男性ひきこもり当事者の恋愛相談相手の仮説

久しぶりにKくんがWくんと一緒に来ました。
Kくんはある資格を取リ、それを生かしたことをしたいといいます。その勉強中です。
いろんな方面の話になり、その一つが「二条さんの恋愛相談」。
賛同していたのですが、二条さんに彼女がいると聞くと「ムカつくかも…」の一言。
このあたりが二条さんが「相談は女性からなら」とした背景理由になるでしょう。
ひきこもり当事者にとって、仕事と恋愛(結婚)は到達したいけれどもハードルが高すぎて、「ムカつく…」こともあるわけです。
「ムカつく…」という感覚は正常かもしれません。
男性ひきこもり当事者の恋愛相談相手は、結婚している女性がいいかもしれません。仮説ですけどね。
仮説を続けますと、男性の場合はそういう既婚女性の相談員を囲んで複数でも可能かもしれません。
二条さんの場合は、ご自分の話を聞かれ、それに答えることが多いといいます。
異性というのは互いにわからないので、ある事態のときの受け取り方や気持ちを聞いてみたいのではないでしょうか。

Kくんからは、不登校情報センターの同窓会の話もあります。
情報センターに集まって食事会をすればいいのではないか。
土日曜日がいいそうですが、私が居るいないは気にせず使ってください、お任せします。
また情報センターのイベント告知をどこを見ればいいのかわからない…。おっしゃる通りです。
今日は「大人のひきこもりを考える教室」(親の会)の日ですが、実はサイト上のどこにも紹介していないと判明。
他の情報は集めて掲載するけれども自分のところは後回しというか、抜けている。
Kくんの指摘はこういう事態を指しています。
ブログ「引きこもり居場所だより」にちゃんと書きます⁈

会報9月・第4号はひきこもり親会の日の変更の連絡版

会報『ひきこもり周辺だより』(9月・第4号)を作成しました。
次回の「大人のひきこもりを考える教室」(親の会)の日が「ひきこもり大学in下町」と重なります。
そこで9月の「大人のひきこもりを考える教室」は、9月17日に変更して行います。
この連絡が今回の会報の重要なニュースです。
松田武己のエッセイは「判断基準における「公平感覚vs親近感」のバランス」。
この手のエッセイは(特別の事情のない限り)毎号掲載することにしています。
17日の「大人のひきこもりを考える教室」のあと、「仕事場の紹介と交流会」も行ないますが、参加する事業者は未定です。
当日までに来てもらえるように交渉しています。
不登校・中退者の親の会である「セシオネット親の会」は、9月16日(第3土曜日)、場所は高田馬場です。
9月10日の「ひきこもり大学in下町」のチラシも手元に残っているので、全部同封しました。
公式の参加申し込みの締め切りは過ぎていますが、参加可能ですので、連絡を待っています。
会報『ひきこもり周辺だより』は、きょう発送します。

「仕事場の紹介と交流会」の形式をめぐる一人脳内会議の模様

「大人のひきこもりを考える教室+仕事場の紹介と交流会」をどう続けるのか。
方法・形式については未確定にしておきます。
実は14日に多業種を含む中小企業団体の方と話すことになっています。
そこに参加する事業者にお願いして、交代で「仕事場の紹介と交流会」に出席してもらう形がいいかどうかは確定しづらいです。
複数の事業者への説明会から事が始まりそうな予感もするのです。
そうすると初めのうちは2つの方法・形式が並ぶかもしれません。
すなわち当事者&家族を交えた「仕事場の紹介と交流会」と事業者向けの「仕事場の紹介と交流会」の説明会が平行する状況です。
その両者を私がフォローし続けることは物理的にできなくなるでしょう。
ある程度進んだら独立性をもって展開するのではないか…と思えてきます。
このあたりはまだ細かくは考えられません。

