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ネットをしているだけで外への関心がない引きこもり

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[[Category:不登校・ひきこもり相談の実例|20160215]]

2017年5月22日 (月) 19:45時点における版

ネットをしているだけで外への関心がない引きこもり

親からの30代以上の引きこもっている子どもの相談です。
息子はネットかゲームをしていて、それが外への関心を失わせているという趣旨の話をよく聞きます。
親の会でもよく出ることです。
引きこもりから抜け出す手掛かりがない、手の打ちようがない…と続きます。
聞いていると確かにどうすれば、どこから手を付ければいいのか皆目わかりません。
まずはこの親の判断から見ていましょう。
「ネットかゲームをしている」ことに対する否定感があります。
私の見方では親世代に、特に母親世代にパソコンの理解が薄いことに関係します。
50代後半以上になるとパソコンに親しむ人はあまりいません。
「パソコンで何をしていますか、何を見ていますか」と聞いても「わからない」「何をやっているのか…」という返事が多いです。
パソコンをよく知らないから、やむを得ない面があるのでしょう。
そうすると親の理解や思いに沿って事態を何とかしようとしていて「どうすればいいのかわからない」となるのです。
これにもともと無理があると考えなくてはなりません。
親と子の関心や方向がすれ違うのです。

パソコンやインターネットは現在すでに社会生活にとって必要不可欠なものであるのを理解しなくてはなりません。
ただその利用範囲はとても広くて、誰がどの部分をよく利用しているのかは個人差が大きいのです。
その個人差はその人の興味・関心に左右されます。
一般に情報収集・確認というのは少ないかもしれません。
けれども引きこもっている人にとっては社会に開かれた不可欠の情報収集の場です。
人によってはテレビ以上です。
ゲームに使う人が多いのは確かでしょう。
これは意外と対人コミュニケーションの機会になっています。
パソコン利用で多いのは動画サイトです。
これも何をよく見ているのかが左右しますが、単純に否定的なものと判断するのは間違いです。
全体としてみれば、気分転換とか、楽しみとか、コミュニケーションの機会になっており、精神衛生上きわめて大事な役割をしています。
もちろん個人的な様子が違うので一律に判断はできないことです。
30代以上になっている引きこもりへの対応を考えるときは、特に個別性が重視されなくてはなりません。
パソコンやネットで「何をしている・何を見ている」を知らなくなくてはなりません。
それは本人の関心・興味を知るのにつながります。
親世代が「パソコンで何をしていますか、何を見ていますか」と聞いて、「わからない」というのは、
引きこもっている人の日常生活の最も肝心な興味・関心がつかめないなかで、対応に手掛かりがつかもうとするのと同じです。
何をすればいいのかわからないのは当然なことです。
ではどうするのか。親世代が子どものパソコン生活を否定的に見る姿勢をいったん停止することです。
よくわからないけれども理解しようするのがいいのです。
父親のなかには多少ともわかる人がいますので協力を頼む方法もあります。
父親の出番ということもあるでしょう。
それは母にとっても父にとっても難関かもしれません。
すべてを合格点レベルで理解することはできませんが、引きこもっている子どもとの関係を変える可能性はあります。
それがこれまでとは違う出発点になると思います。
14日の「大人のひきこもりを考える教室」を終えて考えたことです。

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