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ビッグイシュー

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ビッグイシュー

苦悩のビッグイシュー 売り手のホームレス減り、連続赤字 路上生活から自立目指す雑誌
自立を目指すホームレスが路上で売る雑誌「ビッグイシュー日本版」が苦境に立たされている。
部数の落ち込みで、発行元が2年連続赤字に陥った。
売り手のホームレスの減少が大きいが、活字離れも影響しているようだ。
しかし、貧困問題が解決したとは言えず、定期購読の募集などで編集・発行を続けていこうと奮闘している。
ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、南アフリカや豪州など世界11の国、地域の版がある。
日本版は2003年9月創刊。発行元の「ビッグイシュー日本」(大阪市北区)が編集し、月2回発行する。
現在は1冊350円で、ほぼ半分の180円が販売するホームレスの取り分となる。
「ギャンブル障害」「『赤ちゃんポスト』の10年」など社会問題の特集や、ミュージシャンのスティング、女優のナオミ・ハリスら著名人インタビュー、各国のニュース短信などネットワークを生かした海外の記事、「ホームレス人生相談」などが人気だ。
日本版は創刊から今年6月末までに累計774万冊が売れ、11億5253万円が、販売するホームレスの収入になった。
現在は北海道や東京、神奈川、愛知、石川、大阪、岡山、熊本など12都道府県に販売者がいる。
販売は10年度が69万冊でピークだったが、以降は減り続け、16年度は39万冊に落ち込んで2年連続赤字となった。
同社の佐野章二代表(75)は「販売者の減少が一番の原因。路上生活者そのものが減っており、それ自体は喜ばしい」と話す。
厚生労働省の調査では、10年に1万3千人余りいたホームレスは、今年1月時点で5500人に半減。
同社によると、販売者も10年の約160人から今年3月時点で116人に減った。
ただ、調査対象は公園や河川敷で暮らす人で、ネットカフェや深夜営業の店で過ごす人は含まない。
厚労省は07年、住居を失ってネットカフェなどに寝泊まりする人が全国に約5400人いると推計した。
若者の就労支援などに取り組むNPO法人「スマイルスタイル」(大阪市)は「住居がなくネットカフェや友人の家などを転々とする人は一定数いる」とみる。
そんな人たちの自立も促そうと、ビッグイシューの取り組みを紹介する冊子がネットカフェや炊き出し会場などでも配られている。
九州出身の40代男性は、08年のリーマン・ショックで「派遣切り」された。
昨年5月から大阪市内で路上生活を始め、炊き出し会場でビッグイシューを知った。
「野宿から脱したい。まずはネットカフェ代を稼ごう」と思い立った。
販売者がいなかった奈良県生駒市の近鉄生駒駅前に立つことにした。
内容を紹介するパネルを置くなど工夫を重ね、少しずつ常連客が増えた。
目標は「アパートに入って就職すること」。
それがお客さんへの恩返しと思うが、まだ届かない。
「初めての人に興味を持ってもらうのは本当に難しい。努力は怠らないが、雑誌を読む人が減っているのかな」とため息をつく。
佐野代表も部数減の背景に若者の「紙媒体離れ」もあるとみる。
「私の感覚では、事実上のホームレスである『ネットカフェ難民』が、特に若い世代で増えている」と懸念し、記事のネット配信も模索中だ。
質の高い編集と発行の経費をまかなうため、販売者がいない地域の人の定期購読も始めた。
佐野代表は「究極の目標は、ビッグイシューが必要とされない社会をつくること。販売者がゼロになるまでは、雑誌をつくり続けなければいけない」と話している。
〔◆平成29(2017)年9月6日 朝日新聞 大阪夕刊〕

