カスタム検索(不登校情報センターの全サイト内から検索)

 
Clip to Evernote  Twitterボタン  AtomFeed  このエントリーをはてなブックマークに追加  


こどものまち

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
移動: 案内, 検索
Icon-path.jpg メインページ > 東京都 > 豊島区 > こどものまち

こどものまち

所在地 東京都豊島区
TEL
FAX


究極の社会体験!親は入場禁止「こどものまち」が目指すもの
「こどものまちをつくろうミニ」の紹介チラシ
「受付はこちらです! 親御さんはこれ以上中には入れません!」
夏のような日差しが降り注いだ今年のGW前半の4月30日、豊島区南長崎にある絵の具会社・ターナー色彩株式会社の前には親子を中心とした行列ができていた。
建物内にあるターナーギャラリーで開催されるに「こどものまちをつくろうミニ」に参加する子どもが大勢集まっていたのだ。
「こども大学」の映像ニュース社。タブレットを使って「こどものまち」内でインタビューを実践する
子どもたちだけで「まち」を運営 「こどものまち」
「こどものまち」とは、以前の記事でも紹介したが、子どもたちだけで「まち」を運営していくイベント。
仕事をし、給料をもらい、税金を納め、買い物をしたりゲームをしたり……と様々な活動を通じて「まちづくり」をしていく。
ドイツ・ミュンヘンで30年以上行なわれているものを参考にしている。
開催しているのは地元で活動する「こどもDIY部」を立ち上げたさかたともえさん他3名。
このコアメンバーの他に地域で募ったボランティアスタッフが15名ほど。
昨年は7日間行なわれたが、今年は会場の都合上2日間という短期間での開催。
仕事は役所、工房、デパート、ゲーム屋のほか、今年から「こども大学」が開かれ、プログラミングや映像ニュース作成、インタビュー術などを専門家から学ぶことができる。
ちなみに大学で講義を受けても給料をもらうことができる。
話には聞いていたものの、一体どのように「まち」が運営されるのか、正直想像できない部分も多かった。
まず驚いたのは参加する子どもの数。
4月28日は299名、30日は270名が訪れた。受付を済ませた子どもたちはまず「学校」で全体の説明を受ける。
友達同士で来ている子もいるが一人の子も多い。
中には初めての参加で不安になり泣き出してしまう子もいた。
取材中筆者の横で突然さめざめと泣き出した男の子(小学校2年生ぐらいだろうか)がいたので声をかけると、「ママがいない……」と言うので、スタッフのところまで連れていったが、こういう子は少なくないという。
筆者は2歳の子をもつ親でもあり、こういう場面に遭遇すると思わず「かわいそうに……」と思ってしまったが、「こどものまち」は親が立ち入り禁止(子どもたちの仕事の一つである、観光ガイドによる見学ツアーを希望すれば15分程度の入場は可能)。
「自分の責任で自由に遊ぶ」「子どもの主体性を優先するためのイベント」であるからだ。
人でごった返している「役所」の前
子どもの自主性を育てる
「学校」で説明を受けたあとは、「まずは役所で相談を」ということで、役所前には長蛇の列。
そこでどの仕事に就くか、大学の講義に参加するかなどアドバイスをもらう。
役所の担当者たちは前年、前日に「こどものまち」に参加したと思われる子が多く、慣れていることもあり丁寧に対応していたのが印象的だった。
年長の子がもっと小さい子たちに色々教えてあげている。
こういった姿が、あちこちで見られた
しかしそれでもやはり参加者が多い。
さかたさんも懸念していた、仕事に就けない「失業者」が溢れかえるようになった。
仕事は先述の既存のものだけでなく、自分で「起業」することも可能だ。
この日は「宝くじ屋」「劇場」などを始めた子どもたちがいた。
起業するには、土地を購入する必要があり、一人の持ち金ではなかなか難しいため、複数人で起業するのがポイントだという。
