかが見えてきます。
その次に、スマホの利用で『弊害』が起きていないかを確認しましょう。弊害があれば、それを『潰せる』ルールを作ります。
寝不足なら『毎日●時間寝ること』、成績の低下なら『テストで〇点とること』。よくある『スマホは1日●時間』とか『〇時以降スマホ禁止』って、実は弊害を解決する機能がないので、頑張って守らせても効果が出ないケースが多いのです。
重要なのはスマホ時間を減らすことではなく、起きている弊害をなくすこと。利用時間が長くても弊害がまったく起きていなければ気にしない。それくらい大胆に考えた方が、問題の本質が見えてくるし、保護者も気が楽になります。
続いて『注意したら暴れる』について。
これは『スマホ依存』とか『スマホをやめさせればよい』といった単純な話ではありません。
また必ずしも家庭環境や教育のせいとも限りません。私の経験では、ADHDなどの発達障害がその要因になっているケースが非常に多いので、ぜひ一度、専門の医療機関にご相談されることをお勧めします。お子さんも『そんなに心配をかけていたのか』と自分の振る舞いを反省してくれるかもしれません。
補足ですが、ファミリー共有(iPhone)やファミリーリンク(android)といった無料の管理アプリを使えば、離れた場所からでも、お子さんのスマホ時間、利用するアプリをコントロールすることが可能です」(小木曽健さん)
重要なのはスマホ時間を減らすことではなく、起きている弊害をなくすことという小木曽さんのアドバイスは目からウロコでした。お子さんのスマホの使い過ぎが気になっているママやパパは、参考にしてみてください。(文・橋本真理子)
小木曽健さん
IT企業に勤める傍ら、書籍執筆や連載、メディア出演などを通じて、情報リテラシーに関する情報発信を幅広く行っている。著書に『ネットで勝つ情報リテラシー』(筑摩書房)、『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)などがある。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。
たまひよ ONLINE編集部
〔2020年5/10(日) たまひよONLINE〕

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社会連係活動“シャレン” 川崎Fが「シャレン! アウォーズ」の特別賞受賞 川崎F藁科義弘社長(19年4月撮影) 12日の「2020 Jリーグシャレン! アウォーズ」で「Jリーグチェアマン特別賞」を受賞した川崎フロンターレの藁科義弘社長が13日、受賞にあたって感謝のコメントを発表した。 同アウォーズは全56クラブの年間計2万5000回を超えるホームタウン・社会連携(シャレン!)活動の中から、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰するものとして、今季から創設された。 川崎Fは発達障害に対して社会の偏見や誤解を払拭(ふっしょく)し、誰もがスポーツや旅行を楽しめる社会の実現に向けての取り組み「発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム」が評価された。クラブ広報を通じて発表された藁科社長のコメントは以下の通り。

「このたび、チェアマン特別賞をいただきました。JTB様、ANA様、富士通様、川崎フロンターレの4社、川崎市と協働した取り組みとして、等々力陸上競技場でのホームゲーム、翌日の麻生グラウンドにて、子ども達が安心した環境で試合観戦とサッカー教室が体験できる交流イベントを行いました。実施にあたって、各社の連携はもちろんですが、対戦相手の大分トリニータ、またスタジアムで子ども達を温かく迎え入れてくれた両クラブのサポーターの皆さまのご協力無くしては実施出来なかったと思います。本当に感謝いたします。当日、スタジアムに足を運んでくれた子ども達の笑顔が印象的でした。また後日になりますが、参加してくれたお子さんが、再度スタジアムに足を運んでいただき、スタンド内で応援観戦をしてくれました。各社、川崎市、両クラブサポーターと連携した活動で、子ども達に大きな1歩を踏み出せてもらえたことは非常に意義がある活動だったと思います。川崎フロンターレでは誰もが暮らしやすい社会の実現のため、今後もこのような活動を継続しておこなってまいります」

その他の各賞は、以下の通り。 【ソーシャルチャレンジャー賞】 ◆大宮アルディージャ『手話応援デー』…ノーマライゼーションの普及を目的として手話でも応援。啓発活動として手話体験・聴導犬等PRのブースも。 ◆FC東京『少年院の少年たちの社会復帰サポート活動』…誰もが取り残されない社会の実現を目指し、多摩少年院の少年たちの社会復帰を支援する「職業訓練」に協力。

【パブリック賞】 ◆徳島ヴォルティス『ヴォルティスコンディショニングプログラム(SIB)』…市民の健康・介護予防を目的に、クラブ・行政・連携企業がタッグを組んで運動を習慣化するための取り組み。

【メディア賞】 ◆ガイナーレ鳥取『芝生で地域課題解決!「しばふる」で街も人も笑顔に!』…スタジアムの施設管理で培った芝生ノウハウをもとに遊休農地を使用しての芝生生産プロジェクト。 〔2020年5/14(木) 日刊スポーツ〕

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社会連係活動“シャレン” 【川崎】新設された「シャレン!アウォーズ」で特別賞を受賞!偏見や誤解を払拭する活動が評価 特別賞を受賞した川崎。その活動が評価された。(C)SOCCER DIGEST 他クラブの各賞も発表  5月12日、「2020Jリーグシャレン!アウォーズ」の各賞が発表され、J1の川崎が「Jリーグチェアマン特別賞」を受賞した。

【PHOTO】川崎フロンターレの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!

“シャレン”とは社会連係活動の略で、社会課題や共通のテーマ(教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など)に、地域住民や企業、自治体、学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動のことを指している。

「シャレン!アウォーズ」は今季から創設され、全国56クラブの年間計2万5000回を超えるホームタウン・社会連係活動活動の中から、各クラブがエントリーした活動のうち、一般投票や有識者らの選考を経て各賞が決定する。

川崎は昨年7月27日、28日にJTB、ANA、富士通、先導的共生社会ホストタウンである川崎市とともに、発達障がいのある子どもたちのため「川崎×大分戦」を含めてサッカー観戦及びサッカー教室交流イベントを実施。

発達障がいのある子どもたちに、スポーツ観戦やスポーツ体験などの機会を提供することにより、心のバリアフリーの普及、合理的配慮の概念の浸透を推進したことなどが評価された。 川崎の藁科義弘社長は受賞にあたって次のようにコメントしている。

■代表取締役社長 藁科義弘 「この度、チェアマン特別賞をいただきました。 JTB様、ANA様、富士通様、川崎フロンターレの4 社、川崎市と協働した取り組みとして、等々力等々力陸上競技場でのホームゲーム、翌日の麻生グラウンドにて、子ども達が安心した環境で試合観戦とサッカー教室が体験できる交流イベントを行いました。実施にあたって、各社の連携はもちろんですが、対戦相手の大分トリニータ、またスタジアムで子ども達を温かく迎え入れてくれた両クラブのサポーターの皆さまのご協力無くしては実施出来なかったと思います。本当に感謝いたします。 当日、スタジアムに足を運んでくれた子ども達の笑顔が印象的でした。また後日になりますが、参加してくれたお子さんが、再度スタジアムに足を運んでいただき、スタンド内で応援観戦をしてくれました。各社、川崎市、両クラブサポーターと連携した活動で、子ども達に大きな1歩を踏み出せてもらえたことは非常に意義がある活動だったと思います。 川崎フロンターレでは誰もが暮らしやすい社会の実現の為、今後もこのような活動を継続しておこなってまいります」

なお、予定されていた表彰イベントは、新型コロナウイルス感染予防および感染拡大防止のために中止となった。   ■選考結果は以下の通り

【ソーシャルチャレンジャー賞】

■大宮アルディージャ「手話応援デー」 ノーマライゼーションの普及を目的として手話でも応援。啓発活動として手話体験・聴導犬等PRのブースも

■FC東京「少年院の少年たちの社会復帰サポート活動」 誰もが取り残されない社会の実現を目指し、多摩少年院の少年たちの社会復帰を支援する「職業訓練」に協力

【パブリック賞】

■徳島ヴォルティス「ヴォルティスコンディショニングプログラム(SIB)」 市民の健康・介護予防を目的に、クラブ・行政・連携企業がタッグを組んで運動を習慣化するための取り組み

【メディア賞】

■ガイナーレ鳥取「芝生で地域課題解決!『しばふる』で街も人も笑顔に!」 スタジアムの施設管理で培った芝生ノウハウをもとに遊休農地を使用しての芝生生産プロジェクト

【Jリーグチェアマン特別賞】

■川崎フロンターレ:「発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム」 発達障害に対し社会の偏見や誤解を払拭し、誰もがスポーツや旅行を楽しめる社会の実現に向けての取り組み

構成●サッカーダイジェスト編集部 〔2020年5/13(水) SOCCER DIGEST Web〕

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NHK・Eテレ「バリバラ」 HK・Eテレ「バリバラ」14日生放送で“コロナ相談室”、子どもたちの疑問に回答 東京・渋谷区のNHK社屋 NHK・Eテレ「バリバラ」(木曜後8・00)の14日放送は、新型コロナ感染症について特集。生放送で「子ども相談室」を開き、新型コロナ問題について子どもたちの疑問に答えていく。

小中学校、高校と休校が続き、「家にいることが苦しい」という声が届いたという。「生活で予定変更が続きパニックに(自閉症)」「家にいても体を動かしたい(肢体不自由)」「マスクでみんな何を言っているかわからない(聴覚障害)」などの問題を、どう乗り切ることができるか。専門家、同じ環境下にいる人がそれぞれ知恵を出し合う。 自閉症や、発達障害がある子どもはいつもの生活のこだわりや日課のリズムが崩れてしまいがち。そこで「自閉スペクトラム症」の子どもの心理に詳しい専門家が、写真やイラストなどのビジュアルを使って子どもに今の状況をわかってもらうワザを伝授する。

また、学校や施設でやっていた運動やリハビリができず、筋力が落ちてしまう子が多い。歩く時のバランスが取れなくなってケガをするリスクもある。家で運動しようと思っても、子どもが楽しく運動してくれない時、どうするか。理学療法士や障害者アスリートが家で楽しく体のバランスを保つ体幹を鍛えるための運動を考案。音楽のリズムに乗って、楽しく体を動かす。スペシャル応援団として、りゅうちぇる(24)、秋元才加(31)、義足のパラリンピアン・大西瞳(43)も登場する。 〔2020年5/14(木) スポニチアネックス〕

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NHK・Eテレ『バリバラ』 『バリバラ』新型コロナ子ども相談室 5・14生放送 Eテレ『バリバラ』代表カット(左から)東佳実、大西瞳、山本シュウ、玉木幸則(C)NHK NHK・Eテレで放送中のバリアフリー・バラエティー『バリバラ』(毎週木曜 後8:00~8:30)。あす14日は、「新型コロナ 子ども相談室」を生放送する。

新型コロナ問題を考える生放送、第3弾は子どもたちの疑問に答える。番組には、さまざまな特性の子たちから休校が続く中で「家にいることが苦しい」という声が届いた。「生活で予定変更が続きパニックに(自閉症)」「家にいても体を動かしたい(肢体不自由)」「マスクでみんな何を言っているかわからない(聴覚障害)」などの問題を、どう乗り切るのか。専門家や同じ環境にいる人たちがつながり、知恵を出し合う。

自閉症や発達障害がある子どもはいつもの生活の“こだわり”や“日課”のリズムが崩れてしまいがち。そこで、自閉スペクトラム症の子どもの心理に詳しい専門家が写真やイラストなどのビジュアルを使って子どもに今の状況をわかってもらうワザを伝授する。 学校や施設でやっていた運動やリハビリができなくなって、筋力が落ちてしまう子が多い。歩くときのバランスが取れなくなってケガをするリスクもある。家で運動しようと思っても、子どもが楽しく運動してくれないとき、どうしたらいいのか。理学療法士や障害者アスリートが家で楽しく体のバランスを保つ“体幹”を鍛えるための運動を紹介する。音楽のリズムに乗って、楽しく体を動かそう!

出演は、山本シュウ、 玉木幸則。スペシャル応援団として、りゅうちぇるや秋元才加、義足のパラリンピアン・大西瞳も登場。ナレーションは、神戸浩、ベビー・バギー 。

21日は「カイリの謎前編~私の中のワタシ~」。「解離性障害」がテーマ。一定期間の記憶が失われたり、いくつもの人格が自分の中で入れ代わるなど、「自分が自分でなくなってしまう感じ」が共通した症状だ。「多重人格」として知られてはいるが、正確に理解をしている人は少ない。そのため、病気の症状からくる生きづらさだけでなく、「演じているだけでは?」など、世間の無理解からくる壁にもぶつかってしまう。前編では、解離性障害とはどんな症状で、なぜ、どんなときに起こるのか? 当事者たちが集まり、赤裸々に語り合う。

28日は「カイリの謎後編~つきあい方の流儀~」。解離性障害は、100人に1人という研究もあるほど、実は“ありふれた病気”。しかし病気の理解が進まず、専門医も少ない中、多くの当事者が生きづらさを感じている。また、特効薬はなく、回復には、長期にわたるカウンセリングが必要とされる。長年、いわゆる“多重人格”の症状に苦しんできたイラストレーターのTokin(トキン)さんを例に、回復への道を歩み出すためにはどんなサポートが必要なのか? Tokinさんを取り巻く人たちが見いだした“つきあい方の流儀”を通して、解離性障害の人とのつきあい方を考える。 21日と28日のゲストは、ミルクボーイ(お笑いコンビ)、岡野憲一郎氏(精神科医)、Tokin(解離性障害当事者/漫画家)。 〔2020年5/13(水) オリコン〕

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障がい者福祉の現場 障がい者福祉の現場で悲鳴…安倍総理へ大川興業総裁が伝えたかった現実 4日の記者会見で安倍総理に質問した大川総裁 5月4日の緊急事態宣言延長に伴う首相会見動画をインターネットで観ていたら、質問者の中に芸能事務所「大川興業」総裁の大川豊さんの姿があった。お笑い芸人の江頭2:50さんが所属する事務所の創業者だ。

16年のアメリカ大統領選にも足を運んだ この日フリーランス記者として会見に出席した大川総裁が安倍晋三総理らへ質問したのは、新型コロナウイルスにおける知的障がい者や発達障がい者の行動指針についてだった。安倍総理と尾身茂会長が回答したが、思うような答えが引き出せなかったように見えた。

あの時大川総裁はどんな答えを引き出したかったのか、そもそもなぜ会見に出席していたのか、どうして知的障がい者や発達障がい者の行動指針について質問しようと思ったのか。尽きない疑問について、大川総裁に聞いた。 「知的障がい者や発達障がい者」への言葉見当たらず…一般論に終始 4日首相会見での大川総裁と安倍総理、尾身会長のやり取りを振り返ってみたい(以下、首相官邸ホームページの「令和2年5月4日 新型コロナウイルス感染症に関する安倍内閣総理大臣記者会見」より)。

記者:こんにちは。フリーランスの大川興業総裁の大川豊です。よろしくお願いいたします。まず、私は、知的障害者の施設の現場を全国歩いておりまして、どうしても家の中に閉じ込めておけないとか、やはり外に出るのが大好きだとか、あと、買物が好きだとか、どうしても同行者がいないと活動できないという現実がありまして、例えば知的障害であったり、発達障害の子供たちに対しての行動指針、それを政府としてお示しになるか。それをちょっとお伺いしたいと思います。

安倍総理:尾身先生からよろしいですか。

記者:是非、やはり買物しているときも2人で一緒に移動しているので、政府からもお答えを頂ければと。

安倍総理:分かりました。まずは、都道府県によって大分事情が違いますから、都道府県によっては、正に最初に申し上げましたように、まず外出するということについては全く悪いわけではないということであります。先ほど申し上げたとおりでありまして、地域によってはというか、まずは例えば公園とかは、これは3密を避けていただければ問題はないということでありますけれども、あと、詳しい専門的な分析については、尾身会長からお答えをさせていただきたいと思います。 記者:できましたら開いているスポーツ施設とか、今、閉鎖されているのですけれども、そういったところ。

内閣広報官:まずはお答えを聞いていただきたいと思いますので。

尾身会長:今の施設のこともそうですけれども、各場所によって状況が違いますよね。それを今、全ての場面について言うことができないので、実は、これから特に長丁場と言われているこの時期に、皆さん自身が自分を、我々自分を守り、他の人にも感染をうつさないというには、基本的な原則というのをみんなが理解することがあって、実際のいろいろな場面はその原則の応用というか、それをみんなで工夫するということで、先ほども、各事業者についてもまたガイドラインをつくっていただきたいということですけれども、では、3つの基本的な原則といいますか、基本は何かというと、これは1つ目はよく言われる、今、一番大事なのはフィジカルディスタンス。今、ソーシャルディスタンス、社会的隔離と言っていますけれども、我々は少し社会的隔離と言うと何か分断しているようなので、フィジカルディスタンスを取るということが極めて重要です。ワクチンがない今のこの状況で感染症対策に最も大事なのは、感染しているかもしれない人とそうでない人の、これはもうずっと古典的にそうなのです。これが一つ、フィジカルディスタンス。