札幌で「シビックエコノミー」のシンポ 社会課題の解決探る ホームレス「健診弱者」道内外の3人活動報告
市民のアイデアで企業やNPOを運営し、雇用を生みながら社会や地域の課題を解決する「シビックエコノミー」を話し合うシンポジウムが今月中旬、札幌で開かれ、道内外の3人がそれぞれの活動を報告しながら、その可能性を探った。
ビッグイシュー日本(大阪)共同代表の佐野章二さん(75)、ヘルスケア事業のケアプロ(東京)代表取締役の川添高志さん(34)、映画館シアターキノ(札幌)代表の中島洋さん(67)の3人。
佐野さんは経済のグローバル化が進み、国内経済が停滞する中、市民の多様な要望に公共サービスだけでは対応できないと説明。
「シビックエコノミーはさまざまな社会問題を解決するため、市民が寄付や投資を行いたくなるような新しいアイデアで事業を興し、雇用をつくることができる」と意義を述べた。
雑誌の「ビッグイシュー」は、ホームレスの支援を目的に1991年、英国で誕生した。
佐野さんたちは2003年に日本版を創刊、ホームレスである販売者が路上などで売り、定価350円のうち180円が販売者の収入になる。
佐野さんは「ホームレスの方に自立のチャンスを提供したいと始めた」と説明。
昨年までの13年間で販売者に約11億円の収入を提供し、190人が新しい仕事を見つけた。
日本版の成功を受けて、韓国や台湾でもビッグイシューが出版されたことも紹介した。
ビッグイシューは15年1月から、国内のシビックエコノミーの担い手団体を紹介する特集を計5回組んだ。
そこで取り上げられたのが、ケアプロとシアターキノだった。
川添さんは、07年にケアプロを設立した狙いについて、「健康診断を受けていない『健診弱者』が国内に3300万人以上いるといわれ、こうした人に受診の機会を提供しようと思った」と振り返った。
主婦やフリーター、自営業者らが受診しやすいよう、ショッピングセンター、パチンコ店などで自己採血で血糖値などを1項目500円から検査できる「セルフ健康チェック」を実施。
道内も含め34万人(16年1月末)が利用した。
「一般的な健診は時間がかかるなど受診しづらい面があり、潜在需要を掘り起こせば実現できると考えた」と川添さん。
それまでは無かった自己採血による検査の制度化を国に働きかけ、14年にガイドラインができると制度の認定第1号になった。
年間180本の国内外の作品を上映するシアターキノの中島さんは「札幌で面白い文化事業をやってみようと市民に出資を募り、1992年に映画館を造った」。
毎年、赤字覚悟の作品と黒字の見込める作品を織り交ぜて上映する。
中島さんは「理念を先行させず、日々の入り込みを見ながら経営してきたが、ここまで長く続くとは思わなかった」と話した。
北海学園大の樽見弘紀教授(58)=日本NPO学会会長=は「市民の身の丈の努力で社会に貢献し、既成の概念を超えた新しい生き方を探る実験場だ」と指摘し、社会のあり方を変える可能性に期待した。
〔◆平成29(2017)年4月28日 北海道新聞 朝刊全道〕 

