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森上教育研究所

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ページ名 森上教育研究所  (  )
私立中学のオンライン対応の早さも評価された2021年度中学入試 96%が休校期間中にオンラインでホームルーム実施
2021年度の中学入試では、事前には受験生が減る可能性が予測されていたものの、蓋を開けてみると、受験者数は昨年度とほぼ同じという結果になりました。
昨春の一斉休校中における私立中学校のオンライン対応の早さやなどが評価されたこともその要因の一つでしょう。
2020年3月から約2か月にわたった一斉休校期間中、私立中学ではどのように授業を行い、それ以降授業はどう変化したのでしょうか。
森上教育研究所は2020年12月に私立中学324校にアンケート調査を行い、99校から回答を得ました。
今回はこの調査結果をお伝えします。
※アンケートの結果は、2020年春(昨年度)の休校期間中についての情報です。
半数以上の私立中学が昨年4月のうちに双方向型・配信型授業を開始していた
対面授業を行うことができなかった一斉休校期間中、多くの学校で取り入れられたのがオンライン授業です。
双方向型授業での使用ツールはZoomが多い
生徒と教員がリアルタイムで対話をしながらオンライン授業を進める双方向型授業については、85.9%の学校が実施していました。
開始時期は3月中が10.7%、4月中には48.8%であり、非常に早い段階で半数以上の私立中学が双方向型授業を開始していたことになります。
使用ツールは、Zoomが多く選ばれています。
配信型授業での使用ツールはYouTubeやGoogleのClassroom
授業を録画した動画などを配信する配信型授業は、84.8%と双方向型授業とほぼ同程度の学校が実施していました。
開始時期は3月中が12.7%、4月中が58.2%で、双方向型授業よりも早い段階で導入した学校が多かったようです。
使用ツールは手軽に活用できるYouTubeを使う学校が多く、次いでGoogleのClassroomも多く使われていました。
双方向、映像配信、課題配信をどのように組み合わせて実施していたかについては、全てを組み合わせて実施しているという回答が最も多くなりました。
システムが不安定な場合もあったため、いろいろと組み合わせて運用されていたようです。
オンラインによるホームルームはほとんどの私立中学で実施
休校中のホームルームや個人面談をオンラインで実施したかについても聞いたところ、96.0%とほとんどの学校がホームルームをオンラインで実施していました。
個人面談についても56.1%と半数以上の学校がオンラインで実施しています。
オンラインのコミュニケーションがあったから不安なく一斉登校を開始できた
2020年度の新入生は入学式も行えない学校が多かったわけですが、こうしたオンラインでのコミュニケーションの活用によって6月から不安なく一斉登校を開始できたというお話もうかがっています。
私立中では生徒個人が私物として購入・所有しているデバイスを活用した学校が7割
オンラインを活用するうえでは生徒側にもパソコン等のデバイスが必須となります。
デバイスの所有形態については、72.7%の学校でBYOD(Bring Your Own Device)で、生徒個人が私物として購入・所有しているデバイスを活用していました。
その中で半分弱の47.0%が学校指定のデバイスでした。
ただし、BYODの場合であってもご家庭でデバイスを用意するのが難しい場合には、学校側から貸与するといった支援も行われており、私学らしいきめ細かなサポートをされていたのが印象的でした。 一斉登校開始後もオンラインの活用で変わる授業スタイル
一斉登校開始後も私立中学では、オンラインが引き続き活用されていました。
不登校の生徒、自然災害時、学級閉鎖時にオンライン授業を活用する学校も
欠席した生徒や不登校の生徒に対して双方向型のオンライン授業、授業動画配信を継続して行っている学校もあります。
台風等の自然災害時、学級閉鎖時にオンライン授業に切り替えた学校もありました。
家庭で映像教材を用いて予習し、学校の授業の時間で演習などを行う「反転授業」に活用しているという学校からの回答も多くありました。
コロナ禍の影響でできなかった海外留学の代わりにオンラインでの留学を実施するなど、コロナ禍によって失われた機会をオンラインで代替する動きも見られました。
休校後、教員・生徒ともにICTツールを活用するようになり学び方が多様化した
授業スタイルが休校後にどのように変わったかについては、教員・生徒ともにICTツールを積極的に活用するようになり、学び方が多様化したという声を非常に多くお聞きしました。
さらに、教員同士が授業を見合うことに抵抗がなくなったという回答もあり、こういったところから授業研究が教科・学年・学校を越えて進んでいく可能性があると考えられます。
まとめ & 実践 TIPS
私立中学では昨年度の休校期間中、2020年4月には半数以上の学校で双方向型・配信型授業を開始していました。
休校中のホームルームについてもほとんどの学校がオンラインで行い、個人面談も半数以上が行っていたことで、不安なく一斉登校が開始できるようサポートしていました。
使用デバイスは多くの学校がBYODとなりますが、難しい場合は貸与も行う学校もありました。
一斉登校開始後もICTを活用し、学びの多様化が進んでいます。 調査概要
調査名:休校期間中およびその後のICT活用の状況アンケート
対象:首都圏の私立中学校324校 うち99校が回答
時期:2020年12月
実施:森上教育研究所
プロフィール 森上展安 森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。
中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。
〔2021年4/13(火) ベネッセ 教育情報サイト〕

