高校を中退して通信制サポート校に転入した男子生徒の話です。
高校3年生になり、いまは大学受験の準備をしています。
その学校の柔軟性は前々から聞いていたのですが、どうやら彼の工夫もまたよかったようです。
いっぺんに全部を改善しようとはしないで少しずつ重ねます。
少し上のレベルで落ち着くと次な課題に進む。それを繰り返したようです。
「自然発生的な認知行動療法みたいですね」と私は感想を述べました。
カウンセラーのYさんもうなずいてくれました。
実のところ私は認知行動療法についてそれほど詳しく知るわけではありません。
だからYさんがうなずいてくれたことは自分にもよかったわけです。
以前にOくんがある体験発表をした時に対人関係のところで、いろんな工夫をしているのを聞いて、それも認知行動療法的だなと思ったことがあります。
Oくんにしても上の男子高校生にしても認知行動療法を意識していたとは思えません。
ということは人が自然にあることに取りかかるときのオーソドックスな方法、少なくとのその一つは認知行動療法的なのかもしれません。
その自然発生的な、療法とは意識していない、自分の心身状態を自分で感知しながら、自分で採用しているのが認知行動療法的なのかもしれません。
それを掘り下げて理論づけ、精密に体系化しようとするのが認知行動療法なのではないか。
少なくともそういう要素もあると感じています。
確信をもって言うつもりはないのですが、自分の感覚を信じてもよいといえます。
土曜日の不登校の親の会、セシオネット親の会でのことです。