カスタム検索(不登校情報センターの全サイト内から検索)

 
Clip to Evernote  Twitterボタン  AtomFeed  このエントリーをはてなブックマークに追加  


神経発達症

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
移動: 案内, 検索


神経発達症

子供の「眠れない」を放置すると不登校や成長の妨げを招く
新型コロナウイルスの影響で昨日・今日から新学期という学校は多い。
「しばらくは睡眠覚醒のリズムが乱れる子供が増えるでしょう」と指摘するのは、子供の睡眠障害に詳しい淑徳大学看護栄養学部看護学科教授の林雅晴医師だ。
人間の体には毎日一定のリズムを刻む「体内時計」が備わっているが、夜更かしや運動不足などが続くと体内時計が乱れ、睡眠・覚醒のリズムも乱れてしまう。
「子供にはできる限り早寝早起きをさせてください。
入浴後はゲームやスマホチェックはせずにベッドへ。朝はカーテンを開けて太陽光を浴びる。
一口でもいいので朝食を取ることも体内時計を整える上で大切です」(林教授=以下同)
一時的な体内時計の乱れなら、規則正しい生活に戻すことでたいていの子供は体内時計が正しく働くようになる。
一方、そううまくいかないのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉スペクトラム症(ASD)といった神経発達症(発達障害)の子供たちだ。
そもそも神経発達症では入眠困難や過眠、中途覚醒といった睡眠障害を併発しやすい。
「ADHDでは5割、ASDでは5~8割に睡眠障害がみられるとの報告があります。
理由ははっきりと分かっていませんが、脳内の神経機能の低下が睡眠障害を引き起こしているのではないかと考えられています」
睡眠障害では子供にしろ大人にしろ、まず「睡眠衛生指導」が行われる。
要は睡眠の質を高めるための行動を意識付けることで、前述のように「早寝早起き」「朝、太陽光を浴びる」「規則正しい食生活」など。
ただし、これだけでは不十分なケースが少なくない。検討されるのが、脳の松果体という部分から分泌されるホルモン「メラトニン」の使用だ。
「神経発達症の子供ではメラトニンが体内時計の乱れを改善し、入眠潜時(入床から入眠までの時間)を短縮すると分かっています」
■初の子供向けメラトニンが承認
しかし日本ではこれまでメラトニンは薬として承認されておらず、試薬やサプリメントの個人輸入で用いるか、2010年に大人の睡眠障害に承認されたメラトニン受容体作動薬ラメルテオンを、使用量を少なくして子供に用いるかだった。
「子供への承認がない中で使えば、薬害が生じた時、国からの補償が一切ない。
それでも、子供の睡眠障害の放置は不登校につながりかねず、薬を使わざるを得ませんでした。
しかし3月、『小児期の神経発達症に伴う入眠困難』を対象にしたメラトニンが初めて承認されたのです」
対象は、臨床試験で安全性・有効性が確認された6~15歳。
メラトニンはもともと体内にある物質で、それを補充する今回の薬では重篤な副作用は認められていない。3カ月間を目安に使うこととされている。
「メラトニンを1日1回経口投与した子供たちは睡眠障害だけでなく、神経発達症特有の日中の異常行動の改善がみられ、日中の機嫌も改善。
薬で質の高い睡眠を取れるようになったことで、睡眠の重要性を理解でき、薬をやめた後も、よい睡眠環境を子供自ら維持できるようになるケースが珍しくありません」
睡眠障害は不登校だけでなく、将来的に子供の心身に多大な影響を与える可能性がある。
なぜなら睡眠は、脳内物質や成長ホルモンなどの分泌に関係しているからだ。
親から見て「もしかして」と感じられる場合は、まずは小児科医へ。
サボリや怠けと区別しづらいケースは多々あるが、日中しっかり動いているのに夜眠れない、最も覚醒している午前中にも眠気を訴えるといった場合は、専門家の介入が必要な可能性がある。
■原因は?
子供の睡眠障害は、胃食道逆流症、アトピー性皮膚炎、むずむず脚症候群、甲状腺ホルモンの亢進・低下なども関係している。
小児科では一般的に、睡眠の記録、血液検査、アレルギー検査、鉄・甲状腺ホルモンの測定などで、原因を探り、必要があれば専門医の治療につなげる。
〔2020年8/26(水) 日刊ゲンダイDIGITAL〕

