6月25日に続き、引きこもり後を考える会の第2回会合を開きます。
7月17日(日)午後1時から4時まで、昼の時間帯です。場所は前回と同じ葛飾区新小岩地区センターです。会議室は2階の活動室という最大20名が入れる部屋です。地区センターではいちばん狭い部屋です。
呼びかけの岡田さんは14日から16日まで、東北の被災地へボランティアに行くので、その報告も兼ねてもらえそうです。
当事者の先輩格で仕事に就いている人をゲストで話してもらおうと計画していますが、まだ返事はいただいておりません。当日、突然に話してもらうことになるかもしれません。ゲスト参加のときは謝礼を支払いたいので一人300円ぐらいはお願いします。
7月7日にFDA研修の見学を予定しています。その感想も話し合えるかもしれません。
盛りだくさんですが、どれだけできるのかはそのとき次第…ということで。
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「どうして(どのようにして)?」
テレビで東北の被災地からの報道番組がありました。
報道されたのは酒造メーカーの所で、津波に流されて工場がなく、工場跡にはわずかなモロミが残っていたそうです。
工場主は、そのモロミを手に再生を誓っていました。
一緒に母親とそのテレビを見ていた30代の引きこもっている子どもが「どうして?(どのようにして)」と聞いたそうです。
何もない状態でどこから手をつけるのか、さっぱりわからないではないか。
それが「どうして?」という言葉になったようです。
聞いた母親は少し嬉しかった、ほっとしたといいます。
子どもは何も考えていないわけではない、という思いがしたのです。
「お母さんはどう答えましたか」
「突然で、これという用意がなかったのですが、…公共機関に相談に行くとか…」
「テレビではどうでいたか…」
「取引先の人からいつごろできるのか問合せがあったようです。それで何とか再開したいと思ったようです」
待っている人がいる、待っている仕事がある……これはこのブログ3月15日に紹介したフランクルの『夜と霧』のなかの言葉と同じです。
絶望的な状態においては自分のなかから意味が出るのではなく外から意味が出てくる、フランクルは実体験からそう語ったのです。
本人が何もできないのなら、外にこの状態をつくりたいです。
東北支援チームづくりにご協力を
東北の被災地を訪ねた全国心理業連合会代表理事の本田さんからの報告です。
要旨を掲載いたします。可能なご協力をお願いいたします。
「被災地へ行ってきましたので、活動を報告しておきます。
心理業会だけでは全ての被災地へ回り、元気な生活支援が出来ないと判断し、スポーツ選手、クリエーター、企業、
芸能人など取り込みチーム300(3~5人)トータル1000人以上のボランティアチームを作り、現地を回ることに致しました。
今週中には、サイトに内容をまとめボランティア募集を開始しますので、その際は、仲間に紹介いただけると助かります。
4月14日は、岩手県釜石市、山田町に、4月15日は、宮城県石巻市と、宮城野区の避難所を訪ねました。
場所によって、全然様子が違います。それぞれニーズが異なっていますが、それはそれぞれの状態、時期で変わるのだと思います。
釜石市では、市全体の心のケア意識が高く、保健師、社会福祉議会の方など全てに心のケアの教育を求められました。
山田町の避難所は、まだまだ生活が大変な時期のようで、物資支援が中心。
お話ししている中で、保健師さんの『久しぶりに笑えた』という言葉に、よかったぁと思いながらも、日々の生活の大変さがが伝わってくる瞬間でもありました。
石巻市では、その場でカウンセリングの要望があり、その場で対応。学校が避難所のところは、慣れたところなのに、狭いところに移動させられると、大きなストレスを抱えていました。
これからが心のケア本番という感じです。学校が始まるので今度は子供達の心のケアも、求められました。
宮城野区は、ものが充実しており、元気な方が多かったです。
ただ、子供を持った人たちはどんどて行くため、老人ばかりになって、コミュニティーをどうやって維持していくかといった方向に、意識が向かってきています。
2日で出来ることは限られており、本当に限界を感じます。
いま大変な方々に、行政では出来ない細かなケアをし、本当の意味での元気な生活を取り戻す。
そして復興の力になれるよう、これからも頑張ります。」
東北フェアトレードに支援を
NPOシゴトノアトリエ代表(レンタル空手家)遠藤一さんから連絡をいただきました。
被災した東北フェアトレード(宮城県石巻市)に応援に行き、その報告です。要旨を掲載いたします。
「 宮城県石巻市では、障害者やニートたち共同生活や、共同事業(お茶や米の育成販売、イベントなど)を行ってきたNPO法人フェアトレード東北が津波被災しました。
http://hikikomori-oasis.tokyo-hp.com/ (公式サイト)
http://www.ningenryokutaisyo.jp/awardee10/index.html (2010人間力大賞受賞)
代表の布施龍一さんは、スタッフたちにも行方不明者が出ている中、震災当日からヘドロの中、利用者の安否を確認しまわり、
現在は利用者のニートたちとともに、水道ガス電気下水がいまだ回復していない今も毎日、各避難所の人たちに刻一刻変わるニーズ聞き取りを続けまわり、届け奔走しています。
現地は道がいまだ舗装されず、周辺はヘドロが乾き、悪臭と塵芥の舞う場所。
各地からの募金は有名で大きなNPOにまわり、フェア東北にはまったくまわってきません。
避難所をまわったり、各地へ仙台から届けに行くガソリンを買うのにも、すべて自腹、持ち出しで行っています。
そんな布施代表や、スタッフ、そして今では被災弱者(高齢の方や女性、子供、障害者など…)への支援者側と化した利用者ニートたちを支援しませんか?
