カスタム検索(不登校情報センターの全サイト内から検索)

 
Clip to Evernote  Twitterボタン  AtomFeed  このエントリーをはてなブックマークに追加  


カテゴリ:周辺ニュース

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
19行: 19行:
 
</tr>
 
</tr>
 
</table>
 
</table>
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
ページ名[[八尾市小学6年の女子いじめ]]、大阪府八尾市(いじめのニュース、不登校のニュース <br>
 
'''大阪・八尾市のいじめ 再調査へ'''<br>
 
大阪府八尾市の小学校で11歳の女子児童がいじめで不登校になっている問題で市は両親の求めに応じ再調査することを決めました。<br>
 
八尾市が再調査を決めたのは小学6年の女子児童(11)が去年2月同級生の男児から暴力を振るわれ骨折し、PTSD=心的外傷後ストレス障害で不登校になっている問題です。<br>
 
市の教育委員会は第三者委員会を設置し、先月女児のPTSDはいじめが原因とする調査報告書を発表。<br>
 
しかし、暴力を振るわれる前に女児が先に手を出したように受け取られる記述があるなど事実とは異なるとして、両親が市に再調査を求めていました。<br>
 
再調査のための第三者委員会は1度目の調査とは別の弁護士や臨床心理士ら5人で構成されるということです。<br>
 
〔2019年7/5(金) ABCテレビ〕 <br>
 
  
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===
 
===[[:Category:周辺ニュース|周辺ニュース]]===

2019年8月16日 (金) 15:54時点における版

このページは新聞ニュースなどを一時的に保管するページです。記事はこのあと分類し、それぞれのページに移動します。分類の仕方は下段に表示していますが改善を重ねています。(2018年12月)

このパンくずリストは制作作業用です

Icon-path.jpg メインページ > ひきこもり周辺ニュース > [[:Category:|◎]] > 周辺ニュース
Icon-path.jpg メインページ > 北海道 > さいたま市 > 周辺ニュース
所在地 北海道
TEL
FAX

目次

周辺ニュース

ページ名教育虐待、(家庭・家族のニュース、子どもの虐待のニュース)
子が従わないから刺し殺す51歳父の愛情
「教育虐待」が後を絶たない。精神科医の片田珠美氏は、「『子どもは自分のもの』という所有意識や、『自分は正しい』という誤った信念が、この手の虐待の原因になっている」と指摘する――。
■なぜ、51歳の父親は小6の息子を刺し殺したのか
2016年8月、名古屋市で当時小学6年生だった息子の胸を包丁で刺して殺害した罪に問われている51歳の佐竹憲吾被告の初公判が、今年6月21日に名古屋地裁で行われた。
佐竹被告は、自身が地元の有名進学校である中高一貫校を卒業しており、一人息子にも自分の母校に進学してほしいと希望し、名古屋市内でも有数の進学塾に通わせていた。
息子が塾に入った小学3年生の頃から、佐竹被告は暴力を振るうようになったようで、たたいたり、物に当たったり、教科書を破ったりしたという。
あげくの果てに「受験勉強で言うことを聞かないから刺した」わけで、これは教育虐待にほかならない。
教育虐待とは、親が教育熱心なあまり、子どもに過度な期待をして、思い通りの結果が出ないと厳しく叱責したり、暴力を振るったりすることである。
その結果、子どもが心にトラウマを抱えるケースも少なくない。
■「教育虐待」する親の4つの特徴
なぜ親は教育虐待をするのか?  教育虐待の影響で、不登校やひきこもり、家庭内暴力や摂食障害などの問題を抱えるようになった親子を精神科医として数多く診察してきて、次の4つの特徴に気づいた。
① 「子どもは自分のもの」という所有意識
② 子どもは「自分をよく見せるための付属物」という認識
③ 子どもを自分の思い通りにしたいという支配欲求
④ 自分は正しいという信念

■「子どもは自分のもの」という所有意識
まず、①「子どもは自分のもの」という所有意識は、子どもを虐待する親の多くに認められる。
最も暴力的な形で表れるのが身体的虐待だ。
たとえば、2019年1月、千葉県野田市で当時小学4年生だった栗原心愛(みあ)さんが自宅の浴室で死亡した事件で逮捕され、傷害致死罪で起訴された父親の勇一郎被告である。
勇一郎被告は、心愛さんの両腕をつかんで体を引きずり、顔を浴室の床に打ち付け、胸や顔を圧迫するなどの暴行を加え、顔面打撲や骨折を負わせた。
それだけでなく、心愛さんの手に汚物を持たせ、その様子をスマートフォンやデジカメで撮影していたという。
どうして実の娘にこんなひどいことができるのかと首をかしげたくなるが、わが子を虐待する親の話を聞くと、皮肉なことに、実の子だからできるのだということがわかる。
子どもを自分の所有物とみなしているからこそ、自分の好きなように扱ってもいいと思い込む。
実際、子どもに身体的虐待を加える親が、「自分の子どもをどうしつけようが、俺の勝手だ」「子どもを殴るかどうか、他人にとやかく言われる筋合いはない」などと話すことは少なくない。自分の子どもは虐待してもかまわないという思い込みの根底には、しばしば強い所有意識が潜んでいる。
こうした所有意識は、教育虐待をする親にも認められる。
「子どもは自分のもの」という所有意識ゆえに、子どもに勉強させるために厳しく叱責するのも、暴力を振るうのも、自分の勝手だと思い込むわけである。

■子どもは「自分をよく見せるための付属物」という認識
教育虐待をする親にとくに強いのが、②子どもは「自分をよく見せるための付属物」という認識だ。
この認識が強い親にとって、子どもは、自分の価値を底上げしてくれるバッグや宝石などと同等の存在にすぎない。
そのため、成績がよく、先生にも気に入られ、友達にも好かれ、習い事でもほめられる“パーフェクト・チャイルド”であることを常に求める。
さらに、「いい大学」「いい会社」に入り、隣近所や親戚に自慢できるようなエリートコースを歩んでくれるよう願う。
その役割を子どもがきちんと果たしてくれれば、親の自己愛は満たされるが、逆に子どもが「自分をよく見せるための付属物」でなくなれば、親の自己愛は傷つく。
だから、成績の低下や受験の失敗などに直面すると、親は怒り、罵倒する。
しかも、子どもが「自分をよく見せるための付属物」としての役割を果たしてくれなかったせいで、自分が恥をかいたと親は思っている。
当然、恥をかいた自分は被害者で、その原因をつくった子どもは加害者という認識であり、加害者である子どもを責めてもいいと考える。
こうして、子どもを責め、罵倒することを正当化する。

■子どもを自分の思い通りにしたいという支配欲求
佐竹被告の「受験勉強で言うことを聞かないから刺した」という供述からは、子どもを自分の思い通りにしたいという支配欲求がうかがえる。
このような支配欲求を親が抱く理由として、利得、自己愛、「攻撃者との同一視」の3つが考えられる。
まず、利得だが、これは非常にわかりやすい。
多いのは、子どもに将来の高収入を期待する親である。
わが子が「いい学校」「いい会社」に入ることを望むのも、それによって高収入が得られるはずと思っているからだろう。
親の自己愛、とくに傷ついた自己愛も、親が支配欲求を抱く重要な動機になる。
なぜかといえば、傷ついた自己愛、そしてそれによる敗北感を抱えている親ほど、子どもを利用して、自分の果たせなかった夢をかなえようとするからだ。
佐竹被告も、その1人のように見える。
高校卒業後は大学に進学せず、飲食店などに勤務し、逮捕当時はトラックの運転手として働いていたということなので、中高一貫の有名進学校に入ったものの、その後の学歴についてはコンプレックスにさいなまれていたのではないか。

■人生の敗北・劣等感を子どもにぶつける毒親たち
このように傷ついた自己愛と敗北感を抱えている親ほど、その反動で自分がかなえられなかった夢を子どもに実現させようとする。
これは、親が自分の人生で味わった敗北感を子どもの成功によって払拭し、傷ついた自己愛を修復するためだろう。
いわば敗者復活のために子どもに代理戦争を戦わせるわけだが、親が子供の希望や適性を無視して自分の夢を子どもに押しつけると、不幸な結果を招きかねない。
親が支配欲求を抱く3つ目の動機として、「攻撃者との同一視」を挙げておきたい。
これは、自分の胸中に不安や恐怖などをかき立てた人物の攻撃を模倣して、自らの屈辱的な体験を乗り越えようとする防衛メカニズムであり、フロイトの娘、アンナ・フロイトが見いだした(『自我と防衛』)。
このメカニズムは、さまざまな場面で働く。
たとえば、学校の運動部で「鍛えるため」という名目で先輩からいじめに近いしごきを受けた人が、自分が先輩の立場になった途端、今度は後輩に同じことを繰り返す。
「攻撃者との同一視」は、親子の間でも起こりうる。
子どもの頃に親から虐待を受け、「あんな親にはなりたくない」と思っていたのに、自分が親になると、自分が受けたのと同様の虐待をわが子に加える。
教育虐待をする親の話を聞くと、親自身が「子どもの頃に勉強しないとたたかれた」とか「成績が下がると罵倒された」とかいう経験の持ち主であることが多い。
そういう話を聞くたびに、「自分がされて嫌だったのなら、同じことを子どもにしなければいいのに」と私は思う。
だが、残念ながら、そんな理屈は通用しないようだ。
むしろ、「自分は理不尽な目に遭い、つらい思いをした」という被害者意識が強いほど、自分と同じような経験を子どもに味わわせようとする。
親自身が辛抱した経験によって、子どもへの支配欲求を正当化するのだ。

■「虐待は愛の証し」という価値観で自己正当化
何よりも厄介なのは、④自分は正しいという信念である。
もちろん、子どもを虐待している自覚などない。
こうした信念は、先ほど取り上げた勇一郎被告にも認められる。
勇一郎被告は、警察の取り調べで「しつけで悪いとは思っていない」と供述したようだが、おそらく本音だろう。
死に至らしめるほどの暴力を「しつけ」と称するのは、理解に苦しむし、責任逃れのための詭弁ではないかと勘繰りたくなる。
だが、虐待の加害者のなかには、虐待を愛情の証しとみなしていて、「愛しているから、あんなことをした」と話す者が少なくない。
勇一郎被告も、「虐待は愛の証し」という価値観の持ち主だったのではないか。
このような愛情と虐待の混同は、虐待の加害者にしばしば認められ、自己正当化のために使われる。
自己正当化によって、自分は正しいと思い込んでいるからこそ、あれだけ激しい暴力を子どもに加えるのだろう。
こうした自己正当化は、教育虐待をする親にとくに強いように見受けられる。
子どもを罵倒するのも、暴力を振るうのも、子どもの将来のためだと思っている。
当然、自分が悪かったとも間違っていたとも思わないし、決して謝らない。
教育熱心な親ほど、教育虐待に走りやすい。
そのことを肝に銘じ、4つの特徴が自分自身にもあるのではないかと親はわが身を振り返らなければならない。
そして、子どもが一定の年齢以上になったら、親と子は別人格と割り切るべきである。
精神科医 片田 珠美 写真=iStock.com
〔2019年7/5(金) プレジデントオンライン〕


周辺ニュース

ページ名麦の子、北海道札幌市東区(子どもの虐待のニュース、)
シングルマザーのAさんは、過去に虐待したこともあった。
「親子で孤立でした」
子育てに悩む親を支援する民間の取り組みもあります。
札幌市に住むAさん。小学3年生の息子を育てるシングルマザーです。
仲の良い親子ですが、過去に虐待の経験があります。
Aさん:「(子どもが)泣いた時は耳ふさいで、聞こえないふりしたりとか、たたいたりとか、もうやめてと叫んだり、親子で孤立でした」
虐待が始まったのは息子が1歳のころ。妊娠中に離婚し一人で子育てをするストレスからでした。
親からは出産を反対されていたため相談することができませんでした。
児童相談所に相談することも考えましたが…。
Aさん:「児童相談所に連絡すると自分が犯罪者になるんだろうなということと子どもを取られる。
二人で死を選んだか、もしかしたら、あの子を殺していた可能性もあるかな」

札幌市の民間施設で行われたグループカウンセリングの様子。
死を考えた末…助け求めた先はグループカウンセリング
死まで考えたAさんが頼ったのは、札幌市東区の民間施設「麦の子」です。 主に障害のある子どもを持つ親の相談に乗ったり、子どもを預かったりする支援を行なっています。
ここでAさんが受けたのがグループカウンセリングです。同じ悩みを持つ親同士が苦しみを分かち合い支え合います。
参加した母親:「みんなで学校に行ったはずなのに、あっという間に行けなくなって」
重い口を開いたのは、不登校になった小学1年生の母親です。
現在虐待を克服したAさんも経験者として参加しています。
Aさん:「子どもは学校に行くのが仕事。昔から『働かざる者食うべからず』ということわざがあるよね。
(不登校の息子に)『あなた何でご飯食べるの?』と言ったことがある。孤独じゃない。同じ、みんな同じだよ。大丈夫」
自分の体験を笑いも交えながら語り、安心させます。
参加した母親:「私の気持ちなんか誰もわからないと思っていたんですけれど、ここに参加して先輩お母さんに話を聞かせてもらって、私まだやれるかもしれないと思えて元気が出ました」
「誰かともつながれる、孤独じゃない。今までは密室で(虐待を)やっていたので子どもにしなくなった。
こういうグループカウンセリングに出るようになってから」
Aさんは「麦の子」でカウンセリングを受け、3年かけて虐待から逃れることができました。しかし、今でも不安があります。
Aさん:「一瞬、たたきたくなるし…」
再び虐待をしてしまうかもしれない。そんな時、Aさんはかつてのように「麦の子」のスタッフに電話をします。
Aさん:「怒っちゃったと言って、でもたたかなかったと言うと、『お母さんよく頑張ったね』と褒めてくれるんですよね。
その積み重ねで電話をかけてもいい場所なんだ、つらい時は(電話を)かけたら救われる」
Aさんは“虐待の芽“を摘む取り組みが広がることを願っている。
365日相談受付で“虐待に苦しむ親も減るのでは“ 
「麦の子」では1年365日、24時間いつでも、育児で悩む親からの相談を受け付けています。
Aさんは、このような取り組みが広がれば、虐待に苦しむ親も減るのではと考えています。
Aさん:「(Q.息子さんは何が好き?)メロンパンです。(夕食時は)1日の話をしたりきょうはきっとこのテレビ取材の話でないでしょうかね」
子どもを救うことは、母親を救うこと。虐待の芽を摘む取り組みが広がることを願ってやみません。
〔2019年7/7(日) 北海道ニュースUHB〕

周辺ニュース

ページ名興正こども家庭支援センター、北海道札幌市北区 (児童養護施設)
“育児放棄“私たちはどんな手を? 「親子で孤立」経験者が語る虐待から抜け出せた理由 札幌市
虐待経験者が胸の内を明かした。
育児放棄に、周囲はどんな支援ができるのでしょうか? 人知れず育児に悩む親たちを支援する組織があります。
支援を受けている虐待経験者が、当時の胸の内を明かしました。
札幌市の養護施設「興正学園」では、経済的に育てられなかったり、虐待された子どもを保護している。
元の家庭に戻れるケース“1割“
札幌市北区の児童養護施設・興正学園。
経済的に親が育てられない子どもや、虐待されている子どもを保護し養育する公的な施設です。
興正学園 鏑木康夫さん:「基本的に1歳から18歳の子どもが入所しています。(Q.定員は何人?)69人です。(Q.今は何人入所していますか?)69人います」
道内23か所の児童養護施設の入所者の約8割が、虐待を受けていた子どもたちです。
児童相談所や学校と連携し、子どもが元の家庭に戻れるようにするのが大きな役割です。
しかし、実際に戻れるケースは1割ほどだといいます。
興正学園では虐待が深刻な状態になる前に、その芽を摘もうという取り組みに力を入れています。
興正こども家庭支援センターでは24時間365日、育児に悩む親からの相談に対応している。
子育てに悩む母親からの“SOS“ 
「はい、興正こども家庭支援センターです。どんなご相談になりますでしょうか?」
電話をしてきたのは子育てに悩む母親です。
相談員:「実際に(子どもを)たたいてしまっているとか、外に出しているとか、家に帰らないで会わないようにしているケースがあって、そういう(緊急を要する)ケースの場合は面談につなぐ」
育児に悩む親などからの相談を受ける施設を併設。24時間対応しているんです。
相談員は「危機感を抱いている人が増えている」と話す。
6月だけで相談件数5件…札幌市民の中にある“後悔“
年間約3700件の相談が寄せられますが6月、その数に変化がありました。
相談員:「(虐待調査を)電話で依頼されたりすることが増えていて、虐待に危機感を抱いている人が増えた印象がある」
例年、虐待の疑いがあるので調査してほしいという依頼は、年間15件ほどです。それが6月だけで5件に上りました。
背景には札幌市で起きた2歳児の虐待事件があります。
痛ましい死を防げなかったのかという悔いが市民の中にはあるようです。
子育て中の母親:「親に頼れない状況だと誰かが手を貸したり、目を向けてやらないとどんどん孤立していく」「児相のことも言われているが一番は母親」「母親に対しての支援も必要だったのかなと思う」
〔2019年7/7(日) 北海道ニュースUHB〕

周辺ニュース

ページ名教育虐待パパ、(教育虐待)
中学受験で子どもをツブす「教育虐待パパ」の共通点
子どもへの過度な期待がエスカレート
中学受験の過度なプレッシャーやストレスから心身に不調をきたし、心療内科に通う“小学生”が急増しているという。
昔から教育熱心なのは母親のイメージが強かったが、近年は父親が自分の理想を子どもに押し付け、行き過ぎた指導で子どもをダメにしてしまうケースが目立つ。
教育評論家の石川幸夫氏が、そんな「教育虐待」に走る父親の共通点を指摘する。
* * *
これまで、中学受験の多くは、母親が主導権を握っていたのですが、この十年で受験には門外漢と言われていた父親の関わりが目立つようになってきました。
いわば「父親の母親化」です。
それは、働き方改革に代表されるように女性の社会進出が顕著になり、忙しい母親に代わって、父親もわが子の教育に関心を持たざるを得ない状況に変化してきたからだと考えられます。
いまや塾の選定から受験校の選定、そして、塾の送り迎えまで父親が行うことも珍しいことではありません。
小学校、中学校の受験を考える時、まだ子どもたちに判断力や理解力が乏しいため、志望校の選択から準備まで、すべて親の指導で行われます。
その親でさえ、学校選択で揉めることが多々あります。
主体は子どもであるはずなのですが、私立か国立か、一貫校かで夫婦の対立が起こることもしばしばです。
受験に対する意見の違いから離婚にまで至ったケースや、親が望む学校に行かせるために引っ越しをしたり、住民票を移し替えたりするケースもあり、家庭崩壊に陥った家族もあります。
また、最近では、母子家庭や父子家庭の家庭も増え、祖父母の積極的な関わりも新たな傾向として見えてきました。
一人の子どもに対する過度な期待が、時に行き過ぎた行動につながってしまうのです。
◆教育に熱心な父親のタイプ
私はこれまで、民間教育の現場で幼稚園受験・小学校受験・中学校受験、そして、高校受験に携わってきましたが、実際に受験として父親が深く関わってくる時期が中学受験です。
幼児期の受験と違い、父親の存在感を示すことができるからです。
それは、学習面や知識など、社会人としてのこれまでの経験を生かせると考えるからでしょう。
わが子の教育に対して熱心な父親のタイプは、おおよそ次の4つに分けられます。
(1)学歴こそ低いものの比較的高収入の父親
(2)高学歴で、自分の成功体験を子どもに押し付ける父親
(3)高学歴でありながら途中挫折した父親
(4)学力にコンプレックスを抱え、自分の子に夢をかける父親
高学歴の父親は、子供の学力が平均より高い場合、より学習指導に厳しくなる傾向があります。
それは、子どもの学力の高さが、その先の高学歴人生を連想させ、父親の期待感が高まるからと考えられます。
一方、父親が低学歴でも比較的高収入の場合、自分の過去から、子どもには苦労させたくないと、できるだけ早い時期から積極的に習いごとに通わせたり、勉強を無理やり“させる”傾向を示します。
もちろん、子どもの教育に熱心な父親はいつの時代でも存在し、わが子に対する当たり前の接し方ともいえます。
子どもに目を向けてみても、そんな父親の教育熱心さに応えるように、父親の言動や行動を認め、従順な態度や対応を示します。
そのため、一生懸命に勉強します。
しかし、まだ幼い小学生は受験という「ゴール」が本当に自分の望むゴールなのか判断がつきません。
成長の途中にある中学受験の怖さはここにあります。このことを父親としても認識しておかなければなりません。
親の言うとおりにすることで、子どもは実はそれがとても楽なことだと錯覚します。
つまり、自分を支える力、自分を理解する自尊感情が育たないのです。
◆教育虐待に走る親のタイプ
そして、子どもへの過度な期待がエスカレートし、暴力をふるうなど「教育虐待」にまで至る父親の行動は、わが子に対する期待と愛情のアンバランスから起こると考えられます。
子供の成績から過度な期待を抱き、わが子を思う気持ちが溺愛に代わり、その先に、子どもを自由にコントロールできると勝手に考えてしまうのです。
受験を通してわが子を、人格を持つ一人の人間として扱えない父親の姿は、自分の描く理想像を子どもに投影しているだけに過ぎません。
その背景には、父親自身の人生観や、今おかれている社会的立場、過度な人的ストレス、自分の思い描く社会的地位とのギャップなど、複雑な要因が入り交じり、父親の“心の迷走”を感じ取ることができます。
すでに、自分自身を冷静に、そして客観的に見られない状態になっており、子どもの受験に関しても自分より身分的・地位的に上の人か、権威ある教育や受験の専門家の意見以外は聞く耳を持たないのが特徴です。
こうした父親に共通する教育方針として、次のような内容が浮かび上がってきました。
もちろん、受験だけに固執せず、良い面もありますが、過干渉といわれても仕方のない面は否めません。
・幼いころから習い事や塾、スイミングスクールなどに通わせる
・約束を守れない場合、体罰を与える。食事をさせない、外に出す等。
・口答えは許さない。
・見るテレビの制限をする(ニュース番組・健全なアニメなど)
・友人との連絡を禁止する。遊びに行くことも、家に招くことも禁止する
・毎日の学習の確認をする(テスト結果の報告、学習内容の説明など)
・博物館、展覧会などに連れていく
・子供とは率先して関わる。遊びも付き合う
・成果が上がらない場合、すぐに塾や先生を変える
◆子どもと父親「ゴールの違い」
当然のことですが、中学受験は子ども自身の目標であり、入試までの過程には何度も繰り返されるテストがあり、その都度、子どもの頑張りや評価すべき通過点があります。
しかし、父親の考えるゴールには「合格」の二文字しかなく、それ以外はすべて否定的な捉え方をします。
模擬試験の結果などはその最たるものです。
結果が悪ければ、今まで以上に指導に熱が入ります。
そして、子どもの学習時間も深夜まで及び、寝不足で学校の授業にまで支障が出るほどです。
そうした親の厳しすぎる指導で取り組んだ受験は、子ども自身のゴールではなく、合否の結果がすべてという父親のためのゴールともいえます。
認知心理学の用語では、学習の結果として表れる成績や、親や先生など周囲からの称賛を目標としたゴールを「パフォーマンスゴール」と呼びます。
本来は、子ども自身が日ごろの努力や受験勉強の成果の積み重ねから学べるゴールでなければなりません。
これを「ラーニングゴール」と言います。
結局、親の顔色をうかがいながら過度な期待を背負って受験に挑む子どもは、指導のつらさに耐えきれず、自分自身を追い詰めてしまうこともありますし、仮に不合格という結果を突きつけられれば、小さな心にさまざまな重荷となってのしかかります。
◆パフォーマンスゴールと自尊感情
2016年に名古屋市で父親が中学受験に挑んでいた小学6年生の子どもを刺し殺すという事件がありましたが、これも、過度な親の受験教育・受験思考から、親の“心の暴走”と見ることができます。
一方、親の過剰な干渉や指導による反動が間違った方向に出てしまう子どももいます。
2008年6月に東京・秋葉原で無差別殺傷事件(通り魔殺傷事件)が起こりました。
当時25歳だった元派遣社員の男(加藤智大死刑囚)の犯行でしたが、彼は地元の進学校に進むも高校時代に成績不振に陥って挫折します。
その後の調査で、犯人の母親がかなり教育熱心で厳しい親であることがわかりました。
犯人は、自己否定感に陥り、将来を悲観して通り魔という暴挙に出ます。
親の意のままに育ってきた子は、周囲からは実に「いい子」なのですが、思春期になり、自分を見つめ直していく過程で、自らのゴールを模索し始めます。
不登校になる生徒の多くに、こうした「いい子」の存在があります。
思春期に至る過程で自己への渇望があるように思います。
◆その先にある子どもの心の崩壊
しつけと虐待の違いは、実にはっきりしています。
自分の考え方に従わせる行為そのものは指導でもなければしつけでもありません。
それは、服従であり、飼育と言います。
コントロールすべきは父親自身の行動や感情で、命令や、時に暴力を用いて従わせること自体をしつけとは決して呼びません。
子どもの良き伴走者であるべき父親が、社会で活躍する手本となるべき父親がとるべき行動ではないと思います。
自分の描く夢のゴールを、さも、子ども自身が望むゴールと勘違いしている。
子どもにとっては、自分自身を見出したゴールではないのです。
子どもたちには、中学受験の先にもたくさんのゴールがあります。
それぞれが次のステップとなるよう、学ぶためのゴールです。
親は人生の先輩として、子どもの先を歩んでいます。
だから、子どものためと思い、自らが子供の人生設計をしてしまうのでしょう。
しかし、場合によっては、その道は「これで良いのだろうか」と自分自身で歩まされてきた道かもしれません。
たとえ過去において成功例であったとしても、多様化する今の時代にはそぐわずに通用しないパラダイムになっている可能性が大きいのです。
〔2019年7/6(土) NEWS ポストセブン〕

周辺ニュース

ページ名千葉県LINE悩み相談、千葉県(教育委員会・千葉県)
SNSで高校生の悩み“LINE”で相談受付け/千葉
チバテレ(千葉テレビ放送)
いじめや不登校など高校生の様々な悩みをSNSで受け付ける県の相談窓口がこの夏休み期間中に開設されます。
千葉県教育委員会によりますと、無料通信アプリ「LINE」を使った相談窓口は、千葉県内の高校や特別支援学校に通う全ての高校生が対象で、いじめや友人関係、性に関することなど様々な悩みの相談を受け付けます。
期間は7月20日から9月3日の午後5時から午後9時までで、SNSでの相談対応の経験がある臨床心理士などが秘密厳守で対応します。
高校生には事前にアクセス用のカードが学校を通じて配布されていて、既に約330人が利用登録をしたということです。
夏休み明けは統計的に生徒の自殺が増加する傾向にあり、県教委は「どんなことでも良いので気軽に相談して欲しい」と呼びかけています。
なお、今回の取組みは試験的なもので、県教委では今回の結果を検証して、今後の展開について検討したいとしています。
〔2019年7/17(水) チバテレ〕

周辺ニュース

ページ名大人のひきこもり、(ひきこもりの動き)
孤独死は「大人のひきこもり」の最終地点か 高齢者の問題ではない現実「いい人」「真面目な人」の落とし穴
孤独死があった現場の部屋=菅野久美子さん提供
孤独死の取材を始めて、4年が経つ。私はその間、様々な孤独死現場を訪ね歩いてきた。
孤独死の現場で感じるのは、社会で崩れ落ち、立ち上がれなくなった人たちの姿だ。
年間3万人と言われる孤独死だが、ひときわ現場で目立つのは、高齢者ではなく、現役世代だ。
孤独死者の属性は、近年社会問題となっている大人のひきこもりとリンクすることが多い。
背景を考えるほど見えてくるのは、孤独死者個人ではなく、日本社会のいびつさだった。
(ノンフィクションライター・菅野久美子)

大人のひきこもりが迎える最終地点
孤独死した人は、何らかのきっかけで人生でつまずき、ひきこもるようになってしまった人ばかりだ。
また、ひきこもりではなくとも、かろうじて仕事には行っているものの、一たび部屋の中に入ると、ゴミ屋敷のようなセルフネグレクト(自己放任)に陥っていて、自らを死に追い込むような生活を送っている。
いや、そんな生活を送らざるを得ないほど、社会や親によって傷つけられ、立ち上がることすら困難だったというのが真相である。
そんな大人のひきこもりが迎える最終地点は、孤独死だ。

「いい人」「うそを吐けない人」「心の優しい人」「真面目な人」
孤独死した人の人生をご遺族の話や遺品からたどっていくと、いびつな社会の実態がまざまざと浮かび上がってくる。
男性は会社組織での権力闘争やパワハラ、ブラック企業での長時間労働、女性は会社組織での理不尽なトラブル、離婚や死別、失恋などをきっかけに、心を病むなどして、セルフネグレクトに陥っていたことがわかった。
ある大手手業に勤めていた40代の男性は、職場のパワーゲームに巻き込まれ、子会社に左遷、そこからアルコールに溺れ、家に引きこもるようになり、孤独死した。
また、一部上場企業に勤めていた50代の男性は職場の上司からパワハラに遭い、20年以上に渡って引きこもり、熱中症で孤独死した。
東日本大震災で物資がなくなったという恐怖心からタワーのように異様なお菓子の防壁を築き、部屋のドアは一面カビまみれだった。
「孤独死する人は、真面目でうまくこの社会で生きられない人、生きるのに苦しんでいた人たちばかりです」
原状回復を手掛ける特殊清掃業者から出てくるのは、そんな言葉ばかりだ。
「いい人」「うそを吐けない人」「心の優しい人」「真面目な人」が、社会からひっそりと脱落し、引きこもるようになり、その後遺体が何日、何カ月も発見されないという事実に、私は打ちのめされた。
それは、決して私の人生と生前の彼らの人生とが無関係であるとは思えなかったからだ。
ごみを積み上げ、真ん中にくぼみを作って、体を横たえる

私自身、引きこもりの当事者でもある。
小学校時代からいじめに遭い、それがきっかけで中学1年から2年間は不登校となり、完全なひきこもりになった。 私が長年にわたって孤独死現場の取材を行っているのは、私と彼らを隔てるものが、ほとんど何もないと感じるからだ。
先日、九州地方に住むゴミ屋敷に住む40代の女性を訪ねた。
「私の体ってもしかしたら、におうかもしれない。それでも大丈夫ですか。会ってもらえますか」
「気にしないから大丈夫」というと、彼女は少しほっとした表情を見せた。
彼女は3日もご飯を食べていなかった。親とも不仲で友人もおらず、誰も頼れない。
会社でパワハラを受けて左遷され、それから会社を休職中で、精神疾患を患っていた。
エアコンはとうの昔にホコリが詰まって使用できなくなり、40度は下らない蒸し暑い室内にごみを積み上げ、その真ん中にくぼみを作って、体を横たえていた。
心の寂しさを埋め合わせるように、話を誰かに聞いて欲しくて占いにハマり、借金は400万円にふくれあがって、その返済から食費が捻出できずにいた。
こうなったのは全て自分が悪い。生きるのが苦しく、死んでもいいと思っていると、自分を責めていた。
職場の人と道ですれ違うのが怖く、真夜中にしか出歩けないと打ち明けてくれた。
その瞬間、かつての私も同じ気持ちを感じたことがあることを思い出した。

ネット=スマホだけが世界とつながる手段だった
私もひきこもりだったときは近所の人の目が気になって、外出することすらできなかった。
近所の人とすれ違うとジロジロ見られているような気がして、スーパーでさえ行くのが怖くなった。
昼夜逆転の生活を送り、いつも死にたいと思っていたが、かろうじてパソコンでネットにかじりつく日々が続いた。
当時の私と同じく、彼女もネット=スマホだけが世界とつながる手段だった。
そして、Twitterを通じて、私に連絡してきたのだった。
このような窮地は、果たして彼女が言うように、自己責任なのだろうか。
私はとてもそうは思えない。現在彼女は、友人の民間のサポート生活団体をつなぐことで、手助けを経て、少しずつではあるが、前を向こうとしている。
梅雨の時期から一気に増え始め、秋には収束する

私は、現役世代の孤独死にスポットを当てた記事を何度も何度も発信し続けている。
なぜ、孤独死が多い社会になっているのか。なぜ私や彼女はこんなにも生きるのが苦しいと感じているのか。
そして、どうすればこの社会はそんな状況から脱することができるのか。
前述したように年間3万人が孤独死しているが、実数は5万人とも6万人に及ぶとも推測されている。
原状回復を手掛ける特殊清掃業者は年々増え、今この瞬間も、彼らはひっきりなしに過酷な孤独死現場と向き合っている。
現に私のもとには特殊清掃業者から、今月も孤独死の依頼が殺到していると情報が寄せられている。
孤独死は梅雨の時期から一気に増え始め、秋には収束する。
孤独死といっても、布団でポックリ突然死するというケースは実は少数派だ。
数時間あるいは数日生存していたというケースも多く、か細い声で外に助けを求めていたという例もあるし、苦しみにあまり玄関にたどり着こうとしてその導線で亡くなっていることも少なくない。
私はその故人の物語というミクロの視点で孤独死現場を取材し発信し続けているが、日本社会が抱えるこの途方もない闇の正体はまだつかみきれずにいる。
◇ ◇
菅野久美子(かんの・くみこ)1982年、宮崎県生まれ。
大阪芸術大学芸術学部映像学科卒。出版社で編集者を経て、2005年よりフリーライターに。
最新刊は、『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)。

7月25日「おとなのひきこもり」テーマにイベント
7月25日午後7時30分、東京・渋谷で、菅野さん、赤木智弘さん、常見陽平さんによるトークイベント「おとなのひきこもりになった時、考えてほしいこと――孤独死3万人の道しるべ」が開かれます。
今、働いている現役世代が日々感じている不安と、「おとなのひきこもり」や孤独死は、見えない糸でつながっています。
人間関係が希薄になる中で、個人だけでなく、家族も孤立化する現代。
突然、働けなくなるリスクは誰しもが抱えています。
「おとなひきこもり」がリアルに迫った時、私たち一人一人ができること、について語りつくします。
申し込みはページはこちら
https://peatix.com/event/737644/view)。
〔2019年7/12(金) withnews〕

周辺ニュース

ページ名家族のかたち、(家庭・家族のニュース、きょうだい関係)
【家族のかたち】働かない妹に、それを庇い続ける父親。助けることが正しいことではないと選んだ“絶縁”
助けることが正しいことではないと選んだ“絶縁”
時代の移り変わりとともに、変化していく家族のかたち。
幼少期の家族との関係を振り返り、自身も子供を持つようになったからこそわかるようになった思いを語ってもらいます。
今回お話を伺ったのは、都内にあるデザイン事務所で働いている勇人さん(仮名・37歳)。
勇人さんは埼玉県出身で両親と2歳下、8歳下に妹のいる5人家族。
小さい頃は年の離れた妹を中心に回る家族、そして自分にだけ厳しくする父親と不仲になり、就職をしてしばらくした後に家を出ることに。
「同じ事務所で付き合った女性の家で同棲をすることになり、家を出たのは21歳になるちょっと前です。
その時には一番下の妹はまだ中学生。
まだまだ家族の中心は妹で、家を離れた僕はたまに母親から連絡が来るくらいでしかつながっていませんでした」
妹のいじめによる不登校、そしてフリーター。厳しい父親はそこにはいなかった
勇人さんは一番下の妹についての話を初めて聞いたのは母親から。
その時はどうすることもできなかったと言います。
「妹が中学校でいじめられていて、不登校になっていると母親から相談を受けました。
殴られるとかいったものではなく、無視などが続いているみたいで。
幸いなことに僕と真ん中の妹はまったくそんなことはなかったので、解決策がまるでわからず……。
父は嫌だったら行かなくていいと言っているみたいなんです。
僕はその時はまだ、自分に子供がいるわけじゃないし、周りの友人もまだまだ独身ばかり。
何が正解かまったくわからないから、何のアドバイスもできずにただ聞くことしかできませんでしたね」
妹はその後少しずつ学校に行くようになり、高校ではいじめられることなく無事卒業。
しかし、妹は進学や就職をすることなく、アルバイトを転々としていたそう。
「それに対して、父親がまったく何も言わないことに正直腹が立って仕方がありませんでした。
僕は大学以外はダメだという反対も押し切って、専門学校のお金を自分で払いきっていました。
なのに一番下の妹はアルバイトを週に2~3日入るだけ。家にお金を入れている様子もありません。
何も言わない両親に代わって、僕や真ん中の妹がいくら言っても聞く耳を持たない。
両親のことを心配して家を出られない真ん中の妹が気の毒で仕方なくて」
そして、勇人さん家族をさらなる不幸が降りかかります。それは母親の突然の死でした。
「専業主婦だったので、健康診断などをちゃんと受けていなかったから、気づいた時にはもう遅くて。
胃ガンで闘病してから1年も経たずに亡くなってしまいました。
闘病中に一番下の妹はずっと母親の看病をしていたので、そこはありがたかったんですが、亡くなってからも働きに行くことはなくて……。
でも当時は僕も母親を亡くしたショックで何も考えられなかったんですよ」
母親の死で崩れた家族関係。絶縁を選んだ理由は、真ん中の妹を救いたかったから
勇人さんは30歳の時に結婚。
そして真ん中の妹も28歳になりますが、父親と下の妹の世話があり、いつまでも実家で生活を続けていたそう。
「妹たちについて色んな感情があります。
真ん中の妹には苦労をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
父はまだ働いていたから、家の世話をほとんどしていて、さらには自分の稼ぎを生活費に充てていました。
僕も毎月数万円ですが、援助していたんです。
でも、お金を渡すことが助けになるのか、一番下をさらに甘えさせる行為になってしまうのかの葛藤もあって。
なぜ働かないのか、なぜ父親は何も言わないのか。
そのことで何度も父親とぶつかったこともあります。父親は『今は』という言葉を使って、一番下が自ら動いてくれるのをひたすら待つんです。
そんな主体性があるならこんなことになっていないと、いくら言っても聞く耳を持ってくれませんでした」
そして、今から2年前、勇人さんはある決断をします。
「父親、そして一番下の妹との絶縁です。僕はまだ大丈夫だったんですが、真ん中の妹を救うためにはこれしかないと思いました。
最後に家族で話し合いの機会も持ったんですが、それでも働こうとしない、それでも妹の肩を持つ父親が変わってくれることはなかった。
真ん中の妹はずっと付き合っている人がいるのに結婚をためらっている感じでしたし、僕も今は平気でも将来嫁にも負担がかかるようになることが目に見えています。
冷酷な判断かもしれないけど、親族であっても無償で助け続けることが絶対に正しいことだとは思いません」
その後、真ん中の妹さんは付き合っていた男性と結婚。現在は関西で生活していると言います。
勇人さんの家も子供に恵まれています。現状についても2年前から変わっていないそう。
「父が亡くなった時に他にも助けてくれる人がいるとは絶対に思わせたくない」と決意を口にします。
取材・文/ふじのあやこ

情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。
趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。
〔2019年7/18(木) サライ.jp〕

周辺ニュース

ページ名わでか、東京都文京区(学習教室、不登校のニュース)
文京・千石で「文京区100人カイギ」 親子参加も/東京
文京・千石の童心社で7月6日、「文京区100人カイギ vol.4」が開かれ、親子連れも含む50人近くが集まった。(文京経済新聞)
「文京区100人カイギ vol.4」登壇者の5人
「100人カイギ」は、地域などの身近な人同士を緩やかにつなぐコミュニティー活動。
5人のゲストが自分の活動についてプレゼンテーションを行うイベントで、20回開催して登壇者が100人に達したら解散するというもの。
2016(平成28)年1月に港区で始まり、全国に広がりつつある。
文京区では今年4月に開始し、今回20人目のゲストを迎えた。
地域のつながりから「童心社」がホールを提供。
イベントは、社長の田中正美さんの「読み語り」から始まった。
田中さんは「紙芝居は物語の世界が飛び出してくるが、絵本は読み手が作品に入っていく。
ぜひ子どもを膝に乗せて、一緒に物語の世界に入って」と呼び掛けた。
同イベントの運営メンバーでもあり、発達障がいや不登校の学習サポートに取り組む「わでか」代表の高山陽介さんは、2011(平成23)年に文京区に転入してから学習塾を開業するまでのエピソードを地域との関わりを交えて話した。
民生委員・主任児童委員の右近茂子さん、区内小学校教員の木所聡さん、NPO法人Collable代表の山田小百合さんはそれぞれの立場で感じる社会課題などを交えて日々の活動について話した。
「文京区100人カイギ」代表の今川智広さんは「伝統と最先端、都会と田舎、便利と不便、観光名所や神社仏閣と再開発。
一見相反する要素を併せ持つ多面性が文京区の面白さ。
この地域で、誰もがやりたいことができる世の中をつくりたいと思い、そこに到達する一つの流れとして、この『100人カイギ』を始めた」と話す。
「(同イベントは)フォーマットが整っているので始めやすく、考えるよりまず動こうという私の性分にも合っていた」とも。
「登壇者はあえて『産学官民』と背景の異なる人を集めるようにしている」とも。
8月6日には、東京大学・本郷キャンパスで、「地域の持続可能性のためのコミュニティ・アーカイブのデザイン」のワークショップを兼ねた「文京区100人カイギ vol.5」を予定している。
〔2019年7/22(月) みんなの経済新聞ネットワーク〕

周辺ニュース

ページ名スクールハラスメント相談窓口、東京都世田谷区()
「スクールハラスメント」相談窓口を 学生が署名活動へ
先生や学校からの嫌がらせ「スクール・ハラスメント」に苦しむ小中高校生が相談できる窓口の設置を求め、早稲田大学2年の佐藤悠司さん(19)が17日からネットで署名活動を始める。
中学時代に教員からハラスメントを受け不登校になったという佐藤さんは16日、都内で会見し、「今は実効性を持った公的な相談窓口がない。
とりわけ私学に通う子どもは訴える先があまりない。
『先生が間違ったことをするわけがない』という意識もある。活動を通じ、実態も知ってほしい」と訴えた。
佐藤さんによると、東京都世田谷区内の私立中高一貫校に通っていた2014年1月、男性担任教諭に「お前は離婚家庭の子どもだからダメなんだ!」などと罵倒された。
ショックを受け、不登校に。その後、学校からは3回にわたって転校を勧められ、精神的に追い詰められたという。今も睡眠障害に苦しむ。
「ハラスメントに遭い、苦しんでいる子は他にも絶対にいる。自分を強く持って、どうか諦めないで、と伝えたい」と話す。
学校側は朝日新聞の取材に「先生から生徒へのパワハラというような事実関係はなかったと判断している」としている。
署名は約1カ月間受け付ける。
文部科学省に教育委員会から独立した組織としての相談・紛争処理機関の設置を、都知事と世田谷区長には相談窓口の設置などを求める。
署名はホームページ(http://www.change.org/SchoolHarassment)で。(山下知子)
〔2019年7/16(火) 朝日新聞デジタル〕

周辺ニュース

ページ名中年ひきこもり、(ひきこもりの動き、8050問題)
長期化する「引きこもり」どう向き合う 8050問題を生んだ「縛られる社会」
今年5月28日、川崎市で通学途中の小学生が襲われ、20人が死傷した。(撮影・朝日新聞社)
「8050問題」と呼ばれる、長期化した引きこもり当事者の存在が、最近大きく注目されています。
今年5月に川崎市で起きた、51歳の男性がスクールバスを待つ小学生ら20人を殺傷した事件や、直後に元農水事務次官が44歳の長男を殺害した容疑で逮捕された事件などでも、背景として指摘されました。
新しいようで古い問題、私たちはどう向き合えばいいのでしょうか。(吉野太一郎) 川崎の事件「偏見が一気に広がった」
7月24日、東京の日本記者クラブで、この問題と向き合ってきた2人が会見しました。
厚労省の定義では、引きこもりとは「仕事や学校にいかず、家族以外とほとんど交流せず、6カ月以上続けて自宅に閉じこもっている状態」を指します。
十数年にわたって取材してきたジャーナリストの池上正樹さんは、「自分の価値観を守るため、自死ではなく生き続けることを選んだのであり、年代にかかわらず、誰もが引きこもりになりうる」と説明します。
池上さんはさらに、川崎市の通り魔殺傷事件で、川崎市が容疑者の家庭事情を詳細に説明したことについて、「『引きこもりが事件を起こす』という偏見が一気に広がった」と指摘しました。
「人物像を事細かに説明する行政の言い分に乗って、メディアもそれを拡散した。
テレビのコメンテーターらが『死ぬなら一人で死ねばいい』『モンスター予備軍』などと発言したことで、当事者を抱える家族は世間の敵意が向けられ、精神的に追い込まれました。
しかし本当のモンスターは、偏見を拡散したテレビ、あるいは世間の人たちではなかったでしょうか」
池上さんは引きこもりについて、「人を傷つけたり、傷つけられたりすることを回避し続け、人に迷惑をかけまいと人間関係が遮断状態になった状態。
理由や背景は様々で、引きこもっているからと言って、理由なく無関係な人に危害を加えるということは考えにくい」と話します。
その上で、これまでの行政の「引きこもり支援」が、就労支援や職業訓練という、本人の努力や成果を求める方式に偏っていたため、多くの取りこぼしを生んだと批判。
「成果を出すことが目的の支援ではなく、当事者の思いを受け止め、本人が生きる意欲を持てるような居場所づくりが必要」と訴えました。
「お互い様の社会、どうつくる」
KHJ全国ひきこもり家族会連合会の共同代表を務める伊藤正俊さんは20年前、不登校になった娘を何とか学校に戻そうとしました。
しかし、同じような境遇の家族や当事者と意見交換を重ねるうち「『学校に戻したい』という意識は、子どもではなく、自分の問題ではないか」と考えるようになったといいます。
「人は一人一人違うと言いながら、私たちは『学校に行かなくちゃ』『こんな生き方をしなくちゃ』という思いに縛られています。
引きこもり当事者に話を聞くと、多くが『自分は絶対に正社員になる』と思っているんです。
そのぐらい、人間に刷り込まれた価値観は強固です」(伊藤さん)
伊藤さんはそう述べた上で、今後、私たちがこの問題とどのように向き合っていくべきか、次のように話しました。
「引きこもりは特別な問題ではない。
引きこもっている人たちは同情すべきものではなく、その人たちの生き方を選んでいます。
それをどう社会が受け止めていくのか、突きつけられています。
ではどうしたらいいのか。お金持ちであろうが貧乏であろうが、特別な人はいないんだ。
そのような価値観に立って『お互い様』の社会をどうつくっていくか。ここが知恵の出しどころではないでしょうか」
注|8050問題:80代の親が、50代の引きこもり当事者と暮らす状況。
「7040問題」とも呼ばれる。社会の一線を退いた親と、家族以外に交友関係のない子どもが、家族として孤立した状態に陥るケースが報告されている。
内閣府は今年、引きこもりの40~64歳が、約61万3000人いると推定する、初の調査結果を発表した。
〔2019年7/26(金) 吉野太一郎 DANRO〕

周辺ニュース

ページ名横浜市のいじめ重大事態調査、神奈川県横浜市(いじめのニュース、教育委員会)
横浜市内のいじめ2件、学校の対応不十分 第三者機関
横浜市教育委員会は22日、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態調査の結果、市立中学校と小学校でいじめが1件ずつあったと認定して調査した報告書をそれぞれ公表した。
調査した第三者機関は、2件とも学校の不備を指摘。
教員がいじめの有無や実態を把握する努力をせず、危機感が低かったなどとした上で、組織的な対応がなされていなかった点を問題視した。
市教委が公表した資料などによると、市立中学校で2016年度、2年時に転入してきた女子生徒がいじめに遭った。
生徒が転入前に会員制交流サイト(SNS)に書き込んだ内容の一部だけを切り取られる形で広められ、転入後、生徒は学年全体から仲間外れにされていると感じた。
さらに机にのりが塗られたり、男子生徒から「もう(学校に)来るな」と言われたりして不登校になり、欠席日数は約90日に達した。
3年への進級を機に転校した。
第三者機関の市いじめ問題専門委員会は報告書で、学校がいじめと認知しつつ実態把握する努力をせず、欠席が30日を超えてもいじめと関連していると考えなかったなどと説明。
生徒が小学校時代にいじめを受けていた事実も踏まえ、適切な支援ニーズを把握する必要があったと結論付けた。
小学校では、18年度当時1年の児童がいじめられた。
持ち物を壊されるなどし、保護者が担任に伝えたものの、学校の対応に不信感を覚えたため、市教委に調査を申し立てた。児童はその後、転校した。
保護者の意向に基づき、学校や市教委の対応を調べた専門委は報告書で、学校がいじめの疑いを認識していたにもかかわらず、学校内に設置する「いじめ防止対策委員会」をすぐに招集せず、経験の浅い担任を支援する体制にもなっていなかったと指摘した。
その上で、入学間もない児童が安心して通えるよう組織的に対応するとともに、保護者と信頼関係を構築する必要性があると指摘。
対策委の常設や月1回以上の定期開催などを求めた市の方針を教職員に周知徹底すべきとした。
市教委による重大事態調査は計13件が終了。調査中は7件となった。
〔2019年7/22(月) カナロコ by 神奈川新聞〕

周辺ニュース

ページ名中年ひきこもり、(ひきこもりの動き、8050問題)
"親にタカる"中年引きこもりが消えない訳
■親子間の犯罪に警察は消極的
70代の元農林水産省事務次官が、引きこもりだった40代の息子を刺殺して逮捕された。
容疑者の供述によると、息子から家庭内暴力を受けていたという。
だからといって殺人は許されないが、加害者となった親にも被害者の一面があったことは否めない。
近年、80代の年金生活者が50代の子を養う「8050」が社会問題化している。
子どもや中年の引きこもり現場に詳しい証拠調査士の平塚俊樹氏が、その実態を語る。
「いじめやレイプなど凄惨な事件をきっかけに不登校になる子どもは少なくありません。
その意味で、引きこもりの子は被害者です。
しかし、成人後も自立の意思を見せずに親にタカるようになると、もはや一方的な被害者とは言えない。
親のクレジットカードを勝手に使ってインターネットで買い物をしたり、気に入らないことがあると暴力をふるうなど、加害者として家族を悩ませるケースも多い」
原則的に、親子間でも犯罪は成立する。親を殴れば暴行罪にあたるし、「殺すぞ」と脅せば脅迫罪だ。
ただ、親子間の場合、警察は簡単に動いてくれない。
「法は家庭に入らず」という法思想があり、家族間のトラブルは法が介入するより家族内で解決すべきだという考えが強いからだ。
「実際、痴漢や事故、殺人で多忙な警察はまず動きません」
顕著なのは、お金に関する犯罪だ。刑法には「親族相盗例」の規定があり、窃盗や詐欺、恐喝など一部の犯罪については、それが親族間で起きた場合、刑が免除される(刑法244条1項)。
中年の引きこもりが親の年金を盗んだり、カードで勝手に買い物しても、子が処罰を受けることはない。
■事件化するより相談窓口を活用
法による介入が期待できないとしたら、親はこうした子どもからどうやって自分の財産や体を守ればいいのか。
「クレジットカードは、番号とセキュリティコードを見られて好き勝手に使われるおそれがあります。
最初からつくらないか、つくっても家に持ち込まないのが原則です」
家庭内暴力があれば、やはり警察の力を借りたい。ただし、やり方には工夫が必要だ。
「いきなり110番して事件化しようとすると、警察は及び腰になります。
緊急でなければ、まずは警察の住民相談窓口で相談しましょう。
警察では敷居が高いと感じるなら、市役所の市民相談や法務省の人権相談でもいい。
行政の窓口に相談すれば、NPOや自立支援業者を紹介してくれるなど、何かしらのアドバイスを受けられるはずです」
法は家庭に入らずといったが、DV防止法や児童虐待防止法など、家庭内における犯罪行為に積極的に介入する法律もあり、最近は国による介入や支援が強化される傾向にある。
親が子から受ける被害についても同じような法の手立てがあれば、警察や関係機関も動きやすい。悲劇が繰り返されないように、迅速な対応を望みたい。
ジャーナリスト 村上 敬 答えていただいた人=平塚エージェンシー 証拠調査士 平塚俊樹 図版作成=大橋昭一
〔2019年7/22(月) プレジデントオンライン〕







周辺ニュース

ページ名[[]]、()
「無糖」ブーム 国内清涼飲料市場、18年は1.0%増 「無糖」ブームで紅茶飲料好調 富士経済 清涼飲料市場の推移。 富士経済がこのほど実施した国内の清涼飲料市場調査によると、「無糖」ブームを背景に市場は緩やかに伸長していることが分かった。なかでも紅茶飲料は甘さ離れした商品の人気により大幅に伸長しているという。

■調査結果の概要 18年の清涼飲料市場は17年比1.0%増の5兆2,152億円。夏季の記録的猛暑による需要増とともに、西日本や北海道の震災における生産減に対しても、各メーカーが特別便などを通じた安定供給に努めたことから販売額が増加につながった。 品目別では無糖茶飲料やミネラルウォーター類、機能性飲料、炭酸飲料が夏場の猛暑を背景に伸長したが、これまで健康志向により好調を維持してきたドリンクヨーグルトの成長は鈍化したとしている。 19年はさらなる少量化により販売量は縮小が予測されるが、販売額では一部容器の値上により昨年と同様の伸びを示すと予想している。 注目市場は以下の通り。

■紅茶飲料 11年以降は無糖茶やミネラルウォーター、フレーバーウォーターへの人気の高まりにより紅茶飲料は需要が停滞していたが、18年発売の「紅茶花伝 クラフティー」(コカ・コーラシステム)がヒットしたことで市場は拡大した。 19年もリキッドコーヒーとして大ヒットした「クラフトボス」から紅茶フレーバーが登場したことで、さらなる市場拡大が期待されている。 こうした無糖ストレートタイプの伸長に加えて、甘さ控えめミルクティなど各メーカーによる紅茶飲料の市場投入が相次いでいることから、リキッドコーヒーとともに無糖商品の拡大が期待されている。

■無糖炭酸飲料 18年は前年比29.6%増の561億円と大幅に拡大。市場を大きく牽引したのが「ウィルキンソン タンサン」(アサヒ飲料)や「カナダドライ ザ・タンサン」(コカ・コーラシステム)。 19年も前年比7.1%増の601億円と拡大を予測している。紅茶飲料と同様に無糖タイプが需要を伸ばし、フレーバーや炭酸強度の違い、ブランド別の買い分けなど需要の細分化が進んでいるという。今後も引き続き無糖炭酸から有糖炭酸への需要流入が期待できるため拡大すると予測している。 〔2019年8月3日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
天候不順や世界経済の低迷 7月の景況感、8カ月連続で悪化 天候不順や世界経済の低迷 帝国データバンク調査 ■8カ月連続悪化で「後退局面入りの可能性」 5日、帝国データバンクが2019年7月の景気動向調査を発表した。7月の景気動向DI(指数)は44.6で、6月の45.1から0.5ポイント悪化した。直近では2018年11月の49.5から8カ月連続で悪化しており、2017年始めの水準になっている。 【こちらも】老人福祉・介護事業者の倒産、19年上半期は過去最高の55件 東京商工リサーチ調査 人手不足などのコスト増加に加えて、海外経済の低迷に伴う輸出減速や、設備投資の減速、7月前半の天候不順、周辺国との関係悪化などが悪化の要因となり、「後退局面入りの可能性が高まってきた」としている。

■天候不順などで農・林・水産と小売が不振 DIが改善した業種は、金融(7月の景気動向DI:45.1、前月比:0.3ポイント増、以下同じ)、建設(51.7、0.1ポイント増)、その他(44.1、1.5ポイント増)の3業種のみで上げ幅も比較的小さいものに留まっている。またサービス(50.8、0.0)は前月と変わらずだった。 DIが悪化した業種は、農・林・水産(39.1、4.1ポイント減)、不動産(47.4、0.9ポイント減)、製造(41.5、0.5ポイント減)、卸売(41.0、0.4ポイント減)、小売(39.5、2.5ポイント減)、運輸・倉庫(44.5、1.1ポイント減)。 農・林・水産は天候不順、夏場の鶏肉の消費低迷、後継者不足、燃料価格の高騰などにより、4年7カ月ぶりに指数が40割れとなった。小売も2年3カ月ぶりに指数40割れになっており、天候不順、大手企業などの賞与減額、法改正を見据えた携帯端末の買い控え、売り場の人手不足などを原因としている。

■東海や四国で大きく不振 規模別では、大企業(7月の景気動向DI:47.7、前月比:1.0ポイント減、以下同じ)、中小企業(43.9、0.3ポイント減)、小規模企業(43.8、0.3ポイント減)と、いずれも悪化している。3つ全てが悪化となるのは、4月以降4カ月連続となっている。 地域別では、北海道(45.7、0.6ポイント増)、九州(47.6、0.6ポイント増)の2地域が改善、北関東(42.5、0.0)が前月並みだったものの、その他の7地域で悪化した。特に東海(44.7、1.1ポイント減)、四国(43.1、1.7ポイント減)の下げ幅が大きかった。