それから2つ目は、実は、マスクについてはいろいろな見解がありますけれども、最近になって、これは我々も学びつつ動いていますので、マスクについても比較的、当初は余り効果的ではないということですけれども、最近になると、この感染症の難しさがはっきり分かってきたのは、一番症状が出る、出ますよね。感染して症状が出る2日ぐらい前と、感染をして直後、この数日ぐらいが最もウイルスの排出量が多いのですね。したがって、まだ症状が出ていないうちに人に感染させるということがはっきり、前から、もう当初から我々はそういうことがあるのではないかと思っていましたけれども、かなりはっきりしてきた。

そうすると、症状がないわけです。せきとか何かがないのにほかの人にうつってしまうという可能性があるので、ここでマスクが。実際にマスクの使用というのはそこが極めて重要です。したがって、距離が遠い場合はいいですけれども、実際に対面するときも、会話するときも、なるべく正面に向かないで。時々は、だけど、会話するときは正面を向いてやらざるを得なくなりますよね、日常では。そういうときにはマスクをしていただきたいということが第二の原則です。 それから第三の原則は、これはもう極めて有効なのは手洗いと。この3つのことをじっくり守って、あとは現場のいろいろな状況にそれを応用する、工夫していただくというのがいいのではないかと思います      * * * 回答を見る限り、2人は外出自粛の状況の中で感染症に気を配りながら外出するための方法を説明している。「知的障がい者や発達障がい者」といった言葉は見当たらず、2人の回答は一般論に終始している印象だ。 都内で知的障がい者介助ヘルパーをしている桜井優也さん(20代・仮名)は、失明と歩行障がいを負う当事者の付き添いで勤務中に外出することも少なくない。散歩に出掛けたり、都心へ買い物に行ったりすることもあった。

新型コロナの影響で人混みが多い所には出歩かないよう、運営する事業所から自粛するよう言われている。だが、桜井さんは当事者のストレス緩和をするためにもできる限り外出をさせたいと考えている。桜井さんは「家庭内にこもると抱えきれないストレスを生みやすい。ネグレクトの発生を危惧していました」。大川総裁が首相会見で質問してくれたことに感謝し、政府が改善策を出す一助にしてほしいと願う。 10年前から知的障がい施設訪れる大川総裁「現場の声届いてない。はっきりと感じた」 「10年ほど前から知的障がい施設の訪問を続けてきました。現場から悲鳴に近い声を聞いていたので、今回その状況を安倍総理に伝えたかったんです」

電話取材に応じた大川総裁の声には、障がい者介護現場の声を届けたいという切実さがあふれていた。安倍総理らとの5分ほどの質疑応答を振り返り、「現場の声が届いてなかったのだとはっきりと感じました」と述べた。 外出自粛が続く中、多くの人がストレスを抱えながら生活している。マスクを付け、消毒を徹底し、「3密」を避ける……。感染症対策を実行したくても、知的障がい者や発達障がい者にとって難しいこともあるという。

「例えばずっと家に閉じこもっていると暴れる人や、マスクをしたくてもすぐ外してしまう人もいます。買い物へ行くにもヘルパーが手をつないで付き添うケースもあるので、周りからの目が気になると自粛している人がいるとも聞いています」

サポートする家族の負担も増している。心身共に追い詰められて、当事者へ暴力を振るうケースが起きないかとの懸念が募るばかりだ。大川総裁は「買い物にしても電車に乗るにしても、みなさんの目が厳しいのが現状です。それでも現場の声を聞いて、国としての行動指針が出してほしい」。安倍総理らへ質問をした背景には、そんな思いがあった。 大川総裁「国民の理解を得るために、国が方針を出して」 フランスでは既に自閉症の方々への外出自粛緩和を決めた。政府が発行する証明書を携帯し、感染症対策に気を配って外出するよう方針を打ち出した。大川総裁は「国民の理解を得るためには、先ずは国から方針を出してもらわないといけません」と他国の事例を踏まえて訴える。

ただ質問するだけではない。会見では内閣広報官から制止されたが、閉鎖されているスポーツ施設を活用できないかとも提案した。当事者やその家族らが気兼ねせず利用するための一案として触れた。 首相会見には民主党政権の頃から出席し、10年目にして初めて質問をする機会を得た。

「自分の場合は必ず現場で聴いたことを質問しようと思っています。震災の時もそうだったように、こういう時には社会的弱者の人たちが大変な目に遭うことを感じていました」

現場で知り得たことを政府や政治家に届けたいと語る大川総裁は、芸人というよりもジャーナリストのようだ。YouTuberとして飛ぶ取り落とす勢いの江頭2:50さん所属事務所の創業者とは信じられないほど落ち着きを払い、新型コロナ禍における障がい者福祉の現状を語ってくれる。 「現場主義」貫く…知り得たことをアイデアとして打診 そもそもなぜ大川総裁は現場に足を運ぶのだろうか。03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)で揺れる香港や16年の米大統領選挙の様子を現地で体感した。貫くのは「現場主義」だ。

「ネットでは分からないことが多いから、現地に行くんです」 香港の病院における医療体制やトランプ陣営とヒラリー・クリントン陣営の熱気の違いなど、実際見たり聞いたりしたことがネット上で知る話とは異なっていた。

「米大統領選時のトランプ陣営の熱量は凄かった。有権者から話を聞いたら、ヒラリーよりトランプに入れるとの声が多くて。(トランプは)動員をかけなくても有権者が集まっているんです」と驚き交じりに振り返る。 福祉現場に赴き知り得たことを政策立案に関わる官僚や政治家に伝えるため、勉強会に参加し発言することもしばしばだ。当事者たちから聞き取った意見を踏まえ、アイデアとして披露するのが大川流だ。

「官僚や政治家の皆さんは忙しいからなかなか生の声が聞く機会がないかもしれませんので、自分が代わりに聞いたことを話しつつ、閃いたことを伝えるんです。困っている現場が改善されればうれしいじゃないですか」 「笑い」=人を楽しませること、森羅万象ありとあらゆる所にある ここまで話を聞いても、芸人さんだとはいまいちピンと来なかった。現場主義を貫く大川総裁にとって、「笑い」に対する考え方はとても広義だ。「人を楽しませるという新しい発想自体が『笑い』につながると思います」と豪語する。

創業した大川興業のモットーは、国語、算数、理科、社会、保健体育、図工、家庭、道徳、森羅万象をお笑いにすることだ。体育館を借り上げて知的障がい者らに開放する上で、どんな形で行うのが良いか。新型コロナウイルスに感染した軽症者らの宿泊療養先の手だては。奇抜な発想を生み出すために、「笑い」の要素を取り入れることが効果的だと考えている。 安倍総理に次に質問したいことは… 今後も首相会見に出席するつもりだ。現在、フリーランス記者は、抽選で当たった人のみが会見場に入れることになっている。大川総裁は既に安倍総理にぶつけたい次の質問を考えている。

「例えば、強度行動障害の方などが感染した場合、受け入れてくれる軽症者のホテル、病院などがあるのか? 医療従事者と福祉従事者が連携を組めるようにできないか。通常の疾患でも、なかなか受け入れてくれる病院がない中で、ご家族や福祉従事者の方々は毎日ビクビクしながら生活を送っています。これを質問したいと思います」 インタビュー終了直後には「『エガちゃんねる』もよろしくお願いします!」と宣伝も忘れなかった。笑いを愛するアイデアマンは、きょうも何か新しい可能性を模索している。<取材・文/カイロ連>

【カイロ連】 新聞記者兼ライター。スター・ウォーズのキャラクターと、冬の必需品「ホッカイロ」をこよなく愛すことから命名。「今」話題になっていることを自分なりに深掘りします。裁判、LGBTや在日コリアンといったマイノリティ、貧困問題などに関心あります。Twitter:@hokkairo_ren 日刊SPA! 〔2020年5/14(木) 週刊SPA!〕

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個展「きみとぼくのカラフル」 全国のコンクールでも入賞、自閉症の園児がふじみ野で個展 自由な世界観、絵の具とクレヨンで鮮やかに カフェレストラン「DandD」で、初の絵画個展を開いている富士見市の幼稚園児荻原秀明くんと母親の純子さん=ふじみ野市苗間 3歳の時に自閉症スペクトラムと診断された埼玉県富士見市の幼稚園児荻原秀明くん(5)が描いた絵画作品を展示した個展「きみとぼくのカラフル」が、ふじみ野市苗間のカフェレストラン「DandD」で開かれている。アクリル絵の具とクレヨンで魚や昆虫、乗り物などを色鮮やかに描いた具象画など計14点が展示されており、鑑賞に訪れる市民の目を楽しませている。31日まで。

これは病気…朝起きられない起立性調節障害、根強い偏見 春日部の女子高生、「苦しむ人らの居場所」つくる

個展で展示されているライオンを描いた作品「きみとぼくのカラフル」 秀明くんは両親と妹(3)の4人家族。母親で画家の純子さん(35)によると、言葉がうまく話せず、自分のこだわりを持って何かに取り組むのが好きな性格。幼稚園の朝礼でも座って聞くことができず、率先して自分のやりたいことを行動に移し、集団行動ができないという。 自閉症スペクトラムは臨機応変な対外関係が苦手で自分の関心、やり方、ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いことを特徴とする発達障害の一種。診断後、秀明くんが話せる言葉が色の名前だけで、ブロックを並べるセンスが良かったことから、純子さんが秀明くんに絵の具とクレヨンを渡したところ、夢中で絵を描いた。その後、ネットから選んだアニメや動物などをモチーフに集中して描くようになった。

この2年間に描いた作品は50点以上に上り、全国の絵画コンクールで11点が入賞した。中でも、空の動く様子を親子で見た時のことを表現した作品「空も星もぼくらも動く」は、山梨県の中村キース・へリング美術館の第11回国際児童絵画コンクールでシミック賞を受賞している。 秀明くんが個展を開くのは初めて。展示作品は一律5千円で販売し、売上金の3分の1はふじみ野市と富士見市のこども食堂に寄付するという。

純子さんは「障害があっても素晴らしいことをやっているということを秀明自身に知ってもらい、これまで助けていただいた多くの人たちに『ありがとう』と感謝を伝える恩返しの意味で個展を開きました。秀明の色使いと自由な世界観をぜひ見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。 問い合わせは同店(電話049・270・9293)へ。 〔2020年5/14(木) 埼玉新聞〕

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発達障害の子 ウイルスは目に見えないから、教えるのは難しい?『大学教授、発達障害の子を育てる』 「可視化されたものは理解しやすい」と、「可視化されたものに興味を持つ」は、似ているようでだいぶ開きがある。 「ウイルスは目に見えないから、大変ですね」と心配してもらった。 たぶん、 自閉症の子は五感に入力される情報のうち、視覚への反応が最も大きい   ↓ 言葉をかえれば、視覚以外のものへは反応がよくない   ↓ ウイルスのサイズ感はナノメートル級だから、どう頑張っても目に見えない   ↓ 目に見えないものは、理解できない   ↓ 理解できないものは対策できない   ↓ このコロナ禍のなかで大変ですね

というプロセスが踏まれた上でかけていただいた言葉だと思う。ありがたいことである。 でも、視覚優位というのは、肉眼で見えないものが認識できないとか、わからないということとはちょっと違う。 ウイルスは直接見られないけれど、顕微鏡写真とか大好きだし、駆虎呑狼の計(敵を誘い出し、留守を狙う)といった概念も、いい感じでポンチ絵にするとはまる。

視覚情報だとわかりやすいというのは、可視化されたもの全般を含む言い方である。グラフでも、擬人化でもなんでもいいと思う。 だから、インドで活躍中のコロナウイルス状のヘルメットをかぶったおまわりさんの画像を見せると、あれが目に見えない小ささだけれども実在していることは飲み込める。で、「どう気をつけても手に着くぞ。そしてその手で、目や鼻や口にさわると感染してしまうのだ!」とかやると恐れおののく。

確か、なまはげのときも泣かせてしまった。節分の鬼でもちょっと追い込みすぎた。サンタに扮したときも、「サンタの服は、こどもたちの返り血で紅く染まっているのだ!!」とかやって、阿鼻叫喚になった記憶がある。ぼくもたぶん、加減がわからない人間なのだ。

コロナの件ではちょっと薬がききすぎて、「こわいこわい」と何でも足で操作するようになってしまった。以前からめんどくさがりで(クレーン現象があった頃から変わらない)、隙があれば足で操作する構えを見せていたので、いい口実を与えてしまった気もする。

ただ、「可視化されたものは理解しやすい」と、「可視化されたものに興味を持つ」は、似ているようでだいぶ開きがある。

ぼくはだいぶ昔に、『郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ』という本を出したことがあったので、「これを何とか子どもたちに可視化してやろう、うひひ」と思ったのである。ただ、郵便のモデル化はだいぶ大規模になるし、糸電話はからむので、ビー玉コースター(パーツをつなぎあわせて、ビー玉を転がす経路をつくって遊ぶやつ)を使って、「ここがアクセス線で、ここがスイッチングハブ、これはルータ。パケットはビー玉だ」とやり始めたら、楽しくて止まらなくなった。インターネット模式化のためだけにキットを追加で買って、一大作品を作り上げた。当然、制作中は子どもたちはコースターで遊ぶことができない。ぶぅぶぅ文句を言われた。

初夏のある日、ビー玉インターネットはロールアウトし、最初のパケットは素晴らしく見事に光ファイバに見立てたプラスティックの経路上を疾走したが、喜んだのはぼくだけだった。

「これがインターネットのしかけだよ!」と舞い上がっても、肝心のこどもは「どうせ転がるならミニカーがよかった」と否定的な感想を口にし、定型発達の双子の相方も「いつになったら、これを自由に作り替えられるのだ」というじっとりとした視線を無言で注いでくるだけだった。可視化すればいいというものではないのだ。

自分の好きなことを話したり作ったりし始めて、その場にいるすべての人をおきざりにしてしまう、あるいはおきざりにされてしまうのは、自閉っ子はもとより、オタク全般に見られる傾向である。ぼくは確か去年か一昨年も授業中に整数化関数intの説明をして、「intといえば、『エヴァンゲリオン』の赤木リツコが……」とうっかり話し始めたら1時間くらい使ってしまった記憶がある。今後は気をつけよう。

可視化といえば、ぼくの子はいまちょうど数直線を使って、0とか負数の概念をちびちび覚えているところだ。温度計が好きで何でも計っていたので、身構えていたよりはスムーズな気がする。虚数とか複素平面をどうやって説明つけるかが、次の楽しみである。

岡嶋裕史(おかじまゆうし) 1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務、関東学院大学准教授・情報科学センター所長を経て、現在、中央大学国際情報学部教授、学部長補佐。『ジオン軍の失敗』(アフタヌーン新書)、『ポスト・モバイル』(新潮新書)、『ハッカーの手口』(PHP新書)、『数式を使わないデータマイニング入門』『アップル、グーグル、マイクロソフト』『個人情報ダダ漏れです!』(以上、光文社新書)など著書多数。 〔2020年5/14(木) 本がすき。〕

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特別支援教育 課題多い高校の特別支援教育 2007(平成19)年度から特殊教育が特別支援教育に切り替わり、発達障害が特別支援の対象となるなど、学校現場における障害のある子どもたちへの対応は、確実に進んでいます。しかし学校段階別に見ると、小中学校の体制は整備されつつあるものの、高校での取り組みはまだまだ不十分と言わざるを得ないようです。

特別支援教育に対する高校での取り組みが遅れている最大の原因は、「高校は義務教育ではない」という意識から、学習や学校生活での不都合は自己責任での対応が当然、という考え方が根強くあるからです。しかし、学校教育法にも明記されているように、高校にも障害などがある子どもに対する特別な支援を行う義務があります。特別支援教育は、決して義務教育である小中学校だけのものではないのです。 では、高校の特別支援教育に対する取り組みは、どこまで進んでいるのでしょうか。文部科学省がまとめた2014(平成26)年度「特別支援教育体制整備状況調査」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1356207.htm)によると、公立学校のうち特別支援教育を推進するための「校内委員会」を設置しているのは、小学校100.0%、中学校100.0%、高校99.5%、発達障害など特別支援を必要としている子どもがいるかどうか「実態把握」を行ったのは小学校99.1%、中学校97.9%、高校90.3%、特別支援教育のための「コーディネーター」となる教員を指名しているのは小学校100.0%、中学校99.9%、高校100.0%などとなっています。特別支援教育が導入されてから時間がたったこともあり、ようやく高校も小中学校並みの特別支援教育の体制を整え終えたようです。

ところが、特別支援教育では子ども一人ひとりのニーズに対応した「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」を作成することになっていますが、「個別の指導計画」を作成している公立学校は小学校93.5%、中学校89.8%なのに対して、高校は33.0%でした。「個別の教育支援計画」の作成も小学校79.5%、中学校77.1%に対して、高校は28.1%となっています。さらに、特別支援教育に関する研修を受けた教員の割合も小学校88.9%、中学校78.8%に対して、高校は70.4%にとどまっています。特別支援教育に対する表面的な体制は整備したものの、いまだに実質的な取り組みをしていないところが多いというのが高校の現状といえそうです。 もう一つの問題は、全日制と定時制の差です。公立高校で障害のある生徒の「実態把握」の実施率を都道府県別に見ると、全日制課程では100%という都道府県は少数なのに対して、定時制課程ではほとんどの都道府県が100%実施しています。これは定時制課程が発達障害など障害のある子どもの受け皿になっているためと推測されます。