この席に参加した方の息子さんは、ある人の世話を受けて仕事に就いたという例を話されました。
このお世話をして人を「おじさん役」と言ったのですが、その「おじさん役」または「おばさん役」を養成する場が「仕事場の紹介と交流会」にあたるかもしれません。
事業所内のリクルート担当者にそういう役割をしてもらおうというのです。
そういう養成の役割を果たすのに2系列が想定でき、もしかしたら一本にまとまるかもしれません。
2つの方式が考えられるという一人脳内会議の模様を書いてみました。

仕事場交流は質問に答える形で紹介してもらいました

7月9日の「大人のひきこもりを考える教室+仕事場の紹介と交流会」は、よかったです。
後半の「仕事場の紹介と交流会」が新しい取り組み方で内容的には今後とも継続できる感覚を得られました。

(1)認知症の人の小規模グループホームの仕事場紹介にはいろいろな質問が出されました。
入所者9名が1ユニットで2ユニット毎の施設が東京都内26か所(隣接県にも多数)あります。
スタッフは1ユニット6~7名が3交代で当たります。
スタッフの資格(資格がなくても始められる…)、
年齢構成(70代のスタッフもいて入所者との区別が…?)、
入所者の難易度の分布(重度が多いと大変だが…)、
共同生活サポートなので食事準備はスタッフがするのか(かなり事情に通じた人からの質問ですが)⇒調理スタッフは昼と夜は別になるが朝食は通常スタッフが…、
パートタイムから始められるのか(スタッフのうち1~2名なら…)、施設外への同行などは? 
このほかにもいろいろな質問があり答えていただきました。
そのうち希望者を募り現場見学をしたいです。

養護施設を出たばかりの軽度の障害がある人がスタッフを希望しています。
出身校や養護施設の関係者はその人の身元保証人になれないので、私が引き受けるつもりです。

(2)産直の野菜販売店からは3名が来てくれました。
産直販売店はひきこもり経験者などの居場所の役割もしています。
月曜日から土曜日、午前11時から夜8時まで(閉店は季節により変わる)。
現在は5名のスタッフがいて、統合失調症と潔癖症の経験者も交じります。
曜日や時間帯によってはかなり忙しい時もあるので、仕事に慣れたら1時間でも来ていただけるといいそうです。
周辺地域の掃除を月2回していて、この時は20名ぐらいが参加するそうです。これはボランティアになります。
開店して4年ですが、この活動が周辺からも好意的に受け入れられています。
野菜等の購入者にはおばあちゃんが多く、今春から宅配サービスを始めたところです。
店員としては時給950円から始める仕事体験です。
こちらも実際の現地に行ってみるのがよさそうです。
場所は京成小岩駅の近くです。

2つの仕事場紹介をしていただきました。
これからも「仕事場の紹介と交流会」を続けます。
いろいろな仕事場の様子を聞き、出かけて見学や短時間の実習も企画したいです。
特に「人が来ない」と困っている事業所さんには、速攻の求人は保証できませんが、働く立場から求める職場像を感じていただける機会になると思います。
事業者さんからの問い合わせも歓迎します。 
(つづく)

ひきこもり親の会に事業者も参加し仕事場を紹介

親の会「大人のひきこもりを考える教室」は16年間、毎月続けて200回に迫ります。
親の会とはいえ、ひきこもりの経験者なども参加する会です。
16年にはいろいろと変化がありましたが、今回は運営としては最大の変化です。
相談会的な親の会を前半で終え、後半は求人募集をしている事業者に参加していただき、直接に仕事場の様子を聞き、交流する場にします。

日時:2017年7月9日(日)午後1時~、3時~
前半は午後1時から3時「大人のひきこもりを考える教室」
後半は午後3時から5時「仕事場の紹介と交流会」
後半3時からの「仕事場の紹介と交流会」には、小規模グループホーム型介護施設の人とミニ商店街で野菜直販店を開いているNPOの人が参加します。
ほかにも参加する事業者が見学に来られるかもしれません。
仕事内容などいろいろな様子を聞く機会になります。

会場&問い合わせ先:不登校情報センター
江戸川区平井3-23-5 桜コーポ101号室
  (JR総武線「平井」駅南口5分)
電話:03-5875-3730
FAX:03-5875-3731
メール:open@futoko.info

