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教育革命

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教育革命

〔◎哲学的・抽象的であるが、具体的・実践的な提案ではない!?〕
いま、求められている新しい教育 現場で起きている「革命」を追う
いま、社会には「生きづらさ」が蔓延している。技術の革新の陰で、一億総中流と言われていた日本に格差が広がり、子どもの7人に1人が相対的貧困となった。
「落ちこぼれ」は自己責任だと言われるようになった。マイノリティが生きづらく、差別が蔓延する世の中になってしまった。
子どもたちをも「生きづらさ」が取り巻いている。不登校、引きこもり、いじめ、無気力、虐待、貧困、発達障害......
子どもたちを巻き込むさまざまな事件も紐解いていくと教育と切り離すことはできない。
どれも当事者だけの問題ではない。このような社会をつくってきた「これまでの教育」とは何だったのか。
子どもの貧困は子どもの責任ではない。大人の貧困である。社会の貧困である。
それぞれ異なる問題のように語られることも、その背後には共通する問題がある。
社会問題はすべての人にとって「他人ごとではない」ことを改めて捉え直すべきときが来ている。
これからの未来を支える子どもたちの教育環境を提供する大人こそが、学び直しの時代に差し掛かっていることに気づかなければならない。
社会を取り巻く「生きづらさ」の正体 
私は、これまで15年以上にわたり、編集・ライターとして乳幼児の子育てや教育をテーマに雑誌や書籍、web、テレビ番組などさまざまなメディアの制作に携わってきた。
多くの教育現場に足を運び、子育て中の保護者たちのリアルな声、保育士や教員の声を数多く聞く機会を得た。
妊娠期からの切れ目のない支援として注目されているネウボラや、母子の健康をサポートする日本各地の保健師の取材も行なっている。
現在は、東京都下のある自治体の「子ども・子育て会議」に市民委員として参加し、教育委員会では家庭教育支援のためのワークシートを幼児から中学生の保護者に向けて作成している。
2017年には保育士の資格を取得。いまも月に数回は子育て相談の現場で多くの保護者の悩みに耳を傾けている。
それぞれの現場で感じるのは、旧来の日本の学校教育を受けて大人になった親や教員たちこそが、偏差値や学歴という古い価値観から逃れられず、
一方で「先の見えない未来に対してどのように子育てや教育をすればいいのかがわからない」という不安に悩まされているということである。
20世紀型の教育ではいけないと薄々は気づいている。
そして焦ってはいるものの、次に進むべき道がわからない。
「何もしないと大切なお子さまが周囲から遅れを取ってしまいますよ」と進学塾に脅されながら、霧の中で子育ての正解や幸せへの近道を探している。
本当の幸せとは何だろうか
「子育てとは何か」「人間にとって、本当の幸せとは何だろうか」、そのことを深く考えている人は意外と少ないのではないか、現代人はそのような本質的な問いについて考える余裕もなく、目の前のやらねばならないことに追い立てられているのではないか、というのが私の実感である。
それらの問いに対しても「正解」があり、赤本やガイドブックやゲームの攻略本のように必ずどこかに書いてあるもので、お金を払えば誰かが教えてくれるものだと思っている人さえいる。
学校教育で空気を読むことを強いられ、根気強く我慢してきた子どもたちが大人になると、職場の空気を読み、ママ友の空気を読み、社会の空気を読み、次第に自分が本当に求めているものがわからなくなっていく。
空気を読まない人、我慢しない人を許せない。自分がこんなに我慢しているのに、あいつはなぜ我慢しないんだと怒りを抱え込む。
自分がこんなに我慢してきたのに、うちの子はなぜ我慢ができないのかと焦りはじめる。
子育てをする多くの親たちは、ほかの子どもたちに遅れをとらないように、できないことがないようにと躍起になっている。
「誰よりも早く、より正確に。間違いがあってはならない。失敗してはいけない。取り返しはつかない。こぼれ落ちてはならない。子育ての正解があるはずだ」
そう信じて子育ての正解を探し続けている。得体の知れない強迫観念が大人を包み込んでいる。
そのような状況では、社会はどんどん閉塞感を増していく。
学校教育を受ければ受けるほど子どもたちは「学び」の喜びを感じることができなくなる。
「勉強嫌い」を量産してしまう。
そして、「教育」は「学び」の本質からはどんどん遠ざかっていく。学年が上がるごとに自己肯定感は下がっている。
自分に自信がなくなり、そのままの自分では社会に受け入れられないという思いが膨れがる。
「勉強は嫌い」だけど、「勉強しなければ生きていけない」というジレンマに子どもを追い込んでいる。
そして、「教育」は「学び」の本質からはますます遠ざかってきたように見える。