入試により子どもを選抜する高校は、学校によって子どもたちの状況が千差万別であることは確かでしょう。しかし、ほとんどの子どもたちが高校に進学する現在、全日制課程を中心に特別支援教育への取り組みを進めることが、高校教育の大きな責任の一つと言えます。

プロフィール 斎藤剛史 1958年茨城県生まれ。法政大学法学部卒。日本教育新聞社に入社、教育行政取材班チーフ、「週刊教育資料」編集部長などを経て、1998年よりフリー。現在、「内外教育」(時事通信社)、「月刊高校教育」(学事出版)など教育雑誌を中心に取材・執筆活動中。 ※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。 〔2020年5/14(木) ベネッセ 教育情報サイト〕

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オンラインサロン 【副業女子に聞く】オンラインサロンを開いて、自分の研究・知識を社会へ。 DAILY MORE \どんなことしてる? いくら稼いでる??/ 副業ガールに聞いた! “じゃないほう”のリアル 自分らしい人生を謳歌するために、本業以外の仕事に挑戦するモア世代が急増中! お財布も心も潤す、パラレルライフをご紹介♪

職業別・女子のリアルな給与明細をみる 本業と副業の両エンジンで仕事のモチベーションがUP 「発達心理学の研究者として日々を過ごす中、自分が取り組む研究が社会にどう役に立つのか見失いかけた時期がありました。また、若手研究者の給与が昔に比べて安いという現状が、私を副業の道へと後押し。昨年からお子さんの発達障害で悩むご家族向けに、オンラインサロンをスタートしました。カウンセリングで、自分の研究の知見やエビデンスが役に立った時には、やりがいを感じますし、本業のモチベーションもUPします。今後もこの仕事を継続して、発展させていきたいです」(島藤さん、以下同)

DAILY MORE 【1】『DMMオンラインサロン』を利用し、子どもの発達障害に悩む家族向けの講座(1カ月¥1200)を開講 【2・4】「週末に動画撮影から投稿まで、3~4時間かけて行います」 【3】撮影に使う機材とiPad。『Google Scholar』で国内外の論文を読み、ネタを収集

DAILY MORE 副収入でしていること 副収入は本業や副業の参考になる書籍購入のほか、妹と行っている教育事業に活用 取材・原文/海渡理恵 ※本特集内での「月収」はすべて手取り金額です 〔2020年5/15(金) 集英社ハピプラニュース〕

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休校 発達障害の子供が抱える苦痛 母親もストレス 家の中で楽しく過ごす工夫 新型コロナウイルスの感染拡大が続く地域では、学校の再開予定が繰り返し延期された。度重なる予定の変更や外出自粛は誰にとってもストレスだが、発達障害を抱える子供は、スケジュールが決まっていないと不安になるといった障害の特性から特に強い苦痛を感じている。気持ちが不安定になるとかんしゃくなどを起こしやすくなるため、保護者の負担も大きく、専門医は「短時間でも互いに1人になる時間をつくり、少しでもゆとりを持って」と呼びかける。(藤井沙織)

「叫んだり、走り回ったり、同じことを1日に50回くらい聞いたりと落ち着かない状態が続いている」。大阪府高槻市の女性(37)は、発達障害のある小学3年の長男(9)の様子について困惑気味にそう話す。

発達障害の子供は、スケジュールが見通せないと強い不安を感じるほか、急な予定変更に対応できずパニックを起こすこともある。そのため、家庭や学校ではカレンダーなどに予定を書き込んで視覚化し、変更があれば早めに伝えるといった工夫や支援が行われている。ところが、3月の一斉休校は突然始まり、再開予定も度々延期に。女性は長男に「4月になったら学校に行こうね」と伝えていたため、長男の調子が崩れてしまったという。 学校がないため一日のスケジュールが決まっていないことも、不安を感じる要素の一つだ。生活リズムを整え落ち着いて過ごすには、一日の「時間割」を作ることが効果的だと兵庫県こころのケアセンター(神戸市)の研究主幹、酒井佐枝子さんは指摘。その際の注意点として、「不安を抱えている分、いつもよりゆとりのあるスケジュールを親子で話し合って決めることが重要だ」と強調する。

また、遊びのレパートリーが少ない子供も多く、走ったり遊具で遊んだりと体を動かすことでストレスを発散していた場合、校庭で遊べず、公園も混雑している現状はつらい。酒井さんは「バランスボールや家庭用のトランポリンなど、体を使う別の活動に置き換えてみて」とアドバイスする。

■保護者もストレス 子供にストレスがかかると、質問の繰り返しや物事へのこだわり、かんしゃくなどの症状が強く表れるため、保護者のストレスも増大する。発達障害の支援事業を展開する「LITALICO(リタリコ)」(東京)がインターネットで行ったアンケートでは、休校が始まったばかりの3月上旬の時点で、子供と一日中過ごすことにストレスを感じるとの回答が4割を超えた。「子供が気持ちのバランスを崩し、困りごとが急増」「毎日トラブルの連続」といった声もあった。 親の会「はぐくみ」(高槻市)で母親の相談を受けている古川直子さんは「外出自粛のため、ランチ会や先輩ママへの相談など母親のストレス発散の手段がなくなっている」と懸念。実際、「ハートランドしぎさん子どもと大人の発達センター」(奈良県三郷町)では、子供の通院につきそう母親が精神的に疲弊していることが多いという。

学校が再開されていれば子供と離れて過ごす時間を持てるが、常に一緒でトラブルが続くと、ゆとりをなくし叱ることが多くなってしまう。「大事なのは、子供も親もお互いに1人になる時間をつくり、時間割にも組み込んでおくことだ」と同センター長の岩坂英巳氏は話す。 また、料理や掃除の手伝いをしてもらうなどし、子供がうまくできたところをほめることも大切といい、同センターは子供が落ち着いて過ごすための提案をまとめたリーフレットを作成。岩坂氏は「お母さんは自分のこともほめて。おやつをちょっとぜいたくにするなど目に見えるごほうびで、大変な今を乗り切ってほしい」と呼びかけている。

■発達障害 自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの総称。生まれつきの脳機能の障害が原因とされ、こだわりが強い、見通しが立たないと不安になる、想像力が働きにくいなど、具体的な特性は人によって異なる。 〔2020年5/15(金) 産経新聞〕

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脳の働きを促すのはラジオ スマホやテレビは情報過多、高齢者の脳の働きを促すのはラジオ 健康にも役立つというのがラジオ 心身の健康、認知機能維持のためには「人との交流が重要」といわれてきたのに、いまは新型コロナウイルスの影響で、それが命取りになりかねない。命を守りつつ、心身を健康に保つ方法を探りたい。 そこで注目したのがラジオ。視覚情報がない分、脳の働きがより盛んになるという。そして何より聴く人に寄り添うような親近感が魅力。ラジオと脳の関係に詳しい加藤プラチナクリニック院長、加藤俊徳さんに聞いた。

【教えてくれた人】 ◆加藤プラチナクリニック院長・加藤俊徳さん/脳内科医。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家として、発達障害や認知症などの予防医療を実践。脳番地トレーニングを提唱し、株式会社脳の学校を創業。昭和大学客員教授。著書に『脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい』(宝島社)など。 鮮やかな映像が伴うテレビに比べ、音声だけのラジオは“刺激少なめ?”と思われがちだが、さにあらず。 「ラジオを楽しむのに必要な“聴く”という行為は、テレビやスマホなどを“見る”よりもまんべんなく脳を刺激し、活性化させます」と加藤さん。 テレビは視覚情報がメイン。画面を見ていると映像と音声が同時に入ってくるが、人の脳は視覚系と聴覚系が絶えずスイッチしていて、やはり圧倒的に視覚が優位。目から入ってきた情報は、網膜から脳の視覚野と呼ばれる部位で投影されることで“見える”。その情報をもとに理解したり、考えたりするという。 「一方、ラジオは聴覚情報のみです。視覚情報がないから視覚野が使われないかというと、そうではない。パーソナリティーが次々にしゃべっていく内容を聴いて、理解し考えるために、自分の記憶を総動員して想像します。テレビの映像に代わる“イメージ像”を描くのです」(加藤さん、以下同)

何気なく聴いているようで、頭の中のさまざまな映像の記憶を、自ら探しに行っている。とても主体的でクリエイティブなことをしているのだ。 「ラジオを聴いて楽しむことは、実際の人との交流に近いということもできます。パーソナリティーは一方的にどんどん話すので、理解しようと一生懸命耳を傾けます。この姿勢、人づきあいでも重要なことです。ラジオを聴いていると、人と交流するのと同じような刺激があり、温かな親しみも感じるでしょう」 聴く力は単に聴覚情報を得るだけでなく記憶、理解、思考に密接に関連している。聴く力が養われると自分の考えを伝える力、柔軟に行動する力も養われ、コミュニケーション能力も上がるという。

逆にテレビやスマホなど視覚情報主体の現代人、また独居などで交流が少ない高齢者は聴く力が衰え気味。“もの忘れが多い”“他人の気持ちが理解できない”“怒りやすい”といった症状も、その表れだと加藤さんは指摘する。 「テレビやスマホなどは情報量が多いように見えて、脳は受け身になりがち。特に高齢者はつけっぱなしのテレビを漫然と見ていると刺激どころか聴く力を衰えさせることにもなります。ぜひラジオをおすすめします」

◆好きな番組を聴く楽しみ ラジオ生活のすすめ 高齢者が脳を衰えさせないために、効果的なラジオの聴き方があるという。 「脳の働きをサポートするように、意識的に想像しながら聴くといいですね。パーソナリティーの顔や表情、人となりをイメージする。その人の写真を見るなど、よりリアルに。投稿など番組に積極的に参加するのもいいですね。また、番組で聴いた情報を書き留めるようにすると、聴く力がより鍛えられます」

加齢で聞こえが悪くなっている場合は、イヤホンなどを使ってしっかり聴いた方がいいという。不明瞭では聴く力も意欲も落ちるのだ。 「好奇心を持ってラジオを聴くことが大切です。どんなラジオ番組があるかを調べ、自分の好きな番組やパーソナリティーを探しましょう。そしてその番組が始まる時間を“待ちに待って”聴きに行くと、脳にとって大いなる刺激になるのです」

現況ではありがちだが、一日をルーズに過ごすと、記憶を司る海馬は活性を失い、記憶力も落ちてしまうという。 外に出られない高齢者、また認知症のある人には、時間ごとにニュースや天気を聴き、新型コロナウイルスの状況など、最新情報が常に耳に入るようラジオをつけておくのも効果的。 「年齢を重ねても、脳は成長します。意識して意欲的にラジオを聴くことで、体の筋トレと同じように聴く力が強化されるのです。いままでラジオを聴く習慣がなくても、ぜひ積極的に試してみてください。少しずつ集中して聴けるようになり、笑えるようになり、好きな番組がたくさんできたら、脳が成長した証拠です!」 ※女性セブン2020年5月21・28日号 〔2020年5/17(日) NEWS ポストセブン〕

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毎日新聞朝刊の「今週の本棚」 <今週の本棚・次回の予定>5月23日掲載予定は『「発達障害」とされる外国人の子どもたち』『レイシズム』『食の歴史』ほか  5月23日(土)の毎日新聞朝刊の「今週の本棚」で掲載予定の主なラインアップを紹介します。

 ①岩間陽子さん評/金春喜さん著『「発達障害」とされる外国人の子どもたち』(明石書店)

 ②山崎正和さん評/ルース・ベネディクト著、阿部大樹さん訳『レイシズム』(講談社学術文庫)

 ③渡辺保さん評/木村妙子さん著『三木竹二―兄鷗外と明治の歌舞伎と』(水声文庫)

 ④加藤陽子さん評/小山俊樹さん著『五・一五事件 海軍青年将校たちの「昭和維新」』(中公新書)

 ⑤松原隆一郎さん評/ジャック・アタリさん著、林昌宏さん訳『食の歴史 人類はこれまで何を食べてきたのか』(プレジデント社)

◇「なつかしい一冊」は藤原帰一さん 著名人が思い出の一冊について記す「なつかしい一冊」は、東京大教授の藤原帰一さんが『あなたと原爆 オーウェル評論集』(ジョージ・オーウェル著、秋元孝文さん訳・光文社古典新訳文庫)を紹介します。 本の目利きがナビゲートする「話題の本」は、美学者の伊藤亜紗さんが『世界は贈与でできている』(近内悠太さん著)を取り上げます。 著者インタビューは『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』(小学館)の石井光太さんです。 どうぞお楽しみに。(紹介予定の本は変更の可能性があります)

=「次回の予定」は毎週月曜掲載予定 〔2020年5/18(月) 毎日新聞〕

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パンと自閉症発症リスク 妊婦がパンやパスタを食べると子どもの自閉症発症リスクが上昇 千葉大教授の動物実験で証明 カナダやアメリカ産には除草剤グリホサートが使われている 小麦粉やホットケーキミックスなどがスーパーで品薄状態になっているが、小麦の収穫作業の効率を上げるためにカナダやアメリカで使われている除草剤(農薬の一種)グリホサートに、子どもの自閉症スペクトラム症のリスクを上げる可能性があることが分かった。5月11日に米国科学アカデミー紀要の電子版に研究結果を発表した千葉大学社会精神保健教育研究センターの橋本謙二教授に話を聞いた。

自閉症スペクトラム症(以下、ASD)は発達障害の一つで、社会的なコミュニケーションや他人とのやりとりが苦手で、強いこだわりを持つことを特徴とする。 「ASDの原因ははっきりと分かっていませんが、多くの疫学研究で農薬をはじめとする環境化学物質などがASDの発症に関係している可能性が指摘されています」 世界5大医学雑誌の一つ英BMJ誌には昨年4月、米カリフォルニア州の農業地帯でASDの子ども2961例を対象に、農薬暴露と自閉症リスクとの関連を人口ベースの症例対照研究で検討した結果が掲載。それによると、グリホサートなどの農薬に暴露された妊婦から生まれた子どもがASDを発症した割合が、暴露されなかった妊婦から生まれた子どもの割合よりも高かった。

■カナダ産・米国産小麦の90%以上から検出される農薬が原因 橋本教授が行ったのは、グリホサートとASDの関係についての動物実験だ。グリホサートを含む飲料水を、妊娠マウスに離乳期(生後21日)まで与え、生まれた仔マウスを調べた。

「すると、仔マウスがASD様の行動異常を示す結果が出たのです」 グリホサート入り飲料水を飲ませた妊娠マウスから生まれた仔マウスのふんを調べると、そうではない仔マウスに比べて、腸内細菌叢のバランスが乱れていた。さらに「可溶性エポキシド加水分解酵素(sEH)」というタンパクや遺伝子の発現が、脳の前頭皮質で有意に高かった。

「腸内細菌叢のバランスの乱れは、ASDをはじめさまざまな病気に関係していることは、複数の研究で報告されています。sEHの発現が高いということは、体内で炎症が起こっていることを意味します。疫学研究から、妊婦の体内で炎症が起こると子どものASDなどの発達障害、統合失調症などのリスクが上がることも示唆されている」 橋本教授は、グリホサート入り飲料水を飲ませた妊娠マウスに、体内の炎症を強力に抑えるsEH阻害薬を妊娠期から離乳期まで投与した結果も調べた。すると、仔マウスのASD様の行動異常が抑制。これは、体内の炎症とASDは関係していることを示す。

農水省の調査では、カナダ産・アメリカ産の小麦の90%以上で、グリホサートが定量限界(対象の濃度を決定できる最小量)を超えて検出。農民連食品分析センターが昨年、小麦粉やパスタ、食パンなど小麦加工品のグリホサート残留を調べたところ、多くの小麦加工品からグリホサートが検出された。ごく一般的に手に入るものなので、小麦製品やパンを日常的に食べている人は、グリホサートを日常的に取っているとも言える。なお、日本では小麦についてグリホサートの収穫前散布は認められておらず、農民連食品分析センターの調査でも、国産小麦を使用している商品からはグリホサートが検出されなかった。

橋本教授は「今回の実験結果は動物実験であり、妊婦のグリホサートの摂取が子どもにASDを引き起こすという結論は出せません。関連を調べるには、妊婦を対象とした大規模な追跡調査が今後必要」と言うが、全く無関係とも言えない。グリホサートは、発がん性も指摘されている。 〔2020年5/19(火) 日刊ゲンダイDIGITAL〕

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子どもたちのメンタルヘルス 子どもの心守って 学校再開で浜松の研究所、教育関係者に発信、浜松市中区の子どもの発達科学研究所 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の解除で全国の学校が徐々に再開される中、子どもの発達科学研究所(浜松市中区)がこのほど、メンタルへルスを守るために、教育関係者に対して子どもの状況に合わせた日課の設定や学校でのつながりを実感させる時間の確保などを求めるメッセージを作成した。