参加費:500円(前半だけ、後半だけ、両方参加でも参加費は一律500円)。当事者は無料です。
参加対象者:ひきこもりの子を持つ親、ひきこもりの当事者・経験者、関心を持つ人。 
*子どもが20代後半以上から40代になった親が中心です。
定員はありませんが、スペースの関係で15名程度。
予約制ではありませんが、できるだけ事前連絡をお願いします。

会報『ひきこもり周辺だより』第2号

会報『ひきこもり周辺だより』第2号を編集・発行しました。
A4版6ページになりました。主な内容は、
(1)「大人のひきこもりを考える教室」+「仕事場の紹介と交流会」
7月9日(日)の定例会です。3時からは新しく仕事場の紹介をします。
今回は小規模グループホーム型の介護施設とミニ商店街で産直野菜店の人に来て説明してもらいます。
(2)7月15日(土)はセシオネット親の会です。
新宿高田馬場で10年以上毎月開いている不登校の親の会の案内です。
(3)これからの活動内容
前号でアンケートをお願いしました。
12名からお返事をいただき、その中に情報センターに取り組んでほしいことが書かれていました。
それにこたえる形で活動内容の説明をしました。
(4)サイト「イベント情報」ページの見方
情報センターへの要望の中にいろいろな集会情報の提供が欲しいというものがあります。
「イベント情報」ページ(http://www.futoko.info/zzevents/)には、その手の情報が多数入っていますので、このサイトの見方を説明しました。
それでもわかりづらいかもしれませんが…。
明日発送します。
先日作成した小冊子『仕事に就ける力をつけるとはどんなことか』も会員を中心に同封します。

引きこもりへの対応策(素案テキスト1)

9月11日の大人の引きこもりを考える教室に即席のテキストを用意しました。内閣府は引きこもりが大幅に減少していると発表しそれを考えたものです。
テキストは全体で3構成ですが、荒筋だけなので、1項目ずつ書き直しました。

引きこもりへの対応策(素案)
内閣府の「若者の生活に関する調査」(9月7日発表)では、引きこもりは2010年の69.6万人から、54.1万人になったそうです。5年間で約15万人の減少です。また現在引きこもりである人の34.7%が「7年以上続いている」状態で、長期化し深刻になっています。数字の精密さはわかりませんが、減少傾向は明らかだと思います。
(1)引きこもりの現状をこのように理解する
引きこもりの減少の示すことは、引きこもりが1960年代の後半から表面化し、2020年、30年代までの、歴史的な一時的な現象であると推測できます。
引きこもりとは若者世代の現行社会への消極的で引っ込み思案な異議申し立ての形であったと理解します。社会は子ども・若者に適応を求めます。しかし、その適応を求める社会はゆがんでいます。それを感覚的に精緻にとらえた人たちが適応を避けてきたのです。
不登校や引きこもりの形で異議申し立てた内容が、社会においてわずかずつ受けとめられつつあるようです。減少の背景はこれです。しかし、それはいずれスパークする時代を迎えるでしょう。引きこもり経験者のある部分がこれに関与する様相を示しています。
この引きこもりが表われた歴史時代は、経済社会の面から見れば、工業社会から情報社会への移行期に当たります。しかしそれはだけではないようです。人の不平等な扱い、個人の特性を尊重しない社会への不信や異議申し立てが、フラットな社会に変えていく時代に移行しつつあると考えられます。