■今後は不透明感が一層強まる 8月のDI予測は44.4で、7月から0.2ポイント悪化を見込んでいる。その後は9月に44.6と0.2ポイント改善するものの、10月以降は再び悪化に転じ、1年後の2020年7月のDIは40.2と予測している。 オリンピック需要などによる設備投資や公共工事の底堅さと、雇用環境の改善に伴う個人消費の堅調さがあるものの、消費税アップによる個人消費の一時的な落ち込み、世界景気の低迷、イギリスのEU離脱、日韓関係などにも触れて、「不透明感が一層強まっている」と指摘している。(記事:県田勢・記事一覧を見る) 〔2019年8月7日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ワーケーション ワーケーション進捗に伴う一抹の懸念 「ついにここまで来たか」と、「ある種の階層・格差社会化」という「懸念」を抱きながらもいま実感している。「働き方改革」の話である。 【こちらも】19年度採用、正社員採用予定は6割超続く 大企業と中小の差は広がる 帝国DB調査 ワーケーションの7文字が最近、メディアに踊っている。仕事(ワーク)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語だという。私が初めてこの造語を耳にしたのは、JALが「みらい創りラボ・いのかわ」(鹿児島県大島郡)を活用して、2018年11月下旬から12月上旬にかけて行ったテレワークの実験だった。 しかし、いわゆるテレワークとは趣を異にしていた。参加したのはJALの社員10名とその家族10名の計20名。件のテレワーク施設は大島郡の管轄エリアとなる奄美群島の徳之島にある。富士ゼロックスと徳之島町が運営していた。 彼の地は言い換えれば観光地。そこで家族と休暇を楽しみながら仕事もこなそうという、一歩踏み出した試みだった。いわばワーケーションのはしり、と言える。JALはいまパイロットや客室乗務員を除く地上組社員のワーケーションの具現化を進めている。 以降、ワーケーションの(実証)実験が日増しに増え注目を集めている。例えばNTTコミュニケーションズが運営する「ハナレ軽井沢」が6月にオープンした。言うまでもなく長野県の軽井沢は、日本を代表する避暑地。施設には「電話会議OK」「高速無線ラン」「プリンター」完備の部屋などが整備されている。避暑というバケーションを楽しみながら、仕事もできる環境にある。 また近畿日本ツーリストは「日本1の標高」が売りのホテル(長野県駒ケ根市)での3泊4日のワーケーションツアーができる施設を、7月23日にオープンした。 果たして、どんな企業がワーケーションの枠組み(場)を活用しうるのだろうか。それ相応のコストが大前提になる。 「働き方改革」に関しては、こんなデータもある。民間の調査機関IDCが今年1月に実施した調査(1000社から回答)によると、実施している企業は「社員1000人以上の大企業78.3%、100人から999人の中堅中小企業53.5%」。 だがテレワーク関連の実行率には大企業と中堅中小企業の間には「倍以上の差」が見られた。その背景のポイントの一つを「ITツール活用の差異:大企業で約半数に対し中堅中小企業約36%」と指摘している。 周知の通り、日本の企業構成は「富士山」に例えられる。頂から2割が大企業。以降の裾野までは中小企業。現時点ではデータこそないが、ワーケーションを導入できる企業はせいぜい「頂から2割の企業」と言えるのではないだろうか。 また働き方改革の目的の一つが「生産性向上」にあることは論を俟たない。今年の「地域別最低賃金額改定の目安」について、日本商工会議所の三村明夫会頭は政府が6月の閣議で決定した「経済財政運営と改革の基本方針2019」にふれてこうコメントしている。 「(最低賃金引上げに際して、)生産性向上と取り組む中小企業への思い切った支援策や、下請け業者に対する労務費上昇分の価格転換策を講じていく旨を定めているが、これらの施策を早期に具現化させることを強く要望する」。 働き方改革の推進は進めるべきだ。が、「階層化社会」という副作用をもたらす懸念が正直、払拭しきれない。(記事:千葉明・記事一覧を見る) 〔2019年8月6日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
リストラ対象は若年化 会社員も高齢化、平均年齢41歳に 10年で2歳上昇 リストラ対象は若年化 記事提供元:エコノミックニュース 東京商工リサーチが2019年上場企業の「従業員平均年齢」を調査。平均年齢は41.4歳で10年の39.5歳から10年間で1.9歳上昇。平均50歳以上は16社、前年より2社増加。建設業の43.4歳が最高。 国連の人口予測によれば2020年における日本人の平均年齢は中央値ベースで48.4歳となっており、2位のイタリアを1歳以上上回り断トツで最高齢の国である。日本が未曾有の少子高齢化社会であることはあまりにも有名である。当然ながら人口ピラミッドは逆三角形で若い世代ほど人口が少なくなって行く。就業者の人口ピラミッドも同様であろうから年を追うごとに就業者の平均年齢も上昇して行くことになるであろう。 7月下旬に東京商工リサーチが2019年3月期決算上場企業1841社の「従業員平均年齢」の調査結果を公表している。レポートによれば、19年3月期決算の上場企業1841社の平均年齢は中央値ベースで41.4歳となり、前年と比べ0.2歳上昇した。当然のことながら調査が開始された10年3月期以降9年連続で単調に上昇が続いている。調査開始の10年3月期の平均年齢は39.5歳であったので、この10年間で1.9歳上昇したことになる。 平均年齢のレンジでみると40歳以上45歳未満の1094社が最多で全体の59.4%を占めている。50歳以上も16社存在し前年より2社増加、平均年齢が高いレンジで社数が増加傾向だ。 人口構造から見れば全体の平均年齢上昇は当然のことであるが、産業別に見ると多少バラツキが見られる。産業別に見ると10産業のうち平均年齢が上昇したのは6産業で、低下したのはサービス産業の1産業のみ、残り3産業は不変であった。 最も平均年齢が高い産業は建設業の43.4歳で、調査開始以来10年連続で最も平均年齢が高い産業となっている。2位は製造業の41.7歳、次いで卸売業が41.5歳、水産・農林・鉱業41.3の順で、全体平均を上回っているのは建設、製造、卸売の3産業のみで産業間に偏りがあるようだ。低い産業はサービス業39.0歳、小売業39.6歳の順でこの2産業のみで40歳未満となっている。しかし小売業は対前年上昇率が最も大きく0.7歳上昇となっている。これは深刻な人材不足を背景に中途採用が増加したことが要因とみられる。 一方で早期・希望退職募集を実施している上場企業は前年を上回っており、その対象年齢は従来の50歳以上から45歳~35歳まで下がって来ている。これは現在のリストラが従来型の業績不振型のみでなく新規事業開拓を目的にするものが増えてきたためと見られる。現在は産業構造、就業構造の大変革期であることだけは間違いない。(編集担当:久保田雄城) 〔2019年8月8日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
パート・アルバイト時給 7月のパート・アルバイト時給、上昇傾向続くも一部職種では下落 アイデム調査 アイデムが7月のパート・アルバイト時給を発表し、全体的な時給は上昇しているものの、西日本における専門・技術職など一部では時給が下落していることが分かった。 【前月は】6月のアルバイト時給、「an」「バイトル」共に上昇

■東日本エリアは専門・技術職が大幅上昇 6日、求人サイトなどを運営するアイデムが2019年7月のパート・アルバイトの募集時平均時給を発表した。東日本エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、静岡県)の平均時給は1,060円となり、前年同月比44円増、前月比12円増となった。 職種大分類でみると7つとも前年同月比で上昇しており、特に専門・技術職が前年同月比110円増の1,299円、販売・接客サービス職が同39円増の1,006円、製造関連・ドライバー職が同35円増の1,013円と上昇している。

■関東4都県の全てでプラス 関東4都県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の平均時給は1,077円で、前年同月比49円増、前月比10円増だった。職種大分類では、その他のみが前年同月比マイナスとなったものの、専門・技術職が前年同月比123円増の1,295円など、他の6つで上昇している。 都県別では、東京都が前年同月比46円増の1,112円、神奈川県が同72円増の1,102円、千葉県が同38円増の1,024円、埼玉県が同41円増の1,016円となり、4つ全ての都県で前年同月比プラスとなっている。

■西日本エリアは専門・技術職が下落 西日本エリア(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、福岡県)の平均時給は1,016円で前年同月比9円増、前月比2円増だった。 職種大分類では、専門・技術職が前年同月比66円減の1,196円、その他が同8円減の983円と2つで下がったものの、事務職が同34円増の938円、製造関連・ドライバー職が同34円増の971円、飲食サービス職が同33円増の948円などと上昇したことで西日本エリア全体として前年同月比プラスになっている。

■大阪・兵庫はプラス、京都は変わらず 関西3府県(大阪府、兵庫県、京都府)の平均時給は1,032円で、前年同月比15円増、前月比3円増だった。西日本エリアと同様に職種大分類では、専門・技術職が前年同月比56円減の1,202円、その他が同12円減の992円と下がっているものの、製造関連・ドライバー業が同35円増の988円、飲食サービス業が同34円増の962円などと上昇。府県別では、大阪府が同17円増の1053円、京都府が前月比変わらずの1,021円、兵庫県が同22円増の1,002円だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る) 〔2019年8月8日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
外国人技能実習制度 技能実習実施事業所、7割で労基法令違反 外国人が企業などでの実習を通して技術を習得し、帰国後に自国の経済発展を担える人材になるよう育成する「外国人技能実習制度」だが、厚生労働省が2018年に実習実施者7334事業所を監督指導した結果、70.4%で労働基準関係法令違反行為が見つかった。中には技能実習生を低賃金労働力確保の食い物にする悪質事業者もあった。厚労省は悪質な法令違反19事業者を送検していた。 労使協定を超えた残業や割増賃金の不払い、危険や健康障害を防止する措置をしていないなど、労働基準関係法令に違反する事例は依然として後を絶たないことが改めて浮き彫りになった。 厚生労働省が2018年の監督指導結果をまとめたところ、5160事業者で法令違反がみつかった。内容では労働時間(23.3%)の違反が最も多く(1)使用する機械に講ずべき措置などの安全基準(22.8%)、(2)割増賃金の支払い(14.8%)(3)労働条件明示(7%)などが目立った。 悪質なケースは送検するが、縫製業者は技能実習生全員(6名)に対し、総額約1000万円の賃金を所定支払日に支払わなかったばかりか、36協定を締結し、届け出ることなく、10か月の間、平均月178時間に及ぶ違法な時間外・休日労働をさせていた。日本企業への信用を大きく棄損する悪質なものだった。(編集担当:森高龍二) 〔2019年8月9日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
病気や早死リスク 長時間座る人の病気や早死リスク、テレビ視聴で上昇 仕事では上昇せずか 記事提供元:スラド headless曰く、 余暇に長時間座ってテレビを視聴する人は心血管疾患(CVD)・早期死亡リスクが高くなる一方、仕事で長時間座っていてもリスクは上昇しないという研究成果が発表された(論文、コロンビア大学アービング医療センターのニュース記事、SlashGear)。 座った姿勢(眠っている時を除き、横になった姿勢を含む)で過ごす時間が長い場合、CVDを含む疾病リスクや早期死亡リスクが高くなることが過去の研究で示されている(2010年の記事、2012年の記事、2017年の記事)。一方、最近の研究では同じ座った姿勢でも余暇の方が仕事中よりもC反応性タンパクや血中脂質といったCVDリスク要素が増加することも示されており、座った姿勢のすべてが同じではないとの見方も出てきている。 今回の研究は、米ミシシッピ州ジャクソンで行われたJackson Heart Study(JHS)参加者のうち、テレビ視聴時間と仕事中の座る頻度に関するデータのある3,592名を対象としたものだ。JHSはCVD・早期死亡リスクが高いアフリカ系アメリカ人を対象に実施され、中央値8.4年間の追跡調査が行われた。 結果としては、1日のテレビ視聴時間が4時間を超える人のCVD・早期死亡リスクは2時間未満の人と比べて80%高くなっている。テレビ視聴時間が4時間を超える人の場合はアルコール摂取量が多く、高喫煙率、不健康な食事、高BMI、高血圧、休暇時の運動量が少ないなどの傾向がみられるが、これらの要素と仕事で座る頻度を勘案しても50%高くなる。週150分以上中~強度の運動をしている場合、4時間を超えてテレビを視聴する人のCVD・早期死亡リスクは2時間未満の人よりも低くなっている。一方、仕事中にほとんど座っているという人の場合、ほとんど座らない人と比べてCVD・早期死亡リスクは30%低くなっている。ただし、上述の要素とテレビ視聴時間を勘案した場合の差は10%となり、(サンプル数が少ないこともあって)統計的に有意な差ではないとのこと。 このような違いが出る理由は明らかになっていないが、テレビ視聴中は何時間も座ったままになるのに対し、仕事中はしばしば立ち上がる人が多い点を可能性の一つとして研究者は指摘する。そのため、テレビ視聴中もずっと座り続けずに、時々立ち上がるだけでも悪影響を緩和できる可能性があるという。今後の研究では、長時間のテレビ視聴がCVD・死亡リスクを上昇させる理由や、夕食をたっぷり食べた後でそのまま座り続けるなどの生活習慣が与える影響を調べる計画とのことだ。 〔2019年7月2日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
日本の酷暑 加速する日本の酷暑 熱中症は少しの油断が命取りに 記事提供元:エコノミックニュース タニタが「熱中症に関する意識・実態調査2019」を実施し、その結果を発表した。熱中症経験の自覚がある人は少数。熱中症を引き起こしたとみられる症状を経験していても本人に熱中症の自覚がないケースは多数。 環境に対する配慮が世界中で叫ばれている中、多くの国々で異常な高気温が観測される事も近年では少なくない。国内でも日本の夏は暑いと言った認識が共通しており、ここ数年における異常気象を多くの人が実感している事だろう。高温に加えて湿度も高くなりやすい日本の夏は、人の体力をじわじわと奪う酷暑として表現するより他になくなってきている。 熱中症に関する意識・実態調査2019を実施し、その結果を発表したのはタニタである。今や日本では災害レベルの高気温を観測する事も稀ではなくなってきた。そのため気象庁でも体調管理についての注意喚起を行っているが、熱中症の危険度に関する判断は何を材料にしているかと言う問いに対して、79%の人はテレビの天気予報と回答していた。 しかし信頼できる情報を得られたとしても実際に注意するのは自分自身である。情報を得たうえで正しい対策を行わなければ危険は防げない。たとえばスポーツ観戦中に熱中症の危険性を意識している人は4人に1人いる事がアンケートによって判明したが、その一方で家事や入浴の際に熱中症の危険を意識できる人は10%に留まっている。明らかに暑いと分かる場所にいるときには注意を払えても、室内になると途端に油断してしまう人が多いことが窺える。 酷暑が常態化している日本では熱中症という言葉を聞いてピンとこない人はほとんどいないはずだ。暑さによって体温が上がり様々な身体症状を引き起こす危険性は誰もが認識しているだろう。だが実際に自分が熱中症を引き起こしているのかどうかを判断できる人は意外にも多くない。今回のアンケートは15歳から69歳までの男女を対象に行ったが、有効サンプル1,000件のうち熱中症の経験があると答えたのは22%だった。ところが熱中症未経験と回答した人のうち70%は熱中症の症状にも該当するめまいやだるさ経験したことがあると判明し、本人に自覚がないだけで実際の熱中症経験者は77%に及ぶとも推測されている。若い人でも年配の人でも熱中症を引き起こすリスクは誰にでもある。夏に備えて正しい知識を蓄えておく必要があるだろう。(編集担当:久保田雄城) 〔2019年7月15日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
パワーハラスメント 転職希望者の8割近くがハラスメント経験 解決のため退職が4割 ワークポート調査 転職希望者の約8割がハラスメントの被害に ハラスメント被害者の4割が退職を選択―。今年5月、職場でのパワーハラスメント防止を会社に義務づけるパワハラ防止法が成立したのを受け、転職サービスのワークポート(東京都品川区)が転職希望者に対し、ハラスメントを受けた経験の有無について調査。回答者の8割近くが、何らかのハラスメントを受けた経験があると答えた。ハラスメントの9割がパワーハラスメントだったという。 ワークポートは6月11日から18日まで、同社の転職サービスを利用する470人にアンケートを実施した。 アンケート結果によると、これまで何らかのハラスメントを受けたことのある人は359人で76.4%。さらに、どのようなハラスメントを受けたことがあるか(複数回答)を尋ねたところ、パワーハラスメントが92.5%と9割を超えた。次いで多かったのがモラルハラスメントで43.7%、セクシャルハラスメントが23.7%だった。 ハラスメントを受けたことがある人に、どのように解決したか(複数回答)を聞いたところ、「退職した」が42.9%で最も多く、次いで「我慢して自然消滅した」と「今も解決していない」が共に28.1%。ハラスメントが根本的に解決せず、退職したり泣き寝入りしたりしている人が多いことがわかった。 その他の答えでは、上司や同僚、家族・友人、人事部など他部署に相談したという回答が続いたが、外部の専門家に相談した人は少なく、公的機関に相談した人は4.7%、弁護士は3.9%だった。 また対象者全員に、同僚や部下などからハラスメントについての相談を受けたことがあるかを尋ねたところ、51.7%が「ある」と答え、現在の会社でハラスメントの現場を目撃したことがあるかを尋ねたところ、72.1%が「目撃したことがある」と回答した。 回答者の意見の中には「社長によるハラスメントだったので、どうしようもなかった」「人事部でハラスメントが行われていたので、相談場所がなかった」というものもあったという。 調査結果について、「本来ハラスメントの防止に努めるべき人たちが加害者になっているというケースもある。社内だけでは解決できない状態になっているケースも多いのではないか」と指摘。「企業は今後、専門知識を持つ第三者機関と積極的に連携していく必要があるのではないか」としている。 〔2019年7月18日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
副業 副業は好きなことで稼ぐべき理由 副業を始めた人はたくさんいるが、あまり成果を得られないまま、有耶無耶に終わらせてしまった人も多い。それはおそらく、わざわざ好きでもないことに無理矢理挑戦しようとしたからではないだろうか。 【こちらも】好きなことを副業にする 習い事マッチングサイト「サイタ」の体験談 好きでもないことを続けることが辛いことだというのは、誰もがよくわかっているだろう。しかし仕事となると、多少嫌なことだとわかりつつ、取り組む人は多いのではないだろうか。これは、本業で企業から雇われている場合であれば、ある程度の我慢は必要だと思うので仕方がない。しかし副業となると話は別である。

●副業で稼ぐ方法はいくらでもある 副業とは、何もお店でアルバイトをすることだけではない。スマホだけあっても副業は容易にできる。文章を書くことが好きなのであればクラウドソーシングでライティングの仕事ができるし、本業でエンジニアの仕事をしているのであれば、副業として自分で仕事を引き受けることも可能である。 もしこの記事を読んでいる人で、好きなことで副業に挑戦してみたいと思っている人がいれば、一度、インターネットで検索してみるといいかもしれない。

●副業を継続させること自体が大変 そもそもなぜ、ここまでして好きなことで稼ぐべきと唱えているのか。それは、副業を継続して行うことが、想像以上に大変だからである。 副業とは、本業に支障をきたさない範囲で行う仕事のことだが、ただでさえ、毎日朝から晩まで働いている場合、そもそも副業に多くの時間は割けない。その中でも副業をするとなると、自分の趣味の時間が一切なくなってしまう。 これは当たり前のようだが、かなり辛いことである。結果、辛くなって副業を辞めてしまうという人が非常に多い。だからそのような事態を防ぐためにも、好きなことを副業にすると、趣味の延長のように感じながら副業に取り組めるようになるかもしれない。

●好きなことでも何でも続けることが大切 副業で毎月収入を得るためには、やはり継続力が必要である。しかし毎日の仕事終わり、少しくらい楽しい時間を過ごしたいと考えるのは当然のことである。自分にとって長く続けられることは何か。それがわかったら、副業が長く続けられるかもしれない。(記事:IKO・記事一覧を見る) 〔2019年7月23日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
副業 写真が趣味の人におすすめの副業 SNSなどを通して写真を撮ることにハマっている人も多いだろう。スマホでアプリを使えば面白い写真が撮れ、一眼レフなどを使うと、非常に綺麗な写真が撮れる。そのような写真を撮ることが趣味の人であれば、それを活かした副業ができる。そのいくつかを紹介する。 【こちらも】気分転換が副業に? 海で遊んで稼ぐ「シーグラス」とは

●ストックフォトサービス 無料もしくは安価で利用できる写真素材のサイトをストックフォトサイトという。ここに自分が撮った写真を掲載してもらうことで、収入を得るという方法がある。ウェブサイトを作成する人は、よく使用しているかもしれない。ここに自分の写真を提供し、使用されるたびに収入が入ってくるという仕組みである。 “shutterStock”などが有名で、他にも類似しているサイトはいくつかある。やりかたは簡単だが、写真を載せてもらうまでの審査が厳しいともいわれており、また、単価も低いため、まとまった収入はあまり期待できないかもしれない。

●出張カメラマン 出張カメラマンという副業も存在する。例えば、七五三や運動会など、家族行事の際に写真を撮ってもらいたい場合、または、コスプレのイベントなどでプロのカメラマンは呼べないが、写真を撮るのが上手な人に撮ってもらいたい時など、出張カメラマンとして実際に現場へ行き、写真を撮って報酬を得るという仕事である。 “出張カメラマン”で検索してみるといくつかサイトが出てくるが、撮ってほしい写真・地域・日時などが簡単に検索できるようになっている。仕事内容にもよるが1件あたり1万円以内が相場なようである。

●インスタグラマー 写真が趣味で尚且つ、自身のインスタグラムのアカウントを持っている場合、インスタグラマーとして収入を得られるようになる可能性もある。インスタグラマーとして収入を得る場合、まずはフォロワーを増やして、インフルエンサーとしての地位を確立しなければならない。 ある程度のフォロワーもいて、自分のファンが沢山いるようであればインスタグラマーとして収入を得るのも夢ではない。主な仕事内容は、企業から依頼されたものを自身のインスタグラムで紹介し、その売れ行き次第で報酬を得るという流れになる。

●まとめ 他にも色々あるが、写真が趣味の人もこのように副業として収入を得る方法はいくつも存在する。趣味の延長として、収入も得られるようになると、より一層、趣味の時間を有意義に過ごせるようになるのではないだろうか。もし自分にもできそうな副業があれば、ぜひ挑戦してほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る) 〔2019年7月25日 財経新聞〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
副業 副業でオンライン家庭教師 受験テクニックを活用した副業とは? 最近では、”教育”を副業にしやすい環境が整ってきている。 【こちらも】楽器が得意な人におすすめの副業 ITの技術革新は教育分野でも積極的に取り入れられており、中でも注目したいのはオンライン家庭教師だ。インターネットを介して家庭教師をするわけだが、副業者にとってはチャレンジしやすい仕事でもある。オンライン家庭教師のメリットや、収入に有利に働く条件についても紹介したい。

■オンライン家庭教師は副業にも適している オンライン家庭教師とは、Skypeなどのビデオ通話を用いた新しい家庭教師のスタイルである。副業で行う場合でも、オンライン家庭教師を斡旋する会社と契約する。 オンライン家庭教師会社は、Skypeや独自システムを用いて、在宅で仕事をすることが可能だ。つまり、時間的な制約を受けにくい。さらに、旧来の家庭訪問型とは異なるため、通勤時間を節約できるメリットがある。 オンライン家庭教師は給与面でも魅力的だ。求人サイトを見てみると、時給にして1,200円~5,000円以上と幅はあるが高めに設定されている。 家庭教師と聞くと、どうしても”受験”が連想されやすい。しかし、近年ではデザインなどの専門的な知識を要するオンライン家庭教師の需要も高まっている。受験テクニックに加え、専門的な知識を時間的な制約なしに副業で活用できるのが、オンライン家庭教師のメリットだ。 教育に携わりたい希望を持っていた人にとっては、その気持ちを実現するための足掛かりにも適しているだろう。

■指導・受験の経験や学歴が収入に影響する すきま時間や週末を利用して副業できるのは、オンライン家庭教師の大きな魅力だ。だが、収入面を左右するのは指導の”実力”だけではない。 オンライン家庭教師で重視されるのは、「指導経験」と「学歴」だ。とりわけ、指導経験の有無は給与に影響を与える。ただ、これは副業でも実績を積んでいけばカバーできる問題だ。 次は、学歴だ。社会人になると、仕事に学歴が影響する場面は減る傾向にある。むしろ、仕事ができるかという能力で評価されるからだ。 しかし、オンライン家庭教師を利用するのは学生である子供であり、その子の親でもある。彼らが選択する際に、高学歴は自ずと有利に働くのだ。 それを示すように、学歴と指導経験によっては、大学受験を控える高校生以上の指導は難しい面がある。さらに、近年では小学生であっても中学受験の経験が有利に働く。それでも、オンライン家庭教師が副業に適していることに変わりはないだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る) 〔2019年8月5日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
有給取得の義務化 会社員にも夏休みはあるか 有給取得義務化の効果とは 記事提供元:エコノミックニュース マクロミルが会社員の夏休みについてアンケート調査を実施。2019年に夏休みがある会社員は80%、夏休みがない会社員は20%。連休日数の最多は9日間という結果に。 働き方改革によって2019年4月からは有給休暇の取得が義務化された。有給休暇はあってないようなもの。有給取得は不可能。そのような諦めの声をあげていた日本の労働者は少なくなかったはずだ。しかし近年の長時間労働や過労死などの問題を受けて有給取得は法的に義務付けられた。もしも運が良ければ取れるといった程度の認識でしかなかった有給休暇も、今では企業が社員に取らせなければならないものとして定められている。 会社員の夏休みに関して、20歳から59歳までの会社員にインターネット上でのアンケート調査を行ったのはマクロミルである。有給取得の義務化を受け、夏休みとつなげて有給休暇を取得する事を推奨している企業は26%であった。また、夏休みとつなげて有給の取得をするよう義務付けている会社も5%存在している結果となり、3割の会社員は夏季に長い休暇の取得が見込まれている。また、連休日数については9日間が最も多く22%だった。次に多いのは5連休の16%、その次が6連休の11%という結果である。ひと月前後の有給休暇が取れるヨーロッパの国々と比べればまだまだ短いと言わざるを得ないが、同アンケートによる昨年の連休日数の最多が5日間であった事を考えると、有給取得義務化が一定の効果を表わしていると考える事もできるだろう。 しかし9日間の連休が取得できる22%の回答については、あくまで夏休みがあると答えた人への質問によって出された割合となる。そもそも夏休みがあるかないかという問いに関しては、あると答えた会社員は80%、ないと答えた会社員は20%となっている。定休日のない飲食店やショッピングモール、あるいはテーマパークなどの従業員であれば、夏休みは企業にとってむしろ書き入れ時となる。19年に10連休となったゴールデンウィークの際にもサービス業従事者の悲痛な叫びが多く上がったが、業種によっては夏休みの取得が難しいのも事実だ。 有給取得の義務化によって、会社員の働き方には少なからず影響があった。とは言え働く側にとっての理想的な環境となるには十分とは評価し難い。法律にのみ頼ることなく、企業自体が変わらなければ働き方改革の実現も容易ではないだろう。(編集担当:久保田雄城) 〔2019年7月30日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
副業 楽器が得意な人におすすめの副業 副業に興味を持っている人は多いが、いざ始めようとするとどのような副業に挑戦しようか、非常に悩んでしまうだろう。アルバイトを選ぶのもひとつの選択だと思うが、せっかくであれば、自分の特技を副業とするのはいかがだろうか。今回は、趣味としても人気がある楽器を例に紹介していく。 【こちらも】副業は好きなことで稼ぐべき理由

●講師になる 講師になるといっても、音楽教室で先生になるわけではない。教室に通うほどではないが基礎だけでも学びたい、楽器が出来る人に教わりたいけど音楽教室に通うには予算が厳しい、などと考えている人は意外と多い。 そのような人を対象に、プロ程の実力はなくとも、初心者が身につけるべき基礎は教えることが出来る人は、インターネットや空きスペースなどを通じて、すきま時間に講師になるという方法もある。

●楽譜制作や楽曲制作請け負う 楽器が得意でかつ、絶対音感を持っている人や編曲などが出来る人は、楽譜制作や楽曲制作も副業に出来るかもしれない。楽器が得意であっても、楽譜や楽曲の制作まで出来るという人は多くはない。これはアマチュアだけでなく、プロとして活動している人でも同じことが言える。 このような仕事はインターネットで簡単に見つかる。“coconala”(ココナラ)などが有名であり、他には、クラウドソーシングのサイトでも募集していることがある。一度検索してみるといいかもしれない。

●ミュージシャンとして活動する もちろん、講師や楽譜の制作以外にも、自分自身がミュージシャンになることも出来る。事務所に所属しないといけないのではないか、と考える人もいるかもしれないが、必ずしもそのような必要はない。YouTubeを通してファンを獲得したり、自らの力で楽曲制作してそれを販売することも可能である。

●音楽活動一本で生計を立てることは難しい 音楽活動のみで生計を立てることが難しいということは、何となくイメージ出来るのではないだろうか。実際、音楽のみで生計を立てている人はそうそういない。プロとしてデビューして常に活動し続けられる人はほんの一握りであると思っておいたほうがいい。だからこそ、そこで諦めるのではなく、副業としても音楽活動が続けられることも知ってほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る) 〔2019年7月31日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
せどり せどりを攻略してしっかり儲ける! (4)「効率よく出品を進めるアイテム3選」 副業としてせどりを検討している人、まだまだ始めたばかりで右も左もわからない人に、せどりの基本やおすすめの手法を紹介している本コラム。今回は、そんなせどり初心者の人に、今よりも作業効率を上げていくために必要なアイテムを3つお伝えしたい。 【こちらも】せどりを攻略してしっかり儲ける! (3) 「面倒な発送作業がいらない! AmazonのFBAとは?」

■せどりを効率的に行うには、まずはコレ! まず始めに、何よりも手に入れたいのが「せどり用の小型バーコードリーダー」だろう。実はこのアイテム、1つで2度役に立つのだ。1度目は、せどり専用のアプリと連携させて使うことで、実店舗での仕入れをサポートしてくれる。店舗で商品のバーコードを読み取ると、その商品のAmazonでの最安販売価格や想定粗利などを一瞬で出すため、売れる商品を見極めて仕入れることができる。 2度目はAmazonに出品する際に必要な、バーコードの入力作業を短縮してくれる。AmazonのFBAを使う際は、商品管理のために割り振ったバーコード番号をWEb上で事前に入力する必要がある。商品数が増えるとかなりの手間になるため、必需品となるだろう。

■お客様に満足してもらうために必須のアイテム! 仕入れた商品をできるだけ良い形で出品するのは、リピート客を増やしたりレビュー評価を上げていったりするために必要なアクションだ。そのために意外と欠かせないのが「シール剥がし液」だ。 仕入れた商品には、購入時の値札や店舗独自の貼りものなどがある場合が多い。それをそのまま出品するのはタブーなため、できる限り綺麗にシールを剥がす必要がある。効率面と出品時のクオリティの両面から、このアイテムを使うのはマストといえるだろう。 また、前述したAmazon納品時に必要な管理用バーコードは、購入者のもとに届く際には剥がされてしまう。そのため、剥がしやすい形でバーコードの貼り付けを出品者が行わなければならない。そこで役立つのが「貼って剥がせる印刷用ラベルシール」だ。これを使えば、自宅のプリンターでバーコードの印刷ができるうえ、Amazon納品後の商品も綺麗なまま管理してもらえるのだ。

■ひと手間かけることで、長期的に楽になる! 紹介した各アイテムは、そんなに値のはる物ではない。初めにわずかな初期投資をすることで、後々の大きな利益につながる。せどり副業へのチャレンジを決意した人には、是非購入を検討していただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る) 〔2019年8月4日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
せどり せどりを攻略してしっかり儲ける! (3) 「面倒な発送作業がいらない! AmazonのFBAとは?」 副業として「せどり」を検討している人にとって、一番の障壁となるのが発送作業の手間だろう。商品の仕入れや出品などは、創意工夫やマーケティング知識などを用いて売り上げアップへ繋げやすいポイントのため、自分でやることに大きな意味を見出せる。しかし発送作業においては、一部のおもてなしの工夫などを除いては、比較的単純作業になりがちだ。 【こちらも】せどりを攻略してしっかり儲ける! (2)「どうして副業せどりがおすすめなのか?」 そんな風に考えて思いとどまっている人におすすめなのが、AmazonのFBAというサービス。このサービスを使うと、商品発送の手間を省くことができてしまうのだ。

■AmazonのFBAとはどんなものなのか? Amazonが提供するFBAとは、まとめて自分の出品物をAmazonの倉庫に発送し登録しておくことで、受注管理から発送管理までをすべてAmazonが代行してくれるというサービスである。 Amazonせどりを実行している人の多くがこのサービスを利用しており、せどりが一般的になった今、欠かせないものとなっている。利用する際は、実際に対応してもらった商品の出荷作業手数料や商品の保管料などがかかってしまうが、節約できた時間で仕入れをこなせば、そのもとは十分に取れるだろう。

■発送作業が楽になるうえ、出品者の信頼感も得られる! また、FBAのメリットはそれだけではない。FBAを用いている出品者から購入する際に、Amazon上では「AMAZON.CO.JP配送センターより発送されます」という記載がつくため、購入者も安心して購入手続きに移ってくれるのだ。フリマアプリの台頭や、発送の際のトラブルなどが問題になる今、こうした信頼感が購買意欲にも関わってくる。 さらにFBAを利用していると、Amazon利用者にはすでに当たり前となっている「お急ぎ便」にも対応してもらえる。商品の価値や魅力以外のポイントで離脱してしまう購入者を防ぐ仕組みが整っているのだ。

■FBAは、効率よくせどりをすすめるために必須サービス 本業で忙しいサラリーマンだからこそ、土日にまとめて仕入れ作業を行い、平日は副業にノータッチという方法を望む人もいるだろう。そんな願望をかなえてくれるこのサービスを活用して、せどり副業を気軽に始めていただきたい。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る) 〔2019年8月4日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
せどり せどりを攻略してしっかり儲ける! (2)「どうして副業せどりがおすすめなのか?」 サラリーマンによる副業が注目されている今、様々な方法で、稼ぎ方を検討している人が増えているだろう。しかし、ただでさえ本業で忙しいサラリーマンが副業の時間も確保するとなるとなかなか厳しいという声も多くあがる。そこで時間を切り売りするタイプの副業ではなく、自らの工夫次第で無限の可能性を得られ、初心者でもハードルが低い副業としてせどりを紹介したい。 【こちらも】せどりを攻略してしっかり儲ける! (1)「Amazonせどりのススメ」

■せどりは伸びしろが十分ある副業! そもそもせどりとは、中古や訳ありの商品などを仕入れて、転売するというビジネスだ。近頃ではブックオフのようなリサイクルショップが実店舗として多く存在し、ネット上にはフリマアプリやAmazon、ヤフオクなどの販売先までそろっているため、参入障壁がほとんどなくなってきている。 時間の切り売りを行うアルバイトのような副業であれば、自らのかけた時間だけお金がもらえるので安心感があるかもしれない。しかし、そのスタイルでは自分の使える時間が稼ぎの上限となってしまうため、将来の成長性も見込めない。 そこで、ちょっとした工夫で稼ぎを増やせたり、ビジネス思考を鍛えられたりする副業をおすすめしたい。そのなかでも物販系であれば、短期間で高収入をあげることも可能なため、初心者にはおすすめできる。

■最初は家の不要物から始めよう! 副業としてせどりを検討したいと思った人は、まずは家にある未使用の不要物などから始めてみると良い。家にあるものならば、仕入れのコストがかからないため失敗しても負担はない。その品を用いてAmazonの登録や出品手続きなどを行ってしまえば、ノーリスクでせどりを体験することができてしまう。もちろん少ない商品数では稼ぎが少ないかもしれないが、今後の流れをつかむのにはぴったりだろう。 そして本格的に取り組むことを決めてしまえば、土日に実店舗で仕入れ、平日は出品作業とサイクルを決めて動くと良い。徐々に商品数が増え、少しずつ売れ始めるころには、どんな商品のウケが良く売れやすいのかを理解し始めるはずだ。そのマーケット感覚が何より今後の副業ビジネスを行うにあたっての資産になっていくだろう。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る) 〔2019年7月28日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
せどり せどりを攻略してしっかり儲ける! (1)「Amazonせどりのススメ」 「せどり」とは、古書店やリサイクルショップ、フリーマーケットなどで掘り出しものを仕入れて、それを転売することだ。このせどりは昔から行われているため、今更と感じる人もいるかもしれないが、現在副業として改めて注目されている。 【こちらも】忙しいサラリーマンにも出来る副業は? 副業として始める場合、工夫さえすればリスクをできる限り抑えることが出来るうえ、手軽にスタートできるのが魅力的だからだろう。その中でも特におすすめな、Amazonせどりを紹介したい。

■どうしてAmazonせどりがおすすめなのか? Amazonせどりは、せどり初心者が不安になりやすい問題点をしっかり解決できる仕組みが整っている。例えば、モノ売り系の仕事が初めての人は、在庫を抱えてしまうリスクを恐れるだろう。それをある程度解決できるのが、Amazonのランキングを活用する方法だ。 Amazonランキングの高い商品であれば、非常に回転率が高いものだといえるため、工夫次第で在庫を抱えるリスクを抑えることが出来る。フリマアプリや実店舗で商品を見ているだけでは手に入れられない参考情報があるため、活用しない手はないだろう。 次に、商品発送の手間が問題になる。本業があるためスキマ時間を使って副業を行う必要があるが、発送や顧客対応を一つずつ手作業で行っていれば、必ず頭打ちがきてしまう。それを解決できるのが、AmazonのFBAという仕組みだ。 これは、商品をAmazonの倉庫へ納品すれば、発送作業を代行してくれるというというサービスだ。配送ミスなどが発生してしまった時のクレーム対応なども一貫して行ってくれるので、もしもの時も安心できる点は、副業初心者にも心強いだろう。

■導入も簡単!手間のかからない点が、Amazonせどりの良さ 初回の登録から出品の手続きまでオンラインで完結できるため、導入時の手間があまりかからないのも良い点。Amazonの知名度はバツグンのため、集客力も十分に見込める。 せどり自体はこれまでも何度も話題となったことがあるため、ライバルが多いことは当然デメリットではあるのだが、見方を変えれば、それだけ手法がしっかり確立しているとも言える。仕入れについても多くのツールがあるため、近くの古書店やリサイクルショップで行うことが出来、オンラインショップを活用した方法もある。 仕入れから販売まで気軽に出来る仕組みが整ったAmazonのせどりをまずは体験して、物品販売系の副業を学んでみるのはいかがだろうか。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る) 〔2019年7月28日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
副業 旅好きな人におすすめの副業 趣味に旅を挙げる人は多いのではないだろうか。中には、旅そのものが好きというより、リゾート地が好きでよく旅をする人や、外国の美術館巡りが好きで、必然的によく旅をするという人も多いかもしれない。いずれにしても、旅の経験は副業でも活かすことができる。今回は、旅好きの人におすすめの副業を紹介する。

●ライティングの仕事 旅好きの人が、旅に関連した副業をしようと考えた時に、はじめに思いつくものがライティングといっても過言ではないだろう。実際に旅をしたからこそ書くことができる記事の作成は、クラウドソーシングなどでは頻繁に募集されている。 特に海外旅行は、やはり国内とは色々と異なる点が多いため、経験者が書いた記事は需要が高い。日本ではあまり周知されていない情報などは、実際にそこの国へ行ったことがある人が書くと一層説得力も生まれるため、旅の経験は活かされるのである。

●旅行モニター 旅行モニターという副業も存在する。多くは旅行会社や航空会社が募集しているものであり、その旅行に応募し、当選したら旅行できるというものである。 しかし、ただ旅行を楽しむわけではない。モニターとしていくため、その後の報告や感想などをきちんと伝えられる能力が必要である。また倍率が非常に高いのも、旅行モニターの特徴である。 募集もあまり多くないうえに、報酬はあまり期待できない。お金を稼ぐ副業としては厳しいだろうが、旅を楽しむことが目的、という人には良いかもしれない。

●旅行ガイドブックの出版社でアルバイト 旅行ガイドブックを作成している出版社でアルバイトをするのも良いだろう。業務内容は、雑誌の編集はもちろん、取材などもあり、多岐にわたる。 しかし多くの出版社は土日が休みであり、平日の数時間だけ勤務という働き方が難しい。本業では土日が休みで日中働いているという人には、あまり現実的ではないかもしれないが、探してみればそのような働き方ができる企業もあるため、一度調べてみるのもいいかもしれない。

●旅に関連した副業の注意点 旅に関する副業を幾つか紹介してきたが、基本的に、いずれも人気が高く、あまり多くの報酬も期待できない。ライティングの仕事にしても旅に関する記事は比較的低価格で取引されていることが多いようである。しかし、好きなことを副業にするということは、やはり楽しいものである。そのことを踏まえたうえで、ぜひ、趣味の旅を副業にしてほしい。(記事:IKO・記事一覧を見る) 〔2019年8月9日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
発展途上国の教育問題 識字率からみる教育水準 発展途上国の教育問題、原因は戦争や貧困 記事提供元:エコノミックニュース 識字率が100%という国もあるが、世界の成人の6人に1人は読み書きができない。アフガニスタンや南スーダンの識字率は30%以下である。戦争や貧困などによって低下する傾向にあり、識字率の低い国では親が文字を読めないことで起こる子どもの事故などもある。 日本の識字率は99.8%と言われる。100%には至っていないが、0.2%は知的障害や言語障害をもつ場合であるという。識字率がほぼ100%になるということには、義務教育を実際に受けられる割合の高さだけでない理由がある。社会的差別や貧困問題が識字率に反映されるほど深刻な状況ではないということを表している。 世界の成人の6人に1人は読み書きができない。識字率は15歳以上の人口に対して「日常生活で必要な文章を理解して読み書きできる」かどうかをもとに算出する。ノルウェーやフィンランドなど識字率100%という国がある一方で、アフガニスタンや南スーダンなどの識字率は30%以下なのである。言いかえると、人口の70%が「非識字者」であり、読み書きや計算といったことに対して日常に支障が出るということだ。 これらの国のほとんどは、戦争や貧困問題が課題とされ、性別による社会的差別が強く根付いている。識字率は戦争、貧困、差別によって低下する傾向がある数値である。戦争や紛争が続けば文字を学ぶための施設が破壊されるだけでなく、その日を生きることだけで精一杯の状態になる。貧困の状態にあっても同様で、その日のために働くことが優先される。宗教的な事情などで女性が勉強することをネガティブに考える場合もある。 識字率の問題には、少数民族の問題も含まれる。少数民族の言葉を話せる教師がいないなど、非識字者に対して公用語を教えるための環境が整っていないということがあるのだ。また、学校などの教育施設があったとしても立地による交通手段の問題でそこに通うことができないということもあるという。 母親の識字率が高くなると5歳未満の子どもの死亡率が低下するというデータもあり、識字率の問題というのは連鎖するものでもある。識字率を語るときに頻出するもののなかには、母親が薬の説明を読むことができず子どもに誤った服用をさせてしまうという例がある。悲惨なエピソードのひとつであるが、文字を読むことができなければ確実に起こり得る。 識字率をめぐる問題は根深く、教育水準や教育に対する意識が変わらない限りは負の連鎖を生む。識字率の低い地域に学校をつくったり教育者を派遣したりするだけでは解決できないことも多く、長期的かつ広い視野でとらえる必要のある問題である。(編集担当:久保田雄城) 〔2019年5月19日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
CSR活動 「木育」から「水育」まで、「自然から学ぶ」系の企業CSR活動 記事提供元:エコノミックニュース アキュラホームの拠点近隣にある小学校や中学校を対象に、間伐材を加工して製作した小学校学習机の天板を寄贈 「自然は常に教育よりも一層大きな力を持っていた」 これは、フランスの著名な哲学者、ヴォルテールが残した言葉だ。日本だけでなく、世界中の先進国で今、少子高齢化が加速している中、この言葉はより深いメッセージとなって響いてくる。 文部科学省の中央教育審議会が報告した「少子化と教育について」によると、少子化の進行は、労働力人口の減少や経済成長の停滞、社会の活力の減退などにつながるだけでなく、子ども同士が影響しあって成長する機会が減少したり、過保護や過干渉を招きやすくなるなど、教育面でも様々な悪い影響を及ぼす可能性があるという。 そんな中、自然と触れ合う機会を子どもたちに提供する企業CSR活動が増えている。 例えば、木造住宅メーカーのアキュラホームが2010年から毎年実施している「木望(きぼう)の未来プロジェクト」などがある。これは、次代を担う子どもたちに「森のすごさ」「木の素晴らしさ」「物づくりの楽しさ」の理解を深めてもらうことを目的として、アキュラホームの拠点近隣にある小学校や中学校を対象に、間伐材を加工して製作した小学校学習机の天板を寄贈、同社の大工が古い天板と交換するという活動だ。9年間で累計13,391枚もの天板を寄贈している。 また、同社では多くの小学校で木育授業「ふれあい授業」を行い、講演やカンナがけ体験などを通じて森林の大切さなどを学び、木材に直接触れることで木の温もりを知る機会を提供している。 さらに、アキュラホームでは林野庁の依頼を受けて、今年5月に東京都立日比谷公園で開催された「森と花の祭典 みどりとふれあうフェスティバル」(みどりの感謝祭運営委員会主催)において、同社が間伐材の利用促進として製品化した「木のストロー」の製作体験イベントも実施。子供たちが楽しみながら、木にふれあう様子が見られた。 大手菓子製造業者の森永製菓も2007年から同社所有地の「伊賀・エンゼルの森」で、子どもたちが自然とふれあいながら野外炊事に挑戦するという活動のほか、未就学児向けには親子でどろんこになりながら森を探検する「森のようちえん」や、姫路市の無人島「松島」で電気も水道もない生活を体験する「無人島探検隊」などの活動も行っている。 飲食メーカーのサントリーは、環境省と文部科学省の後援のもと、子どもたちが水の大切さや水を育む自然や森の大切さ、未来に引き継ぐために自分たちに何ができるかを一緒に考える独自のプログラム「水育(みずいく)」を展開。「森と水の学校」と「出張授業」の2つを中心に活動している。 さらに、セキスイハイム工業・中部事業所では、地元の豊橋市の子ども会と連携して、絶滅危惧種のアカウミガメが産卵に上陸することで知られる表浜海岸にNPOの指導の下で、竹で堆砂垣(砂浜の飛砂を防止するための垣根をつくるなどの「こども自然塾」活動に取り組んでいる。 これらの活動のほとんどは、環境に対する子どもたちの理解を深め、現在の状況に問題意識を持ってもらうことを主な目的として掲げているが、それだけにとどまらず、木や森、四季折々の自然の美しさや厳しさとふれあうことで、子どもたちが学びとることも大きいのではないだろうか。少子化に加え、社会のデジタル化が進み、今後ますます人間同士のかかわりが希薄になってくると思われる中、こうした活動が社会に及ぼす意味は大きい。(編集担当:今井慎太郎) 〔2019年6月9日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
英語学習の実態と意欲 日本人の英語学習意欲 「英語が苦手」7割 「学習中」2割 記事提供元:エコノミックニュース 国際ビジネスコミュニケーション協会が「英語学習の実態と意欲」について調査。「英語が好き」は54%、「英語が苦手」69%。学習中の者は19%。学習時間/週は半数が2時間未満。50代が最も長い。 インターネットが世界に普及し始めたのは既に四半世紀以上前のことである。グローバル化という用語は流行語になりインターネットで実際に生の英語のやり取りを日本人も体験できるようになった。 英語はグローバル言語であるから世界各国は1990年代から英語教育に力を入れ、今やビジネスパーソンの間では英語によるコミュニケーションは当たり前になった。そんな中、日本人は英語が不得手な人々として有名になっているのが現状だ。日本政府もようやく小学校からの英語教育やヒヤリング・スピーキングにウエイトを置いた英語教育に力を入れ始めたばかりだ。 国際ビジネスコミュニケーション協会が6月に全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に行った「英語学習の実態と意欲」に関する調査の結果を23日に公表している。レポートによれば日本人の英語に対するイメージは「好き」が17.6%、「どちらかといえば好き」が36.0%で両者を合わせると半数を超える53.6%が好意的だ。しかしまた「嫌い」も21.4%おり、ビジネスパーソンの5人に1人も英語嫌いがいることになる。 「英語が好き」の割合は半数を超えているが、「英語は得意か」との質問に対しては、「得意」が8.0%、「どちらかといえば」23.0%で「得意」と思っている者割合は31%に過ぎない。一方、「苦手」と答えた者は39.4%と4割も存在し、「どちらかといえば苦手」の29.6%と合わせると69.0%、7割の者が「苦手」と答えている。 「現在、英語の学習をしているか」との問いには、「している」はわずか19.2%と2割に満たず、「していない」が8割となっている。一週間の英語学習時間を聞くと、「1時間未満」が29.2%と最多で、「1~2時間」が21.9%、「2~3時間」が18.7%で3時間未満の者が69.8%と7割を占める。逆にみると48.9%と半数近くは2時間以上の学習をしていることになる。 2時間以上の学習者の割合を世代別にみると、「20代」が43.8%、「30代」が55.2%、「40代」が31.8%、「50代」が76.9%となっている。40代でもっとも低く、50代で最も多いという結果は仕事上の時間の都合、余裕によるのかも知れない。 「道で困っている外国人がいたら英語で話しかけるか」という問いに対しては、「話しかけない」が50.2%と半数を超えている。来年のオリンピックを控え多少心配だ。(編集担当:久保田雄城) 〔2019年7月30日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ロボ団 「好き」を核にした学習が、世界で勝負できる人材を生む【ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け】 記事提供元:biblion 【第1回】本連載は、ロボットプログラミング教室「ロボ団」を運営している重見彰則さんによる書籍『ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け』から、課題発見力と創造力、そして課題を解決するソリューションを生み出す力を培うロボ団のメソッドをお伝えします。 本連載は、書籍『ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け』(重見彰則著、2019年6月発行)を、許可を得て編集部にて再編集し掲載しています。 ロボットプログラミング教室「ロボ団」とは 小学生を中心としたロボット制作とプログラミング教室です。日本全国50教室以上、海外でも展開中!体験会・ご見学は随時受付中!

教育機関は30年前から変わっていない 「習い事をさせるのはなんのためですか?」 私は、保護者の方をお招きした説明会で必ずこの質問を投げかけます。 そうすると、保護者の方はピアノや水泳、野球、習字など30年前のご自身の習い事を思い出します。実は、それらの習い事は今でも人気上位の習い事です。 では、少し視点を変えて、社会に目を移してみましょう。そこにあるものは30年前と同じでしょうか? 30年前はスマートフォンどころか携帯電話も普及していませんでした。もちろん、インターネットやSNSもまだほとんど使われていません。社会は大きく変化していきました。 しかし、習い事も学校も、30年前からほとんど変わっていないのです。習い事や学校などの教育機関と社会のギャップは、どんどん広がっています。果たして、それで大丈夫なのでしょうか?ロボ団は、「好きを学びに、社会とつながる」をミッションとして、「ロボットを動かしたい」という子どもの意欲をプログラミングへの関心につなげています。 独自のカリキュラムと専用アプリで、プログラミングやプレゼンテーションを実践し、STEM教育(Science科学・Technology技術・Engineering工学・Mathematics数学)の基礎を学びます。その中で、論理的思考力や問題解決力・協調性・やり切る力などを身につけていくことができるのがロボ団の教室です。 プログラミングは、今の社会のあらゆるものの基盤となっています。 しかし、日本においては、プログラムされたものを使う側にはなっていても、仕組みを知らない人が圧倒的多数。そうした社会の中で、〝生み出せる側〟にまわることができれば、子どもの選択肢は確実に広がります。つまり、プログラミングについての学びは有効なキャリアパスだといえるのです。

好きなことは夢中になって頑張れる 正直に告白します。私は学生時代、勉強が好きではありませんでした。「やらされている」という感覚がとにかく性格的に合いませんでした。これは、私だけではなく多くの子どもたちの傾向かもしれません。「やりなさい」といわれると、とにかくやりたくないのです。 一方で、「やめなさい」といわれるゲームは何十時間でも没頭できる。他にも、習い事としてやっていた水泳は、没頭して練習をしていました。これも、別段誰かにやらされたわけではありません。ただ、水泳が好きで、楽しくて楽しくて仕方なかったのです。 私が、こうした経験から思ったことは、「やらされていることは頑張れない」、「好きなことは、自ら頑張る」ということです。 子どもを見ていても、同じことがいえませんか? サッカーが好きな子は、ずっとボールを追いかけている。絵を描くことが好きな子は、ずっと時間を忘れて絵を描いている。 私自身、小学生から塾に通っていましたが、夢中になっていた水泳と比較して、集中して勉強に打ち込むことはできませんでした。そのため、残念ながら思うような学習成果はあげることができませんでした。 こうした自分の経験が、教育事業をスタートする際の基盤になっています。 「好き」を活用して、「好き」を原動力に、子どもたちの力を伸ばす。今の、ロボ団の在り方は自身の原体験に裏打ちされたものなのです。

ロボットプログラミングで、算数が得意になる! ロボ団の「好き」を核にしたロボットプログラミング学習が、算数や理科などの教科の伸びにつながっていることをあらわすデータがあります。 一般的に、日本の算数・数学や理科の勉強が楽しいと思う生徒の割合は先進諸国と比較すると最低レベルだといわれています。さらに、学年が上がるにつれて算数・数学、理科などの理系科目が嫌いになる傾向はどんどん強まっていくのです。その結果、日本では6割から7割の生徒が文系だといわれています。 ロボ団でのロボットプログラミングの活動は、子どもたちが算数・理科の楽しさを知る良い機会になるのだということが最近のアンケート調査でわかってきました。ロボ団に通う子どもたちへ算数の好き嫌いを尋ねたところ、一般の子どもたちよりもロボ団に通う子どもたちの方が1・5倍も「算数好き」の割合が高かったのです。 ロボ団では、子どもの興味関心の高いレゴのロボットを教材にすることで、プログラミングを通じて科学・技術・工学・数学などに強い子どもたちを育てていきます。

via www.amazon.co.jp ロボ団の法則 子どものチャレンジを引き出すプログラミング教室の仕掛け ¥800 ―好きを学びに、社会とつながる― 全国で100教室を超えるロボットプログラミング教室「ロボ団」のビジョン、教育メソッド、その仕組みを知ることができる1冊です。 販売サイトへ

「好き」を社会につなげる体験を散りばめる ロボ団は、子どもの「好き」を伸ばす環境を設け、「好き」を学びにつなげ、学んだことを社会につなげる役割を果たしたいと思っています。子どもたちは、社会に向けて自分たちの積み重ねてきた学びを披露したり試したりすることで、一層「好き」という気持ちを高め、学習に対しても前向きになります。 ロボ団では現在、企業やJAXA(宇宙航空研究開発機構)、大学などとタイアップして、子どもたちが得たプログラミングの知識・技能を活かせる機会を設けています。 海外に目を転じると、子どもたちが社会で自身の力を試す機会が日本よりも多く設けられています。社会で自分たちの力がどう活きるのかを知ることができた子どもたちは、ボランティアとして活動を続けたり、技能を活かして起業したり、社会貢献できる方法を考えたりします。社会でこれまで学んだことを活かす体験は、子どもたちに自信を与え、主体的に生きる力へと結びついていくものなのです。 従来の学校教育では、暗記に重きを置き、偏差値で評価をしてきました。一方で、ロボ団では「自発・創発・実学」を教育の軸としています。こうした教育により、社会適応力を育み、子どもたちの未来に新たな選択肢を用意することができるのです。  (次回に続く) 書籍著者:重見 彰則さん 夢見る株式会社代表取締役。1985年兵庫県生まれ。関西大学総合情報学部に入学。卒業後は経営コンサルティング会社で中小企業を支援する業務に従事する。“人”の重要性を痛感し、教育分野での起業を決意し、2012年に夢見る株式会社を設立。「ロボ団」をFC事業で国内外100教室以上を展開。 元のページを表示 ≫ 〔2019年8月2日 財経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
奄美市若者就業支援 困難抱える若者の就業支援 奄美市の原田さん ネットで資金募る 支援を呼び掛ける原田さん=7日、奄美市名瀬 「不登校を経験した子に社会とつながる就業の場を」―。鹿児島県奄美市名瀬の原田さおりさんは5日、インターネットを活用して支援金を募るクラウドファンディングを開始した。困難を抱える若者たちの雇用創出で地域の居場所づくりを目指す。原田さんは「働く意欲が高くてもさまざまな理由で就職が難しい人たちがいる。奄美の若者たちへ力を貸してほしい」と協力を呼び掛けている。 原田さんは元スクールソーシャルワーカー。不登校の子どもとその家族らを支援する中で、家庭内では解決が難しい問題や、それを本人や家族の責任として切り捨てる社会の在り方に疑問を持っていた。 中でも義務教育の中学校を卒業後に行き場がなくなった子どもたちの居場所づくりが急務として、今年4月に奄美市名瀬に小売店「楽笑(らくしょう)」をオープン。店では不登校を経験した女性を含め4人が働く。 同店は9月から弁当製造部門を拡充し、元不登校の若者など新たに3~5人を雇用する予定。既に奄美市内の事業所から弁当販売契約の内定を受けており、支援金は製造施設の整備や不登校児支援などに充てる。 原田さんは「子どもたちには社会とつながりを持つ場が必要。働くことを通して地域に心の拠点を持ち、いつか別の誰かを支える存在になれるよう手助けしたい」と思いを語った。 クラウドファンディングの目標額は100万円。締め切りは8月31日。プロジェクトの詳細はウェブサイト「レディーフォー」で閲覧できる。 奄美の南海日日新聞 〔2019年8/9(金) 南海日日新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
川崎と練馬2つの事件 川崎と練馬“事件の共通点”…「ひきこもり」への理解は進むのか TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。6月7日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、キャスターでジャーナリストの岸田雪子さんが、川崎と練馬で起きた2つの事件の背景にある“ひきこもり”について意見を述べました。

◆厚労大臣「結びつけるのは慎むべき」 根本匠厚生労働大臣は、6月4日(火)の記者会見で川崎市の20人殺傷事件や、練馬区で元農水事務次官が長男を殺害した事件について「事実関係が明らかではないが、安易にひきこもりなどと結びつけるのは慎むべき」と述べました。 また、川崎市の事件の容疑者と元農水事務次官の長男は、いずれもひきこもり傾向にあったと報じられていますが、根本大臣は「ひきこもりの状態にある人への対策としては、個人の状況に寄り添い、きめ細かく支援しながら、社会とのつながりを回復していくことが重要」としています。 岸田さんは「ひきこもりは“恥”ではない」と主張。今回の2つの事件から、ひきこもり当事者が抱えている苦しさについて「私たちがもっと知っておくべき」と訴えます。

◆「8050問題」 川崎市の事件の容疑者は、同居する親族が介護を頼もうとすると、激高したと報じられています。岸田さんによると、80代の親が50代の子の生活を支える「8050問題」は、親の介護が介入する過程で発覚する場合が多いそうです。 外部から介護が入るとなると、子どもにとって安定していたはずの家のなかに、大きな変化が生じることになります。それだけに、この問題に対しては「非常に丁寧さが必要ということを知ったほうがいい」と岸田さん。 一方、練馬の事件では、息子の家庭内暴力がなぜ生まれたのかに注目。過去にいじめられた体験があったそうで「苦しさを抱えるなかで、SOSとしての暴力だった可能性もある」と言います。そして、ひきこもり当事者にどれだけ寄り添えたのかを案じ、岸田さんは「周囲の理解のなさが当事者を追いつめてしまうことがある、と覚えておいたほうがいい」と話します。

◆誰からも認めてもらえない苦しさ 岸田さんはひきこもり当事者の思いを伝えるべく、過去に取材した男性の言葉を紹介します。その男性にとって、何が一番つらかったかと言えば「自分の存在を、誰からも認めてもらえなかったこと」。 そして、男性を救ったのが「ずっと、つらかったんだね」という父親からの言葉だったとか。この何でもないように思える言葉が、当事者には「初めてわかってもらえた」と思えたそうです。 当時、この父親は息子に対してとても悩んでいたそうですが、同じように苦しむ親たちと出会うなかで「自分だけじゃない」「子どもも苦しんでいる」ということに気付き、息子と向き合うことができたんだとか。

◆「自分を守るために、休む権利は誰にでもある」 岸田さんは多くの取材をするなかで、子ども時代にいじめや虐待を経験している方が、ひきこもりになりやすいと感じているそう。幼少期に自己肯定感を育むことができず、なおかつ就職の難しさ・厳しさを経験し、そこで立ちいかなくなってしまった際に「自分を守る術として、ひきこもりが現れている」と言います。さらには「その認識を家族や同居する人がわかってあげることが大事だと思う」とも。 また、親を追い込まないようにするのも重要で「家庭のなかを安定させることが大事」と主張します。そして、親を追い込まない社会作りの一例として、ここ数十年で大きく変化した不登校への認識を挙げます。 かつては「登校拒否」と言われ、学校に行かないことを良しとしない時代がありましたが、現在は「教育機会確保法」により、つらいときなどは休んでもいいと定められているそうです。「自分を守るために、休む権利は誰にでもある」と理解を促します。 最近では、ひきこもりだった方がフリーペーパーを作り、情報を発信したりしているそうです。それだけに、ひきこもりの方も経験者と繋がり「どう社会復帰できたのかなどの情報共有をしていただきたい」と話していました。 〔2019年6/15(土) TOKYO MX〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
復興庁について 自民党と公明党 復興庁の存続を総理に申し入れ 自民党と公明党は再来年の3月に設置期限を迎える復興庁について、引き続き存続させるよう安倍総理大臣に申し入れました。 自民党の東日本大震災復興加速化本部の額賀福志郎本部長は「専任の復興相を置き、そのうえで被災地の課題や要望がワンストップで対応できるようにする復興庁を今の体制で維持してほしい」と要望しています。 また内閣官房や内閣府に分散する司令塔機能を一元化し、官邸主導の防災体制の構築を目指すことなどを提案。安倍総理は「提言を受け止め、今後の復興にいかしていきたい」と述べました。 政府は提言を踏まえ今年末までに復興庁の設置期限の見直しや、今後の支援策などをまとめた基本方針を発表することにしています。 一方、宮城県の村井知事も被災地の声を受け止めて後継組織を構築するよう政府に強く求めました。 村井知事は「被災者の心のケア、新しいコミュニティに馴染めない人へのケア、不登校対策、こういったものに柔軟に対応できるよう財政面も含めて十分なケアができるような体制を構築していただきたい」と話しています。 〔2019年8/5(月) KHB東日本放送〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
教師にとって「学校」はたいへん過酷な場所 教師生活38年の私に教えてくれた、“困った子”がついた「やさしい嘘」 今、教師にとって「学校」はたいへん過酷な場所になっています。いじめや不登校問題、教師の体罰や不祥事、難しい保護者や地域への対応など、教師の悲鳴が聞こえてくるような教育現場。日々の指導だけでなく、今までになかった教育内容の新規導入などによって教師の負担やストレスは加速度的に増えてきています。 そんな「やらなければいけないこと」が増殖する中、「働き方改革」という魔法のような言葉の狭間で、身体も心も疲れ果てリタイアしていく教師が数多くいる、ある意味、ブラック企業にも見えるこの教育の場で、教師生活38年の私が「子どもから学んだ」ことを綴ります。 「あかりをともす」 以前、ある学校の支援員の方と話をする機会があり、「子どもの中にいるのは文句なしに楽しいね!」と話してくれました。そして彼はこう続けました。