石巻信用金庫 向陽支店 普通 6212877 布施龍一
岩手銀行 石巻支店 普通 2009220 特定非営利活動法人フェアトレード東北代表理事 布施龍一
石巻信用金庫のものは布施さん個人の名義ですが、事実上、フェアトレード東北の日々の支援活動に使われます。
布施さんによると、「岩手銀行はフェアトレード東北の事務所から遠いので、信用金庫をお使いください」とのこと。
地元をよく知り、きめ細かな支援・調査を進めている彼らを支援すれば、避難所の被災者に対する支援活動が継続・拡大できます。
これは、赤十字や自治体など他の多くの寄付や義援金よりも即効性があり、被災者を直接支援できる方法です。
1000円なら、すぐに1000円ぶんのガソリンが買え、それだけニーズ聞き取りや物資運搬が進むのです。
緊急に必要とされている物資です。
☆水 (※ペットボトル可)
☆スクーター(カブ)→車が流された。買う金もない。買い物にも遠くて行けない
☆おかずになる缶詰・レトルト食品 →大量に
☆自転車(中古は不可)→大きい避難所にしか物資として来ない(※被災地はアスファルトが陥没し、水たまりやぬかるんだ泥の多い道も多く、悪路です。
ただでさえ怪我しかねないので、中古はご遠慮ください)
☆新品or中古パソコン(2007年以降の製品)→津波で流された。どこからも情報が入らない
☆乾電池、懐中電灯(LEDのみ。中古不可)→まだ行き渡ってない
☆テント、寝袋、ランタン等キャンプ用品(中古不可)→避難所にいづらいので出たい
☆蚊帳(中古不可)
☆デジカメ →被災証明を取ろうにも、カメラも流された
☆Tシャツ(中古不可)
☆冷蔵庫・冷凍ボックス(2007年以降の製品)→食糧が二日分届いても食べ残してしまう
☆インバーター→車しか残ってないが避難所も21日で出ていけと言われている。
インバーターがあれば携帯の充電も、PCも、髭剃りも何とか使える(中古品は不可)
☆ガスボンベ→カセットコンロようボンベ。都市ガスの復旧のめどが一切立っていないし、市内の商店でも品薄。
〒986-0861
宮城県石巻市蛇田字下中埣14-1 NPO法人 フェアトレード東北
TEL&FAX:0225-94-6883
info@si-tohoku.com
上記の支援物資を「寄贈品」と明記の上、フェアトレード東北まで郵送してください。
また、常時ボランティアも募集しているとのことです。フェア東北ブログのほうを読んでみてください。
http://ameblo.jp/fairtrade-t/
現在は、被災している地元の人たちの支援に奔走していますが、彼らは毎年、ニートや障害者たちとお米(ニート米)やお茶などを作り販売していますが、
被災し、インフラが壊滅している今年も、すでに、できる限りやっていこうともしています。
自腹負担をできるだけ減らしてあげることで、被災支援とともに、彼らの活動の継続も、支援しませんか?
日本人の気持ちに変化?
事務所を出た道路にカードのような紙が落ちていました。
拾って見ると、「日本赤十字社 東北関東大震災義援金」に50000円の郵便振込をした受領書でした。
振込人は記入されていますが、住所は分からないので、あす郵便局に持っていくつもりです。
みずほ銀行の現金自動払いがシステム障害を起こしたのは、同じ災害義援金が集中したのが重要要因のようです。
日本人の中に大きな気持ちの変化が起こっているように思います。
ラジオで災害を体験した後の状況で「これからどんな国になって欲しいのか」インタビューをしています。
他の人を思いやるような国、漠然としているがいつも笑顔でいたい、ずっと節電する社会、いまの気持ちを忘れないでおきたい…。
学生から、年配のおじさんのような人からもこんな声がつづきました。
私だったら何と答えようか。「夜、女性が独りで歩いていてももっと安心できる世の中」。
前はそうだったのに、だんだん崩れていくような気がしたので、これにしようと思ったところです。
見向きもされなくなっていくのか?
