『ひきこもり居場所だより』を発行しました

会報『ひきこもり居場所だより』11月号を作成・送付しました。
今月会報のエッセイ記事は、次の3本です。
Tくんのこと   松村淳子(助走の場・雲)
「愛」が難しい 松田武己(不登校情報センター)
『ひきこもり国語辞典』のまえがき 松田武己(不登校情報センター)
また2点の紹介
とおふじさおり『生い立ちに名はない』(絵物語)の紹介(別項)
心理相談室サウダージから送られてきた資料の同封

11月の親の会と相談会のお知らせです
両方とも場所は高田馬場の「助走の場・雲」。
新宿区下落合2丁目2-2 高田馬場住宅220号室 (高田馬場駅から6分ほど)。
◎ 大人のひきこもり相談会
不登校情報センターの11月の大人のひきこもり相談会を開きます。
日時は11月14日(土)午後2時~4時。参加費500円、当事者は無料です。
事前に連絡の上でご来室をお願いいたします。
03-58976-3730、open@futoko.info 松田まで
◎ セシオネット親の会
主に中学生・高校生年齢の不登校や中退に関する話し合いの場です。近況や世間話になりそうです。
日時は11月21日(土)午後2時~4時。参加費500円です。

とおふじさおり『生い立ちに名はない』
絵物語『生い立ちに名はない』の手作り冊子をつくりました。A5版64ページです。定価400円+税、送料140円です。
とおふじさおりさんは、環境保全分野のNPOで働きながら兼業イラストレーターで活動中です。

  • 手作り冊子『生い立ちに名はない』は30部作成で約1万円でした。
    材料費(用紙、カラー表紙、製本テープ)それにコピー印刷(1面3円)で合計5000円。
    作業費は1時間1000円ですが一緒に作成作業すれば早く、安くできます。
    今回は5時間なので5000円。材料費と合わせて合計1万円になりました。

絵物語『生い立ちに名はない』

とおふじさおりさん作の絵物語『生い立ちに名はない』の手作り冊子を作製しました。
子ども時代から感じてきた、生きづらさ、社会に居場所がない、そういうトラウマをひきづりながら生きているこれまでの人生を絵本にしたものです。
A5版、表紙を入れて68ページ、定価400円+税、送料140円⇒総計580円。
http://tofuji-saori-world.work/

ひきこもりと経済社会の関係に迫るも全然

熊野純彦『マルクス 資本論の哲学』(岩波新書) を先ほど読み終えました。
今年は特に経済学に関する本をいろいろ読んでしまいました。春ごろに読んだ『資本主義の終焉と歴史の危機』(水野和夫、集英社文庫)が最初です。この中にひきこもりを経済社会の推移のなかでチラッと説明されているのを見て、がぜん経済関係を読んでみようとなったわけです。とはいえ古本屋さんで安く本を手に入れるわけですから、読む本に系統性はありません。
『海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年』(塩野七生、新潮文庫)、『「公益」資本主義―英米型資本主義の終焉』(原丈人、文春新書)、『資本論 超入門』(小暮太一、日経ビジネス文庫)。『どアホノミクスの正体』(佐高信・浜矩子、講談社α新書)、『戦後世界経済史』(猪木武徳、中公新書)…もしかしたら他にもあったかもしれません。
内容はいろいろでそれぞれに学ぶ点はありますが、おおよそ読み散らす範囲を超えません。そのなかから『戦後世界経済史』について触れましょう。
ひきこもりを経済社会から説明する点では何も得られなかったはずです。ソ連型社会主義経済の崩壊が説明されているのがよかったと思います。政治状況ではなく経済構造からその体制の崩壊を語ったと思います。社会主義に市場原理を導入する必要性(いわば社会実験の場)を教えられた気がします。
もう一つは農業の集団化の失敗例もソ連型の例を挙げて説明されていました。これは中国でもそうでしょう。8月に日本が関わっていたモザンビクでの農業の集団化計画が事実上の停止になったというニュースがあります。
こういう経過から『マルクス 資本論の哲学』を読み、久しぶりに資本論にふれました。そしてその第3部「資本の総過程」をほとんど学んでいなかったとわかりました。正攻法でひきこもりと経済社会の関係を説明する方向にはほとんど進んでいませんが、経済社会の基礎構造をさらに理解しないと前に進めない気がしています。