「“先生! 一緒にスキップして!”と、腕を組んでくる子がいたんです。“いいよ!”と一緒にスキップしたんだけど、それだけであんなにうれしそうに笑ってくれる、子どもとリズムを合わせて動き、一緒に笑うことがこんなに幸せなことなんだって」 その当時の私は、毎日の授業の準備や取り組みの忙しさに追われ、小さな幸せや感動を忘れてしまったり、感じにくくなっていて、その言葉にドキッとしたことを覚えています。自分自身を振り返って、子どもたちにもう1度、向かっていきたくなる話でした。 子どもと笑顔をともにすることが幸せなことだということ、私も含めて学校の教師はどれだけ感じていることでしょう。 そして、こんな話もされました。

「一緒にいるとき、子どもがぽろりとこぼす言葉や見せる表情から、その子の抱えている『闇』に気づくときがあるんです。そのときは、どうやって小さいあかりを見つけてあげられるだろうか……、そっと背中に手を当てながら一緒にさがすんです」 温かく、強く心に響く言葉に『どんな子も、目には見えない、いっぱいの「育ちの不安」を抱えて生きていること。自分を認め、支えてくれる人を探しながら、居場所を求め、さまよっている子がいること』に気づかされました。 そんな子どもたちを支えるには、大人の目線からではなく、ひとりひとりを大切に考え「そっと背中に手を当てながら、一緒にあかりをさがす」ことが必要だ。そう強く感じずにはいられない出来事でした。

どんな子も、生まれつき自分で力強く育つ力を持っています。ひとつひとつの「発達」の階段を1歩ずつ、一生懸命に自分で上っていくのです。私たち大人は、子どもの力を信じ、しんぼう強く見守り、彼らが自分を発揮できるような「場所」や「道しるべ」を一緒に探してあげるべきではないでしょうか。 とはいえ、私自身、教師として彼らのことを考えるがあまり、些細なことを見落としてしまうこともありました。そんな中、私をハッとさせてくれた出来事が以前の学校でありました。 「困った子は困っている子」 毎日のように遅刻をしてくる男子生徒に、「なんでなん?」と尋ねると、「朝に頭やお腹が痛くなる」と言うのです。 教室では元気いっぱいに活動できるのに、なぜ毎日、朝になると体調が悪くなってしまうのだろう。これはなにかおかしいと思い、じっくり話を聞いてみることにしました。すると、彼は申し訳なさそうに私に話をしてくれました。

「お母さんが疲れていて、朝起こしてくれへん。でも、それを言うたら、きっとお母さんが先生に怒られるから、僕がしんどいと言うてた、ごめんなさい……」 遅刻ばかりしてくる「困った子」が、お母さんをけなげに思っていたこと。お母さんを守ろうとしていたこと。 彼の「困っている」背景を考えようともせず、ただ叱っていた自分が、教師として、大人として恥ずかしく感じました。そして、彼のことを今まで以上にいとおしく感じる瞬間でもありました。 健やかな育ちのためには子どもの立場や目線に立って考える大人の存在が必要です。それからというもの、どんな子どもたちも徹底的に認め、愛情をたくさん注いでいきました。どんな『闇』を抱えている子どもでも、ある日、心を開き満点の笑顔を見せてくれる日がいつかきっと来るのです。

私たち大人は、日々の生活に追われ、いつしか子どもの本当の声を聞き取れなくなってしまいがちです。彼らが与えてくれる幸せにも鈍感になってしまいます。そんなとき私はいつもある保護者が話してくれたことを思い出します。それは私が教師になりたてのころでした。 「この子は私の神様やし……」 私の教師生活のスタートは養護学校(現在の特別支援学校)で、7年間、重度の障害がある子のクラスでした。寝たきりで、言葉もなく、食事や排せつもうまくいかない子どもたちの授業づくりは、指導書もマニュアルもない中、物言わぬ子どもから、そしていちばんの理解者である保護者の方から「教えてもらう」ことがなによりも大切でした。 初めての家庭訪問のとき、呼吸もしんどくて、夜中でも2時間おきに起きて痰(たん)をチューブで吸引する必要があり、10数年間はゆっくり寝たことがないという、でも底抜けに明るかったお母さんが私にこう話してくれたのです。

「夜が明けて、目が覚めて、この子がちゃんとがんばって息をしてることに、毎日ホッとして、また一日わたしもがんばろう! と力がわいてくる。 元気をくれてありがとうって毎日、感謝してます。 この子は私の神さまやし……」

教師になりたての私は、その話に返す言葉がありませんでした。帰りぎわに「お母さん、ありがとうございました!」と頭を下げながら家を後にしたことは覚えています。 その後、いろんな学校を経験しましたが、子どものことで困ったり、悩んだりしたときは、その話をいつも思い出してきました。 ひとりひとりの子どもの存在には、その子自身の、そして周りの人々の熱くて温かい「ねがい」や「いのり」がいっぱいつまっています。それに少しでも応えられる場を用意するのが教師の仕事でもあり、大人の仕事だと思うのです。 子どもたちの「ねがい」や「いのり」がいつか実を結び、たくさんの笑顔となって花咲き、学校がともに生きる「人の豊かな育ち」の場となることを心から願っています。

PROFILE 畠田 靖久●はただ・やすひさ●現在、京都市教育委員会生涯学習部首席社会教育主事。関西大学哲学科を卒業後、平成3年京都市立呉竹養護学校(現在の総合支援学校)を皮切りに藤ノ森小学校、醍醐西小学校で教諭を歴任する。教育委員会生涯学習部主事を経て、校長として7年間小栗栖宮山小学校に赴任する。平成30年退職後、教育委員会で上記現職。特別支援教育、人権教育の学校現場での実践を進める一方、PTAや「おやじの会」、学校運営協議会など地域ぐるみの教育活動や生涯学習を進めている。平成30年全国特別支援教育研究連盟功労者表彰 畠田靖久 〔2019年7/28(日) 週刊女性PRIME〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
さらに陰湿になるいじめ問題 わが子がいじめに! そんなあなたが「モンペ扱い」されずに問題解決できる、5つの「行動マニュアル」 SNS時代に突入し、さらに陰湿になるいじめ問題 親ならどうすべき? 学校に通う子どもを持つ親なら誰しも、「学校内でいじめが起きていないか」と気にかけるでしょう。最近は保護者世代が子どもだったころには存在しなかった、会員制交流サイ(SNS)によるいじめなども発生しており、周囲から気づかれにくいケースも増えています。

【データ】8割近くのママ、子どもの教育について不安を感じていることが判明! 将来への不安を払拭するためにはどうしたらいい? 東京都が2018年10月に発表した、「平成29年度における児童・生徒の問題行動・不登校等の実態について」によると、東京都内の公立小中高と特別支援学校でのいじめ発生件数は3万1049件に上ります。そこで今回は、被害者の立場から見た子どものいじめ問題と、その行動マニュアルを公開します。 親がわが子どものいじめを知るのには、時間がかかります。大半の子どもは「親に知られたくない」と、何事もなかったように振る舞うからです。その無理が重なると、食欲不振や起床できなくなるなど、体調や精神に変調となって現れます。親はその頃になって、いじめを受けていることにようやく気づくのです。 突き放すような言動は絶対NG いじめに気づいたあとに、親が取り組むべき行動は、

1.必ず子どもの居場所を作る 2.子どもの辛さに共感する 3.いきなり学校に抗議に行かず、文書を提出する 4.加害者の親と直接コンタクトを取らず、学校を介す 5.事態が好転しないなら、積極的に動く この5つです。ひとつずつ紹介していきます。

1.必ず子どもの居場所を作る いじめを受けている子どもは、心にダメージを受けています。子どもが安心して過ごせる場所を、何よりも優先して作るようにしましょう。 習い事が「オアシス」なら、習い事の先生に相談して回数を増やしたり、滞在時間を長くしたりしてください。学校は行けるけど教室に入れない、という場合は保健室登校をしたり、学校を休ませたりなどして、子どもの心を落ち着かせるようにしてください。

2.子どもの辛さに共感する いじめを受けていた子どもは、精神的にボロボロの状態です。わが子の辛さを理解し、「辛かったね」「嫌だったよね」と声を掛けてください。子どもは親からの優しい言葉を何よりも求めています。 ここで、「いじめられるのはあなたが弱いから」など突き放すような言動をすると、子どもの心が折れてしまう可能性が高くなります。絶対に言わないようにしましょう。「この辛さを一緒に解決していこうね」と、いじめ解決に一緒に取り組む姿勢をみせると、子どもは安心して過ごせるようになります。 わが子がいじめに! そんなあなたが「モンペ扱い」されずに問題解決できる、5つの「行動マニュアル」 親が積極的にサポートしよう わが子を守るために積極的に動こう 残り3つです。

3.いきなり学校に抗議に行かず、文書を提出する 「うちの子がいじめられている!」と、学校に殴り込むような真似は絶対に止めましょう。子どもを預かっている学校は、中立の立場で問題を解決しようとします。そのため被害者側にとって、その態度が「事なかれ主義」と映るかもしれません。 しかしその結果、親が一方的に文句を言うと、「モンスターペアレンツ」と思われてしまい、学校から距離を置かれる危険性があります。学校にいじめの現状を伝える際、電話では感情的になる恐れがあるため、代わりに文書を作成しましょう。コピーなどの証拠も残るのでおすすめです。

4.加害者の親と直接コンタクトを取らずに、学校を介す 加害者の親と直接コンタクトを取り、謝罪を求めるのは止めましょう。両者が直接会うことで問題が複雑化し、子どもにとって大きなマイナスになります。 「うちの子はそんなことしていません」「言いがかりにもほどがある」と、加害者の親が怒り出して態度を硬化させると、真摯にいじめ問題と向き合わない可能性があるためです。文句のひとつでも言いたい気持ちをグッとこらえ、必ず担任の先生などを介し、被害者側の言い分や、加害者から受けている内容を伝えるよう心がけてください。

5.事態が好転しないなら、積極的に動く 担任の先生だけでは心細いと感じた場合、学年主任の先生と話をしたい旨を伝えましょう。「クラスだけの問題なのか、この学年全体で見られることなのか気になる」と担任の先生に相談するのです。 状況が変わらないのであれば、校長や教育委員会にうったえ事態を収拾させるようにしましょう。被害者のうったえを学校が放置しているようであれば人権団体、いじめの内容が悪質ならば警察に相談するなど、わが子を守るために積極的に動くことが求められます。 常に子どもに寄り添い、味方でいよう 最後にまとめです。 いじめの発生件数は減少するどころか、増加の一途を辿っています。とくにSNSが原因のいじめは可視化しにくく、学校の先生も把握するのが難しくなっています。

繰り返しになりますが、子どもは親を困らせたり、悲しませたりしまいと、いじめを受けていることを隠し、無理に明るい子を演じます。普段から会話をし、「そういえば最近、学校の話をしなくなったね」など、子どもの変化を敏感にキャッチしましょう。 わが子がいじめを受けていると分かったら、感情的にならず心を落ち着かせて子どもを第一に考え、学校と協議を重ねていきましょう。常に子どもに寄り添い、味方でいることを態度で示し、問題と向き合うことを意識してください。 中山まち子(ライター、元塾講師) 〔2019年7/28(日) アーバン ライフ メトロ〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
不登校中学生がアイドルになるまで 「お前と話すとゴミになる」いじめ&不登校に悩んだ中学生がアイドルになるまで =LOVE(イコールラブ)メンバーの大場花菜さん 学校に行きたくない。今、不登校になる子供の数が過去最多になっている。指原莉乃プロデュースの声優アイドル、=LOVE(イコールラブ)のメンバーである大場花菜さんも、中学のいじめがきっかけで不登校になった過去を持つ。不登校を経験した子供は、いったいどんな大人になるのか。

「もともと自分の感情を言葉にするのが苦手だった。クラス替えで最初に仲良くなった子がイケイケ系の女の子で。『なんでしゃべらないの?』から始まって、『しゃべんないくせになんでついてくるんだよ』って言われるようになった」(以下、大場花菜さん) 他の子とも仲良くしようと思った大場さんだったが、大場さんが誰かに話しかけようとするたび、いじめっ子がやってきて「お前と話すとゴミになるからしゃべらないほうがいい」などと言われた。下駄箱の中に「死ね」と書かれたメモを入れられることもあった。先生に相談しても解決には至らず、「誰も私の味方じゃない。私の居場所はない」と追い詰められてしまった。 中学2年生で不登校になった大場さんだが、最初の頃は母親に「学校に行きなさい」と言われていた。毎朝学校から電話がかかってきたが、母親が起こしにくるたびに「(学校に)行きたくない!」と泣きわめいた。諦めた母親が学校へ行き、先生と相談しても現実は何も変わらなかった。 「お母さんに学校に行きなさいって言われるのがすごく嫌だった。毎日寝たふりをしていた」 不登校中は、昼夜逆転生活になり、ゲームやネットばかりをしていた大場さん。しまいには、親にパソコンのパスワードを変えられ、ゲーム機も隠されてしまった。 何もすることがなくなった大場さんは、好きだったアイドルの録画番組を見たり、歌詞をノートに書き写したりするようになった。家に引きこもらず、外に出てほしいという思いを抱えていた大場さんの両親は、大場さんの好きなことや興味を持っていることを調べ、全力でサポートをした。 「ミュージカルや、AKB48のライブのチケットをとって一緒に行ってくれた。『アイドルをやりたい』と両親に伝えたときも『自分からやりたいと思うならやりなさい』って言ってくれた」 保健室の先生「交換ノートを始めよう」 大場さんが中学3年生になると、かつて所属していた演劇部の顧問である保健室の先生から「交換ノートを始めよう」と提案された。

「話すことは苦手でも、書くことならできた。交換ノートに自分の考えていることを書いて、先生から反応をもらうのがうれしかった」 最初の頃は大場さんの母親が交換ノートを学校に届けてくれていたが、次第に「自分で渡しに行きたい」「先生からの返事が早くほしい」と思うようになり、保健室登校を始めた。気づけば、先生とやりとりした交換ノートは3冊に。番組中、大場さんが持ってきた交換ノートを実際に見たタレント・SHELLYは「こういうのって大事なんですね」と感激。 かつて不登校児だった大場さんは、現在はアイドルとして活動している。現在不登校である子たちに向けて、大場さんは「なんでもいいから好きなことを見つけることが大事。学校以外での自分の生きがい、生きていて意味があること、やっていてよかったなと思うことを見つけてほしい」とエールを送った。 (AbemaNews『Wの悲喜劇』より) 〔2019年7/31(水) AbemaTIMES〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
学校を休ませて旅行に行くのはどうなのか? 「家族旅行を優先して学校を休む」のってどうなんでしょう?/ひろゆき 「真面目に勉強していい大学に行くと幸せな人生を歩めるか?」というと、そこは結構不確かな時代になりつつあったりします。事実、高卒で成功する人とか、いわゆる多数派の人たちと違う生き方をしてうまくやっている人を見掛けることも多くなってきましたし。 そんな理由からか学校に行く必要があるのか的なテーマが話題で、この連載でも不登校のユーチューバー小学生の話を取り上げたりもしました。

んでも、この問題って以前から「学校を休ませて旅行に行くのはどうなのか?」という不登校よりもライトな感じでずっと言われ続けていたりします。 この“旅行”という部分がクローズアップされると学校に行く必要があるのか問題と比べて賛否両論が巻き起こりがちになるわけですけど、なんと答えるかは「約束」や「ルール」を守るときと守らなくていいときの判断基準が関係しているのではないかと思うのです。 そもそも論ですが、日本人は子どもに普通教育を受けさせる義務があります。これは憲法にも書かれている義務なので、通常時であれば日本国民の子どもを学校に通わせるという判断が正しいということになります。でも、「祖父が危篤で学校を休んで病院に行かないと二度と会えないかもしれない」という状況であれば、学校を休むという選択をするほうが正しいという考え方もできます。

つまり、二度と会えない人に会う機会や二度と見られないものを見る機会と、学校に行くというルールのどちらを優先するのか?という価値観の話なんですね。 親が重視している価値観 個人的な話をすると、スペースシャトルの最後の打ち上げを見に行くのであれば、学校休んでもいいと思っています。有人ロケット自体はロシアのソユーズとかもありますが、スペースシャトルの積載量はソユーズの10倍なので発射を見学する際に受ける衝撃が全然違います。ソニックウエーブを体験する機会というのはスペースシャトルの打ち上げ以外で味わったことがないので、そういった唯一無二の体験をできるのであれば学校に通うという約束より優先してもいいと思うのですね。 逆に旅行で学校を休むというのは、ディズニーランドへ行くとかの話になるわけで、そこで旅行に行かないと一生経験できないことではないのですね。 しかも、子どもの学校を休ませて旅行に行くというのは、大人の都合だったりすることがほとんどです。大抵は“お金の問題”で平日だと空いてるとか安いとかでお金の都合がつけば解決できたり、夏休みの1日前に休んで帰郷するとかも渋滞が面倒とか混んでいるのが嫌だという問題だったりします。 そう考えると、その親が憲法という社会のルールよりも重視している価値が垣間見られるわけです。その旅行が家族との最後の時間とか宗教的な行事とかならわかるんですが、「お金」とか「渋滞」とか親の考えを重視しているのって、子どもが可哀想だなぁ……と思わざるを得ない感じですよね。 自分たちの都合やお金のためだったら約束を破ってもいいという価値観を子どもに植えつけてしまうのは良くないです。なので、学校をさぼって旅行に行くのであれば、学校より価値があると社会が認めていたり、客観性のあるものにしたほうが、子どものためには良いのではないかと思うのですよ。

【ひろゆき】 西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など 日刊SPA! 〔2019年7/31(水) 週刊SPA!〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
学習支援に向けたガイドライン 不登校の児童・生徒の学習支援に向けたガイドライン策定/埼玉県 さいたま市教育委員会は、不登校の児童・生徒が学校外で適切な学習を行っていた場合、出席扱いにすることなどを盛り込んだガイドラインをまとめました。 市教育委員会によりますと、市内の公立小中学校で不登校の児童・生徒数は2017年度の調査でおよそ1100人にのぼっています。今回、市が策定したガイドラインは、文部科学省が公表している指針に基づき、不登校の児童・生徒の進路選択を支援する目的でまとめたものです。 このなかでは、フリースクールに通いながら学習していたり、自宅で、IT教材や通信教育を活用し、学んでいたりする場合、学校と保護者に協力関係が保たれているなど一定の要件を満たせば、校長の判断で指導要録上「出席」とすることなどが盛り込まれています。このガイドラインは8月下旬にも市内の公立の小中学校・特別支援学校に周知する方針です。 〔2019年7/31(水) テレ玉〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
学校に行きたくない 【不登校】もし、子どもが「学校に行きたくない」と言ったら? 「不登校YouTuber」ゆたぽんがワイドショーにもとりあげられ、毀誉褒貶ありながらも話題になりました。2018年文科省発表の速報値によると、小中学校の不登校児童生徒数は14万4031人と統計開始以降はじめて14万人を超え過去最多に。私たち世代が小中学生の頃〈登校拒否〉と呼ばれていた時点からみても、〈不登校〉を取り巻く環境は様変わりしました。 「VERY」2019年7月号から「行きたくない」と子どもに言われたママたちの実例や、不登校児を取り巻く現状、多様化している「解決」への選択についてご紹介します。 「学校に行きたくない」と子どもに言われたママたちの実例5

◇低学年の娘を連れて職場に行きました 娘が学校に通えなくなったのは小1の頃。一人で留守番させるのも難しく、しばらくの間は有休を使い、実母と交代で娘に付き添っていました。とはいえ、実家は遠方で仕事を休み続けるわけにもいかないので、職場に相談し、娘を連れていくことに。外回りの仕事は同僚に代わってもらうなど協力を得て仕事を続けることができています。娘も大人たちと触れ合うことで、社会の中で過ごすのもまんざら悪くないなと思えたよう。その後、娘は区の支援センターに通えるようになったのですが、開始時間が遅く10時くらいからなので、朝、娘といったん出勤した後、娘だけ職場から電車で支援センターに通うようになりました。(T.Nさん 39歳 団体職員 娘小2)

◇学校が嫌いではない娘。中休みから通うように 友人も多く、勉強も嫌いではないのですが、学校に行けたり行けなかったりと「さみだれ登校」が続き、今では中休みから登校することが多くなっています。いじめなどのはっきりした原因があるわけではないので当初は休ませていいものかと悩みました。連絡帳に「体調不良で……」などと言い訳を書くのも気まずく。幸い担任の先生も校長先生も理解がある方で、娘の希望を尊重してくれますし、クラスの友だちもあたたかく迎えてくれるので今の登校スタイルを続けています。先日は運動会の応援団に立候補したそう。勉強が遅れるのではという心配もありましたが、タブレットでできる通信教材などで自習しているようです。(T.Sさん 35歳 専業主婦 娘小4)

◇息子に付き添い、自宅や学校で仕事をしました 小1の頃から「学校に行きたくない」と言われたものの、仕事もあるので休ませられず。子どもはしぶしぶ通学するようになり、一見、学校に馴染んでいるような印象でしたが、「親も助けてくれないからあきらめた」と後から言われショックでした。その後、不登校に。専門職で比較的融通のきく職場ということもあり、自宅で仕事をし、親の付き添いで通学できるときは学校へ。とはいえ校内に母親が過ごせるような場所の用意がなく、屋外に椅子を置きPCを開いて作業するような毎日。その後、不登校専門の塾や区の支援センターなどで、少しずつ学校に向かう気力や自信を回復させていき、高学年の今では毎日通学できるようになりました。(M.Kさん 39歳 会社員 息子小5)

◇適応指導教室の人数が多すぎて通えなくなり 4年生のときから不登校。大きな原因はいじめと先生の無理解です。学習障害やADHDなどがありみんなと同じことをするのが苦手な息子はいじめにあい、教室に入れなくなりました。ひどい言葉を言われて逆上した息子がものを投げたとき、先生は悪口を言った子どもを叱らず、息子の行動だけを問題視。こういったことが続いたので「もう学校に行かなくてもいいよ」と言いました。適応指導教室に通うことになったのですが、区内の不登校児が増えるにしたがい、年々登録人数が増えていて、集団行動が苦手な息子にとっては元のクラスと変わらない居心地の悪い場所に。区内には人数の少ない不登校児のための拠点も他にあるのでそちらに移ることを考えています。(W.Sさん 39歳 専業主婦 息子小6)

◇勉強に厳しい先生が担任になったことから 区内の適応指導教室に通っています。最近は希望者が多く、登録人数は100人ほど。そのうちの3分の1くらいはコンスタントに通っているようです。人数が増えたため、時間割りも高学年用、低学年用に分かれました。娘はもともと勉強が苦手ですが、クラス替えで担任になった先生は勉強に厳しく、一度提出した宿題に赤字を入れ、やり直させます。そのため毎日の宿題がどんどんたまってしまい、娘にはこなせないほどに。「宿題が終わらないなら校外学習には行けないね」と言われたことがショックで、それ以降仮病を使い学校を休むようになってしまいました。民間のフリースクールもありますが高額なので、増税するならこういうところにも財政支援がほしいです。(N.Nさん 35歳 専業主婦 娘小6)

■フリースクール「東京シューレ」代表・奥地圭子さん~不登校児を取り巻く現状は?~ 不登校児のためのフリースクールとして長い歴史を持つ「東京シューレ」代表の奥地圭子さん。「不登校児を取り巻く現状は?」「親はどう寄り添えばいい?」「子どものための居場所は?」「進路は?」。不登校児を取り巻く環境の変化についてお聞きしました。 政府は「不登校は問題行動ではない」と通知

--VERY世代が子どもの頃と今で変化はあるのでしょうか? かつては、不登校の原因は親が甘いからだ、と家庭のせいにされたり、基礎学力や社会性は家庭では身につけられないだろうと言われ、子どもを早く学校に戻そうとすることが多くありました。しかし、不登校の児童・生徒の数は現在も右肩上がりで増えています。政府は不登校をめぐる政策を見直す必要にせまられ、無理に学校に戻ることにこだわらなくてもいいというスタンスに変化しています。大きなきっかけは教育機会確保法が制定されたことです。政府は「不登校は問題行動ではない」と全国通知しました。学校復帰を促す政策から学校に行かなくても社会的自立を目指せる政策へと方向が変わってきています。

--子どもたちはどんな理由で不登校になるのでしょうか 昔も今も、原因として多いのはいじめの問題ですね。長期休み明けの自殺が話題になっていますが、いじめでつらいから不登校になるのは当たり前のことで、無理に登校すると自殺する子も出てしまう。いじめはもちろんないほうがいいけれど、根絶するのは難しい。いじめのある学校に通い続けるよりも他の選択肢を探したほうがいいという方向にシフトしています。 また「理由のない不登校」というのもよくあること。人間関係もうまくいっているのに行けない。今の学校は部活の朝練、放課後も部活と長時間拘束され、さらに宿題や塾と詰め込まれるので、疲れてしまう子が多いことも原因の一つです。発達障害で、という話もありますが、発達障害が即不登校につながるわけではない。今の公教育はみんなでいっせいに何かをやらせるのがスタンダードなので、いろいろな特性をもつ子どもにとっては、合わせてもらえず、つらいところになりがちなのです。 ネットにより情報へのアクセスが容易になった、が……

--今のお母さんたちは情報をつかむのも早いですね 今はインターネットがあるので親が不登校について相談できる場所やフリースクールの情報にはすぐにたどりつけるようになりました。それはとてもよいことですがマイナスの面もあるのです。学校でつらいことがあって不登校になった子どもは自信や気力を回復させるまで時間がかかります。学校を休み始めてすぐに「こんな場所があるから行きましょう」と無理やり連れだすのは逆効果。学校にいけない自分はダメなんだとますます自信をなくしてしまいます。「学校に行きたくない」と言われたら、「今まで頑張ってきたんだから休んでもいいんじゃない」とお休みすることを認めてあげることが大事です。「お腹が痛い」「頭が痛い」といって休みたがることもあるでしょう。そういう身体症状が出るというのはかなり強いサインで、休んでいいとなるとホッとして、体調がよくなるケースが多いのです。そこであせって「もう治ったから行けるよね?」と迫るとまたぶり返すということもあります。

--学校の教室以外に通うにはどんな選択肢がありますか 適応指導教室(支援センターなど名称は様々)やフリースクールなど多様な学びの場があります。今はフリースクールに通った日数も学校長の判断で出席日数として認められますし、通学定期券も出ます。日本は国が決める学習指導要領一本ですが、海外では、モンテッソーリやシュタイナー教育に代表されるような多様な学び方を選択できる国もたくさんあります。実際、その子に合った学び方をえらべるほうが長所や個性を伸ばしやすいのではないでしょうか。 子どもが学校に行かないと、自立できるのだろうか、このまま引きこもりになるのではないかと不安になると思いますが、いろいろな学びの方法があるという実例を知っていれば、方法は一つでないと気がつくはず。シューレのホームページでも各界で活躍している卒業生のインタビューを掲載しています。あれほど学校嫌いだったのに、スクールカウンセラーになって毎日のように学校に通っているという人もいれば、いじめでつらい思いをしたから、自分は弱い立場の人を助けられる人になりたいと大学院卒業後国連で難民の支援をしている卒業生もいます。

少子化の今、大学進学の門戸も広がった? --今後の進路についても不安が。受験に不利になりますか 少子化で高校、特に私立受験の実情も変わってきています。以前は、出席日数を重視し不登校児を敬遠する私立校も多かったのですが、少子化の今、各校は生徒の確保に必死です。一部の人気進学校などを除きかなり門戸が広がっていますから心配はいりません。通信制の学校や不登校でも入学しやすい都立高校のチャレンジスクールも増えていますから、高校卒業資格を得たいということなら、まず問題はないでしょう。通信制なんて、という方もいますが、通信制は少ないスクーリングと決められたレポートを書けば単位の取れる科目も多く、最短の労力で高卒認定が得られるのがメリット。趣味の時間を確保したいから、とあえて通信制を選ぶ子も。勉強が嫌いだったのに、将来の夢のために進学したいと自ら大学進学を目指すようになる子も多いのです。不登校になってから、昼夜逆転の生活でゲームばかりと心配になる親御さんもいます。今ではバリバリ働いている人の中にも、不登校期間には引きこもってゲーム漬けだった人は多いです。不安になるお気持ちはよくわかりますが、疲れた心を休ませる期間をしっかり取り、お子さんの学びたいという意欲の回復を待つのが一番の近道ですよ。

■学校に戻る、他の居場所へ……。「解決」への選択もいろいろ 不登校になった後の選択肢は様々、適応指導教室やフリースクールに通う子、自宅で過ごす子、転校する子も元の学校に戻る子もいます。

◇CASE:01 不登校になっても 放課後には友人と遊びます はっきりとした原因はわからないものの、昨年から「お腹が痛い」と言って学校を休むように。活発な息子は不登校になった今も、放課後には友だちと遊びに行きます。「なんで学校に来ないの?」と聞かれることもあるそうですが、サラリとかわしているようです。同じ小学校に通うお兄ちゃんが宿題を持ち帰ってくれるので、通信教材なども使いながら自宅で勉強しています。適応指導教室などに行く選択肢もあるのですが、日中息子は私から離れようとせず、他の居場所で過ごしたり転校するよりも、元の小学校に戻りたいと言うので今の生活を続けています。(S.Tさん 40歳 自営業 息子小2)

◇CASE:02 学校には通えないが 学童には通えます 友人もおり、学校嫌いではないのですが、HSC(※Highly Sensitive Child 繊細で騒音や他人が叱責される様子などに人一倍敏感に反応してしまう)で騒がしい小学校のクラスでは過ごすことができず不登校になりました。娘は絵を描くことが大好きなので、家では存分に描く時間を作り、時々一緒に美術館などに出かけることも。日記を書く、庭で植物を育てる、一人でお昼ご飯を作ってみるなど、なるべく生活の中で学びにつなげられるようにしています。学校には通えないのですが、学童には通えるので放課後は民間学童へ。他校の子から「学校は?」と聞かれることもあるようですが「行ってないよ」ととくに隠すことはなさそうです。(N.Kさん 37歳 フリーランス 娘小3)

◇CASE:03 理由はわからないものの 「学校に行く」と言うように 2年生くらいから授業中にパニックを起こし、学校から迎えに来るようにと連絡が来ることが増えました。3年の中頃からは毎日のように「休みたい」と言うようになり、4年生のときは1年間ずっと不登校でした。5年生から理由はわからないものの学校に行くと言いだし、通学するようになりました。学校に行かない時期も、児童館の手伝いをさせてもらったり、子ども食堂で食事の準備から参加したり、いろいろな年齢、立場の人が集まる場に参加することは多かったです。そこで改めて感じたのは「学びの場は学校だけではない。自分で選べる」ということですね。(N・Sさん 43歳 自営業 息子小6)

◇奥地圭子(おくちけいこ)さん 自身の子の不登校を機に1984年親の会「登校拒否を考える会」を設立。その後公立小学校教員を辞し、フリースクール東京シューレを開設。2007年には国の特区制度を利用し、学校法人東京シューレ学園理事長・東京シューレ葛飾中学校を開設。特定非営利活動法人フリースクール全国ネットワーク、特定非営利活動法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク、特定非営利活動法人全国不登校新聞社の各代表理事、多様な学び保障法を実現する会共同代表。

◇フリースクール東京シューレ 1985年、当時は登校拒否と言われた不登校の子どもたちの居場所、学びの場となるようにと開設されたフリースクールのパイオニア的存在。王子、新宿、流山、大田の各校のほか、東京シューレ葛飾中学校、高校、シューレ大学などの系列校がある(※詳細はHPにて。https://www.shure.or.jp/)。フリースクールの対象年齢は小1~23歳(入学は20歳まで)。今年2月には世田谷区が開設した公設民営の支援施設ほっとスクール「希望丘」運営。教育委員会が設置する不登校の子のための教育支援センターだが、2016年教育機会確保法成立を受け、「学校復帰を求めない施設」として開設した。利用は無料で、区内在住であれば公立小中学校在籍者に限らず、私立校に籍を置く子どもも通える。

「養老先生と森の中で◯◯を探せ」(左上)、行き先を告げられぬまま旅に向かう「新幹線で最果てを目指せ!」(右上)、時間制限なしで食材を「解剖して食す」(左下)、ポスターを作成し、プロのデザイナー、写真家から講評を受ける(右下) ■異才発掘プロジェクト「東大ROCKET」が目指すもの 「学校に行かない」からこそ できることがたくさんある 不登校の特権を生かした教育をしたいと5年前からROCKETの活動をはじめました。あえて、普段学校に通っている子は参加が難しい平日をメインに活動しています。集まってくるのは学校の枠組みからはみ出したユニークな子どもたち。机にじっと座ってみんなと同じペースで学ぶことが苦手だと、学校では問題児扱いされるでしょう。でもROCKETは人と違う変わったことをしている子どもほど活躍できる場所です。日本財団によれば中学生の不登校は33万人。これは文科省の調査の実に3倍の数字です。10人に1人が不登校ということになる。なぜこういうことが起きるかというと、文科省では30日以上の長期欠席を不登校と定義していて、それよりも短い日数だったり、保健室登校のように教室以外に通う子どもの数をカウントしていないからです。

全国の子どもに 「学校お休み券」を配りたい 私の夢は、日本全国の子どもたちに1週間学校を休めるチケットを配ること。その券を使って堂々と学校を休み、その間は自分の興味のあることをとことん追究できる。そんな世の中を作りたいのです。今年、ROCKETでは「山手線ホームの長さを測れ!」 という課題を出しました。東大生も参戦し、「JRや鉄オタに教えてもらう」「国会図書館で調べる」「現地に行って測る」などチームごとのアイデアで謎を解決しようと挑戦しました。結果はどうなったと思いますか。環状線である山手線のホームはまっすぐではないので正確に計測するのは難しいのですが、優勝は実際に現地に行ったチーム。彼らは公開されていたデータには誤りがあることにも気が付きました。世の中で「正解」だとされていることを鵜呑みにするのではなく、「はたして本当なのだろうか」と疑問に思う心を育てることが真の教育なのではないでしょうか。

褒めるだけではなく 能力を生かすチャンスを作る 私はそのユニークさゆえに学校に馴染めない子どもが無理に学校に通うことで不適応を起こす現状に疑問を感じています。もっと新しい学びの場所と自由な学びのスタイルが必要なはず。今年から、よりたくさんの子どもに参加してもらえるように、プログラムの応募方法を変更しました。これまでも、いろいろな子どもが活躍しています。キノコが大好きで、野生のトリュフを採ってくる子どもがいました。そんな趣味を理解する友だちはほとんどいないんです。でも、「トリュフを10万円で譲ってほしい!」とミシュランに掲載される店のシェフから懇願されていました。価値がわかる人に出会えばすごいと認めてもらえる。ユニークな子どもをただ褒めるだけではなく、その能力を社会に還元していく、仕組みを作りたいのです。 ◇中邑賢龍(なかむらけんりゅう)さん 1956年、山口県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授。異才発掘プロジェクトROCKETなどICTを活用した社会問題解決型実践研究を推進。著書に『バリア フリー・コンフリクト』(東京大学出版会)、『タブレットPC・スマホ時代の子どもの教育』(明治図書)などがある。 中邑研究室には、「CO+ラボ(コープラスラボ)」も。ここは子どもを育てる全ての人に向けて、未来の子育てを一緒に考えて いく場所。様々な悩みを多くの人と共有し、専門職種との連携をはかりながら、悩みを解決に導くことを目的としています。相談 窓口だけではなく、イベントや、子育て情報の発信も。

取材・文/高田翔子 編集/フォレスト・ガンプJr. *VERY2019年7月号「小中学生不登校児童数は14万人越え もし、子どもが『学校に行きたくない』と言ったら……?」より。 *掲載中の情報は誌面掲載時のものです。 〔2019年7/31(水) magacol〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
知られていない不登校の原因 「朝起きたら死んでないかな…」知られていない不登校の原因、いじめは第3位 ▲一般社団法人ひきこもりUX会議・代表理事の恩田夏絵さん(画像:『Wの悲喜劇』より) 不登校新聞によると、不登校になる子供の割合は、5年間で急激に上昇している。「学校に行きたくない」と不登校になった子供たちは、将来どのような大人になるのだろうか。 ピースボート・グローバルスクールコーディネーターで、一般社団法人ひきこもりUX会議の代表理事を務める恩田夏絵さんは、小学2年生のときに学校教育に疑問を持ち、不登校になった。 当時、ファッションデザイナーになりたいという夢があった恩田さん。学校でなんのためになるか分からない勉強をするよりも、絵を描いたり自分のセンスを磨いたりする勉強をしたいと感じ、不登校の道を選んだ。その後も、学校に行ったり、行かなかったりを繰り返す「五月雨登校」を続け、義務教育は半分くらいしか受けていないという。 恩田さんには10歳と9歳上のヤンキーの姉がいた。非行に走った姉が警察に呼び出されることもあったため、親は恩田さんの不登校に関しても寛容に受け入れた。「子供は親の言う通りには育たないってよく分かっていた。私が学校に行かないって言ったときも、いいよって言ってくれた」と話す恩田さん。

ライター・北澤愛子さん 学校に行かなくても許される理由を探して……毎朝「起きたら死んでいないかな」って思っていた ライターで不登校サポートナビ、通信高校ナビに執筆をしている北澤愛子さんも、中学時代にいじめを経験。「学校に行けなくなるのは弱いことだ」と思い、つらい中でも登校を続けていた。しかし、毎朝「起きたら死んでいないかな」「災害が起きないかな」「身内に不幸がないかな」などと考え、学校に行かなくても許される理由を求めていた。

恩田さんによると、北澤さんのように学校に行っているが、ほぼ毎日「学校に行きたくない」と感じている『仮面不登校』は44万人にも上るという。また、2018年の文部科学省のデータでは、不登校の原因の1位は不安、ついで2位が無気力、3位が学校の人間関係(いじめなど)になっている。 「先生と合わない、学力が追いつかなくて辛い。いろいろな理由がある。誰が無気力にしているかというと、学校側だったりする」と話す北澤さん。恩田さんは「高校から学校に行けなくなる優等生タイプの子も多い。それまで勉強や運動も頑張ってきて、親も期待していたのが限界になる」と説明した。 実際に不登校になり、学校に通わなかったことで、大人になってから後悔をしたり、負い目を感じたりすることはあるのだろうか。恩田さんは「青春時代を過ごしていないことへのモヤモヤのほうが大きく残る」といい、周りから修学旅行や、卒業式の話を聞くと複雑な気持ちになるという。しかし、学力面では「高校は定時制で通っていた。本を読んでいたこと、ゲームで漢字や歴史を学ぶことができた。学力の負い目はほとんどない」と語った。 (『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より/AbemaNews) 〔2019年8/1(木) AbemaTIMES〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
お笑い芸人「霜降り明星」 「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ体験 人生を変えたコントの意味「僕は別に闘ってないんです」 お笑いコンビ「霜降り明星」のせいやさん 【#withyou ~きみとともに~】 お笑いコンビ「霜降り明星」のボケ担当、せいやさんは、テレビではあまり見たことのない神妙な面持ちで語り出しました。「そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って」。髪の毛が抜けてしまうほど追い詰められた高校時代。そんな状況を救ってくれたのは、やっぱり「お笑い」でした。でも、「笑い」でいじめをはね返したわけではないと言います。「やっぱりね、逃げた方がいい。僕は別に闘ってないんです」。今、つらい思いをしている10代に、せいやさんが「一番伝えたいこと」を聞きました。(朝日新聞記者・小野太郎)

樹木希林さんから届いたファクス「必要のない人間なんていない……」亡くなる直前の直筆メッセージ 早く人気者になりたくて

――高校1年のころ、いじめに遭ったと聞きました。どんな学校生活だったんですか これ、あれですか。僕の経験だけで終わらないですよね。メッセージみたいなものもありますよね。

――はい。あとでお願いしようと思っています じゃあ、本当に伝えたいことを言うために、まず、僕の経験だけで言いますよ。 新学期の4月って知らん人ばっかりなんですよね。僕は中学のときからアマチュアでお笑いやっていて、漫才でテレビにも出て、学校内ではいわゆる人気者やったんですよ。そのスタンスで、早く高校でも人気者になりたくて、ちょっとはしゃいでしまったんですよね。ボケたりして。

――どんな感じだったんですか ゴミ箱にみんながゴミを投げていて、僕が「スリーポイント狙え」とかバスケに見立てて実況するみたいな。それがめちゃくちゃすべって、「なんやあいつ」みたいになりました。

――そこからいじめが始まった 机を逆にされたりとか。ほかのクラスからも人がうわーって集まって、みんなで僕を持ち上げて学校を回るとか。ひどいときは、4階の窓から足だけ持たれて、体をほとんど外に出されたりとか。そんなんでも、僕はお笑いの精神を持ってたんで、顔引きつりながらも「なにしてんねん」ってツッコんでましたけどね。

――いじめグループみたいなものがあったんですか ほんまにひどいのは2、3人。でも、周りから集まってくる。集団心理なんでしょうね。で、僕は泣いたりしないんですよ。「おい」ってツッコむんで、火に油を注ぐじゃないですけど、どんどん悪化していきましたね。 いじめじゃない。いじられすぎてるんだ

――家族や先生、友だちには相談していたんですか いや、これはね、僕がいじめって認定したら、もういよいよいじめになると思ったんで、僕はいじめって思わんようにしてたんですよ。「いじられすぎてるんだ」って、そのときは強がってました。

――自分に言い聞かせていたんですね そんなすぐ、いじめられてるって思いたないんですよ、人って。いじめって、すぐ「人に相談しろ」とかけっこう言われるんですけど、無理なんですよね、やっぱり。親から学校で楽しんでるって思われてるのが常なんで、子どもは。相談するっていうのは、めっちゃ難しいことやと思います。

――学校にはそのまま通い続けていたんですか そうですね。こいつらからはちょっと離れようとか、休憩時間も何もされへんように図書室に行こうとか、そういう作戦ばっかり考えてました。誰かに会わんようにするとか、今考えたら異常ですよね。 それでも捕まえられて、当時「肩パン」がはやってて、肩をバーンって殴られて。アザだらけで家帰る、みたいな。おかんにアザ隠しながら風呂入ることがけっこうありましたね。 プール裏で食べたお弁当

――居場所のようなものはあったんですか 休憩時間、やっぱり一人で机にいられないんですよ。孤独感で。高校に暗い階段があったんですけど、そこでネタとか考えてましたね。とにかくその当時は、人がおらんとこに行ってました。みんなが行く食堂にも、絶対行かなかった。弁当も、おかずとかほとんど食べられてたんで。めっちゃ嫌だった。

――知らないうちにですか いやもう、強引に。わーって食べられるんで、米だけ残る、みたいな。そんで、みんなは爆笑。僕も「おかずとお米、普通、5:5やろ」みたいにツッコんでたんですけど。今考えると、やっぱり嫌ですよね。だから、学校で一番、ほんま人が少ないプールの裏とかで食べてましたね。 ハゲをネタに。それしかなかった ――せいやさんは当時、「笑いでいじめをはね返そう」と思われていたと聞いたことがあります。でも、今の体験を聞いていると、僕自身とても苦しいし、普通はなかなかそういった考え方に行き着かない気がします 笑いではね返そうというか、とにかく負けたくなかったんですよ。僕の経験だけで言えば、僕はほんまに負けず嫌いやった。なんでこいつらに、人生変えられなあかんねんって。 なんやったら、髪の毛も抜け出して。ストレスでハゲてきたんですよ。それくらいから、もう開き直りましたね。絶対にこいつら笑かしたんねんって。いじめって断定されてたまるかって。

――体はやっぱりしんどかったんですね 夏ごろから、頭の上の方に円形がけっこうできだして。最初は隠せてたんですけど、どんどんつながって、もう最後はほとんどなかったですね。全部ぼろぼろ。2、3年生からも「あ、やばいやつ」みたいな。指さされながらも、逆に堂々としてましたね。松山千春さんのものまねとかしてたと思います。 まあ、つらかったですけどね。僕はそいつらに対して、笑いっていうものしか持っていなかったんで、ハゲも利用して。でも、それしかもう、つらすぎてなかったんですよね。

――周囲も相当心配していたと思います 先生も「お前、どうするか。学校休むか」みたいな。家族からも毎日言われますよ。病院にも行って、皮膚科の先生にも「もう学校は休んだ方がいいんじゃない?」みたいに言われて。 笑いではね返す?いや、むかつきだった ――それでも、学校には行き続けたんですね ここで休んだら、こいつらのいじめで学校休んだやつみたいになるから、それだけは絶対嫌やったんですよ。こんなやつらに負けるかっていうので、とにかくずっと、ギャグで返してましたね。

でもまあ、笑いではね返すというよりは、こいつらに人生変えられてたまるかっていう、むかつきでしたね。それに、おもしろいことが好きやったし。僕の経験だけで言えば、そういうことです。 「お前、コント書いてこいや」 ――そうこうしているうちに、一つの転機が訪れたんですよね 文化祭で劇をやると。で、「お前、コント書いてこいや」って言われるんですよね。いじめの一環というか、冗談半分で。でも、僕はマジで作れたんで、もう誰よりも自信あったんですよ。だから、ぶわーって1日でコント仕上げて持って行きました。

――どんなコントだったんですか ベタなんですけど、「リアル桃太郎」っていう。おばあさんが先に、桃を開けてもうて、帰ってきたおじいさんが、赤ちゃん見たときに「誰の子や。おかしい。桃から生まれるわけないやろ」みたいな。で、おばあさんが「わけわからんねん」ってパニックになるコントを書いたんですよ。

――教室での発表はうまくいったんですか いじめてたやつが「もうええって」って邪魔するんですけど、絶対負けたらあかんと思って、もう死ぬ気で一人芝居やって説明しましたね。そしたら、めちゃくちゃみんな沸いて。「こんなやつが、こんなんできんの」っていうギャップですよね。ほんまにお笑いの力。 そこで見る目が変わったというか、初めて役割を得たんですよ。文化祭を成功させるっていう。そこから照明、音響、脚本、演出、全部考えて、主役もやって。 ほんで、ちゃんと賞をとったんですよ。体育館で表彰式があって、壇上に上がったとき、ノリで言ったんですよ。ちょっとだけ。「ハゲてても、いじめはね返したぞー!」みたいな。 ほんなら、みんなが「うぉぉぉー!」って。先生とか僕を心配してくれてた人たちも、すごく沸いてくれて。たぶん人生の分岐点やったかなって、今、思いますね。 いじめってややこしい

――当時いじめてきた同級生との接点は、今はもうないんですか それが、いじめのややこしいところ。あっちはいじめてるって感覚がないから、2年、3年って別に普通に振る舞うわけですよ。でも、こっちからしたら、やっぱりね、どこかずっと傷があるんですよね。だから僕は会わないようにしてますね。人として好きじゃないから。

――いじめてる側に「いじめてる」という意識があれば、まだ何かを変えられる可能性がある気もしますが いや、「いじめてるで、俺」なんて思ってるやつ、ほぼいないですよ。聞いたことない。「なんか楽しいなあ」って普通にしてます。でも、いじめられてる人は「しんどいなあ」って思ってる。だから、だからいじめはなくならないんですよ。

――自覚するのは無理なんでしょうか 無理ですね。だってそれ、デメリットしかないですもん。だから都合いいようにすぐ忘れますよ。でも、いじめられた人は覚えてるっていうこのバランスですよね。 僕は笑いに逃げただけ

――高校生のせいやさんは、コントが書ける力を持っていたからこそ、あの状況をくぐり抜けることができたとも言える。一方で、多くの10代は、せいやさんと同じようないじめを受けたとき、ギブアップしてしまう人がほとんどだと思います。つらい思いをしている「普通」の10代に今、せいやさんが伝えられるメッセージを聞かせてください これが一番言いたいんですよね、結局。僕は別に、自分の経験談を押し付けたいわけじゃないので。 やっぱりね、逃げた方がいいですよ。立ち向かわなくていいです。僕は別に闘ってないんですよ。笑いではね返したっていう言い方をすることもありますけど、笑いに逃げただけ。僕には笑いっていう逃げ場所があったから。笑いって対人やから、向かっていったみたいになってますけど。 音楽に逃げる。ゲームに逃げる。睡眠に逃げる。何でもええです。とにかく、そんなやつらに、人生終わらされてたまるかっていう気持ちを持ってほしいですね。そんなやつらに合わせる必要もないし、そんな環境に合わせる必要も全くない。自分の好きなことを、本当にチャンスやと思って見つけてほしいですね。 当時、僕は学校休むことに罪悪感あったんですよ。だから休めなかった。でも、休んでいいし、休んでる間に、好きなこと見つけてやり続けていたら、今の僕と同じ26歳という年になったとき、絶対何者かにはなれると思います。10代っていうその年で、すべてを決めないでほしいです。 10代なんか、ほんまに好きなこと見つけるだけでいい。だから、いじめと闘うことないですよ。大事なこの人生の入り口で、できるだけ傷つかないでほしいですね。 「霜降り明星」せいや、髪まで抜けたいじめ体験 人生を変えたコントの意味「僕は別に闘ってないんです」 お笑いに、助けられっぱなし

――最後に。せいやさんにとって、お笑いとはどんな存在ですか なんやろなあ。まあ、ずっと助け舟ですね。ほんまに。僕、昔からですけど、いわゆる関西の子どもにありがちな、人前に出て何かするタイプで、ずっとそれ以外取り柄がないっていう感じやったんで。今、ご飯食べてるのもお笑いのおかげですし。いろんな人に会えんのもお笑いのおかげやし。いじめから助けてくれたのもお笑いやし。もう、お笑いに助けられっぱなしですよね。本当にだから、すごいと思います。お笑いは。      ◇ <しもふりみょうじょう・せいや> 1992年、大阪府生まれ。2013年に相方「粗品」さんと「霜降り明星」を結成。2018年には若手漫才の日本一決定戦「M―1グランプリ」で大会最年少優勝を果たした。レギュラー番組多数。 いろんな相談先があります ・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう) ・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm ・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)→https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php 生きづらさを抱える10代へ「#withyou」 withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。

今年のテーマは「#居場所」。目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 また、8月26日には子どもたちの「居場所」について考えるイベントを昼と夜の2部構成で開きます。2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちに寄り添っていきます。

(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30~17:30 子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view (夜の部)本音トーク!「#居場所」@ツイッター本社からツイキャス配信(@withnewsjp) 22:00~24:00 不登校経験があり、今は俳優やYouTuberなどとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます! 〔2019年8/1(木) withnews〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
田中慶子 「他人と一緒じゃなくていい」不登校だった女子高生がCNNの通訳者になるまで ▲同時通訳者として活躍する田中慶子 「学校に行きたくない――」今、不登校になる子供の割合が過去最多を更新している。学校に行かないまま成長すると、いったいどのような大人になるのだろうか。 同時通訳者として、テイラー・スウィフトや、レディー・ガガなど著名人の通訳を数多く務め、CNNやBBCでも活躍している田中慶子さん。『不登校の女子高生が日本トップクラスの同時通訳者になれた理由』の著者でもある田中さんは、高校生の頃に不登校になった過去を持つ。 「幼い頃から、集団行動が苦手だった」(以下、田中さん) 田中さんは、学校に行きたくない気持ちを我慢しながら小学校や中学校に通っていたが、高校生になるとだんだん学校へ行かなくなった。 高校2年生になった田中さんは「高校の校則が厳しく限界を感じるようになった」という。田中さんが通っていた高校では頭髪検査があり、前髪が1ミリでも長いと生活指導の先生にハサミで髪の毛を切られた。 「『前髪が1ミリ長いことがなぜそんなにいけないのか?』と先生に質問しました。でも答えは『校則だからダメ』の一点張り」 教師の答えに納得できなかった田中さんは、今まで蓄積してきた我慢があふれ出し、学校に行けなくなってしまった。 不登校になった田中さんは、不登校中は朝は遅く起き、ずっと本を読んでいた。夕方や夜になってからは、外に出て大人と一緒に演劇活動に取り組んだという。 「演劇活動では、社会に問題意識を持った大人たちが集まっていて。仕事が終わったあとに集まって、社会問題や政治に関する話題を議論するんです。それをもとにお芝居をつくっていた。大人の人たちが対等に『君はどう思うの?』って聞いてくれて、ディスカッションができた。自分でも新聞を読んで勉強して、すごく楽しかった」

▲「ウートピ」編集長の鈴木円香さん 田中さんの話を聞いた働くアラサー女性のためのニュースサイト「ウートピ」編集長の鈴木円香さんは「前髪を1ミリ切らないといけない理由を説明できない大人と一緒に過ごすよりは、そういう大人と接するほうがいい」とコメント。田中さんの行動を感慨深げに聞いていた。

その後、田中さんが大学進学の場所に選んだのはアメリカだった。 「(アメリカだと)自分が人と違っても外国人だし受け入れてもらえる感覚があった。知らない土地で、最初はなかなか言葉も通じないけど、ものすごく居心地がよかった。家族からも『日本の社会に適応できないからアメリカから帰ってくるな』と言われていました」 日本だとネガティブな意味で使われることも多い「変わった人だよね」という言葉も、アメリカの「She is different(彼女変わっているね)」は、田中さんにとって褒め言葉だった。 アメリカで自分の人生を楽しんでいた田中さんだが、ふと「私は日本に帰っても大丈夫かもしれない」と確認したくなり、帰国。日本の会社に就職したが、どんなに頑張ってもうまくいかず、辞めてしまった。

「できることをやろう。やりたいことをやろう」 模索する中で田中さんがやりたいと思ったもののひとつに、通訳があった。田中さんが通訳学校に通い始めると、毎日が楽しくなった。ある日「CNNっていうニュース番組の同時通訳者のオーディションを受けてみない?」と声をかけられると、記念受験として受けたオーディションで見事合格。現在の仕事を手にする大きな足がかりとなった。 「自分の中の『学校に行きたくない』というモヤモヤした気持ちに従った。私は自分の好きなこと、目の前にあることをやっていただけ。他人と一緒じゃなくてもいい」 田中さんの話を受け、タレントのSHELLYは「学校の作り方を考えるときがきたのかな。授業の仕方や登校の仕方、通い方、クラスの作り方にもっと多様性があっていい」とコメント。「教育システムを考え直さないと、不登校の子たちが増えて、そういう子たちの受け口がなくなってしまう」と指摘した。 (『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』/AbemaNewsより) 〔2019年8/2(金) AbemaTIMES〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
クリエーターkemio kemioさん、無視された小学校「乗り越えない、通過する」 つらい時ほど「自分にクレジットあげて」 インタビューに答えるkemioさん=滝坪潤一撮影 【#withyou ~きみとともに~】 クリエーターkemioさんは、10代のころは学校で菌扱いされたり、無視されたりした経験があったといいます。若者から圧倒的に支持され、初のエッセー「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」(KADOKAWA)でも注目を集めるkemioさん。教室でのつらい経験について「乗り越えるとかじゃなくて、通過してるだけ。いつかはきっと、それが変わるときが来る」と語ります。そんな「kemio哲学」を、当時の心境とともに聞かせてもらいました。(朝日新聞記者・小野太郎)      ◇ <けみお> 1995年、神奈川県生まれ。クリエーターとして、YouTubeやTwitter、Instagramで独自の世界観を発信し続ける。2016年、米ロサンゼルスに生活拠点を移す。モデル・歌手としても活動。今年、初のエッセー「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」が出版され、15万部のベストセラーになった。 「おジャ魔女どれみ」が好きじゃだめ?

