清水大樹さんのエッセイ3回分を掲載

ひきこもり当事者への訪問者として、不登校情報センターの会報『ひきこもり周辺だより』にエッセイを書いている清水大樹さんのエッセイが3回になりました。自分の体験によるもので、読みやすい、わかりよい、参考になる、もっと続けて…との意見があります。
会報以外に載せていなかったので、「清水大樹」さんのページをつくり掲載しました。
◎世間一般の基準が唯一の正解と押しつけない
◎コロナ禍の行動制限はひきこもりには有利
◎人生はガチャの連続である

カテゴリ:清水大樹 – 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター

小人数の同窓会&文集作成

小人数の同窓会を開きませんか
私の77歳の喜寿誕生日を名目に情報センターの同窓会が開かれました。男女5人と小学生が参加者です。
Zくんはセンターの居場所の人たちをかなり詳しく記憶しています。私が忘れていたことを思い出させてくれますし、私の知らなかったエピソードを聞かせてくれます。彼がすごいのはその出来事の時期を前後のあったことから推測できることです。20年も前のこともよく話しています。
私の記憶、Z君の話を聞くなかで、居場所に集まった人の間には、いろいろなつながりがあったことが分かります。ときには対立も決裂もあり二度と会いたくない人もいそうです。その反面では、時間が経つにつれてそれらも含めてそれ以上に大事な経験をしたと思い返すこともあるようです。
すべてをハッピーエンドで語ることはできないでしょうか、比較的親しい小人数であれば、同窓会の形で再会できるのではないでしょうか。
だれかが呼びかけ人になって親しい人に呼びかけてください。集まる場はMacなどのファストフード、カラオケボックスがお勧め。お勧めではないですが、現在のセンター事務所である私の狭い自宅兼作業室は最大6名ぐらい入れます。どの場であっても私の時間と体調が許すかぎり参加します。お呼びでない場合は内緒でどうぞ。
このような同窓会グループがいくつかできればいいと考えています。

情報センターに関わった人で文集作成の提案
もう1つは文集作成です。『ひきコミ』は私が関わった数人に自己紹介を書いてもらってそれを冊子にまとめて互いにやり取りし始めたのがスタートです。それが一度も顔を合わせたことがない人の間で文通が始まり、文通誌になったのです。
今回は各自にA4版以内に、自己紹介、近況報告、エッセイ、時評などを書いてもらいます。漫画や絵もいいと思います。条件はA4版以内、上下左右に空白2cmをとり綴じやすくします。絵は線画に限り、濃淡のある絵や写真はダメです。こちらで文書入力はしなくて送られたものがそのまま版下になり、紙面になります。
ある程度集まればそれをまとめて冊子にします。送り方は郵送に限定します。メール送付はA4版以内にうまく入らなくなるかもしれないため禁止。一応の期限は年内ですが、ある人数分が集まればそこで発行。発行が早くなることも遅くなることもあります。冊子は原稿を送ってもらった人に送ります。冊子名は仮題で『ひきコミ・再生版』、提案があれば申し出てください。
実名、匿名、ペンネーム等の選択は各自に任せます。メルアドやSNSのURL、携帯電話番号はOK(A4版以内に記載)。住所は非掲載ですが、冊子を送るのでその送り先は別に知らせて下さい。

そうだね

四年前の平昌オリンピックで日本女子カーリングチームの“もぐもぐタイム”と「そだねー」が話題になりました。誰かが何かを言ったら「そだねー」とまず受けとめていく中で、チームのよさをつくったのです。
もしこれが逆ならどうでしょうか? 「そうじゃないよ」「それはダメだ」と引き継がれると、うまくいきません。こういう受け答えが子どもの頃から続いていたら…。
「そうだね」と受け止められた記憶がない人の話が『ひきこもり国語辞典』にあります。いくら思い返しても親から「そうだね」と言われた記憶がでてきません。そういった中で、いつの間にか何か間違っているかもしれない、何が足りないのかを考えるようになり、あまりものを言わなくなってしまったといいます。
いつも否定的に受けとめられると自己肯定感が低下しやすくなります。日本人の自己肯定感が低いのはさまざまな調査で明らかにされています。
子どもが何かを目にしたときの素直な表現を受け止め共感し、一緒に笑い、一緒に泣き、ときに怒る。そういう子ども時代の経験が、社会に受け入れられる気持ちと自己肯定感を伸ばすのです。
ひきこもりはある日突然始まる事件に見えたりもしますが、実は長い生活の積み重ねの結果です。 