特集ワイド:ビッグイシューもうすぐ300号 創刊13年、終わらぬホームレス支援
街頭でホームレスの人が販売している雑誌「ビッグイシュー」日本版が、12月1日に第300号を迎える。
収入の機会を提供し、支援しようという目的で創刊してから約13年。
世相はどう移り変わってきたのか。路上の目には日本社会の今がどう映るのか。
販売現場を訪ねた。
多くの人々が行き交う週末の東京・JR新宿駅前。
秋晴れの空に向けて「ビッグイシュー」297号を高く
掲げているのは菅原さん(44)=仮名=だ。子どもの手を引いた母親、初老の男性、制服姿の女子高生2人組――。
1時間足らずの間にさまざまな人が足を止め、最新号を購入しては菅原さんと短く言葉を交わし、雑踏に消えていく。
月2回の発売日ということもあって売れ行きは好調らしい。1冊の代金350円のうち180円が販売者の収入になる仕組み。
発行部数は約2万5000部だ。最新号の特集は「日本の市民 29の原発を止めた人とまち」。
巻原発(新潟)、芦浜原発(三重)など計画が中止された地元の声を紹介している。
硬派の記事とともに、芸能人のインタビューが誌面を彩り、20~30代をターゲットにした誌面作りは創刊当初から変わっていない。
「今日は最高の日ですね」と菅原さんの声も弾んでいる。
雨ばかりの9月は売り上げも振るわなかった。
「久しぶりに来てくれた常連さんが『これも持っていないな』と、バックナンバーも買っていってくれましたよ」 ホームレスになったのは約7年前だった。
どのようないきさつだったのだろう。
専門学校を卒業。30代は企業向けOA機器を販売し、月収約40万円の時期もあった。
だが、知人に「もっと稼げる」と誘われてフリーの営業マンになった後は転職を重ねるようになり、「自信があった自分を次第に忘れていった」。
精神的にも不安定になって家賃を払えずホームレスに。
その後、ビッグイシューと出合った。販売者となった当初は人目にさらされることに抵抗もあった。
会社員時代の上司やかつて交際していた女性が目の前を通ったこともある。
「向こうも分かっていたと思う」 ビッグイシュー販売で資金をため、部屋を借りるところまで何度かこぎつけたこともある。
しかし、40歳を超えると安定した職が見つからず、販売者生活に戻った。今はネットカフェで寝泊まりし、普通の暮らしに戻るチャンスを模索している。
ビッグイシュー日本版は、2003年9月、大阪で創刊された。
「1990年代末に証券会社や銀行の経営破綻が続き、ホームレスが急増していた。放っておけばさらに深刻な問題になる、自分たちにも何かできないか、と考えたのが出発点です」。
創刊から現在まで「ビッグイシュー日本」の代表を務める佐野章二さん(74)がこう振り返る。
自身のコンサルタント事務所で働く若いスタッフらとともに勉強会を重ね、海外の事例を調査する中で出合ったのが、英国で発行されていた「ビッグイシュー」。
チャリティーではなく、雑誌販売という仕事を提供することでホームレスから抜け出す道を手助けする仕組みだった。
スタッフが現地に飛んで「本家」の協力を取り付け、1年間の準備期間を経てスタートした。
当初は英国版などからの翻訳記事が主だったが、今は大半が自前の企画や国内のライター、ジャーナリストの取材による記事だ。
中でも読者の悩みに販売者が答える「ホームレス人生相談」は書籍にもなった人気企画。
258回を迎え、「このページから読む」という声も多い。
佐野さんの長女で、東京事務所代表を務める佐野未来さん(46)は「販売者に悩みを打ち明けてくるお客さんが多い、という話がきっかけで始めました」。
自分のような立場で相談に乗っていいのかどうか――という遠慮がちで優しいアドバイスが読者を引きつけている。
◇これまで188人「脱出」
10月現在、北海道から九州まで、25~86歳の123人が販売者として登録。
IDカードを持ち、割り当てられた場所で販売を続ける。
これまで販売に携わった人たちは約1700人。
このうち販売収入を元にホームレス生活から脱出した人は188人になるという。
しかし佐野さんは「多くの人を卒業させることができた、とは思っていない」と現状に満足していない。ホームレスの人数はどのくらいなのか。
厚生労働省によると、今年1月に行われた調査では全国で6235人だった。
近年は減少傾向が続いているが、未来さんは「リーマン・ショック以降、若い世代のホームレスが増えているという実感があり、必ずしも減っていないのでは」と話す。
厚労省の調査は厳冬期に行われるため、街中で把握されるホームレスの人が少なくなる上、ネットカフェの利用拡大などでカウントされないケースが多い、と指摘する。
「創刊号では『若者とホームレス』について特集しました。
当時、英国で既に社会問題になっていたからですが、その後、日本も非正規雇用の拡大など同じような道をたどっていると感じます」 
未来さんがそう思うのは、6年前、ビッグイシューの販売者以外を含む20、30代のホームレス50人から行った聞き取りで「貧困の連鎖」が浮かび上がったからでもある。
「家庭が困窮していたり、親と死別していたりと何らかのハンディを負っている若者の比率が高かった」
東京都文京区で販売している佐藤さん(38)=仮名=もそんな一人だ。
10代で母と死別。プレス工だった父のつてで中学卒業と同時に就職。
だが、作業中の事故で手が不自由になった父を見て、職を変え続けた末、ホームレスに。
今の境遇について思うことを尋ねると「プレッシャーからいつも逃げてしまう自分のせい」と繰り返した。
未来さんは、若い世代の成功体験の乏しさも懸念している。
「学校で評価されないまま社会に出て、(法律を無視した長時間労働などを強いる)ブラック企業でも否定的な扱いを受け続けてきた、という話を聞きますから」。
ビッグイシュー日本では、07年に非営利団体の基金を設立。
スポーツや文化活動を通じて、販売者と支援者らが交流する場を設けるなど、若いホームレスの支援活動を続けている。
「親が健在だからホームレスにならずにいる若者も含めると、いつ転落するかわからない層は表に出ている数の何倍にもなる。
弱い人たちが社会の中でやりがいを得られる手助けになるよう、これからも役割を果たしたい」と佐野さんは話す。
障害者を標的にした殺傷事件、非正規雇用労働者の拡大、過労死などは、ギスギスした世相を反映しているようだ。
ビッグイシューの販売者たちも、時に嫌がらせや罵声に遭う。
一方で、客とのわずかなやり取りに励まされることも多いという。
コツコツと支援を続ける団体や企業も少なくない。
30ページほどの雑誌を介した小さな結び付きが、互いにとって暮らしやすい社会を作る一歩になると信じたい。
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◇地域限定で定期購読も
熱心な読者も増え、販売者がホームレスを「卒業」した地域から、「街で買えなくなったが、購読を続けたい」という要望が届くようになった。
こうした声に応えるため、販売者不在地域に限定した定期購読制度を設け、大阪の本社(06・6344・2260)で受け付けている。
〔◆平成28(2016)年10月19日 毎日新聞 東京夕刊〕 

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