――今年出版されたエッセーで、小学生のころが「一番つらかった」と書いています。どんなことがあったんですか 小4のときだったかな。僕、好きなものが、女の子が好きになるものが多かったんですよ。アニメの「おジャ魔女どれみ」とか、ゲームの「どうぶつの森」とか。 男子と話してもつまんないんですよ。全然会話も合わないし、スポーツとか興味ないし、汗かきたくないし。趣味の会話をシェアするのが、必然的に女子になっていって。小学生くらいって、すごく男女が近づくことに懸念感というか、嫌がる傾向があるじゃないですか。それで僕がターゲットになって、「女子と話してるー」とか、「女子菌」とかっていう感じで言われてました。 小5か小6くらいになると、僕が大縄跳びかなんかミスったのがきっかけで、仲良かった十何人くらいの女子のグループのボスに嫌われて、全員無視、みたいなのもありました。もう2年くらいずっと、卒業まで。 粘土貸したら、話してくれるかも

――かなり長い期間ですね 無視されてる2年間は、毎日学校行く前に「今日はこういうことしたら、話すきっかけがあるかもしれない」っていうのを探してましたね。例えば図工の時間、そのグループのうち誰か一人は、粘土貸したら話してくれるかも、とか。 学校行きたくないって超思いましたけど、育ててくれた祖父母が大ごとには思ってなかったので、「そんなのいいから行け」みたいな。行かざるを得なくて、毎日そういうこと考えてました。

――男子からは「女子菌」扱いされ、女子からは無視され、どんな気持ちで耐えていたんですか すごく悲しい日もめちゃくちゃあったんですけど、今思えば、ここを乗り越えなきゃとかじゃなくて、今ここを通っているだけっていう感覚だったのかなって思います。 クラス替えで泣いた

――高校2年生のとき、うまくクラスになじめなかったとも聞きました ウチの学校、クラス替えが3年間で1回しかないんですね。2年のときに1回。僕、入学したときとにかくうれしくて、アルバイトするとか、購買行くとか、高校生ライフに爆発してたんですよ。廊下走り回ってガラス割っちゃうとか。 そういうのが先生たちの目に余ってたのかわからないですけど、クラス替えのとき、きれいに僕だけ(仲良しだった友だちと)違うクラスに入れられたんですよ。 みんな勉強頑張るぞ、みたいなクラスで。だからもう、事故、みたいな。僕もう、一人で泣いちゃって。 高2になった瞬間は本当、刑務所。昼休みが仲良かった友だちとの面会時間、みたいな。つまんなかったですね。その中でも女の子の友だちは何人か見つけましたけど、たまにサボるようになりました。 原宿が見せてくれた別世界

――どこでサボっていたんですか 原宿とか遊びに出かけてましたね。僕、洋服がその当時大好きだったんです。それこそ、「HR」っていう高校生向けのファッション雑誌が昔あったんですけど、雑誌に出てる子たちが原宿で遊んでるとか、洋服好きな子同士で集まってるっていうことに、すごくうらやましさ、ジェラシーがあって、僕もそういうところで友だちと出会いたいと思って。 友だちはTwitterで見つけてましたね。待ち合わせして、初めましてでみんなで遊んだりとか。行きつけのお店の店員さんに、別に買い物は行かないんで超迷惑な客ですけど、しゃべりに行くとか。部活みたいな感じでした。ものすごく楽しかったですね。

――今までにはない感覚だったんですね クラス以外の世界を見つけた、みたいな。学校が自分の見ているすべての世界じゃなくて、自分の好きな趣味とかのところに行ったら、またそこに違う人間がいて、違う価値観とかいろんな人に会えて、そこだけが自分の世界じゃないんだっていうことに気付くきっかけになりましたね。 社会人になると、仕事とか、好きなこととか、自由とか、見る世界がいっぱい広がるじゃないですか。だから、いろんなことに自分をエスケープさせることは簡単だと思うんですけど、やっぱり学生時代って学校と家と部活くらいしかないから、結局、「今だめだから、自分は一生だめなんだ」っていう一生分の定規をばーんってやっちゃうと思うんです。僕も実際、そうだったので。 でも趣味に逃げたときに、そのコミュニティーの人たちと知り合う中で、こういう世界があるんだって気付けて。モチベーション上げられました。 居場所とは……

――「居場所」というものをkemioさんなりに定義すると、どういうものになりますか 居場所って思わない場所じゃないですかね。 それを居場所って自分でマーク付けしないところ。そう思います。 例えば、今仲良くしてくれる友だちのことを、ウチの居場所とかって考えたことなかったので。今言われて思ったんですけど。だから、地元って感じです。人間の地元。ヒューマンタウンですね。 一人で落ち込む時間も大事

――kemioさん、ものすごくポジティブな印象があるんですが、落ち込んだりすることもあるんですか あります全然。超落ち込みます。(生活拠点の)アメリカにいるとき、落ち込むことが多いですね。一人の時間が多いので。でも、大事だなって思います。そういう時間って。 落ち込むときはとことん落ち込むようにしてます。 集団とかにいるときって楽というか、楽しかったりしますけど、やっぱり一人になって落ち込む時間って、自分を見つめ直して自分の新たな発見ができるので。だから今はけっこう忙しいときでも、一人になる時間は作ろうとしてます。ぼーっと歩いたりとか、山に行ったりとか。

――でも、一人で悩みごとを抱え込みすぎてもだめなんですよね 次から次へ来るので、時間がないんですよね、私たち。工場みたいな感じで、次から次に出荷しないと。 なんだろう、全部に全部、百発百のエネルギーを注いでいたら、絶対自分がくしゃくしゃになっちゃうと思うので。微妙な感覚なんですけど、これはいいやとか、これはちゃんと向き合うべきだなっていうのは、自分の中でうまくやっていかないと潰れちゃうなって思うようにはなりました。適当に聞き流すものもあった方がいいと思います。 鼻クソだった2カ月前の悩み

――あれもこれも、常に100%のイメージがありましたが 全然。結構投げ飛ばすこともありますね。 昔、嫌だったこととか悲しかったことをノートに書いていたんですよ。で、それを数カ月後に振り返ったときに、今は違うことで悩んでるなって気づいて。 こんな鼻クソみたいなことで、2カ月前、時間使ってたんだ。だったら今ここに書いた、書こうとしている悩みは、また2カ月後には違うことになってて、鼻クソに感じてるって思うようになったんですよ。 悩みごとのそういうきっかけって、人に言われただけじゃわかんないと思うんです。ある日、自分の中できっかけが見つかったら、それでなにか変わると思います。 自分が一番、自分の味方でいてほしい ――今つらい思いを抱えている10代へ、kemioさんからメッセージをお願いできますか もし今、つらい状況にいたり、なにかすごく悲しかったり、そういう毎日があるんだったら、自分の人生何歳まで生きるかわかんないけど、全部毎日そういうことじゃないよっていうことは知っておいてほしいですね。 僕が思っていたのは、乗り越えるとかじゃなくて、通過してるだけ。いつかはきっと、それが変わるときが来るわけで。

そういうことを自分にしてくる人は負け組だ!って思ってほしいし、自分に当てられる一つ一つのワードの攻撃で、自分を劣っていると思わないでほしいですね。やっぱり、自分が自分の味方でいてほしいです、一番。 なんか、強いと思います。そこの現状で踏ん張れているだけで、もう将来大人になったとき、たぶん瓦とか割れると思います。それぐらい本当、極端ですけど、強いと思います。 だから自分を褒めてあげるというか、自分にクレジット(称賛)をあげてください。それがすべての世界じゃないです。大丈夫。 いろんな相談先があります ・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう) ・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト)→http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm ・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト)→https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php 生きづらさを抱える10代へ「#withyou」 withnewsでは、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou ~きみとともに~」を続けています。 今年のテーマは「#居場所」。目に見える「場所」でなくても、本や音楽…好きなことや、救いになった言葉でもいいです。生きづらい時間や不安な日々をしのげる「居場所」をみなさんと共有できたらと思います。 また、8月26日には子どもたちの「居場所」について考えるイベントを昼と夜の2部構成で開きます。2学期が始まる。しんどくて、逃げたい……。夏休みが終わるのを前に、そんな思いを抱える子どもたちに寄り添っていきます。

(昼の部)10代が安心して過ごせる「居場所」とは?@日本財団ビル 14:30~17:30 子どもの問題を取材してきたノンフィクション作家の石井光太さん、自分の不登校経験をマンガ「不登校ガール」で描いた女優の園山千尋さん、フリースクールネモ代表の前北海さんが、「居場所」について考えるトークイベント。無料です。詳細や申し込みは→https://withyou-ibasho.peatix.com/view (夜の部)本音トーク!「#居場所」@ツイッター本社からツイキャス配信(@withnewsjp) 22:00~24:00 不登校経験があり、今は俳優やYouTuberなどとして活躍する個性的な面々が、つらい日々によりどころにした「居場所」について、本音トーク! ハッシュタグ「#居場所」に寄せられたアイデアもシェアしていきます! 〔2019年8/2(金) withnews〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ひきこもりに対するバッシング 「ひきこもりはメディアに殺された」元当事者が語る、報道の罪 テレビや週刊誌でひきこもりに対するバッシングが止まらない。きっかけとなったのは、今年5月に川崎市の引きこもり傾向にあった男(51)が起こした「川崎20人殺傷事件」と、その4日後、東京都練馬区で元農林水産事務次官が起こした引きこもり長男の殺害事件だ。 こうした風潮に対し、危機感を抱くのは、自らもひきこもり経験があり、現在は「ひきこもり新聞」で編集長を務める木村ナオヒロ氏だ。ひきこもりに対する世間的イメージはどのように形成され、広まっていったのだろうか(以下、木村氏寄稿)。 変わらない「ひきこもり」への偏見 ひきこもりは、犯罪予備軍というイメージとともに広まった。新潟少女監禁事件と西鉄バスジャック事件が起きたのは2000年。どちらの犯人もひきこもりとされ、凶悪な事件のイメージが「ひきこもり」に結びついてしまった。 19年後、川崎の殺傷事件に続き、練馬で元農林水産事務次官が長男を殺害した。ここで再び、2つの事件が「ひきこもり」と結び付いた。しかし、事件はひきこもりが原因だったのだろうか? 川崎の事件は無差別の通り魔事件であり、練馬の事件は家庭内暴力に苦しんだ父親による殺人事件だ。だとすれば、2つは本来、通り魔と家庭内暴力のカテゴリーでそれぞれ考えるべき問題だった。

ひきこもりという事実は、中年男性、無職、ゲーム、マンガ、TVなどと同じように、事件の背景にあった無数の事実のひとつであって、直接的な原因とは言えない。川崎と練馬の事件をひきこもりに結び付けた報道は「TVを持っていた人が殺人事件を起こしました」と伝えるくらい雑なものだ。 作り上げられた「犯罪予備軍」のイメージ しかし、メディアはひきこもりの事件として扱った。根本匠厚労相が安易にひきこもりと事件を結び付けないように苦言を呈した後も、「暴発予備軍は100万人」という見出しが週刊誌には踊っていた。 なぜ、事件が起きるたびに、ひきこもりが関連付けられてしまうのか。それは、ひきこもりに対する根深い偏見にある。今回の一連の報道は、犯罪予備軍という偏見が20年近く経っても変わらないことを明らかにするものだった。 では、犯罪予備軍としてのイメージを作り上げたのは誰か? それは、ひきこもりを分かりやすい説明や視聴率に利用したメディアと、宣伝のためにひきこもり当事者をカメラの前に晒し続けた引き出し屋だ。メディアと引き出し屋によって、ひきこもりは、事件が起きるたびに危険な存在として取り上げられ、この過程で悪のイメージを持たれていった。

間違った解決方法を広めたメディア 夕方のニュース番組の特集などで、ひきこもりに説教をくらわし、寮に連れ出す行為を繰り返していた女性を覚えているだろうか。彼女の名は、長田百合子(※)。 2000年代前半、ひきこもり問題を解決する救世主として持ち上げられていた。ひきこもることは許されない。そんな社会の価値観を忠実に受け止めて使命感に満ちているようにも見えた。 長田が頻繁に取り上げられたのは、親に子供を殴らせる方法が、テレビ向きだったからだ。親が絶叫し、子供を引きずり回しながら何度も殴る。鈍い音と叫び声は、一度でも見れば脳裏に焼き付いて消えないほどだった。 ひきこもりだからという理由で、こんなことが許されるのか? 強い疑問を持ちながらも、番組からは目が離せなかった。このように、TV番組と引き出し屋は、視聴率と宣伝というお互いの利益で結びつき、何度も同じ光景を流し続けた(編集部注:長田氏は2017年6月に不登校・引きこもり児童に対する指導を終了)。

連れ去られた当時の被害を語る男性。恐怖は今も消えていない(提供/筆者) 「支援団体」に殺された事件も ひきこもりは、暴力を使ってでも強引に引き出して、寮に入れてしまえばいい。そんな素人が思いついた解決策で、2006年、悲劇は起きた。長田の妹で、長田と同じようにひきこもりを寮に連れ出していた杉浦昌子が、男性を監禁し死亡させたのだ(アイ・メンタルスクール寮生死亡事件。杉浦代表は監禁致死罪で懲役3年6ケ月の実刑)。 『引きこもり狩り―アイ・メンタルスクール寮生死亡事件/長田塾裁判』(雲母書房)によれば、アイ・メンタルスクールの被害者(26)は、移送中の車内で手足を拘束されて猿ぐつわをされただけでなく、施設内では体を柱に縛り付けられてオムツをはかされていたとされる。

ひきこもりを強引に寮に連れていくスタイルは、2000年前半には確立され、似たような支援団体が全国で暗躍するようになった。寮に突然入れられたことによって絶望し、自ら命を絶った事例も何例か伝え聞いている。自殺事例は事件化しない。しかし、知られていないだけで、多くの人が施設内で、もしくは施設を出た後に、家族と引き裂かれた場所で、一人で死んでいった。 引き出し屋に「都合のいいストーリー」が生まれた 川崎と練馬の事件後、TVが頼ったのは、やはり引き出し屋だった。彼らは、事実上抜け出せない刑務所のような施設を運営しているにもかかわらず、「ひきこもりは犯罪予備軍ではない」とTVで解説していた。 しかし、ひきこもりを犯罪予備軍や悪のイメージに仕立て上げてきたのは、犯罪者のようにひきこもりを施設に閉じ込めてきた引き出し屋だ。 彼らが、ひきこもりを放置すれば「自傷他害の恐れがある」と視聴者の不安を煽り、ひきこもりの危険性をアピールしてきた。また、自分たちの施設が用意した職場でひきこもりを働かせ、「自分は甘えていた」とひきこもり経験者に証言させてきた。 「ひきこもりは危険で甘えている。だから我々の活動が必要だ」そんな、引き出し屋に都合のいいTVのストーリーを信じ、3か月で500万円、6か月で800万円もする寮に息子を入れてしまった親御さんは多い。 3か月で500万円の業者がTVで解説 ある女性は、人気フリーアナウンサーが司会を務める朝の情報番組の映像をYouTubeで見つけ、引き出し屋を知った。 「変なところをテレビが放送するわけがない」。メディアを信用した結果、3か月で500万円という金額も「これだけ高いから、息子に良くしてくれるだろう」と考えて契約してしまった。しかし、女性の期待は裏切られた。施設のひどい扱いから息子はすぐに逃げて来て、お金は一部しか戻らなかった。

 こうした引き出し屋ばかりがTVに取り上げられるのは、まともな支援団体が、ひきこもり当事者にカメラを向けることを許さず、取材を拒否するからだ。すると、ひきこもり当事者を使って宣伝を企む自立支援ビジネス業者がTVで取り上げられることになる。彼らはTVで紹介される時は、美談にされやすい。コメンテーターも「こういうところに相談するべきだ」などと無責任に薦めたりする。

しかし、引き出し屋の実態は美しくない。 TVで紹介されたことのある引き出し屋の被害者で、連れ去られた恐怖のために今でもまともに眠れ無いと話す男性は「基本的には、誘拐に当たるような虚偽の言葉を使って連れ去られ、行かないと意思表明をした人も、引きずられたり、手足を拘束されたり、お姫様抱っこをされて車の中にぶち込まれます」と語った。彼らは、説得や対話を謳っておきながら、説得がうまくいかなければ、本人の意向を無視して強制的に連れ去っている。 報道ガイドラインと法規制の必要性 ひきこもりの偏見は、ひきこもりの危険性を強調してきた引き出し屋とメディアが大きく影響している。ところが、川崎と練馬の事件後も、2000年代の過ちをメディアは再び繰り返している。ここで思い出さなければならないことは、メディアが広めた引き出し屋による解決策は、アイ・メンタルスクール寮生死亡事件を引き起こしたということだ。

しかし、残念ながら、引き出し屋から逃れる手段は、この国にはいまだ存在しない。家族と引き出し屋が契約を結びさえすれば、即座に誰もが連れ去られ、寮生活を強制される。ひきこもりだけでなく、求職中の人や家族と喧嘩をしただけの人も連れ去られている。 したがって、引き出し業者に対しては、法規制を求め、TVに対しては、引き出し屋を使って番組を作らないように、報道ガイドラインの遵守を求めていく必要がある。そうしなければ、新たな悲劇を防ぐことは、もはや難しい。 引き出し屋たちは、政治家に働きかけ、自分たちの入寮型の自立支援を国の政策にしようとしている。2010年に利用者が少なく効果がないとして廃止された若者自立塾を復活させようとしているのだ。

bizSPA!フレッシュ ひきこもり当事者たちはどう動いてきたか しかし、暴力的・詐欺的入寮型の支援施設に対して法規制がないまま、若者自立塾のような政策を復活させるべきではない。ひきこもり当事者を連れ去り入寮を強制する動きを国が支援すれば、国立のアウシュヴィッツ強制収容所ができ上がってしまうからだ。

80代の老親が、ひきこもりが長期化した50代の息子の生活を支える「8050」問題が深刻化する中、引き出し屋の支援では「大人のひきこもり」は救えない。100万、200万人とも言われるひきこもりには、多様な支援を考えていくべきだろう。 一方、ひきこもり当事者たちは、支援者に頼らず、本当に必要な活動を広げて来た。それは、当事者自身で運営される居場所だったり、当事者メディアの発行だ。 「ひきこもり女子会」は主婦や家事手伝いとして見過ごされたひきこもり女子の存在を明らかにし、「ひきこもり新聞」は、声なき声を、当事者自身で世間に届けた。バリアフリーのように、当事者目線で作り上げられた支援が形になったとき、ひきこもりの新しい未来は開かれていくに違いない。 6月26日、当事者団体と面会した根本匠厚生労働大臣は、「ひきこもりの状態にある方や、そのご家族の声も聞きながら施策を進めていきます」と表明した。また、引き出し屋を事件の解説者に使ったメディアがあった一方で、ひきこもり経験者をスタジオに呼んで話を聞く動きがあった。光と影が交錯する中で、新たな理解が進んでいる。

<TEXT/木村ナオヒロ> 【木村ナオヒロ】 ひきこもり新聞編集長。1984年生まれ。司法試験の勉強をきっかけにひきこもりに。2016年、ひきこもり新聞を発行 bizSPA!フレッシュ 編集部 〔2019年8/1(木) bizSPA!フレッシュ 編集部〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
eスポーツ 16歳が優勝賞金3.3億円獲得するeスポーツ、「プロになりたい」子に保護者は何を言うべきか eスポーツで優勝した16歳が話題だが、子供が「プロになりたい」と言ってきたら?(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ) 2019年7月、米ニューヨークで行われたゲーム「フォートナイト」の大会で、16歳のブーガことカイル・ギアスドルフ君が優勝し、賞金300万ドル(約3.3億円)を手に入れて話題となっている。フォートナイトは、最大100人のプレイヤーが最後の一人になるまで戦いを広げるバトルロイヤル系ゲームであり、建物をクラフトすることも可能だ。 同大会ソロ部門の参加者約100人は13~24歳で全員が男性。ゲームにはまるのは一般的に男性が多いことはよく指摘されることだ。優勝したカイル君は、一日8~10時間プレイしており、ビデオゲームを始めたのは3歳だという。 eスポーツは競技人口1億人超、市場規模は1200億円を超える。2018年のアジア大会で公開競技としてeスポーツが追加され、人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」で日本チームが優勝したことでも話題となった。eスポーツは2024年のパリオリンピック正式競技となる可能性もあり、注目の分野となっている。 eスポーツの賞金額を知り、惹かれた子どもや保護者も少なくないだろう。しかし、話はそう単純ではない。eスポーツの選手を目指すなら、ゲームは無制限にやってもいいのだろうか。「ゲーム依存」のリスクはないのだろうか。 ゲーム依存はWHOで病理認定 2018年、WHOにより、ゲーム障害(ゲーム依存)は病理と認定されたことはご存知の方が多いだろう。アルコールやギャンブルなどの依存症と同様、治療が必要な疾病とされたのだ。 「ゲームの時間や頻度をコントロールできない」「日常の関心事や日々の活動よりゲームを最優先にする」「家庭・学校・職場などに問題が起きてもゲームを続ける」などの状態が12カ月以上続き、社会生活に重大な支障が出ている場合、ゲーム障害と診断される可能性がある。 奇しくも今年4月には、英ヘンリー王子が「ビデオゲームは中毒性が高いから、フォートナイトを始めとしたビデオゲームは禁止すべき」と発言している。 ゲーム依存は、生活に支障が出るところが最大の問題だ。ゲーム依存が進行することで、昼夜逆転した挙げ句不登校になったり、退学・退職してしまったり、育児放棄してしまう例もあり、問題は非常に深刻だ。 心身・生活に支障が出ない範囲で目指すこと つまり今、ゲームは「ゲーム依存」と「eスポーツ」両面での注目が集まっているというわけだ。 ゲーム依存の治療と研究で知られる国立病院機構久里浜医療センターには、「eスポーツの選手を目指している」という患者が訪れてくるという。生活に支障が起き、依存状態となっているにも関わらず、大義名分ができてしまうことで回復の妨げになることは想像に難くない。 私が講演で訪れた多くの中学校で、複数の男子生徒がゲーム依存状態となり不登校状態になっていると聞いた。テストの前日なのに遅くまでゲームに夢中になっている生徒、新学年になってから一度も登校していないので担任が毎日自宅に訪れているという生徒もいた。一日4~6時間くらいゲームをしている生徒は少なくなかった。 冒頭でご紹介したカイル・ギアスドルフ君は一日8~10時間ゲームをプレイしているというが、ゲーム依存と何が違うのだろうか。彼はゲームプレイ動画を配信したり、大会に参加、優勝しており、目標が明確で仕事として取り組んでいる。あくまで主体は彼であり、目的意識が明確なのだ。 一方の生徒たちの本業は学生だ。何かに本気で取り組むこと自体には価値があるが、ゲームは逃避行動ではまる子供が多いものだ。ゲームにすべてをかけるのは、自分が本気でプロプレイヤーになりたいのか、それともただの逃避行動なのかを見極めてからでも遅くないだろう。ぜひ、子供に「プロプレイヤーになりたい」と言われたら、このような問いかけをしてみてはいかがだろう。心身や学校生活に支障が出ないよう、プレイ時間をコントロールしながら、両立を目指してゲームに取り組むべきではないだろうか。 最近は、定時制・通信制学校でeスポーツが部活に採用されることが増えている。中には数名でプレイするゲームもあり、責任感やコミュニケーション能力などが培われているという。ある学校では、ゲームが勉強の妨げになると心配する保護者に対して、部活でのプレイ時間は2~3時間に制限したり、テストで赤点を取らないなどの条件を設けて説明したという。このように利用をコントロールできるのであれば、悪影響はなく楽しめるのではないか。 生活に支障が出ない範囲でできるのであれば、メリットも得られ、問題が起きずに取り組めるだろう。最終的には自分でコントロールして利用すべきものだ。ゲーム依存にならないよう周囲が見守ることで、子供もよりコントロールしやすくなるだろう。

高橋暁子 ITジャーナリスト ITジャーナリスト、コンサルタント。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。テレビ・ラジオ・雑誌等での解説等も行っている。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(日本実業出版社)等著作多数。 〔2019年8/1(木) 高橋暁子 ITジャーナリスト〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
9月1日 9月1日に、ビルの屋上で下を見る子ども~教育の制度疲労 ■9月1日に131人が死ぬ 教育基本法が全面改正されたのが1947年というから、そこからすでに72年がたっている。 だから現在の教育システムはとっくに「制度疲労」になっているはずなのだが、この前子どもに関する統計的な記事を見ていて、その思いを強くした。 それは、子どもの自殺数を伝えるBBCニュースジャパンの記事(日本の児童・生徒の自殺、過去30年で最多に)だった。 記事によると、2017年度の18才までの子どもの自殺数は250人、ここ30年でも最悪の数字だという。 注目すべきは「自殺の日」ではよくいわれる「9月1日」に集中していることだ。驚くべきことにそれは131人、なんと250人の半数以上が「2学期の始まり」として象徴的な日である(というのも8月後半から2学期が開始されけることも珍しくなくなったため)9月1日に死ぬ。 自殺は極端な抑うつ状態の結果導かれる現象だ。誰もが超鬱になると、死の誘惑に囚われてしまう。 そんな極端な超鬱が18才までの子どもたち(思春期の前期後期等いろいろな説明はできるものの、「子ども」期であることは確か)を襲う。 20代30代も含めた若い世代の自殺でみても、死因が自殺1位なのは先進国のなかでは日本だけになっている(若い世代の自殺、死因1位は先進国で日本だけ…H30年版自殺対策白書)。これは就労環境の劣悪さも入り込むため「学校」問題のみに絞り切れはしないものの、日本の子ども若者が死にたいほどの環境に置かれていることは確かなようだ。 ■不登校数14万人 もうひとつ、「不登校」に関しても、統計的には最悪の数字が上がっている。 それは、不登校数14万人というもので、長く続いてきた13万人を超えてついに14万人台に達したということだ(不登校の小中生、過去最多の14万4千人)。 子どもの数自体は、ついに一学年100万人を切り、この20年で学年あたり20万人以上減少している。 不登校は増え、子どもの数は急減少している。つまり、不登校は年度あたり統計以上に増えている。 ここで僕が指摘しておきたいのは、「不登校の支援そのものはおそらく成功している」ということだ。 それは統計数値には現れにくいかもしれないが、不登校現象に対して丁寧に接していくと(親への定期的面談を通して子どもへの「説教」をやめさせる、子どもの発達障害等の状態を見抜き親と関係機関で共有する、教師からの過度なプレッシャーを抑えてもらう、子どもとゲーム等で遊びリラックスしてもらう等)、だいたいは翌年度に再登校できたり「高校デビュー」ができる。 僕はそんな感じでこれまで丁寧に支援してきて、いろいろなかたちではあるものの、多くは再び社会に戻ることができる。 親が説教をやめるだけで、本当に子どもはリラックスできる。 そのように親の変化を促すのも不登校支援の一つ。また、子どもたちに「居場所」を提供するのも不登校支援のひとつだろう。 このように丁寧に支援していれば、多様な「社会復帰」のかたちではあるものの、多くはひきこもり状態から脱出することはできる。 ■9月1日に、ビルの屋上で下を見る子ども が、不登校は相対的に増え続けている。 現場での支援は成功し、不登校=ひきこもりの状態からは脱出できている。 だが、不登校は増え続けている。 7才から15才まで仮に900万人いるとすると(各学年100万人として実数はもう少し多い)、だいたい100人に1人強が不登校ということになる。 これが減ることなく維持され続けている。 連続の不登校ではなく「さみだれ登校」などもあるから、実態はもう少し不登校は多いと思う。そうすると、だいたい「1クラスに1名以上」の教師や支援者が抱く実感に近づくはずだ。 また、9月1日に自殺する子どもたちが131人ということは、各都道府県で2人以上は9月1日に死んでいるということだ。都道府県の人口のバラツキを考慮するとそれほど広く分布しないだろうが、この狭い国土で、131人の子どもたちが同じ日に自死を選ぶ事態を想像してほしい。 この事態を説明するとすればただひとこと、 教育システムの制度疲労 といっても僕は構わないのではないかと思う。現場の教師はがんばっている。親もそこそこ子どもを応援する。が、それら現場の努力ではどうしようもない圧力が、子どもたち一人ひとりに襲いかかる。 そのための対策として、学校の中に「居場所カフェ」を(この「カフェ機能」こそが、「サードプレイス効果」)、という取り組みを僕や他のNPOは呼びかけている。 が、まずはこの「教育システムの制度疲労」を知ってほしい。9月1日に、ビルの屋上で下を見る子ども、縄を両手で持って見つめる子ども、線路を凝視する子どもが131人いることを。 なんとかしよう、我々の社会の教育システムの制度疲労を。

田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表 子ども若者支援NPO法人代表(淡路プラッツ02〜12年)のあと、2013年より一般社団法人officeドーナツトーク代表。子ども若者問題(不登校・ニート・ひきこもり・貧困問題等)の支援を行なう。03年、大阪大学大学院「臨床哲学」を修了。主な著書に、『ひきこもりから家族を考える』(岩波ブックレット)ほか。内閣府・広島県・川西市・大阪市ほかで子ども若者支援専門委員。officeドーナツトークは、平成29年度 内閣府「子供と家族・若者応援団表彰、内閣特命担当大臣表彰」受賞。 〔2019年8/1(木) 田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
両親以外が子どもを育てている 社説[ひとり親世帯調査]孫養育の困難浮き彫り 祖父母など両親以外が子どもを育てている県内の養育者世帯が厳しい状況にある。養育者を初めて対象に含めた2018年度の県ひとり親世帯実態調査で明らかになった。より手厚い支援が必要だ。 養育者世帯の年間平均総収入は235万円。児童扶養手当や年金などを合わせたもので、母子世帯や父子世帯よりも約50~100万円低くなっている。 養育者の75%は「祖父母」で、いずれか一人の勤労収入と児童扶養手当や年金、生活保護などの限られた収入で子どもを育てるという深刻な生活実態が浮かび上がった。 養育者世帯のうち、貯金をしていない世帯は68%にも上り、低年金・無年金が多いといった県内高齢者の姿も映し出す。 これまで見えづらかった養育者世帯の困難を可視化したデータである。 子育ての不安や悩みなどは「進学(費用面)」が最も多く、「病気・障がい」「いじめ」「不登校」「非行」などが続く。複雑な養育課題を抱えていることが分かる。養育者の困窮が子どもの成長になんらかの影響を及ぼしているのではないか。 多くの課題を抱えているにもかかわらず、養育者が「孤立」している状況も懸念される。心配事や困ったことなどをどこ・誰に相談しているかの質問には、17・4%が「相談相手がいない」と回答した。 就労や孤立させない支援などひとり親世帯の支援策は講じられているが、養育者世帯の実態に合った支援策の見直しが必要だ。      ■ ■ ひとり親世帯の大半を占める母子世帯の年間平均総収入は278万円で、全国の母子世帯より70万円低くなっている。貯金をしていない割合も半数を占め、「10万円未満」が15・9%と急な出費が必要になった場合の対応が困難な状況がある。 養育費を「最初から全く受け取っていない」世帯は7割近くで、16年度の全国調査よりも高くなっている。 特に不安や悩みを感じていることには、父子世帯ともに「家計(生活費)」が最も多く、子育ての悩みは「進学(費用面)」の割合が高い。 沖縄の子どもの貧困率は25%と依然深刻な状況にある。子ども食堂や無料塾など民間・行政のさまざまな支援も広がっており、一定の成果も出ている。 だが、進学など子育てに関する経済的負担を感じている割合は高く、就学支援の拡充も求められる。      ■ ■ 東京大学がまとめた気になる研究結果もある。生活保護受給世帯でアレルギーや歯の病気がある子どもの割合が一般世帯の10倍以上になった。特にひとり親世帯で割合が大きかった。 経済的困窮などが子どもの健康に影響を与えることがあってはならない。 県は子どもの貧困対策を重要政策に位置付けている。今回明らかになった養育者世帯をはじめとするひとり親世帯のニーズを丁寧に掘り起こし、相談体制や医療・福祉、教育など支援策を拡充する必要がある。 〔2019年8/2(金) 沖縄タイムス〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
いじめを語る芸能人 中川翔子、指原莉乃も…いじめられた過去を乗り越えた芸能人たち いじめにあっていたという過去を語る芸能人は少なくない。自身の辛い過去を掘り起こして語ることは勇気のいることだろうが、そのような体験を赤裸々に話してくれ、現在の輝いている姿をメディアで見せてくれることで、救われたというファンも多くいるだろう。 自身のいじめられた経験を綴った著書「『死ぬんじゃねーぞ!!』いじめられている君はゼッタイ悪くない」(文藝春秋)を8月8日に上梓する中川翔子もそんな芸能人のひとり。そこで今回は、自らいじめられていた経験について語ったことのある芸能人を紹介する。 中川翔子:いじめられ時代にのめり込んだ趣味が仕事に繋がっている 「しょこたん」の愛称で親しまれる中川翔子。10代の学生の頃、絵を描いていることを「気持ち悪い」と言われたり、いじめに悩んで吐いてしまったところを見られ「ゲロマシーン」とあだ名をつけられたりと、壮絶ないじめを受けていたという。 今回の著書「『死ぬんじゃねーぞ!!』いじめられている君はゼッタイ悪くない」だけでなく、自身のツイッターにも「いじめられた方が学校いけなくなったり転校しなきゃならないのっておかしい。お金も時間もかかること。いじめは絶対にいじめた方が悪い」などといじめに関する話題も度々投稿している。

けれど、いじめられていた頃に逃れるようにのめり込んだ好きなものやインターネット経験が、現在の仕事や「生きててよかった」と思う感慨に密接につながっているという。プロ級の腕前のイラストが仕事につながったり、バラエティ番組では趣味のアニメの知識を活かしたりしているのは、ご存じの通りである。 加護亜依:有名になったことをきっかけにいじめられていた過去を告白 元モーニング娘。の加護亜依は、2015年10月に放送された「ヨソで言わんとい亭」(テレビ東京)にて、過去のいじめられた体験について赤裸々に語っている。上履きにカッターナイフの刃を入れられたり、校庭を歩いていると上から唾が降ってきたりと、悪質ないじめにあっていたようだ。 加護といえば、今年5月に放送された『テレ東音楽祭2019』にて、W(ダブルユー)として13年ぶりに相方・辻希美との出演を果たしたばかりだが、この復活は本人としても念願だったという。いじめられ経験以外にも、世間でも知られているように波乱万丈のイメージが強いが、たくさん苦しんだ分、これから明るい道を歩いていってほしいとファンは願っていることだろう。 指原莉乃:中学校3年生のときにいじめを受け、不登校になるも… AKB総選挙で3冠を達成し、今年3月にAKBグループを卒業した指原莉乃にも、過去にいじめを受けた経験があったという。中学3年生の頃、家のポストを開けると封筒が入っており、中に「もう学校に来ないでください。よろしくお願いします」と書いてあったというエピソードを本人が語っている。いじめを受けて5か月間、不登校となっていたそうだ。

地元でそのまま進学すると、中学時代の同級生に遭遇する可能性があるため、上京を決意した指原。AKB48「第2回研究生オーディション」に合格してからは、下積み時代もありながら快進撃を続けてきた。現在ではバラエティ番組を中心にメディアで見ない日はないほどの活躍ぶりである。 自身の恋愛スキャンダルもネタにし笑いを取りっていったことや、番組でのいじられも笑いに変えてキャラにしていったタフさは、少なからず中学時代の経験を経て身につけたものなのかもしれない。 小栗旬:役者業で忙しく授業に出れなかった中学時代にいじめを受ける オペラの舞台監督の父とクラシックバレエを教える母との間に育ち、小学生の頃から子役として活躍していた小栗旬。一見いじめとは無縁そうな彼だが、中学校では給食の残りを机に入れられる、カバンをびしょ濡れにされるなどのいじめを受けていたとのこと。その後登校拒否になり、卒業式にも出なかったそうだ。 その頃からテレビドラマに出演するなどして人気俳優への階段を登り始めていたため、周囲からの妬みを買っていたのだろうと推測されるが、陰湿ないじめ内容には辟易するばかりである。

小栗旬といえば、2020年公開予定のハリウッド映画『GODZILLA VS. KONG』(原題)への出演が発表されているなど、世界進出でも注目を集めている。世界を股にかける活躍は、いじめを乗り越えたからこそ掴めたものなのではないだろうか。 生駒里奈:親友と別れ、引きこもり気味になったことでオーディションへ 元乃木坂46の主要メンバーであった生駒里奈も、2017年5月に放送された『チカラウタ』(日本テレビ系)でいじめられた経験を語っていた。ロッカーにしまってあった荷物が床にばらまかれていたり、同級生から無視されたりと辛いいじめに遭っていたそう。このことから、ロッカーに荷物を置いておかなくてもいいように、毎日たくさんの荷物を持って帰っていたそうだ。 そんな大変な状況に置かれながらも、親を心配させたくないとの思いから、学校へは通い続けた生駒。乃木坂に入ったきっかけは、高校に進学し親友と離れ離れになって引きこもり気味になっていた彼女を心配した親が、乃木坂46オーディションを薦めたからからだったという。 乃木坂46ではデビュー曲「ぐるぐるカーテン」からセンターを務めたほか、AKB48チームとの兼任も経験するなど、トップアイドルとして、プレッシャーと闘いながらも卒業までを見事に走り抜けたのだった。 ――このように、現在、芸能界で光り輝いている芸能人たちも、辛い経験を乗り越えて今の活躍を手にしている。今、いじめを受けている少年・少女たちの希望になっていることだろう。<文/A4studio> 〔2019年8/2(金) 日刊SPA!〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
映画『ブラック校則』 佐藤勝利×高橋海人 映画『ブラック校則』にモトーラ世理奈、田中樹ら出演 映画『ブラック校則』の追加出演者が発表された。 11月1日から公開される同作は、厳しい規律を重んじる「ブラック校則」のある高校を舞台にした作品。生まれもった栗色の髪を黒く染めることに反発し、不登校気味の女子生徒に恋心を抱く小野田創楽が、親友の月岡中弥と共に「ブラック校則をぶっ潰す」ことを決意し、やがて彼らの行動が学校全体を巻き込む事態に発展していく、というあらすじだ。存在が空気のような高校2年生・小野田創楽役を佐藤勝利(Sexy Zone)、空気を読まずに予測不能な行動をとる月岡中弥役を高橋海人(King & Prince)が演じる。 今回出演が明らかになったのは、モトーラ世理奈、田中樹(SixTONES、ジャニーズJr.)、箭内夢菜、堀田真由、葵揚、水沢林太郎。 栗色の髪を生まれ持ち、創楽から思いを寄せられる希央役をモトーラ世理奈が演じるほか、不良グループのボスで生徒会副会長のミチロウ役に田中樹、規則がないと不安で生活できない真面目な生徒会長・樹羅凛役に箭内夢菜、スクールカースト上位に位置することね役に堀田真由、ミチロウの手下で関西弁を話す七浦役に葵揚、同じくミチロウの手下で理不尽な校則を生徒たちに押し付けようとする漆戸役に水沢林太郎がキャスティングされている。 〔2019年8/2(金) CINRA.NET〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
フリーターは「かっこいい生き方」か <終わらない氷河期~今を生き抜く>元ネットカフェ難民、抜け出せたのは「運」 「氷河期は社会が作り出した問題」 冬の深夜、大きなリュックを背負い、手にはボストンバッグを抱えてインターネットカフェに帰る。オールナイトパックを利用し、ダウンジャケットを着て狭い個室でつかの間の睡眠をとる。早朝、また荷物を抱えて外へ。最寄り駅のコインロッカーを同じような境遇の人たちと奪い合い、預けると仕事に向かう。その繰り返し。節約のため、時々外で夜を明かした。「金がなくなると死ぬ。このお金で1カ月どう乗り切るか、そればかり考えていた」。東京都内に住む菅原健治さん(40)=仮名=は「ネットカフェ難民」だった6年前の自分をこう振り返る。プライドは傷つき、将来の展望は全く見えなかった。

◇フリーターは「かっこいい生き方」か 札幌市出身。高校ではうまくなじめず、3年生で中退。引きこもり生活を送った後、アルバイトを経て21歳の時に上京した。不登校の支援をするNPO法人が始めた私塾に入るためだった。2000年、就職氷河期の真っただ中。「学歴に頼らない自由な生き方をしよう」という私塾の呼びかけが魅力的に聞こえた。父が飲食店の経営に失敗して家庭も経済的に苦しく、高校で就職相談をした時も求人は少なかった。「就職できるかどうかも分からないのに、大学に行っても仕方ない」。私塾に通いながら、フリーターとして生きていくと決めた。それが「かっこいい生き方」とも思っていた。

居酒屋、コンビニ、レンタルビデオ店、ファミレス、喫茶店……。アルバイト情報誌を見て求人を探し、バイトを掛け持ちして生活費を稼いだ。平均月収は9万~10万円程度。家賃2万5000円を払うと生活は楽ではなかったが、それでも20代の頃は苦痛ではなかった。30代に入ると、バイトの面接で落ちることが増えた。「特に接客業は受からなくなった。リーマン・ショックの不況の影響もあったかもしれない」 「このままではやばいんじゃないか」。危機感を覚えた。しかし、既に選択肢はなく、やりがいのある仕事を見つけることも難しかった。「来月までは生き残れるけど、1年後は分からない」。そんな生活を続けるしかなく、次第に疲弊していった。 10年ごろから都内の食品工場で臨時職員として働き、レストランに配送する前の食品の仕分け作業に従事した。当初は三つのラインを9人で担当していたが、次第に人が減らされ、最後には2人に。昼休みもなく、作業のため工場内をずっと走っていたという。体はきつかったが、大事な収入源のため働いた。

◇主食は100円ショップの菓子パン 体調崩し 12年末ごろ、不測の事態が起こる。当時、工場の近くで友人とルームシェアしていたが、関係が悪化して部屋を出ることに。蓄えもなく、新たに部屋を借りることもできない。あっという間にホームレスになった。寒さの厳しい時期。ネットカフェに入り個室で横になった時、初めて自分が「ネットカフェ難民」と呼ばれる存在になったことに気付き、がくぜんとした。

周囲に気付かれまいと、銭湯に通い、洗濯もこまめにして身ぎれいにした。ネットカフェは、毎晩ほぼ満室。自分と同じサイクルで生活する人たちとよく遭遇した。食費を抑えて腹持ちをよくするため、主食は100円ショップで買った高カロリーの菓子パン。3~4カ月続けるうち、体調を崩した。働けないと、収入は途絶える。初めて健康に不安を覚え、13年初め、インターネットで調べて生活困窮者を支援するNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」へ相談に行った。生活保護を受けることになり、アパートも借りられた。「荷物を置きっぱなしでいい暮らし。文明が戻ってきたと感じた」

もやいのスタッフに偶然幼なじみがいたことが仕事の転機にもなった。「ボランティアしてみないか」と誘われて生活保護申請の支援などをするうち、元々好きだったパソコンの知識を買われ、団体のウェブサイトの更新を任されるようになった。評判が口コミで広がり、個人のウェブサイトの立ち上げや、プロジェクトのクラウドファンディングのスキーム作りなどの仕事も入ってくるようになった。分からない部分は必死で勉強して補った。「自分が必要とされていると感じ、やりがいにつながった」。収入も安定し、14年には生活保護の生活から抜け出した。

◇支援団体の職員に 今は妻と息子も 17年には団体の活動で出会った妻(33)と結婚。翌年長男が生まれた。パソコンの壁紙は9カ月のあどけない表情の長男だ。「家族が干上がらないようにしないと」と、現在はNPO法人の職員として週3回、支援の業務をしながら、個人で複数のウェブ関連の仕事を引き受けている。仕事の面白さも感じるようになった。「フリーターの頃はその日暮らしで何の蓄積もなかった。でも今は毎日やったことが積み重ねられ、周囲の人の信頼を得て、次の仕事につながっている。こういう働き方があるのかとびっくりした」

それでも、自身の生活が好転したのは「運以外の何物でもない。たまたま幼なじみと再会し、仕事をもらえたから」と話す。同じ私塾出身の人も一部は起業して成功しているが、地方に戻り、実家で親と同居している人も多い。「あの時代だったからこそフリーターを選んだ。だけど、どんどんつらい仕事になり、気付いた時には抜け出せなくなっていた。自分が悪いのかもしれないが、氷河期は社会が作り出した問題だとも思う」 菅原さんは今、かつて自分が経験したネットカフェ難民の支援に乗り出そうとしている。「ネットカフェ難民は昼間は仕事で忙しく、支援団体まで相談に行く余裕もない。夜、カフェの近くに相談窓口を置けたらいい」。一時的に困窮から救えたとしても、不安定な就労から抜け出すのは難しいと分かっている。でも、苦しさを知る自分だからこそできることがあると信じている。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

◇ネットカフェ難民 住居がなく低額のネットカフェや漫画喫茶などに寝泊まりする人を指し、2006年ごろから新たな貧困問題として注目されるようになった。厚生労働省は07年に初の実態調査を実施し、全国で約5400人のネットカフェ難民がいると推計。うちアルバイトや派遣などの非正規雇用者が約2700人と半数を占めた。東京都も16年末~17年に調査を実施し、非正規雇用のネットカフェ難民が都内で約3000人いると推計。月収が11万~15万円とする人が約半数を占めた。年代別では30~39歳が38・6%と最も多く、就職氷河期世代が多数含まれているとみられる。6割以上が「家を借りる際の初期費用が足りない」とし、「どこにも相談したことがない」と回答した人が4割近くに上った。

◇連載各回の紹介と公開予定 【無料で読めます】■第1回 生活保護のシングル女性 結婚もあきらめ 「何をしたいという希望もない」(7月31日公開) 仙台市の40歳の女性は、非正規から抜け出そうと他県から転入。しかし、あてにしていた仕事はなく、生活保護を受け、今は入院中。「長く生きたいとは思わない」

■第2回 パワハラ、雇い止め…今は農家でアルバイト 「人と接する仕事はもうしたくない」(7月31日公開) 長野県で暮らす48歳の女性。非正規の仕事を渡り歩いた末、不眠やうつ症状に。今はブドウ農家の手伝いをしながら心身を癒やす。

■第3回 元ネットカフェ難民、抜け出せたのは「運」 「氷河期は社会が作り出した問題」(8月2日公開) 東京都内在住の40歳男性は、非正規の仕事を転々とし、ネットカフェ難民も経験。支援団体で同じ境遇の人らの支援に当たる。

■第4回 給料が上がらない 転職繰り返し“名ばかり正社員”の苦しさ(8月5日公開予定) 人材派遣会社で働く男性(46)は、大学卒業後9社目の職場という。正社員だが、不安定な年齢に見合わない待遇で、不安も大きい。

■第5回 就活失敗、ひきこもり…「当たり前」の人生が思い描けなくなったとき(8月7日公開予定) 横浜市のNPO職員の男性(44)は大学卒業後、仕事が決まらず一時引きこもりに。かつては自殺ばかり考えていたが、経験を生かして若者支援に力を入れる。

■第6回 ひきこもりからラブホテル主任に 歯を食いしばって得た仕事への「誇り」(8月9日公開予定) 厳しい職場で適応障害と診断された男性(36)は一時家に引きこもり状態になった。今は、千葉県のラブホテル運営会社の社員として活躍する日々だ。

■第7回 派遣問題、悩み共有、国に働きかけ 「現場で起きていること知って」(8月12日公開予定) 埼玉県の女性(46)は、非正規職員の厳しい現状を訴えようと「派遣かふぇ」を主宰。自身の経験もふまえ、国や国会に声を届ける活動に力を入れる。 〔2019年8/2(金) 毎日新聞〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ひきこもり小説家 「ひきこもり小説家」50歳の告白 精神状態を無痛にして生きている日々〈dot.〉 ひきこもりにまつわる事件を耳にするたびに、ザワッとする。 5月、川崎市登戸で、51歳になるひきこもりの男が、通り魔事件を起こして二人を殺害した直後、自ら命を絶った。 この事件から時を置かず、東京都練馬区では、元農林水産省事務次官の76歳の父親が、44歳のひきこもりの長男を殺害する事件が起こった。 この二つのケースでは、同居する家族から責められたのが引き金になったのだろうが、仮に独り暮らしでも、生活保護や障害年金などで暮らし、ひきこもる者もいる。働いてみたが挫折し、自信喪失から仕事を辞めてひきこもりになったケースもあるし、未成年の頃から不登校で、それがずっと続いてひきこもりにシフトしていったケースもある。 そんな私は一応社会には出たタイプのひきこもりというか、ひきこもりモドキだ。小説を書けないスランプがずっと続いたので、専門性のいらない、様々な「作業系」の職場(例えばファミレスやコンビニ、スーパーなど)で働いてみたが、ほとんどの職場で「戦力外」とされ、同僚に迷惑をかけ続けるのにも、白い目で見られるのにも耐えられず、仕事をリタイアしたのだった。それには、自分の発達障害が関わっていた。

あまりに仕事ができないので、精神的におかしいのではないかと思い、病院に行ったところ、知能テストを受けさせられたのだ。すると、驚くような結果が待っていた。知能指数の検査基準には「言語性知能」と「動作性知能」があり、前者は偏差値や学力の高さなどを司る。後者は臨機応変さや作業の素早さなどを司る。私の場合、前者の数値は比較的高かったが、後者の数値はかなり低く、言語性知能は114、動作性知能は74と、その差は40もあった。特に動作性知能のうちの「処理速度」という項目に関しては、「66」であり、「軽度知的障害級」であった。そのために、気が利かない上、仕事ものろく、働き続けることができなかったのだ。 「言語性知能が高いんだから、書く仕事をすればいいんだよ」 と医師は気安く助言をしてくれたが、そううまくは行かない。いつになってもさっぱり小説が書けない。こうなってみると、スランプと言うより、恐らく才能がもう枯渇してしまったのか、あるいは元々才能がなかったのかも知れなかった。 そんな発達障害の私の日常生活をざっと書いてみる。

■暇な時はひたすら寝ている 食事は一日一回。外へ出るのはコンビニくらい、飲食店も店員の冷遇が何となく怖くて入れないほどのひきこもりぶりだ。だが、家の中はゴミ屋敷ではなく、こまめにゴミ出しをする程度のことはやる。入浴、歯磨きはするが、化粧はしない。郵便物と言えば、ほとんど電話料金のコンビニ払いの請求書くらい。毎日人と話さなくても苦しくはない。暇な時はひたすら寝ている。そうでなければパソコンやスマホでもいじっているか、わずかな友人たちと時々電話する程度だ。 本はほどんど読まない。そもそも私は読書家ではないのだ。文学をよく知りもしないのに、たまたま新人賞を獲り、他にやりたいこともなかったので、流されるように物書きの世界に紛れ込んでしまった感がある。そう考えてみれば才能がなくとも当然なのかも知れない。ただ、いくら暇でも、SNSは一切やらない。売文業に馴染んでしまったので、原稿料が貰えないのに文章を書くことに抵抗があるのと、編集者のチェックを経ていない文章を個人発信して炎上するのが嫌だからだ(SNSに関しては、やっている人たちの勇気に驚いてしまう)。 そういう私でも、たまには動くこともある。ゴールデンウイークには「わずかな友人たち」の一人とディズニーシーに行った。そして、年に1,2回程度、一人で映画を見に行く。今年は「翔んで埼玉」と「パタリロ!」を見た。キャラメル味のポップコーンとジンジャーエールを口にしながらスクリーンを眺めている時間は、ほどほどに楽しいものだった。

■先進国にだけ許される特権階級 世間から、何とまあゆるい、幸福感溢れる甘ったれたひきこもりだとお叱りを受けるのは重々承知している。 それでも、敢えてレアケースのひきこもりというスタンスで自分のケースを考えると、資本主義・民主主義が成熟し、村落共同体がとっくに解体された先進国の日本だから生きていられるんだなあ、とつくづく感謝してしまう。発展途上国だったら他者に混ざって農業だの何だのをしなければ生きられないだろうし、ひきこもりだなんて甘えたことを言っていたら、飢え死にしてしまう。ひきこもりはおちこぼれではなく、むしろ先進国にだけ許される特権階級(?)で、だから日本でも問題視され始めたのが、かなり新しい年代、1990年代に入ってからだったのだと思う。 だが私の場合、親は二人ともこの世を去り、兄弟とも没交渉なので、自分のこのひきこもり生活を問題視したり、干渉したりする者はいない。 生活費に関しては、自分の貯金と親からの遺産を合わせて、投資に回した。今はそこから出る配当金で何とかやっていけているので、小説が書けなくとも特に困ることもない。 殺人を犯して自殺した51歳の男、親に殺害された44歳の男性、彼らはそれぞれ苦しんでいた。

一方、私は今、取り立てて苦しんではいない。 勿論、私にしても、自分が何のために生きているのかよく分からない時がある。しかし、誰かをうらやましいとも誰かのようになりたいとも思わない。憧れるものもなりたいものも、やりたいこともない。友人には当然、結婚して家庭を築いている者もいるが、特に自分と比べて悩んではない。孤独も感じないし、老後はなるようになるだろう、と漠然と考えている。世間を騒がせている「年金では賄えない老後の不足金2000万円問題」を思って不安になることもない。 だから、ほぼ精神的に「無痛状態」にある。まあ、それも一種の病気だと思われても仕方ないが。 だが、私は自分の匙加減で、精神状態を「無痛」に操作しているだけで、潜在的な痛苦はあるのかも知れない。

■そして急速にナショナリストになった その「痛苦」と関連して、ひきこもりという状態によって引き起こされた「副作用」なるものがちょっと面白かったので、最後に挙げておきたいと思う。私は家にこもる様になってから、急速にナショナリストになった。本当に弱き者は、共産党には向かわない。現状への絶望に耐えかねたドイツ人たちが、「アーリア人至上主義」を掲げるアドルフ・ヒトラーを生み出したように、ホワイトトラッシュと呼ばれるアメリカの白人たちが、「白人至上主義」を掲げるドナルド・トランプを生み出したように、追い詰められた人々は強いリーダーを求める。私は安倍晋三のファンである。

こういう感情に駆られていくプロセスは、極めて単純明快である。弱い人間には、「大和魂」を惹起してくれる「日本人至上主義」は気持ちがよい。日本は常にアジア一の先進国であり、自分はその国民だ、だから大国たる我が国に噛みつく者は容赦なく力でねじ伏せて行くべきであり、従って日本政府が自分の代わりに代理戦争をして他国をねじ伏せてくれることは本当に素晴らしいことだと感じられる。そしてその「代理戦争」は普段はばらばらな国民の気持ちを、地位も名誉も年収も学歴も超えて、一つに統一してくれる作用を持っている。その時だけは、弱き者も「平等」を感じ取ることができる。こうした心理は、今メディアを騒がせている韓国への輸出管理強化が、強く国民に支持されているという現象にも象徴的に現れているように思われる。 このような状況を背景にして世間を見れば、この慢性的に逼迫した今の時代において、安倍首相が異例の長期政権を維持できているのも、歴史の必然と言えよう。

●萱野葵(かやの・あおい)/1969年、東京生まれ。上智大学文学部卒。97年、新潮新人賞受賞。著書『ダンボールハウスガール』が米倉涼子主演で映画化された。他に『ダイナマイト・ビンボー』『非行少女を処刑しろ!!』「砂糖菓子の夏』『やる女』などの著書がある。 〔2019年7/31(水) AERA dot.〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
思春期の子どもを持つあなたに 甘えたかと思うと包丁を向ける中2の娘 突然歩けなくなり…「ママにとって、私なんて邪魔」 関谷秀子 思春期の子どもを持つあなたに 《ヒステリーは身体疾患がないのに、さまざまな葛藤や欲求不満が、身体面の障害(失立失歩、失声など)として表れる。児童期・思春期以降の女性に多く見られるが、男性も発症する。ヒステリーは詐病とは違い、わざと身体症状を起こしているわけではない。》 . 突如発症した原因不明の足の異変で車椅子生活に A子さんは中学2年生の女の子です。約1年前から、「急に足に力が入らなくなる」と訴えるようになりました。時々、痛みも生じるようになったようで、そのうち立ち上がることも、歩くこともできなくなりました。小児科の検査では異常は見つからず、鍼灸(しんきゅう)やマッサージも効果はありませんでした。 症状は徐々に悪化していき、やがて車椅子の生活になりました。 通学していた中学校はバリアフリーで、教師たちがA子さんに理解を示し、協力的に接してくれました。また、同級生らも車椅子を押したり、荷物を持ったりして手助けをしてくれていたそうです。そんな周囲の気遣いにもかかわらず、A子さんは間もなく不登校になってしまいました。母親によれば、A子さんの足に異変が出始めた中学1年生前後から、母親に、べたべたと甘えてきたり、ハグを求めたりする一方、暴言や暴力などの問題行動も出現したそうです。不登校をきっかけに、その傾向がエスカレートしてきたため、母親に連れられてクリニックにやってきました。 . 母親の手作りケーキを「まずい!」と投げつけてA子さんの母親は診察室に入ると、暗い表情でまず自分自身のことを話し始めました。

職場恋愛の末に20代で結婚し、A子さんをすぐに妊娠しました。ところが、その頃から夫はあまり家に帰ってこなくなり、夫婦仲は悪くなっていったそうです。 母親は妊娠中から実家で生活し、出産も終えました。 それ以降も、自宅には戻らなかったため、父親は生まれたばかりのA子さんに会うため、たびたび妻の実家を訪れていたのですが、夫婦仲の修復には至らず、A子さんが1歳半の時に離婚しました。 祖母の助けを借りながら、母親は働きに出るようになりました。やがてA子さんが小学1年生になる頃に再婚をしました。父親の記憶なしに育ったA子さんは、当初は「パパが欲しかった」と母親の再婚を喜んでいたそうです。義父はA子さんを実の娘のようにかわいがり、3人で穏やかな毎日を過ごしていました。 ところが、A子さんが初潮を迎えた小学6年生の頃から徐々に義父を避けるようになりました。自分だけ食事の時間をずらしたり、義父を無視するようになったりしたそうです。 母親と一緒にクリニックの診察室に入ってきたA子さんは、中学生なのに、母親の手を握ったり膝を触ったりと甘えることが多く、幼児返りしている様子でした。

「自分で立って、歩けないことについて話してみたら」と母親に促されても、「何にもない。大丈夫」と言葉少なで、一刻も早く、診察室から出ていきたい様子を隠しませんでした。私は、それ以上無理にA子さんの話を聞くことはせず、次回に母親に一人で来院してもらうことにしました。 母親によれば、A子さんが暴言を吐いたり、暴力的な行動を取ったりするようになったのは、足に異変が出始めたのとほぼ同じ時期だそうです。 「ママの手作りのケーキが食べたいから作ってほしい」と頼みながら、いざそれを口にすると、「まずくて食べられない」と、出来たてのケーキを投げつけたことがあったそうです。また、就寝時に母親が「おやすみなさい」と言うと、「心がこもっていないから、眠れない」と、暴力的な行動に出ることもありました。ひどいときには、包丁を向けたこともあったそうです。

問題行動に出たときに、制止しようとした義父に対して、A子さんは「お前は関係ないから引っ込んでいろ」と怒鳴りつけました。それ以来、義父は何も言わなくなり、トラブルが起こっても自分の部屋から出てこなくなったそうです。 大人になる過程での不安がヒステリーへと 娘の様子を見かねた母親が、注意をしたり、叱ったりしようとすると、今度は自分で自分の体をたたいたり、包丁で自らを傷つけようとするそぶりを見せるようになりました。

そんなときに母親は、A子さんを抱きしめたり、膝に乗せたり、一緒に布団に入って眠ったりと、気持ちがおさまるまで一緒にいることを続けていました。毎日のように、それが繰り返されると、徐々に母親は疲れ果てていきました。あまりにも濃密な母娘関係から、二人は抜け出すのが困難な状態に陥っていることが理解できました。 私はA子さんの失立失歩はヒステリー症状ではないかと考えました。 日常的にヒステリーとは、感情的になりやすく、興奮して騒ぎ立てる人などに使われることが多いのですが、医学的にはそうではありません。さまざまな精神的葛藤やフラストレーションが、身体症状として表れることをヒステリー(転換性障害)と言います。

私は母親にこう伝えました。 「思春期のA子さんは、大人に成長していく道筋で、どうしたらいいのかがわからない漠然とした不安を抱え、途方にくれているようにも見えます。そこから逃れるためにお母さんとの世界に埋没しているのではないでしょうか。そんな自分の不安を、言葉ではなく、一人で立って歩くことができないという身体症状を通して表現しているのだと思います」 そこで、母親に対して、親ガイダンスを提案し、母親も同意しました。 目的は、「A子さんの失立失歩、それに暴言や暴力に隠れている気持ちや不安を理解すること」「娘が自分の気持ちを、きちんと言葉で伝えられるように母親が手助けできるようになること」です。 . 母娘の物理的な距離を年齢相応に まず、私がガイダンスで提案したのは、「母娘の物理的な距離を年齢相応のものに修正すること」でした。A子さんは、いつも母親と体が触れ合う距離に座っていることを望んでいました。甘えていたかと思えば、些細(ささい)なことでいきなり母親を引っ掻(か)いたり、たたいたりすることが絶えませんでした。 ひとたび、そのループに入ってしまうと、簡単には収まりません。 そこで私は「いつも繰り返されるパターンに陥らないように、二人は体が触れ合う距離ではなく、少し離れて座ってみること」を、母親の口からA子さんに伝えてみることを提案しました。 「A子さんが更に暴れるようになるのでは」と心配した母親でしたが、思い切ってそれを伝えました。A子さんはその提案を受け入れ、「どうしてなのかわからないけれど、いつの間にか、あんな状況になってしまう。そうなると止められないんだ」と話したそうです。やはり、A子さん自身も何とかしたいと考えていたのです。