雑談です。これを境にパラダイムシフトが起きるかもしれない、というところから始まったのですが、
Sさんの「こんなときはいちばん初めに影響を受けるんです」というのを話したら、そっちに傾きます。
地震のなかで、引きこもりや、病弱者、精神障害者などは、忘れられる。
それどころはないと見向きもされなくなってしまう…。
被災地では薬がなくなっている、自閉症の人は避難所に入れない、(いつかの地震の時は)ジャマモノ扱いにされていた。
どうやら、楽観的なことはいえないようです。
日本自閉症学会(?)が、避難所における自閉の人への対応の仕方のアピールを出したようです。
わたしは昔見た「ネレトバの戦い」という映画を思い出しました。
アメリカとユーゴスラヴィア合作で、ユル・ブリンナー主演。
ナチス派と闘うゲリラ部隊がネレトバ河にかかる橋での決戦を描いた史実に基づく映画です。
ゲリラ部隊は、“全ての負傷者と全ての住民を”ナチス派から守るために一緒に移動していました。
足てまどいではなく年老いた詩人を“民族の宝”として運んでいました。まさに人民戦争でした。
最も弱い立場の人を守るのが最も民主主義らしい。
今回の被災が“戦争”であるならばこのような“人民戦争”にしたいものです。
地震被災者への募金活動をどうする?
新小岩駅南口の交番に立ち寄りました。
地震災害への募金活動をするのに何か手続きが必要なのかを聞くためです。
道路などの利用は葛飾区警察署に届ければよいということでした。
その交番の前あたりの広い通路がいいと思ったので「ここでも?」というと、手続きをとればいいとのことです。
さてどうしようか、まだ決心はつきかねていますが、募金活動をしてみようという意見は出ているし、
先日の全国心理業連合会・本田さんからの呼びかけに応えることも出来る。
配布する印刷物はどうするのか、何人が参加できるのか、…いま少し時間を置いて考えますか。
地震の物不足から感じたこと
地震体験の3人目の話です。
秋葉原駅のアトレに行きました。
これまでは上質の商品があふれている商業施設に入るとなんだか虚しさを感じたものでした。
地震の物不足が生まれ、アトレに入って物が揃っていることに対してありがた感やしあわせ感を持ちました。
当たり前の普通にできることが、当たり前にできなくなった体験をすることで、ありがたいと改めて実感できることになりました。
この1週間は時間が短かったと思います
。意識のしかたの変化が関係しているのでしょう。
心理業者の被災者支援協力のメール
次のメッセージが送られてきました。要旨を紹介しておきます。
全国心理業連合会 代表理事/本田です
「東北地方太平洋沖地震の被災者支援活動」協力者を求めています。
私は、この度日本に起きた大災害に対し、心理を生業にするメンバーを中心に、被災者支援活動を行う事といたしました。
いま、既に動いて頂いているのが、アイデアヒューマンサポート、敬愛カウンセラー学院、東京メンタルヘルス、日本NLP学院。
また、医療機関では、新宿溝口クリニックを始めとする、医療機関が協力頂く事となり、既に都内での無料カウンセリング、大阪、九州での物資集めなど活動を開始しております。
今週末には、現地入りを予定しております。
心理業には、このあとの喪失感や、心身の疲労から起こるであろう3次災害(自殺等)を防ぐ事ができると考えています。
そのためには、安全、安心、愛情を用意しなくてはなりません。それを実行するには多くの方々の協力が必要となると考えています。
まずは、現地の支援者、情報収集、避難所の情報が欲しいです。
同時に物資も必要になります。例えば、
① 保存食 パン、米、スープ、レトルト、ミルク、離乳食、ミネラルウォーター。② カセットコンロ本体ならびに換えようのカセット。
③ 携帯ラジオ、懐中電灯、各種電池。④ レインコート(使い捨ての簡易的なもの)。⑤ 使い捨てカイロ。
無料によるカウンセリングや、心理サポートをして頂ける方がいらっしゃいましたら、災害時対応に関する勉強会なども考えていますので、別途ご連絡ください。組織的に協力頂ける方は、尚ありがたいです。お申し出ください。
ご支援を頂けるかたは、ホームページなどに、お名前の公表が可能か?お知らせ下さい。
ご希望の方には、今後の活動について逐一ご連絡させていただきます。
〔この呼びかけへの返事は考え中です。1度、ブログに載せたのに操作を誤り消去してしまいました。これは2度目のアップです。微妙に違うかもしれません。〕
地震の危機感ーその2
いつも足音を抑えて歩くので、近くに来たのがわからない人がいます。
「(足のない)幽霊みたいに生きています」というのですが、
「変です。幽霊は怖がらないと思うんですが、地震は怖いです。怖いと思うのが変なんです」。
「怖がるのが変で、人間に戻るんです。怖くなり、人間に戻ると食べ物の心配が出て、買いだめ衝動が出てきます」。
「お店で買いだめをする人がいると、怒りが出てくるのに、自分もそうしようとしているのです」。
確かに少し買ってきましたが、本人的には極端から別の極端に走ったつもりでしょうが、買いだめととがめられるレベルではありません。
このあたりが引きこもりの自制的な様子を表しています。
幽霊状態から人間に戻る、この人らしい危機感の現われです。