家族内ケアが家族の世代継承機能の中心(その1)

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不登校情報センターの会報『ひきこもり周辺だより』2月号を発行しました。内容は異例のものです。内容はただ「子育て・家事に関する自治体の情報を紹介」だけです。
いくつかの自治体の取り組みを上げましたが、広報紙に図表のあるものを挙げました。その意味することを1ページ書きましたので今日はそれを載せます。
どういう図表なのかは明日紹介しますが、図表を載せられませんので、タイトルとそれについての「松田メモ」です。
今回の「子育て・家事に関する自治体の情報を紹介」は、より本格的な論文の先ぶれになるもので《家族内ケアが家族の世代継承機能の中心(その1)》にあたります。

《私は長い間、ひきこもり経験者に囲まれた生活をしてきました。初めのうちは家族・親族のかかわりに注目し、彼ら彼女らの対人関係の居場所づくりや精神心理的な面から改善を考えました。数年前からひきこもりが社会に多く現われた時代の経済社会的な状態から考えてみました。これにより「ひきこもり」をそれまでとは違う説明ができます。その文章化もかなり進めています未完成です。
1960年代以降の高度経済成長期には産業分野だけではなく、家族状態にも大きな変化が始まりました。家族の持つ役割は多くありますが、この変化のなかで世代継承機能が低下しており、それによる困難が社会の各方面に出ています。他方ではそれを回復する動きも静かに生まれつつあります。
この過程の説明から始めたのですが、読者にはおもしろくもなく身近に感じないと予想できます ⁉ たとえば家族生活を維持する家事には日常の衣食住に関することと家族内ケア(子育てや介護など)の2つの部分があります。家族内ケアが家族の世代継承機能の中心になります。それにしても家事と一般の労働がなぜ同じに扱われないのか、家事労働を評価する動きはないのか…など。
この事情が家族の変化、核家族化の進行など社会全体の変化を説明します。それが社会的ひきこもりの多くの発生と結びつきます。詳しく説明しないとわかりづらいのですが、私には発見であっても、一般にはピンとこないかもしれません。
その説明を後回しにして、身近に感じる家事分担の男女差、育児休業など多くの自治体が取り組みをまとめたのが今回です。自治体の広報紙はグラフで見やすくしています。それらをアットランダムに集めてみました(介護の取り組みには手が届かず)。このあたりを話し合いの材料にできると思ったわけです。》

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