小さな一歩を踏み出しました。 子どもは、親を見て自分の将来に思いを巡らす 次のガイダンスではA子さんの実父のことがテーマとなりました。 これまで、母娘との会話で、元夫についてこれまで一度も話題にしたことがなかったそうです。また、A子さんから実の父親のことを尋ねたこともありませんでした。 思春期を迎えて、心身共に成長していく過程で、子どもは自分がどんな大人になるのかを想像していきます。大人の体へ変化していくときには、両親の顔や背格好を見て、「自分は大人になると大体こうなるのかな」と将来の自分の姿を想像します。 また、精神面でも、両親の性格を「自分も取り入れたい」、もしくは反対に「まねしたくない」と感じることが増えます。その時点の自分と比較することで、理想像と重ねたり、批判的な目を向けたりもしながら前進していくのです。 大人への道を歩き始めたA子さんですので、口には出しませんが、本当は自分の実の父親がどんな姿だったのか、どんな人柄だったのかについて知りたいはずです。自分の父親について全く何も知らないでいることも、不安の原因の一つとなっていることが推測できました。 そこで、母親がA子さんに対して、「お父さんのことで聞きたいことがあれば聞いていいんだよ」と伝えることを助言しました。 . 「ママにとって、私は邪魔だよね」 実際に母親がそう伝えると、A子さんは少し躊躇(ちゅうちょ)しながらも、「お父さんの写真を見せてほしい」と答えたそうです。 そこで、手元に1枚だけ残っていた元夫の写真を見せ、「あなたが望むのなら、お父さんと連絡を取ることもできるのよ」と伝えました。しかし、A子さんはそれ以上、実父のことを聞こうとはしませんでした。

母親は、元夫についてはそれ以上の話はしませんでしたが、A子さんの症状が改善し始めたのはこの頃からです。松葉杖(づえ)を使って歩くことができるようになったのです。 しかし、すべてが治まったわけではありません。依然として、A子さんには大きな不安が残っていました。 A子さんは、母娘のトラブルになると、時折、「ママにとって、私なんて邪魔だよね。生まれてこなきゃよかったんでしょ」と自責的な言葉を母親に浴びせることを繰り返しました。 あまりにも悲痛な言葉です。

そのたびに胸を痛めてきた母親は、祖母に頼っていた自分の子育て、そして、自分の幸せのために再婚したことを後悔し、「A子がこうなってしまったのは全部自分が悪いんだ」と考えるようになりました。 ひどく落ち込んだ母親を見て、更に言葉を強めて攻撃するということも繰り返されました。 どうやら、母親とは真逆に、A子さんは両親が離婚してしまったのは自分が原因と思い込んでいるようでした。それは、さらに別の誤解を呼び込んでしまいました。 母親自身がA子さんに注いできた愛情、それに二人の間の温かい思い出など、全くなかったかのように思い込むようになっていたのです。 自分の子どもに発達上の問題が起こると、自責の念に駆られた親が、反省したり、後悔したりしてしまうことは珍しくありませんが、それは逆の効果となることもあるのです。 親の後悔の言葉によって、「私は失敗作なんだ。もう何をやってもだめだ」と絶望に迷い込み、そこから出てこられなくなる子どもがたくさんいるのです。

子どもが「愛されている」ことを理解できるように 私は母親に、「全部自分が悪い」と考えることよりも、A子さん自身が「自分は愛されているんだ」と思えるように関わっていくことが最も大切だと伝えました。そうすることで、A子さんは不安に駆り立てられることなく、やがて自信をもって将来に向かって進んでいくことができるはず」とも話しました。 さらに「父親のどんなところに惹(ひ)かれて結婚したのか」「A子さんが生まれて、初めて抱っこしたとき、どんな気持ちだったか」など、自身の経験をA子さんに伝えてあげることを提案しました。 間もなく、母親は自分のことを率直にA子さんに伝えるようになりました。「つらく大変な時期もあったけれど、A子さんを授かって本当にうれしかった」「離婚に至ってしまったのは大人同士の問題が理由であり、A子さんが原因ではない」……。 母親が自分の経験を正直に伝えるようになるにつれ、A子さんの気持ちは少しずつ和らいでいきました。もちろん、一気に変わっていったわけではなく、A子さんが心から愛されていることを自然に理解するまで、行ったり来たりを繰り返しました。 初診から1年半近くが経過した頃、ヒステリー症状が消え、普通に歩けるようになったA子さんは、学校生活に復帰していきました。 . 甘えたかと思うと包丁を向ける中2の娘 突然歩けなくなり…「ママにとって、私なんて邪魔」

関谷秀子 せきや・ひでこ 精神科医、子どものこころ専門医。法政大学現代福祉学部教授。初台クリニック(東京・渋谷区)医師。前関東中央病院精神科部長。 〔2019年7/31(水) 読売新聞(ヨミドクター)〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ブランド公立小学校 学級崩壊寸前の学校も “ブランド公立小学校”の理想と現実 (C)BrianAJackson/iStock 親の所得と子供の教育は相関関係にあり、実際、東大生の親の年収は900万円を超えると言われている。世帯年収が高ければ、塾や習い事にお金が十分かけられるので、当然、子供の学力は上がりやすく受験にも有利だろう。  昨今は少子化にも関わらず、都市部を中心に中学受験をする小学生の割合は増えている。なかには、より上位校に合格させるために、「住むエリア選び」に余念がない親も少なくないという。

「私立小学校を受験させる気はないので、中学校はなるべくいいところに入れさせたいという気持ちはあります。周りではなるべく学力の高い子が集まっている公立小学校に入学させるために、わざわざその通学エリアに引っ越す家庭も少なくないですね」(保育園児の子供がいる30代女性) 都内には、学力の高い子供が集まる“ブランド公立小”がいくつかある。さまざまな背景の子供が集まる公立校をいじめや不登校が起こりやすいという理由で避ける家庭も少なくないというが、ブランド公立小は一般の公立小とそんなに違うのか。 ブランド公立小といえば、昨年「8万円のアルマーニの制服」で物議を醸した東京・銀座にある中央区立泰明小学校が記憶に新しい。東京23区内だと、千代田区、港区、中央区、文京区あたりを目指す家庭が多いという。

■多様性が少ないブランド公立小 実際、こんな調査がある。「首都圏の高学歴な親が選ぶ小学校区ランキング」(スタイルアクト調べ)の「東京都四大卒以上割合ランキング」は、親が四大卒以上の学歴の割合の高い小学校上位10校がランキングされている。それぞれ自治体名と公立小学校名、推計の世帯年収、そのエリアにあるマンションの新築価格(70平方メートル)が記載され、1位から5位は次のような顔ぶれになっている。

1位 千代田区 番町小学校
2位 世田谷区 明正小学校
3位 大田区 田園調布小学校
4位 港区 白金小学校
5位 千代田区 麹町小学校

上位にランキングされている学校の校区に入学に合わせて引っ越しをしたり、越境入学する子供も多いという。これは親が四大卒以上の割合でランキングされているが、世帯年収で見るとやはり都心部の小学校が上位に入る。

都心だと当然マンション価格は高いため、こうしたエリアに引っ越せるのは一部の家庭に限られる。アベノミクスの金融緩和の影響で2013年以降、不動産価格は高騰し続けている。実際、東京23区を見ても、中古マンション価格は5541万円と2007年ごろのミニバブル時の価格を超え、高止まりしている状況だ(2019年5月・70平方メートルあたり 東京カンテイ調べ)。 住宅ローンが史上最低金利で借りやすい状況でも、都心部のマンションは高所得家庭でないと購入は難しいだろう。 わざわざ引っ越しをしてまで通わせるほど、ブランド公立小学校の教育環境はいいのか。ある学習塾関係者はこう話す。 「ブランド校といっても公立の小学校ですので、教育内容や教師の質は他とほとんど同じと言っていいと思います。本来、公立校はさまざまな事情の家庭の子供が集まる多様な場所ですが、こうしたブランド校に集まってくるのは似通った家庭環境の子供が多いようです。親はおおむね高所得で教育熱心、生徒の多くが中学受験組なのでそうした環境面を重視する家庭が多いように思います。だからといって、まったく問題がないわけではないのです」 しかし、こうしたブランド公立小学校でも、実際は学級崩壊寸前のところも少なくないとのこと。先日も都心のある小学校で緊急の保護者会が開かれたと言う。

■“モンペア”が騒いで大ごとに 「保護者の方から聞きましたが、どこにでもあるいじめの問題でした。本来は先生を介して当事者間で解決すればいい問題も、ブランド公立小では大ごとになりやすいようです。こうした学校に通わせている親は医師や弁護士、外資系勤務だったり、いわゆる社会的地位や所得、意識も高いエリートが多い。自分の子供が巻き込まれた場合、いじめっ子の親や先生を突き上げたり、いじめっ子のほうの親も頑なに『うちの子はやっていない』と問題に向き合おうとしなかったりと、モンペア(モンスター・ペアレント)化しやすいのは、一般的にこうした親だと言われています。実際、いじめっ子に出席停止を求める親もいたようです。こうした問題は低学年でも起こっています」(前出・学習塾関係者)

今どきの家庭は共働きが多く、子育てをアウトソースする家庭も少なくない。今の時代、致し方ないことだが、必然的に習い事が増え、親とのスキンシップが減る傾向にあるという。こうしたところにも原因があるのではと、この学習塾関係者は指摘する。 “学力が高い子が集まっていて、いじめが少ない”、そんな理想的な環境を求めて通わせる家庭が多いようだが、現実は必ずしもそうではないようだ。 「確かに学力テストなどは郊外エリアの学校に比べると、ブランド公立小の平均点は高い。しかし、こうした学校に通わせたから学力が高くなるものではありません。こうしたエリアの小学校を変にブランド化した教育産業や不動産業界にも問題があると思っています」(都内の小学校関係者) そもそも、ブランド校でも私立ではないので、独自の教育が行われている訳でもなければ、優等生もいればやんちゃな子供もいる。問題児を簡単に出席停止にしたり、退学させたりできるわけでもない。こうした学校で保護者と生徒の間で舵をとる先生たちの心労はいかばかりか。 〔2019年7/15(月) 日刊ゲンダイDIGITAL〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
スクールハラスメント相談窓口 私立校のスクハラを野放しにしていいのか スクールハラスメントを受けた当事者で、署名活動を呼びかけている佐藤悠司さん(撮影=プレジデントオンライン編集部) 私立校で学校からパワハラを受けたらどうすればいいか。公立校なら自治体に訴えられるが、私立校の相談窓口はどこにもない。東京都の私立中高一貫校「世田谷学園」の教員からパワハラを受け、4年間不登校を強いられた男性が、7月17日から国や東京都などに「スクールハラスメント」の窓口設置を求める署名活動を行う。いまも睡眠障害などに苦しむ男性に、その思いを聞いた――。

■担任からのパワハラと2度の転校勧奨 「私立学校の場合、現状では先生からパワハラを受けたときに相談できる窓口がありません。東京都や世田谷区の教育委員会からは、『自分たちには私学を指導する権限はない』と言われました。このままでは、被害者は泣き寝入りするしかないのです」 こう話すのは、東京都世田谷区の私立中高一貫校「世田谷学園」で、中学生の時に担任教員からパワハラを受けた佐藤悠司さん(19)だ。担任からのパワハラが原因で、中学2年生の終わりから高校卒業まで不登校を余儀なくされ、2度の転校勧奨も受けた。現在は早稲田大学に通っているが、パワハラが原因で発症した睡眠障害の治療を続けている。 プレジデントオンラインではこれまで2度にわたり、世田谷学園による佐藤さんへのパワハラ疑惑を報じている(「名門私立“世田谷学園”の教員パワハラ疑惑」「“離婚家庭の子はダメ”パワハラ発言の顛末」)。学園側は事実関係を認めて謝罪していたが、佐藤さんらが原因究明と関係者の処分を求めると態度を変え、去年11月以降はパワハラについても全面否定している。 両者の主張が食い違っている状況だが、この問題について被害者である佐藤さんが相談できる公的な窓口はない。このため現状では、学校側が話し合いに応じないのであれば、裁判に訴えるしかない。佐藤さんはこうした状況を変えたいと、実名を明らかにして署名活動を展開することを決めた。プレジデントオンラインでも、これまでの記事と異なり、今回は佐藤さんの実名を表記している。

■文科省の通知に反した世田谷学園の対応 佐藤さんが不登校になったきっかけは、部活動をめぐり担任から大声で怒鳴られ、「お前は離婚家庭の子どもだから心が弱い」などとののしられたことだ。その後も担任からの暴言が続き、佐藤さんは慢性的な腹痛を発症。「担任に会いたくない」という思いから不登校になった。 さらに問題なのは、世田谷学園が不登校となった佐藤さんに、2度にわたって転校勧奨した点だ。この対応は文部科学省の通知に反している疑いがある。 文部科学省は児童・生徒の不登校の増加を問題視し、学校による支援の在り方について、2003年、2009年、2016年と3度、通知を出している。特に2009年の通知では、不登校になった高校生が学校以外の公的機関や民間施設で相談や指導を受けた場合、それを出席日数と認めることなど、生徒の進路形成への支援を求めている。

■自治体は「私学を指導する権限はない」と言うばかり 佐藤さんは腹痛に加えて不眠などの症状も出るようになり、適応障害と診断された。登校できなかったため、学習の遅れを取り戻そうと個別学習指導塾に通い始めてすぐに、転校勧奨を受けたのだ。転校勧奨は高校に入ってからも行われた。この点を学園に問い合わせると、「文科省の通知を知らなかった」との回答だった。 公立学校であれば、学校側によるハラスメントは教育委員会に相談できる。しかし、私立学校の場合は東京都も世田谷区も「私学を指導する権限はない」と言うばかりで、相談窓口はない。佐藤さんは当時の苦しみを次のように語る。 「誰も僕の身に起こったことを信じてくれませんでした。言われた内容が内容だけに、すぐに親に話すこともできず、意を決して母親に話すと、先生がそんなことをするはずがない、と言われてしまいました。被害者であることを否定されたことがつらかったし、苦しかったです。自分は確かにひどいことを言われたはずなのに、そのことすら信じられなくなっていきました」

■泣き寝入りしている生徒が、全国にいるはず 佐藤さんは不登校のまま、高校2年生の時から予備校に通って、早稲田大学教育学部に現役合格した。奮起したのは、不登校のままで高校を卒業しても、社会に寄与できない、生きていけないという不安からだった。 「不登校であることは、それだけで社会的立場を失います。パワハラの被害を受けたと手を挙げても、救われることがありません。僕の場合は家族やさまざまな人が助けてくれたおかげで、大学にも合格し、学生としての社会的立場を取り戻すことができました。 しかし、世田谷学園はパワハラの事実を隠蔽し続けており、再発防止策も講じられていません。もしかしたら、僕のように苦しめられている在校生がいる可能性もありますし、声を上げることができないまま泣き寝入りしている生徒が、全国にいるのではないでしょうか。 現状では学校側からハラスメントを受けたときに、相談ができて、対応してもらえる制度があるとは言い難いです。自分の経験からも、生徒が安心して相談できる窓口は、必要だと強く感じています」

■「子どもの声を受け止めるための取り組みが必要だ」 佐藤さんは7月16日、相談窓口の設置を求める署名活動について、文部科学省記者会で記者会見を行う。翌日から1カ月間かけて署名キャンペーンの発信サイト「Change.org」で呼びかけ(※)、文部科学省と東京都、世田谷区に署名と要望書を提出する予定だ。 ※Change.org「先生から生徒へのパワハラをなくすため、生徒が相談しやすい公的窓口を設置してください! 」(https://www.change.org/SchoolHarassment) この署名キャンペーンでは、小学生、中学生、高校生がスクールハラスメントに遭った場合、文部科学省に対して教育委員会から独立した「先生から生徒へのパワハラ」の相談・紛争処理機関を設立するように求めている。また東京都と世田谷区には、気軽に相談できる場所として、学校で起きている「隠されたハラスメント」の相談窓口の設置を求めている。

学校でのハラスメントに詳しい名古屋大学大学院の内田良准教授はこう話す。 「子ども間のいじめについては、各自治体でさまざまな相談体制が整備されてきた。一方で、教師から子どもに対する暴言や体罰などのハラスメントについては、相談体制がほとんど構築されていない。時に教師が生徒の権利を侵害することはありうる。そうした前提から、大学では相談窓口の設置が一般的になった。小中高でもこの考え方を広げるべきだ。理不尽な指導から子どもを守るために、子どもの声を受け止めるための取り組みが必要だ」

■「苦しんでいる人の力になりたい」 佐藤さんは、スクールハラスメントの被害に遭い、苦しんでいる人に、こう呼びかける。 「周囲の無理解に苦しみ、自分を信じられなくなるかもしれません。心が折れそうになるかもしれません。でも、どうか決して自分を疑わないで、そして諦めないでください。自分を強く持って諦めずにいれば、道が開ける瞬間は必ずやってきます」

相談窓口や紛争処理機関ができたからといって、佐藤さんの苦しみがすぐに解決するわけではない。しかし、学校側からのハラスメントについて相談窓口さえないという現状では、学校で何が起きているのかは外からは分からない。被害者は不登校や退学に追い込まれても、泣き寝入りするしかないのだ、 佐藤さんは「苦しんでいる人の力になりたい」と話す。 「相談できる場所があれば、孤立せずに救われる人もいるはずです。自分と同じようなつらい経験をする人を、これ以上増やしたくない。署名活動は遠回りな方法かもしれませんが、苦しんでいる人のために少しでも貢献できればと思っています」 . ジャーナリスト 田中 圭太郎 撮影=プレジデントオンライン編集部 〔2019年7/15(月) プレジデントオンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
たった一人の野球部員 高校で始めた野球、3年間部員は1人だけ 初の公式戦へ 第101回全国高校野球選手権高知大会の第2日が7月14日、高知市の県立春野球場と高知市営球場であり、1回戦計6試合が行われた。 県立春野の第1試合は、高知西が二回と四回に打者一巡の猛攻で得点を重ね、宿毛・幡多農にコールド勝ちした。第2試合は、安芸が延長十一回に小松、伊藤の適時打で2点を勝ち越し、高知海洋・高岡・丸の内・室戸に競り勝った。第3試合では、高知東の打線がつながり11得点で追手前を下した。 高知市営の第1試合は、須崎総合が中盤の好機を逃さず、伊野商に逆転勝ち。第2試合では、高知工が宿毛工の守備の乱れを突き、勝利した。第3試合は、土佐が高知南との投手戦を制した。

■部員1人、監督と二人三脚 高知海洋・高岡・丸の内・室戸 関選手 高岡の関康太(3年)は、たった一人の野球部員として1年生の時から練習に励んできた。高岡は今大会、4年ぶりに連合チームとして参加した。この日の試合は、高校から野球を始めた関にとって初めて挑む公式戦になった。 「1週間でやめると思っていたが、よくがんばった」 高知県高校野球連盟会長で同校校長の田頭克文(60)は振り返る。 2年前の入学後に関が休部状態だった野球部に入部して以降、今も部員は一人のままだ。選手として中村で選抜準優勝の経験がある田頭が監督を引き受け、2人だけの練習を続けてきた。 中学時代は不登校。「なんとなく行きたくなくなって」。昼間に起き出してゲームをしたり、本を読んだりする日々。漠然とした不安を振り払えずにいた。 自分を変えるため、高校ではスポーツを始めようと決めた。 選んだのは野球部。幼い頃キャッチボールが好きだった。ルールはゲームで知っている程度。初心者でチームの足を引っ張りたくなかったから、部員がいない方が都合が良かった。

週5日の練習は一度も休まなかった。当初はキャッチボールが中心だったが、上達とともに徐々にメニューが増えていった。バットに当てることができなかった打撃も、鋭い打球を飛ばせるまでになった。いつか試合に出てみたい、と思い始めた。 地道な練習を積み重ねて、田頭は今春、関に試合に出られる力がついたと判断し、尋ねた。「試合、出るか」。「出たいです」。即答だった。 高知海洋、丸の内、室戸と連合チームを組み、5月から合同練習に参加。外野からの中継プレーや実戦形式での走塁練習を初めて体験した。苦戦したが、仲間が丁寧に教えてくれた。それまで人付き合いは苦手だったが、チームプレーを経験し、仲間と支え合う野球の楽しさを知った。

開幕を控えた7月上旬、関はグラウンドの片隅で、田頭に教わりながら開会式に向けて入場行進の練習を繰り返し、初の公式戦に向けての準備を整えた。 安芸との試合は九回まで2対2で延長戦に突入する緊迫の展開になった。背番号「13」の関には出場機会は巡ってこなかったが、「大丈夫」「いけるぞ」と最後までベンチから声をかけ続けた。チームは十一回表に2点を追加され、敗れた。 試合後、球場の外で田頭の顔を見た関は、地面に泣き崩れた。田頭は背中をポンとたたき、「試合には出られなかったけど、君の3年間は僕が全部見てきたから」と言った。関は無言でうなずいた。=敬称略(加藤秀彬) . 〔2019年7/15(月) 朝日新聞デジタル〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
彼の“黒い過去” 結婚直前に彼の“黒い過去”を知らされた女性。告発文の中身に震えた どんなに好きな相手だとしても、人として軽蔑したくなる過去を知った場合、以前と同じように愛し続けることはできるでしょうか? . 職場では上司に信頼され、同僚からの人望も厚かった彼氏 「こんなに誰かを好きになったのは初めてと言えるほどの大恋愛だったのに、愛情が冷めるのも一瞬だなと身をもって知りました」 そう語るのは、現在育児休暇中の清水美香さん(仮名・32歳/旅行会社)。25歳のとき、2歳年上の先輩社員と結婚を前提に交際しており、同僚たちも知る社内公認の仲だったとか。

面倒見がよく職場でも上司や後輩からも頼られていたそうで、「そんな彼に惹かれた」といいます。 「すごく優しかったです。ウチの両親も彼のことを気に入っていたし、もし彼の過去について何も知らないままだったら結婚しても上手くいっていたかもしれません」 一見、何の問題もなさそうに思えますが、結納を2か月後に控えていたある日、差出人不明の手紙が彼女のもとに届きます。 そこにはA4用紙数枚にわたって、彼が学生時代にいじめグループの中心人物であったこと、何人もの同級生を転校や不登校に追い込み、被害者のなかには今も引きこもっている人がいることなどが詳細に書かれていたのです。 「手紙には彼の中学時代の写真をプリントしたものが同封されていて、前に彼の自宅で見せてもらった卒業アルバムに載っていた写真と同じカットでした。でも、彼が誰かをいじめている様子の写真ではなかったし、悪質な嫌がらせだと思ったんです。ただ、その一方で書いてある内容が本当だったら……という不安もあり、彼に手紙のことは話せませんでした」 . 元いじめっ子だった事実を知った彼女は…… 同様の手紙は複数回届き、怖くなった美香さんは共通の知人である彼氏の中学時代の同級生に連絡。手紙のことを話すと最初はデマだと言っていましたが、しつこく追及すると観念した様子で「いじめの話は本当のこと」と認めたそうです。 「その人は私が大学時代に働いていたバイトの先輩で、彼よりも付き合いが長いんです。聞いた話によると、自分では直接手は下さずに仲間を使って嫌がらせや暴力行為をするように命令していたそうです。

『高校に進学してからいじめの話は聞かない』と話してたけど、私の中ではもう彼を受け入れることはできず、正直嫌悪感しかなかったです。当然、結婚なんて考えられるわけもなく、どうやって別れるかが大きな悩みでした。さすがにいじめの事実を本人に突き付ける勇気はなかったからです」 ところが、急に距離を置き始めた美香さんの異変を彼氏が気づかないわけがありません。彼女も上手く別れる方法が思いつかず、「別れよう」と繰り返し言うもそれで納得できるわけもなく、結局すべて話すことに。 「彼はうなだれてはいましたが過去を認め、言い訳はしませんでした。その姿勢は立派かもしれないけど、生理的にムリということを伝えました。 彼にはずっと言ってなかったけど、私も高校時代の一時期ひどいいじめにあっていたんです。だから、今は改心していい人だったとしても不登校になるまで追い込んでいた人間と夫婦になるなんて絶対にありえない。それでも彼はしばらくは別れを渋っていましたが、私の彼に対する態度が以前と全然違ったからか最後は別れることに応じてくれました」

職場には彼氏の浮気が原因で別れたことに ただし、問題は上司や同僚たちへの対応。職場公認の仲になっていたので別れたことを知れば、騒ぎになるのは確実だったからです。 「今の彼が会社で頼られているのは事実ですし、いじめの過去を公表して評価を下げるつもりはありませんでした。それを彼に話すと『理由があったほうがいいから自分の浮気が原因ってことにする』と言ってくれので、申し訳ないと思いつつも任せました。

ただ、私もそんな彼と同じ職場で働くのは気まずかったので、すぐに転職して連絡も絶ってしまいました。その後のことはわかりません」 ちなみに手紙の送り主は今も不明とのことですが、別れてしばらくすると送られてくることもなくなったといいます。 「今は彼の過去を知ってよかったと思います。これが結婚後や子供が生まれた後だったら簡単に別れるわけにもいかず、もっと悩んだと思いますから」 過去にいじめ加害者でも、改心したなら許されるべきだ、と考える人もいるでしょう。でも、彼女のようないじめ被害者は、それを受容できないほど傷が深いのかもしれません。 

―シリーズ「私が彼に冷めた瞬間/彼が私に冷めた瞬間」― <文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ> 【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

. 〔2019年7/16(火) 女子SPA!〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
映画『ブラック校則』 Sexy Zone佐藤勝利とKing & Prince高橋海人が初共演、映画『ブラック校則』が11/1公開 佐藤勝利(Sexy Zone)が映画単独初主演、高橋海人(King & Prince)が映画初出演を果たす映画『ブラック校則』が2019年11月1日より全国公開する。 本作は「男女は1m以上離れる」「下着は白のみ着用可」「寒くてもマフラー、タイツは使用禁止」「ペットボトルの持ち込み禁止」「授業中のトイレは男子1分、女子3分以内」など、生徒達を必要以上に縛り付ける校則に立ち上がる高校生の姿を描く恋と友情の青春ストーリーだ。 髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる規律を重んじる“ブラック校則”のもとで学生生活を送る無個性集団の中で、一際存在が空気のような高校2年生の小野田創楽(そら)と、同じクラスの親友で教室の空気を読まずにいつも予測不能な行動で周囲を驚かせる月岡中弥(ちゅうや)には気になる女子生徒がいる。生まれ持った美しい栗色の髪の彼女に恋心を抱く創楽は、学校に馴染めず髪を黒く染めることに反発して不登校気味の彼女のために、中弥とブラック校則をぶっ潰すことを決意。2人の決意はやがて学校全体をも巻き込む事態に発展していくーー。

主人公の創楽を演じるSexy Zoneの佐藤勝利は本作で映画単独初主演を果たす。また、創楽の親友・中弥を演じるKing & Princeの高橋海人は本作が映画デビュー作品となり、先輩の佐藤と初共演する。メガホンを取るのは、数々のテレビドラマの演出を手掛け、『いちごの唄』(19)で映画監督デビューした菅原伸太郎。また漫画『セトウツミ』などで緻密に練られたストーリーがエンタテイメントとしても楽しめると定評のある此元和津也が、本作の脚本を務め、理不尽な大人たちに立ち向かっていく若者たちの姿を笑いとさわやかな感動で描く。TVドラマ『野ブタ。をプロデュース」など多数のドラマを世に送り出してきた河野英裕がプロデューサーを務める。 本作は10月の日本テレビ深夜ドラマ「シンドラ」枠、そしてHuluでそれぞれオリジナルの物語を展開することも決まっている。撮影は都内近郊で8月上旬にクランクイン、9月にクランクアップする予定だ。

※高橋海人の「高」ははしごだか

◎佐藤勝利(Sexy Zone)コメント 『セトウツミ』を描かれた此元さんの脚本は、漫画のような展開の面白さと小説のような深さがあって、すごくワクワクしながら読みました。

僕は久しぶりの学園ものですし、同世代の俳優の皆さんとのお芝居がとても楽しみです。

そしてなにより、カイと一緒に作品を作れるということで、フレッシュなエネルギーがたくさん詰まった、素敵な作品にしたいと思ってます!

◎高橋海人(King & Prince)コメント 「ブラック校則」に立ち向かう高校生たちのストーリーなので、演じる上で難しい部分もあると思いますが、僕らでコミカルさも伝えながら楽しい作品にしていけるかが勝負だなと思ってます。 僕は映像作品に出させてもらうのが2回目なのですが、「ずっと映画にも出たい!」と思っていたので、撮影も楽しみです。作品の魅力を100%伝えられるように、死ぬ気で頑張ります!

◎公開情報 『ブラック校則』 2019年11月1日(金)より、全国公開 監督:菅原伸太郎 出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、高橋海人(King & Prince)ほか 配給:松竹 (C)2019日本テレビ/ジェイ・ストーム 〔2019年7/16(火) Billboard Japan〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
息子が学校に行けなくなった理由 “学校に行けなくなった息子”を漫画に描く、同じ悩みを持つ方に「ひとりじゃない」 「息子が学校に行けなくなった理由」のひとコマ 小学三年生の三学期に、理由もわからず突然学校へ行けなくなってしまった息子さんの様子を漫画にしてつづっている花森はなさん。「同じ問題を抱えているお母さん方の参考に少しでもなれば…」と、複数の児童メンタルクリニックに通い診察してもらっている様子や、行政の子育て相談室へ訪れたときの様子などを詳細に描いている。周囲からの理解がなかなか得られなかった当時のもどかしさや、現状の対応策などについても話を聞いた。

”先生がこわい…”子どもの一言にSOSのサインが「息子が学校に行かなくなった理由」 ■「なんとかしてあげたい」という気持ちだけが空回りをしていた

――漫画を描いてSNSで発信しようと思ったきっかけについてお聞かせください。 【花森はな】ツイッターで息子の行きしぶりについて呟いたところ、同じような悩みを抱えているお母さん方、そしてご自分がかつて不登校であった経験をお話してくださるフォロワーさんが多数いらっしゃいまして、今現在も私と同じように悩まれている方がいるのであれば、この経験が多少なりとも参考になるかもしれないと思い、描き始めました。

――息子さんが学校に行けなくなったのは、どのようなことがきっかけだったのですか? 【花森はな】小学校三年生のときの担任の先生が原因です。少し過剰な怒り方をする先生で、怒鳴るだけではなく、壁に押し付けられたりして叱られた児童もいたそうです。この先生が原因で、うちの息子だけでなく、他にも学校が辛くなってしまい、不登校気味になってしまった子もいました。

――漫画では様々な方に相談をされたり、複数の病院を訪れたりする様子が描かれていますね。当時抱えていた“もやもや”や“もどかしさ”などがあったら教えてください。 【花森はな】薬を飲まなければ症状が落ち着かない。でも薬で治るわけではない。大人と違って、カウンセリングでも自分の言葉で話すことができない。そういった状況の中で、本人もどうしたらいいのかがわからないから、私もどうしたらいいのかがわからなくて、それでもなんとかしてあげたいという気持ちだけが空回りしていました。

――たしかに、それはもどかしい思いも募っていきますね。 【花森はな】学校に行かせるべきなのか、それとも休ませてあげた方がいいのか。ずっとそのことに関してはもやもやとしていました。でも息子に聞くと、「今日の給食おいしそうだから行きたい」「給食なんやろうなぁ…」とやたらと給食を気にするので、給食をきっかけにして、もう一度少しずつ学校にも通えるようになっていきました。私が子供の頃と違って、今の給食ってカツカレーやビビンバがあったりして、メニューも豊富ですごくおいしそうなんですね。レバーも昔よりも食べやすくアレンジされていたり。だから、息子も給食を楽しみにできるようになり、私のもやもやも少しずつ解消されていったように思います。給食には本当に感謝していますね。

■「立ち止まっても、ゆっくりでも、自分の人生を楽しんでくれることが一番」 ――お子さんとの関わり方において、一番大切にしていることは何ですか? 【花森はな】対話です。寝るときに不安な気持ちが高まるようで、叫んだり暴れたりしますが、そんなときは眠くなるまでずっと話をしています。好きな食べ物、ゲームの話、お友達のこと、特別学級の先生のこと、今日楽しかったこと、ときには適当に物語を作り合ったりもしています。しんどかったこと、辛かったことや怖かったこと、ネガティブなことは寝る前には決して話さないようにしています。感情が高まって、殴られたり蹴られたりすることもありますが、話をしていると次第に落ち着いて眠ってくれます。

――現在は、お子さんの状況をどのように受け止めていますか? 【花森はな】現在かかっている病院は三つ目で、今漫画で描いてる病院から、セカンドオピニオンを受け、再び転院いたしました。転院してからは症状も少しずついい方向に向かっています。担当医からは「不安症」という診断を受け、投薬治療は続いていますし、今後も年単位で続いていきます。辛い、限界、死にたいと思うこともたくさんありましたし、息子も私以上に何度も何度も思ったと思います。クラスメイトの子たちは、ひとりで習い事にも遊びにも行きますが、うちの子はできません。こうなるまでは普通にできていましたが、今はずっと私の付き添いが必要です。いいなぁと羨む気持ちも当然あります。でもそれはそれ。息子には息子の歩み方で進んでいってほしいし、立ち止まってもゆっくりでも、とにかく生きて自分の人生を楽しんでくれたらそれでいいです。寄り添えるところは寄り添います。とにかく生きていてくれたらなんでもいいです。

――漫画を読んでくださる方に、一番伝えたいことは何ですか? 【花森はな】もし同じようなことでお悩みのお母さんがいらっしゃったら「ひとりじゃないよー」って言いたいですし、周囲にこういうお子さんがいらっしゃる方には、なんとなくでいいので見守っていただけたらと思います。こういう理由で「行きづらい」「生き辛い」となっている子供さんにも見ていただけたら嬉しいです。伝えたいというよりも「知ってほしい」といった気持ちの方が大きいように思います。

――今後は、どのようなことを描いていきたいですか? 【花森はな】現在は学校に行きづらくなってしまったときのことを描いていますが、この後、私自身も学校に付き添いとして通い続けることになるので、そのときのことを描いていきたいです。大人になって、学生生活をもう一度経験できるなんてなかなかないことなので。学校行事、給食や授業、休み時間の過ごし方、昔とはまるで違う男子と女子の扱い。今の学校って昔よりも驚くほど意識改革されています。そういったことを記録的な意味でも残しておきたいです。 〔2019年7/20(土) オリコン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
奨学金返済 奨学金返済で「大学卒業と同時に500万円以上の借金」…女子学生、窮状訴え 「バイト漬けで満足に勉強できない学生も多い」。学生団体の集会で学費の値下げなどを訴える女子学生(東京都新宿区で) 子どもたちを取り巻く課題は幅広い。親の経済格差と高騰する教育費、核家族・共働きによる放課後の居場所や孤食の問題、ひきこもりや不登校――。様々な事情を抱え歩んでいる子どもたち。どんな手助けを求めているのか。

「卒業と同時に500万円以上の借金を抱えることになるなんて」 6月下旬、JR新宿駅東口。東京都内の私立大3年の女子学生(22)は、左手で「学費を下げよう」と書かれたプラカードを掲げつつ、ため息をついた。500万円は、卒業後に必要となる奨学金の返済額だ。 女子学生は、学費の値下げや奨学金制度の拡充を求める学生団体「高等教育無償化プロジェクト」のメンバーで、道行く人々に学生の窮状を訴えていた。 東北出身で、地元の進学校を上位の成績で卒業し、将来は弁護士を目指している。第1志望だった都内の国立大には合格できず、学費が比較的安い今の大学を選んだ。

それでも、学費は年間約100万円。ほかに教科書代や、1人暮らしをする月4万7000円のアパート代に食費などの生活費もかかる。だが、親からは「うちの家計状況では、学費分しか用意してあげられない」と言われた。実家の世帯年収は約700万円あるが、兄弟もいるため、無理は言えない。大学生活で不足する月十数万円は、日本学生支援機構から借りている有利子の奨学金月8万円と、アルバイトの稼ぎで賄っている。

1年生の時は週3日、1日6~8時間、レジ打ちや接客などのバイトをこなした。だが、疲れ切って体調を崩してしまい、学校に行けない日々が続いた。 「勉強するために上京したのに、なんでこんなことをしているんだろう」。切なさと悔しさがこみ上げた。 2年生以降はバイトを減らし、生活費を切りつめた。食事は1日2回。学食の費用が惜しく、カップ麺で済ませることもある。 低所得世帯向けに高等教育の無償化を図る新制度が、来春から始まる予定だ。しかし、対象は4人家族なら年収約380万円未満の世帯で、女子学生の家庭は該当しない。 「私には何の恩恵もない。無償化とは名ばかりで、中所得層の実態がまったく反映されていない」。女子学生は問いかける。 〔2019年7/20(土) 読売新聞オンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
2019年版自殺対策白書 夏休み前、「家庭」という安全な居場所を子どもに 生活のルール作りは、夏休み前に。 2019年7月16日、政府は「2019年版自殺対策白書」を閣議決定しました。 ・未成年の自殺増、18年599人 学校起因が最多、政府白書| 2019/7/16- 共同通信 人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺死亡率」も減少しているが、19歳以下は統計を取り始めた1978年以降最悪となった。昨年、自殺した10歳未満はおらず、10代の自殺で特定できた原因・動機のうち最も多かったのは「学校問題」だった。

いずれも原因や動機が判明したものに限定されますが、10代で自ら命を絶った若者にとって、学業や人間関係など学校にかかわることが原因であったと推察されます。 「平成27年版自殺対策白書」のデータをみますと、春休みなどが終わり新年度が始まった時期とゴールデンウィーク明け、夏休み明けの9月1日付近に山ができています。長期休暇明けに、子どもたちは不安定になりやすいということがわかります。 18歳以下の自殺者において、過去約40年間の日別自殺者数をみると、夏休み明け の9月1日に最も自殺者数が多くなっているほか、春休みやゴールデンウィーク等の 連休等、学校の長期休業明け直後に自殺者が増える傾向があることがわかる。

出典:平成27年版自殺対策白書 このような記事が夏休みの終わりにかけて増えていくように思います。「自分の子どもは無関係」と思いたい親の気持ちは、四人の子どもを持つ親として理解できます。子どもが楽しく休暇を満喫できればそれに越したことはありませんが、いまくらいの時期からご家族からの相談が毎年増えていることを考えると、ちょっと心配なところがある親が少なからずいるのだと実感します。 多くの子どもたちが夏休みを楽しみにしているでしょう。しかし、毎日学校に通うといったルーティーンがなくなると、生活環境が大きく変わります。大人でも就職や離転職などの環境変化はストレスになります。子どもであればなおさらその影響を受けるということは想像に難くありません。 先の記事で、「学校問題」が自殺の大きな原因や動機となっているとありましたが、「健康」や「家庭」もその要因としてあげられています。家庭と学校という場が生活の大半を占める子どもにとって、そのどちらか、または、両方の場でトラブルやストレスがかかれば、精神的に苦しくなるのは当然のことです。

学校問題を親だけで解決するのは難しいですが、学校が長期に休みとなる時期は、家庭という場を子どもにとって居心地のよい空間にすることで、子どもが十分な休息をとることができるのではないでしょうか。 逆に、家庭に居場所がなく、日常的な暴力やストレスによるダメージがあると、子どもはリスクがあるとわかっていても、適切とは言えない居場所に身を寄せる選択をします。また、家庭でも学校でもない大切な居場所が機能しないとき、やはり、家庭という戻れる場がなければ社会的に孤立してしまいます。 地域や社会に子どもたちの居場所をもっと増やすことで、親や家庭の負担を減らし、余裕をもって子どもが育つ環境を作っていかなければならないのは言うまでもありません。しかし、そのような居場所がなかったり、あっても子どもとの相性がよくないときでも、子どもが安心できる、安全な居場所として家庭や親の存在があると心強いです。

育て上げネットでは、家族向けの事業「結(ゆい)」を通じて、この時期にお伝えしていることがあります。 ※一般化したもので、ご家族の状況によって伝えることは変わります 夏休みに入ると、学校のスケジュールに合わせた生活から、家族のスケジュールに合わせた生活へと変わります。毎日の起床時間、就寝時間を何時にするのか。両親が働いているとき、昼食はどうするのか。宿題はいつまで、どのように進めるのか。また、帰宅が遅くなる場合はいつまでに連絡をするのか。そういった基本的なルールは夏休み前に親子で話し合って決めておくべきです。 夏休み前のルール作りがなぜ必要かと言えば、さまざまなトラブルがあってからルールを作ることは感情的、懲罰的な意味を持たせてしまうからです。「やるべきこと」「やってはいけないこと」が曖昧だと、何が咎められることなのかがわからず、怒られないように振舞うようになります。親に迷惑をかけたくないと考える子どもほど、発言や行動がより慎重になります。

また、親子でルール作りについて話し合うなかで、普段はなかなか親に言えない話や訴えが子どもから出てくる可能性もあります。そのときは、「なんでこれまで言わなかったのか」ではなく、「このタイミングで言ってくれてありがとう」と伝え、子どもの話を全面的に受け止めてほしいです。ここで最後まで聞くことなく反論したり、先回りして解決方法を提示してしまうと、「あっ、話しても無駄だな」と、よい親子関係で夏休みを迎えることが難しくなってしまいます。 学校がない時期に留意したい点は、「家庭の学校化」「親の教師化」です。以前、「九九は大丈夫」という子どもが、長期休暇中に、実は掛け算がうまくできていないことがわかりました。最初は、学校の教科書を使い、教室で学ぶ九九の方法をそのまま取り入れましたが、子どもは着いてきませんでした。 しかし、買い物の際に果物を数えたり、川遊びで石を使って遊びながらフォローするなど、家族関係、親子関係のなかで自然に学べるように意識することで、夏休み明けに九九がちゃんとできるようになったということがありました。

学校の教科書を使って一学期の復習に取り組むにしても、せっかくの夏休みですので、本質的に学ぶことは同じでも、学校とは違う学びのフォローが子どもにとっても安心できるのではないでしょうか。 親として子どもに普段から伝えたかったことを、夏休みを理由にして伝えないことにも配慮してほしい。例えば、親として気になっている外見や服装について注意を促したりすることです。学校があるときには言われなかったのに、休みに入る前に唐突に言われたら、なぜ普段は何も言わなかったのに急に、と子どもも驚いてしまいます。

それは新学期が始まる直前でも同じです。特に休みがちであった子どもに対して、みんなが新たなスタートを切る時期であることを理由に、「学校に登校してみよう」や「習い事を始めよう」と声をかけるのもプレッシャーやストレスになりやすくなります。 もちろん、それをきっかけに登校に至る子どもはいるでしょう。しかし、きっかけは常に子ども側にあります。何かを始めるタイミングも子どものものです。夏休み前、夏休みが終わる直前は何かときっかけをつかみやすい時期かもしれませんが、それは親の意思を実現するタイミングではありません。あくまでも主役は子どもにあります。

夏休みを迎えるにあたって、夏休み中に、夏休みの終わりに、子どもが日常の不満や先々の不安を口にしたときは、あくまでも「聴く」役割に徹していただきたいです。「そうなんだ、それはつらかったね」「一緒に何ができるか考えよう」という寄り添いの立場でいてください。子どもからの言葉がなくても、ちょっと心配な表情や行動があったときは、親から「元気がなさそうに見えるけど」「なんでも話は聞くからね」と自然でシンプルな問いかけをするというのは、子どもにとって安心感につながります。 ある中学3年の男性は、4月から不登校になり、昼夜逆転したひきこもりがちな生活になりました。夏休みになると、同級生も休みとなりほっとして部屋から出てくる頻度も増えました。 それまでは親から毎日「学校はどうする?」と聞かれるので、親と顔を合わせないよう生活していたそうです。

夏休みに入ると、自然豊かな祖父母のいる田舎に家族で旅行にでかけました。そこで母親と朝ジョギングしたり、父親とさまざまな経験をするなかで元来の笑顔が戻ってきました。 旅行が終わるとき、男性は親に「もう少しここにいてもいいかな?」と切り出し、夏休みの残り3週間を田舎で過ごしました。夏休み終わりに戻ってくると「9月から学校に行こうかな」とポツリつぶやいたと言います。それからは、ときどき休みながら学校に通い、親も彼の立場を尊重し続けた。いまはオープンキャンパスで気に入った高校に通っています。

この事例を紹介すると、夏休みは家族旅行が大切なのでしょうかと聞かれることがあります。しかし、私たちの活動を通じて理解しているのは、何をするかよりも、あるタイミングで子どもが変化を求めたり、変化しないことを希望したとき、親が子どもに寄り添いながら、その意思を尊重すること。それがとても自然なこととして日常の関係が作られていることです。 これから夏休みが始まります。子どもたちにとってひとつでも、二つでも安全な居場所が、社会の中で提供されることを願っています。

工藤啓 認定特定非営利活動法人育て上げネット 理事長 1977年、東京都生まれ。成城大学中退後、渡米。Bellevue Community Colleage卒業。「すべての若者が社会的所属を獲得し、働くと働き続けるを実現できる社会」を目指し、2004年NPO法人育て上げネット設立、現在に至る。内閣府、厚労省、文科省など委員歴任。著書に『NPOで働く』(東洋経済新報社)、『大卒だって無職になる』(エンターブレイン)、『若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析』(バリューブックス)『無業社会-働くことができない若者たちの未来』(朝日新書)など。 〔2019年7/24(水) 工藤啓 認定特定非営利活動法人育て上げネット 理事長〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
引きこもり「8050問題」 引きこもり相談、推計人数の1割 兵庫県内で6469件 神戸新聞NEXT 中高年の対象者が推計で61万人に上るなど深刻化している引きこもりの問題で、兵庫県内で対応の拠点となる県と神戸市、4中核市に寄せられた相談件数が2018年度、計6469件にとどまり、県内の推計人数(約5万人)の1割程度だったことが24日、神戸新聞社の取材で分かった。 同じ家族らが複数回相談するケースもあり、相談窓口の周知や体制が不十分な実態が浮き彫りに。引きこもりの子が50代、親が80代で困窮する「8050問題」も指摘される中、当事者の社会的孤立が懸念される。

引きこもりを巡っては03年、厚生労働省がガイドラインを公表。全国の精神保健福祉センターや保健所に相談窓口ができ、09年以降、都道府県や政令市に相談支援センターが設立された。 18年度の相談件数は、兵庫県と政令市の神戸市に加え、精神衛生を所管する保健所がある4中核市を対象に神戸新聞社が調査。専門の窓口や所管課などに寄せられた件数は、県が4043件▽明石市1176件▽神戸市749件▽西宮市239件▽尼崎市135件▽姫路市127件-だった。 寄せられた相談内容の分析も進んでおらず、県と神戸市は対象者の年代や性別、相談者の続柄などの区別にとどまる。4中核市は相談件数しか集計していなかった。

国の15、18年の調査で、引きこもりの人(15~64歳)の推計は全国で計約115万人。この数値から県内では約5万人と推計された。ただ実態調査は実施されていない。 県内のある自治体担当者は「推計値よりも、実際はもっと深刻な印象がある。実態調査の必要性は感じているが、人員や予算を理由に、対策を先送りしてきた面がある」と漏らす。 引きこもりは1980年代に、社会問題として認知され始めた。当初は不登校の若者らが多く、「家庭内の問題」として片付けられる風潮もあり、国や自治体の対策が放置されてきた側面がある。(藤井伸哉)

【引きこもり調査】内閣府が、半年以上にわたり家族以外とほとんど交流せず、趣味の用事やコンビニに行く以外に自宅から出ない人を広義の「ひきこもり」と定義して調査。2015年調査(対象は15~39歳)で54・1万人、18年調査(同40~64歳)では61・3万人との推計値を公表した。ただし、いずれも全国の5千世帯を抽出して人口データを掛け合わせた推計人数で、実態は分かっていない。 〔2019年7/25(木) 神戸新聞NEXT〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
明石市のひきこもり相談支援課 引きこもり支援課、開設10日で相談100件 明石市 保健師ら専門職が対応する明石市のひきこもり相談支援課=あかし保健所

兵庫県明石市は7月、「ひきこもり相談支援課」を保健所内に新設した。精神保健福祉士ら専門職が戸別訪問などで実態把握に乗り出す。厚生労働省は「実態把握は自治体に頼らざるを得ない」とし、先進事例を全国に周知するという。自治体による引きこもりの相談分析や早期支援がようやく動き出した。 あかし保健所の浜田昌範所長は「(引きこもりは)失業や障害、不登校などが要因とされるが、実態はよく分かっていない。特に中高年は詳細が不明」と話す。2018年度に延べ1176件の相談があったが、内容の分析はできていない。今後、市の福祉部門や当事者団体が把握する約150人を対象にした自宅訪問などを通じ、引きこもりの原因を分析。施策に反映させる考えだ。

相談支援課に対する家族らの関心は高く、開設10日間で相談件数は100件に上った。浜田所長は「対策や支援に特効薬はない。社会的な関心が高まっている今こそ、相談や家庭訪問を地道に行い、全体像に迫りたい」と意気込む。 このほか、岡山県総社市は15~16年に引きこもりとみられる人の状況を民生委員らが調査。把握済みの約200人に加え、新たに約200人の実態が明らかになった。17年には都道府県や政令市以外で初となる支援センターを市社会福祉協議会内に設置。18年度は2千件以上の相談があった。

各自治体の担当者によると、介護や生活困窮など、別の案件の相談で引きこもりの存在が明らかになるケースが多く、「縦割り意識」の排除がポイントになるという。 神戸市の相談業務を受託するNPO法人「神戸オレンジの会」の藤本圭光(よしひこ)理事長(46)は「自殺を考えるような人もいれば、就労支援で比較的早く社会復帰できる人もいる。一つとして同じ状態の引きこもりはない」と指摘。「自治体が相談内容を分析し、いち早く個別対応につなげることが重要だ」と訴える。(藤井伸哉)

■アプローチに工夫を 引きこもりに詳しい宮崎大学の境泉洋准教授(臨床心理学)の話 自治体で蓄積している相談データを分析するのは有益だ。全戸訪問などの実態調査は難しいが、仕事に就けていない人に絞って詳しく調べるなど、アプローチを工夫することで、実態把握や早期支援につなげられる。 〔2019年7/25(木) 神戸新聞NEXT〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ブラック職場としての学校 “どこにでもいる普通の先生”が過労死ラインを突破する根本原因とは 現役教師が語る「ブラック職場としての学校」 人手不足→授業に出突っ張り→授業の準備はいつやるのか→残業でしょ 子どもの成長を支える場でありながら、ブラック労働環境が問題視されている学校現場。ニュースなどでも盛んに取り上げられているテーマではありますが、実際に働いている教員は、どのような思いを抱いているのでしょうか。 【モンペ対策、事なかれ主義、人手不足……】教員の仕事がブラックな10の理由 本記事は、公立校の中学教員になった筆者の学生時代の友人に「1人の一般教員として感じている“学校の労働環境の問題点”」を語ってもらう連載企画となります。 . 教科の担当教員を2人→3人にするだけで、働き方がこれだけ変わる

――普通の時期で、残業時間が100時間以上。どうしてそんなに長時間労働になってるの? 例えば、「中学校で国語を教えていて、担任を持っている教員」がいたとするでしょ。要は“どの学校にでもいる普通の先生”だよね。 うちの学校は3学年それぞれ4クラスずつあって、国語の教員は2人。国語の授業は1クラスあたり週4コマ(3年生は3コマ)。学校全体で週に44コマ、国語の授業が行われてることになる。これを2人の教員で半分ずつ受け持つと、教員1人あたり22コマ。 担任を持っていると道徳の授業を受け持ったりなんだりで、もろもろ合わせて、週27コマを授業や会議に費やすことになる。 で、ここが大事なところ。生徒が受けている授業数は29コマなんだよね。

――ほとんど変わらないじゃない。 そう、1週間で空いてる時間は2コマ分だけ。この時間で全ての授業準備が終わるわけがないよね。だから、毎日残業することになる。これは決して極端な例ではなくて、よくある話。 最近、「部活の負担を減らそう」という動きが進んでるんだけど、実際には「部活で生徒の成長を見るのが生きがい」という人もいるし、俺は「根本的な問題はそこじゃないだろ」と思ってる。そもそも教員が全然足りてないんだよ。 もしも国語の教員をもう1人追加して3人にできれば、1週間の空き時間が10コマ分。2人だと“週に”2コマだった空き時間が、3人だと“1日”に2コマになる。

――その時間が翌日の授業準備に使える、と。 そういうこと。まあ、「校務分掌」といって、教員は「生徒指導」「教育相談(不登校になりそうな子の指導など)」などの仕事も分担してやってるから、残業がゼロになるとは言わないよ。 でも、「教員を増やすだけで仕事が楽になる、長時間労働が改善される」というのは間違いない。校務分掌だって人手が足りてなくて、1人でいくつも担当してたりするんだから。

教員採用率のジレンマ ――働き手が増えたら、負担が減る。分かりやすい話なのに、どうして教員は増えないんだろうね。 自治体の懐事情もあるかもだけど、採用倍率の問題もあると思う。教員の正規採用の倍率は中学校で5倍、小学校で3倍ちょっとくらいだったかな。これって、実はけっこうギリギリな状況らしいんだよ。

――どうして? どこ情報かは知らないんだけど「採用倍率が3倍を切ると、採用者に不適切な人材が混ざってしまう」という説があるらしくて、教育委員会はそれ以下にならないようにしてるみたい。長時間労働を是正するために採用数を増やしたら、倍率が落ちちゃうでしょ?