全ての子どもに求められる支援を記し、発達障害など個別の支援が必要な子どもに求められる対応を添えた。全ての子どもへの配慮事項として「今の頑張り認める言葉掛けを」「ストレスのかかる活動の強制は避けて」などとし、いじめの予防の必要性も指摘した。個別支援を必要とする子どもには「『いつもと同じ』日課や課題を保つ配慮を」などとし、虐待リスクの回避も必要とした。

浜松医科大子どものこころの発達研究センターの協力を受け、既に県内外の教育委員会や小中高校に発信。学校現場は授業日数の確保や学習遅れの取り戻しに視点がいくと予想されることから、同研究所の和久田学主席研究員は「コロナウイルスによる社会や生活の変化が子どもたちのメンタルヘルスに与える影響も考慮してほしい」と指摘する。 メッセージは概要版(A4判、2ページ)と詳細版(同、6ページ)があり、それぞれ同研究所のホームページからダウンロードできる。 静岡新聞社 〔2020年5/20(水) @S[アットエス]by 静岡新聞SBS〕

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大人の発達障害 大人にも「発達障害」職場の同僚・上司はどうつきあう? 《連載》いきいき職場のつくり方 産業医・精神科専門医 植田尚樹氏 社員がいきいきと働き、高いパフォーマンスを発揮する職場をつくるには何が必要か。産業医として多くの企業で社員の健康管理をアドバイスしてきた茗荷谷駅前医院院長で、みんなの健康管理室代表の植田尚樹医師に、具体的な事例に沿って「処方箋」を紹介してもらいます。

もしかして?自己記入シートでセルフチェック

■数字が読めない いわゆる「発達障害」というと、子供にみられる病気と思われるかもしれませんが、大人になってから診断されることも少なくありません。発達障害には主に、注意力が散漫で、行動に落ち着きがなかったりする「注意欠陥多動性障害(ADHD)」、周囲の空気を読めずに、自らのこだわりが強い「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害に含まれる)」、読み書きや計算などのうち、特定の能力に困難をともなう「学習障害(LD)」の3つがあります。 大人になるにつれて、こうした傾向は目立たなくなりますが、ちょっとした機会にあらわになってしまう場合があります。

あるアパレル関連企業に勤める20歳代半ばの女性の事例です。 美術系大学を卒業した後、営業職に就いて半年ほどたった会議でのことです。売上高を報告することになっていたのですが、壇上でいきなり泣き出してしまいました。よくよく話を聞くと、「何千万、何百万、何十万円という桁の数字が読めない」というのです。 「数字が読めない」というのはお金だけではありませんでした。「時間」にも戸惑うことが多く、例えば「6時15分前」というのが「5時45分」だと分からないというのです。

学習障害は知的な発達に遅れがなく、読字、書字、算数、計算など特定の能力にのみ障害があり、他の能力は正常です。前述の女性は学習障害の中でも計算障害の典型的なケースといえと思います。ただ、学習障害は決して珍しい病気ではなく、文字が読めない「読字障害(ディスレクシア)」を明らかにしている米国の有名俳優もいます。 今回の事例で紹介した女性も「以前から、自分は数字が読めない認識があった」と話していました。進学や就職で、さぞや苦労されたことと思います。だからこそ、周りにも自らの病気を打ち明けられなかったのではないでしょうか。 幸いこの女性は休職することもなく、会社の理解もあって、数字を取り扱うことの少ないデザイン関係の職場に配置換えとなり、いまも元気に働いているそうです。

■能力を否定せず、いかに発揮してもらうか 大人の発達障害でよく見られるのが、ADHDです。

職場でのトラブルの典型的な例が、与えられた仕事をそのまま放置してまうというものです。決して仕事を処理する能力に欠けているのではなく、幾つもの仕事を順序立てて処理するのが苦手、途中までやっていた仕事を忘れてしまう、というのが実情のようです。 例えば、AからDまで一連の仕事を任せたとしましょう。AからBまでをこなしたとしても、何らかの理由でCやDの過程でつまずいてしまう。作業が滞っているにもかかわらず、次の仕事を振られると、先の作業での遅れを忘れ、新しい仕事に取りかかり、さらに新たな滞り生んでしまう――。こうしたことが続くと、本人も落ち込むようになり、心身の健康を損ねてしまいます。 あるコンサルティング会社に勤める30歳代女性の事例です。上司に言われるがまま仕事を引き受けた女性が、結果として処理できずに、自分の机の引き出しの中にため込んでいたという事例もありした。

前述したように、こうした人たちの多くは能力に欠けているわけではありません。むしろ、適切に指示すれば的確に仕事をこなしてくれることが期待されます。AならA、BならBと、1日の仕事量をその日のうちに仕上げられる範囲にとどめ、段取りを詳しく指示するとともに、作業の進捗を管理して、当日終えた仕事を回収する――。 上司や同僚は、その社員の能力を否定するのではなく、そこには、ADHDなどの発達の問題が関係しているかもしれないと察し、社員とよくコミュニケーションをとり、理解することが不可欠だと思われます。業務をわかりすいシンプルなものとすれば、作業の進捗改善も期待できるでしょう。 植田尚樹 1989年日本大学医学部卒、96年同大大学院博士号取得(精神医学)。2001年茗荷谷駅前医院開業。06年駿河台日大病院・日大医学部精神科兼任講師。11年お茶の水女子大学非常勤講師。15年みんなの健康管理室合同会社代表社員。

■環境の変化がメンタル不調の原因にも 仕事の内容が変わることで思わぬ側面があわらになることもあります。 あるイベント制作会社に勤める40歳代男性の事例です。 現場の担当者として高く評価されていたことから、本社の制作部門に異動になりました。幾つもの新規企画の立ち上げを並行して手がければならず、指示を出さなければならない関係者も以前とは段違いに増えたそうです。そうこうしているうちに、仕事が滞るようになりました。 いま振り返るとADHDの症状があらわれていたのでしょう。心配した上司が「大丈夫か」と声をかけても「大丈夫です」と答えるばかり。その実、仕事は全て放置していたというのです。本人もつらかったのでしょう。ある日突然、出社できなくなってしまいました。

現場では仕事もできて、周囲からも慕われる優秀な人材だったのですが、それまでの比較的自由度の高い仕事から一転、高い規律性が求められる組織人としての働きを求められるようになり失調を来したようです。 環境の変化が期せずしてメンタルヘルス不調の原因となることも少なくありません。常日ごろから周囲と気軽に相談できる気の置けない関係を築いておくことが大切です。職場であれば、上司は部下の心の変調のサインを見逃さないよう、普段から十分なコミュニケーションをとるように心がける必要があるといえるでしょう。

※紹介した事例は個人を特定できないように一部を変更しています。 〔2020年5/20(水) NIKKEI STYLE〕

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絵本「ピースマンのまほうのハサミ」 障害がある子どもの散髪法を絵本に 美容師が不安取り除く工夫など紹介 発達障害の子どもへの散髪法を伝える絵本を出版した赤松さん(京都市伏見区) 発達障害などで散髪が苦手な子どもに寄り添う活動を行う京都市伏見区の美容師が、自身の経験を詰め込んだ絵本「ピースマンのまほうのハサミ」を出版した。相手を不安にさせないよう散髪する具体的な手法と共に、障害がある子どもへの理解を深める大切さを、美容師の女性の成長を通して描く。「現役の美容師や目指す若者にも読んでほしい」と話している。

NPO法人「そらいろプロジェクト京都」の赤松隆滋理事長(45)。過敏症や多動など発達障害の影響で、はさみやバリカンを嫌がる子が散髪しやすい環境を整える「スマイルカット」を広める活動を2010年から続けている。 絵本は赤松さんの原作を友人のイラストレーター多田文彦さん(45)が作画した。母親に憧れて美容師になった女性が、散髪を怖がる少年と向き合い、成長していくストーリー。どうしたら混乱させずに散髪できるかと悩む女性の夢に、ヒーロー「ピースマン」が現れ、「へんてこメガネをはずそう」と、偏見を持たずに接するよう助言する。

赤松さん自身も過敏症の児童にバリカンを使ってパニックにさせた経験から、発達障害について学び始めた。不安を取り除くため、散髪の流れと今何をしているかを示す絵カードや、はさみの種類を伝えるイラストなどを作成。これらのアイテムも絵本に登場する。 赤松さんは「散髪ができるようになったことで、他の生活にもいい影響が出たと言われることも多い。美容師だからこそできる支援の方法を知ってほしい」と話している。 電気書院。1320円。大垣書店イオンモール京都店(南区)などで販売している。 〔2020年5/20(水) 京都新聞〕

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KOKUSHU47 売上の一部をワクチン接種に寄付 “次世代バー”佐世保にオープン 佐世保市で障害者支援事業などを行う「KOSEN」(中村耕司社長)は、国内各地の酒を楽しめる「KOKUSHU47」を21日、同市塩浜町にオープンさせる。社会貢献がコンセプトの一つで、売り上げの一部を世界の子どものワクチン接種を支援する団体に寄付する。 同社は清掃、飲食業などを展開。障害者雇用に力を入れている。中村社長が数年前、県外の飲食店を訪れた際、長崎の地酒を飲んで郷愁を感じ「佐世保にもこんな店をつくりたい」と思い立ったのがきっかけ。

店名の通り、全国47都道府県の日本酒や焼酎、泡盛といった「國酒」のほか、ワインなど約100種類の酒を取りそろえている。セルフサービスで料金は30分ごとに500円(飲み放題)。入・退店時にタイムカードを押してもらい滞在時間を管理する。食事は基本持ち込みかデリバリーを利用。中村社長は「次世代のバースタイル」と話す。 売り上げの一部を認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」に寄付。また、店内には雑貨や同店で使用できる割引券が入った「ガチャガチャ」(1回200円)も設置し、客が1回使用するごとに、ワクチン1本の支援につながる仕組み。店内のイラストは発達障害がある社員が描いた。

中村社長は「社会貢献は自然なこと。今後、この店で障害者の方を雇用することも検討している。転勤などで他県から長崎に来ている方などに、地元の酒を楽しんでもらえたらうれしい」と笑顔で話した。 営業時間は午後5時~11時(新型コロナウイルス感染防止の関係で変更の可能性あり)。火曜店休。問い合わせは同店(電070・4355・1494)。 〔2020年5/21(木) 長崎新聞〕

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マスクを嫌がる子ども マスク着用を嫌がる子ども。叱らずにつけてもらう方法 マスクを嫌がる子どもに、叱らずにつけてもらうには?(※写真はイメージです。以下同) 今や気分転換にちょっと外出するにも、着用が欠かせないマスク。子どもにもしっかりつけてもらいたいですが、マスクをつけようとすると怒り出す、つけてもすぐに外してしまう…そんなお悩みをもつ親御さんも。 「ほかの子はちゃんとマスクをつけているのに、どうしてうちの子はつけてくれないの?」と、子どものマスク着用問題に悩んではいませんか?

子どもが発達障害かも…。後悔する母に看護師がかけてくれた一言

そこで、子どもの心の発達に詳しい児童精神科医の田中康雄先生に、嫌がる子どもにマスクをつけてもらうコツを教えてもらいました。 「マスクをしなさい!」の前に、嫌がる子どもの心を知って 「子どものなかには、飛び抜けて感覚の鋭い子がいます。そういった子はマスクで口を覆われることへの不安、マスク素材の感触の違和感、息苦しさ、熱感、あるいは耳に当たるゴムの締めつけ感をとても不快に感じる場合があるかもしれません。また、普段はやさしいお父さん、お母さんがマスクをつけている姿を見て、漠然とした恐怖感を抱く子もいます」(田中先生)

そんな子どもに対して、「マスクをつけなさい! ほかの子はちゃんとつけているじゃない!」と叱るのは御法度。逆効果になってしまうこともあるそう。 マスクをつけてもらう3つのコツを田中先生に教えてもらいました。

esse 【マスクをつけてもらうコツ1】マスクの大切さを伝えて、親がお手本を マスクをつけることの大切さを、怖がらせずにしっかり伝えることが重要です。小さな子に対してなら、マスクがばい菌から体を守ってくれることをイラストにしてあげると、心強く思ってくれるかもしれません。 また、親がマスクをつけるお手本を見せ、マスクをつけてOKマークを示したり、笑顔でほほえみかけてあげるなどして安心させてあげてください。

【マスクをつけてもらうコツ2】命令形ではなく疑問形を使って上手に誘って 子どもにマスクをつけてもらいたいなら「マスクをつけなさい」と命令するよりも、「マスクつけてみよっか?」「ばい菌から体を守るにはどうするんだっけ?」というように疑問形で問いかけることで、子どもにしてほしい行動へ導きやすくなります。 命令形を使わないことと同時に、「ほかの子はちゃんとできているのに…」という比べるような表現もNG。子どもの人格を否定してしまい、やる気どころか自信喪失につながることがあるので要注意です。

【マスクをつけてもらうコツ3】肌にやさしい素材やキャラクターつきのマスクを活用 肌感覚が敏感な子にはコットン素材など、肌にやさしい素材のマスクを選んであげるのもひとつの手。耳にかかるゴムが痛い子もいるので、ゴムのかかり具合をチェックしてあげたり、耳が痛くなりにくいマスクも市販されているので、その子に合うものを探してあげるのもいいでしょう。 また、子どもが好きなキャラクターつきのものやワッペンで布マスクにワンポイントをつけてあげると、手のひらを返したように喜んで子どもがマスクをつけてくれることも少なくありません。子どもの心を引きつける、魅力的なマスクになるように工夫してあげてください。

本来、大人だってマスクをつけるのは嫌なもの。もし、子どもがちゃんとマスクをつけられたなら、それがたとえ短時間であってもほめてあげたいものですね。 マスクを嫌がるからといって、すぐに子どもの発達に問題があるというわけではありません。 「マスクをはじめ、肌に触れるものに過剰に反応する」「何度伝えても伝わらない」など、子どもとのかかわりのなかで不安を感じる親御さんに役立つ田中先生の新刊『発達が気になる子の心がわかる 幸せ子育ての手引き』(扶桑社刊)では、日常の困った! を解決するヒントが詰まっています。ぜひ、参考にしてください。 <取材・文/ESSEonline編集部>

●教えてくれた人 【田中康雄先生】 こころとそだちのクリニック むすびめ 院長。北海道大学名誉教授。児童精神科医。臨床心理士。精神保健指定医。日本児童精神医学会認定医。1958年、栃木県生まれ。1983年に獨協医科大学医学部を卒業後、旭川医科大学病院精神科神経科、同病院外来医長、北海道大学大学院教育学研究院教授、附属子ども発達臨床研究センター教授などを経て2012年より現職。発達障害の特性をもつ子どもとその家族、関係者と、つながり合い、支え合い、認め合うことを大切にした治療・支援で多くの人から支持されている。新刊『発達が気になる子の心がわかる 幸せ子育ての手引き』(扶桑社刊)が発売中。 〔2020年5/20(水) ESSE-online〕

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発達障害とLGBT 外国人母・発達障害・性的少数「26歳」の壮絶半生 フィリピン人とのダブルやLGBT、発達障害に対する社会の偏見を乗り越えて生きているショウタさん 現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。 今回紹介するのは「同じ状況下に置かれている人たちに伝えたい」と編集部にメールをくれた、26歳の男性だ。

■普通にしていても「問題児」と言われた 「15分ほど遅れそうです」。待ち合わせ場所に向かっていたとき、ショウタさん(仮名、26歳)からこんなメールが届いた。事前に注意欠陥多動性障害(ADHD)だと聞いていたので、よくあることなのかなと思う。ところが、ショウタさんはオンタイムで到着。私が不思議そうな顔をすると、笑いながらこう説明してくれた。 「いつもは途中の風景やお店が気になって遅れちゃう。だから、約束の1時間前には30分とか、15分とか、遅れるという連絡を入れるようにしているんです。同じ遅刻でも、ワンクッション置いたほうがいいかと思って。でも、今日は(新型コロナウイルスの影響で)お店がみんな閉まってたので、ぴったり着いちゃいました」

ショウタさんにはほかにも発達障害と思われる特徴があった。ノートに連絡先などを書いてもらっているときに話しかけると「すみません、ちょっと待ってください」と止められた。書くことと、質問に答えることといった2つことを同時にできないのだという。 話を聞いたのはファミリーレストラン。近くの席の人が話をすると、ショウタさんはそちらの会話に気を取られ、そのたびに私たちの会話は中断した。周囲の話し声も電車や車の音も、ショウタさんには同じような感覚で耳に入ってくるらしい。

「小学生までは『ちょっと変わってるけど陽気なヤツ』でした。でも、中学生になると普通にしてるつもりなのに、先生から『問題児』だと言われるようになって……」 ADHDと診断されたのは18歳のとき。それ以降、新しく知り合う人にはあらかじめ「ポンコツだけどいい?」と冗談めかして言うようにしている。また、起床から洗顔、着替え、持ち物確認などを分刻みの音声で指示してくれる携帯アプリを使うことで、遅刻を減らすようにしている。ショウタさんなりの自己防衛策である。 発達障害にはできることと、できないことの差が大きい「凹凸」があるとされるが、一方でショウタさんは多くの「凸」に恵まれているようにもみえた。