この“引きこもり時代”の最近10年は、引きこもりと他の社会問題が接近してきた時期でもあります。私は「引きこもりを社会に近づけようと取り組んできたのに、社会の方が引きこもりに近づいてきた」と感じています。Uくんは「社会のいろんな人が引きこもりのような社会的弱者の予備軍になってきた」といいました。
放送大学の宮本みち子さんは「引きこもりや失業者、障害者、などの問題が地続きになっている」と表現しました。Sくんは「大震災や貧困問題が生まれるたびに引きこもりの問題はそれらの後に回されてきた」と言いましたが、これも同じ事態の別の表現でしょう。これらの被災者や困難者の抱える社会的な状況は引きこもり当事者の問題と似てくるからです。
言い換えると引きこもり固有の問題は、社会的な周辺の課題と重なるのです。たとえば住宅問題は生活困窮者の住宅問題と重なり、都市の空き家問題の解決策につながると予想できます。当事者が集まる「フューチャーセッション庵」の表題は「ひきこもりが問題にならない社会」ですが、それはこのように裏側から半分は実現しつつあるのです。問題の解決ではなく、引きこもりが問題なのではなく、住宅問題を解決するという社会問題のなかに含まれるのです。
もちろん引きこもり固有の問題もあります。それが「長期化し深刻になっている」引きこもりへの対応に典型的に見られます。それは次の素案テキスト2「引きこもりの特質に関わること」で取り上げます。なお素案テキスト3は「不登校情報センターのサイト制作の新方針」です。

KHJ家族会の支部になるか検討中です

不登校情報センターの組織面で、いろいろな検討と対応を考えています。
(1)NPO法人(特定非営利活動法人)はやめます。既に手続きを開始しています。東京都所轄ですが、法務省所轄の登記所で行います。いったん登記所に出向き、そこでもらった書類を東京都に提出し、もういちど登記所で手続きをするというものです。かなりの時間を要します。
(2)親の会は存続しますし、居場所(当事者の会)も存続します。親の会はトカネット親の会から続く十代・二十代の親の会と二十代後半以上の「大人の引きこもりを考える教室」の2系列あります。これらが別の会になっています。重なるところもあり、組織としては1つにします。そのうえで運営を別にする方向です。
(3)親の会はKHJ家族会(全国KHJ家族会連合会)に入る(=支部になる)可能性から考えています。予備的な話はしていますが、近くKHJに出向いて話す予定です。家族会ですから、ひきこもりの家族が代表者になるのが条件のようです。
不登校情報センターの情報提供活動、訪問サポート部門、相談活動、居場所での仕事づくりは、KHJの枠組みにはなさそうで、支部の独自活動になるはずです。KHJには全国大会や関東圏ブロックのような地域的な枠を大きく広げる活動面もあります。
(4)さらに賛助会員制度もあるのですが、これという役割はないので廃止します。
(5)会報『ポラリス通信』の扱いも組織面を考える一つです。訪問サポート部門トカネットの会報を不登校情報センターの会報にしています。それは支障ないのですが、会費がなく送付していますので、購読制にしたいと思っています。しかし、事情を考えると一律にはいきません。不定期読者(会員外で購読料の支払いがない人対象)もありとする予定です。
不登校情報センターの会計年度は7月1日から、翌年6月30日にしています。ちょうどその時期でこれらをまとめて考えることになりました。