――何で3倍なの? そのボーダーラインの根拠は、俺にもよく分からない。まあでも「採用倍率が下がったら、教員の質が維持できない」という懸念は的外れじゃないでしょ。

――でも、教員の長時間労働はニュースなどでも問題視されてるわけじゃない。このままだと教員になりたい人が減って、それこそ採用倍率が落ちちゃうんじゃない? 「月曜日から金曜日まで朝6時半~20時半まで仕事、さらに週末も働いてください」みたいな仕事やりたいですか、って話だよね。そりゃあ「ヤダ!」って思うだろうね。

――教師になりたい人を増やすには、どうしたらいいと思う? 給与を上げることでしょ(即答)。どう考えたって仕事量に見合ってないもの。 (続く) ※本企画は、1人の現役教員の声をそのまま記事化したものです。実際の労働環境は自治体、学校などによって異なる可能性があります。 . 〔2019年7/25(木) ねとらぼ〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
特殊清掃 凄惨な死者の部屋の後始末をする「特殊清掃」の現場から、孤独死の問題に迫る衝撃ルポ―菅野 久美子『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』はじめに 『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版) 発売から4カ月。新聞、雑誌、ラジオ、SNS等で数多く取り上げられ、「現場の描写が凄すぎる」「他人事ではない」などと大反響を呼んでいるのが、今回ご紹介する『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』です。著者の菅野久美子さんは、性と死を見つめ、孤独死、セルフネグレクトなどをテーマに記事を多数執筆する気鋭のノンフィクションライターです。「中高年の引きこもり」が社会問題視されるなか、「孤独死」はまさに「自分ごと」として受け止められているのだと思います。それでは本書の「はじめに」を全文公開いたします。

◆人も遺品も "ゴミ" として処理される社会 日本社会が途方もない底なし沼に、じわじわと引き込まれつつあるのを感じる。一度足を取られると、誰もそこから抜け出せない。 特殊清掃、略して "特掃" ――。遺体発見が遅れたせいで腐敗が進んでダメージを受けた部屋や、殺人事件や死亡事故、あるいは自殺などが発生した凄惨な現場の原状回復を手がける業務全般のことをいう。そして、この特殊清掃のほとんどを占めるのは孤独死だ。 私が、特殊清掃に興味を持ったのは、一言で説明すれば、亡くなった人の抱えていた生きづらさが、他人事のように思えなかったからだ。

孤独死の現場は、遺族ですら立ち会えないほど過酷である。大量の蠅が飛び交い、蛆(うじ)虫が這いずり回り、肉片が床にこびりついている。故人が苦しみのあまり壁や床をかきむしり、脱糞した形跡もあったりする。私は、そんな惨状を前に立ちすくみ、幾度となく気が滅入ったが、取材を続けるうちに真の問題は、グロテスクな表層ではないことを思い知った。

そこには、故人の生きづらさが刻印されていた。 孤独死には社会的孤立の問題が根深く関わっている。 私の試算によると、わが国で現在およそ1000万人が孤立状態にある。日本人の10人に1人という、とてつもなく大きな数字だ。孤独死とは、家でたった1人、誰にも看取られずに亡くなることを言う。その約8割に見られるのが、ゴミ屋敷や不摂生などのセルフネグレクトだ。こうした自己放任は、〝緩やかな自殺〟とも言われている。彼らは周囲に助けを求めることもなく、社会から静かにフェードアウトしていっている。

取材を進めるうちに、彼らは何らかの事情で孤立し、人生に行き詰まり、セルフネグレクトに陥っていたことがわかった。 ある者は恋愛関係でもがき苦しみ、そしてある者は虐待などで親子関係が絶たれ、ある者は会社でのパワーハラスメントで心が折れていた。結果として、彼らは周囲から取り残されて緩やかな自殺へとただ、ひた走るしかなかったのだ。もちろん、人間関係が良好でもたまたま発見の遅れたケースもあるが、それは非常に稀なケースだということがわかってきた。

私は壮絶な現場の臭気に圧倒されながらも、遺品の数々から生前の彼らの姿がありありと目に浮かぶようになった。 そんな強烈な体験をした後に自宅や出張先のホテルに帰ると、1人ベッドに体を横たえながら彼らの生前の人となりに思いを馳せた。そして、その日初めて存在を知った彼、彼女らの抱えた苦しみを考えると、一晩中眠ることができなかった。 それは、私も彼らとどこか似ていて、社会をうまく生きられず、生きづらさを抱えた人間の一人であるからだ。

小学校時代から内向的な性格で、激しいいじめに遭った私は、中学校のときに2年間の不登校生活に陥った。いわゆる、引きこもりである。もう完全に自分の人生は終わったと感じていた。孤立無援の状態で、何度も自殺を考え、実際に家の窓から飛び降りようとしたこともある。そういうこともあって、私が今も生きているのは、ただ運が良かったに過ぎないと思っている。 もし私にできることがあるとすれば、それは遠からず私と同じように生きづらさを感じるこの社会で、人知れず亡くなってしまった彼らのありのままの姿を伝えることではないだろうか。

孤独死者のほとんどが生前、周囲の住民から奇異な目で見られていたり、忌み嫌われていたりする。遺族がいてもなるべく関わりたくないというケースも多い。 そのため、彼らの遺体は警察によってひっそりと運び出され、遺品は誰の目にも触れずに、ほとんどがゴミとして処理される。そう、まるでこの世に存在すらしなかったかのように――。 ワンルームの賃貸アパートで、友達を呼んで騒ぐ学生の部屋の、わずか10センチ隔てた壁の向こうに、死体がゴロリと転がり、何カ月も発見されず、無数の蛆と蠅が群がっている。それが、現代日本が抱える問題の縮図だ。

日夜生きづらさと向き合っている私にとって、彼らの名もなき死が他人事だとは決して思えない。彼らは明日の私であり、私はきっと彼らの仲間である。 私は、彼らが亡くなった孤独死の現場をたどるだけでなく、遺族や大家などその周囲の関係者に話を聞くことで、彼らの歩んできた軌跡をたどりたいと思った。 それは、彼らの人生の苦悩に触れると同時に、私自身の過去のトラウマを振り返る作業でもあった。

そんなとき、私は同じ現場を共にする特殊清掃人たちに励まされた。遺族さえ立ち入ることのできない凄まじい腐臭の漂う部屋で、最後の〝後始末〟をする特殊清掃人の温かさを知ることができたのは、私にとって何ものにも代えがたい救いであった。 特殊清掃用の衣類を脱ぎ、ガスマスクを外すと、当然ながら彼らもまた、私たちの社会を生きる一人の生身の人間である。彼らと接するうちに、彼らに血の通った人としての優しさを感じ、思いのほか安堵している自分に気がついた。そして、故人の死を巡って、その最後に立ち会う特殊清掃人たちの物語も描きたいと思うようになった。

近年、孤独死はもはや特殊な出来事ではなくなってきている。 年間約3万人と言われる孤独死だが、現実はその数倍は起こっているという業者もいるほどだ。 特殊清掃の現場から見えてくるのは、やがては訪れる日本の未来である。 特殊清掃人の多くが口を揃えて、「人と人のつながりが希薄になった」と危機感を露わにする。そしてこうも言う。「こうなる前に、どうにかならなかったのだろうか」と。 変な話に聞こえるかもしれないが、本書の取材に協力してくれた特殊清掃人たちは、内心では自分たちのような仕事のない社会が望ましいと感じている。 私もそう思う。

本書のテーマは、特殊清掃のリアルにとことんまで迫ることだ。それは、特殊清掃人たちの生き様や苦悩にもクローズアップしながら、私にとっての生と死、そして現代日本が抱える孤立の問題に向き合うことでもある。 今後、孤独死は、日本全体を巻き込む大問題となる。特殊清掃の世界は、そんな日本の恐るべき未来を映し出す万華鏡である。特殊清掃人たちは、さながら毎日タイムマシーンに乗ってディストピアを目の当たりにしているのだ。崖っぷちで清掃を続ける彼らは、日本という社会の瀬戸際にいる。

死は、誰もが逃れられない現実である。 いつ、どこで、どのように死ぬのかはわからない。 けれども、死を迎えるに当たってあらかじめ準備することはできる。死別や別居、離婚などで、私たちはいずれ、おひとり様になる。そんなときに、どんな生き様ならぬ死に様を迎えるのか。1000万人の孤立する日本人たちも、決して自分と無関係とは言えないはずだ。

そう、特殊清掃の世界を知るということは、きっと、私や本書の読者であるあなたの未来を知るということなのだ。だから、たとえ目をそむけたくなる場面があっても最後まで希望を捨てずにお付き合いいただきたい。

最後の1行まで、あなたの救済の書となることを願って。

[書き手]菅野久美子(ノンフィクションライター) [書籍情報]『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』

著者:菅野 久美子 / 出版社:毎日新聞出版 / 発売日:2019年03月23日 / ISBN:4620325767

. 〔2019年7/26(金)毎日新聞出版 ALL REVIEWS〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
(やまゆり園事件)から3年 相模原殺傷事件(やまゆり園事件)から3年。パンドラの箱の底にあるものは <相模原事件が私たちに突きつけた現実。私たちは現実を見なければならない。だが、現実に押しつぶされてはいけない。> ■相模原障害者施設殺傷事件(津久井やまゆり園障害者殺傷事件) 19人の命が奪われてから3年がたった。これは、通り魔事件のような「誰でもいいから殺したかった」といった無差別殺人ではなかった。 2016年7月26日。相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」が襲われた。逮捕された男は、重度の障害者を狙って犯行に及んでいる。 彼は語る。「障害者は不幸を生むだけ」だと(「意思疎通のできない重度の障害者は不幸をもたらすだけで死んだほうが良い」)。しかも彼は障害者のことを知らないわけではない。彼自身が、この施設の職員だったのだ。

凶悪犯罪者は、人々から憎まれる。だが同時に、時としてアンチヒーローとして讃えられることもある。「俺はそんなんことはしないが気持ちはわかる」と語る人もいる。 しかし今回は、真面目で愛がある人ほど、彼の言葉に衝撃を受けた。私たちの「内なる差別」を感じてしまったからだ。 彼の意見は全力で否定したい。しかし私たちみんなが実は心の中で思っているけれども言えなかったことを、彼は言ってしまっただけはないか。私たちは、そんな自分の思いに気づいてしまったのかもしれない。

■事件直後の報道と重度心身障害 障害者に対する差別的な発言に、マスコミもすぐに反応した。事件直後、がんばって様々な活動をしている障害者らの姿を取材し、障害者も生きがいを持って生活しているといった内容などが放送された。

だが、彼が言っているのは、会話もできないような重度の障害者だ。そんなことは、マスコミスタッフも理解していただろう。しかし、どのように報道したら良いか、わからなかったのかもしれない。このような重度の障害者は、これまでも、また事件の後にも、ほとんどマスコミに出ることはなかった。 私たちも、街中で重度心身障害者を見ることはほとんどない。彼らは、テレビに出て合奏を披露したり、スポーツ大会に出たり、展覧会で絵が飾られることもない。また、普通の障害者施設ならボランティアなどもたくさん入るが、重度心身障害者施設には一般の人は入りにくいだろう。開かれた場所とは言い難い。 健常児の親は、子供の成績や不登校で悩む。障害児の親は、そんな悩みは贅沢だと語る人もいる。知的障害や身体障害を抱えて、どういう学校へ進学させるのか、卒業後の進路はどうするのかと悩んでいる。

しかし、ある重度心身障害児の母親は言っていた。「たったひと言、私に『お母さん』と呼びかけてくれたら、今までの私の全ての苦労は報われる」と。だが、その願いがかなうことはない。 私たちの街にも、重度の障害を持った人々はいる。しかし私たちの目には入らない。普通の人にとっては、日常生活で意識に上ることはない。確かに生きているのに、まるでいないかのような存在だ。私たちは違法なことはしていないが、重度障害者のいない世界を実現してしまっているのではないだろうか。

■私達につきつけられたもの 彼は、妄想的とも言える非常に歪んだ思想を持っていた。彼の考えが「思想」なのか「妄想」なのかは、議論があるだろう。報道によれば、彼はこれまでに、「大麻精神病」「反社会性パーソナリティー障害」「妄想性障害」「薬物性精神病性障害」そして「自己愛性パーソナリティー障害」の診断を受けている(一番新しい診断が自己愛性パーソナリティー障害であり、責任能力はあったと判断されている)。 だが仮に妄想だとしても、妄想の中にも思想や時代性が影響を与える。昔の妄想にはキツネに操られるといった内容があり、現代の妄想には宇宙人やテレパシーが登場する。彼のこれまでの考えや体験、そして社会全体の考え方が、影響を与えているだろう。 非常に歪んだ考えだ。しかし、私達の中にも同じような思いは潜んでいないだろうか。「重い障害を持った人は生まれてこない方が良かった」と感じることはないだろうか。生まれないことと、殺されることは違うけれども。

また私たちは、重度の障害者を(時には軽い障害の場合ですら)人里離れた場所に隔離しておけば良いと考えていないだろうか。さらに、人に迷惑をかけるような精神科の病人や、障害や貧困や非行や前科者や様々なマイノリティーなどは、町から出て行けと考えてはいないだろうか。 津久井やまゆり園が、事件後に再建される話が出たとき、障害者団体から反対の声が出た。この施設のような、コロニー型の大規模施設は時代に逆行していると考えられるからだ。

では、重度障害者や精神疾患を持つ人などが集う小規模ホームがあなたの町内会に作られようとしたら、みんなが賛成して、新しい転居者たちを歓迎してくれるのだろうか。 小規模視閲でも、立派な児童相談所などでも、社会には必要な施設だけれども私の町に建設されることは反対だと、各地で建設反対運動が起きている。 この事件の重さは、被害の大きさだけではなく、私達が隠していた思いを、内なる差別を突きつけられたことにある。「重い障害者などいらない」と語る彼に強く言いたいと私たちが感じるのは、彼の賛同者にも言いたい、社会全体にも言いたい、そして自分自身にも言いたいと感じる思いではないだろうか。

■開けられたパンドラの箱 事件から2年後、『開けられたパンドラの箱――やまゆり園障害者殺傷事件』(創出版)が発行された。 同書には、彼の意見が紹介されている。この本の出版には反対もあった。「重い障害者は不幸を生むだけ」。そんな誤った考えを社会に紹介してはいけないと。 <2年前の相模原障害者殺傷事件の真相解明をきちんとしないと恐怖が残ったままだ:月刊『創』編集長・篠田博之氏> 同じように社会を震撼させた事件に関する本として、元少年Aの著書『絶歌』がある。

<元少年A『絶歌』神戸連続児童殺傷事件:質問疑問に答える:出版は正義に反する。しかし内容は心に迫る> しかし今回の『開けられたパンドラの箱』は、『絶歌』とは異なり、彼の主張や作品が紹介されるだけではなく、対話が行われており、また様々な当事者の真摯な思いや、専門家たちの意見も紹介されている。 「どの命も大切だという考えはないの?」 そう質問されて、彼は考えている。彼の信念は変わらないものの、彼は考えている。 この事件は、扱いにくい事件だ。 被害者19人は、通常の事件とは異なり、匿名で報道され続けた。名前も、人となりも、全く触れられなかった。だが事件からしばらくたち、本書の出版だけでなく、様々な活動が始まった。

NHK『ハートネットTV』の「匿名の命に生きた証を」は、大きな反響を読んだ。NHKは、番組でもネットでも活動を続けている。

<19のいのち:障害者殺傷事件(NHK)> 「どの命も大切」。 ・・・もちろん答えはYesだ。しかし・・・例えば人工妊娠中絶を考える時、健康体の胎児の時と、重度障害を持って生まれてくるだろう胎児とで、私たちは同じ考えはしないだろう。 可愛い赤ちゃんの命を救うために、2億円のお金が集められることはある。だが、80歳の人の命を救うために同じことは起きない。だからと言って命の価値に軽重をつけているわけではないが。 頑張っている障害児たちの姿は微笑ましく、感動を生む。そんなことは「感動ポルノ」と批判する人はいるし、障害者を教材扱いするなと怒る人もいる。だが、彼らの活動を見て、多くを学べる人もいる。自分や家族が、人権教育の教材になっても良いと語ってくれる人もいる。

<「感動ポルノ」はダメなの?:24時間テレビとバリバラの間で:無意識の差別と障害者の教材化> しかし、障害問題はきれいごとだけでは済まない。心身の障害を「個性」と呼ぶ人もいる。しかしある障害児の親は言っていた。「では、あなたはあなたの子供の個性として障害を選ぶか」と。 本人や家族が障害を個性と呼ぶのは間違っていない。だが、他人が安易に使う言葉でもない。障害の周囲には、テレビに紹介されなくても、愛と感動の物語がある。同時に、多くの悲劇も起きている。

死にたくなるような困難、悲劇、当事者と家族の苦しみ。社会の差別と偏見、建前に隠された本音。隠しておきたいことは多い。しかし、見たくないものを見なくては、先に進めないこともある。 パンドラの箱を開けてしまった時、あらゆる災いが飛び出してきた。だが、その底に、希望が残っていた。 今までなら隠されてきたある種の本音が、犯罪者によって語られ実現されてしまうことがある。ネット上で、赤裸々に主張されることもある。パンドラの箱は開けられた。だが、様々な災いが出てきたからこそ、きれいごとではない真実の希望を私たちは見出していきたい。

碓井真史 新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー 東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。HP『こころの散歩道』。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』など。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。 〔2019年7/26(金) 碓井真史 新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
大学に子どもの居場所 「自分を卑下する必要ない」大学に子どもの居場所 不登校支援の新たな形、行政も期待 福岡県太宰府市の市教育支援センターに通う子どもと談笑する筑紫女学園大の学生たち 広い教室に長机が並び、正面のホワイトボードに明るい日差しが映える。緊張気味に室内に足を踏み入れた子どもたちを、女子大学生が笑顔で迎えた。 . 子どもの居場所 大学に 5月、福岡県太宰府市の筑紫女学園大。同大が本年度、本格始動した「キャンパス・スマイル事業」は、大学を不登校の子どもたちの居場所づくりに生かす取り組みだ。子どもたちは同市教育支援センター(適応指導教室)「つばさ学級」に通う小中学生。学内の研修を受け認定された約80人の学生がスマイル・サポーターとして活動している。 利用は2週に1回から週複数回、滞在時間も30分から3時間以上と個人のペースで選択できる。1人ずつに担当サポーターが決められ、運動をしたり、ゲームを楽しんだり。学習も含めてやりたいことの提案や意見は積極的に受け入れているという。

子どもたちも年齢の近い「お姉さん」が相手とあって好きな食べ物や芸能人の話で盛り上がり、すぐに打ち解ける。この日、短い時間を過ごした小学4年の女児は「お話しするのが楽しかった。次は一緒にバドミントンをしたい」と笑顔を浮かべた。 サポーターの同大1年川畑琴子さん(19)には、不登校経験のあるきょうだいがいる。そのきょうだいが周囲の支えで再び学校に行けるようになったのを見ており「身近にいたからこそ、子どもの気持ちに寄り添えるし、自分も関わりたい」と手を挙げた。 実際に子どもと触れ合うと、明るく普通の子と何ら変わらないと感じた。「子どもたちも『不登校の子ども』と特別視してほしくないと思う。今学校に行けないから、この先もだめというわけでもなく、自分を卑下する必要もない。構えずに接したい」と語った。 . 支援する学生 経験積む場 不登校の子どもを巡っては近年、自治体が設置する教育支援センターのほか、専門知識を持つ「スクールカウンセラー(SC)」や「スクールソーシャルワーカー(SSW)」の配置など支援、相談体制の充実が図られている。それでも不登校の増加傾向は続いている。 福岡県内でSSWを務める20代女性は複数の小中学校を掛け持ちで担当。中学校を拠点に校区内の小学校に目配りする。保健室などへ別室登校する子どもに声を掛け、状況に変化がないか耳を澄ますほか、必要に応じて保護者と面談したり、家庭訪問したりする。 常時一つの学校にいるわけではないので鍵は情報収集力。しかし「教科担任制の中学校に比べて小学校の先生とは1日が終わらないとゆっくりと話せず、時間的に厳しい面もある」。

教師との役割のすみ分けも難しい。男性教師が対応に苦慮する女子児童の相談に乗ることはあるが聞き取る内容の線引きに思い悩む。「教師の立場もあり、踏み込んだ話は聞きにくい」。とはいえ日々、多忙を極める教師の姿に触れ「実際に問題が起きても、現場は対症療法的になっているのではないか」と懸念する。 学校現場や教育委員会には「SSWがいるから不登校の数を減らせる」といった強い期待感がある。自分もそう思っていた。ただ、子どもと話していると、必ずしも少なくすることばかりが正解ではないと感じている。「『行きたくない』という価値観もある。保護者が焦りを感じていても、子どもの意思を尊重し、スモールステップを重ねることが大事だと言い聞かせている」

専門職 すみ分けに苦悩 不登校支援の新たな形を開く筑紫女学園大の取り組みを行政側も期待する。太宰府市教育支援センターの古賀信行所長(65)は「適応指導教室に通えない児童生徒が全く違った環境だから足を向ける場にもなり得る」と言う。

一方、サポーターを務める学生の中には卒業後、SCやSSWを目指す人も多く、事業は学生のキャリア教育の貴重な機会にもなっている。担当する同大の大西良准教授(社会福祉学)は「学生は子どもとのかかわりを通じて多様な価値観を学び、社会への問題意識や対応能力を育むことができる。大学としても地域課題解決に向けて施設や人材を活用することで存在意義を示すことにもなる」と手応えを語った。 大学側が受け入れているのは現在、地元の太宰府市のみ。将来は周辺自治体とも連携して対象地域を広げていく構想だ。 . 【スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカー】 文部科学省は不登校の児童生徒や保護者からの相談を受け、心のケアや学校外の機関との連携を図る専門職スクールカウンセラー(SC)とスクールソーシャルワーカー(SSW)の積極的な配置を進めている。

子どもの内面のケアを重視するSCは主に臨床心理士など心理の専門家が、子どもを取り巻く環境に働き掛けるSSWは社会福祉士や精神保健福祉士など福祉の専門家が担う。国は本年度、SC活用事業に約47億円、SSW活用事業に約17億円を計上。自治体が配置する人件費の3分の1を補助している。本年度中にSCは全国の公立小中学校全校2万7500校に、SSWは全公立中学校区に1万人の配置を目標に掲げる。 . 〔2019年7/21(日) 西日本新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
子どもの居場所や学費 小学校から大学まで…すべて私立だと2170万円、すべて国公立でも730万円 子どもから大人になるまでにはいくつものハードルがあります。学ぶ意欲のある子どもをどう支えていくか。高額な学費を工面するのに悩むこともあるでしょう。いじめや不登校なども依然として多いままです。どのような形で子どもたちを支えればいいのでしょうか。 . 子どもの居場所や学費、課題に 共働き世帯の子どもは、学校に通い始めると、授業を終えてからの過ごし方が課題となる。そうした子どもの居場所となるのが放課後児童クラブ(学童保育)だ。2018年のクラブ数は2万5328か所と、20年前の2・6倍。登録児童数も右肩上がりだ。ただ、保育所と同じく利用できない児童が問題となっており、18年の待機児童数は1万7279人。スタッフの充実など対策が急がれる。 経済的に苦しい家庭の子どもの学びを支える「学習支援事業」は、全国500以上の自治体で行われている。自立に向けた支援を行うことが目的だが、15年度の参加者は、高校受験を控えた中学3年生が3割を超える。 教育費の負担は大きい。文部科学省の「子供の学習費調査」などによると、小学校から大学までの授業料や塾の学習費などを足し合わせると、すべて私立だと2170万円、すべて国公立でも730万円かかる。

子どもが自分で学費をまかなうための奨学金制度は、17年度には学生の4割近くが利用している。その多くが、将来の返済が必要な貸与型。卒業とともに、少なくない「借金」を背負わなくてはならない。 「大学等修学支援法」が今年5月に成立し、返済義務がない給付型の奨学金制度も来春、本格的に始まる。ただ、利用できるのは住民税が非課税の世帯などに限られ、所得が中水準の世帯の負担は重いままだ。 . いじめ件数や不登校の児童生徒、増え続ける 心配なのが、いじめの認知件数や不登校の児童生徒が増え続けていることだ。文部科学省の調査では、17年度に小中高校で認知されたいじめ件数は過去最多の41万4378件。13年度と比べ、小学校は約2・7倍、中学校は約1・5倍に増えた。 不登校の小中学生も17年度は過去最多の約14万4000人となっている。フリースクールなど学校外で学べる場の確保が求められている。 . 子ども食堂、6割以上増 子ども食堂とは、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂で、民間発の取り組みが多い。NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの調査によると、2019年は全国に3718か所と、この1年で6割以上増えた。 対象が子どもだけのところもあれば、親子や地域住民が参加できるところもある。参加者も数人から数百人まで幅広い。貧困家庭の子どもへの食事提供にとどまらず、孤食の解消や食材による食育、地域交流の場づくりといった目的もある。 〔2019年7/21(日) 読売新聞オンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
反省以前の子ども 「ケーキを等分に切れない」非行少年たちの実情 少年院で法務技官として勤務してきた宮口幸治氏の解説です 児童精神科医である宮口幸治氏によると、非行少年たちの中には「反省以前の子ども」がたくさんいると言います。また、少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすらできない非行少年がいるそうです。なぜ、彼らは反省することができないのでしょうか――。宮口氏の新著『ケーキの切れない非行少年たち』を一部抜粋しその真実に迫ります。

私は現在、大学で主に臨床心理系の講義を担当しておりますが、もともとは精神科医です。3年前に現大学に赴任するまで少年院で法務技官として勤務してきました。その前は大阪の公立精神科病院に児童精神科医として勤務していました。 . そこでは外来や入院病棟で発達障害、被虐待児、不登校、思春期の子たちなどを診察していましたが、その病院は関西の基幹病院とも言える規模だったので、あらゆる症例を見てきました。 発達障害の専門外来では、申し込んでから初診の順番が来るまで4年待ちという状態で、ほとんど機能していないくらいの患者が集まってきていたのです。児童だけでなく、殺人などの重大犯罪を行った成人や少年の精神鑑定を行う機会もありました。 . ■ある少年との出会い 当時、ある施設へ定期的に出向いて診察や発達相談などを行っていたのですが、そこで発達障害をもった1人の少年に出会いました。その少年は性の問題行動を抱えていました。年齢にかかわらず、とにかく女性の身体に触ってしまうというこだわりがあったのです。幼女や女性が集まりそうな場所に行っては、相手を見つけて触るという行為を繰り返していたのです。 私はその施設で彼の継続治療を行うことになりました。そこで、当時、認知行動療法に基づいて北米で作成され、効果が期待されていた性加害防止のためのワークブックを日本語に翻訳し、一緒にワークブックを進めていくことにしました。並行して病院の外来にも来てもらい、さまざまなストレスを抑えるための薬物療法も行いました。 認知行動療法とは、思考の歪みを修正することで適切な行為・思考・感情を増やし、不適切な行為・思考・感情を減らすことや対人関係スキルの改善などを図る治療法の1つで、心理療法分野では効果的であるとされています。 例えば、AさんがBさんにあいさつして、Bさんから返事がなかったとします。そこでAさんは「Bは僕をワザと無視した。僕のことが嫌いなのだ」と考えると怒りが出てきて、今度はAさんがBさんを無視したり、意地悪したりするかもしれません。そこで認知行動療法ではAさんに違った考え方をしてもらいます。「ひょっとして僕の声が小さかったからBさんが気づいていないのでは?」「Bさんは何か考え事に夢中になっていて気づかなかったのでは?」などです。 . こう考えると、Aさんは「それなら仕方ない。もう1回大きな声であいさつしてみよう」と考え、再度あいさつするかもしれません。そこでBさんが返事を返してくれれば、Aさんは「Bは僕をワザと無視した。僕のことが嫌いなのだ」といった思考が歪んでいたことに気がつきます。すると、その後はより適切な行為・思考・感情につながっていくことになります。同時にあいさつの仕方といった対人関係スキルの改善にもつながります。

■「もうしません」と真剣に繰り返すが… . このように考え方を変えることでより好ましい行動につなげていく認知行動療法は、性加害者への治療プログラムの根幹にもなっています。性加害者は、性に対して歪んだ思考(「実は女性は襲われたいと思っている」など)を持っていたり、対人関係において「社会の人たちは皆敵だ」「自分は皆から避けられている」「自分には価値がない」といった攻撃的、被害的思考を持っていたりする場合があり、そういった歪んだ思考が性加害行為につながっている可能性があります。 . そこで認知行動療法を使ってそういった歪んだ思考を修正して好ましい行動に変えていくのです。私が彼に使っていたワークブックも、まさにそういった方法に基づいて作成されていたのです。 その少年はワークブックを終えるたびに「わかりました」と答え、また外来でも「もうしません」と真剣に繰り返すので、「今度こそ大丈夫だ」と思うこともたびたびだったのですが、状況はまったく変わりませんでした。次の診察で会うときまでには何らかの性の問題を起こすということが何度も続いたのです。

どうして変わらないのだろう、と思い悩む日々が続きました。後になってその原因がわかったのですが、彼は知的なハンディも併せてもっていたために認知機能が弱く、ワークブック自体がしっかりと理解できていなかったのです。 認知行動療法は「認知機能という能力に問題がないこと」を前提に考えられた手法です。認知機能に問題がある場合、効果ははっきりとは証明されていないのです。では認知機能に問題があるというのはどんな子どもたちか。それが発達障害や知的障害のある子どもたちなのです。つまり発達障害や知的障害がある子どもたちには、認知行動療法がベースとなったプログラムは効果が期待できない可能性があるのです。でも実際に現場で困っているのは、そういった子どもたちなのです。 . ではどうしたらいいのか。答えは病院にはありませんでした。病院は世間では最後の砦のように思われていますが、実は発達障害や知的障害があり、さまざまな問題行動を繰り返す少年に対しては、結局は投薬治療といった対症療法しかなく、根本的に治すことは困難なのです。 私は、病院でできることが限られていることを痛感してから悶々とした日々を過ごしていました。ほかにも殺人や殺人未遂などを行った発達障害をもった少年たちの精神鑑定に携わり、彼らの犯行に至った背景や問題点はよくわかるのですが、具体的にどう支援すればいいのかについては、皆目見当がつきませんでした。 . 投薬以外の個別カウンセリング、認知行動療法、作業療法などで解決するとは到底思えず、かといってそれ以外のノウハウもありません。そういった治療を専門にしている医療機関や医師も、国内で調べる限り見当たりませんでした。そこでいろいろと調べていくうちに、そういった少年たち──発達障害や知的障害があり非行を行った少年たち──が集められる矯正施設(医療少年院)が、三重県にあるのを知ったのです。

■医療少年院に赴任した 障害のある子どもたちは本来、大切に守り育てないといけない存在です。それなのに加害者となって被害者を作り、矯正施設に入れられてしまうのです。 まさに「教育の敗北」と言っていい状況です。そういった「最悪の結末とも考えられる施設」に行けば、何か支援のヒントが見つけられるのではないか。それまで勤めていた精神科病院を辞め、医療少年院に赴任することにしました。 公立精神科病院で児童精神科医として勤めていた私は、児童・青年のことはひととおりわかったつもりになっていましたが、少年院に来てみて実はまだほとんど何も知らなかったことに気づきました。 . 同じ発達障害の子でも病院とはまったく違うことが問題になっていたこと、病院を受診する児童・青年は比較的恵まれた子どもたちであることなども知りました。もちろん虐待を受けた子どもたちもいましたが、基本、病院には保護者や支援者がいるからこそ連れてこられるわけです。 問題があっても病院に連れて来られず、障害に気づかれず、学校でいじめに遭い、非行に走って加害者になり、警察に逮捕され、更に少年鑑別所に回され、そこで初めてその子に「障害があった」と気づく、という現状があったのです。現在の特別支援教育を含めた学校教育がうまく機能していなかったのです。 . なかでも驚かされたのが、「ケーキを切れない」非行少年たちがいたことでした。ある粗暴な言動が目立つ少年の面接をしたとき、私は彼と向かい合って紙の上に丸い円を描いて、「ここに丸いケーキがあります。3人で食べるとしたらどうやって切りますか?  皆が平等になるように切ってください」という問題を出してみました。 すると、その粗暴な言動の少年はまずケーキを縦に半分に切って、その後「う~ん」と悩みながら固まってしまったのです。失敗したのかなと思い「ではもう1回」と言って私は再度紙に丸い円を書きました。すると、またその少年は縦に切って、その後、悩み続けたのです。結局彼は、画像の左のように半分だけ横に切ったり、四等分にしたりして「あー」と困ったようなため息をもらしてしまいました。ほかに右のような切り方をした少年もいます。 これらのような切り方は小学校低学年の子どもたちや知的障害をもった子どもの中にも時々みられますので、この図自体は問題ではないのです。 問題なのは、このような切り方をしているのが強盗、強姦、殺人事件など凶悪犯罪を起こしている中学生・高校生の年齢の非行少年たちだ、ということです。

■犯罪への反省以前の問題 彼らに、非行の反省や被害者の気持ちを考えさせるような従来の矯正教育を行っても、ほとんど右から左へと抜けていくのも容易に想像できます。犯罪への反省以前の問題なのです。またこういったケーキの切り方しかできない少年たちが、これまでどれだけ多くの挫折を経験してきたことか、そしてこの社会がどれだけ生きにくかったことかもわかるのです。 . 医療少年院勤務の後、女子少年院にも1年間ほど勤務しました。非行少女が収容される女子少年院の実態も知っておきたいと思ったからです。女子少年院には医療少年院と重なる部分もありましたし、違った問題点もありました。 彼らにどんな特徴があるのか、どうすれば更生させることができるのか、そして同じような非行少年をつくらないためにどうしていけばいいのか。そうした問いに対する私の考えを近刊『ケーキの切れない非行少年たち』に記しました。 . ポイントは、すべての学習の土台にある「認知機能」を向上させることです。認知機能を高めないまま、認知行動療法のような「すでに認知機能が備わっている」ことが前提となるプログラムを施しても、あまり効果は望めません。そこで私は、少年院での知見を元に、自分でプログラムを開発することにしました。 それが、1日5分で、簡単に、お金をかけず、子どもたちを傷つけることなく、ゲーム感覚で認知機能の向上を図れるプログラム「コグトレ」です。 . 認知機能を構成する5つの要素(記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断)に対応する、「覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」の5つのトレーニングからなっています。 「コグトレ」は少年院だけでなく、学校の現場で困っている子どもたちに対しても効果的な支援となりうるプログラムで、すでにいくつかの小学校などでは導入されています。 非行少年に限らず、1人でも多くの「困っている子ども」が救われ、彼らが安心して暮らせる社会ができることを願っています。 . 宮口 幸治 :立命館大学産業社会学部教授 〔2019年7/22(月) 東洋経済オンライン〕



周辺ニュース

ページ名[[]]、()
中学受験殺人事件 夏休みに親がすべきことは?「中学受験殺人事件」裁判から見た教訓 9回に及ぶ裁判員裁判の公判を経て、7月19日に判決が下された 3年前の夏休み、中学受験を半年後に控えていた6年生の男子が殺された。被疑者として逮捕されたのは父親だった。親子3人暮らし。大切な息子をなぜ殺してしまうまでに至ったのか。夏休みに入る直前に判決公判が開かれた「中学受験殺人事件」の顛末を見ながら、中学受験に臨む親の役割と心構えについて考えてみたい。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

●逮捕から3年弱を経て下された判決  主文。被告を懲役13年に処す。ただし、未決勾留日数中810日をその刑に算入する。(証人請求など)訴訟費用は被告の負担とする。 検察側の求刑は懲役16年だった。量刑だけを見ると、よくある「求刑の8掛け判決」なのだが、810日を差し引くことで、今後刑に服するのは実質11年弱となる。 事件が起きたのは2016年8月20日、夏休みも終わりに近づいた日曜の朝のことである。被害者である被告の6年生で12歳の息子が、約束の時間に起きず、朝食もだらだら取っていた。そこで、被告である父親が背後から羽交い絞めにする形で刃渡り約18cmの包丁で脅したが、気が付いたらそれが息子の胸に刺さっていたというものだ。 被告は息子を抱きかかえて、自宅すぐ近くにある総合病院に運びこむが、救急搬送されたのち、息子は失血死してしまった。 被告はその時点で逮捕され、同月23日には身柄を送検されている。本件は裁判員裁判である。初公判が開かれたのは2019年6月21日で、未決勾留期間は2年10ヵ月、1000日を超えた。 公判前整理手続が長期化したのは、「殺意はなかった」として本件を殺人事件ではなく、傷害致死罪に問うべきという被告側の主張と、犯行時の被告はアスペルガー症候群で、刃物で脅すなどする行為はそれに基づくものといった鑑定が出たことも影響している。

被告の犯行時の記憶がない、といった様相は大岡昇平の大ベストセラー『事件』を彷彿させる。 弁護側は情状の酌量ではなく、事実関係を争う姿勢だった。判決後も、「本人次第だが」と前置きをして、控訴の意向を漏らしている。 判決では、司法解剖の結果、深さ9cmの刺創が右心房に達し、胸骨を切りこむほど強い力がかかっていたことから、過失という主張を否定している。もっとも、防御創は見られず、抵抗した跡も確認されていない。 犯行時に心神耗弱だったという主張に対しても、責任能力の著しい低下は認められないとして退けている。 ブルーのネクタイを締めた華奢な被告(51歳)は、逮捕時に比べて10歳は老け込んで見えた。 裁判長の朗読が犯行時の様子に差し掛かったところで、パーテーションで囲われた検察側の後ろから嗚咽が漏れてきた。被告の元妻であり、被害者の母親である。事件当時、母親は仕事に出て不在だった。警察から連絡を受けたとき、息子はすでに亡くなっていた。公判では被告の厳罰化を求めている。 法廷では教師に引率された高校生など、幅広い年代の傍聴人が判決公判に耳を傾けていた。被告が「ハイ」と甲高く短い言葉を発したのは、「控訴をする場合は」という説明を受けたあとだけだった。元妻の嗚咽に顔を向けることもなく、裁判長が判決理由を朗読する間も、魂の抜け殻のように身じろぎもしなかった。

●父も弟も同じ中高に進学。被告を追い詰めた環境  被告の実家は祖父が創業し、父と母が跡を継いだ薬局を営んでいた。長男として、その跡継ぎの薬剤師となることを期待され、弟と共に、父の母校である東海中学校・東海高等学校への進学を目指すことになる。県立旭丘高校を筆頭とする公立王国の名古屋で、中学受験をするという選択は、決してメジャーなものではない。 公判では、被告と弟に勉強させるため、被告の父が包丁を机に突き刺して脅したことがあるといった過去が明かされている。 被告は親の期待に応えて東海中に入学し、小学生のときからやりたかった野球部に入る。ところが定期試験の成績が悪いことを理由に、退部させられてしまった。

当時の東海は1学年500人ほどの大規模校で、同期であってもお互いのことをよく知っているというわけでもない。被告は昭和61(1986)年に高校を卒業しているが、大学には進学しなかった。超進学校である東海では極めて希な例であるが、同期やその前後のOBに尋ねても、彼のことを記憶している人はいなかった。同窓会名簿でも、行方不明の欄に名前が並んでいるようだ。同期の120人がそこに名を連ねていたが、不本意な進学先だったりした場合には、同窓会からも遠ざかるのだろう。 卒業後、就職した被告は実家を出る。だが、結婚後に親子3人で仲良く暮らした駅前のマンションは、被告の生まれ育った地元である。購入に際しては実家の援助もあったという。卒業から30年後、事件が起きた時点でも、実家の呪縛からは逃れられなかったのかもしれない。

被告の実家があり、犯行時のマンションがあるのは名古屋市北区の地下鉄駅に近い街である。市営住宅も多い区内は、東京23区でいえば足立区に似ているかもしれない。東海がある東区と接しているとはいえ、中学受験が盛んなエリアではない。被害者が通っていた児童数300人ほどの小学校も同様だ。成績上位で足も速いという人気者の条件を備えていた被害者にとって、学校と自宅の落差は大きかっただろう。 4年生から塾に通い、夜も遅くまで受験勉強しながら、反抗的な態度と父に思われると暴力を振るわれた。5年生の冬になるとカッターナイフで脅されるようになり、6年生になってからはナイフ、包丁とエスカレートしていった。犯行が起きた8月には、その包丁で実際に身体を傷つけられる危険水準に達していた。 「中学受験の経験もないやつに何が分かる」といった罵声も浴びせられたという元妻は、元夫の異変に気づき、息子に「一緒に別居しよう」と持ちかけている。しかし、息子は両親と一緒がいいとそれを拒んだ。父の期待に応えたいという健気さが、結果として最悪の事態を招いてしまった。

●事件から汲み取る教訓は何か 受験生にとって夏休みは大切な期間だ。中学受験は親の受験という側面もある。思うように子どもの成績が伸びなかったり、スケジュール通りに行動しなかったりすると、時には声を荒げ、手が出てしまうこともあるかもしれない。今回の事件から、何を教訓として読み取ったらいいのだろうか。 開口一番、「身につまされるケースです」と言う森上展安・森上教育研究所代表は、「私も全く同じケースを経験したことがあります。東京のトップ進学校に入学したものの、不登校となった男の子でした」としたうえで、以下の点を挙げた。 自分自身の親子関係を繰り返し、同じ対処の仕方をする傾向はよく耳にする。今回で言えば、刃物で脅して受験勉強をさせた点などだろう。 地域のトップ中学校に合格したという自分自身の成功体験が、親としての切迫感を生んでしまったかもしれない。 特に父親は入れ込み過ぎる危険性がある。自身に中学受験で成功体験があると、自分のやり方にこだわりがちになる。父と息子の軋轢はままある。この点は、塾の先生と子どもの間の緩衝剤としての役割ができる母親との大きな違いである。 医師や薬剤師、あるいは実家が商売をしているといった家庭では、他の道はないという思いに駆られやすい点にも注意が必要だ。 中学受験の主役はあくまでも、受験をする子どもである。 親は自分の役割をしっかり考えておかないと、せっかくの努力が親子関係の破綻につながりかねないリスクを中学受験がはらんでいることを念頭に置いたほうがいい。名古屋の事件はけっして他人事ではない。 最後に、裁判でも取りざたされたアスペルガー症候群に関して、森上氏に注意点を指摘してもらった。 「アスペルガー症候群の特徴の1つに『過剰同調』があります。アスペルガー症候群は男子に出やすい。息子さんが健気な場合には、相当無理を強いていることを、親が自覚してもし過ぎることはありません。 今回のケースでは息子さんが刺されてしまうリスクに陥りましたが、自殺を招くこともあります。往々にして父親はそのことに無自覚か、自身もアスペルガーで気が付かないうちに息子を追い込んでしまいがちです。今回のように刃物を手にした時点で、第三者が介入すべきでした。 言葉と態度による日常的な圧迫も十分な虐待になることにも注意が必要です。『大人から子どもを守るのだ』という観点も、改めて持つ必要があるでしょう」 . 〔2019年7/23(火) ダイヤモンド・オンライン ダイヤモンド・セレクト編集部/森上教育研究所〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
「ピア・サポート」教員用ガイド本 「ピア・サポート」教員用ガイド本出版 浜松市教委の山口さん 仲間同士で人間関係の課題を解決する「ピア・サポート」の取り組みが学校などで広がる中、静岡県内で普及の先頭に立つ浜松市教育委員会教育総合支援センターの山口権治さん(63)=同市中区=がこのほど、中学や高校の教員に向けたガイド本「ピア・サポートを生かした学級づくりプログラム」を出版した。子どもが安心して人とつながる仕組みをつくることで、いじめや孤立、不登校の防止だけでなく、教員の指導負担軽減も目指す。 山口さんは元高校教諭。部活動の指導などを通してコミュニケーションの重要性を実感する傍ら、約20年前にピア・サポートを知った。県内外の教育現場でピア・サポートの指導、普及に努めた活動の集大成として、学校や職場の環境改善に効果的だったプログラムを一冊にまとめた。 同書は、聞き手が話し手の内容を復唱する「くり返しの技法」や、相手の悩みを解決するための質問法「閉じた質問・開いた質問」など32のプログラムを紹介。教師が子どもの仲間意識やコミュニケーション力の向上を指導するためのポイントを解説している。

浜松市教委が6月下旬に同市北区で開いた研修会では、山口さんが市内の幼稚園、小中の教職員58人にピア・サポートの理念やプログラムの実践方法を説明した。同書を読んだ市立浜名中の森下奏恵教諭(35)は「特別な研修を受けていない教師でも、手軽に取り組みやすい内容」と受け止めた。多彩なプログラムの実践を通して、「孤立している同級生に何げなく声を掛けられる子どもが育ってほしい」と期待する。 山口さんは、スマートフォンや会員制交流サイト(SNS)など「社会のデジタル化」が進み、「若者が感情を出すのが苦手になってきた」と指摘する。面と向かって感情のやりとりを繰り返すことの大切さを強調し、「子どもたちが積極的に人とつながり、豊かな人生を歩むための一助になれば」と話す。 . 〔2019年7/23(火) @S[アットエス] by 静岡新聞SBS〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
いじめ防止予算 市長に通報はがき、大阪・吹田市がいじめ防止予算 大阪府吹田市立小学校の5年生女児が約1年半にわたっていじめを受け、学校や市教育委員会が放置していた問題で、同市は22日、いじめ被害を市長に通報できるはがきを全小中学生に配布するなど、再発防止策の経費約2700万円を盛り込んだ補正予算案を開会中の定例市議会に提案した。 市教委によると、はがき配布は市立小中学校54校に在籍する約3万人の児童・生徒全員が対象。市人権平和室が宛先で、切手なしで投函できる。2学期から学期ごとに配布し、後藤圭二市長が直接目を通すという。 さらに、いじめ対応専門のスクールカウンセラー1人を市教委に新設し、いじめが疑われる事案があれば、小中学校に急行して対応。校長OBなどが務める「いじめ対応支援員」3人も新たに配置し、校長をサポートする。いずれも公募するが、早ければスクールカウンセラーは10月、支援員は9月からスタートする。 このほか、いじめや不登校などの対応にあたってきたスクールソーシャルワーカー10人の学校滞在時間を倍増。これまで1人あたり週に3時間20分だったが、6時間40分にする。 後藤市長は5日の会見で、被害女児と保護者に謝罪し、いじめの再発防止策に取り組む方針を明らかにしていた。 〔2019年7/23(火) 産経新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ひきこもり女子会 いじめや拒食症…「ひきこもり女子会」で語る体験 抱える生きづらさ 約60人が参加した「ひきこもり女子会」=11日、北九州市小倉北区 生きづらさを抱える女性が集まって交流する「ひきこもり女子会」が11日、北九州市小倉北区の市立男女共同参画センター・ムーブであった。女性の引きこもりは、主婦や家事手伝いという肩書の陰に隠れ、支援につながりにくいとの指摘がある。当事者や支援者ら約60人が参加し、引きこもりを経験した2人の女性の話から、苦しみの背景を考え、支援の在り方を探った。

引きこもりの原因やきっかけは? 「客観的に振り返っても劇的な幼少期でした」。中学卒業後に引きこもったという20代女性はとつとつと話し始めた。暴力を振るう父親から母親と一緒に逃げたのが5歳。転居先で困窮し、母親が心中を考えたほどだった。経済的安定を求めて60ほど年の離れた男性と3人で暮らしもした。 . 中学2年で“別室登校”になったのは、クラスの雰囲気になじめなかったから。高校推薦の話も入学金がなく断った。全く外出しないわけではなく、時々は友達と会ったりした。「周囲の目は怖かったけど、引きこもりという自覚はなかった」と振り返る。 同級生が就職や進学をする中、「このままでいいのか」と焦り、19歳で市ひきこもり地域支援センター「すてっぷ」を訪れた。その後、若者の就労を支援する国の機関に紹介された短期アルバイトで自信がついた。今は飲食店でアルバイトしている。 . 親から「お金が掛かるから外に出ないで」 15年間引きこもったという別の30代女性は、幼稚園の頃から、家庭では話せるが、学校などでは話せなくなる場面緘黙(かんもく)症に苦しんだ。学校では「死んでしまえ」などといじめられ、中学3年で不登校に。拒食症で入院した病院で緘黙症の症状は落ち着いたが、通信制高校を卒業後、「お金が掛かるから外に出ないで」と親に言われ、再び大半を自宅で過ごすようになった。 転機は30歳で勇気を出して参加した小学校の同窓会。離婚や親の介護の話になった。「みんなつらいことがある。私だけじゃないと知り、自然に前を向けた」。複数の支援機関を経て、当事者のフリースペースでボランティアを始めた。「利用者が慕ってくれ、自己肯定感が上がった。『あなたがいたら雰囲気が違うよ』と言われてうれしかった」。6年間関わり続けている。 問題視されにくい女性の引きこもり

    *   *

「家事育児は女性の仕事」との性別役割分業意識はいまだ社会に根強く、女性はずっと家にいても問題視されにくい。本人も生きづらさを感じながらも、引きこもりとの自覚を持てず、支援につながりにくいとされている。主婦や家事手伝いの中にも引きこもり状態の人がいるとして、政府が把握に乗り出したのは2018年のことだ。

職場の人間関係に疲れて4年前から働けなくなり、社会との接点が薄れたという50代女性は「女性は日中うろうろしていても不審がられない。でも今の状態から抜け出す手掛かりが欲しい。就労支援はあっても、そこまでできない人の居場所が少ない。こんな集いがあればいい」と話した。 ひきこもり女子会は、行政や民間で当事者支援に携わってきた女性6人でつくる「北九女子一歩会」が初めて企画。メンバーの一人ですてっぷ元センター長の田中美穂さんは「大人に十分守られなかった子どもが、自分を生かし続けることの苦しさをみなさんの話から感じた。つらさやきつさ、情けない話も、聞いてほしいときに行ける集まりにしていきたい」と最後をまとめた。来年も開く予定という。 . 専業主婦も家事手伝いも 「就労支援だけでなく」 引きこもりは就労の有無と結び付けられ、男性中心の問題と捉えられがちだが、女性も少なくないことが政府や民間の調査から明らかになっている。 内閣府は2018年、40~64歳の男女3248人に文書で調査。47人(1.45%)が半年以上家族以外とほとんど交流せず、趣味の用事やコンビニなどにだけ外出する「広義の引きこもり」に該当した。うち4分の1を女性が占めた。11人は「専業主婦・主夫」「家事手伝い」などだった。 . 当事者の交流会を各地で開く一般社団法人ひきこもりUX会議(東京)も17年、会に参加するなどした女性369人に調査。76.6%が「人と交流したい」と希望しているものの、87.5%は「対人関係に漠然とした恐怖感がある」と答えた。「男性に苦手意識がある」は64.3%に上った。 女性限定の会は参加者の約3割が主婦。母との関係や職場のセクハラなどに苦しみ「生きていて申し訳ない」と自分を責めている人も多いという。林恭子代表理事は「従来の行政の支援には当事者目線が足りず、引きこもりが長期化して『8050問題』を招いた。就労ありきでなく、性別にも配慮し、安心して話せる居場所づくりが大切だ」と指摘している。 . 〔2019年7/23(火) 西日本新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
茨城「ひきこもり・不登校/つながり・考える対話交流会」 引きこもり支援考える 行方で交流会 当事者、家族が思い語る 参加者に経験を伝える木本一颯さん=行方市山田 引きこもりへの理解を深めようと「ひきこもり・不登校/つながり・考える対話交流会」が、行方市山田の市北浦公民館で開かれた。鹿行地域を中心に県内から引きこもりの当事者や家族、関心を持つ市民ら70人が参加。当事者やその家族が経験や切実な思いを語り、交流することで支援の在り方について考えた。 講話には、うつ病を発症して13年間引きこもり状態の男性と母親、「行き場のない人の居場所」としてシェアハウスを営む木本一颯さんの2組が登壇した。 9年調理師として働き、転職をきっかけにうつ病になった男性は、インタビューに答えて当事者の気持ちを述べ「両親が自分を理解してくれると思えるようになった」と引きこもりつつも、家庭内に居場所ができた現状を肯定的に捉えた。 就職後に発症したうつ病をきっかけにシェアハウスを設立した木本さんは、親との関係性を振り返り「愛していると伝え、心を通わせることが大切」と力を込めた。参加者はメモを取ったりうなずいたりしながら聞き入っていた。 小グループに分かれた交流会では、当事者や家族の悩みや疑問などを話し合った。出席した女性は「当事者に行動を押し付けるのではなく、願いを聞くことが大切と思った」と話した。引きこもり支援に取り組む県内団体の紹介もあった。 同会は、家族会や支援についての学習会を定期的に開いており、12月にも神栖市で開催を予定している。(松浦かえで) . 〔2019年7/23(火) 茨城新聞クロスアイ〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
生徒にみだらな行為、市嘱託職員の20代男性を解雇処分 生徒にみだらな行為、青少年条例違反の嘱託職員解雇 岡山市教委処分 岡山市教委は23日、不登校の子どもを支援する適応指導教室の指導員の立場を利用し、女子生徒にみだらな行為をしたとして、岡山県青少年健全育成条例違反(淫行)の罪で罰金20万円の略式命令を受けた市嘱託職員の20代男性を解雇処分にした。 市教委によると、男性は昨年9月、教室に通っていた女子生徒が18歳未満と知りながら市内のホテルでみだらな行為をしたとされる。監督責任として、上司2人を文書で厳重注意した。 市教委は「研修などを通じて、不祥事の再発防止に取り組んでいく」とコメントした。 〔2019年7/23(火) 山陽新聞デジタル〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
こどもに親の要望を嫌がられたら 父「キャッチボールやろうか」子「絶対イヤ!!」……そうならないために。 嫌いにさせてしまったら、元も子もなくなります。 子育て中の親の悩みが幸せに変わる「29の言葉」を紹介した新刊『子どもが幸せになることば』。発売半年を待たず現在「4刷」と大きな注目を集めています。著者であり4人の子を持つ田中茂樹氏は、20年、5000回以上の面接を通して子育ての悩みに寄り添い続けた医師・臨床心理士です。 本記事では、子どもが興味を持って何かに取り組み始めた時、親がついやってしまいがちな「失敗」についてお伝えします。(構成:編集部/今野良介)

●「最初が大事だから、基本をしっかり」 友人の話です。7歳の息子さんに「キャッチボールしよう」とせがまれてグローブを買いに行き、近所の公園で、初めてキャッチボールをしたときのこと。 その友人は学生時代に野球をやっていたこともあり、息子とキャッチボールができる日をすごく楽しみにしていました。 そして待ちに待ったその日。公園でキャッチボールを始めると、その友人は、息子のボールの持ち方や、投げ方、捕り方などが気になってしまったと言います。 そしてつい、一つひとつ、熱心に教えてしまった、と。 はじめは「僕のボールはすごいんだよ!」とやる気満々だった息子さんは、10分もしないうちに、しょんぼりしてしまい「もうお家に帰る」と言い出したそうです。友人はそこでようやく「しまった、やりすぎた!」と思ったそうですが、もう遅かったようです。 次の日曜日、息子さんに「キャッチボールやろうか」と誘ってみたのですが、「絶対いや!」と断られてしまったと嘆いていました。

これと同じような「失敗」に、よく出会います。 子どもが何かをやり始めたとき、すぐに「少しでも上手にできるように」とか「最初が大事なので、基本をしっかり」などと、悪い意味で「教育的」であろうとするケースがあります。 何よりもまずは、好きになること。そこに目標を置くのです。子どもがいま、目の前の新しい体験にどう向き合っているか。どう感じているか。親も一緒に感じてみるのです。そうやって余裕をもって向き合えれば、子どもも親も、ずっと楽しくすごせます。 たとえば、アドバイスしたらうまくいきそうなことを見つけたとしても、子どもが自分でそれを見つける喜びを奪わない。つまり、「下手なままでいさせてあげる」という選択肢があります。子どもが自分で試みて失敗し、そして自分で立ち直っていく体験を、奪わないようにするのです。自分で上手になっていくことの邪魔をしないのです。

もちろん、子どものほうから「教えて」と頼んできたら、教えてあげたらいいと思います。その時も、しつこくならないように、ちょっと意識してみてください。自分があえて教えなくても、子どもは自分の失敗を通して自ら修正しながら、周りの大人や仲間に教えられたりして、できることがだんだんと増えていきます。 親は、その過程を「見守る」という体験を、するとよいと思います。子どものもつ成長する力、自分でできるようになる力を見せてもらうことで、親もまた、子どもを信じる意味を学んでいくことになります。

田中茂樹(たなか・しげき) 1965年東京都生まれ。医師・臨床心理士。文学博士(心理学)。共働きで4児を育てる父親。京都大学医学部卒業。信州大学医学部附属病院産婦人科での研修を経て、京都大学大学院文学研究科博士後期課程(心理学専攻)修了。2010年3月まで仁愛大学人間学部心理学科教授、同大学附属心理臨床センター主任。 現在は、奈良県・佐保川診療所にて、プライマリ・ケア医として地域医療に従事する。病院と大学の心理臨床センターで17年間、不登校や引きこもり、摂食障害やリストカットなど子どもの問題について親の相談を受け続けている。これまで約5000件の親の悩みを解決に導いてきた。著書に『子どもを信じること』(大隅書店)などがある。 . 〔2019年7/24(水)田中茂樹 ダイヤモンド・オンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
10年間の山暮らし 不登校、高校中退「生きにくい私の人生」を変えた、10年間の山暮らし 不登校、高校中退…そして現在 私は現在、ライターとしてwebメディアや雑誌に文章を書くことで生計を立てている。年齢は35歳だが、ライターになったのは34歳のとき。つまり昨年だ。

23歳から33歳までは北アルプスの山小屋で働いていた。山道を数時間歩いて(登って)ようやく到着する、登山者向けの宿泊施設だ。 当然ながら通える距離に集落はなく、物資はヘリ輸送、スタッフは住み込み。なぜそんなワイルドな職場で働くことになったかと言えば、完全に成り行きだ。心の調子を崩して会社を辞めてしまい、山小屋経験者の幼なじみに勧められて働いてみたら、あれよあれよと10年続いてしまったのだ。 しかし昨年、「書くことを仕事にしたい」という夢を捨てきれずライターに転身。今年の6月には山小屋での体験を書いた本『山小屋ガールの癒されない日々』を上梓した。 私は本に「山小屋に行ったことで人生が変わった」と書いた。それは、仲間や伴侶と出会った(私は夫と山小屋で出会っている)とか、山小屋での経験があったから出版が叶ったとか、傍目にわかりやすい変化だけを意味するのではない。 山小屋での10年でもっとも変わったのは、私自身の性格と価値観だ。仕事観、人生観、結婚観。他人や社会への見方も、山小屋にいる10年で大きく変化した。もちろん、山に行ってすぐにパッと変わったわけではなく、10年かけてじわじわ変化していった。

私の人生は挫折の連続だった。まず、中二で学校に行けなくなった。自分の意思で不登校を選択したのではない。どうしても行けなかったのだ。せっかく進学した高校も中退。10代後半から精神科に通院し、専門学校卒業後は就職に躓いた。思うようにいかない人生を肯定したくて、「みんなと同じ生き方になんて興味ないもんね」と強がり、人から舐められないよう振る舞う人間になった。

だけど、山小屋にいる10年の間に少しずつ、「人並み」ができない劣等感、そして自信のない自分を守ろうと必死に取り繕っていた自意識が薄れていった。 これまでに出会ったことのないさまざまな人たちと出会い、さまざまな生き方に触れたことで、「人間の生き方に優劣はない」という価値観を持つようになったからだ。 山で働きたての当時は今よりも多様性の概念が希薄で、メディアでは、学歴や年収、既婚か未婚かで人生の勝ち負けをジャッジする表現が多かった。長引く不況の中で多感な私が耳にする言葉は、「勝ち組の条件」や「成功するための100の方法」など。さも勝者だけが幸せをつかめるような空気が嫌でたまらない。画一的なものさしで幸せをはかる短絡的な言説に出会うたび、「お前らに勝ち負け決められるくらいなら不戦敗でいいわ」と吐き棄てるように思っていた。 一方で、派遣切り、ネットカフェ難民、ワーキングプアなどの報道を見るにつけ、まるで勝ちを目指さなかったことが罪だと言わんばかりの風潮に恐怖を感じた。不戦敗の生き方を恥だと思っているのは、社会でも他の誰でもなく、私自身だった。

けれど、山小屋には「勝ち組・負け組? 何それ?」と真顔でキョトンとするような人がたくさんいた。彼ら・彼女らは勝ち負けなんかよりも「自分が何を感じているか」だけに集中している。 単純に、登山という行為は身体感覚にのみ意識が集中するものだ。それに、山にいると自然の美しさや厳しさを感じることに忙しく、自意識や劣等感に脳のリソースを割けない。他人と比べて落ち込んだり、他人からどう思われるかを気にしたり、そんな自分の思考が矮小に思えてくる。 街から見れば、山小屋のコミュニティはとても狭い世界に思えるかもしれない。しかし、山の人たちはもっと広い視野でものごとを見ている。物理的にも空の広い場所で、小さななことを気にしない人たちと過ごしていると、「自分が負け組かどうか」なんて考えるのがばかばかしくなってくる。 中学からずっと「エキセントリック」と評されていた私は、山にいるうちに「自然体」と評されるようになった。 「サキちゃんはピリピリしてなくていいわね~」 バイト先で出会った60歳くらいの女性に、私はよくそう言われた。 山小屋は基本、冬の間は営業をしていない。山小屋で働く私たちは春から秋にかけての季節労働者で、私は冬の間は別のところでアルバイトをしていた。バイト先の同僚だった彼女はよく、「うちの娘たちなんて、いっつもママ友と比べては嫉妬したり、怒ったりしているわ。サキちゃんはそんなことないでしょう?」と言った。 もちろん私だって多少は嫉妬したり怒ったりすることもあるのだけど、たしかに昔よりは、人と比べて一喜一憂することが減ったと思う。それはきっと、山小屋が私を変えたからだ。 幸せの割合は山でも街でも同じ 山小屋の仕事と生活は辛いこともたくさんあったが、それもひっくるめて概ね幸せだった。しかし、私は山小屋を辞めた。10代の頃からの「書くことを仕事にしたい」という夢を諦めきれなかったのだ。ライターを志したものの、もちろん最初からうまくいくわけはない。一日中パソコンに向かっても3000円分の記事1本しか書けない……なんて日が続き、ストレスで禿げができた。 それでも私は運がいいほうだと思う。始めて半年ほどでわりと大きな媒体からお声がかかり、その直後にコンテストに入選して週間連載を勝ち取った(出版したのはこの連載が書籍化されたもの)。その後はお仕事に恵まれ、取材であちこちに出かけたり、芸能人にインタビューをしたり。本を出してからは、ラジオにゲスト出演したり、憧れの漫画家さんと対談したりもした。 そこだけを切り取ると華やかそうだけど、実際は一週間のうち6日は家に引きこもってパソコンに向かう地味な生活だ。フル稼働で休むことなく執筆しているわりに収入は低いし、書けないときは七転八倒の苦しみを味わう。だけど、ライターになって本当に良かった。 読者さんから感想をいただくと泣くほど嬉しいし、ライターになったから出会えた人たちがたくさんいる。仕事を通じて出会った編集さんやライターさんはそれぞれに魅力的で、中にはすっかり打ち解けて友人関係になった人もいる。 じゃあ山小屋時代より今のほうが幸福かというと、そんなことはない。日々の中には喜びや楽しさもあれば、悩みや不安もあり、山小屋でもライターでもその割合はだいたい同じ。見える世界が変わっても、私の「幸せを感じ取る力」は変わらないからだ。 オードリーの若林さんが著書の中で「売れる前と売れてからで幸福度は変わらなかった」という意味のことを書かれていたが、その感覚はよくわかる。今の私は売れっ子ライターではないけど、もしこの先売れっ子になったとして、幸福度はさほど変わらないだろう。 さて、ライターになって「一歩ずつ夢を叶えていく実感」を得た。反対に失ったものといえば、ありきたりな答えだが「のんびり過ごす時間」だ。 山小屋にいたときは、ご飯を作る時間や食べる時間をケチることがなかった。従業員の食事は、給食が時間割に組み込まれているように、山小屋の業務時間に組み込まれているからだ。しかし今は、食べるも食べないも自由。忙しいときは時間がもったいなくて、食事を抜いたりインスタント食品で済ませてしまうことがよくある。健康に良くないし、何より「ごはんを楽しんで食べる時間がない」なんて豊かじゃないなぁ、と思う。 山と街の暮らしでは、「生きるために必要な作業」に費やす時間が違う。 山は不便だからこそ、生きるためにやるべきことがたくさんある。 たとえば、飲み水や生活用水を確保するため、軽油を持って水場(沢)に行きエンジンをかける。食料を入手するため、ヘリの荷造りや歩荷(荷物を背負って山を歩くこと)をする。雪の重みで建物が倒壊しないよう、晩秋になると屋内に鉄製の柱を立てる。都会にいればしなくてもいいそれらの作業に、山では多くの時間を費やす。

「生きるために必要な作業」を自分でやるから、生きている実感がある。イメージだけの「丁寧な暮らし」なんていいものではなく、やらざるを得ないのだ。自分たちとお客様の生命維持のために。 一方、街では「生きるために必要な作業」をお金を払って他者に委託している。それが仕事を生み、経済を回している。たとえば、自分が水場に行かなくても水道から水が出てくる。山の暮らしを経験した私としては、水道局の人に「お金払うから代わりに水場行ってきて~」と頼んでいるようなイメージだ。便利で楽な代わりに、お金が必要になる。

都市の暮らしはすべてを自分でやる必要がないぶん、時間に余裕が生まれているはずなのに、私は今のほうがよっぽど「時間がない」と言っている。水場に行かなくても水が使えて、発電機の給油をしなくても電気が使えて、お店に行かなくてもAmazonで買い物ができるのに。こんなに便利なのに、なぜ山にいたときよりも時間がないのだろう?  その理由を考えたとき、山と街では「ライフ」と「ワーク」の関係性が異なること、そして私自身がライフよりワークを優先させる傾向があることに気づいた。 山小屋では「ライフ=生きるために必要な作業」が業務の一環と捉えられている。それこそ食事も業務時間に組み込まれているように、ライフとワークが一体化している。けれど、ライター業(に関わらず職業の多く)は、ライフとワークが切り離されている。私がご飯を作って食べても、それは仕事にはならない。 山小屋時代は、掃除や調理などの仕事を丁寧に行うことは、そのまま生活を丁寧に行うことだった。けれど、今は仕事に打ち込めば打ち込むほど、生活がないがしろになっていく。ワークがライフを侵食し、二言目には「時間がない」と口にしている。

もちろん、その暮らし方が悪いわけではない。人によって最適なライフ・ワーク・バランスは違うだろう。ライフ50・ワーク50が向いている人もいれば、ライフ70・ワーク30を好む人もいる。ライフとワークがごちゃ混ぜの状態が心地良い人だっていると思う。 しかし、ライフ・ワーク・バランスという言葉は「ライフ」と「ワーク」を同等の概念として扱っているが、本来は「ライフ」の一要素として「ワーク」があるのではないだろうか? 少なくとも私はそう信じているし、この先の人生、その価値観を失わずに生きたい(すぐに見失ってしまうけど)。

ネットにも本にも書かれていないこと 今は、昔よりも時間の流れが速くなっていると感じる。 私が貧乏暇なしのフリーランスだからそう感じるのかと思ったけど、周囲を見るとみんな忙しそうだ。会社員の兄も、ワンオペ育児中の姉も、兼業主婦の義姉も、みんな。今から30年ほど前、両親が30代の頃はこんなに忙しそうではなかった気がするのだけど……。

書籍の担当編集さんにそう言うと、「わかります。僕はノリスケさんと同じ職業のはずなのに、なんでこんなに忙しいんだろうって思います」と言っていた。たしかにノリスケさんは、伊佐坂先生の原稿を受け取るついでに磯野家に寄ったり、イクラちゃんが起きている時刻に帰宅したりと、時間にゆとりがありそうだ。現代の編集者のほうが、原稿を受け取りに行かなくてもメールで送ってもらえるぶん時間があるはずなのに、なぜノリスケさんより忙しいのか。不思議に思う。

だからと言って、昔は良かったと言いたいわけではない。「みんなもっとゆっくり生きようよ」とか「仕事ばかりじゃなくてプライベートも大事にしようよ」という発信をしたいわけでもない。 大切なのは、「自分がどんな生き方を望んでいるか」ではないだろうか。周りの価値観に流されることなく、自分の心が望むものを見つけることこそが、人生の満足度を高めると思う。 仕事に生きることと、プライベートを大事に生きること。忙しく生きることと、のんびり生きること。山や田舎で生きることと、都会で生きること。 何がいいか悪いかではなく、自分がどうしたいか。その答えは、ネットにも本にも書かれていない。自分の心の奥にしかないから、問い続けるしかないのだ。私もまだ答えは見つかっていないけど、この1年で漠然と方向がわかってきた。 人生は地図のない旅のようなものだし、行き先を自問し続けるのは面倒でときに不安だ。けれど、その自問こそが心を耕し、人生を豊かなものにしてくれると信じている。 . 〔2019年7/24(水) 吉玉 サキ 現代ビジネス〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
川口中学男子いじめ不登校 <川口いじめ>生徒側の弁護士、大津いじめ自殺事件の弁護士らに交代 市側を批判「非常識にもほどがある」 埼玉県川口市の市立中学校在学中にいじめを受け不登校になったのは学校や市教委の不適切な対応が原因として元男子生徒(16)が市に損害賠償を求めている裁判の第5回口頭弁論が17日、さいたま地裁(岡部純子裁判長)で開かれた。

<川口いじめ>元生徒をネットで中傷したのは同級生の父…和解へ 弁護士が批判も 母親、炎上の原因語る 市側はいじめがあったと認定した市の第三者調査委員会の調査結果を全面否定しており、元生徒側は調査委が認定したいじめが、いじめ防止対策推進法のいじめに該当するか否かについて市側に見解を求めていたが、市側は回答を留保し「次回に出す」とした。 元生徒側は今回から弁護人が、2011年に発生し、いじめ防止対策推進法につながった大津市中2いじめ自殺事件など、全国の関連裁判で代理人を務めた石川賢治、石田達也弁護士らに交代した。 元生徒側は事実経過などについて市側の主張に反論する準備書面を提出。市側が「母親が元生徒に会わせなかった」「いじめの訴えがなかった」などとし、元生徒側が虚偽だと反論していることについて、石川弁護士らは市側に「あまりに度を越した虚偽主張は懲戒事由となり得ることを念頭において書面を作成されたい」と述べた。 昨年9月の第1回弁論で、市側が元生徒側に卒業証書を渡そうとして拒否されたことに、石川弁護士らは「期日(裁判)のついでに、法廷で代理人に渡そうとするなど、非常識にもほどがある。人生の節目に受け取る書状に対する意識の低さにはあきれるばかりで配慮の欠如を示す」と述べた。 石川弁護士らは裁判終了後に会見し、「第三者委の調査結果を覆す主張は、知る限り前代未聞。対策推進法には自治体が調査委員会の結果に従えとは書いてはいない。しかし、再発防止のために調査委を尊重するべきで、(市側の否認は)法の精神に逆行している」と批判した。 〔2019年7/18(木) 埼玉新聞〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
発達障害児の育児奮闘記 発達障害児への「いじめ」や「からかい」...不安に押しつぶされそうでも母は前を向く。発達障害児の育児奮闘記 言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーを育児中のなおにゃむさん。日々イレギュラーな出来事に奮闘する様子を赤裸々かつ漫画で分かりやすく語ってくれます。

【「まっきーの発達障害アルアル日記 第7話」をマンガで見る】 ほわっと癒される発達障害あるあるが満載の、まっきーとママのなおにゃむさんの育児日記の第7話です。 . 第7話:不安はあるけれど なおにゃむさんは、「言語発達遅延」という発達障害をもつ小学4年生のまっきーのお母さん。小学校中学年ともなると、その先の「中学校での生活がどうなるのだろう?」ということが、頭をよぎります。そこで、なおにゃむさんが一番気になるのは、「いじめ」や「からかい」といった、発達障害児に対する周囲の反応。 なおにゃむさんは思い返していました。医大で発達障害の診断を受けたときに先生に「発達障害の子は、いじめられていることに本人が気がつかないままいじめが終了することもあります。」と言われたことや、児童相談所の職員さんに「このような子が中学校で普通級に行ったらどうでしょう? いじめられると思いますから、やめておいたほうがいいですよ。」という言葉を…。

支援級の保護者の間でも、この話題が出ると「中学も支援級にしたとして、部活動は普通級の子と一緒になるよね。」「そんなのいじめられる決まってるよね。」といった感じで、とにかくみんな不安でいっぱいの様子。 実際に今までの小学校生活の中でも、先生の目が届かない登校班で、普通級の子に「支援級はバカのクラスだ。」と言われて不登校になってしまった子もいました。また、眼鏡を取り上げられるなどのからかいをうけているといった話を聞くこともあります。…なおにゃむさんの胸の中で、どんどんとふくらむ不安。

「でも」と、なおにゃむさんは思います。

小学校でのいじめやからかいの話は、周囲の子どもたちも、まだまだ精神的に成長段階といった中でのエピソード。医大の先生や、児童相談所の職員さんの話は、あくまで「そう聞いています。」ということであって、実際に中学校に行って体験したというわけじゃないかもしれない。だったら、実際に、今、中学校にいる人に聞いてみるのはどうかしら? 