会報10月号を発行

会報『ひきこもり周辺だより』10月号を発行しました。
今月の記事は、次の3つ。
:セシオネット親の会 再開   松村淳子
:時代の変化、世代の変化とひきこもり(下) 松田武己
:就労希望の方々へのよびかけ  三木 康(社員教育研究所)

10月の親の会と相談会の予定です。
両方とも場所は高田馬場の「助走の場・雲」。
新宿区下落合2丁目2-2 高田馬場住宅220号室 (高田馬場駅から6分ほど)。
◎ 大人のひきこもり相談会
不登校情報センターの10月の大人のひきこもり相談会を開きます。
日時は10月10日(土)午後2時~4時。参加費500円、当事者は無料です。
*9月は3人が来てくれていろいろと話を聞くことができました。
事前に連絡の上でご来室をお願いいたします。
03-58976-3730、open@futoko.info 松田まで
◎ セシオネット親の会
主に中学生・高校生年齢の不登校や中退に関する話し合いの場です。9月のことは「セシオネット親の会 再開」を参照してください。日時は10月17日(土)午後2時~4時。参加費500円です。松村さんに事前に連絡の上でご参加をお願いいたします。

デジタル複合機をリコー社と契約

ムラテックのデジタル複合機(プリント・FAX・コピー・スキャナー)MFX2335の使用が8年目、正確には3月からなので7年7か月です。通常のメンテナンス契約はできず、何かの故障があれば部品・修理代は実費になります。
いちばんの心配はドラムの故障で、これが使えなくなると交換のドラム8万円、修理9千円それに消費税10%ですから、ほぼ10万円を即金で支払わねばなりません。代理店2社から交換機の提案がありましたが、十分に納得できる提案ではありませんでした。いつ故障し、使えなくなるのかわからず危ない状態になっていました。
ここに思わぬ提案が飛び込んできました。リコーからリース5年、月額1.2万円余の高性能デジタル複合機の提案がありました。交換の実機もその会社(営業所)に出向いて確認しました。17日に契約し、月内に搬入の予定です。不安材料を解消できてほっとしています。〔28日〕設置を終えました。

ひきこもりを考える相談会とセシオネット親の会

大人のひきこもりを考える相談会(12日)とセシオネット親の会(19日)を続けて高田馬場で開きました。
大人のひきこもりを考える相談会の参加者は私を入れて4名で、他の3名は男性当事者です。当事者の集まりになるのかもしれません。仕事に就けないとかその気になれないひきこもり的な生活の周辺にいる状況を話しあう場になりました。
セシオネット親の会はお母さん2人と当事者1人、それに主催の私と松村さんを入れて5名です。お母さん2人の子どもは20代の前半です。不登校から始まり10年がすぎ、いずれも大学生や社会人になっています。不登校やひきこもりはおおよそ卒業しています。彼らが生きていくコロナ禍後の社会状況を話す場になりました。
10月も第2土曜日(大人のひきこもりを考える相談会)、第3土曜日(セシオネット親の会)を続けます。2つの会を秋に再開しようとする試みは軌道に乗りそうです。

