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カテゴリ:周辺ニュース

提供: 不登校ウィキ・WikiFutoko | 不登校情報センター
2020年9月9日 (水) 15:45時点におけるMatsu4585 (トーク | 投稿記録)による版
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「ひきこもり周辺ニュース」掲載の仕事 
不登校・引きこもり質問コーナー・部外者回答編   

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所在地 北海道さいたま市
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目次

周辺ニュース

-suページ名 合鴨家族 古野農場 福岡県桂川町 (農業のニュース、  )
「逃げ出したいと思った」元不登校20歳の挑戦 仲間、収穫の感動…高まった農業への熱
「地域や農業者の仲間に入れてもらい、自立を目指したい」-。
福岡県桂川町の「合鴨(あいがも)家族 古野農場」で農業研修中の宮崎陽太郎さん(20)は、中学時代のほとんどを学校に通わず過ごした。
不登校の経験から、一時は「集団生活に不安があった」というが、研修を通じて徐々に自信をつけ、現在は独立を目指して桂川町や嘉麻市を中心に、畑と田んぼを貸してくれる人を探している。
宮崎さんは直方市出身。友人関係に問題はなかったが、中学生になって勉強について行けなくなったことがつらくなり、1年生の夏休み明けから休む日が増えた。
そして、2学期の途中から不登校になった。
心配した宮崎さんの両親は、引きこもりをテーマにした講演会に参加。
そこで飯塚市で引きこもりの人を支援するNPOの代表、野田隆喜さん(63)と出会った。
野田さんはそれから2年間、宮崎さんの自宅を訪れて対話を重ね、「中学を出て何の肩書もない状態だと社会から孤立しがちになる」と、通信制高校への進学を勧めた。
宮崎さんは通信制高校で学びながら、自立に向けた職探しに。そこで野田さんが提案したのが農業だった。
「食べ物さえあれば生きていけるし、農作業を通じて、人とのつながりを再構築できる」。
最初はピンとこなかった宮崎さんだが、2年の夏に種苗メーカー「タキイ種苗」が滋賀県に設置している園芸専門学校へ見学に行った際、広大な土地でさまざまな野菜が育てられている光景に魅了され「やってみたい」と同校に進むことを決めた。
野菜が収穫の時期を迎え感動
専門学校は1年間の全寮制。宮崎さんにとって初めて親元を離れた暮らしになったうえ、集団生活は5年ぶり。
「ずっと家にいて体力もなかったし、不安や緊張で逃げ出したいとも思った」。
それでも、グループで実習をするうちに仲間ができ、育てた野菜が収穫の時期を迎えると感動を覚えた。
勉強を重ねるにつれ、農業への熱が高まった。
昨年春の卒業以降は、古野農場の古野隆雄さん(69)の下で、有機農業などを学んでいる。
古野さんは「意欲的に働くし、研修を通してたくましくなった。農業従事者が減る中、彼のような若い力は宝だ」と目を細める。
今は農場での仕事と並行して、独り立ちするための田畑を探している。
ただ、休耕地の情報が集約されたサービスなどが地元にはなく、見つける手がかりは少ない。
宮崎さんは「まずは来春から3年、自分だけで農業をして農家としての信頼を築きたい。どんな情報でも教えてもらえたら」と話す。
野田さんは「不登校を経験した彼に、自立できるチャンスを与えてほしい」と呼び掛けている。
  〔2020年9/4(金) 西日本新聞(長美咲)〕

周辺ニュース

ページ名 川口市立中学いじめ不登校裁判 2  (  )
<川口いじめ>いないはずの弁護士の発言「警察正しい」を武南署が公文書に記載…訂正せず 母親が告発検討
埼玉県川口市立中学校でいじめを受けて不登校になった男子元生徒(17)を巡り、学校や保護者らの協議の経緯を記録した武南署の文書に虚偽の内容が含まれているとして、元生徒の母親の森田志歩さんが県警に訂正を求めていた問題で、県警は3日、訂正しないことを回答した。
森田さんは虚偽公文書作成の疑いで刑事告発を検討することを明らかにした。
<川口いじめ>校長「母に妨害され元生徒と面談できず」…実際は面談していた 市教委の陳述書は「虚偽」
県警の「個人情報の訂正をしない旨の決定通知書」は、訂正しない理由として「立ち会った担当職員2名(武南署員)から詳細な事情聴取を行ったところ、2名の記憶は一致していた」とした。
校長や教頭、市教委らほかの関係者については、森田さんが川口市と裁判で係争中であるため「事実確認は控えた」とした。
会見した森田さんは「虚偽内容の文書を書いたのは出席した武南署員2人で虚偽文書作成の当事者。この2人だけに確認しただけで訂正しないというのは到底納得できない。
武南署員に対して虚偽公文書作成罪で刑事告発を検討したい」と話した。
出席して発言したとされる埼玉弁護士会の岡本卓大弁護士は、取材に「私は同席していないし、そのような発言はしていない」と改めて否定した。
武南署員が経緯を記録した協議は、元生徒が受けたいじめ問題を巡って2016年12月、当時通っていた市立中学校で開かれ、森田さんや校長、教頭、市教委担当者、武南署員らが出席。
森田さんは息子が受けた暴力について武南署に被害を訴えていた。
武南署の文書には「同席した男性弁護士からは、自分は刑事事件に詳しいが、私も被害届は受理しないと思います。警察の判断は正しいと思います、との発言があった」と記述されていた。
森田さんは「学校まで岡本弁護士ら2人が同行したが同席を拒まれ、校長室で待機していた」とし、今年3月に訂正を請求した際、弁護士は校長室で待機していたとする「学校報告書」など当時の市教委の記録文書を証拠として県警に提出していた。
県警文書課によると、当時の武南署員2人の聞き取りや請求者からの提出物などを総合的に調査した結果、カンファレンスに弁護士が出席していたかについて明らかにならなかったため、県個人情報保護条例に基づき訂正しない決定を行ったとしている。
〔2020年9/4(金) 埼玉新聞〕