なおにゃむさんは、思い切って知り合いの中学生の女の子に、支援級の子もまじっての部活動の様子を聞いてみました。返答は「部活動? 問題なくやってます!」という、まっすぐで力強い言葉。これで中学校での生活が100パーセント安心、というわけではないけれど、それでも、普通級に通う中学生が支援級の子に対して、悪い感情ばかりを抱いているわけではないということがわかり、なおにゃむさんは少しほっとしました。 発達障害児の育児は、先の見えない不安がいっぱい。それでも、「悪い想像ばかりして、不安になっていても仕方ないよね。」と、あらためて、我が子の一日一日の成長を大切にしていこうと心に誓う、なおにゃむさんなのでした。 「まっきーの発達障害アルアル日記」、また次回もお楽しみに。

ご注意:本記事は発達障害と診断されたお子さんを育児中の方の体験記であり、発達障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。 【マンガ記事】まっきーの発達障害アルアル日記 言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーとママのなおにゃむさんの育児日記。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、イレギュラーの連続の中で、まっきーに癒されながら子育てをするなおにゃむさんの本音が満載です。 〔2019年7/18(木) LIMO[リーモ] 〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ひきこもり「8050」問題 ひきこもり支援施設を脱走した有名私大卒31歳男性 社会復帰しても収まらない怒り〈dot.〉 自立支援施設を脱走した男性(撮影/西岡千史) ひきこもりが長期化し、80代の親が50代の子どもの生活を支える「8050」が社会問題になっている。最近では、ひきこもり経験者が、通学中の児童や付き添いの保護者を殺傷した後に自殺した事件や、父親である元農林水産事務次官に殺害されたことが大きなニュースになった。一方で、ひきこもりや発達障害の子どもを抱える親が、本人の意向を無視して民間の「自立支援施設」に預けたことで、トラブルに発展することも起きている。現場では今、何が起きているのか。

       * * *

2018年3月12日、藤野健太郎さん(仮名、31)の運命は、この日に変わった。 神奈川県内のアパートで過ごしていると、突然、何者かがドアのカギを開けて玄関から入ってきた。そこに立っていたのは、3人の見知らぬ男。後ろには藤野さんの姉が立っていた。そして、姉はこう言った。 「家賃のことで、この人たちが話あるって」 藤野さんは、関東の有名私立大を卒業した後、IT関連企業に入社した。しかし、激務が続いたことで双極性障害になり、4年後に退社せざるをえなくなった。その後、精神科に入院。退院後は母親から支援を受けてひとり暮らしをしていた。見知らぬ男が訪問してきたのは、経済的に自立して生活ができるよう、アルバイト先が決まった矢先のことだった。藤野さんは、こう振り返る。 「2月に母親からの経済的な支援がなくなって、家賃の振り込みが遅れていたのは事実です。ただ、現金は用意できていたので、すぐに支払うつもりでした」 不思議だったのは、家賃の支払いが数日遅れたぐらいで取り立てが家に来たことだ。入居時には、家賃保証会社に保証金を支払っている。そう考えながらも、「すぐに払います」と言ったところ、見知らぬ男は、家の外で話すように言った。ただならぬ雰囲気だった。 「前の会社を辞めてからもアルバイトをしていましたが、入院もしたので働くことのできない時期もありました。それで、とうとう行政関係の人が来て、どこかに連れていかれるんだと思いました」(藤野さん) 日本では、精神障害のために自分自身や他人を傷つけるおそれがある場合、その人を強制的に病院に連れていき「措置入院」をさせることができる。しかし、措置入院は本人の自己決定権を侵害することから、医師の診察が不可欠だ。藤野さんには、医師からの説明はなかった。 藤野さんが車に乗せられてたどりついたのは、神奈川県中井町にある施設だった。そこで、藤野さんは施設に入るための契約書にサインをするよう求められた。アルバイト先が決まっていたので戸惑いもあったが、「行政的な措置ならしょうがない」とあきらめて名前を書いた。藤野さんは、このことを今でも後悔している。 「僕が連れていかれた施設は、病院や社会福祉法人ではなく、『一般社団法人若者教育支援センター』という組織でした。『ハメられた』と思いました」 藤野さんは、子どもの頃から母親との対立が絶えなかった。特に、仕事を辞めた後は生活費をめぐって言い争いになることも少なくなかった。母親が藤野さんを多額な費用が必要となる自立支援施設にあえて入れたのも、対立が激しくなっていた時だった。 藤野さんが入ったのは、同センターが運営する全寮制の「ワンステップスクール湘南校」。ホームページでは、ひきこもりや不登校、家庭内暴力などについて<ご家族の悩みを解決いたします>と書かれ、その解決法として、24時間体制のもと<1つ屋根の下で、家庭の温かい愛情を注ぐ>を方針として掲げている。 藤野さんは、入寮の経緯に納得できなかった。なぜ、自分はここに連れて来られたのか。「人生を奪われた」という怒りが、日増しに強くなっていった。 そもそも、藤野さんは「ひきこもり」ではない。働けなくなったのも、もともとは過労が原因だった。さらに、病院では双極性障害とは診断されずに間違った薬を処方されたため、一時はからだを思うように動かせなくなっていた。 「施設に入っていた人で、ひきこもりは半分ぐらいだったと思います。そのほかは、発達障害や精神疾患の人、親から虐待を受けて捨てられるように預けられた人もいました」(同) 藤野さんの場合、寮での小遣いは月に3000円程度しか渡されず、携帯電話も使えなかった。インターネットの使用も制限されていた。寮生活では、午前中は小学生レベルの公文式のドリルをやらされ、廊下や入り口には監視カメラが備え付けられていた。施設のスタッフには退寮を求めたが、はぐらかされて認めてくれない。それで、藤野さんは決心した。 「脱走するしかない」 決行したのは入寮から4カ月が経過した18年7月。仲間を募って、計7人で夜中に玄関から脱走した。その後、別の福祉施設に保護され、一時的に生活保護の支給を受けた。今では、就職先も決まって一人で暮らしている。 施設側はどう考えているのか。同校の広岡政幸校長はこう話す。 「施設に入る前には、事前に説明し、納得をしてもらったうえで本人からサインをもらっています。プログラムは、いろんなものを取り入れている。公文式は一つのことに集中させる力などをつける目的でやっていましたが、現在はやっていません」(取材の詳細は、本文最後を参照) 今回、藤野さんと一緒に施設を脱走した元入寮者にも取材ができた。その男性は対人関係が苦手で、長年ひきこもり生活を続けていたところ、親に入寮を促された。 「最後は『何か変えないと』と思って自ら入寮しました。でも施設では何もやることがなくて、『ここでは意味がない』と思って脱走しました。規則正しい生活習慣をつけるには良い場所だと思いますが、もっとちゃんとした施設に入りたかった」 別の元入寮者の男性も親の依頼で入寮をすすめられたが、自宅で拒否し続けたところ、最後は「車まで連れていかれた」と証言する。別の男性は、「自分の育てたいように子供が育たないと考える親が、施設に入れる。『子捨て山』のようなもの」と話す。今回、元入寮者の親への取材について広岡氏を通じて依頼したが、広岡氏から「親たちは偏った取材には協力したくないと話している」とのことだった。 なお、入寮時の手続きについて広岡氏は「保護をする時は、必ず自分でドアを開けさせて、自分でドアを閉めさせることにしています。荷物も自分で持たせます」と、本人の意思に反した入寮は行っていないと主張している。 ひきこもり自立支援施設をめぐっては、東京都内の別の自立支援施設に入れられた30代男性が今年2月、施設に対して550万円の損害賠償を求める訴えを起こしている。消費者庁も、民間の自立支援施設の契約や解約をめぐるトラブルについて注意喚起をしている。 ひきこもりの問題に詳しい精神科医の斎藤環・筑波大教授は、こう話す。 「全国の自立支援施設には、ひきこもりの当事者だけではなく、他の精神疾患を抱えている人たちもたくさんいて、適切な治療を受けていない人も多い。なかには、自立支援施設に入れられたことで精神的なショックを受け、フラッシュバックに悩む人もいます。本人の意思に反して施設に入れる行為には合法性がなく、自己決定権の侵害であり、ひきこもりの治療にも逆効果でしかありません」 厚生労働省が定めた「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」では、「入室を拒否する当事者の部屋へ強引に侵入する」ことは「望ましくない」と記している。また、自立支援施設に入れられた人の家庭は親子関係に問題があることも多く、斎藤教授は、「施設に子どもを強制的に入れることで、さらに親子関係がこじれることも多い」と警鐘を鳴らす。 藤野さんも、施設を脱走してから再就職先を見つけ、自立した生活をはじめた今でも、母親と施設への怒りが消えない。現在は、母親への訴訟も視野に入れながら、裁判所で調停を続けている。斎藤教授はこう話す。 「ひきこもりや発達障害の子を抱える親の不安を『ビジネスチャンス』として狙っている業者は多い。高い費用をかけて子どもを民間の施設に入れる前に、適切な医療機関に相談してほしい」

       * * *

【ワンステップスクール湘南校 広岡政幸校長への一問一答】 ──元入寮者の中には、自らの意思とは関係なく入寮させられ、退寮を求めても認められなかったという人がいます。 施設には、自分の意思で来る子もいるし、支援を求めてくる子も、親から虐待を受けて緊急で保護している子もいる。一人ひとりに入寮の事情があるが、強制的に入寮させていることはありません。 保護をする時には、必ず自分でドアを開けさせて、自分でドアを閉めさせることにしています。荷物も自分で持たせます。 退寮については、経済的にも精神的にも自立していれば許可します。

──入寮者に対する脱走者の割合は。 月に1件あるかないかぐらいです。他の自立支援施設と比べても、比率は高くないと思います。施設への出入りも自由です。

──携帯電話を持たせないのは、なぜですか。 持っている子もいます。逃げ出した7人のうちの1人は、入寮時から携帯電話を持っていたはずです。原則、寮の中では規則で通信機器を持ち込まないことになっています。入寮者には、ゲーム依存の人もいて、親に対する暴言もあるので、生活環境を改善させるために必要だと私たちは考えています。

──生活改善プログラムに公文式を取り入れているのはなぜですか。 プログラムは、いろんなものを取り入れている。公文式は一つのことに集中させる力などをつける目的でやっていましたが、現在はやっていません。

──月に支給される現金は日常生活の費用で3000円、小遣いが3000円程度とのことですが。 人によるし、親の経済力にもよります。月に3万円もらっている子もいます。施設の中には、無料で受け入れている子もいます。その子たちにどの程度の現金を渡すかは、その子の状況によりますが、生活用品以外の額として5000円ぐらいを渡しています。

──入寮費が70万円程度、毎月の寮費が20万円程度かかるとのことですが。 一般的な額だと思います。(ワンステップスクールの寮費は)平均だと毎月17万6000円ぐらいです。社会福祉士や医師などの専門職が多く、湘南校は特にスタッフの数が多いです。施設も冷暖房を完備しているので、固定コストが高く、公的資金も入っていないので、17万円を下回ると赤字になってしまいます。

──入寮のプロセスは。 子育ては親だけではできないこともあります。また、親の成育環境が子どもに与える影響も多い。本人の問題だけではありません。また、親から相談されてすぐに寮に入ってもらうのではなく、親にもいろんなアプローチをしています。それでも自害や他害など緊急性の高い場合は、親と子の距離を持たせるために入寮してもらうこともあります。その時には必ず親から、私たちが行くことを言ってもらっています。だまし討ちで連れてきても、すぐに逃げてしまうからです。

──親子関係が悪いのに、本人が納得せずに入寮させても、プログラムの効果はないのではないですか。 それはその通りです。

──監視カメラを付けているのはなぜですか。 スタッフと入寮者の間で「触った」「触っていない」などといったことを言われないようにしている。あるいは生徒からスタッフが殴られる場合もあるからです。

──今回の集団脱走については。 親の中には、首謀した人にそそのかされて「誘拐だ」と言っている人もいる。逃げたのではなく、連れ出されたんです。今は証拠を集めているので、(脱走を主導した元寮生を)告訴するつもりです。

──親子関係のゆがみに介入することは専門家でも難しいですが、そこにあえて介入する意味は。 親が変われば子どもが変わると言いますけど、親も何かがないと変われません。まずは親の気持ちに寄り添って、それから親子で距離を取り、本人たちに自信をつけさせたりして、親子の和解のポイントを見つけています。ただ、入寮に納得できない人で親に怒りを持っている人がいるのは確かです。 (AERA dot.編集部/西岡千史) 〔2019年7/19(金) AERA dot.〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
いじめの内容証明 いじめっ子の親には"内容証明郵便"を送れ ■2018年の大学スポーツ騒動から相談が増加 子どものいじめ問題を、弁護士を使って解決を図る場合、依頼する保護者がもっとも労力を要するのは「お子さんから詳しく話を聞くことだ」と、いじめ問題に詳しい山上国際法律事務所の山上祥吾弁護士は説明する。いじめられている子どもは、恥ずかしい、親に心配をかけたくない、といった理由で話したがらないことが多いそうだ。山上氏は「慎重に、粘り強く話を聞くことが大切ですね」と言う。 いじめは民法上の『不法行為』、集団の場合は『共同不法行為』で、刑法に抵触する可能性のある場合も多い。法律でいじめを解決する場合には、まずはできる限り証拠を集めることが望ましい。

LINEでのいじめは、スクリーンショットを撮って残しておく。また、学校内で起こっていることに関しては「スマホやデジカメなどを持ち込めるのであれば、学校の中で録音したり撮影したり」するのがよいそうだ。証拠として提出する場合には、原則として同意のない録音・録画の違法性が問われることはない。 民事裁判では、損害賠償請求、つまり慰謝料を請求する形となる。集団内でいじめを受け、半年間不登校になった場合で100万~200万円の請求が相場。「障害が残ったなど、被害の程度によっては数百万円にのぼることもあります」。いじめを看過していたなど、安全配慮義務が果たされていなかった場合は学校の責任が問われる場合もある。 ただ、裁判まで起こさなくても「いじめた子の保護者に内容証明を送るとだいたい、それでいじめが収束する」のだ。弁護士から書面が届けば、いじめっ子の親も子どもにやめるよう注意する。「これが一般的で有効な手立てです」。 . ■「いじめが増えたわけではなく、保護者の意識が変化した」 さて、いじめ問題は刑法上、殴られた場合には暴行罪、それによって怪我が残った際には傷害罪が適用される。また、金品を巻きあげる行為は恐喝罪だ。悪質な無視などによって精神的苦痛を受け疾病に罹患した場合も、「傷害罪が適用される可能性がある」という。 加害者を刑事罰に問いたい場合は「被害届を提出するか、告訴するかの二択」だ。 ただ、学校内で起こることに警察は介入しにくい側面もあり、告訴は受理される可能性が低い。 公立の小・中学校には、他の児童を守るために問題のある児童の登校を禁止する「出席停止」もあるが、教育委員会が決定を下す措置のため、弁護士を通じて訴えたところで認められるとは限らない。 内容証明、それでも止まらないのであれば民事裁判が現実的な手段といえるだろう。 山上氏の肌感覚では、2018年の大学スポーツ騒動以来、いじめに関する相談は約2倍に増加。「いじめが増えたわけではなく、保護者の意識が変化した結果ではないか」。 学校や教育委員会が対応してくれればよいが、そうでないケースも多い。「なるべく早く弁護士に相談してください」と語る。 ○:SNSの画面を撮影しておく ×:証拠がなくても警察に捜査を求める


山上祥吾 東京弁護士会所属 1998年慶應義塾大学経済学部卒業。2009年山上国際法律事務所設立。日本弁護士連合会 国際交流委員会委員も務める。


〔2019年7/17(水) プレジデントオンライン〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
夏休みの学習 部活と勉強の両立、夏休みの学習スケジュールを促す声かけのコツとは? 夏休みはじっくりと勉強に取り組めるよい機会。だけど夏休みは部活の時間もたっぷりありますよね。暑い中での部活後は、疲れて勉強を始める気持ちにならないお子さまもいるのでは。部活をがんばりながらも効率的に学習を進めるために、保護者からどんなふうに声をかければいいのでしょうか。 . 計画はしていても実行できないことがある

中学校では、学習内容を自分なりに計画するということの指導もしています。中には計画を立てて、その計画表を提出させている中学校もあります。夏休みの宿題、こなすべき課題などがあれば、「日々コツコツとやるべき」といったことも伝えているはずなのです。 ただし、その言葉をそのまま受け止めて子ども自身が計画をしてしまうと、「1日国語のワークを6ページ」、「1日に歴史の1単元の復習を終わらせる」、といった毎日同じ量での学習予定になりがち。決まった日数の中でノルマをこなすことができればいいわけで、学校側も一人ひとりの生活の波までを反映した指導はなかなか難しいのです。 中学生に保護者から「計画通りに少しずつやりなさいね」という声かけをしても、それは子どもも十分わかっていることかと…。本当に計画通りにできたら誰も苦労しません。大人だってそうですよね。 . 実行しやすい計画の立て方を教える 学校の基本的な指導をもとに、保護者からは「どんなふうに計画を立てれば実行しやすいのか」ということについてもアドバイスをしていきましょう。夏休みは部活動も盛んになり、とくに運動部では体力的な消耗も激しいもの。そして、部活における体力の消耗は、部活が行われる場所(野外か室内か、両方か)や時間帯、時間の長さなどから、毎日異なります。

つまり、きちんと集中力をもってどれだけの時間を勉強に費やせるかも、その日によって違ってくるのです。このことに配慮しながら、学習スケジュールを組んでいくのが理想的。「たくさんできそうな日にはたくさんやって、無理だなと思う日はほんの少しやればいい」という声かけをしてあげるといいのではないでしょうか。最初から勉強に力を入れるのが難しそうな日、そうではない日、という判断を本人にさせながら、学習計画を組み込んでいく方法に慣れていきたいですね。 また、スケジュールを1日単位で固めるのではなく、数日をまとめて「この何日間でここからここまでを終わらせる」などと考えるのもひとつの方法です。平日5日でまとめるとして、もしどこか1日うまく勉強ができなくとも、残りの4日で取り戻せば問題ありません。ただし、あまり日数をまとめすぎるとこなすべき学習の量も多くなり、できなかった分を取り戻すのが難しくなってしまいます。最初は2日、3日の単位で学習量としても無理なくこなせる余裕のある計画を考えましょう。

その子に合うやり方がきっとみつかる お子さまの様子を見ていると、保護者も「私ならこうするのに!」「私はこんなふうにやったのに」とやきもきすることがあるかもしれません。ですが、お子さまとご自身が置かれている環境はそれぞれ違います。お子さまとってやりやすい方法はなんだろう?という視点をもって接してみてください。 また他のご家庭の子どもと比べるのは、あまり意味がありません。特に中学生という思春期に入った子どもは、自然と他人との比較に敏感になっています。あくまで参考にする程度にして、押し付けないようにしましょう。 . プロフィール 監修:谷圭祐 フリースクール パーソナルアカデミー代表。大阪教育大学大学院教育学研究科修了。公立高校、大手予備校、大検予備校、NPO法人理事長を経て、現職。現在、不登校の子ども達のメンタル面と学力面をトータルにサポートしながら、生徒一人ひとりの希望進路実現に向けて取り組んでいる。

パーソナルアカデミー http://personal-academy.jp/ ※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。 〔2019年7/17(水) ベネッセ 教育情報サイト〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
菊池良 「芥川賞」180作品を一気読み 満身創痍になってわかったこと 自著に目を通す菊池さん。執筆中は常に『芥川賞全集』を持ち歩いていたそうです 第161回芥川賞の選考会が、7月17日に開催されます。芥川賞といえば、毎年春と秋に、純文学作品を対象に文藝春秋が発表する賞。文学界では最高の名誉とされ、これまでに石原慎太郎『太陽の季節』や村上龍『限りなく透明なブルー』、綿矢りさ『蹴りたい背中』をはじめ、近年では又吉直樹『火花』、村田沙耶香『コンビニ人間』などが受賞してきました。(西谷格) 1935年から始まり、これまでの歴代受賞作は計180あります。ライターの菊池良さんはこれらをすべて読み切り、その概要や歴史的背景をまとめた『芥川賞ぜんぶ読む』(宝島社)をこのたび刊行しました。執筆の苦労とともに、「ひとり」にちなんだ作品についても、話を聞きました。 . 締め切り直前は4時間睡眠で1日5作品を読破

――『芥川賞ぜんぶ読む』では歴代作品がすべて網羅されていて、とても面白かったです。かなりの力作ですが、どういう経緯で出版することになったんでしょうか? 菊池:ベストセラーになった『うんこ漢字ドリル』の著者・古屋雄作さんと一緒に飲んだ時、古屋さんは「すべてがうんこに関連した例文を書くという荒業をしている」と言っていたのですが、“荒業”という言葉にピンと来たんです。 僕も何か荒業をしたいと考えていたら、ふと「芥川賞の本を全部読んでみたらどうか」と思いつきました。まずネットメディア「Zing(ジング)」で連載することになったのですが、第1回を公開した直後、旧知の編集者から連絡があって「これは書籍化、いけるよ!」と言われて締め切りが設定されてしまい、絶対にやらなきゃいけない状態になってしまったんです。 それまでは会社員をしながらライターをしていたのですが、そのままだと週に1~2作品しか読めないので、思い切って会社を辞めて、芥川賞受賞作の読破に専念することにしたんです。

――すべての本を読み終えて、いかがでしたか? 菊池:達成感はものすごくありました。フルマラソンを走りきった感じというか。締め切り1カ月前ぐらいは睡眠4時間とかだったので、肉体的にもキツかったです。めまいがすごくて、常に“ぐるぐるバット”をしたみたいな感じなりました。病院に行っても原因がわからず薬を飲んでいましたが、過労だったんでしょう。満身創痍でした。

――途中で挫折しそうにはなりませんでしたか? 菊池:一種の自暴自棄にはなっていたと思います。締め切り1カ月前の時点でもまだ半分ぐらい読めていなくて、それまでは2日に1冊ぐらい読んでいたのが、多い日は日に4~5作品を読んでいました。 その時期は、心を無にしていたというか、あとどのぐらいで完了するとか、「残り何日だから1日何作品読む」ってことは考えないようにしていました。考えると心が折れると思ったので。

――かなり孤独な時間ですよね? 菊池:すごく孤独でしたね。締め切り直前の1カ月は、人と会話する時間もまったくなかったです。朝起きたらファミレスに行って、朝・昼・晩と3食同じ場所で食べながら、ずっと本を読み続けていました。今振り返ると、自分のなかで情熱が燃えて輝いていた時間だったように思います。 「ひとり」を感じさせる芥川賞作品は?

――DANROには「ひとりを楽しむ」というテーマがあるのですが、「ひとり」に関する作品でオススメはありますか? 菊池:1968年の受賞作『三匹の蟹』(大庭みな子)なんかいいかもしれません。アメリカ滞在中の主婦がホームパーティを開くのですが、自分自身は実はパーティが嫌いで、中座して抜け出してひとりで遊園地に行ってしまうんです。 僕もパーティは苦手なほうで、10分で帰ったこともあります。主人公である主婦はパーティで交わされる、教養を見せびらかすようなスノッブな会話に嫌気が差すのですが、その気持ちは私もよく分かりますね。

――ほかにもありますか? 菊池:『1R1分3秒』(町屋良平)も孤独……というより孤高を感じさせる作品です。21歳のプロボクサーが主人公なんですが、トレーニングって自分自身との戦いなんですよね。 主人公には映画監督志望の友人がいるんですが、そいつが賞を取ったと言い出して、嫉妬してしまう。でも、テーマがスポーツなのですごくカラっとしていて、主人公も素直な性格なので、読んでいて爽やかな気持ちになれます。実は僕もボクシングジムに通っているんですが、サンドバッグを無心に叩いている時間って、何も考えないし、すごくひとりの時間ですよね。 あと、前田敦子主演で映画化もされた『苦役列車』(西村賢太)。主人公は中卒で日雇い仕事をして生活しているんですが、専門学校に通っている同い年の友人ができて仲良くなります。でも、コンパに行ったり彼女と遊んだりしている友人とは結局は相容れず、溝を感じて離れてしまうんです。ちょっと仲良くなったけど、結局疎遠になってしまったことって、わりと誰にでもありますよね。そういう経験が思い当たる人は、感情移入しやすいと思います。

――今後やってみたいことはありますか? 菊池:芥川賞を読みきって分かったのは、文学というのはものすごい“地層”になっているということでした。現代の作品もそうだし、たとえば私たちが普段ブログやツイッターで使っている言葉遣いにしても、すべて過去の蓄積の上に成り立っているんです。そのことを実感できたのは大きな収穫だったと思います。今後も、やはり文学を題材にしたものを書きたいと思っています。 文学って、人間の内面を描いているものなので、主人公を通じて自分自身の内面にも触れられる。だから自分のことがわかるんです。自分はこういう人間に感情移入するんだな、という感じで。 「スマホを持たずに出かけると自分自身と対話ができる」

――ところで、菊池さんは10代後半から20代の初めまで、ひきこもり生活を送ったそうですね? 菊池:はい。単に自堕落だったんでしょうね。いじめとか人間関係の問題とかがあったわけではなくて、恐らく近所に住んでいた同級生4人が不登校だったから、それに釣られるようにして不登校になったんです。みんなで学校行かずにゲームとかしていました。遊びに行った家の親も、まったく怒らなかったです。 自分の親も、心配はしていたとは思うのですが、学校に行けとかバイトしろとかは、まったく言われませんでした。22歳になって、さすがにマズいと思って大検を取り、大学生になりました。

――ひきこもりから、こうして社会で活躍できるようになったのは、どうしてだったんでしょうね? 菊池:発信することが趣味だったのが大きいかもしれません。自分が読みたいものをひたすら読んだり、書きたいことを書いたりしていたので、自分が好きなものが何か分かった時期でもありました。ブログを書いて反応があるのも楽しかったです。ライターだったら俺にもできるかもっていうのを見つけられたことが大きかったでしょうね。 就職活動の際には「世界一即戦力な男・菊池良から新卒採用担当のキミへ」というタイトルの逆求人サイトを作ったのですが、意外なほど注目されて『世界一即戦力な男』(フォレスト出版)というタイトルで書籍化やドラマ化されました。

――かつてのひきこもりの時期や、最近の芥川賞受賞作すべてを読破した時期には、「ひとり」の時間も多かったと思いますが、どんな意味があったと思いますか? 菊池:ひとりになるというのは、人生においてすごく重要なことだと思います。今の時代って、意識的にひとりになろうとしないと、なかなかなれないですよね。スマホを持っていたら、すぐ他人と繋がってしまいますし。 だからこそ、スマホを持たずに出かけたりカフェに行ったりすると、自分自身との対話ができて新しい発見があると思います。 そういう時間がないと、自分の好きなものが何かって、分からないんですよね。周りに人がいすぎると、自分の内面を見つめる時間がなくなってしまう。だから、本を何冊か持って旅行にでもでかけたら、最高ですね。

(著者プロフィール)

西谷格(にしたに・ただす)

ライター。1981年神奈川県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、地方新聞の記者を経てライターとなる。2009年~2015年まで上海に在住し、中国の現状をレポートした。著書に『ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)』など。東京都新宿区在住、独身。 〔2019年7/12(金) DANRO〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
女性の自由と孤独 自分と向き合うことの大切さ 夫のモラハラを乗り越えた女性 「女性の自由と孤独」をテーマに、女装小説家・仙田学がさまざまな女性たちにインタビューをするこの連載。今回は、夫からの激しいモラハラと、2人の子どもたちの不登校を通して、女性としての価値観や生き方を見つめ直すことができたというアサコ(52)に話を聞いた。(仙田学) . 夫からの日常的なモラハラ 29歳で結婚したアサコは、翌年に長女を出産した。最初から夫は育児に全く参加しなかった。オムツ交換や入浴などには見向きもしない。たまにあやすことがあっても、気が向いたときだけ。 「そのうち、言っても無駄だと思って頼むこともなくなりました。夫がいるのに、ひとりで子育てするのが当たり前になったんです。女がやるものだという意識が、私のほうにもあったかもしれません」

アサコは33歳で長男を出産した数年後に、鬱状態になった。 「いつも眠くて、午前中ずっと寝てる状態が何カ月も続きました。なんで子育てがうまくいかないんだろう、なんでこんな人と結婚したんだろうって、自分を責めてばかり」

やがてアサコは離婚を考え始める。夫はその間も、育児に関わらないだけでなく、アサコや子どもたちに激しいモラハラをしていた。 「家では日常的に怒鳴られていました。明らかに向こうがおかしいってわかるんですけど、おさまるまで待とうとしか思えないんです。さんざん怒鳴りつけて私を悪者にすると、夫は部屋に閉じこもります。やっと終わったと思って子どもたちを探すと、2人して脱衣室で膝を抱えて泣いていたいたこともありました。子どもたちにもしょっちゅう怒鳴っていました。考えたうえで叱っているんじゃなくて、感情に任せて怒っているだけ。無駄に厳しい割には、言うべきことを言っていないというか。子どもの失敗には逆上するくせに、自分にはとても甘いところもありました」 . 不登校になった2人の子ども 度重なるモラハラによって鬱の症状が長引いたため、アサコは知人の紹介でアドラー心理学に基づくカウンセリングを受けた。それを通して、様々なことに気がついたという。 「そもそも私自身も、子育てに向いていないと思っていたんです。独身の頃から、毎日家にいて家事をするとか考えられなかった。末っ子だったし、自分より弱い者の面倒を見るのは苦痛だと思っていました。母親は主婦の鏡みたいな人で、料理は上手いし洋裁も得意で、毎日きれいに掃除をしていました。女の子の生きる道はそれしかないんだと、母親からは教えられたんですけど、自分にはできないと思っていました」 女性は女性らしく生きるべきという、母親から刷り込まれた価値観。しかし、家事や育児に向いていない自分。こうした状況に苦しむ中、長女が不登校になる。 「娘が中1になったばかりの頃でした。いくら起こしても起きなくて、学校に行けない日が増えました。病院に連れていくと、心因性の起立性調節障害と診断されました。車で無理やり連れていったことも何回かありましたけど、娘が学校に行けたのは中学3年間で3~4カ月だけでした」 中3の終わり頃に、長女は通信制の高校に行きたいと言いだし、長かった不登校生活が終わった。ところが2つ年下の長男も、中1のときに学校へ行かなくなる。アサコはどこかで予想していたという。 「同じ家庭で育ってますからね。思春期になれば同じ問題が浮上するだろうって。息子が中2の頃、私は何度も深夜に起こされました。子どもの頃にやりたくもない習い事をさせられたとか、あいつ(夫)から怒鳴られたときに盾になってくれなかったとか、何十回も同じことを言われるんです。私が言い訳をすると、激怒しました。『じゃあお母さん離婚すればよかったの?』と言うと、『そんなこと言ってんじゃねえ』と怒鳴り返してきたり。扇風機の首を手で折ったり、押し入れや本棚に穴を開けたりもしていました。私に暴力を振るったことは一度もなかったですけどね。私が家にいるときに、子ども部屋から『死にたい』とLINEがきたこともありました。いま思えば、夫には反抗できなかったので、その感情を私に向けていたのかも」 自分と向き合うこと

長いあいだ続いた長男の反抗は、あるときを境におさまった。きっかけはアサコが自分と向き合ったことだった。 「変わらなきゃならないのは子どもじゃなくて自分のほうだと気づいたんです。自分に自信を持たずに生きてきたんだなって。それから子どもにダメ出しをすることをやめました。その代わり、できることを認めるようにしました。それは子どものためにも、自分のためにも。私が変わると、不思議なことに夫も協力して、子どもへの接し方を変えてくれるようになりました。不登校には自分の影響がかなりあったことに途中から気づいたみたいで」 子どもの不登校を受け入れることは、アサコにとってありのままの自分を受け入れることでもあった。では、長らくモラハラに苦しめられてきた夫の存在を受け入れることはできたのだろうか。 「夫には失礼な話だけど、私は自信のなさから、結婚するとき妥協したんですよね。自分にはこのくらいの人がお似合いなんだって。でも子どもの不登校を通して私が変わって、合わないところがはっきり見えてきました。言いたいことを言えるようにもなって、関係性が少し変わってきました。その甲斐あって前よりはうまくいくようになってきました」

(著者プロフィール) 仙田学 (せんだ・まなぶ) 女装小説家。2002年に小説「中国の拷問」で、「第19回早稲田文学新人賞」を受賞してデビュー。文芸誌を中心に小説やエッセイを執筆。著書に『盗まれた遺書』(河出書房新社)、『ツルツルちゃん』(オークラ出版)がある。全国で小説教室を開催中。「日刊SPA!」で女装エッセイ「女装小説家・仙田学の『女の子より僕のほうが可愛いもんっ!!』」を連載中。DANROでは、「女性の自由と孤独」をテーマに執筆。 〔2019年7/7(日) DANRO〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ホームスクール 学校が合わないから「ホームスクール」…同年代の子と交流する場もほしい 「心身に不調をきたしてまで、子どもを無理に学校に行かせる必要はない」。そんな認識が広まりつつある一方、学校に行かないと同年代の子どもと交流する機会も限られてしまう。親たちは、家で学ぶ子どもたち同士が安心して集える場を作ろうと動き出し、それを支える取り組みも始まっている。(田中ひろみ) . 料理や社会見学…親子でグループ活動 「学校以外で学べる場、みなさんで一緒に楽しい場を作っていきましょう」 千葉県松戸市の熊谷亜希子さん(40)は今年4月から、不登校児らが日中に集まって、グループで活動する取り組み「松戸まなビーバー」を進めている。放課後の学びの場を運営している熊谷さんに、不登校児の親から、「子どもたちが集まれる場がほしい」といった要望が寄せられたことがきっかけだった。 月に3回、平日に小中学生約10人と親らが集まって、理科の実験や料理作り、工場の見学などを行うというもの。同年代と交流する機会が少ない不登校児にとっては、家庭での学習だけでは体験できない、貴重な学びの場になっているという。 熊谷さんの次女(10)も聴覚過敏などが原因で、小学1年の頃から「学校は怖い」と嫌がるようになり、今は学校に通っていない。熊谷さんは、「周囲から『学校に行かないと駄目』というプレッシャーを感じて苦しむ親子は多い。悩みも共有できる場にしたい」と話す。 . 「自分以外にもこんなにいるんだ」子どもが安心 近年は「学校に行かないといけない」と不登校を悩むのではなく、自宅学習を「ホームスクール」、不登校児を「ホームスクーラー」と前向きにとらえることで、子どもたちが学校外で集まる場を提供する取り組みが、都市部を中心に広がりつつある。 長女(9)が小学校入学後すぐに不登校になった埼玉県越谷市の小田恵さんは、フェイスブックで「ホームスクーラーとお出かけ」というグループを作成した。グループ参加者は、「この日に筑波山に登る人を募集」といったように、それぞれが企画を立てることができる。 小田さんは「近くにホームスクーラーがいるなら、つながりたい」という親の声を受け、昨年4月、ホームスクーラーの居場所を登録できる「ホームスクーラーマップ」(https://goo.gl/n2RP6f)も公開した。登録した親子がマップ上に表示される仕組みだ。 登録しているのは、今のところ全国で約170家庭だが、「子どもが『自分以外にもこんなにいるんだ』と安心できた」「近くのホームスクーラーに出会えた」といった反響があったという。 次男(9)が小学1年の時に不登校になったという横浜市の佐々木貴広さん(30)は、自身や、ホームスクールに取り組んでいる親子の体験談などをまとめた情報サイト「ホームスクールジャパン」を開設している。

次男は小学2年になり、友達に誘われて学校に通うようになったが、佐々木さんは「『学校が合わないなら、ホームスクールがある』というくらい、ホームスクールが当たり前の選択肢となり、不登校に悩む子どもがいなくなればいい」と話している。 ホームスクールで「出席扱い」進まず…「第三者機関のチェック必要」 2017年に施行された教育機会確保法では、国や自治体が学校以外でも、不登校児が学ぶ機会を確保する施策を実施するよう義務付けている。 不登校児の学びの場としては、民間のフリースクールや教育委員会が設置する適応指導教室がある。ただ、小中学校の不登校児が17年度に約14万人に上る中、適応指導教室に在籍する小中学生は約2万700人、教委と連携するフリースクールなどに通う小中学生は約2800人だ。 ホームスクールについては、日本では制度は整っていないが、文部科学省は05年、保護者と学校が連携し、家庭でITなどを活用した計画的な学習プログラムを実践していることなどを条件に、学校長の判断で小中学校の出席扱いにできるとする通知を出している。 ただ、17年度にこの仕組みを使って出席扱いとされた小中学生は、全国で149人にとどまっている。文科省は「学習状況の把握が難しかったり、学校現場で通知の内容が知られていなかったりといった要因が考えられる」としている。 NPO法人「日本ホームスクール支援協会」(東京)によると、ホームスクールの制度が整っている欧米では、学習記録の提出の義務付けや指定したテストの受験などで、学習の質を担保しているという。同法人の日野公三理事長は「第三者機関が、家庭での学習記録を作成し、学校に提出するなど、チェックする仕組みが必要だ」と指摘する。 〔2019年7/7(日) 読売新聞オンライン〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
沖縄県少年サポートセンター Qプラスリポート 子どもたち見守る「少年サポートセンター」 県内の少年犯罪件数はおよそ800件。年々減少傾向にあり、2017年からは1000件を下回ってます。それらを見ているとある特徴が見えてきました。 Qプラスリポートです。いじめや不登校、非行など、子どもたちを取り巻く環境が複雑になっている中、彼らを見守り、支援しようと取り組んでいる人たちがいます。そんな「少年サポートセンター」を取材しました。 楽しそうに農作業をする少年。彼は長い間学校に行っていません。そんな少年に居場所作りとして行われているのがこの農作業体験です。企画したのは県警が設置している少年サポートセンター。これは警察官とともに大学生など一般の人が参加しています。 少年サポートセンター 大城警部「少年サポートセンターは少年の非行防止と健全育成を目的として立ち上げられたセンターなんですけれど、主な業務としては街頭補導活動や非行防止教室、問題を抱えた少年の立ち直り支援などを行っています。」 県内の少年犯罪件数はおよそ800件。年々減少傾向にあり、2017年からは1000件を下回ってます。それらを見ているとある特徴が見えてきました。 大城警部「特に犯罪を犯してしまった少年の特徴を見てみますと、中学生が犯罪に手を染めてしまう悪いことをしてしまう数が全国一多い。」 事件を起こした少年のうち中学生の割合はおよそ56%。半分以上が中学生なのです。少年サポートセンターでは問題を抱える少年たちが非行に走るのを未然に防ぐため、農作業体験を通した居場所づくりや学習支援を行っています。 . 地域住民の人たちがこの子たちをみんなで見守ってあげるというのが一番いい方向じゃないかなと思う。 警察ボランティア 金城さん「われわれでできる問題ではなくて、地域住民みんなが昔のように『どこどこの子供だ』『どこどこの誰だ』というように名前がわかるぐらい地域住民の人たちがこの子たちをみんなで見守ってあげるというのが一番いい方向じゃないかなと私は思う。」 こちらは学習支援の様子。少年問題を専門に扱う警察職員の少年補導職員が勉強を教えます。 少年補導職員 佐渡山さん「一緒に時間をかけて悩ませる、できているところはできているねと褒めたり励ましたりしながら本人に自信を持たせて指導しました。いろいろな大人やサポーターとの関わりがあることによって、子供たちは自分は守られている、自分には多くの味方がいるんだという自信にもつながる。」

かつてサポートを受け、今では社会人として働く女性に話を聞くことができました。宮城利恵子さん。印刷会社の社長として忙しい日々を送っています。 OKIBカンパニー 宮城さん「(当時)私服で犬の散歩をしながら、授業中廊下を歩いて来たよ、みたいな感じ。」 宮城さんは、サポートセンターの存在を当時はあまりよく思っていませんでした。 宮城さん「(Q.当時サポーターをどう思っていた?)親とやり取りしていたり、先生方とサポートセンターの方がやり取りしているので、子供としては面白くない部分もある。何を話しているのか、大人で囲んで学校に行かせようとしているのか。」 しかし、あることがきっかけで少しずつ変わっていきます 宮城さん「中学生のころ子供ができて、親に相談できないものをサポートセンターの担当の方にお話ししたりとか、プライベートな話をするようになってからだんだん仲良くなった。」 宮城さんは、20年経った今でも当時のサポーターと連絡を取り合っています。今は少年サポートセンターは少年だけでなく、親にとっても必要な存在だと考えています。 宮城さん「(親も)悩んでいたと思うんですよね。相談できる相手がいなくて。私の親もサポートセンターの方たちに頼っていたと思うので、すごい力になってくれていると思うので、子どもたちや親御さんたちの力になっていける存在でいてくれたらなと思います。」 いじめや虐待、未成年に忍び寄る薬物や大麻など、少年たちの周りには深刻な問題も横たわっています。こうしたなか彼らを犯罪から遠ざけ力になりたい。少年サポートセンターの取り組みはこれからも続きます。 〔2019年7/8(月) 沖縄ニュースQAB〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
若年妊産婦に特化した若年ママの居場所 「この子を育てたい」少女の決心を支えて 赤ちゃん名義の通帳 若年ママの居場所、奮闘の1年 インスタ映えを狙い作った韓国料理チーズタッカルビを楽しむ少女ら。「もっと早く居場所に来ていれば」と漏らす少女もいた=5月、沖縄市の県助産師会母子未来センター(提供) 18歳以下で妊娠・出産を経験する少女を支えようと、若年妊産婦に特化した居場所づくりが沖縄市で始まって1年がたった。行政主導による若年妊産婦の居場所づくりは全国初。不安定な生活や、学校に通う同世代との違いから精神的な不安が強くなり一般的に児童虐待の危険性が高まるとされる若年出産。赤ちゃんだけでなく、母親自身も成長過程のさなかにいる母子を孤立させない取り組みを取材した。(社会部・篠原知恵)

■インスタ映えを呼び水に 沖縄県助産師会「母子未来センター」にある居場所は、母親に昼食を提供したり、赤ちゃんに離乳食を提供したりしながら妊娠や出産・育児の相談にのる。 「若年出産の母親たちは『食事をしに来て』と呼んでも、元々昼食をとる習慣がなかったり、食そのものに興味がなかったりで来ないことが多い。でも『インスタ映え』を呼び水に声を掛けると来てくれる」と話すのはスタッフで助産師の山内れい子さん(61)。 手にしたスマートフォン画面に並ぶのは、韓国の鉄鍋料理チーズタッカルビやチーズハットクなど色鮮やかなメニューの数々。居場所を訪れた少女らと一緒に作った昼食は都度、利用者全員とのライン(LINE)グループに投稿する。 山内さんは「しつこいけど」とはにかみつつ、居場所へ来るように少女たちに呼び掛ける「お誘いライン」を毎日送る。少女らは運転免許を持てないため、スタッフは車で母子を迎えにも行く。「子どもがこんなの飲み込んじゃったけど大丈夫?」など、ラインで夜間に頻繁に届く子育て相談にものる。

■夕食しか食べる習慣なく 居場所を利用する少女の多くは「妊娠が分かった時に戸惑ったと思う」と山内さん。「でも『決意した』ってみんな言うんです。10代なのに、全てにおいて子どものためにがんばっている。その決意を受け止めて支えていきたい」と話す。 若年妊産婦の居場所を利用する少女たちの多くが当初、夕食しか食べる習慣がなく、食への関心も薄かった。開所当初は1日1食しか食べられない子が目立ったが、1年がたって最近は夜も含めて1日2食を完食できるようになってきた。「初めて昼ごはんを食べた」と言う少女、親が仕事を掛け持ちして朝起きられず、学校に遅刻しがちだったため不登校になった少女もいる。 助産師の山内さんは「居場所に『来て』ではなく、どうしたら来てもらえるかの仕組みづくりを考えている」と話す。 同世代が、大人になる過程で家庭や学校で経験することを体験しないまま母になる少女も多い。居場所が企画するイベントで少女たちの参加率が高かったのは赤ちゃんの健康と長寿を祈る「初ムーチー」作りや、よだれかけづくりだ。季節の飾り付けと赤ちゃんを一緒に撮影できる「寝相アート」も人気イベントの一つ。居場所が母子の関係づくりの一翼を担っている。

■妊娠を理由に退学 居場所を利用する少女は定時制や通信制高校に通う子が過半数を占め、妊娠を理由に普通高校を退学せざるを得なかったケースもある。中卒もおり、仕事はアルバイトか求職中、もしくは無職。将来の経済的自立に向けた学び直しや復学は課題だ。 「漢字の読み書きが苦手な少女もいて、行政手続き時はスタッフが市役所に同行する」。少女と行政機関の橋渡し役を担う沖縄市の居場所づくり支援員、宮城美幸さんはこう話す。 「『子どもの保育園を休ませる時はどうしたらいいか』という相談もある」(宮城さん)。保育所など外の世界とのつながり方を知らないことも多い。行政の子育て支援の場に行きづらかったり、存在さえ伝わっていなかったりすることもあるという。

■共感しあえる居場所に そんな少女たちが、居場所を通して同世代の子育て仲間とのつながりをつくりつつある。 父親の男性が18歳を迎えて結婚でき、「預金通帳の名義変更をしたい」と居場所で話した少女がいた。バッグから取り出したのは赤ちゃん名義の通帳。生まれた時に赤ちゃんの誕生日にちなんだ金額を入金し、次に体重分、そして身長分―。「毎月15日に入金したい」とはにかむ少女を見て、他の少女も子ども名義の貯金を始めた。 互いに家計や出産、パートナーとの関係を助言しあうようになった少女たち。宮城さんは「こうなれば私たち大人が教えることはほとんどない。逆にスタッフが話しすぎないように気をつけるほど」と笑う。 山内さんは「親や学校に否定され続けて育った少女も少なくない。『大丈夫。誰にだって失敗はあるんだから』と、頑張りを受け止めて、共感しあえる居場所でありたい」と話した。 〔2019年7/9(火) 沖縄タイムス〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
なぜ学校には「学年」「学級」があるのか 学年とクラスをなくせば不登校は激減する なぜ子どもは不登校になるのか。その原因のひとつは、強制的に同年齢の集団をつくる「学年」や「クラス」にある。熊本大学教育学部の苫野一徳准教授は「同年齢の集団をつくるのは学校だけ。社会と同じく年齢が“ごちゃまぜ”の環境なら、不登校も減るはずだ」という――。

※本稿は、苫野一徳『ほんとうの道徳』(トランスビュー)の一部を再編集したものです。

■学校を「ごちゃまぜのラーニングセンター」にしたい わたしは学校を、もっともっと多様性が混ざり合った、いわば“ごちゃまぜのラーニングセンター”にしていくべきだと考えています。 そもそも市民社会とは、生まれも育ちもモラルも価値観も国籍も宗教も異なった、きわめて多様な人びとからなる社会です。だから学校もまた、本来であれば、できるだけ多様な人たちが出会い、知り合い、多様性を「相互承認」する機会をもっと豊かに整える必要があるはずなのです。 でも、今の多くの学校は、ある意味ではきわめて同質性の高い空間です。 同じ学年の子どもたちだけからなる学級集団を、みなさんは不思議に思ったことはないでしょうか?  そんな同年齢集団は、学校のほかにはないんじゃないかと思います。 「自由の相互承認」は、わたしたちがまさに多様な人たちと出会い、知り合うことから始まります。知り合うことがなければ、分かり合うことも、そして認め合うことも当然できないからです。 だから学校も、本来であれば、年齢や世代や障害のあるなしや国籍などを超えて、もっともっと多様な人たちが行き交う場にしていく必要があるはずなのです。

■なぜ学校には「学年」「学級」があるのか でも、学校は長い間それができませんでした。というのも、近代の学校は、大量の子どもたちに一気にさまざまな知識技能を学ばせる必要があったからです。そのため、学年学級制を採用し、「みんなに同じことを、同じペースで、同じようなやり方で学ばせる」、いわば大量生産型・ベルトコンベヤー式の教育を続けてきたのです。多様な子どもたちが教室にいれば、画一的なカリキュラムを一斉に教えることができなくなってしまうからです。 こうして、学年が分けられ、小学生と中学生が分けられ、中学生と高校生が分けられることになりました。障害のあるなしでも分けられることになりました。学校は、かなり同質性の高い子どもたちからなる集団になったのです。 改めて考えてみると、今、障害を持った多くの人と日常的に交流している中学生が、一体どれだけいるでしょうか。幼児としょっちゅう遊んでいる高校生が、一体どれだけいるでしょうか。現代の社会では、子どもと日常的に交流した経験のない若者が、その後もほとんど子どもと関わることなく親になることだってあるのです。いや、むしろそれが一般的です。わたしたちは、いつしか激しく分断された社会を生きているのです。

■同じ年齢の集団は「同調圧力」が働きやすい 同年齢集団は、どうしても同調圧力が働きやすく、異質な存在を排除しようとする傾向を生み出してしまうものです。その結果、子どもたちは人と違うことを恐れ、空気を読み合うことをいくらか強いられるようになります。 “人と違う”がゆえに学校になじめず、ついには不登校になってしまった子どもたちと、わたしはたくさん出会ってきました。でも彼らの多くは、学校を一歩出ると、実はとても生き生きとできるものです。実はわたしのゼミにも、不登校の中学生や高校生などがよく参加しています。彼女たちは、大学生に引けを取らないくらい、議論に対等に、そして楽しそうに参加しています。 コミュニティが同質であればあるほど、わたしたちは息苦しくなるものです。でも、もし多様性が担保されていたならば、そしてその多様性を必要に応じて行ったり来たりできたなら、自分がより生き生きできる人間関係を見つけることも容易になるに違いないのです。

■学校をさまざまな人が学ぶ「複合施設化」する そんなわけで、わたしが思い描いている未来の学校の姿は、幼児から小・中学生、高校生、大学生、地域の人やお年寄り、障害者や外国人まで、とにかく多様な人が当たり前のように集い合う、“多様性がごちゃまぜのラーニングセンター”です。学校の複合施設化と言ってもいいでしょう。学校を、子どもたち“だけ”が学ぶ場ではなく、さまざまな人たちが集い学び合う場にしていくのです。そうして、多様な人たちが、必要に応じて、同質性や多様性を行ったり来たりできる環境をつくるのです。 学校は、なぜ子どもたち“だけ”が学ぶ場でなければならないのでしょう?  せっかくの学習施設です。必要に応じて多様な人が集い学び合う、相互刺激の場にしてみてはどうでしょう?  そんなことできるわけがない、と思われるかもしれません。 確かに、壁はいくつもあるでしょう。セキュリティの問題は、特に考えなければならない問題です。 でもわたしは、いくつもの理由から、これは20~30年後の未来にはきっと実現する、少なくとも実現させるべき学校の姿だと確信しています。

■地域の人が参加することを文科省は奨励している 理由は大きく二つあります。 一つ目の理由は、前にも言ったように、「みんなで同じことを、同じペースで」の学びが、今や時代に合わなくなっていることに、多くの人が気づいていることです。 カリキュラムは、今後「探究(プロジェクト)」が中心に確実になっていきます。とすれば、その探究が異年齢チームで行われることも十分ありうるでしょう。小学生と中学生と高齢者による、地域の課題解決プロジェクトチームが組まれることだってあるかもしれません。学校は、今よりもっともっと、多様性を自然に包摂できる空間になっていけるはずなのです。 先述したように、学習指導要領は「社会に開かれた教育課程」を謳っています。地域の人たちが学校教育にもっと参画することを、文科省は大いに奨励しているのです。 学校の中に、もっと多様性や流動性を。同質性の高い息苦しい空間を、もっと風通しのいいものにしていきたいものだと思います。

■「1年生と2年生が一緒に学ぶ」学級が増えている 学校が“ごちゃまぜのラーニングセンター”になっていくだろうもう一つの理由は、特に地方で進んでいる、少子化や過疎化に伴う小規模校や学校統廃合の問題です。今、学校統廃合は加速度的に進んでおり、中には何十キロものバス通学をしている子どもたちもいます。現代の学校教育における、最大の問題の一つです。 でもわたしは、まさにこの現状こそが、学校を否応なく“ごちゃまぜのラーニングセンター”にしていく大きなきっかけになるのではないかと考えています。 小規模校について言えば、今、全国で複式学級が急速に増加しています。1年生と2年生など、異年齢からなる学級のことです。 でもこれは、見方を変えれば、異年齢という多様性の“ごちゃまぜ”がすでに実現した環境だと言うこともできます。 複式学級では、同じ教室内で、異学年の子どもたちを二つに分けて一斉授業をする光景も時折見られます。でもそれはあまりにもったいないことです。ぜひ、これをチャンスに、学びの「個別化」と「協同化」の融合へと舵を切っていきたいものだと思います。異年齢という多様性を活かした、“ゆるやかな協同性”に支えられた個の学びを実現するのです(「個別化」と「協同化」の融合、より正確には、「学びの個別化・協同化・プロジェクト化の融合」とわたしが呼んでいるこれからの学びのあり方については、拙著『教育の力』および『「学校」をつくり直す』をご参照いただければ幸いです)。 そして当然、「プロジェクト」は、時と場合に応じて異年齢からなるプロジェクトチームによって進めることが可能です。小規模校は、多様性が自然な形で混ざり合う条件がすでに整っているのです。

