「ひきこもり大学 in下町」のレジメと資料作り

5日は夜になってSjさんがきました。
5月8日の「ひきこもり大学 in下町」の話で使う資料作りのためです。
テーマは「ひきこもり・ニート状態の生きづらさの改善と社会資源を活用した立ち直りのステップ」です。レジメは2ページですが追加があるそうです。
資料は多くあり、そこから選択し、A4版で12ページ分になります。それぞれ50部をコピー印刷し、セットします。
相談先、いろいろな居場所など、足を運び、その中に入って実感した場所情報なので説得力があります。ひきこもり経験者だけではなく、一般人にも通用することを聞けると思います。多くの人の参加を待っています。

ひきこもるために登録派遣で生き抜くJさんが発表

理想的な姿・形ではないけれども、自分の心身状態と働いて生活できる収入を得るバランスがとれる方法が、これです。
「登録派遣で生き抜いてきた方法」として、「ひきこもり大学 in 下町」で発表するのを受けてくれたJさんが口にした言葉です。
昨日のひきこもり親の会の後、その場に出席した企画者のSさんは改めてJさんに発表をお願いし、内容の打ち合わせをしました。Jさんは「テーマ①:登録派遣で生き抜いてきた方法(当事者)」を話します。
「ひきこもり大学 in 下町」は5月8日(日)午後1時過ぎから、JR総武線「亀戸」駅近くのカメリアホールで行います。
長い間ひきこもっていて、これから働こうとなっても不安や心配が先になって、とてもそんな気分になれない人にとって、不安や心身の不調を持ちながらどうすればいいのかを考えるときの、1つの(あくまでも1つの)実際にそうしている人の体験的な方法を聞く機会になると思います。自分の条件に合わせてその方法を工夫(カスタマイズ)しなければなりませんが、“有識者”が考えたプログラムよりははるかに参考になると思います。

通信制高校の卒業生で新聞取材を受ける方を求む

ある新聞社の記者さんの取材を受けました。
テーマは通信制高校に関することです。私は次の2点を書いたメモを記者さんに渡しました。
(1)新しいタイプの通信制高校が生まれた背景と内容
(2)教育特区制と広域通信制高校
それは朝方大急ぎで書いたもので、読み返してみるとわかりづらいです。少し手を加えたものを別の個所に載せておきます。
記者さんからは、通信制高校の卒業生を取材したいのでどなたかを紹介してほしいと要請されました。ブログを読んでいる方で取材を受けるという該当者がいましたら連絡をください。2、3名を募集します。
open@futoko.info 「新聞取材の件」としてメールをください。

〔通信制高校の現状認識とチェック体制について〕
http://www.futoko.info/…/%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%88%B6%E9%AB%…

70歳の誕生日祝いに当たる体験記を受け取る

中学時代に不登校を経験した男性から体験記を送っていただきました。
「中2の不登校から20年、1つの時代のけじめ」
著者<匿名を希望>として体験記の一つとしてサイト内に掲載しました。
体験記を送っていただいた方への私の感謝のメールです。

詳しい体験記、とても感動しました。ありがとうございます。
不登校や引きこもりになる人のもつ奥深い真実の理解につながると思います。
私がこの世界に引きこまれ、ここを活動の場と決めたのはあなたのような人に出会ったからです。
「この人たちは社会についていけないのではない。社会のゆがみについていけないのだ」
そういう言葉にしたのは1993年のことです。
明日で70歳の誕生日を迎えます。
苦しいけれどもその道を貫いて来れて、後悔はありません。
とてもいい誕生祝いをいただいたと思います。

[http://www.futoko.info/…/%E4%B8%AD%EF%BC%92%E3%81%AE%E4%B8%…]

〔8月6日〕<匿名を希望>さんからのメールへの返事
ご連絡ありがとうございました。
明日が70歳のお誕生日とのことでおめでとうございます。古希の節目の年ですね。
社会のゆがみを言うのはどこの国にもいつの時代にもあるんだと思います。
でも、与えられた環境の中で生きていかなければならないのが私たち一人一人に課せられた課題なのだと思います。
与えられた環境がゆがんでいると感じられるなら、それに慣れるか、それを変えるか、そこから逃れるかのどれか1つだと思います。
何もせず、ただ世の中を呪い、人のせいにしている間はおそらくその人は救われないと思います。

社会は1つではない、一人ひとりの個性が千差万別なように、学校、会社、家庭、星の数ほど社会はあるのだと思います。
どれだけ傷ついても自分に適した社会にたどりつくまで前に進み続け、助けを求め続けることがいつの時代も大事なのだと思います。
ひとりでも多くの苦しむ若者、かつて若者だった人たちが松田さんのご活動を通じて救われることをお祈りします。

