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幼児期

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周辺ニュース

ページ名幼児期、 (子育て ライフサイクル)
母親は女を捨てるべき? 不安をあおる絵本は必要? 東大卒ママが心情を吐露〈dot.〉
杉山・奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。
厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。
1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強...
日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。
この連載が本になりました。タイトルは『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』です。
杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る「私の育児論」を、ぜひご覧ください。
*      *  *  *
有名な絵本作家に、のぶみさんという方がいらっしゃいます。ふと見たテレビ番組で特集されていて、たまたま名前を知りました。
いじめや不登校を経験し、高校で不良グループの中心人物になった後に絵本作家になるという、随分と変わった経歴が印象的でした。
以前、子ども向け番組で長年活躍していた「だいすけお兄さん」が歌うということで話題になった曲「あたしおかあさんだから」がネットで騒がれていました。
調べると、その曲を作詞したのが、以前テレビで見た「のぶみさん」でした。
■おかあさんは女を捨てて、全部子どもを優先するべきなのか
この曲には賛否両論が吹き荒れ、私も以前、ここのコラムで「否」を唱えさせてもらいました。
この曲の歌詞には、おかあさんは「女を捨ててがまんして、時間もお金も全部子どもを優先する」という意味の言葉がずらずらと並んでいて、母親としては読んだだけで「そうやって頑張らないといけない」と押し付けられている気分になり、どっと疲れるのです。
そして先日、この歌でビックリしたことがありました。
私はずっと、この「あたしおかあさんだから」は、母親に向けてつくった歌だと思っていたのです。
理由は、だいすけお兄さんが番組をやめるとき、母親たちの間で「だいすけロス」という現象が生まれたからです。
子どもたちと一緒にずっとテレビを見てきたお母さんたちが、お兄さんが番組からいなくなることがどこか寂しいと感じたことを表現したものです。
しかし、曲が配信されていたのは、なんと、子ども向け番組でした。
曲の最後の歌詞「あなたにあえたからおかあさんになれてよかった」は同意しますが、「あなたのためにヒールも履かないネイルもしない、こんなにがまんしているのよ」などは、子どもに伝えたいという気持ちは微塵も起きません。
それでは、「自分は何もかも犠牲にしてあなたを育てている」と子ども本人に愚痴っているのと同じ。
自分で産んでおいて、なんて恩着せがましいことを言いだすのか、と思います。
確かに、育児には耐えがたいほどのがまんや努力が必要でしたが、それを子どもにぶつけてどうなるというのでしょう。
親に、「私のためにがまんしてくれてありがとう」と感謝する子どもなんているのでしょうか。
「あなたのために」が「あなたのせいで」に聞こえて、責められているように受けとってしまうのではないでしょうか。
この曲を子どもに聴かせようと思う親は、「大人げない大人」ではないかと思います。
■お母さんが死んでしまう絵本は、子どもに必要なのか
そこで改めて、件のテレビ番組で紹介されていた、のぶみさんの描いた絵本『ママがおばけになっちゃった!』を読んでみることにしました。
すると……驚くことに、「あたしおかあさんだから」と、全く同じ感想をもったのです。
これを子どもに読ませたいと思うのは、「大人げない大人」だろう、と。
この絵本では、なんとお母さんが死にます。そして子どもの前におばけとして現れます。
ただ、お母さんは最終的に生き返りません。死んだままです。救いがないのです。
小さい時期に「母親が死んでしまったらどうするか?」と問いかけることは、子どもの気持ちをおいてけぼりにしていないでしょうか。
「どこか現実味がない」で終わればいいですが、「お母さんがいなくなったらどうしよう」という不安が生まれ、膨らんでいってしまったら、子どもの精神発育にとってはデメリットでしかないような気がします。
もちろん、人間はいつか死にます。「死」という概念を教えるのは非常に大切なことです。
でもそれを、果たして幼児期に教えるべきことかは疑問です。
心理学者のマズローが唱えた、「欲求五段階説」で考えてみましょう。