樋口耕太郎『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』を読む

樋口耕太郎『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』(光文社新書、2020年)
会報「ひきこもり周辺だより」8月号に「現代経済社会におけるひきこもりの位置(異論)」なる、やや小難しいエッセイを書いたのです。そうしたら(?)沖縄出身のある方から『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』を勧められました。
いろいろお世話になっていますので読むことにしました。これは素晴らしいです。沖縄を語りながら、実は日本を語っていたのです。沖縄とはある方向に凝縮された日本のことだと思いました。
推測ですが、なぜこの本を勧めてくれたのかがわかるように思います。私が取り組んでいる『ひきこもり国語辞典』は、ひきこもりのことを書いているのですが、実は日本人のこと、ある方向に凝縮された日本人のことを書いていると言いたいのではないのかと。
まさにその通りです。私もそれはしばらく前から気付いていました。
そして向かう先、そのなかには解決策もあります。解決は自立であり、自立していくには「ある人の関心も持っていることに関心を持つこと」といいます。ある人への関心ではなく、その人が持っている関心に対して関心を持つことであるといいます。ある人が怖がっているとしたら、怖がっているその人ではなく、怖がっていることの正体に関心を持つこと、それが自立の根本的な解決策につながるといいます。
これ以上の説明はやめます。この本を読むようにお勧めします。

イザベラ・バード『朝鮮紀行』を読む

イザベラ・バード『朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期』(時岡敬子・訳、講談社学芸文庫、1998年、原著は1905年、London)。
1894年から1897年にかけて2度のわたる朝鮮地域の旅行記。私の地理学的な関心からですが、今回は最近の日韓関係の発端をなす、日本が朝鮮を植民地化した時期の様子を、1イギリス人からの視点で描いた状況を知るためです。
バード女史の見聞も1視点ですが、植民地化は当然という論がネット上にあふれているのにあきれているばかりでは物足りずに読んでみたわけです。
公式に朝鮮が植民地化したのは1910年のことですが、その前の李氏朝鮮の状況を第三者として見ている点を参考にしたのです。当時の朝鮮王朝は政権の体をなしていません。それは正しいとしても、だから外部の政治勢力がそこに介入して支配権を確立してもよいことにはならないでしょう。端的に言えばそうです。
私が以前に研究対象にしていたアフリカのモザンビクも同じ時期にポルトガルに植民地化されました。モザンビク地域はいくつかの部族国家や部族勢力が併存している状態でした。最大のガザ王国が近隣の諸部族に呼び掛け抵抗しました。しかし、近代銃兵器に対して弓矢で立ち向かう抵抗運動は短期間に滅亡され、ガザ王国のグングニャナ王は虐殺されました。19世紀末は帝国主義が植民地を実効支配するために世界各地で武力制圧をした時代です。
例えばハワイ王国が滅ぼされアメリカ合衆国の統治下におかれたのもこの時代です。アロハオエの歌はその時期に幽閉されたハワイ王国の女王リリウオカラニのものです。1993年、アメリカ合衆国議会は併合に至る過程が違法だったと認め、公式に謝罪する両院合同決議をしています(ハワイはアメリカ合衆国の1州です)。
バード女史の時代の朝鮮は、特段の抵抗戦争ができませんでした。しかし、政治改革を進めていた国王妃・閔妃は日本の軍事部隊により惨殺され、旧体制に復帰を図る大院君(国王の父)が支配権を執るようになりました。国王は実権のない名分だけの支配者になりました。
バード女史の見聞はこの様子を著しています。

全国の定時制高校・通信制高校の一覧

9月になりました。
例年とは状況が大きく変わったとはいえ、このころから中学3年生が高校進学に向けて動き出していることは同じです。
不登校情報センターは非力な情報提供機関ではありますが1つの課題を遂げようとしています。全国の定時制高校・通信制高校の都道府県別の一覧表を作成しています。Skさんに協力していただきました。
最後の残った大物の東京都をまもなく表示できる運びです。

*9月4日、東京都も完成しました。
一覧表だけではなく、ご協力いただいた高校(学習センターやサポート校など)からの個別の紹介情報もきわめて多数がこれに連動して掲載されています。
高校受験生に、とりわけ高校からやり直そうと考えている不登校や高校中退の人たちに参考にしてもらえたら嬉しいです。

http://www.futoko.info/zzmediawiki/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:%E5%AE%9A%E6%99%82%E5%88%B6%E9%AB%98%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%98%E6%A0%A1