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子どもの心が砕かれる前に…大人がやるべきこと
<記者コラム>
中学校とは、そんなにいづらいものなのか。
子どもたちの話を聞いて、やるせない気持ちになった。
福岡県の高校2年の女子(17)のケース。学級の中心になるのは明るくて、ふざけるのが得意な人たちだ。
同級生の悪口やスマートフォンからの情報で盛り上がる。
でも、この子は悪口を聞くのが嫌でおとなしい方だったため、とにかく居心地が悪かった。
複数の「上位グループ」と「それ以外」という序列もあったようだ。
ある日、級友は「自分たちは小学校から男子と付き合ってたよ」と上から目線で言ってきた。
「あなたとは違う」とでも言いたげな口ぶりだった。
求められたのは面白さや笑いだ。
うけ狙いの行動がいい意味で注目を浴びるのと、過度にいじられるのは紙一重。
学級内で一定の地位を確保するのはまるでサバイバルゲームだが、何もこの学級に限った特殊な例ではない。
「中学時代、女子の流行はKポップだった」。
同県の高1の女子は思い出す。関心はなくても知っておかないとクラスの話題に付いていけない。
「アニメやボーカロイド(合成音声)が好きだけど、気持ち悪がられるので言えなかった」。
趣味を話すことにさえ抵抗を感じた。
ある男子中学生は「正義感のある行動」が裏目に出た。
体育館で静かに待つべき時間、ふざける生徒に小声で注意した。
すると逆に「おまえがしゃべった」とやり玉に挙げられた。
クラスで浮いた存在になったのは、その生徒に標的にされたからだと思う。
事情はそれぞれ異なる。
だが、同年齢の子どもだけという閉鎖された空間や、校則で縛りながら集団行動と競争を同時に強いる環境が息苦しさの要因になっていないか。
そこから逃れるように、かつての非行とは違った形で不登校の中学生が増えている。
文部科学省によると、中学生の不登校は2018年度、約12万人(全体の3・65%)で過去最多。
日本財団の同年調査によると、通学はしていても通いたくないと感じることがある「不登校傾向」の生徒は推計約33万人という。
不登校でもいいじゃない-。そんな雰囲気は歓迎すべきだが、中学校が「不登校の温床」のような状況のままでいいはずはない。
「周りに付いていけない自分は劣っている」。
不登校の経験者は一様に深く傷ついている。冒頭の女子は変革への希望も失っていた。「今後も変わりません」
子どもたちの心が砕かれる前に、大人がやるべきことはたくさんある。
  〔2020年1/17(金) 西日本新聞(四宮淳平)〕
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