授業で習ったリコーダーや吹奏楽部で担当したチューバの演奏は周囲の大人が驚くほどのレベルだった。取材中、店内にはクラシックワルツが流れていたのだが、それらはショウタさんの頭の中で「音符で再現される」という。 機械いじりが得意で、ネット経由でゲームのコントローラーや携帯の液晶画面のひび割れの修理を請け負うと、1台5000~6000円の収入になる。また、英語とタガログ語は接客ができるくらいのレベル。ほかにも「一度通った道は忘れない」「車が好きで、ADHDには珍しく運転が得意」など。 経済的には余裕のない母子家庭で育ったので、すべて独学である。「興味のあることだと集中するんです」と言う。

■教師からの体罰や差別「フィリピンだからなー」 タガログ語ができるのは、ショウタさんがフィリピン人の母親を持つダブルだからでもある。また、ショウタさんはゲイ、恋愛対象は男性である。二重、三重のマイノリティゆえに幼いころからたくさんの差別を受けてきた。

学童保育では、施設側の不注意で母親の迎えの前にショウタさんが帰ってしまったことがあり、息子の姿が見えないことに驚いた母親と職員が口論になった。その数日後、職員たちが「ショウタ君のお母さんはフィリピン人だから、日本語通じないからいいよ」と小声で話しているのが聞こえたという。それ以降「みんなで遊ぶときに先生から『ショウタ君が入るとバランス悪くなるから違う遊びしてな』と言われたり、当たりが強くなった」。 中学校での昼食時、ほかの生徒はみな弁当箱を持ってきていたのに、ショウタさんだけがランチジャーに入ったカレーと白米だったことがあった。するとそれを見た教師から「ちゃんとした弁当を持ってこい」と注意された。この教師は続けて「フィリピンだからなー」とも言ったという。

教師らとの関係がうまくいかず、休みがちになったある日、生活指導の教師に体罰を受けた。「相撲でよく見る『のど輪』をされました。口答えとかはしてない。泣きながら謝ってもやめてくれなくて。息ができなくなって……。今も40代くらいの男の人の前に出ると(恐怖で)ヒッとなります」。以後、本格的な不登校になった。 その後、母親と校長と三者面談をすることに。その席で、校長はなぜか母親の手を取り、手のひらと手の甲を見ると「日本に来てから働いていない手をしているね」と言ったという。このとき、母親は生活保護を受けていた。「帰り道で母親がすごく怒っていました。僕にはなぜ怒っているのかわからなかった。でも、僕には妹が2人いるんです。小さな子どもを抱えながら働くのは難しかったと思うんですよね。今は母親の気持ちがわかります」。 母親は怠け者などではない。妹たちの手が離れてからは、飲食店の仕込みやホテルのベッドメイク、水産加工場などあらゆる仕事をして自分たちを育ててくれたという。

LGBTにとっても、日本は生きづらい社会だ。幼いころから、男の子同士が「お前ホモかよ!」とからかい合う、いわゆる「ホモネタ」を聞くたびに身が縮む思いがした。男子が少年漫画に夢中になる一方、女子と一緒にBL小説を読んで盛り上がっていた中学生のころまではまだ無邪気だったが、高校生のときに初めて男性と付き合い、自分がゲイであることを自覚すると、同時に罪悪感が芽生えたという。 専門学校では、教師から唐突に「お前、バイ(バイセクシュアル)だろ」と言われたことがある。ちょうど同性愛であることをアウティングされた大学生が自殺した「一橋大学アウティング事件」が起きたころだ。自分も暴露されるのではという恐怖から、話し方や趣味を変え、“男らしく”振る舞うようにした。

■性的虐待、貧乏、売春、非正規差別… ショウタさんは生い立ちも複雑だ。 ショウタさんは本当の父親を知らない。自分の父親は妹たちの父親とは違うことを、大人になってから母親に聞いた。養父は酒癖が悪く、母親に暴力をふるったという。さらにショウタさんに性的虐待を加えた。 「夜、母親に拒絶されて僕のところに来たんです。最後まではされなかったけど、こすりつけたり、手に握らせたり……」。小学校に上がる前、母親と幼い妹たちと一緒にこの男のもとから逃げるように引っ越ししたことを覚えている。

母親には生活保護を利用することへのスティグマ(社会的な恥辱感)があったのだろう。子どもたちが幼かった一時期を除き、生活保護は受けていない。だから、家庭はとことん貧しかった。ショウタさんはよく給食費が払えなくなった。中学生のころから、仕事で帰りが遅い母親に代わって夕飯作りはショウタさんの役割に。高校に入ってからは、アルバイトを掛け持ちし、バイト先の1つのスーパーから野菜くずや見切り品をもらっては家計を助けた。それでも、ガスや電気はしょっちゅう止められたという。 学校を卒業した後の仕事はなかなか長続きしなかった。初めて就職した大手アパレル会社では店舗で販売を担当。外国人客が多い店だったので英語のスキルが生きたが、上司からの指示を忘れてしまうことも多く、毎日にように叱責された。建築関係の会社では毎月80時間を超える残業があり、体がもたなかった。いずれも1年もたずに退職したという。

食いつめた挙げ句、ほんの一時期、男性を相手にした売春で糊口をしのいだり、数カ月間、生活保護を利用したりしたこともある。 その後、初めて障害者枠で就職。今は運輸関連の会社で契約社員として働いている。ただ、今回のコロナ禍で、正社員は補償ありの休業なのに対し、契約社員は「無給の欠勤」か「感染リスクを負いながらの出勤」の2択を迫られたという、典型的な非正規差別に遭った。収入は半減、4月の手取り額は6万円ほどだった。

ショウタさんの半生は壮絶だが、話しぶりは終始優しく、朗らかだった。自分が赤ん坊のころの写真は隣人や母親の知人などいろいろな人に抱っこされているものが多いと言い、その理由を「母親が明るい性格なんです。周囲を巻き込む力がある」と誇らしげに語る。 幼少時の虐待についても「行為の意味がわからなかったので、(養父を)憎む気にはなれないんです。むしろ性風俗で働いていたときのほうが精神的につらかった」と言う。 取材ではむしろ私のほうが怒っていた。とくにショウタさんが受けた人種差別には反吐が出る思いしかない。取材で出会う在日外国人からはたびたび「初めての差別体験は教師によるものだった」との話を耳にするが、残念ながらショウタさんも例外ではなかったわけだ。

■「貧困ではあったが、不幸ではない」 怒る私に対し、ショウタさんは「当時、母親が言葉が不自由だったのは事実。争ったりしないで『ごめんなさい、もう少しゆっくり話してくれますか』とか穏やかに言えばいいんです。僕だったらそうするな」と言う。

これに対し、私が「『フィリピン人だから』という物言いがアウト。お母さんがアメリカ人やフランス人だったら、先生たちは同じ態度を取ったと思いますか」と尋ねると、ショウタさんは「まあ、たしかにそうかもしれませんね」と言う。ショウタさんが間違っているのではない。差別される側に、差別される理由を探させる社会がろくでもないのだ。 日本には外国人差別はないという人は論外として。「努力して差別されないようにしている外国人もいる」「私の周りの外国人はみんなうまくやっている」という人は少なくない。こうした物言いに対して私は「So what?」と返したい。それは白人至上主義者の典型的な言い訳である「I have a black friend」と同じくらい不毛なことだ。日本人はいま少し「差別する側の日本人」という醜悪な現実に目を向けるべきだろう。 私の怒りをよそに、ショウタさんはそれまでの人生を「貧困ではあったが、不幸ではない」と言う。お金があれば、自分が持つ突出した才能のいずれかを伸ばすことはできたかもしれない。でも、それはこれからでもできるというのだ。

ゲイであることは母親にだけカムアウトしたが、宗教的な理由から受け入れてはもらえていない。あからさまに否定されることはなかったものの、今も時々「孫はまだ?」と聞かれるという。一方で、ショウタさんには同棲して6年になるパートナーがいる。プライベートは充実しているように見えた。 運転が得意なのでタクシーの運転手もいい。ハードウェア関係の仕事もできるだろう。語学を究めたい気持ちもある。今クラリネットを勉強しているので、いつか人前で演奏できたらいいと思う。以前、高校の教員補助のアルバイトをしたことがあるが、人に教える仕事も向いているなと感じたという。

「人生の最後に笑っていられればいい」。ショウタさんはそう言った。 本連載「ボクらは『貧困強制社会』を生きている」では生活苦でお悩みの男性の方からの情報・相談をお待ちしております(詳細は個別に取材させていただきます)。こちらのフォームにご記入ください。 藤田 和恵 :ジャーナリスト 〔2020年5/21(木) 東洋経済オンライン〕

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おうち駄菓子屋さん “おうち駄菓子屋さん”で子どもの勉強やお手伝いが捗った!実体験漫画が参考になる ストレス発散もかねて箱買いした“駄菓子”で駄菓子屋さんをオープン。子どもたちから予想以上の反響が……! 休校が続く中、子どもに家庭学習をさせることの大変さに直面している家庭は多いのではないでしょうか。発達障害のお子さんを育てるモンズースーさんのブログ「凸凹ハウス 親子で発達障害でした」で、衝動買いしたとあるアイテムで子どもの学習意欲が湧いた話が紹介されています。

休校中のため、子どもたちに毎日家で勉強を教えているモンズースーさん。しかしなかなかうまく教えられず、子どものやる気も湧かずで、お互いイライラしてしまう日々だったそうです。 モンズースーさんのストレス発散方法は「何か新しいことをする」こと。たまたま見つけた業務用駄菓子を箱買いし、家の中に“駄菓子屋さん”を作ってみました。当たり付きのアメやきなこ棒が並ぶ、どこからどう見ても駄菓子屋さんの光景です。子どもたちに買い物気分を体験させたいと、小さなおもちゃや本、くじ引きやぷにぷにすくいなどのアイテムも置いたことで、より楽しい遊び場のような雰囲気も。

最初はストレス発散のための衝動買いでしたが、家にあったハンガーラックやローテーブルなどを組み合わせ、“お店”を作ることでどんどん楽しくなってきたというモンズースーさん。最終的には「やりすぎた」と振り返るほどの完成度となりました。そしてストレスが解消されたのと同時に、意外な効果も……! 完成した駄菓子屋さんは子ども2人にも大好評! 駄菓子を食べ過ぎないようなルールを設けつつ、購入する専用のお金(印刷した子ども用のお金)を勉強、運動、手伝いなどをするともらえるシステムにしたところ、一気にやる気が向上。勉強や運動や手伝いを進んでやるようになったほか、普段は偏食で食べないようなお菓子にも挑戦するようになったといいます。わかる……家にこんな駄菓子屋さんがあったらテンションが上がってしまう!

さらに、次男くんはお金の計算ができるようになり、長男くんは買いたい駄菓子やおもちゃの金額という目標に向けて貯金するようになったのだとか。お金の使い方に関する勉強にもなってステキです。 ストレス発散だけではなく「とんでもないビフォーアフター」にびっくりする結果になった駄菓子屋さん作り。子どもたちが夢中になった理由のひとつは、大人が駄菓子や駄菓子屋さん作りに夢中になっていたこともあるのではないでしょうか。駄菓子屋さんを作った子どもが老若男女をハッピーにする駄菓子のパワーを感じます。本屋さん(漫画喫茶)など、子どもの興味に合わせてアレンジするのも楽しそうですね。

※画像提供:ライブドアブログ「凸凹ハウス」モンズースーさん (ねとらぼGirlSide) ねとらぼ 〔2020年5/21(木) ねとらぼ〕

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発達障害の子 コロナ禍と自閉症『大学教授、発達障害の子を育てる』 自閉傾向の子は、人と人との距離感がつかみにくい。 物理的な意味でも、心理的な意味でもそうだ。 成長すると人のパーソナルスペースはだいぶ広くなるが、おいおい大丈夫か、そんなに近づくと毛穴の汚れまで鮮明に見えるぞ、というところまで踏み込んでくる子もいれば、そこまで離れてると会話というよりはスマホの助けが必要だぞ、というほど距離を詰めるのに慎重な子もいる。 ちなみにぼくの子は前者で、小さいうちはその様がかわいいと言ってもらえることもあるけれど、大人になるとトラブルにしかならないやつである。困った。 で、困っていたら、このコロナ禍である。 お店や施設の「社会的距離」対応も進み、レジ前の行列に1m間隔、2m間隔のバミリがしてある。 まるで、店舗自体が構造化された学びの場になったみたいだ。 「他の人が不快にならない距離で話そうよ」とか、 「いい感じに間を空けようよ」などと、いくらゆってもなかなか感覚をつかめなかった子も、 「ああ、この距離が人と人との適切な間隔か」と、秒で理解できる。

心理的な距離もいろいろ無効化された。 心理的な近しさは、言語以外にも様々な箇所で表出する。身振り手振りや、間の取り方、ちょっとした視線の動きまで。これを追うのは、とっても難しい。 でも、対面でのコミュニケーションの機会が少なくなり、オンデマンド映像やチャットで教育や友だちとの会話が進むいま、そういう情報はかなり削ぎ落とされている。 字句とその意味だけなら、理解できる子も多い。繊細微妙な心の機微や空気は難易度が高いけれども、文章は読める。なので、遠隔授業になって、むしろ学習が円滑に進んでいる側面もある。

ぼくもいいことがあった。 ぼくはけっこう潔癖症である。いや、家とか研究室とかとっても汚いというか、地層のように書類が積み上がって、ド○キの店内のような様相を呈しているので、内情を知っている人には何が潔癖症かと怒られそうだが、油に弱いのである。 ぼくは授業にしろ、本を書くにしろ、プログラムを書くにしろ、ゲームで遊ぶにしろ、ほとんどキーボードを叩いている。物理的な動きで言えば、一日中ほとんどキーボードを打ち続ける人と形容して間違いない。

しかも打鍵スタイルが悪い。かなり筆圧が高いわりに、キートップを斜めにスライドするような叩き方をする。だいぶうるさくて、新幹線のなかで嫌われるあれだ。 この叩き方は、指先に皮脂がたまるなど、ちょっとでもぬめりを感じると、とたんに生産効率が落ちる。なんだか気持ち悪いのである。タイプミスも多くなる。ポテチ指など最悪である。 なので、マイコンを家に迎えて以降は、子どもの頃からずいぶん頻繁に手を洗うようになった。冬になると、周囲に驚かれるほどにかさかさである。いたい。 見栄えも悪いし、でも仕事に使う指なので自分が快適に感じる環境は保ちたいしと堂々巡りするのだが、コロナ騒動でみんな手洗いの回数が増えた。別にそれで手のかさかさが減るわけではないけど、「なんだかあの人よく手を洗うなあ」という目で見られなくなった。だいぶ気が楽である。 お付き合いの飲み会などもとても苦手だったけれども(そんな時間があったら、家に帰ってアニメ見たい)、からんとなくなった。 他にも集めれば、たくさんの事例があると思う。自閉症と自粛生活はなんだか相性がいい気がする。

もちろん、人と直接会うことはとても重要だし、社会の基本構造がそうである以上、自閉傾向の子も、それに馴染んで学んでいく努力が必要である。でも、いくつかの選択肢があって、たまには対面以外のやり方も選べるとなれば、とても助けられる人や、今よりうまくやれる人は多いと思う。 これから日常を取り戻して行くであろう社会のなかで、今回の騒動を機に、少し選択の幅が広がるといいなと思う。 岡嶋裕史(おかじまゆうし) 1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務、関東学院大学准教授・情報科学センター所長を経て、現在、中央大学国際情報学部教授、学部長補佐。『ジオン軍の失敗』(アフタヌーン新書)、『ポスト・モバイル』(新潮新書)、『ハッカーの手口』(PHP新書)、『数式を使わないデータマイニング入門』『アップル、グーグル、マイクロソフト』『個人情報ダダ漏れです!』(以上、光文社新書)など著書多数。 〔2020年5/22(金) 本がすき。〕

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発達障害の子の家庭のサポート <傾向ごとに解説>発達障害の傾向があるわが子 家庭ではどうやってサポートする?〈AERA〉 親の声かけが大切になってくる 休校延長の地域も、登校が始まった地域も、まだまだ家で子どもと過ごす時間が長いという親がほとんど。そういった状況の中で気になるのが、わが子の言動や行動です。「AERA with Kids春号」(朝日新聞出版刊)では、発達障害の傾向がある子を家庭でどうやってフォローすればいいのか、また、小学校でどのような支援が受けられるのか、専門家に話をうかがいました。       *   *  * 長年多くの発達障害児に寄り添ってきた、どんぐり発達クリニック院長の宮尾益知先生はこう断言します。 「発達障害がある子たちは、十分にがんばっています。それでもうまくいかない。だから『がんばれ』は必要ありません」 筑波大学附属大塚特別支援学校で生徒を見守る佐藤義竹先生も「障害は本人のせいではなく、環境とうまく合っていないだけ」と言います。 発達に凸凹がある子ほど「叱る」より「ほめる」が重要です。ただ、ほめ方にもポイントがあるといいます。