「中学受験二世」が増加中 模試の結果を振り返る
4月に大手塾の模擬試験が実施されました。その結果を受けて、来年の受験者数と問題はどんな傾向になるのか、昨年の受験と倍率と偏差値の動向とを照らし合わせて、森上教育研究所がお伝えします。
「難化なき増加」が今年の受験の特徴だった
4月の模擬試験では、前年比で5%ほど受験者が増えました。
ただ、4月に5%増えたからといって、実際の受験生が増えるかというとそうではありません。
昨年を見てみると、同じく4月の模試では前年比2.7%増でした。
このことを踏まえて、今年は最低でも2.5%~2.7%ほどの増加がありそうです。
中でも偏差値が真ん中から上の、上位校の倍率が上がるのが従来からの例で、来年も同様の傾向が予測できますが焦りは禁物です。
というのも、今年の春の状況ではっきりしたことは2~3割受験生が増加した学校もある中、昨年と比較して偏差値が上がった学校はほとんどなかったからです。
結果としては、倍率は上がったものの問題が難しくはなっているわけではないということです。
来年中学受験を迎えるお子さまは、難しい問題を解くことに注力するのではなく、取れるところを落とさないよう、落ち着いて勉強するのが吉と出るかもしれません。
昨今の中学受験は「中学受験二世」が多い傾向
最近改めて感じたのは、やはり偏差値至上主義に陥らず、お子さまに合った学校を選ぶことがいかに重要かということです。
せっかく一生懸命勉強をして目指していた学校に入っても、校風になじめず不登校になってしまうのは残念なことです。
今年も来年も、受験日の新設や午後受験の新設、算数一科目入試の新設などが目立ち、学校選びの間口は広がります。
だからこそ、「本当にその学校に行きたいのか」をお子さまと一緒に考えることが大切です。
なぜなら、第一志望こそ、親子で運動会に行ったり文化祭に行ったりしてモチベーションを高めますが、併願校になると偏差値だけで選びがちで、実際にお子さまがそこに通うビジョンが見えてないご家庭が多いように思うからです。
また、中学受験にも波があり、今受験しようとしているお子さまは、保護者のかた(特に父親)が中学受験を経験している「中学受験二世」が多いのが特徴です。
こうした保護者のかたは、自らの経験と照らし合わせて、お子さまの学校選びをすることになりますが、以前ほどは大学合格実績に重きを置かなくなってきました。
例えば、進学校に通っていた保護者のかたの場合「勉強した記憶しかなくて、あまり学校生活は楽しくなかった」という実感があれば、校風や生活などよりリアルな目線で学校選びをすることもあるでしょう。
その学校選びが、お子さまの等身大とまではいかなくとも、近くなってきているように思うのです。
これは、学校選びにとってはいいことだと思います。
そういう意味でも昨今のブランド校に一極集中というよりは、自分の好きな学校を選ぶような流れも視野に入れて、お子さまがモチベーションを保ちながら通える学校選びができるといいですね。
プロフィール 森上展安
森上教育研究所(1977年に設立した民間の教育研究所)代表。
中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。
〔2018年6/21(木)ベネッセ 教育情報サイト〕

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