人間にとっての本来の「学び」とは何か
人間にとっての本来の学びとはどんなものだったのだろうか。
そもそも私たち人間には、未知のものへの好奇心、新しいことを知り探求する喜び、学ぶ力が備わっている。
それは生きていくために必要な能力だ。
子育てに関するテレビ番組で乳幼児の発達についての知見を得るほどに、私はその素晴らしい力に圧倒される。
赤ちゃんは生まれたときから自ら探索を始める。
これから生きていく世界に関わり、実験を繰り返しながら自分を知り、世界を知ろうとする。
乳児が触ってほしくないものに手を伸ばすのも、ティッシュペーパーを次々に引き抜くのも、絵本を本棚からすべて取り出してしまうのも、「いたずら」も「遊び」も、全ては、世界に対する探求のプロセスだ。人間は本来、自ら学ぶ生き物である。
「学びたい」という主体
日本では近代化が過度に進むまで、生まれ持った「学びへの意欲」に突き動かされて学んでいた。
学びたいことがあれば自ら師を見つけ、それぞれが個人的に教えを請い、習う。
そこには「学びたい」という主体があった。寺子屋がその見本だろう。
現在の学校教育のような形式が始まったのは明治維新の後である。
新しい国家を作るためには近代国家に相応しい国民を権威の意図のもとに育てなければならない。
近代国家で役に立つ人材とは、「日本人」という自覚を持ち、日本のために、工場で指示通りに動くことができ、軍隊で命令のもとに規律を乱さず行動できる人間だ。
朝礼や体育での「前にならえ」や「休め」の号令も、運動会での行進も、そうした訓練を学校で行なっていた名残である。
近代の学校教育は、私たちの中に組み込まれている「自ずから生まれる学びへの欲求」を大事にせず、国や企業の要請に適応させる特殊なシステムでもあった。
言われたことを言われた通りに、しかも「自主的に」できる人間を量産することを社会が求めていたのである。
高度度経済成長期、オートメーション化されたラインの中や分業化されたニーズの一端を担う場では、自分の意思を持ち組織の体制に疑問を呈することは効率を下げることでしかなかったからだ。
その後、経済競争を勝ち抜ける人材を養成することが目標となってきた。
このように権威が行く先を決めてくれる社会は、ある意味安定し、楽でもあった。
しかし、いま、権威が行く先を見失っている。我々は、何をどのように学ぶべきかを今一度考える必要がある。
大人になって改めて知る学ぶ楽しさ
学校教育を終えて大人になり、社会に出て改めて学ぶことの楽しさに気づいた人も多いだろう。私もまさにその一人である。
取材を通して未知のことに出会い、本を読み、興味を惹かれることについて自分で師を探し、自ら選んで習うのは、たとえそれが仕事につながっているとしても、自分だけの趣味だとしても、この上ない楽しみとなる。
あなたにもきっとそんな体験があるはずだ。そのときのきっかけ、そのときの実感、そこに学びの本質がある。
私たちは、自分で何を学ぶかを選び、師を選ぶことができれば、自らを育て高めることができる。
それはまさに、大前提として子どもたちにこそ保障しなければならない環境である。
子どもたちに必要なのは
将来のためだけにいまの自分の興味を押し殺して、苦行のように強制的に学ばされる時間は、そのひとの能力を激減させる。
子どもたちに必要なのは、世界に希望を持ち、一人一人の学ぶ喜びを引き出しながら、学ぶことの楽しさを体験できる場だ。
これまで、私自身の取材現場では、乳児の子育て~幼児教育、義務教育、高等教育~生涯学習まで、さらに世代を超えた「地域での学び」にも触れる機会があった。
特別支援教育、被災地の教育、オルタナティブ教育にも触れてきた。
それぞれに素晴らしい視点があり、素晴らしい取り組みが行われている。
しかしそれぞれは分断されていた。掲載する媒体も、重なり合うことは少ない。
これからやってくる誰も知らない未来を切り開くのは、既存の価値観で効率を求めて組み立てた、分断された教育ではない。
子どもにとって必要な学びは、子ども自身が知っている。
子どもたちはいつの時代も、大人より敏感に世界の変化を感じ取っている。そのことに気づいた大人たちが、あちこちで動き始めている。これまでの子育てと教育を見直し、全国各地で新しい動きがはじまりつつある。
教育とは、未来を創ることだ。今、求められている新しい教育とは何か。未来を変えていくための新しい目的地はどこか。

私たちはどこに向かっているのか。それを掴むには、教育現場で起こっている最新の動きを捉え、教育の枠を超えた社会全体、そして世界を俯瞰で見る必要がある。

このコラムでは、細かく分断されてきた世界のそれぞれを読み解き、その本質を串刺しにすることで、教育革命の最前線を紐解いていきたい。
これからを生きる子どもたちのために。
〔2019年10/9(水) Forbes JAPAN 太田美由紀〕

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