悪人とはいえない逸脱人種の発想に教えられました

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居場所に来ていた一人があるとき「自分は逸脱人種の一味」になると、自虐的ですがおもしろく話してくれました。「どういうこと?」と聞くと説明してくれたので、それを『ひきこもり国語辞典』に納めるとき、要約して次のように書きました。

「逸脱人種  悪いことはしない(できない)、悪いことは嫌いだと思います。悪人にはなりたくないのです。でも自分は通常の人ができることができないので逸脱人種になる。その一味になる感じがします。だから人種と人間は使い分けます。通常人とはっきり違うときは人種を、通常人と同じときは人間を使います」

だからの言う逸脱人種は悪人ではありません。146万人と数えられたひきこもりは、彼的に言えば逸脱人種ではあっても悪人ではありません。でも世の中には困っている人はいます。また困った人もいます。その中には悪人もいます。

悪人とは例えば闇バイトに加わる人たちでしょう。ひきこもりは彼に限らず「悪いことはしない(できない)」ので、闇バイトにまき込まれる人はまずいないと思います。「犯罪発生率を下げることはあっても、上げることはない」のがひきこもりです。闇バイトに巻き込まれる人の多くは、社会の厳しさのなか、選択を誤って犯罪世界に引き込まれたのです。

もう一群の人も悪人ではありませんが、「困っている人」たちだと思います。トー横に集まる若い女性たちです。家族から逃れ、居場所が見つけられず、孤立状態におかれています。なかには性風俗世界にひき込まれる人もいます。東京だけでなく大阪など大都市などに存在するようです。

ひきこもり体験者のなかでも困っている人がいます。私が関わる人のなかで考えると、不眠・過食(摂食障害)・ウツ状態に悩まされる広義の精神的ストレスを感じやすい人たちです。

ひきこもり146万人のなかにも少なからずいます。どれくらいいるのでしょうか? 数字的に発表されたものを見たことはありません。たぶん医療機関や健康保健機構で全体数は分からなくても動向はわかるでしょう。個別の疾患者数のおおよそを把握できるかもしれません。オーバードーズで緊急入院になった人、自死のうち精神的な原因と考えられる人など部分的なところから推察できるかもしれません。

逸脱人種の発想は、現在の社会状況におい込まれて悪人ではなく困っている人たちを区別して見る目を教えてくれます。

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