ネットをしているだけで外への関心がない引きこもり

親からの30代以上の引きこもっている子どもの相談です。息子はネットかゲームをしていて、それが外への関心を失わせているという趣旨の話をよく聞きます。
親の会でもよく出ることです。引きこもりから抜け出す手掛かりがない、手の打ちようがない…と続きます。聞いていると確かにどうすれば、どこから手を付ければいいのか皆目わかりません。
まずはこの親の判断から見ていましょう。「ネットかゲームをしている」ことに対する否定感があります。私の見方では親世代に、特に母親世代にパソコンの理解が薄いことに関係します。50代後半以上になるとパソコンに親しむ人はあまりいません。
「パソコンで何をしていますか、何を見ていますか」と聞いても「わからない」「何をやっているのか…」という返事が多いです。パソコンをよく知らないから、やむを得ない面があるのでしょう。そうすると親の理解や思いに沿って事態を何とかしようとしていて「どうすればいいのかわからない」となるのです。これにもともと無理があると考えなくてはなりません。親と子の関心や方向がすれ違うのです。
パソコンやインターネットは現在すでに社会生活にとって必要不可欠なものであるのを理解しなくてはなりません。ただその利用範囲はとても広くて、誰がどの部分をよく利用しているのかは個人差が大きいのです。その個人差はその人の興味・関心に左右されます。
一般に情報収集・確認というのは少ないかもしれません。けれども引きこもっている人にとっては社会に開かれた不可欠の情報収集の場です。人によってはテレビ以上です。
ゲームに使う人が多いのは確かでしょう。これは意外と対人コミュニケーションの機会になっています。パソコン利用で多いのは動画サイトです。これも何をよく見ているのかが左右しますが、単純に否定的なものと判断するのは間違いです。
全体としてみれば、気分転換とか、楽しみとか、コミュニケーションの機会になっており、精神衛生上きわめて大事な役割をしています。もちろん個人的な様子が違うので一律に判断はできないことです。
30代以上になっている引きこもりへの対応を考えるときは、特に個別性が重視されなくてはなりません。パソコンやネットで「何をしている・何を見ている」を知らなくなくてはなりません。それは本人の関心・興味を知るのにつながります。
親世代が「パソコンで何をしていますか、何を見ていますか」と聞いて、「わからない」というのは、引きこもっている人の日常生活の最も肝心な興味・関心がつかめないなかで、対応に手掛かりがつかもうとするのと同じです。何をすればいいのかわからないのは当然なことです。
ではどうするのか。親世代が子どものパソコン生活を否定的に見る姿勢をいったん停止することです。よくわからないけれども理解しようするのがいいのです。父親のなかには多少ともわかる人がいますので協力を頼む方法もあります。父親の出番ということもあるでしょう。
それは母にとっても父にとっても難関かもしれません。すべてを合格点レベルで理解することはできませんが、引きこもっている子どもとの関係を変える可能性はあります。それがこれまでとは違う出発点になると思います。
14日の「大人のひきこもりを考える教室」を終えて考えたことです。

「引きこもり教室」は教育的アプローチの場です

親の会「大人の引きこもりを考える教室」に初めて参加した人が「精神科に受診させたらいいのかどうかを迷っている」と発言しました。
「生活の中で症状や状態はどのように表われますか?」と聞きますと、人を怖がるところがあります。しばらく前に「あの人は要注意」と“予告した”人が公共料金を徴収しながら納めず、手製の領収書を持って来るようになってバレたことがありました。そういう人物を事前に察知したのに驚いたというのです。
引きこもっている人には感覚(視力や聴力などの感覚に加えて全体の雰囲気をとらえる力)が優れていることがあります。直観力はこの延長で見ることができます。
それが対人関係では裏目にでることも珍しくありません。考えすぎと言われ、過剰反応になることもあります。極端な場合は医療が必要なこともありますが、普段はそこまでの問題ではないです。けれども当人は自然に感じているので止めることができません。これらの感じる程度が強いこと、反応が敏感であることが対人恐怖の背景事情です。
対人不安、対人恐怖的な状態は引きこもりのかなり多くの人にみられます。それは自己防衛方法の1つです。人を見かけや雰囲気から小さな子どもが見分ける能力に似ています。
この分野で有名なのは森田療法です。カウンセリングの対応もあります。薬物療法は極端な場合になります。
私がめざす方法は、心を成長させることです。多くの人が成長過程で身に着ける方法です。体の成長が食べ物、睡眠、運動を重要な要素とすれば、心の成長は友達関係や社会的な経験が構成要素になります。友達関係づくりや社会的な経験を重ねる場の設定です。対人不安、対人恐怖に対して「心を成長させる」アプローチは教育的な方法といえます。友達関係や社会的な経験を重ねることで育てる方法になるから教育になります。
成長して自分を維持していく力(攻撃的なことを感じてもダメージを下げられる状態)がつけば、対人的なところでの防衛的なエネルギーを使わなくてすみます。それを「心が成長する」というのです。
「大人の引きこもりを考える教室」の第一の対象は引きこもりの当事者ではありません。当事者に有効と思えることを参加する親にも広げようとしています。各人の具体的な事情を聞きながら、共感と共通性をベースにして互いに学ぶ場になります。それで教室としました。