冠婚葬祭

法事・葬式や結婚式ではいつもは離れて暮らす親族が集まります。小さな子ども時代から知る顔もあり、久しぶりに会うと「いまどうしてる?」と聞かれるたびに返答に困ります。全く知らない人なら「まあ元気にやっています」ぐらいでやり過ごせますが、親戚相手ではそうもいきません。
「仕事をしていないんだって?」となると、「それじゃ紹介してやる…」などと続き、話がとぎれません。「いや働くとか…とてもそんなことではないです」なんて言おうものなら追求の声があちこちから上がってきます。針のムシロに置かれる気分というか…。
遠慮のない人も混じるのが親戚縁者の集まりです。うまく逃げられないので難易度は格段に高いです。こういう経験をすると親戚の集まる場には出たくなくなります。訳知り顔でそっとしてくれたり気を遣って遠回りに生あたたかい目を向けられたりするのも、逃げ出したい気持ちになるもの。なかには妹の結婚式のときはとうとう「体調不良により欠席」とした人も。
ホッとするのは事情を察したうえでかけられる「何かできることがあるかもしれないので困ったら話に来て」という言葉でした。こちらを少しも拘束しない状態で、気にかけてくれるし、何かの折に頼れるからです。(2022・08・11)

それでもタバコにも役割はある

40代も半ばをすぎたZくんは、20歳ごろからタバコを吸っています。
「一服する」ともやもやした気分が少し軽くなるといいます。目前で吸うのは見かけませんが、町中にある喫煙指定場所(公衆喫煙所といいます)をよく知っていて、そこで吸っています。
彼は何かにつけ、ストレスを感じやすく、タバコがそのうっ積した気持ちを発散させるのです。禁煙の動きが広がる世の中では、喫煙できる場所は彼には貴重です。彼の話をきいてからは、私も町中で見かける(駅周辺によくある)喫煙場所を見直しています。

Rさんがこう言ったのを覚えています。Rさんもタバコを続ける一人です。「タバコをやめるとクスリがふえる」と。睡眠導入剤を使っているようで、「だからタバコはやめられない」。喫煙の害が指摘され(私は70年の人生でタバコを吸ったことはありませんが)、タバコ防止の動きはますます加速しています。問題はストレスやもやもやをそのつど減少させ、発散できる他の手ごろな方法が広がることではないか、とも思います。

統一教会が社会福祉協議会を使っている?

旧・統一教会(世界平和統一家庭連合)が社会福祉協議会(社協)に関わりを持つという指摘があります。社協はひきこもり支援に取り組んでいるところも多く、期待もしているのでゾッとしました。社協という住民に信頼される準公共機関を通して旧・統一教会が影響を広げてきたかもしれません。
不登校情報センターのサイトには全国の社協(都道府県、市町村区、地区・支部など把握できる全リスト)の連絡先を載せています。
しかし、社協と統一教会の関係の実情を知りません。そこで下記の問い合わせをFAX連絡できるすべてに送信しました(8月1日~5日)。2296社協に送信し、到達は2174ヵ所、不達等が124ヵ所、到達率は約95%です。
どれだけ返事をもらえるのかは予測できません。返事はもらえなくても、注意喚起にはなると思います。返事をもらえたら可能な範囲で公表します。

社会福祉協議会へのお願い(要旨)
不登校情報センターは1995年に設立し、不登校やひきこもり等の支援に役立つ情報提供活動を行っています。ひきこもりを巡る「8050問題」、生活困窮者支援対象にひきこもりが加わり、多くの社会福祉協議会が関与しています。
不登校情報センターのサイトには全国すべての市町村区社協と多数の地区・支部等の連絡先を紹介しています(約2500ヵ所)。各地の社協の活動紹介もしています。サイトには毎日3000人以上がアクセスし、ページビューは1日平均2.5万回前後に達しています。
ところ最近、報道されている世界平和統一家族連合(旧・統一教会)が社協とのつながりがある点が指摘され、困惑しています。このような反社会的なカルト集団と社協が関係するのは驚きであり、ひきこもり支援の信頼すべき社協の活動を疑問視する向きもあります。
事実はどうなのかを承知しない私どもも困惑しています。社協に事情説明をお願いすることにいたします。正確性の高い信頼に足るご回答をいただけるようにお願いいたします。