小学3年生の男の子たちが、手持ち無沙汰になり筆者たちとおしゃべりしていたのだが、そのときふと肩もみをしてくれた。
「マッサージ屋さんで起業すればいいじゃん!」とアドバイスしたのだが、いまいちピンときていないようで、話はそのまま流れてしまった。
なかなか自力で考えられる子はおらず、慣れている子たちが見本となることが必要なのかもしれないと感じた。
起業に限らず、多くの子どもは分からないことだらけだったようで、近くにいる大人に色々質問していた。
筆者もおそらくスタッフと間違われたのか「荷物は自分で持っているんですか?」「ここにいれば説明が聞けるんですか?」などと聞かれ、分からないことはスタッフに確認して答えていたのだが、「分からないことは分からないって言ってしまっていいですよ。大人だってわからないことがあるし、子どもたちが自分で考えないとね」とさかたさんに言われて、なるほどと思った。
大人はつい子どもにいつも「正解」を教えなければ、と思いがちだが、それでは子どもの自分で考える力、自主性は育たないのかもしれない。
こうしたちょっとしたやりとりからも、子どもが学べることは多い。
朝10時から夕方5時まで、子どもたちはひっきりなしに訪れ、会場は賑わい続けた。
大盛況でしたね、とさかたさんに言うと、「でも2日間では短すぎますね。お祭り、で終わってしまったのは残念ですが、来年は春休み中ずっと開催したいので、それに向けてということで。今年の課題を1年かけて解決したいと思います」と言った。
前回の記事でも聞いたが、何がそこまでさかたさんをこの活動に突き動かすのだろうか。
「不登校の子がこどものまちに来て、年下の子どもたちに頼られて活動するうちに『自信がついた』って言ってくれたんです」。
これがさかたさんの目指すところだという。こどもDIY部も、学校、家庭以外の「第3の場所」として常設したいと考えているのは、そのためである。
「こどものまち」に関わった教員経験のある方からも、「学校の評価軸だけでは評価しきれない子を、評価できる場がこどものまち」と言われたそうだ。
「不登校の子すべてを救うことはできなくても、一人でも救われる子がいれば」(さかたさん)。
小さい頃から自主性を育てる欧米と異なり、日本はどちらかというと「親や先生の言うことをよく聞く」のが良い子、と考えられがちだろう。
一方で、「自分で考えられる子になってほしい」と相反する期待もされる。
「こどものまち」は、あそびの場と言えども「大人の言うことはきかなくていいから自分で考えて動いてごらん」と言われるところであって、子どもたちにとってはなかなかハードルの高い環境かもしれない。
しかし、そんな中でもちょっとしたやりとりから自信をつけたり、自分の好きなことを見つけたり、色々な発見があるだろう。
教育の効果とは目に見える即効性のあるものばかりではないはずだ。
さかたさんは言う。「今年のこどものまちが終わり、改めてコアメンバーと振り返り気づいたのは、こどものまちにあそびに行くのは『留学』に似ているということ。『かわいい子には旅をさせよ』が手軽に体験できる。その時の親の役割は、『子どもを励ますこと』と『自分の力で困難を乗り越えるまで信じて待つこと』だと思うんです。それって送り出す親にもかなりの覚悟が必要かもしれません」。
さかたさんはさらなる高みを目指している。
「ミュンヘンのこどものまちでは、議会も開かれるんです。日本では政治や社会の仕組みを学ぶ機会はかなり少ないと思いますので、なかなか難しいと思いますが、いつかチャレンジしたいと思っています」
7月には本場のこどものまちを視察予定のさかたさん。その報告を首を長くして待ちたい。
〔2018年6/8(金)Wedge WEDGE Infinity 編集部〕

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
地域
不登校情報センター
イベント情報
学校・教育団体
相談・支援・公共機関
学校・支援団体の解説
情報・広告の掲載
体験者・当事者
ショップ
タグの索引
仕事ガイド
ページの説明と構造
ツールボックス