■「大人が学ぶ姿」は子どもたちの刺激になる 次に、学校統廃合の問題について。 これもまた、わたしは学校を”ごちゃまぜのラーニングセンター”にしていくための大きなきっかけにすることができると考えています。 せっかくの学校を、統廃合してつぶしてしまうのではなく、学びの複合型施設へとリバイバルするのです。そのことによって、学校を子どもたちだけが学ぶ場所ではなく、地域の人、親、学生、幼児など、さまざまな人が集い学び合う、“ごちゃまぜのラーニングセンター”にしていくのです。 先生だって、学校を自分の学びの場として、子どもたちにその姿を大いに見せてあげてほしいと思います。たとえば、国内外の最新の教育事情を学ぶためのプロジェクトチームなんかをつくって、学校で大いに学び合っていただきたいと思います。先生は、子どもたちの「共同探究者」「探究支援者」であると同時に、自らがまさに「探究者」であり続けるのです。 大人が学ぶ姿を見ることは、子どもたちにとって大きな刺激になるはずです。子どもたちや保護者の多くは、先生が研修などで常に学び続けていることをあまり知りません。だったらなおさら、子どもたちの目に触れないところで研修を行うのではなく、むしろ子どもたちがプロジェクトに勤しむその隣で、先生たちもプロジェクトに打ち込んでいるなんていう姿があっても素敵じゃないかとわたしは思います(もちろん、学校では子どもたちの「探究支援者」であることが第一ですが)。 学校は地域づくりの要です。なくなると、地域住民をつなぎ合わせていた力が弱まり、町の活気も失われてしまいます。

■軽井沢に「幼少中」が混ざり合う学校をつくる だったら、学校を今よりもっと多様な人たちの学びの空間にしてしまってはどうか。わたしはそう考えています。 2020年に仲間と共に開校を予定している幼小中「混在」校、軽井沢風越学園は、文字通り、幼小中が混ざり合う学校として構想しています。「自由」と「自由の相互承認」の実質化を学校づくりの原理とし、「同じから違うへ」と「分けるから混ぜるへ」をコンセプトとした学校です。 それは文字通り、“ごちゃまぜのラーニングセンター”になるでしょう。幼小中の子どもたちだけでなく、保護者や地域の人たちも、それぞれの関心や必要に応じてこの学校に関わり学び合う、そんな学校にしたいと考えています。 軽井沢と言うと、お金持ちの別荘地のイメージがありますので、時々裕福な家庭の子どもたちのための私立学校と誤解されてしまうのですが、わたしたちが目指しているのはそのような学校ではありません。あくまでも、地元の子どもたちのための「地域と共にある学校」です。寮などもつくりません。 ほんとうは公立学校をつくりたかったのですが、義務教育段階においては公設民営の公立学校の設置が法律で認められていないため、ひとまず私立学校の形を取りました。でも、経済的な理由で入学できないような子どもがいないよう、今さまざまな方策を練っているところです。

■公教育制度は「150年程度」の歴史しかない とまれ、来るべき市民教育の本質は、単に道徳教育や市民教育の“授業”をするだけでなく、学校それ自体を、多様な人たちが知り合い、交流し、そして「相互承認」の感度を育み合っていく場としてつくっていくことにあるとわたしは考えています。 繰り返しますが、これは決して突飛なアイデアではありません。今の常識に、あまりとらわれないようにしたいと思います。わたしたちが今知っている学校の姿は、歴史的、また世界的に見てもきわめてローカルなものです。そもそも公教育制度自体が、整備されてからせいぜい150年の歴史しかないものなのです。時代と共にその姿が大きく変わっていくのは、ある意味で当然のことです。 上に述べたことは、何十年後かの、ごく一般的な学校の姿になっているかもしれません。いや、そのような姿へと、わたしたちは学校を向かわせていく必要がある。わたしはそう考えています。


苫野 一徳(とまの・いっとく) 熊本大学教育学部准教授 1980年兵庫県生まれ。熊本大学教育学部准教授。哲学者、教育学者。主な著書に、『どのような教育が「よい」教育か』(講談社選書メチエ)、『教育の力』(講談社現代新書)、『「自由」はいかに可能か』(NHKブックス)、『子どもの頃から哲学者』(大和書房)、『はじめての哲学的思考』(ちくまプリマー新書)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)がある。幼小中「混在」校、軽井沢風越学園の設立に共同発起人として関わっている。


. 熊本大学教育学部准教授 苫野 一徳 写真=iStock.com 〔2019年7/9(火) プレジデントオンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
川口市中学生いじめ不登校 <川口いじめ>元生徒をネットで中傷したのは同級生の父…和解へ 弁護士が批判も 母親、炎上の原因語る 中学校名を明記したネットの「掲示板」では虚偽の事実が匿名で大量に書き込まれた。写真は2017年10月の書き込み 埼玉県川口市立中学校でいじめを受け不登校になった元男子生徒(16)がインターネットの掲示板に実名や中傷の書き込みをされたとして、投稿者1人に対して90万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、さいたま地裁(日下部祥史裁判官)であった。元同級生の40代の父親が答弁書で、投稿者と認めた上で請求棄却を求めた。父親は答弁書で「深く反省し心からおわび申し上げる」ともしている。

中1自殺、涙浮かべる母…紙に「ありがとう」 亡くなる当日、家出る息子見送る「既に決めていたのだろう」 被告側は「話し合いによる解決を希望する」としたことから、原告側もこれに応じ、今後は法廷の場で和解の話し合いを行うことになった。 原告代理人の荒生祐樹弁護士は「被告側は加害者のために書き込みをしたなどと意味不明のことを述べている」などと批判した。 ネット掲示板で実名や中傷の書き込みがされた問題で元男子生徒は、発信元の公開を情報会社3社に求める裁判を起こし、2018年12月に東京地裁は「プライバシーの侵害があった」と認め4件3人について発信元の開示を命じる判決を出した。うち2人はこれまでに和解し、残る1人を被告として提訴していた。 元男子生徒の母親はこの日、「ネット上のいじめが炎上した根本の原因は学校や市教委が保護者会で虚偽の説明を繰り返したことにある。炎上拡大を防ぐ対策を怠ったことの責任は重い」と話した。 元男子生徒側は、学校や市教委を相手に対しても損害賠償を求めて提訴している。 〔2019年7/9(火) 埼玉新聞〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
3人産んだ女性、愛さんの「選択」 19歳から3人産んだ女性が岐路で下した「決断」 離婚を経て3人の子を育てる愛さんの「選択」とは? 人生は、思い描いていたとおりに進むとは限らない。予測もつかないタイミングで子どもを授かったり、一度は愛を誓い合った相手から思わぬ形で裏切られたり。「まさか」と思うような人生の落とし穴は、そこかしこに転がっている。 とくに子どもがいるうえでの離婚は想像以上に過酷であり、その後の人生をどう生きるか、否が応でも何らかの「選択」を迫られることになる。大人同士の事情で生じた生活の変化により、いかにして子どもたちを守っていけばいいのか。そのうえで自分自身の幸せをどう再構築するか。 . 今回はシングルマザーとして3人の子を育てる、清瀬愛さん(仮名、33歳)さんのケースを取り上げる。自他共に認める恋愛体質で「異性を見る目がない」と話す彼女が、わが子を守り育ててきた10数年間に及ぶ軌跡とは――。

■19歳で子どもができて怒濤の生活に… 「負けず嫌いで、とにかく気が強いタイプなんです。可愛げとは程遠くて、正直男運も散々。そんな私ですが、3人の子どものことは絶対に守っていきたいし、私自身の幸せも諦めたくはない。だって私が悲観的になってしまったら、きっと子どもたちの人生も暗いものになってしまうから」 . 販売店勤務の契約社員である愛さん。人なつっこい笑顔、女性らしい佇まいとは対照的に、彼女が歩んできた道のりは決して平坦なものではなかった。 最初の結婚は19歳。相手は当時、働いていたチェーンのカラオケ店の同僚だった。付き合って1年経った頃、子どもができたのがきっかけだ。恋人としては好きだったが、生活していくことを想像すると絶望的だった。 「ケンカになれば輩(やから)のような口調で罵るし、お金もあるだけ使ってしまう人で。それでも若い私にとっては大切な人だったんです。今思うと疑問なんですけどね」 . 授かった子どもを堕ろすことだけは考えられなかった。そこで愛さんは決意した。父親として、子どもを“認知してもらおう”と――。 愛さんは当時を振り返る。 「若いながらもいろいろ調べると、未婚の母として産めば、子どもに将来苦労をかけるかもしれないことがわかってきました。出生がわからないことで、結婚や就職が難しくなるなどです。だから、父の名前をしっかりと戸籍に残しておきたかった」 愛さんの望み通り、2人は入籍した。しかし案の定、夫は出産にも子どもにも無関心だった。産後3日目にようやく産院を訪れ、興味なさそうに「あ、生まれたんだ」と一言つぶやいたという。 当事者意識のない夫は、その後も愛さんを困惑させた。支給された出産一時金は自分の懐に入れ、散財。妻と子どものために、家に十分な生活費を入れようとする気配もない。

■出産後すぐホステスになったわけ 子どもを育てるため、自分で稼ぐしかないと腹をくくった愛さんは、驚きの決断を下す。2週間の里帰りを終え、夫のアパートに戻った愛さんは、そのわずか3日後にはなんと、近くのクラブでホステスとして働き始めたのだ。 未経験の水商売の世界に飛び込んだのは、生まれたばかりの子どもを抱えながら、とにかく短期間でお金を稼ぐため。営業メールをし、同伴出勤をし、お客さんの誕生日プレゼントを用意し……。必死に働いた愛さんは、気づけば店のナンバーワンに。半月で80万円を稼ぎだすこともあったという。 . ナンバーワンになったからといって、愛さんが”目的“を見失うことはなかった。ホステスは、あくまで子どものため、収入を得るための“手段”。稼いだ給料を自分のために使うことはほとんどなく、将来の子どもの養育のためほぼ全額貯金に回した。 水商売ではタブーとされる「子持ち」であることを隠すどころか、積極的に話題にした。それでもファンは絶えず、中には愛さんへの手土産に、子ども用のミルクを持ってくるお客までいたという。子どものために明るく懸命に働く彼女の姿が共感を呼び、人気を得ていたのかもしれない。 . 夫はというと、愛さんが働き始めたことに甘え、仕事を辞めてしまった。仕方なく夫に子どもを託し、愛さんは必死で稼ぎ続けた。しかし朝起きると、財布に入れておいたはずの紙幣とともに夫はパチンコ屋へと消えている。財布にお金がないと、苛立ちで殴られることもあった。DVが日常化し、殴られながら「早く終わらないかな?」と考えている自分に気づいたとき、愛さんは我に返ったという。 「友人にも『早く目を覚ましなよ』と言われて、確かにもう限界だなと。夫に離婚を申し出ましたが、お金を運んでくる私とすんなり別れてくれるはずもありません。最終的には30万円の入った封筒を渡し、土下座して頼み込みました。すると夫は『届けは勝手に出してくれ、子どもの籍も抜いておいてくれ』と……」 離婚届は夫の分も愛さんが書き、適当な判を押して役所へ提出した。養育費は、請求してもムダだと諦めた。そのまま店が用意してくれたアパートへ子どもとふたりで移り住み、以降、夫とは一度も会っていないという。 その約半年後、ある程度の貯金を蓄えクラブを辞めた愛さんだったが、再び転機が訪れる。2人目の夫との出会いだ。 相手は、クラブのメンバーとお客合同で開催された飲み会に招かれていた男性。愛さんと同じバツイチの子持ちだったこともあり、自然と意気投合した。 . 「子どもを育てているのは元奥さんでしたが、彼は子育てというものをよく理解していました。親しくなって遊びに行こうとなったときも、子どもが一緒に楽しめる場所を選んでくれたりして……。周りからの評判もよかったし、いい人なのかなと感じていました」 離婚後まだ間もない愛さんだったが、1人で子どもを育てる心細さもあったのかもしれない。離婚後4年経っていた彼の猛プッシュもあり、交際して1年で入籍。当時愛さんはまだ20歳、彼は28歳だった。 . 長女が2歳になったその年の夏、愛さんは第2子を妊娠。子どもは3人欲しいと思っていた愛さんは、大喜び。出産に際して2人目の夫は、前の夫とはまったく違う反応を示した。 「夫は立ち会い出産を望まなかったんですが、理由を聞くと『立ち会いをすると感情移入してしまい、(血のつながらない、連れ子の)長女への接し方と差がついてしまう可能性がある』というんです。実際、長女とは、近所の人が本当の父娘だと勘違いするくらい仲良くしてくれていました。素直にうれしかったですね」 . ■第3子を守るための「決断」 ところが、次女を出産してすぐ、平穏な生活に暗雲が垂れ込める。夫の浮気だ。 「ある日、仕事から帰ってきた夫を見て、なぜか『この人、浮気してるかも』と感じたんです。女の勘なのですが……」 カマをかけるとムキになって否定する夫。そこで愛さんが携帯をこっそり調べると、女性とメッセージのやり取りを行っていることが判明した。中には目を覆いたくなるようなショッキングな内容もあった。ある日の早朝、意を決して夫に迫ると、あっさり浮気を認めた。 「その場で女性に連絡してもらい、二度と夫と関わらないよう話をしました。相手は出会い系サイトで知り合った女性で、『家庭を壊すつもりはなかった、ただ愛し合っていただけ』なんて言い訳をしていました。なんだか昼ドラを見ているみたいな、他人事みたいな気持ちだったのを覚えています」 騒動はそれだけで終わらなかった。離婚が頭をよぎる中、なんと3人目の妊娠が発覚したのだ。 愛さんの脇の甘さといえばそれまでだが、ここで愛さんは決断を下す。3人目の子の命と、子どもたちの生活を守ることを優先し、夫と関係修復をすることにしたのだ。何を差し置いても子どもを守るという愛さんの姿勢はここでも一貫している。 . その後、新興宗教にハマり、孫を入信させようとする義両親とのトラブルに直面。子どもたちのため、離婚だけは避けようとしてきたが、結婚10年目を迎える頃には、さすがに夫婦関係はギクシャクしたものに。結婚当初、愛さんがあれだけ好ましく思っていた夫の子煩悩な側面も、すでにかつてのようではなくなってしまっていた。 そこからの半年間は、離婚したい愛さんと、離婚したくない夫の間で、泥沼の離婚劇。その影響は小学6年生、4年生、2年生になっていた子どもたちにも及んだ。下の2人は夜泣きがひどくなり、長女は反抗期も重なって不登校になってしまった。愛さんは毎晩ほぼ一睡もせず子どもたちをあやし、長女が落ち着くまで毎日学校へ送り迎えをした。 . そしてようやく、離婚騒動が終焉を迎える。 「夫に300万円の借金があることが発覚したんです。逆に私は、クラブ時代に蓄えた300万円以上の貯金と、離婚騒動が起きる前に始めた、タウン誌の営業での稼ぎがありました。そもそも生活費も、途中からは私が大半を賄っていました。初めは親権を主張していた夫も、それを突きつけると無言に。当然子どもたちも、私と暮らすことを希望しました」 養育費に関しては、月に1万5000円の支払いが限界だと言われた。「呆れましたが、のむしかなかった」(愛さん)。

■35歳までには、正社員として転職がしたい 調べると、養育費は収入扱いになり、母子手当が減ってしまうこともわかった。無理に取り立てる必要はないな、と割り切ったという。そしてようやく離婚が成立。現在愛さんは3人の子どもたちと東京近郊のマンションで暮らしている。 離婚後2年が経過した現在、夫から養育費は振り込まれていない。現状の収入としては、販売員として働く愛さんの月収が25万円。そこに2種類の母子手当と児童手当で月に約10万円が支給されている。 . 「これからは収入をもっと上げていかないと、と思っています。いつまでも手当に頼っているわけにもいきません。子どもたちの今後のためにも、35歳までには、正社員として転職がしたい。今は今後の方向性を必死で模索している最中です」 重大な決断を経てきた愛さんだが、今彼女に悲愴感は感じられない。 「若い頃から、幸せな普通の家族を夢見ていました。優しい旦那さんがいて、私は子どもとゆっくり向き合って、時には一緒にお菓子を作ったりして……。でも今の私は1人、毎朝バタバタとご飯を食べさせて子どもたちを送り出し、そのまま仕事へ。帰宅後は家事をしながら子どもたちの面倒を見て。てんやわんやです。それでも長女は妹・弟思いのしっかりものに、次女はマイペースなおっとりやさんに、長男はやんちゃ盛りの男の子に、すくすく育ってくれています。大変なこともあるけれど、4人で賑やかに暮らしています。あっけらかんとした性格で、われながらよかったなって(笑)」 . 恋愛体質で、自ら波乱の生活に突き進んだ面はある。それでも必要な場面では自らきっちりと決断を下してきた。愛さんが心から3人の子どもたちを愛し、できる限り不自由な思いをさせないよう、笑顔で育てるという姿勢も一貫している。そんな選択をした愛さんと子どもたちの未来が、健やかであることを願ってやまない。 本連載では、取材をさせていただける方を募集しています。お子さんがいて離婚をされた方の応募をお待ちしております。ご応募はこちらのフォームより。 . 〔2019年7/10(水) 波多野 友子 :ライター 東洋経済オンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
不登校YouTuberゆたぼん 「批判は気にしてへん」”不登校YouTuberゆたぼん”は今? 父・幸也さん「一つの生き方、ということで見守って」 学校に通わないことを自ら決意、「不登校は不幸じゃない」とのメッセージを発信し続ける不登校のYouTuber“ゆたぼん“こと中村逞珂くん(10)。「学校に行かなくなりました。家でYouTubeアップしたり、全然不幸と思いませんでした。むしろ楽しかったです」(昨年8月の投稿)といった、大人顔負けの主張が沖縄の地元紙に取り上げられて以降、言動の是非をめぐってさまざま議論が繰り広げられ、チャンネル登録者数は5万6千人に達した。

”ゆたぼん”の生き方から考える「学校は必要?」 不登校の道を選んだのは、いじめなどではなく、学校という存在そのものに対する疑問からだった。「宿題をやりたくないのでやらなかった。なんで学校があるんだろう、なんで先生がいるんだろう、なんで先生の言うことを聞いてやらないといけないのだろう、なんでやろって疑問がめっちゃ多かった」。大阪に住んでいた小学3年生の頃、決められた授業や、毎日やらされる宿題、何より周りの子どもたちと同じように行動しなければならないということに疑問を持つようになったという。「子どもは学校に行く権利はあるけど、義務はないし、大人もそう。大人も学校に行きたいって言ったら行かせる義務がある。でも、行きたくないって言ったら無理やり行かせる義務はない」と主張するゆたぼんくん。気がつけば校舎から徐々に足が遠のいていった。 . 「批判は気にしてへん」”不登校YouTuberゆたぼん”は今? 父・幸也さん「一つの生き方、ということで見守って」 母・きよみさん 母・きよみさんは「“学校行ったら“と勧めているうちに、これはゆたぼんのためにやっているのかな、世間体から見られる親の立場のためにやってたのかな、と気づいてしまった」と振り返る。 心理学を独学で学んだという父・幸也さんは「1年生、2年生の頃は休まず楽しく行っていた。でも3年生になると、“なぜ、どうして“っていうのが生まれてきた。僕はそれを大事にしてあげたい。自分の中から出てくる“なぜ、どうして“を全力で探求していくところに、学びが生まれると思っている」と話す。 「先生からの体罰があったのが原因でもあるが、学校側との話し合いの中で、なんとか給食だけでも来てくれないか、という話もあって、ゆたぼん自身も、じゃあ給食だけなら、じゃあ5時間目も、6時間目も…という流れもあった。でも、友達に“お前だけずるい。せこい“と言われたので、もう行かない、っていう選択になった。子育てには正解がないと思うし、それぞれの家庭で、自分が正しいと思った子育てをしていると思う。僕もどうしてあげるのが親として一番良いのかを考えた時、ゆたぼん自身が楽しんでるか、幸せなのかってところを大事にしてあげたいと思った。先生に叩かれたり、友達に“ずるい““せこい“って言われたりしているのに、それでも無理やり行かせてしまえば心に傷が残ってしまうかもしれない。それが大人になっても残ってしまったら、僕自身もすごい後悔すると思う。それだったらやっぱり、今のゆたぼんの幸せ、今ゆたぼんが何をしたいかっていうのを全力で応援してあげて、サポートしてあげたい」(父・幸也さん)。

■「自分のしたいことを全力でやっている」 不登校になって1年。両親は生活環境を変えるため、家族で沖縄への移住を決断。それでもゆたぼんくんは学校へ行くという道を選ばなかった。「算数やってみ、ってなったら電卓で調べたらいいだけやし、漢字はググったらいいだけやろ。書くことだけが勉強じゃない。こうやって話すのも勉強やから」。 幸也さんは「匿名性の高いSNSなどでは誹謗中傷が多いかなという感じだが、不登校の子を持つ親御さんなどから“気持ちが分かる“とか“すごいことを世の中に発信してくれた“という励ましの声をいただいた。“学校がすごく楽しいから行った方がいいよ“というのも一つの意見だが、みんな嫌々学校に行ってきたから、行かないやつは許せない、そういう気持ちがあるのかな」と話す。 . 「批判は気にしてへん」”不登校YouTuberゆたぼん”は今? 父・幸也さん「一つの生き方、ということで見守って」 ゆたぼんくん 自宅を訪ねると、投稿用動画の撮影が行われていた。幸也さんによると、動画配信のきっかけは2年生の時。「お笑い芸人になりたいと言って、物真似を撮ってYouTubeにアップし始めたのが最初だった(幸也さん)という。 「俺は、子どもでも活躍できる世の中を作る」と語っていたゆたぼんくんに、自身への批判について聞いてみると、「色んな意見があると思うし、そんなん言う人たちはずっとそんなん言っといていいんちゃうって。俺はそんなん気にしてへん。スルーしてる」と、意に介していない様子だ。 背景には、自分の意思に反して学校に行くことが、時に自らの命を奪うことにつながるという考えがあるようだ。だからこそ、動画でも「一番大切なものは自分の命」、講演でも「死んだらあかん」、そしてパーソナリティーを務める地元のインターネットラジオでも「この番組は不登校で苦しんでいる子とか、学校が嫌で死にたいって言う子に元気と勇気を与える」と訴えてきたという。 . 「批判は気にしてへん」”不登校YouTuberゆたぼん”は今? 父・幸也さん「一つの生き方、ということで見守って」 ラジオ番組で ラジオ番組でゆたぼんくんに相談を持ちかけた9歳の女の子は、「うざいとか、気持ち悪いとか言われたりして、一人ぼっちになって、声をかけても無視される」。ゆたぼんくんは「(彼女は)“死にたい、死にたい“って言っていたけど、俺のYouTubeを見て元気をもらったらしい」と明かした。 そんな中、ゆたぼんくんに新たな動きが見られた。先月6日の投稿で、「今日は学校に行きたいと思う」と、方針転換とも取れる発言が飛び出したのだ。「俺は自由登校やから、学校行くわ。学校行きたいときに行く。給食の時間だけ行って、5時間目受けて帰る。そのパターンが多いし、プールの時間とか、俺が好きな図工の時間とかやったら行くし」。 幸也さんは「もう本当に自分のしたいことを全力でやっているという感じなので、何をするかも本人自身が決めている。土日とかに学校の友達が遊びに来たりもする。平日には同じように不登校の子たちが集まって、親も含めてみんなでどこかに遊びに行ったり。パソコンいじるのか、動画を撮るのか、あるいは勉強をするのか、基本的には自分で決めて、自分でやっている。本人がやりたくないことは手がつかないし、知識としても身につかないので、勉強しろということは言わない。学校に行っていてもニートになる可能性はあると思うし、あとで後悔するのも人生。過去には戻れないんだから、今できることを今やれば良いんじゃないかと思う」(幸也さん)。

■カンニング竹山、箕輪厚介氏、夏野剛氏の意見は? 教育ジャーナリストの松本肇氏は「社会人として杓子定規なことを言えば、日本に住むなら日本語が必要だし、買い物ならちょっとした算数はできた方がいい。そうした子ども時代に学ぶべき必要なことを究極の形にしたのが義務教育だと思う。だから学ばなくてもいいじゃんというふうに思ってしまうのは非常にもったいない。スポーツ選手になるにしても、やはり基礎体力を鍛えるために走るのは必要でしょ、と。料理に例えると、カレーばかり食べている子どもには、“実はスパゲティーもおいしいよ。ハンバーグもおいしいよ“と言ってちょっとでも食べさせてあげないと、他の料理のおいしさはなかなか分からない。YouTubeにも色んな世界があって楽しいけれども、人と人とのつながりの中で色んなことを学ぶ機会を自らなくしてしまっているのはとてももったいないと僕は思う。ただ、行きたくないのに無理やり行かせるのは違うと思うし、こういう生き方もありかなとは思う」とコメント。 カンニング竹山は「それぞれの考えがあっていが、人生80年くらいと考えると、おとなになってからの時間は60年もあって、もちろんお金も稼がないといけないけれど、色々なことができる。それに対して、未成年は20年、生まれて3年くらいは記憶がないとすれば、17年間くらい。友達の関係のなかで傷ついたり、恋愛もあったり、学ぶことも多いと思う。いじめなどがないのであれば、ゆたぼんくんはあんなに明るい子だし、学校に行ってもいいのかなと思う」。 . 「批判は気にしてへん」”不登校YouTuberゆたぼん”は今? 父・幸也さん「一つの生き方、ということで見守って」

ゲストの意見は… 幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏は「“みんな違ってみんないい“、だと思う。僕が嫌だなと思うのは、うだつの上がらないおっさんたちが、自分たちは頑張って学校に行ったんだから、お前も行けよと言い、同質であれということで小学生をこぞって叩くこと。そんなおっさんになるくらいなら、学校なんか行かない方がマシだと思う。それくらい情けない」。 慶應義塾大学の夏野剛・特別招聘教授は「子どもをバカにしすぎだと思う。ものすごく才能を発揮する早熟な子達がいるということは、すでにスポーツの世界が証明している。そういう子たちにとって、中学校の体育の授業はバカバカしくて受けていられないと思う。僕は大人たちが苦手なプログラミングのコンテストの審査員をやっているが、実際に小4の子がアプリを作って賞を取ったりしている。一律な事にはまらない子に強制するのではなく、必要な知識を得られる環境を整えてあげる方法を考えた方がいいと思う」。 それぞれの意見を聞いた幸也さんは「どれが正解とか不正解はないと思うし、我が家ではこういう生き方でやっているが、別に皆さんの家族にやってくれって言っているわけでは全然ない。一つの生き方ということで見守ってもらえればと思う」と話していた。 〔2019年7/10(水) AbemaTIMES〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
中年ひきこもりの親ができる“初めの一歩” お金で解決はNG…中年ひきこもりの親ができる“初めの一歩” 無理やり引きずり出しても逆効果 76歳の元農水事務次官が先月1日、自宅で44歳の長男を刺殺したニュースを見た瞬間、都内在住のAさん(60代後半)は背筋が凍ったという。

Aさんは都内の一流大を卒業し、メガバンクの役員まで務めた。40代前半の長男もAさんと同じ大学を卒業後、一流企業に就職できたが、職場の人間関係に馴染めず、わずか2年で辞職し、ひきこもり状態に。Aさん夫婦と同居している。

Aさんは「息子は暴力を振るうことはありませんが、常にイライラしていて、私らも気が休まらない。今はまだ私も働いているので金銭的な問題はありませんが、正直お手上げです」と言って肩を落とした。 悩める親につけ込む悪質業者が最近、はびこっているという。 自立支援と称し、ひきこもりの子どもを自宅から無理やり連れ出し、軟禁状態に。3カ月や半年で数百万円といった法外な料金を請求する――KHJ全国ひきこもり家族会連合会は6月23日、そんな「引き出し屋」と呼ばれる業者の実態把握に乗り出すことを決めた。 とはいえ、追い詰められた親はワラにもすがる思いで、「お金で解決できるなら」(Aさん)などと、冷静な判断ができなくなっている。 「そもそも、ひきこもりは3カ月、半年程度で解決できる問題ではありません。実態のよく分からない民間業者に頼むのはやめた方がいい」と話すのは、ノンフィクション作家の黒川祥子氏。 不登校やひきこもりの取材を長年行っている黒川氏のアドバイスはこうだ。 「無理やり外に引きずり出すと、親に対する怒りを募らせ、事態がますますこじれます。それより、まず行政に相談する。親御さんだけでいい。本人を連れて行く必要はありません。各都道府県に設置されている『ひきこもり地域支援センター』を訪ねてみてください。地域によって相談員の温度差があるので、必ずしも満足のいく対応をしてもらえない可能性はありますが、いずれにせよ、家族だけで解決するのは困難です。とにかく外部に相談することが、解決の第一歩になります」

もし同センターの対応が不満だったら、その場で、他にどんな公的な相談窓口があるのかを教えてもらえばいい。 「短期間にお金で何とかなるなんて、あり得ません。2、3年と長いスパンで見てください。親御さんが“外に出る”ことで意識も変わるし、家庭内の雰囲気も変わっていきます。まずはそこからです」(黒川祥子氏) 世間体というプライドを捨てられるか。“初めの一歩”は親からだ。 〔2019年7/4(木) 日刊ゲンダイDIGITAL〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ひきこもりのマイナスイメージが強まることへの懸念 立ち上がった「ひきこもり」当事者、根深いメディアの偏見に変化促す緊急シンポ 川崎殺傷事件、農林水産事務次官の長男殺害事件を機に「ひきこもり」に関する報道が相次いだ。これを受けてひきこもり当事者、経験者は6月30日、東京都内で緊急シンポジウムを開いた。 登壇者は報道によって、ひきこもりのマイナスイメージが強まることへの懸念を表明。一方、当事者の発言や行動が、負のイメージ拡散に歯止めを掛けたのではないか、との指摘もあった。ひきこもりの声がメディア、そして社会にもたらした変化とは。(ジャーナリスト・有馬知子)

●20年前からバッシング報道 「ひきこもりとメディア~『容疑者はひきこもりでした』報道を巡って~」と題されたこのシンポジウムは、当事者団体「ひきこもりUX会議」などが主催した。 「ひきこもり」が最初に大きく報じられたのは、2000年の西鉄バスジャック事件と新潟少女監禁事件だ。加害者はひきこもりだったとの報道で、激しい当事者バッシングが起きた。登壇者の1人で精神科医の斎藤環氏は「当時の報道番組では、リベラルとされるコメンテーターですら『ひきこもりはぜいたく病』と発言し、共感を呼んでいた」と振り返る。 当事者を、力づくで「立ち直らせ」ようとする業者も、もてはやされた。UX会議の恩田夏絵代表理事は、小学校2年生から不登校だが、当時ある業者が不登校の子を「目覚めさせる」ため、頭からバケツで水を掛ける場面をテレビで見て、恐怖したという。 「不登校ってこれほど悪い存在なんだ、自分もこうされるんだと思い、さらに縮こまってしまった」と述懐した。 同じくUX会議の林恭子代表理事は「今回の事件で、ひきこもりは得体が知れない、怖いというイメージがさらに強まるのではないかと心配だ」と述べた。「外に出ると、自分も(両事件の当事者と)同じだと思われるのではないか」と怖くなり、これまで以上にひきこもってしまった女性もいるという。

●当事者の声で報道が沈静化 厚労相もメッセージ 今回の事件では、林代表理事ら当事者・経験者が積極的に情報を発信したことで、視聴者・読者のリテラシーが高まり報道がやや沈静化した面もあると、斎藤氏は指摘する。 「20年前は、当事者がメディアに出ても『表に出ているから偽物だ』と攻撃された。世間が当事者の声に少しずつ、耳を傾けるようになったのは大きな変化だ」(斎藤氏) 事件後、UX会議と「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」は、相次いで「報道によって『ひきこもり=犯罪者予備軍』のようなイメージを生産しないでほしい」などとする声明文を発表した。 さらに両団体は6月26日、根本匠厚生労働大臣と面談。根本厚労相は同日「安易に事件とひきこもりの問題を結び付けることは、厳に慎むべき」「当事者や家族の声も聞きながら施策を進めていく」とのメッセージを発表した。

斎藤氏は「ひきこもり施策は従来、有識者と支援の専門家の意見を参考に作られてきた。当事者の意見を聴いたのは大きな進歩だ」と評価する。 20年前とのもう一つの違いは、当事者自身もメディアを持ったことだ。その一つ「ひきポス」が事件について、当事者数人の手記を掲載したところ、大手メディアから執筆者への取材が相次いだという。 石崎森人編集長は「社会に当事者の声を届けられた。また読者からも『自分は外に出てはいけない危険な存在だと感じていたが、そうではないと思えた』などの声を頂いた」と語った。

●ステレオタイプ化したがるメディア しかし、当事者をステレオタイプな「ひきこもり」像に押し込めようとする大手メディアの圧力は、今も根強く残る。 シンポジウム主催者の1人である「ぼそっと池井多」氏は、あるイベントを開いた際、主催者だったにもかかわらず、一参加者であるかのように報道された経験を語った。取材スタッフによると、ひきこもりがイベントを開く、という行為が「視聴者のイメージに合わない」と上司に判断されたという。 「『奥の部屋で膝を抱えて座る』『みじめでみすぼらしい存在』などといった誤ったイメージが、再生産されてしまった」と批判する。

ジャーナリストの堀潤氏は、報道する立場から「メディアは視聴者に理解してもらおうとするあまり『ひきこもり』『被災者』など、乱暴なカテゴライズをしがちだ」と述べた。 当事者には部屋から出られない人も、外出はできるが社会的なつながりを持てない人もいる。不登校の若者、リストラされた中高年、主婦、セクシュアルマイノリティーなど属性もさまざまだ。 当事者メディア「ひきこもり新聞」の木村直弘編集長は「ひきこもりは同質な集団ではなく千差万別。いろいろな当事者の声を拾い上げることが大切だ」と話した。

●「引き出し業者」に頼らないで 登壇者が警告 シンポジウムでは、事件報道で不安に駆られた家族が、当事者を強引に外へ連れ出す民間業者を頼ってしまうことへの懸念も、相次いで表明された。 木村編集長は「引き出し業者」と呼ばれるこうした団体に「Tシャツと股引き姿で、無理やり連れていかれた」という被害者の事例を紹介。「彼を連れ去った団体は、今も頻繁にテレビに登場している」と憤る。

UX会議の恩田代表理事は「引き出し業者は、『1000人治した』『必ず就労させる』『100%回復させる』『明るい未来』といったインパクトの強い言葉を並べる傾向が強い」と指摘する。 精神科医の斎藤氏も「『子どもの暴力を今改めなければ、家庭は崩壊してしまう』など、子どもの行動を貶めるような言葉で、不安をあおる業者は注意すべき」と話した。 木村編集長は「ひきこもりは『甘え』だという偏見から、無理に連れて行っても構わないと考える人は未だに多い。だが人権を無視した、暴力的な支援の危険性を理解してほしい」と訴えている。

【ひきこもり当事者・親の相談先】 ・KHJ全国ひきこもり家族会連合会(全国の支部リスト) https://www.khj-h.com/meeting/families-meeting-list/ ・ひきこもり地域支援センター https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/hikikomori/ . 〔2019年7/4(木) 弁護士ドットコム 弁護士ドットコムニュース編集部〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
ハラスメントと学校側隠蔽工作 部活顧問のハラスメントと学校側隠蔽工作が生んだ悲劇。学校部活に潜む構造的問題 生徒の自殺は部活顧問からの不適切な指導が原因か 埼玉県さいたま市立南浦和中学校で、バドミントン部に所属する1年生男子生徒が昨年8月26日、夏休み中の部活に向かう途中で自殺。それから1年近い時間をかけて、大きな問題に発展することになりました。(参照:“自殺中1遺族「部活顧問が原因」 市の教育委が第3者委設置へ”|FNN) 報道によると、中1生徒はバドミントン部の男性顧問から、複数回に及ぶ不適切な指導を受けていたとあります。詳細についてはまだ調査中でわからないことが多いのですが、それでも「胸ぐらをつかむ」といった暴行の他、「頭が悪い」「やりたくておまえらの顧問やってるわけじゃねえ」「お前、存在する意味あるのか」といった人格を否定するような暴言が複数見られたとありました。 . 部活顧問は「リピーター教師」だった 2018年5月、つまり、生徒が自殺してしまう3か月前、学校が行った体罰に関するアンケートで「当該部活顧問から胸ぐらをつかまれた」などの暴行に遭った生徒4人から被害報告がありました。一般に、スポーツの指導者は、少しばかり荒い指導をすることがあります。そのような指導であっても、生徒は「気合を入れてもらった」と前向きに解したり、自分のことを想っての熱血指導だと納得した上での厳しい指導を受け入れることもあるのですが、この学校で起こったのは、やはり理不尽な、行き過ぎた指導だったのでしょう。 「体罰の有無を問うアンケート」で、暴行や暴言を証言しているころから察すると、スポーツの指導という名目では限度を超えた理不尽な指導であったことが想像できます。このアンケートを受けて、顧問は保護者会で謝罪しつつ、その後も同じバドミントン部の指導を続けています。そして7月には保護者会から顧問の交代を要望されていたのにも関わらず、8月に生徒が自殺してもなお、年が明けた今春まで顧問だったといいます。

私たちはこうした体罰を繰り返す教師を「リピーター教師」と呼ぶことがありますが、教育の名の下に行う体罰は、優れた指導力と誤信してしまうことから起こります。そして厳しい指導という名の体罰がこの顧問のストレスの捌け口だったのではないでしょうか。 「口頭注意」のみだった校長の指導 自殺そのものは未然に防がなければなりませんが、起きてしまった以上は取り返しがつかないのですから、せめてそれはきちんと原因を究明し、再発防止のためにあらゆる手段を取るのが現在の我が国の教育現場です。そして情報を共有することが、再発防止の基本です。しかし、校長はあろうことか、遺族にこんな言葉をかけます。 「自殺という言い方をしてしまうと保護者会を開いて遺族が説明しなければならない。マスコミがたくさん押し寄せてきて、告別式がめちゃくちゃにされてしまう」 死因は部活顧問の体罰からの逃避行動と見られる自殺なのに、表向きは「不慮の事故」という処理をされてしまったのです。 確かに自殺者の遺族は、弔問に訪れた人たちからの、ある種の好奇の目に曝され、自殺が予見できなかったのか等の説明を求められることがあるので、公表することをためらいます。死者や遺族のプライバシーを守る必要もあると思います。しかし、葬儀については不慮の事故と言い張ることは学校側の配慮として理解できますが、本当の原因は部活顧問の体罰なのですから、当該中学校はもとより、さいたま市教育委員会や文部科学行政全体で共有すべき重大事件なのです。 . 再発防止など無理だと思っている教育委員会 校長が体罰の事実を知っていたのに、それを放置したために生徒が自殺に追い込まれた。こういう問題が起こったとき、学校長や教育委員会など、責任ある立場の人たちは何とコメントするか。判で押したような言い訳が散見されます。みなさんも聞いたことがあるでしょう。

「今回のことは遺憾でなりません。二度と同様の問題が起こらないよう、指導を徹底します」
「関係者、遺族、学校の生徒のみなさんに、多大なご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「事実関係を調査した上で、十分な対処を検討します」

このような言葉を発すると、教育行政に関わる責任者のみなさんは、十分に反省したものと解されて、一件落着となり、この問題は処理されたことになります。あとはせいぜい自殺に追い込んだとされる顧問を停職・減給、校長には戒告・訓告処分です。なぜなら、生徒を直接殺した訳ではないからです。 実はこの3つの言葉の前に、隠れた言葉が入っているのです。この一文です。 「一連の対応に不手際はなかったと考えているが、」 そう、自殺に追い込んだ責任や、当該生徒に対して謝罪しているのではありません。

「一連の対応は正しかったけれど、自殺が起こった事実については残念です」
「一連の対応は正しかったけれど、関係者のみなさんに心配をかけたことについては謝罪します」
「一連の対応は正しかったけれど、事実関係については調べてみます」

そして第三者委員会を設置して、数か月かけて事件の風化を図るのです。 教育委員会は、たまに真剣に取り組むことはあっても、「教育現場は多かれ少なかれ事故は起こるし、一定の割合で自殺はある。たまたま心の弱い生徒に、教諭が強く言ってしまったことで事件になった。関係者はある程度反省した態度を見せて、再発防止の会議を何度か開けば世間は忘れる」と考えてしまうものです。 つまり、一連の「再発防止セレモニー」を行うと、校長の責任を問われるだけだし、地域全体としては「学校を運営していれば、ある程度の自殺は起こる。セレモニーを行っても一定数の自殺は防げない」と考えます。それなら費用のかかる第三者委員会とか、複数の教員のスケジュールを抑えた再発防止のための会議を煩わしいと考えれば、「不慮の事故」として上に報告する方が簡単なのです。

どうすれば再発防止ができるのか 確かに若年者の自殺は一定数起こるし、いじめも体罰も本当に防ぐことなどできません。しかし、少なからず教育現場の不祥事を取材・研究してきた立場で私から再発防止策を提言させていただくとすれば、とにかく事実から目をそらす行為全般がいけません。 成人になると自殺の動機は多岐にわたりますが、中学校で起こる生徒の自殺の大半は、継続的なハラスメント行為によるものです。例えば同級生や先輩からのハラスメントは「いじめ」と呼びますが、同年代の人たちによるハラスメントは反撃するとか、不登校になるとか、親・教員・警察に告げ口するなどの退避行動がとれます。一方で、教員からのハラスメントは「体罰」などと呼びますが、知力・体力面では圧倒的な差がある教員からのハラスメントは逃げられません。現実に、今回の校長は、生徒のアンケートを受けて部活顧問に口頭注意するも、顧問の行動を見張るなどの再発防止策はしていません。 つまり、教育委員会や学校長が「再発防止のための指導をする」と記者会見で公言しても、それは実行力が伴うものではなく、「二度と起きないよう、現場は気をつけろ」と訓示を垂れるだけです。 しかし、現場の教職員であれば、実は何らかの解決策を持っています。 実は今回のバドミントン部の顧問が述べていた言葉にヒントがあります。 . 現場教員への部活指導押し付けも問題の一端 「やりたくておまえらの顧問やってるわけじゃねえ」 今回の事件に見られるように、部活動に伴うハラスメントの元凶はここにあるのです。 公立中学校の部活動の顧問は、たいていは教員のボランティアだといわれています。残業手当が出るわけでもなく、休日出勤手当てなども極めて少額といわれています。それに加えて、経験のない教員が、やりたくもない競技の指導をしなければならないのです。教員が、プライベートな時間を犠牲にして部活動が成り立っているのです。 普通に大学を出て教員免許を取得しただけの、ごく一般的な教員であれば、運動科学や健康科学に基づいたスポーツ指導法や、個別の競技の指導法までカバーできません。それでも指導しなければならないとすれば、競技でミスをした生徒を批判し、言うことを聞かない者には有形力を行使することになります。それがエスカレートすると、精神的に追い込むような人格批判や暴力に発展するのです。

学校は、指導経験のない教員に、しかもボランティアで顧問を命じるのですから、指導内容に問題があってもボランティアの顧問を強く批判することなどできません。だって、「やりたくもない部活の顧問」なのですから、辞められては困るし、他の教員に引き継がせるのも大変です。 このような部活動の実態をきちんと検討し、本当に再発防止のための一手を打つとすれば、各教科の指導を専門としている教員に無理な顧問を依頼するのではなく、科学的なトレーニングを指導できる専門的な人材を顧問として雇い入れる道を本格的に検討すべきです。

近年の、スポーツ指導は、ただ走らせたり、無理なトレーニングをさせたり、炎天下でプレーさせたり、または怒鳴ったり、殴ったりするような根性主体の指導は避けて、スポーツ経験者や指導者経験の豊富な人材の下で科学的に行うことが望ましいとされているのです。 もちろん、新たに人を雇い入れるのですから、予算が必要で、財源の確保が必要です。 しかし、部活動に対して科学的に適切な指導を行う予算を割くことができないのであれば、もはや校長も教育委員会も「再発防止」などと口に出してはいけません。いつものように第三者委員会を設置して責任者追求セレモニーを行うだけなのか、それとも本当に再発防止となるよう、予算を計上してでも専門性の高い顧問を雇い入れるのでしょうか。 うまく機能すれば、教員は部活の顧問から解放され、学習指導に専念できる環境が整備されることになります。不幸にして亡くなった中1生徒の無念を晴らしていけるかどうか。さいたま市の改革を見届けていかなければなりません。 【松本肇】

<Twitter ID:@matsuhaji>

まつもとはじめ●教育ジャーナリスト&教育評論家。 . 〔2019年7/4(木) ハーバービジネスオンライン〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()
人はブラブラして過ごす 働かなくてもいいよ~就労や自己責任の呪縛から解き放たれよう ■50年はプラブラ 人生は長くて90年で、そのうちフルに働いたとしてもせいぜい40年ほど、あと50年は「学生」したり「子ども」したり「高齢者」したりと、人はブラブラして過ごす。 我々の社会というかこの近代社会は、なぜか「労働」ということに過剰な意味付けをしているようだ。よくわからないが「国民の義務」にもそれは入っている。国民というか、市井の人々を管理する権力サイドからすると、働いてもらわないと困る、ということらしい。 だがさまざまな事情(高齢ひきこもりとか精神障害とか発達障害とか)があって働けない、あるいは働くことが持続できない人々はたくさんいる。また、家庭が裕福で働く必要のない人々も前者よりは少ないもののいることはいる。 後者の方はラッキーだとして、前者の方(働けないあるいは働くことが持続しない)は、そんな無理して働くなくてもいい、というアタリマエのことを僕はあらためて言いたい。

というのも、少し前に当欄で親亡きあと、生活保護で何が悪い?~高齢ひきこもりという記事を書いたところ、何人もの方から、「それでもやはり就労にチャレンジすべきでは?」というご感想をいただいており、それらの方々はすべて「支援者」の方だという事実がある。 社会規範とは、人々のそんな「アタリマエ」から形成され、強固なものとなる。 それは根深く社会に定着し、働けない者の心を直撃する。現実としては働けない、あるいは働くことが長続きしない。それは当人の弱さも原因の一つではあるが、それよりもどちらかというと昨今の「企業のブラック化」のほうが大きな原因だと僕は思う。

■ブラックとトラウマ ひきこもりの原因が不登校から就労の挫折に移った今、意を決して働いたもののその職場がたまたまブラックであり、そこでトラウマを刻印され退職し再びひきこもるというパターンが珍しくなくなっている。 そう、働くことは危険になっている。 非正規雇用4割、正社員でも長時間労働が当たり前の今(働き方改革などはまだまだ少数派だと思う)、下手して働くと再び傷ついてしまう。

ひきこもりの原因が就労現場での挫折が中心を締め、そのトラウマを抱えつつ再び長期のひきこもりに突入した人に対して、「それでも働け」とは僕にはとても言えない。 むしろそうした人々の存在が、この社会にしつこくはびこっている就労規範を打ち砕く契機になるかも、と期待もしている。 が、そうした人々に対して、世の青少年支援者たちは「働くことはできる」と言ってしまう。 もう、いいんじゃないでしょうか、その「働くことが第一」の価値から降りてしまっても。 政府は40代になっても就労支援し続ける的な政策提案をしたが(「氷河期世代」を集中支援=安定就労へ3年計画策定-諮問会議)、こんな状況になってもまだ国は人々を働かせるのか、と僕はいやになった。

■「自己責任」はコミュニケーションの根源を知らない者がいう愚かな価値 働けない人は現実として働けないし続かない。非正規とブラック社会の我が国は、弱い者をそれでも「働け」と追い込んでいく。 そもそも、働くことがそんなに価値があるか? 高齢化した母を手助けして、布団を干したり買い物に行ったりカボチャを切ったり(いずれも体力仕事)することも大事ではないか? あるいは、親がささやかに行なう家庭菜園を手伝うことも、その家族的には大いに助かることではないか? あるいは、なんらかのかたちで関わり始めた「居場所」的な施設(たとえば子ども食堂)で、ボランティア的にその施設を応援することも立派な社会貢献ではないか?

あるいは、地元の福祉系団体が行なうバザーを手伝ったりするのも、その人ならではの温かみを醸し出す作業になるかもしれない。 そう、働けない人は働かなくてもいいんだよ。 「働くこと=善」はここ200年程度で形成された価値に過ぎないと僕は思うし(それ以前は規範ではなく生存のための手段だった)、働かないかわりに何かできることがあればそれを行ない(無理して行なわなくてもいい)、生活保護や親のカネで生活してもなんら問題ではない。

我々は「他者」なしでは生きていけない。というより、自我の形成は他者によって行なわれる。また、自己は常に他者に取り囲まれ、他者の力によって生かされている。それが「コミュニケーション」の根源にある。 「自己責任」なんて、コミュニケーションの根源を知らない者がいう愚かな価値だ。 そろそろ就労なんていう近視眼的な価値から解き放たれ、人間同士が助け合い、社会の中で個が生かされる「ヒトの根源」に戻っても僕はいいと思う。 人は長生きして90年程度。働くのも悪ではないが、喜びのなか、自由に生きることこそが最善の価値だと思う。頼るところは他者に頼り、頼られる者は頼られることを誇りとする。そして、その頼られる者(税を払う人々)も、いずれは誰かを頼ることになる。これからの少子社会は、このような「誰かを頼ってもよい社会」になったらいいと思う。今の、新自由主義的な殺伐とした社会は最低だ。 それで90年気持ちよく生きることができればいいのではないでしょうか?

田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表 子ども若者支援NPO法人代表(淡路プラッツ02〜12年)のあと、2013年より一般社団法人officeドーナツトーク代表。子ども若者問題(不登校・ニート・ひきこもり・貧困問題等)の支援を行なう。03年、大阪大学大学院「臨床哲学」を修了。主な著書に、『ひきこもりから家族を考える』(岩波ブックレット)ほか。内閣府・広島県・川西市・大阪市ほかで子ども若者支援専門委員。officeドーナツトークは、平成29年度 内閣府「子供と家族・若者応援団表彰、内閣特命担当大臣表彰」受賞。 〔2019年7/4(木) 田中俊英 一般社団法人officeドーナツトーク代表〕



周辺ニュース

ページ名[[]]、()
困窮世帯 「生まれてきて幸せなのかな」 ユニホーム買えず、部活やめる子も 孤独にじむ困窮世帯 学童保育「困窮層への補助検討を」http://www.futoko.info/zzmediawiki/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA:%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9&action=edit# 沖縄県小中学生調査の自由記述欄は、生活や進路への不安、行政への要望など保護者や子どもたちの切迫した意見であふれた。

保護者からは、生活保護家庭の子どもでも、部活動ができる支援を望む意見が上がった。ユニホームや用具の費用が壁となり、諦めざるを得ない状況があるとの問題提起だ。制服や教科書などの再利用制度の充実、子ども医療費無料化の年齢引き上げを求める声のほか、支援拠点や人材が少ない離島での育児不安もうかがえた。 ひとり親や住民税非課税世帯へのサポートが重要な一方で「両親共働きでも、低収入で生活に苦しんでいる世帯がいる」との訴えもあった。 4人の子育て中で、夫が働けない状況にある回答者は「朝から夕まで毎日仕事で子どもはほったらかし。特に下の2人は生まれてきて幸せなのかなと思う。生んだことを後悔する時がある」とつづった。 一方、子どもからは「自分に自信がない」との記述や、「家も学校も過ごしにくい。相談できる人もいないため『死』を考える」と孤独感をにじませる悲痛な声も。親の経済的負担を察し「バイトなどで働いてお金をもらって母に親孝行したい」という子もいた。 保護者と子どものどちらも、子どもの居場所や無料塾を知らないという意見も目立ち、行政など支援者側が取り組みをどう周知していくか検証する必要がありそうだ。 . ■調査を受託した教授ら意見 県小中学生調査について14日に県庁であった記者会見には、県担当者のほかに3人の識者が同席し、意見を述べた。 沖縄大学の山野良一教授は、放課後児童クラブ(学童保育)の利用料が高額で、利用を諦めたと答えた割合が、困窮層ほど高かった結果に触れ「補助を検討してほしい」と要望した。困窮層ほど子育ての負担感や孤立感を強く感じていることが示された背景には「長時間労働による疲労感があるだろう」と分析。「子どもが小さいときから親が働く割合が全国より高い。子育てに目がいかなくなる恐れもある」と指摘した。 制服などの再利用制度について琉球大学の本村真教授は、部活動で使う用具などにも広げるよう提言。経済状況によらず部活動に参加できれば「体を動かすのが得意な子はさらに自己肯定感が上がる。所属感や仲間意識を高める意味でも有効」と語った。 調査を受託した大阪府立大学の山野則子教授は、子どもの居場所が全国で最も多いなど貧困対策を重点化する沖縄の姿勢を評価した。 一方で、必要な世帯に支援が届かない課題について、学校を拠点にする重要性を説明した。学校で子ども食堂に取り組むNPOや自治体が広がり「不登校が半減したり、朝ご飯を食べるので子どもたちの集中力が上がったり、遅刻がゼロになったりという成果が出ている」と紹介。「義務教育や学校とつながる施策を具体的にやっていく必要があるのではないか。子どもの最善の利益のため、教育委員会と市長部局(福祉)の壁をどう越えられるかだ」と訴えた。 〔2019年6/16(日) 沖縄タイムス〕



周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕


周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕

周辺ニュース

ページ名[[]]、()

〔〕


周辺ニュース

ページ名高卒認定試験・小平市 、東京都小平市(高卒認定資格)
資格の取得や収入アップを目指すひとり親家庭を支援
ひとり親家庭の自立を促進するため、次の支援をしています。
◆生活費の支援(高等職業訓練促進給付金)
(准)看護師、美容師、調理師などの国家資格の取得を目指し、養成機関で修業する期間(1年以上)の生活費を支給します
(住民税非課税世帯の方は月10万円、課税世帯の方は月7万500円。修業期間最後の1年間は、月4万円増額)。
◆キャリアアップ講座受講費用の支援(自立支援教育訓練給付金)
介護職員初任者研修や医療事務などの厚生労働省指定講座(雇用保険の専門実践教育訓練指定講座を含む)の受講費用の6割(上限額は年20万円)を支給します。
詳しくはお問い合わせください。
※事前相談が必要です。
◆高卒認定試験合格支援給付金(対策講座の受講費用を支給)
さまざまな理由で高校を卒業できなかった方が、この試験に合格すると専門学校などへの進学や、就職・転職の可能性が広がります。
ひとり親の方とそのお子さん(20歳未満)を対象に、受講費用の最大6割(上限額25万円)を支給します。
※事前相談が必要です。
《共通》
対象:次のすべてに該当する方
・市内在住で、児童扶養手当を受給している、または同等の所得水準である
・過去に給付を受けていない
※そのほか、各支援ごとに要件があります。
※これからひとり親になる方も相談できます。
※ハローワークと連携し、求職や転職などの支援もしています。
詳しくは、問合せ先へお問い合わせください。
こうそつにんていしけんこだいらし



◎記事は次のように分類し保存しています(2017年7月時点 ⇒ひきこもり周辺ニュースでより詳しく)

ハンディがある人 ひきこもりの動き社会的弱者のニュースホームレス

発達障害のニュース障害者のニュース性的少数者

生活困窮者のニュース外国人のニュースいろいろな事件・事故
家庭と家族のこと 家庭・家族のニュース家族の生活調査里親のニュース
ひとり親家庭ひきこもり調査子どもの生活調査
学校の種類 小学校のニュース中学校のニュース義務教育学校

夜間中学校のニュース学習教室のニュース無料塾
適応指導教室のニュースフリースクールのニュース
専門学校のニュース大学のニュース特別支援学校のニュース

山村留学のニュース離島留学のニュースホームスクーリングのニュース
学ぶ条件と環境 奨学金のニュース就学援助のニュース教育委員会のニュース

家庭教師のニュース学習教室のニュース無料塾

校則のニューススクールカウンセラー教育のニュース
高校のニュース 高校の国内留学 http://www.futoko.info/zzblogc/
全日制高校のニュース定時制高校のニュース通信制高校のニュース
通信制サポート校のニュース高等専修学校のニュース高校中退のニュース
高校卒業程度認定試験技能連携校のニュース
社会条件と社会団体 社会福祉協議会のニュース寺院・教会のニュース社会福祉施設のニュース土地生活困窮者自立支援制度フードバンクSNS
児童福祉の施設 児童相談所のニュース児童相談所と警察署の情報共有
児童福祉施設のニュース児童養護施設のニュース
衣食住 子ども食堂フードバンク子ども食堂・フードバンク

食のニュース衣のニュース| 

住まいのニュース簡易宿泊所無料低額宿泊所ごみ屋敷ホームレス
司法と警察 法的制度のニュース司法のニュース家庭裁判所のニュース

警察署のニュース||児童相談所と警察署の情報共有
警察庁のニュース最高裁判所のニュース受刑者のニュース

マルトリートメント 子どもの虐待のニュースいじめのニュース体罰のニュース暴力のニュース
子ども関係のこと 不登校のニュース子どもの貧困のニュースいじめのニュース

子どもの虐待のニュース所在不明の子ども体罰のニュース
暴力のニュース校則のニュース非行のニュース
居場所のニュース子ども食堂・フードバンク子どもの虐待の件数

被災の子ども
健康とからだ 健康のニュース医療のニュース介護のニュース自殺予防
無料低額診療身体誕生と生育死亡関係
政府機関 文部科学省厚生労働省のニュース法務省

国土交通省内閣府のニュース金融庁のニュース
総務省財務省農林水産省

経済産業省特許庁消費者庁
地方自治体 東京都と特別区道府県政令市市町村
国際機関・海外 国連OECDEUユネスコWHO大韓民国
職業と働くこと 働くのニュース産業のニュース就業のニュース

農業のニュース林業のニュース水産業のニュース
福祉の仕事廃棄物・リサイクルコンピュータ
創作活動ボランティアのニュース土地
個人ワーカー支援者のニュース訪問活動
不登校情報センターが関わる求人事業者

職名中学生・高校生のための仕事ガイド
◎(未整理のところ) その他(未分類)事項百科子どもの貧困の本
ウィッツ青山学園高等学校の就学支援金不正事件の関連
===[[:Category:周辺
相談・カウンセリング記録&Q&A紹介 相談と活動記録Center:不登校情報センター・相談室

不登校・引きこもり質問コーナー

Q&Aによる学校等の紹介(80校を紹介)人物紹介
制作ノート
新聞メディア不登校情報センター経由
ひきこもりニュース通信員サイト制作の覚え書
新聞社等メデイア各位様

[[Category:情報・広告の掲載|しゅうへんにゅーす]

このカテゴリには、ページまたはメディアがひとつもありません。

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
地域
不登校情報センター
イベント情報
学校・教育団体
相談・支援・公共機関
学校・支援団体の解説
情報・広告の掲載
体験者・当事者
ショップ
タグの索引
仕事ガイド
ページの説明と構造
ツールボックス