リストカットの体験記を載せました

宇佐美由香さんの手記「妄想と自傷行為と希望と」を読みました。リストカットをしていた気持ちを書いたもので、会報『ポラリス通信』4月号に掲載したものです。体験手記ページに載せました。
読みながら、ふっと大昔の高校時代のことが浮かんできました。
高校生の私は小説を書いていました。数点の短編を書いたのですが、その中に『富める人たち』という題があったと覚えています。
それは当時の私の超貧乏生活を書いたもので、題名だけは逆に“富める”にしたものです。軽い自虐感が出ています。
宇佐美さんの手記にこうあります。
「何もできないゴミのような自分が存在してしまっていることの罪滅ぼしとしてリストカットをし、それで少しは報われた気分になっていたのでしょう。気分が落ち着きました。」
『富める人たち』を書いた高校生の私も似ていると思いました。「罪滅ぼしとして」貧乏生活を皮肉っぽく、道化役みたいに書いたのです。その時点では社会への批判的な気分もあったつもりです。そういう形で自分を“救済していた”と見直すことができました。なにか一件落着した気分になったのはこのように理解するのがよさそうです。

ブログ「高齢ひきこもり」書き続けてエッセイ500作に

二条淳也さんのブログ「高齢ひきこもり」のエッセイが500作になります。
始めたのは2011年1月30日ですから、大地震の前です。およそ1500日かけての達成です。
2013年4月に、29編を選んで自作本『中年ひきこもり』として発行しました(A5版86ページ)。これは定価400円+税ですが、送料を含めて500円で販売しています。不登校情報センターまで定額小為替でお申込み下さい。
500作に到達したところで、どこか出版社が発行してくれないか考えをめぐらしています。ブログは好評です。読んでいる方がいましたらご協力をお願いします。

留学を受け入れるとはどこまでの範囲か明示するように質問

先日のスウェーデンからの研究者の訪日に関して、改めて質問が来ました。
「もしあなた方が私たちの留学を受け入れてくださる場合、私たちは3月1日の奨学金申込み期限までに、お返事をいただく必要があるのです」というのです。返事をしようとしたのですが、ちょっと意味する範囲がわかりません。それで次のように答えました。

確認のためのメールをいただきました。
お答えする前に「私たちの留学を受け入れてくださる場合」という内容を明確にしていただけませんか。
(1)5月11日(日)の午後に月例の親の会(大人の引きこもりを考える教室)を開きます。この場に参加する内容になりますか。5月10日に不登校生の親の方が集まります。また、私が参加する別の不登校の親の会が5月17日の午後にあります。これらの会に参加するという意味ですか。
(2)そうではなくて、親に個人的に話を聞きたいということでしょうか。その場合は、親の会の終了後か別の日に話を聞く機会を設けるという意味になります。この場合は事前に答えてくれそうな人探しておかなくてはなりません。
(3)不登校の子ども(十代)や引きこもりの経験者で20代以上になっている人から話を聞く機会を設けるというのは、必ずしも保障できません。いまから対象者に呼びかけて、OKしてくれる人を探しておく必要があります。
(4)松田(私)の場合は、日本に滞在期間にお話しをする機会をつくるのに支障はありません。他の人の場合は、時間が確保できるかどうかの前に、話しをするつもりになるのかどうかが難問です。準備が要るのです。
(5)留学受入先というのは上のうちどれに該当する内容でしょうか。それともこれらのことは無関係なのでしょうか。

引きこもりからの体験発表会にでかけます

きょうは高田馬場のわせがく高校(東京キャンパス)で、「引きこもりを持つ親のための 引きこもり当事者による体験発表」に出かけます。
開始は午後の1時からです。
発表者は3名(男性2名、女性1名)です。30代以上の子どもが引きこもっている親の方には手がかりになる話しになります。
きのう聞いたところでは、参加者が少ないということです。親の方、支援者や研究者、関心のある人の参加をお待ちしています。
参加費は500円です。

わせがく高校で引きこもり当事者の体験発表をします

SくんはNくんと話した結果、「引きこもりを持つ親のための引きこもり当事者による体験発表」をすることにしました。
その会場探しを始めるつもりのようですが、平井には適当なところがありません。江戸川区内の一之江や船堀のあたりの名前が出ました。
公共機関を借りるには、団体登録とか借りる以前に準備の手続きが必要です。
いずれそれも必要と思いながらも、都内の山手線か中央線沿線に会場を借りられればもっといいと思いました。
それで以前に教室使用をお願いしたことのある高田馬場のわせがく高校さんに教室利用をお願いすることにしました。
許可をいただきましたので、お知らせします。
わせがく高校さんには、たびたびのお願いで本当に感謝しています。
「体験発表」はこちらを見てください。

二条淳也『中年ひきこもり』

二条淳也さんのブログからセレクトしたエッセイ集を『中年ひきこもり』としてパンフレットにしました。A5版86ページ、定価400円(税別)、送料を含めて500円で販売いたします。
今日はその編集作業を終えました。自家制作本は編集のあとに印刷も製本もすることになります。編集作業を終えたあと、通常は印刷所が行う作業も含まれますので、印刷用の版下ができたことになります。

実はほかに数点の自家制パンフレットを発行するつもりです。その一つが訪問サポート部のトカネットの活動を紹介する『ひきこもりへの訪問サポートQ&A』(仮題)です。藤原宏実さんがかなりがんばって文章化していますので、近日に原稿ができるでしょう。
先日作成した『ひきこもり国語辞典』とともに内容はかなりいけると思います。