「子どもの時期によい体験」「無理なストレスから守る」…こころが生涯、健康であるために
本田秀夫 精神科医
信州大学子どものこころの発達医学教室の本田秀夫です。
この連載では、私たち児童精神科医が出会うことの多い、子どものこころの問題についてご紹介し、皆さんとともに考えていきたいと思います。
精神医療の関わりを要する子どもは10人に1人以上
最近は精神科・心療内科などのクリニックも増え、こころの問題で医療機関を受診することが、珍しいことではなくなってきました。
とはいえ、わが子がこころの問題で病院やクリニックに行くとなると、抵抗感を覚える人がいるかもしれません。
実は、精神医学の知識のある専門家が、何らかの形で関与する必要があると思われる子どもは、全体の1割を下らないと推定されています。
いま、「関与」という言葉を使いましたが、この中には、カウンセリングや薬物治療など狭い意味の医療だけでなく、児童福祉、保育、教育などへの間接的な支援、育児全般の中で子どもがこころの健康を維持できるための活動(講演、書籍やインターネットでの発信など)も含まれます。
身体の医療では、かかってしまった病気の治療だけでなく、病気を予防する「保健」の考え方が広く普及しています。
精神科医療にも「精神保健/メンタルヘルス」という言葉がありますが、身体の保健ほどには浸透していないように思います。
生涯を通してこころが健康的であるためには、「子どもの時期によい体験をたくさん得られること」や「無理なストレスから子どもたちを守ること」が、とても大切です。
とくに、家庭、保育園、幼稚園、学校などの生活の場は、子どもたちのこころに大きな影響を及ぼします。
そこで、これらの生活の場におけるこころの健康を守る「母子メンタルヘルス」や「学校精神保健」などの領域でも、児童精神科医が役割を果たすことが求められています。
母子の愛着がうまく形成されなかったり、虐待・いじめが続くと…
さて、子どものこころの問題は、想定される原因によって大きく3種類に分けられます。
一つめは、こころの働きをつかさどる脳の機能に何らかの問題がある場合です。
先天性の場合と脳外傷などによる後天性の場合があり、一般に前者は「神経発達症」、後者は「高次脳機能障害」と呼ばれます。
神経発達症は、児童精神科医が関わる中で最も大きな割合を占め、わが国の法律の「知的障害」と「発達障害」の大半がここに含まれます。
医学的検査によって脳の異常が見つかる場合もあれば、さまざまな状況証拠から脳の機能の問題である可能性が高いものの、具体的な異常がまだ特定できていない場合もあります。
二つめは、先天性の脳機能の問題や物理的な脳外傷ではなく、生活の中で体験したことによる心理的影響によってこころの問題が生じる場合です。
乳幼児期のこころの発達にとって重要な母子のアタッチメント(愛着)がうまく形成されないと、対人関係や情緒が不安定になることがあります。
また、災害、事故、事件などでこころに傷を負うと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が残ることがあります。
災害のような衝撃的な体験以外にも、虐待やいじめなどの心理的ストレスが長く続くことによって、情緒発達や社会性の発達に深刻な影響を及ぼすことが指摘されています。
これらの体験は、不登校、家庭内暴力、非行、自殺などの思春期前後にしばしばみられる現象にも影響します。
三つめは、通常は青年期以降に生じることの多い精神疾患が、子どもの時期に早期発症する場合です。
統合失調症、うつ病、双極性障害=躁(そう)うつ病=などは、思春期前後に発症することがあります。
また、女性に多い神経性やせ症は、小学校高学年~中学生で発症することがあります。
次回からは、子どものこころに起きている、こうした様々な問題について、具体的にお話ししていきます。
本田秀夫(ほんだ・ひでお)
1964年、大阪府豊中市生まれ。精神科医。
信州大医学部付属病院子どものこころ診療部部長。
同学部子どものこころの発達医学教室教授。日本自閉症協会理事。
著書に「自閉症スペクトラム」など。
〔2018年11/11(日) 読売新聞(ヨミドクター)〕

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
地域
不登校情報センター
イベント情報
学校・教育団体
相談・支援・公共機関
学校・支援団体の解説
情報・広告の掲載
体験者・当事者
ショップ
タグの索引
仕事ガイド
ページの説明と構造
ツールボックス