●文通番号82‐03  鬼母に追い詰められて

輝月呻司郎(きづきうめじろう) [千葉県 男]        

 『ガープの世界』という、ロビン・ウィリアムス主演の映画で、上・下2巻の文庫本で上巻だけ所持している、 看護師の私生児の物語があります。

 自分は、母親が看護師を数年前までしていたこともあり、自分と主人公・ガープをダブらせたことと、今の時代背景とDVによるシェルターへの避難するシーンも、’82年の映画とはいえ、未来を予知している内容で時々はっとなる。

 女性の社会進出、職を失い主夫となるガープ。

 看護師の母親の政界進出。

 銃で、ガープも彼の母親も射殺されてしまうまでの短いあいだのガープの冒険のような人生と、ガープを取りまく、変わっているが人間味のある友人達。

 僕の兄は、’80年代のその映画が上演された頃から、初期のコンピューターを手に入れており、今のパソコンとネットによる仕事もモラルも、知っていた上で就職してから、挫折知らずの天才児として生き永らえている。

 が、茨城方面のインフルエンザに似た流行する病いの菌が、殺人ウィルスが流行ると噂されたときと同じように、秋の乾気に多くの人命を奪われるような予感がしています。

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