サイトの移譲(その3 )

IT技術者養成を事業分野に持つ企業関係者が「サイト移譲」に関心を示してくれました。
ひきこもりの支援活動を続けている団体・個人への移譲を考えていた私には、予想外のことです。
会社を訪ねて話し合いました。改めて「移譲を受ける方向で進めたい」との意思表示がありました。
初めに考えていた支援団体・個人に協力をお願いできる条件が1つ出来つつあると思いました。

サイトの移譲(その2)

不登校情報センターのサイトの移譲を考えています。
20年余の期間をかけて、20人ほどが入れ替わりながら積み重ねてきたものです。その変遷を「 不登校情報センターのサイト制作の経過と現在 」にまとめました。
読んでいただければ参考になると思います。
情報センターに集まってきたひきこもり経験者たちの成果です。
私はサイト制作の知識も、パソコンの知識もない状態でつくり続けました。
不登校・ひきこもりへの関心が2万ページのサイトになったのです。
無駄に大きすぎてわかりづらいので、改善・改造は避けられません。
少しの収入も得られますが、収入を増やしていく時間の余裕はなかったです。
私には継続していける条件づくりが最優先です。
一人で引き継ぐのは難しいと思えて、数人に話を持ち掛けています。
引き渡すまでには私も一緒に制作作業を続けます。

床屋での散髪は一大イベント


散髪のため床屋さんに行くのは、ひきこもりにとっては、一大イベントになります。そのイベントを避けるため“自刈り”とでもいうべき自分で散髪できる“技能者”も生まれていますが、それは少数です。
長い髪をしていると、その外観で社会性を疑われることがあるので避けたい。そこで年1回か2回は床屋さんへ出かける一大決心をします。ハードルは外出、そのための気力・体力にとどまりません。人によっては電車に乗ることもそうです。
そして最大の難関は床屋での会話にあります。会話はほとんど何も言わずに「耳のところまで?」「七三で?」と短く聞いてくれる人にはうなずくだけでいいのです。「今日は休みですか?」「どんな仕事を?」と尋ねてくる人、最近のニュースなんかを織りまぜてくると、途中で逃げ出したいこともあります。ここが難問です。このやりとりを想像すると散髪は何とか避けたい、という気持ちになるのです。
どうやら女性のひきこもりも美容院に行くとき似た心理状況になる人がいるようです。

不登校情報センターのサイトを委譲する提案

(1) ひきこもりと周辺事情に関係する公共性、社会性の広い情報を集積しているので(ブログを除くと2万ページ)、これを破棄するのではなく、可能な限り継続することをめざす。
(2) 不登校情報センターと松田武己個人に関する部分は削除、または別のサイトに移してもよい。ラビリンス(迷宮)とやゆされるほど複雑になっているので、わかりやすく直していく。
(3) サイトの名称、サーバーの扱い、プロバイダーは、現状維持を前提としない。
(4) ひきつぎ期間は松田が動ける範囲で関わり、徐々にひき継ぐ相手先の手に渡していく。
(5) 現状では収益がほとんど得られない(収入は年間100万円以下で支出もある)サイトであるが、継続、維持のために社会通念上の範囲で収益を図る内容にできることを期待したい(特にSNS、動画等の組み込み)。
(6) 新しいサイトを運用する協同体をつくることも考えたい。

8月5日の誕生日で77歳になります。平均寿命も近づいてきましたが今のところ元気です。動けるうちに可能な形でサイトの継続を考えたのが上の提案です。関心のある方からの連絡をお待ちします。これまでのサイト制作の経過を近く掲載します。
 2022年7月22日

不登校情報センターのサイト制作の経過と現在

松田武己 (まつだたけみ) 不登校情報センター代表
〒132-0035 東京都江戸川区平井3-10-4
電話 03-5875-3730
FAX 03-5875-3731
メール open@futoko.info