1月に介護付き老人ホームを見学する機会があり、参加者を呼びかけるために多数に案内を送りました。
ひきこもり経験者、無業者を対象に働けそうな場所を探す機会にしませんかという趣旨です。
その送った1人から、半年が過ぎたところで電話連絡が入りました。
電話の内容はひきこもりに関する問い合わせでした。
電話をした時間は38分で、いろいろなことを聞かれ、答え、また質問をさせてもらいました。
相手は男性、アラフォー世代、無職です。
コミュ障を自称していましたが、ゆっくりと聞けば話せるわけです。
電話という会話手段もこの場合はよかったと思います。SAさんと呼びましょう。
SAさんがコミュ障を自称するのはこういうことです。
自分の感じたことをそのまま話してしまい、相手が嫌がることがよくある。
そういうことが重なって、どう話せばよいのかわからなくなってしまった。
それで自分ではコミュ障(コミュニケーション障害)と感じる。おおよそこういうことではないかと思います。
これまで関わった人に似たことを言う人はいました。
押し黙り型のコミュ障に対して、言い方まずい系のコミュ障とでもします。
SAさんからその次に出てきたテーマは、そういう自分と話していたらストレスを感じませんか、というものでした。
遠慮がちで他の人を優先する気持ちが並外れで面後臭くなる…その場合はたぶん面倒がストレスになることもありますが、SAさんの場合はそれには遠い状態です。
ですがSAさんはご自分の話し方、対面している状態では自分の存在そのものが相手にストレスを与えると考え、または予測しているのでしょう。
これまでの経験で自分の存在が相手にストレスを与えたと確認できることがあったのかもしれません。
私が出会ったひきこもり経験者にはこのタイプは少なからずいます。
そこに自分がいることで周囲の人に迷惑になっていると話す人です。
本人が思うほどそんな感じになったことはありませんし、むしろ意外な言葉を聞く感じでした。
そういうことを話さなければフツーにしておれたのに、そう話されるとこっちが居づらくなる感じです。
こういう雑談的なものが電話で38分になったのです。
さて、もう少し話を続けてみます。
ちょうどある要望がありました。
「ひきこもりと一緒にいてストレスはなかったのか」などをブログに書いてほしいというのです。
やや違った展開になるので、項を変えて「ひきこもりと一緒にいてストレスはなかったのか」をテーマに続きを書きましょう。