「ADHD(注意欠如・多動性障害)傾向で片づけが苦手な子には、整理する箱を色分けする、本棚と本の背表紙に同じ色のシールを貼るなど、片づけやすい環境を整えてあげる。少しでも上手にできたらほめてください」(佐藤先生) 一方、ASD(自閉症スペクトラム障害)傾向がある子への効果的な“ほめ方”は、少し異なるようです。宮尾先生はこう言います。 「ASD傾向の子は自分の世界をとても大切にします。親はその世界観に寄り添ってあげて。遊んでいる隣で一緒に本を読んで空間を共有するだけでも、愛されていると感じて安心します」 それぞれの発達障害の傾向がある子への接し方や声かけ例をまとめました。一人一人の特性に合わせて対応は異なりますが、参考にしてみてください。

【ADHD傾向の子は…】 ADHD傾向の子は特にほめると伸びて、逆に叱られるとやる気がなくなります。素晴らしいことをしたときだけほめるのではなく、「朝、起きられた」「5分座って食べられたね」など当たり前のことをほめてください。よかったことを復習し、その上で「次、こうしてみようか」と促す。その積み重ねが正しい行動につながります。(宮尾先生)

・OKの声かけ例/「〇〇〇が上手にできたね」「次はこうしたらもっとよくなるよ」 ・NGの声かけ例/「また忘れ物をしたの!?」「少しくらい落ち着きなさい!」 【ASD傾向の子は…】  ASD傾向がある子は、新しいことが苦手でパターン化した行動を好みます。「がんばって」など抽象的な言葉がけより、事前に細かく指示を伝えイメージさせることが大切。その際、「学校の教室も幼稚園の教室も同じだね」「バスに乗れたね。飛行機も一緒だよ」など、共通する部分を伝え、予習させると安心します。(宮尾先生)

・OKの声かけ例/「〇〇と××は同じだね」「前にもやったことがあるね」 ・NGの声かけ例「とりあえずやってみよう!」「明日から一生懸命がんばろう」

【LD(学習障害)傾向の子は…】 学習障害は「教科書が読めない」「数の概念がわからない」「ノートが取れない」といったことから気づきます。最近は通常学級でも「文字を拡大する」「ルビを振って音読する」「タブレットを使う」など合理的配慮をしてくれる学校も。楽しくその子に合った勉強ができるよう、学校とも相談してみてください。(佐藤先生)

・OKの声かけ例/「前より書けるようになったね」「タブレットを使ってみようか」 ・NGの声かけ例/「このくらいは読めないとね」「何回教えたらわかるの?」

発達障害で怖いのはストレスを抱えた結果、思春期以降、うつや不登校、暴力行為など二次障害が起きてしまうこと。家庭でこそ、理解と安心感を与えてください。 では小学校ではどんなサポートがあるのでしょうか。特性に合った配慮を受けられる特別支援制度とはどういうものなのでしょうか? 発達に特性がある場合、小学校入学後でも進路に悩む親は少なくありません。公立の普通学校の特別支援学級に移るのか、通級指導学級/特別支援教室を利用するのか、何を基準に決めればいいのでしょうか。「迷ったら一人で悩まず、まずは入級・入室相談を受けてみてください」と佐藤先生は言います。

「まずは、その子にどんなニーズがあるかを知ることが大切です。心理検査や行動観察を経て、医師や臨床心理士、教育委員会の担当者などが多角的・専門的な見識から方向性をアドバイスしてくれます」 小学校では、子どもの特性に合わせて次のような特別支援制度があります。

【通級指導学級/特別支援教室】 通常学級にメインで籍を置きながら、週に数時間、必要な個別指導を受ける。軽度の発達障害、またはその傾向がある子向け。従来は近隣の拠点校に通う通級指導学級だったが、2016年度以降、東京都では各公立小学校に教室を設ける特別支援教室の導入が進む。年度途中に利用を希望する場合は、担任を通じて学校に相談し、行政の就学支援委員会での審査を受けて利用の可否が決定される。

【特別支援学級】 軽度~中度の発達障害があり、通常学級での学習が難しい児童が、少人数できめ細かな教育や指導を受ける。個々の理解度に合った学習指導、情緒教育、運動、コミュニケーションスキルなどを学べる。給食や休み時間、一部の授業は、通常学級で受けることもある。

【特別支援学校】 心身の障害や知的障害等により生活や学習の困難が多い児童・生徒のための学校。幼稚部から高等部まであり、身体・知的障害者の手帳を持つ子が、将来の自立に向けて、一人一人に合わせたプログラムの教育を受ける。1クラスあたり3 ~ 5人程度の少人数制で特別支援学校教諭等免許も取得した教員が指導する。

ただ、特別支援学級や通級指導学級を勧められても、どうしても親が納得できないケースもあるかもしれません。 「そんなときは、学校の身近な先生に相談をしてみてください。入級・入室相談は第一に保護者や本人の希望を踏まえて皆が納得できる支援方法を探るプロセスであり、一方的な通告ではありません。実際に特別支援学級や通級指導学級等の見学をして、先生と話してみてもいいと思いますよ」

通級指導学級を利用した場合、親はいじめや学力の伸びを心配するかもしれません。 「保護者だけでなく、お子さん自身も『どうして自分だけ別のクラスに行くの?』と感じるかもしれませんね。でも集団の授業では理解が難しい子でも、1対1の丁寧な学習支援を通して理解できたり、コミュニケーションの指導を受ければ対人関係が楽になったりもします。支援学級や通級は、その子が持つ能力や良さを伸ばすためのものと考えてください」

と佐藤先生。学校の中に多くの相談先を見つけることも重要だと言います。 「担任、学年主任、コーディネーター、カウンセラー、養護教諭などいろんな先生とつながって、困りごとや必要な配慮を、みんなで共有することが支援の基本です」(佐藤先生) 発売中の「AERA with Kids春号」では、発達障害の基本的な情報や体験談なども詳しく紹介しています。(取材・文/玉居子泰子) 〔2020年5/22(金) AERA dot.〕

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修学支援制度 「学費払えない…」修学支援制度、専門学校の4割対象外 国公立大100%、私大97% 低所得世帯の大学生や専門学校生らを対象にした授業料や入学金の減免や、給付型奨学金を支給する修学支援制度が4月に始まったが、熊本県内の専門学校で対象となるのは6割弱にとどまっている。知らずに対象外の学校に進学した学生や親から戸惑いの声が上がっている。

「給付型奨学金を申し込もうとしたら学校側から対応していないと言われ、寝耳に水だった。どうやって学費を賄えばいいか…」 熊日の「SNSこちら編集局」に声を寄せた人吉市の女性(52)は、夫と一緒に勤めていた会社が昨年倒産。夫は自営業を始めたが収入は生活費に消え、再就職した女性の収入も月10万円ほどで、生活は苦しい。 子ども3人のうち長男(22)は今春、熊本市内の専門学校に入学。同制度の支援対象となる世帯収入や成績などの要件を満たしているため申請しようとしたが、できなかった。授業料は2年間で約160万円。やむなく、返済が必要な貸与型奨学金を申請した。

長男は軽度の発達障害があり、大学を2年半で中退。在学中に借りた貸与型奨学金約150万円の返済も今後必要になる。女性は「やっと一歩踏み出せたところだった。学費が払えず中退となれば今度こそ引きこもってしまうかも」と心配する。

制度は住民税非課税世帯やそれに準じる世帯を対象に、国や自治体が実施。減免や給付の額は世帯収入や校種などによって違い、私立専門学校なら年間最大約59万円の授業料減免、同91万円の奨学金給付を受けられる。 対象となる学校は定員充足率や財務状況の公表といった要件を満たし、国や都道府県などへ申請する必要がある。文部科学省の3月末のまとめでは、国公立大と高専は100%、私立大は97%が対象となっているが、専門学校は62%にとどまる。県内の専門学校では45校のうち対象は26校(58%)。 対象校は文科省や県のホームページで公表されているが女性は知らず、学校からの説明もなかったという。県私学振興課は「受験の参考となるよう対象校は随時公表しており、よく確認してほしい」と話している。(深川杏樹)

◆「SNSこちら編集局『それ、調べます』」は、読者から寄せられた身近な疑問や困りごとを、記者が深掘り取材する双方向型の調査報道企画です。LINEで「友だち」追加していただくと、取材班への情報提供やチャットでのやりとりができます。意見募集やアンケートなども実施します。投稿フォームなどからの情報提供も受け付けています。https://kumanichi.com/localjournalism/ 〔2020年5/22(金) 熊本日日新聞〕

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性教育 カルトが禁じた性教育 元信者夫婦が向き合う「万人の悩み」恥じらい超え、わが子に教えるため必要なこと カルト宗教の元「2世信者」で、漫画家のたもさん。しどろもどろになりながら、付き合いたての彼氏と、将来設計について話し合うのですが……=たもさん提供 わが子が年頃を迎えると、心配になるのが、パートナーとの性的な交わり。カルト宗教の元「2世信者」で、小学5年生の息子を育てる漫画家・たもさんも、その一人です。性交や避妊の方法など、正しい知識がなければ、大切な人を傷つけかねません。しかし過去に属した教団では、性教育が禁じられ、大人になった今も口に出すのがはばかられてしまうといいます。「万人の悩み」でもある、このテーマ。恥じらいを超え子どもと向き合うためには、何が必要なのでしょうか? たもさんの描き下ろし漫画から考えます。

【漫画全編はこちら】「こっこっ子どものことなんだけど…」元カルト2世の恥じらい、宗教が抱かせた罪悪感 「淫行」禁じながら、避妊は教えない宗教 ちはると寝床についた、たもさん。スマートフォンを操作していると、あるニュースについてのネット記事を見つけます。中学校で、避妊や中絶といった話題を教えることに、賛否が出ているという内容でした。

「性交渉は家庭を持つまで控えるべき」「欲望を抑える性道徳が必要」。反対派の主張に触れ思い出したのは、かつて属したカルト教団「エホバの証人」(JW)の教えでした。「淫行と姦淫(かんいん)」を避けよと説きながら、避妊の方法を一切伝えなかったのです。 過剰なほど「清さ」をよしとする教団の姿勢は、たもさんの私生活に影響を与えました。

同じ2世信者で現在の夫・カンちゃんと付き合い始めた頃のこと。いずれは結婚し子どもを授かりたい。でもしばらくは、2人だけの時間も大事にしたい……。そんな気持ちを打ち明けようとしたものの、「はしたないと思われるのでは」と不安になってしまったのです。 「セックスしたくなったときどうするか」 顔を真っ赤にし、汗をたらしながら、たもさんは本心を伝えます。一方、カンちゃんはその様子を見て、動じもせず、淡々と答えるのでした。「子ども欲しいけど、2人で旅行とかしたいし、1年くらい避妊する?」「じゃあ、ゴム買いに行く?」

結婚後も、なかなか言い出せなかった、性の話題。「今の若い子たちはどうなんだろう」「雰囲気に飲まれて、(相手からの性的要求を)断れなかったりするのかな」。気になったたもさんは、ネット上にヒントを求めます。 すると、避妊法を紹介するウェブサイトに行き着きました。コンドームや低用量ピルなど、一般的な器具のほか、日本では販売が許されていない製品も数多く存在するーー。掲載されていた情報は、学校ですら教わることがなかったものです。 実はJWでは、性を軽視する教義に不満を持ち、脱会する若者が後を絶ちませんでした。更に望まぬ妊娠・出産を経て、子連れで教団に戻るケースまであったのです。

「セックスするな、という教育は非現実的だ」「セックスしたくなったときどうするか、教えた方がいい」。たもさんは、若者を不幸にしかねない「大人の意向」に、強い疑念を抱きます。 女性が子どもを産むことは、”義務”ではなく”権利”なのではないか。相手を尊重して、自分から備えるようにしないとーー。そう思い至った後、わが子の寝顔を眺めながら、静かに祈るのでした。「ひとりで泣いたり悩んだりする女の子が、少しでも減りますように」 「話すのに抵抗ある」は万人の悩み 「望まない妊娠を防ぐ」という、今回のテーマ。たもさんは漫画を描き始めるにあたり、自らのツイッターアカウントで、避妊に関するアンケートを行いました。JWの元信者と、そうでない人の双方が対象で、認識に差があるか調べるのが目的です。

するとコンドームなどの避妊具の使用率は、JWと関わりを持っていた人の方が、やや低いという結果に。「避妊具についてあまり知らない」「宗教的にふさわしくないと思っていた」という項目を選ぶ回答者も、一定数いました。 様子が異なったのが「セックスや避妊についてパートナーと話すのに抵抗がある」という質問です。「はい」と答えた割合は元信者の方が多かったものの、それ以外の人と大きな差はありませんでした。性の悩みは、立場を問わず普遍的である、と言えるのかもしれません。

たもさんは、こんなエピソードも教えてくれました。先日、息子の同級生のママ友に「わが子には、恋人に触れる前に同意を取ることを教えたい」と伝えたときのこと。「いちいち確認するの? ムードもへったくれもない」。大笑いしながら、そう返されたそうです。 「最近、新型コロナウイルスの影響で、中高生の妊娠相談が増えている、というニュースも耳にしました。セックスをするのであれば、互いに同意をとり、避妊するのが当たり前にならないと……。大人の一人として、歯がゆい思い。性教育の道のりは、まだ長そうです」 執筆協力・NPO法人ピルコンからのアドバイス 2018年3月、東京都の公立中学校で、性交や避妊法に関する授業が行われました。これを都議の一人が「不適切」と問題視し、教育委員会を巻き込む議論に発展したのです。

国の学習指導要領には、「中学校で妊娠の経過は取り扱わない」とあり、授業で性交に触れるべきではないとも解釈できます。一方、都教委が18年夏、都内の公立中の校長に対し行った調査では、半数近くが「要領にない指導も必要」と回答しました。 更に、性教育に関わる専門家や団体からも、「避妊や性犯罪などの知識も教えるべきだ」との声が続出します。都は19年3月、教員向けの指導書「性教育の手引」を改訂。保護者全員の理解を得るなど、一定の条件下で、要領を超えた範囲の授業も容認したのです。

厚生労働省の統計によると、18年度の人工妊娠中絶件数は、年間で約16万件に上ります。これは年間出生数の6分の1ほどの数に相当。10代の中絶件数は1.4万件近くで、20代以上の割合は全体の9割以上にあたります。正しい性の知識は、全ての世代において必要であると言えるでしょう。 国際的には、発達段階に合わせ、5歳から性教育を行うことが推奨されています。国連教育科学文化機関(ユネスコ)などが作成した指針によれば、中高生の年齢で、妊娠検査や性的な関係の同意、不妊についても学ぶべきとしています。

指針が扱うテーマは、家族の多様性、ジェンダー平等、性情報の問題、健康的な人間関係に至るまでさまざま。しかし、これにより「性教育によって性交年齢が早まった」との報告は届いておらず、各国の研究によると、むしろ性行動が慎重になることがわかっています。 日本では、世界でスタンダードとされる避妊法が普及していないなど、多くの課題があります。自分自身の体を守り、人生を選択する力を育むため、性教育をアップグレードしていくことが、年齢を問わず求められているのです。          ◇ ・たもさん:10歳の時に母親に連れられてカルト宗教に入信。進学や夢、友人関係など、多くのものを宗教による制限のために諦めてきたが、息子の病をきっかけにカルト宗教への違和感を強め35歳の時に脱退。その後アメーバブログ「たもさんのカルトざんまい」やTwitter(@tamosan17)などで細々と活動中。著書に、『カルト宗教信じてました』『カルト宗教やめました』(ともに彩図社刊)がある。 ・NPO法人ピルコン:正しい性の知識と判断力を育む支援により、これからの世代が自分らしく生き、豊かな人間関係を築ける社会の実現を目指す非営利団体(公式サイトはこちら)。

【連載・カルト脱会後に困った「性の悩み」(#カル性)】 元カルト2世信者の漫画家「たもさん」は、幼い頃から性的な話題を禁じられてきました。最近、思春期に差し掛かった息子の言動と向き合っています。下ネタブーム、好きな人との交わり方…どう正しい情報を伝えればいいの? 親なら誰もが抱えるであろう悩みについて、一緒に考えてみませんか? 隔週水曜日配信。 〔2020年5/20(水) withnews〕

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小学0年生 文科省が「小学0年生」導入を検討 SNSでは「幼保の時間を奪わないで」「議論が不十分」などの声 新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期休校が続く小学校について、政府は9月入学の検討を続けています。 この実施案の一つとして、文部科学省が「小学0年生」の導入を検討しているとFNN(フジニュースネットワーク)が報じており、SNS上で議論を呼んでいます。

●「小学0年生」の盛り上がりは? FNNが小学0年生について報道し、多くのメディアでニュースがシェアされた5月20日12時に、トレンドが一気に盛り上がっています。その後もSNSで多くの人が意見を述べるなど、反響を呼んでいます。

