(04) 興味深い題材ですが難しさはある (Kaさん)

家事がエッセンシャルワーク、興味深い題材ですね。
主に女性の家での仕事、家事・育児・介護には、報酬がありません。
そこには、近所や親戚との人付き合いなど、人によっては大変な割に用事とも呼べないことも含まれます。
家事手伝いはその中の一部でしかないので、なおさら軽く見られてしまいます。
けれど視野を広げれば、自治会やPTAの役員など社会活動も無償のものがあります。
ごみや落ち葉掃除、草むしり、どぶ掃除や雪かき、さまざまな行事など、地域によって大きな差が出る無償の仕事もあります。
家事のみ注目するというのは、難しい問題です。
縄文時代までさかのぼれば、皆生きること全て無償でやって、支え合ってきました。それがやがて、外の仕事は男性で、家事は女性と分担され、その「外の仕事」から、地域によって差が出る無償の仕事がなくなっていったため、人によっては仕事をする男性は有償、家事を担う女性は無償、と差が開いてしまいました。
また、家庭によっては家事の大変さに大きな差があり、手抜きをしようと思えばいくらでもでき、こだわればどこまでも大変な仕事で、お金さえあれば自らやらなくてもいい仕事です。
子どものためのお弁当作りを楽しんでいる人もいれば、認知症の人の過酷な介護が長年続いている人もいますし、雪かきで命を落とす人もいます。
対価を求めるのは無理な世界があります。
結論を言えば、人が人を見て、人が人を評価すれば、お金にならない行いにもっと誇りが持てるということではないでしょうか。それは、「旦那が『いつもありがとう』と感謝してくれれば、疲れは全て吹っ飛び、また頑張れる」という女性の言葉から理解できます。
言い換えれば、支えてくれている人に感謝の気持ちを持たない人、努力している人を評価しない人が多いせいで、報酬の有無を問わなければならなくなったんでしょう。

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