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20代後半以上の人への訪問活動の特徴

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
2016年3月15日 (火) 21:41時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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20代後半以上の人への訪問活動の特徴

20代後半以上から40代の人まで、引きこもる数人を訪問しています。
月に1度のペースで訪ねる方法で、私には実践的に対応を考える機会です。
1つ壁になるのは、会って話せるようになるにしろ、会うまでの算段を考えるにしろ、他の人に交代して引き継ぐのが難しいことです。
誰でも通用しやすい方法を援用し、それを引き継ぐ形にできないのです。
個別の対応策を作り出すことが決定的に重要です。
1度の訪問、1度の会話が、次への経過になりその経過を跳び越えて誰かに引き継ぐことはできません。
引き継ごうとするにも言葉にできないものが残ります。
引き継ぐ人は何を引き継ぐのかがわかりづらく、役割がつかみづらいです。
どこかで「個性と個性、人格と人格の付き合い」というのを見ました。
大げさな表現と思ったのですが当たっているかもしれません。
訪問の1回1回はなかば企画相談です。
どうするのか結論をだす前に複数の選択案、検討する材料、不安要素などが一緒にそろいます。
それらをひっくるめて持ち帰り、次に備える感じでいます。
そのつど混乱しないよう文書に記録します。
手紙に書くとこの作業はやりやすいです。
訪問の数日前にそれを当事者や家族に手紙にすることもあります。

こういう訪問活動の環境において、自然に多くなっているのが「不登校情報センターに来てみないか」という誘いです。
これなら誰かに引き継がなくても継続ができます。
ただベストの方法とは言えない面もあります。
情報センターに誘う内容は相手によって違います。
何でもいいから来てくださいではなく、複数の提案の一つに情報センターへの誘いが含まれる形です。
相手に何を提案できるのかは、相手の気持ち、好きなことやしていることに関係します。
相手の状態をよく聞かなくては手伝ってもらう内容がわかりません。
聞ける関係、相手がこの人なら話してみようと思える関係になることが聞ける状態(というよりも話してみようという気持ち)です。
それは引きこもっている人自身が、自分は何が好きで何が苦手なのか、……そんないろいろなことをわかっていく過程でもあります。
人によりますが2、3回では難しいです。
5回、…10回が必要な人もいます。
この方式で最近浮かんだ言葉は「スカウト」です。
その人に「〇〇を手伝ってほしいから情報センターに来てください」となります。
これなら関心を持ちそう、出来そうとイメージが浮かぶとスカウトする提案条件になります。
十代や二十代前半までの引きこもり状態の人にもあるでしょうが、30代ぐらいでは当然です。
訪問活動の新分野、新段階といえます。
振り返ると50人以上に訪問をしてきました。
何度も訪問を繰り返しながら、前進がなかった活動にはこの企画提案する面で弱点があったと感じます。

この2年間に情報センター内に事務作業グループができました。
それにより情報センターに来るように誘いやすくなりました。
作業内容は請求書を書いて郵送する、入金を確認し台帳に記録する、FAXで情報提供を依頼する、定式文書をつくり貼付メールで依頼する、台帳の整理……などです。
その日にすることをその場で、私が指示をしながら進めます。
することがはっきりした人は各人のペースで1人ひとりが取り組みます。
事務作業の内容も広がりつつあります。
たとえば新分野の情報を集めようとするとき私はメンバーから意見を聞くことが多くなりました。
そうすると事務作業グループが企画検討会になります。
引きこもりなどを経験した当事者の意見でリアル感が違います。
2015年11月から全国の教育委員会あてに不登校への対応を情報提供依頼しました。
このグループの意見を取り入れた依頼内容はよかったと思います。
問いかけることが具体的であり、答えやすくなったと思うのです。
情報センターに呼びかける内容がわかりづらい人には、この事務作業グループに参加を呼びかけています。
それでも訪問先の一人ひとりの様子を知り、意見を聞く関係(これを話せる関係といいます)ができないと、何もできないことは確かです。

当分は家から出ること自体が困難と思える人もいます。
その人には自宅でできそうなことはないかを考えています。
以前にそれらしい形になったこともありますが、未成熟で定式化までは進んでいません。
引きこもりの中心、大多数は対人関係がまったくない、社会関係をつくる手掛かりがないと見える人たちでしょう。
対戦型のネットゲームが貴重な社会とのつながりになるかもしれないと思うこともあります。
それは推測の域を出ませんが、面接のほかに“通信”が大事になるように思います。
そういう人への対応策が広がらなければ、引きこもり対応はやりやすいところに手を付けるだけのものに終わります。
それではいずれは表面化する「形容しがたい引きこもりに関する“事件”の続出」に無策です。
こう思える1人にある形を提案しました。
うまくいくかどうかはわかりません。
きっかけは家族からの相談です。
そこから始めるしかなさそうです。

引きこもりの親の会の最近の状況と役割
引きこもり当事者に同行する取り組み
居場所ワークは事務作業とサイト制作
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「かつしか子ども・若者応援ネットワーク」の活動報告

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