●幼稚園年中生は2021年3月で卒園 SNSでは賛否両論 報道によれば、小学0年生の対象となるのは、現在の幼稚園年長生(2014年4月2日~2015年4月1日生まれ)と年中生(2015年4月2日~6月1日生まれ)などで、2021年3月31日に幼稚園などを卒園し、同年4月1日から8月31日までの期間を小学0年生として過ごします。 今の年中生は年長生に上がらず、卒園して小学校へ進学します。また、小学校は現在の6年制から6.5年制へ移行することになります。 この案について、SNS上では賛否の声が挙がっています。ポジティブな意見としては「学習の遅れが不安な子は安心かな」「学習サポート期間は必須だから、あっても良いと思う」「最も現実的で、全学年の子どもへの影響が少ない」といった声が聞かれます。9月入学のほうが子どもの学習面には良く、それを円滑に勧める施策として評価する声が多いようです。

一方でネガティブな声は、準備不足な点と子どもたちが犠牲になってしまう点に集中しています。 前者では、教員不足の問題に触れるツイートや、「幼児教育では発達段階に合わせたカリキュラムがあり、それぞれの学年で学ぶべきことがある」「1.5年生などを用意して学びの場を増やせばいいのでは?」など、特に教員の確保や教材・カリキュラムの準備について議論が十分なのか懸念する声が聞かれます。 後者は「時間かけて考えないと、子どもたちが被害者になる」「いきなり友達と離される子どもたちのこと考えて」「幼稚園で過ごす貴重な時間を大人の都合で奪わないで」といった意見が見られます。 さらに「3月末で終わらせる案も考えて」「きちんと時間かけて議論して」など、9月入学ありきで議論が進んでいるように感じて不満な人も見られます。いずれにしても、議論が不十分と感じている人は少なくないようです。

●「年中さんは今年小学校受験?」「就職でも苦労してしまう」など、将来を案じる声も また小学0年生が実施されると、年中生は年長に上がることなく小学校へ進学するため、今年が小学校受験の年になります。そのため「何の準備もできてないんじゃ?」など、受験生を案じる声も少なくありません。また、学校の開始時期ばかりが議論されている現状に対して「受験日程や飛び級制度などもちゃんと検討して」といった意見も見られます。 さらに「今の年中生は受験も就職も倍率が高くなる」「進学、就職のたびに人数過多とか問題が起きそう」「小学0年生は一生かけて苦労する」など、将来的な不利益を被る恐れを懸念する人も少なくありません。 この他にも「小学0年生より、目の前の子どもたちへの支援が必要だと思います」「休校の遅れをフォローするための9月入学だったのに、もう今の最高学年の子たち忘れられてそう」といった、今の子たちを見ていないという批判も見られます。

SNS上では、子どもたちの今と将来を犠牲にしないためにも、よりしっかり議論して欲しいと望む声が多いようです。 ●調査概要 調査期間:2020年5月20日 調査対象:Twitter 調査件数:1809 件(10%サンプリング) 調査キーワード:小学0年生 調査方法:対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析 備考:実数に近づけるため件数を100%に補正 渡辺成吾 〔2020年5/20(水) ねとらぼ〕

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「EdTech(エドテック)」 「パソコンやスマホも、学習の必需品になる」 EdTechが教育にもたらす効果とは? 新しい教育のカタチを考える EducationとTechnologyをかけ合わせた造語「EdTech(エドテック)」。教育改革の新たなキーワードとして注目される一方、その意義や効果については、まだまだ認知されていません。EduA編集部では、経済産業省で「未来の教室プロジェクト」を主導する浅野大介さん、EdTech研究の第一人者であるデジタルハリウッド大学院大学教授の佐藤昌宏さん、EdTech導入校である千代田区立麹町中学校前校長(現・横浜創英中学・高等学校理事/校長)の工藤勇一さんを招き、EdTech座談会を開催。前編では3者にEdTechの意義と導入の背景、その学習効果などについて語っていただきました。

左から)工藤勇一さん、佐藤昌宏さん、浅野大介さん パソコンやスマホは、ノートであり鉛筆である 浅野 2019年11月、政府は「全国の小・中学校に通う児童・生徒に1人1台のパソコンを整備する」という方針を固めました。今後は、教室での学びの中でも、生徒たちがインターネットを通じて世界中の情報を自力で探し当て、情報の真贋(しんがん)を考えながら、自分なりに編集するチャンスが飛躍的に増えます。また、さまざまな教科の場面でもEdTechの活用も進んでいくでしょう。

佐藤昌宏・デジタルハリウッド大学院大学教授 佐藤 保護者や先生からは、EdTechはAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など、最新テクノロジーを活用した教材やサービスだと思われがちです。もちろん、それらもEdTechに含まれますが、それだけではありません。

スマートフォンやパソコンを用いたオンラインの動画講座や、学習内容やスケジュールを記録するアプリなども含まれます。つまるところ、EdTechとは「デジタルテクノロジーを活用した教育のイノベーション」と言えるでしょう。

私たちの社会において、テクノロジーは欠かせない存在となりました。一方で、「教育現場にテクノロジーを取り入れる必要はあるのか?」と懐疑的に考える人は少なくありません。

私は「EdTech活用は当然のことだ」と、より多くの人が認識すべきだと考えています。なぜなら、EdTechがもたらす新たな可能性は、子どもたちの学びや人生をより豊かにしてくれると信じているからです。 浅野 インターネットは、電気・水道・ガスといったライフラインに等しい存在になりました。同様にパソコンやスマホも、これからはノートや鉛筆と同じ、「学習のための必需品」になるでしょう。

そもそも、私が経済産業省で「教育産業室」を立ち上げたのは、企業にせよ地方にせよ、この国の中からイノベーションがなかなか起こらなくなっていることの原因として、教育が挙げられると思ったからです。私たち自身、「自ら課題を設定し、その解決に向けて情報を集め、整理・分析し、発信する力」が弱いことの根本的な原因は教育であり、そこから変えないといけないと考えました。 佐藤 先生が一方的に教え、生徒が受け身で学ぶ従来型の教育では、そうした資質・能力を育むことは極めて難しいですよね。

浅野 仰るとおりです。課題は生徒一人ひとり違うわけですから、一斉・一律の受動的な授業ではなく、個々が自立して必要な学びを選択できる授業にすべきだと思います。また、従来の科目の垣根にとらわれるのではなく、実際に世の中にある問題などを取り上げて、解決への道筋を探究することも大切です。こうした教育を実施するための手段として、EdTechは必要となるのです。

工藤勇一・千代田区立麹町中学校前校長(現・横浜創英中学・高等学校理事/校長) EdTechを活用した「個別最適型」の授業は効率が良い 工藤 私が校長を務めていた麹町中学校では、授業中に「授業に参加しない生徒」もいました。例えば、帰国子女で英語の授業を受ける必要のない生徒は、教室外で自分にとって必要な勉強をしています。「カフェテリア」という広いスペースで行う数学の授業では、生徒たちが好きな場所に座って、タブレット教材の「Qubena(キュビナ)」に取り組んでいます。

キュビナを使い、数学の学習を進める生徒たち 一斉教授型の授業は生徒全員に情報を伝えられるため、一見効率的に見えます。しかし、学習理解が深い生徒にとっては無駄が多いですし、浅い生徒にとってはペースが速くてついていけない。単元によって理解度も異なるので、完璧に授業スピードが合う生徒は1人もいません。その結果、全体的な進度を見ると非効率な学びになっているのです。

それに対して、EdTechを活用した個別最適型の授業は、一見するとカオスで生徒たちが本当に勉強しているのか把握しにくい。しかし、一人ひとりを見ていくと、効率的な学習ができていることがわかります。得意な単元は早く進められ、苦手な単元は時間をかけられるので自分のペースで学べる。分からない箇所があれば、生徒同士で教え合うことで、より深い学習理解が得られます。

実際、麹町中では年間指導計画に基づく従来の授業時間を約半分に短縮できました。それによって浮いた時間を活用して、次の学年の学習範囲まで進めたり、探究的な学習を行ったりしています。

浅野 こうした学び方がスタンダードになると、浮いた時間でより深い学びを得られるようになります。また、1人1台のパソコンとEdTech教材があれば、不登校の子どもたちにも、個別最適化された学びの環境を提供できるのも大きなポイントでしょう。 ただ待っているだけで学べるなんて、社会に出てからはあり得ない 浅野 麹町中がキュビナを活用しているように、他の学校でもさまざまなEdTechツールを活用した実証事業に取り組んでいます。こうした実証事業で得られるデータをもとに、全国の学校でも個別最適化された学びの環境を選べるようにしたいと考えています。

工藤 学習の仕方も学校によって異なるでしょうね。同じキュビナでも、他校では麹町中のように騒がしい環境ではなく、静かな空間で活用しているかもしれません。

麹町中にはいろいろな生徒がいるので、その子がやるべきことを自身で考え、授業時間内に進めればいいという考え方です。見方を変えれば、これは「学習者中心の学校運営」になるのかもしれません。 ただ待っているだけの受け身の授業で学べるなんて、社会に出てからはあり得ない環境ですよね。友だちと相談しながら学び、解決できなければ先生を呼ぶ。これは世の中で生きていくためのスタイルそのもの。EdTechには、そうした実社会での学びの姿勢を示してくれる可能性もあります。 <メモ> Qubena(キュビナ) :AIが一人ひとりの習熟度に合わせ、最適な問題を出題するタブレット教材。小学算数・中学数学の学習指導要領をカバーし、タブレット端末とインターネット環境があればどこでも学習できる。先生用の管理画面では児童・生徒の学習履歴をリアルタイムに管理可能。全国の公立・私立の小中高等学校100校以上で利用されている。

(撮影:小野 奈那子 編集:野阪 拓海/ノオト) 多田慎介 ライター 〔2020年5/19(火) 朝日新聞EduA〕

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熊本学習支援センターオンライン指導。 不登校生 オンライン、心地よい距離感 「3密」を避けるため、熊本学習支援センターが新たに導入したオンライン指導。集団生活になじめない子どもたちの受け皿を目指す=熊本市中央区 「Xの5乗の係数を求めなさい、だって」 11日午後、不登校の子どもたちに学びの場を提供する熊本学習支援センター(熊本市中央区)で、自宅にいる高校2年の女子生徒がパソコン画面を通してボランティアの大学生に質問していた。 センターは県内私立校の教職員らでつくる団体が運営し、子どもたちにマンツーマンで指導してきた。密閉、密集、密接を避けるため3月から原則休業、代わりにこの日始めたのがオンライン指導だ。 対人関係がうまく築けず、集団生活になじめない子どもたち。センターに通うことすらできず、家に引きこもるケースも多い。オンラインなら家にいながらつながれる。目指すのは、不登校の子どもたちの新たな居場所づくりだ。

 「大人数でいるのが苦手。オンラインも1対1じゃないと嫌だ」。小学校から不登校という熊本市の中学2年の男子生徒は当初、熊本学習支援センター(同市中央区)に通うこともできなかった。人といると過度に気を使い、消耗する。今は生徒が少ない週末に顔を出す程度。オンライン指導には前向きだ。  自分だけ不登校だと思うと孤立感も募ったが、コロナによる休校は「学校に行っていないのは自分だけじゃない」と気楽にさせてくれた。学校再開後もオンライン指導があれば、孤立感も薄らぐかもしれない。

文部科学省によると不登校の小中高校生は2018年度、全国で約21万7千人。県内でも3170人に上り、過去10年で最多となった。不登校の要因は「友人関係を巡る問題」が目立つ。 「不登校の子どもは不安でいっぱいで、本心では人とつながりたいと思っている。オンラインは今後、そのツールになり得る」。元高校教諭でセンター長の仙波達哉さん(65)は期待する一方、「基本は対面指導。これでいいのかという疑問はある」とつぶやいた。

中学3年の男子生徒は2年の秋、学校の雰囲気が嫌になり不登校になった。クラス替えがある進級時に復帰しようと思っていたが休校で出はなをくじかれた。 不登校期間が2カ月延びた上に外出自粛。家でもんもんと過ごす中、唯一の楽しみがオンラインゲームのチャット機能を使った友人との会話だ。「人間って1人でいると心細くなる。だれかとつながっているという安心感を求めるのは、生理現象みたいなもの」 学校は好きだが、友人との関わりに煩わしさも感じていた。オンラインの世界では相手を選べ、嫌な人とはつながらなくていい。「距離感が調整できるのが魅力」だという。

一方で、オンラインで話していると、実際に会いたくもなる。今の居心地の良さと引き換えに“リアル”な充実感を求める自分もいる。学校に戻れば、その距離感に戸惑いを覚えるかもしれない。 「今年は受験の年なので、学校再開後は歯を食いしばって登校する。不安はたくさんあるけれど、今の生活には踏ん切りを付けなきゃいけないと思っている」(福井一基)      〔2020年5/20(水) 熊本日日新聞〕


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コロナ後“日常”に戻れない 「コロナ後“日常”に戻れない人もいる」ブログ大反響 乙武洋匡が伝えたかったこと〈AERA〉 乙武洋匡(おとたけ・ひろただ)/1976年、東京都生まれ。98年、早稲田大学在学中に書いた『五体不満足』が600万部のベストセラーに。他に『四肢奮迅』など著書多数(撮影/写真部・掛祥葉子) 乙武洋匡さんのコラムに多くの反響が寄せられた。新型コロナで大変な日常のなか、気づけなかった視点を指摘してくれたからだ。社会を変えるきっかけにしなければならない。乙武さんがAERA 2020年5月18日号で、コロナ後の社会に望むことを語る。       *  *  * ――作家の乙武洋匡さん(44)は4月6日、ブログでコラムを発表した。自由に仕事もできず、学校にも通えず、遊びにも行けない現状を<しんどいですよね>とつづり、こう書いた。 <でもね、知ってほしいんです。この世の中には、コロナが蔓延する前から、そうした生活を強いられてきた人々がいることを。そう、私たちの社会には障害や病気とともに生きる人々がいます> 新型コロナウイルスが終息して多くの人が元の日常に戻ったとしても、<みなさんの“日常”に戻れない人々がいることを忘れずにいてほしい>とし、急速に広まりつつあるリモートワークやオンライン授業などの<選択肢にあふれた世の中になってくれたら>と訴える内容だ。

この発信に、多くの人たちから「顔面をグーで殴られたよう」「目を覚まさせられた」という声が上がり、大きな反響を呼んだ。どんな思いで言葉を連ね、発信したのだろうか。 コロナの影響で多くの方々の生活にさまざまな制限が加わっています。ただ、私の周りの障害や病気を抱える人たちの中にはそれほど影響を受けていない方がいるのに気づき、コロナの影響で大きく制限を受けているのは今まで自由に動き回れていた人たちなんだと思いました。 例えば、車いすユーザーは満員電車で通勤ができず労働市場から排除されてきたし、病気で長期入院しているお子さんや、何らかの事情で不登校状態にあるお子さんは、学びたい意欲があっても「公教育」から排除されてきました。

今、行きつけの飲食店に行けずつらい思いをしている方も多いと思うんですけど、車いすだともともと自由に行けるお店がびっくりするほど少ないんです。 私自身はありがたいことに働くこと、学ぶことにはそこまで制限を受けてきませんでしたが、エンターテインメントという部分では、音楽が聴きたくてもライブハウスはバリアフリー設備のないところが多く、たとえ誰かに抱えてもらって会場に入れても、オールスタンディングのことがほとんどで所在がなかったり、危険だったりして、楽しむのは難しかった。 当事者たちはリモートワークやオンライン教育、オンライン配信の導入を強く求めてきました。オプションさえあれば困る人を減らすことができるのに、少数派の意見は聞いてもらえませんでした。でも、いま多数派の人たちが困ったら、急激に世の中が変わろうとしている。だから少しでも多くの方に、一部の人々が抱えてきた困難を自分事としてとらえてもらいたいと、あのブログを書きました。 もちろん、しんどい思いをしてきたのは障害や病気を抱える人だけではありません。

志村けんさんが亡くなられて、私たちが非常に胸を押しつぶされたのが、コロナで亡くなると家族であっても死に目に会えないということ。それは、同性婚ができない同性カップルの方々がこれまで抱えてきた悩みに通ずるものです。彼らはご遺族の意向によっては葬儀に参列させてもらえないこともある。ここ数年、同性パートナーシップ条例を作る自治体も出てきましたが、まだ一部。最期のお別れができないことがこんなにも悲しいことであるなら、制度を変えようということにつながっていくと思うんですよね。 今回、コロナの影響で多くの人が、これまで制限を受けてきた方たちの疑似体験をすることになり、その不便さ、つらさを身をもって体験したと思います。そこから思いをはせてもらい、コロナ後に選択肢が多い社会が実現すればと願っています。