人間には五つの欲求があり、一つ下の欲求が満たされるとその一つ上の欲求を抱くことができる、その欲求段階が上なほどより健康で、より生産的で、より幸福になれるというものです。
人間の第一の欲求は「生理的欲求」、つまり食欲や睡眠欲です。
この「食べられる」「眠れる」が満たされると次にうつれるわけです。
そして第2の欲求こそが「安全欲求」、つまり「自分は生きていけるのか?」という不安をなくしたい、という欲求です。
大人なら、仕事でお金を稼いだり、保険に加入したりすることで「今後生きていける」という安心感は強くなりますが、子どもは自分の力だけで世の中を生きてはいけません。
そのため、この欲求は、一般的に幼児期に強く出るものだと言われています
(近年は、お金を稼いでいない50歳が、支えてくれている80歳の親に対して「いなくなったらどうしよう」と憂う「8050問題」が増加していますが)。
「今後生きていけるだろうか」という不安が大きいと、第3の欲求「受け入れられたい」、第4の欲求「認められたい」、第5の欲求「自己実現したい」という、人間として健全な精神が生まれることはないのです。
うつ病などの精神疾患も、幼少期の精神状態が少なからず影響しているケースがあるといわれます。
大人になってから安定した心をつくるために、幼少期は親がどっしりと構えて、子どもが安心できる環境を構築することが重要です。
■親子とはいえ、親と子どもは異なる別の人間である
だからこそ、私は、子ども向け絵本にメッセージ性は不要だと考えています。
カラスがパンをつくったり、ネズミがカステラをつくったり、子どもが面白いと思えばいい。
せいぜい、きちんとあいさつをしたり、けんかをしたらきちんと謝ったりする程度で十分ではないかと。
親子とはいえ、親と子どもは異なる別の人間だということを、きちんと意識すべきです。
子どもの頃はまだ多様な価値観に触れていないため、親の言葉や考え方にかなり染まりやすい傾向があります。
「本」を読む年齢にもなれば、子どもが自分で読む本を好きに取捨選択できますが、「絵本」は、子どもが何もわからない状態で親が一方的に与えるものです。
そのため、絵本のメッセージは、親の思想や嗜好(しこう)の押し付けにもなり得ます。
のぶみさんのほかの作品は読んでいないのでわかりませんが、上記の曲と絵本は子ども向けというより、「自分はがんばっている」「自分は子どもに必要な存在」と確認や認識するための、一部の親に向けた大人目線のコンテンツと表現したほうが適切でしょう。
  読み聞かされるものを選ぶという選択肢が幼児期の子どもにはない以上、「何かしらのテーマ性」を扱っている作品は、自分好みのものを「安易に」子どもに押し付けるべきではないと思います。
それはもちろん、絵本のことだけに限りません。
映画では年齢による制限を設けてR15やR18の印がついていますし、オモチャなんかも、小さいものはのみ込むと危ないので、5歳以上からと箱に書かれています。
こうしてパッケージにしっかり書かれているものはわかりやすいですが、日常の中にも目安として「適性年齢」が書いてあったら便利なのに、と思うものは意外とたくさんあります。
たとえば私の場合、小さい頃、図書館においてあった戦争の漫画『はだしのゲン』を読んで、かなりのショックをうけました。
今なら、『はだしのゲン』を読む必要性や、そうした漫画が存在すべきだという重要性がわかります。
しかし、幼い子どもが「死」に対して何かできることなんてありません。
私は途中でページをとじ、ひたすら「怖い」と思うしかありませんでした。
今振り返っても、「死」に対して逃げることも向き合うこともできないあの時期に、あえて手に取る必要はなかったと思います。
あの漫画は、メッセージ性が強い大人を対象にしたコンテンツです。
そこで、想像してみてください。もし幼少期に、「大切なことだから」と、家で日々無理やり『はだしのゲン』を読まされたら……きっと、恐怖を感じるとともに、家の中で居心地の悪さを感じるようになるでしょう。
子ども時代は、家と学校(幼稚園)のニつが世界の大部分を占めているので、家が安心できる場所でなければ、学校でなにかあったとき、逃げ場がなくなります。
つまり、さまざまな方向から、心に不安をつくりあげるのです。
『はだしのゲン』はかなり極端な例ですが、母親が子どもを育てるのにどれだけ苦労しているかや、母親が死んでしまったらと問うことは、子どもの精神に影響を与える要因となる可能性があります。
もちろん、子どもの個性もあるので、子どもに何を買い、何を伝えるかは各々の親が判断すべきことであり、作品自体を厳重に規制すべきとは全く思いません。
ただ、「ある程度の年齢になったら考えればいいもの」に関して、大人は安易に、自分の好みだけで子どもに押し付けないという慎重さは必要だと思うのです。
〔2019年10/20(日) AERA dot.〕
[[Category:|ようじき]]

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