(構成/編集部・深澤友紀) ※AERA 2020年5月18日号 〔2020年5/13(水) AERA dot.〕

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ページ名[[]] 東京都港区 (児童相談所のニュース) 東京・青山の児童相談所の今 反対運動が起きた東京・青山の児童相談所の今 来春の開設に向けて準備着々
来春の開設に向け工事が進む
福祉施設の整備計画に対し、地元住民が反発して、延期や断念を余儀なくされる事態が起きている。
東京都港区では児童相談所を核とした複合施設の設置をめぐり、一部の住民等が反対を主張する事態に発展したが、区側はあくまで設置の方向性を貫いた。
区の児相設置準備担当に現状や今後の展望を聞いた。
施設は児相に加え、子ども家庭支援センターと母子生活支援施設(10室)が一体となった地上4階建ての複合施設になる。
家庭や育児に関するあらゆる支援をワンストップで提供する狙いがある。
児相の所長には他自治体の児相で長く勤務した医師を選任し、児童福祉司17人、児童心理司10人、保健師1人、非常勤の弁護士ら職員計約85人態勢を想定。
人材育成専門員も配置し、職員のスキルアップにも力を入れる。
昨夏に無事着工したが、道のりは決して平坦ではなかった。
児童福祉法の改正に伴い、港区は2017年、児相の設置を表明。
一等地として知られる南青山5丁目の約3200平方メートルの用地を国から購入した。
区は同年12月から、住民説明会を計6回開き、各施設の役割や必要性を訴えた。
配布資料には災害時の対応として、「区内避難所に出向き、心のケアにも取り組みます」などと明記し、地域貢献の観点もアピールした。
ただ、一部の区民らが「必要性は分かるが、なぜこの場所なのか」「価値が下がる」などと強く反発。
その様子は多くのメディアで報じられ、全国的な注目を集めた。
区は説明会に加え、専用ホームページの充実▽区広報の臨時特集号発行▽学校や保育園を通じたパンフレットの配布など、広報を総動員して対応してきた。
区広報の臨時特集号やパンフレットなど広報を総動員した
「区民の思いは多種多様で一概に現状認識を申し上げることはできないが、出来ることを着実にやってきた。
今後も理解を頂けるよう努力していく」と、児相設置準備担当の保志幸子課長。
区に寄せられる意見の7割以上は設置に好意的。昨今は「資格を持たないが、何か手伝えないか」と、ボランティアを申し出る声も寄せられ、「大変励みになっている」という。
開設後の展望については、「秘匿性に配慮しながら、地域に開かれ、溶け込んだ施設」を目指したいとしている。
児相はボランティアの育成や、学校、民生委員といった関係機関への研修など地域連携の取り組みを実施予定。
母子生活支援施設では、子育て相談のアウトリーチや地域住民と協働した退去母子へのアフターケアなど「地域貢献」も実施する方針で、今後、指定管理者となる社会福祉法人「特別区人事・厚生事務組合社会福祉事業団」と協議して詰める。
子ども家庭支援センターには地域連携担当の部署を新設し、要保護児童対策地域協議会や地域交流イベントなどの対応に当たる。
併せて、防犯面にも万全を期す。建物には24時間365日警備員を配備するほか、母子生活支援施設の夜間配置は2人と手厚い体制を整える。
人材確保など開設に向けた準備は順調で、2021年4月の開設を予定している。
〔2020年05月08日 福祉新聞編集部〕

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イングランドの学校再開計画 【解説】イングランドの学校再開計画、クラスは15人以下に ショーン・コクラン、キャサリン・セルグレン、BBCニュース イギリス政府は、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)からの再建計画の中で、イングランドの小学校を夏休み前に1カ月、再開したいとの考えを明らかにした。 しかし、他者と2メートル以上の距離を取る施策を続けるためには、1クラスの人数を15人以下にすること、休み時間をずらすこと、小まめな手洗いが必要になるという。 これに対し、全国教育労働組合は学校再開は「無謀」だとして、拒否している。 計画によると、子どもの自宅待機を選んだ親に罰金などは科せられない。 ボリス・ジョンソン首相は10日のテレビ演説でこの計画を発表した中で、感染を十分に抑制できている状態が続けば、「最短で」6月1日から、「レセプション(入学準備学年、4-5歳)」の児童と、小学校1年生と6年生の登校を再開できるだろうと語った。 11日に公表されたガイダンスによると、その後、小学校の全学年や保育所なども順次再開していく予定。しかし、「ウイルス対策で十分な進展がなかった場合」には再開が遅れると強調している。 レセプションと1年生、6年生が優先される理由については、「最も幼い児童、そして中等教育へと上がる準備が必要な児童に、教師との時間を最大限に確保するため」としている。

■学校での安全対策は?  教育省が発表したガイダンスでは、学校ではクラスを15人以下のグループに分け、それぞれのグループは登校中に別のグループと接触してはいけないとされた。 生徒同士は可能ならば間に2メートルの距離を開けるよう求められるが、小さな児童が常にこれを守れるとは想定されていない。 また、休み時間や昼食の時間だけでなく、登校と下校の時間もグループごとにずらすことになる。 生徒には小まめな手洗いが奨励されるほか、教室の清掃もこれまでより頻繁に行う。学校側も、屋外スペースを利用するよう推奨される。 一方、教師にも生徒にもマスクの着用は推奨されていない。 これらの施策は、デンマークの学校再開方法を踏襲したもの。デンマークでも生徒は少人数グループに分けられ、互いに近づかないようにしている。また、小まめな手洗いも導入されている。

■中等・高等教育は?  中等教育や大学などの高等教育機関は、9月まで閉鎖される見込みだ。ただし、来年に進学試験のある生徒については、現在のオンライン授業以外の支援が受けられるようになるという。 学校側には、「大事な試験を来年に控える10年生と12年生(日本の中学3年生と高校2年生に相当)の生徒に対する、対面授業の準備」をするよう指示があった。 しかし最大野党・労働党のレベッカ・ロング=ベイリー影の教育相は、政府は教員の「懸念、不安、混乱」を解決すべきだと指摘した。 「校内でどのように他者と距離を取るのか、どうやって教員や生徒、保護者を新型ウイルスから守るのか、クラスはどの程度少人数にすればいいのか、全く情報がない」

■子どもを自宅待機させたい親はどうすれば 政府に対し、今学期は子どもを登校させるかどうかを親に選ばせてほしいという訴えが出ている。オンライン署名ではすでに40万筆以上が集まった。 ただガイダンスによると、親が子どもを自宅待機させても、不登校を理由に罰金を科されることはない。 現在、「キー・ワーカー」と呼ばれる市民生活維持に不可欠な職種の人の子どもについては通学が可能だが、そうしない人に罰金は科されていない。 この新型ウイルス危機による一時的な措置は、今後授業が再開される学年に対しても適用されるもようだ。 オンライン署名を始めたルーシー・ブラウンさんは、「母親として、パンデミックの仲で自分の娘の安全に影響が出るような選択をするという深刻な状態に直面したくない」と話している。

■通学する生徒は何人くらい?  キーワーカーの子どものために学校を再開すると決まった際、登校する生徒が学校の対応能力を超えてしまうのではと懸念されていた。しかし実際には、通学した生徒は予想よりも少なかった。 今回発表されたガイダンスによると、現在イングランドでは全児童の2%が登校している。罰金がなく、他者と距離を取る施策によって授業が複雑化する可能性がある中、どれくらいの生徒が学校に戻るのかは不明だ。 しかし学校再開によって、親には職場に戻るという選択肢が生まれる。子どもも、家から出て友達に会うことでほっとするかもしれない。 イングランド主任医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は11日の会見で、新型ウイルスの子どもへの脅威は「他の感染症に比べて非常に、とても低い」と説明した。 一方で、小学校の授業再開によって「実効生産数が大きく上昇したり、変化する」かどうかが問題だと語った。 「教員や親がそれぞれのリスクを懸念するのは当然で、その点については政府も専門家と協議している最中だ。適切な議論をし、リスク低減のためにさまざまな施策を行うことができると理解することが非常に重要だ」

■教員労組の考えは?  イギリス最大の教員労組「全国教育労組」のメアリー・ボウステッド副会長は、「このタイムテーブルは無謀で、端的に言って安全ではない」と指摘した。 また政府の学校再開計画について、「他者と距離を取る施策の重要性や、どのように学校に取り入れていくかについての発表に一貫性がなく、教員の不安をあおり、混乱の種になる」と批判した。 別の教員労組「NASUWT」のパトリック・ローチ会長も、「教員らは、6月1日からという発表に深刻な懸念を抱えている。本当に可能なのか、児童やスタッフに安全な形でできるのか」と話した。 校長の労組NAHTのポール・ホワイトマン会長は、7週間後にすべての児童を復帰させる計画は「あまりに楽観的で、無責任だ」と述べた。 「校長としては、教室が空の状態は1日でも少なくしたい。しかし、安全でない限り、多くの児童に登校リスクを負わせたい校長など、この国にはいない」

■親はどう考える?  BBCがフェイスブックに開設している家族・教育ページには、安全性を心配する親からのコメントが増えている。 カースティー・スミスさんは、「レセプション学年の子どもと、小学生3人の親です。学校には戻らせません」と話した。 「小さい子はまず真っ先に、先生やお友達をハグしようとするはず。娘は5歳でなので。『それはだめ、あれはだめ』と小さい子どもに言い続けると、自分にとってたり前のことなのに、自分はいつも間違ったことをしているのだと、そう思い込んでしまう」 「クラスをグループ分けして昼休みをずらしても、鉛筆やおもちゃ、テーブルを、次の子どもが使う前に消毒するなど無理でしょう」 グルメート・バチュさんも、「子どもと先生にとって確実に安全と言えるまで、子どもを学校には戻らせない」と話した。 ルイーズ・リチャーズさんは、「多くの子どもが、感染症に弱い家族と暮らしている。学校には行かせられない。単純に、子どもとその家族をリスクにさらすことになる」と指摘した。 スザンヌ・マティンソンさんは、ワクチンが開発されるまでは子どもを学校には戻せないと語った。 「もし強制されたら退学し、ホームスクーリングに切り替えます」

■イングランド以外の地域では?  ウェールズ自治政府のマーク・ドレイクフォード首相は、「向こう3週間、実際には6月中に、学校を再開することはあり得ない」と話した。 スコットランドでは6月末から夏休みに入るが、その前に学校を再開する可能性は低いとみられている。 北アイルランドのピーター・ウェア教育相は、9月から段階的に学校を再開する可能性があると話した。 (英語記事 Class size of 15 pupils when primary schools return) (c) BBC News 〔2020年5/12(火) BBC News〕

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ページ名[[]] () 地域包括ケアシステム 今知っておきたい「地域包括ケアシステム」ーー現役厚労官僚が現場で拾い上げた日本社会の未来の姿 「自分らしく生きて死ぬ」ことがなぜ、難しいのか 野村晋/著 少子高齢化とそれに伴う人口減少、そして価値観の多様化が進み、今、日本社会は新たな局面を迎えようとしている。しかし現状では、疾病や傷害、子育て、キャリアなど様々な課題によって自己の理想的なライフスタイルを確立できる人は限られていることも事実だ。では、政府はどんな策を講じているのか? その切り札の名は「地域包括ケアシステム」。厚労省はこれを「誰もが住み慣れた地域で自分らしく最期まで暮らすことができる社会」を実現するシステムというが、本政策の実情と行く末はいかに。

※本稿は、野村晋『「自分らしく生きて死ぬ」ことがなぜ、難しいのかーー行き詰まる「地域包括ケアシステム」の未来』(光文社新書)の一部を再編集したものです。 少子高齢化とそれに伴う人口減少、そして価値観の多様化が進み、今、日本社会は新たな局面を迎えようとしている

■「高齢者のため」から「全世代型」への深化 地域包括ケアシステムは「地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律」に定義がされている。 具体的に条文で紹介すると、「地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防(要介護状態若しくは要支援状態となることの予防又は要介護状態若しくは要支援状態の軽減若しくは悪化の防止をいう。)、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制」とされている。 このように、明確に定義上「高齢者が」と記載されていることからもわかるとおり、地域包括ケアシステムは高齢者のためのシステムと理解される。 筆者はその定義を「時代から乖離していて間違っている」と指摘しているのではない。そうではなく、この「可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医療、介護、介護予防(略)、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制」は、現在進みつつある「多様な価値観を認め合う社会」を考えていく中では、特に「高齢者」だけを主語にする必要はないことを問題提起し、「全世代型への深化」を提案したい。

■疾病や傷害、課題を抱えるのが当たり前の社会に それでは、高齢者に限定しない形での地域包括ケアシステムの深化について、考えてみたい。 2040年には、今の現役層と言われる年齢層の人口は大きく減少する。これにより、今後は、これまでの、「現役層や健康に不安のない人、課題を抱えていない人が中心となって経済を支える」という発想では立ち行かず、「色々な価値観やアイデンティティーの人がともに暮らしていく」時代、つまり「疾病にならないように、課題を抱えないように、する」ことから一歩進めて、「人が何らかの疾病や福祉的課題を抱えていることは当たり前」という前提に立ち、その前提の下で皆が活躍していく社会を構築していくことが必要になると考えられる。 これは何も遠い未来の話をしているのではない。「今」でも、親の介護や子育てに悩んだり、自分や配偶者の仕事、健康状態に悩む、といったことは、ごくごく身の回りに起きていることだ。ただ、その当事者が取り立てて話題にしないため、目につかないだけである。 もし今、自分がその当事者になっていないのであれば、それは確率論の成せる業によってのみであり、誰にでも起こり得る話なのである。

■多様な人々のチャレンジを後押しするシステム これから必要とされる社会システムは、多様な価値観の下でそれぞれの暮らしを最大限に良くしようとする時、抱えている課題をクリアするための選択肢を様々な支援策で作り出しながら、暮らしたい地域で自分らしく暮らすことを可能にしていくシステムであると言うことができるだろう。 困っているから支援を受けるというのではなく、「自分らしく暮らす」ことにチャレンジするために必要な環境を整備するシステムである。 一方、地域包括ケアシステムは、住み慣れた地域で医療・介護を一体的に受けながら自分らしく暮らしたいというニーズを実現するシステムであるが、これは、要介護になった高齢者が生活が困難だから支援を受けるというだけではなく、介護や医療が必要になっても、自分らしい暮らしを選択できる(そして、最期の暮らし方も選択できる)ことを実現するシステムでもある。 そうであるならば、これからの社会システムが目指している社会は、地域包括ケアシステムのそれと全く同じであろう。 この「これからの社会システム」の主な要素は、

・生活の安定を図るための福祉的な支援(福祉サービス)。 ・健康増進と、(必要になった時の)適切な医療の提供。 ・仕事などを通じた生きがいある暮らし。

であり、これらが包括的に提供・実現されるシステムというものだと考えられる。 つまりは、今までの地域包括ケアシステムが、高齢者向けの支援である「介護」と、家で医療を受けられるようにする「在宅医療」を整備のメインターゲットとしていたものとすると、これからの社会システムは、多様な人々の暮らしへのチャレンジを後押しするという観点で、「多分野の福祉的な支援」と「健康増進と治療が必要になった場合の適切な医療の提供」というものにそれぞれがバージョンアップしていくということであって、地域包括ケアシステムの深化系(本書の冒頭で地域包括ケアシステムを発展させた考え方として示した「全世代型の地域包括ケアシステム」)と言うことができるであろう。

■縦割りから統合(丸ごと)へーー「地域共生社会」という構想 しかし、制度ごとに地域包括ケアシステムを作り出し、それを運営・維持していくには、2つの課題が考えられる。 1つは、人口が減っていく時代背景を踏まえると、制度ごとに必要な専門家を育成し続けることは限界があり、「全世代型の地域包括ケアシステム」の構築が困難になる可能性があるということである。

そして、もう1つは、各制度の範囲でカバーされる人は、しっかりと各制度の支援を受けられるが、それでカバーし尽くせない人や、複合課題(いわゆるダブルケアや8050問題〔80代の親の暮らす家に50代の引きこもりの子どもがいるという問題〕など)を抱える人は、支援を受けきることができない、または制度間での調整に手間を要して、結局は支援による最大効用は実現されない可能性がある、ということである。 もう少し踏み込んで言えば、今の制度の下で、「全世代型の地域包括ケアシステム」を展開していくことは不可能ではないが、多分に医療・介護・福祉の人々の獅子奮迅の働きに依るところとなり、持続可能性はほぼないであろう。

また、制度の対象から外れるがゆえに対応しきれない人や、複合的に課題を抱えて複数制度での支援が必要になり、調整コストが甚大にかかる人(最大効用を得ることができない人)も存在し、多様な価値観の下で生活の質を追求するということを制限することとなる。 つまり、苦労して作り上げたとしても、必ずしも国民の満足度が高いものになるとは限らないため、相当の運用上の工夫を図っていかなければならないということである。

以上の考察で、「全世代型の地域包括ケアシステム」の実現は、多くの難題を抱えるということは明らかかと思うが、それを踏まえた上で、厚生労働省が掲げるのが、人口減少という大きな流れの中で、今の制度の質の向上を図り(つまり「全世代型の地域包括ケアシステム」の実現)、その持続可能性を高めていく考え方(改革の基本コンセプト)=「地域共生社会」である。 〔2020年5/20(水) 本がすき。〕



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