周辺ニュース

ページ名 とちぎボランティアネットワーク 栃木県宇都宮市(  )
コロナ禍で寄付激減 宇都宮のNPOが共同基金、支援呼びかけ
「うりずん」が開く医療的ケア児の交流会。新型コロナウイルスの影響で、寄付金集めが難しくなっている(うりずん提供)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動資金の調達に困っている非営利団体への支援を呼びかけようと、NPO法人「とちぎボランティアネットワーク」(宇都宮市)が中心となって基金を作り、寄付を募っている。
各団体は「国の持続化給付金を十分に受けられない」と訴え、広く協力を求めている。
「がんばろう栃木!コロナ支え合い基金」と名付け、14団体が名を連ねている。特設サイト(https://www.tochicomi.org/cv)で活動内容を紹介し、銀行振込と郵便振替、クレジットカードでの寄付を求めている。
参加する団体の一つ、難病や重い障害を抱えた子供の遊び場を提供している認定NPO法人「うりずん」(同市)の高橋昭彦理事長は、「保護者から頂く利用料だけでは運営できない」と窮状を説明する。
従来は交流イベントなどで寄付を募り、運営資金に充てていたが、コロナ禍によって開催できなくなった。
国の持続化給付金は企業だけでなく非営利団体も受けられるが、前年の事業収入が算定基準となる。
多くの団体は事業収入が少なく、活動費をまかなうため寄付に頼っているため、給付金は十分な助けにならないという。
生活困窮世帯に食品を届けているNPO法人「フードバンクうつのみや」(同市)では、休業で雇い止めにあったひとり親や、外国人留学生からのSOSが増え、支援先がコロナ禍前と比べ3倍になった。
「必要な食料だけでなく運送費などもかさむ。チャリティーイベントを開けないのは痛い」と、木下一成副理事長は話す。
基金ではこのほか、不登校児や引きこもりの人、孤立した妊産婦・母親を支援する活動などへの寄付も募っている。
とちぎボランティアネットワークの矢野正広理事長は「もともと大変な人が、コロナでもっと大変になっている」と、支援を呼びかけている。 〔2020年8/25(火) 産経新聞(山沢義徳)〕







周辺ニュース

ページ名 [[ ]]  (  )
コロナ禍と子どもたちのストレス 「コロナうつ」で片付けないで 子どもに強いる現状肯定「むしろ有害」 日常失われ、元々あった問題が増幅 コロナ禍を生きる子どもたちのストレスをどう捉えたらいいのでしょうか 「コロナうつ」で片付けないで――。児童精神医学が専門の精神科医、井上祐紀さんは、コロナ禍で子どもたちが感じている不安感などは、「コロナ前からあった問題が増幅した結果」の要素が大きいと指摘します。非日常が続いた休校期間や、学校再開後も落ち着かない日々が続く子どもたちの心は、どのような状況にあるのでしょうか。コロナ禍を生きる子どもたちのストレスにどう対処したらいいのか、井上さんに聞きました。(金澤ひかり)

元からあった問題を「増幅」させた ――コロナ禍の子どもたちについて、どんなことを心配されていますか。 コロナ禍では、子どもたち自身や子どもたちの周りが抱えている問題を増幅する効果があったと思っています。

――問題を増幅、ですか。 元々親や兄弟など家族との関係が微妙だったり「本当は嫌なんだよなあ」と子ども自身が思っていたとします。その子どもたちは、コロナ禍でのステイホーム期間や休校期間によって自宅にいる時間が増え、否が応にもその問題に向き合わされることになりました。 さらに、もし支配的に振る舞うお父さんが在宅勤務で一日中自宅にいたとしたら、その人は24時間支配的にふるまったかもしれない。 それらの問題は、コロナ禍によって家族の問題が新たに生まれたのではなく、「増幅された」という考え方です。

――行き場が制限されたことで、元々あった問題が大きくなった。 そうです。ステイホームの与えた問題の一つの大事なポイントです。 また、一定数いる、日常が失われることにものすごく敏感な子どもたちへの影響もありました。

日常を失う、ものすごくつらい子も ――確かに、休校期間中をはじめ、多くの日常が失われました。 休校期間中は、「毎日朝が来たらこういう準備をして、学校に行って…」というリズムが崩れました。それがものすごくつらく、ものすごく困難を感じた子もいると思います。

――自閉スペクトラム症(ASD)の子どもたちは特にそうですね。 イギリスやフランスでは、自閉症を有する方の外出制限を緩和していました。休校期間中は発達特性を持つ子たちにとっては、非常に困難な時期だったろうなと思います。 彼らは作ったルーチンを、毎日安全に運用し、見通しの立った生活をすることがすごく大切です。

――「見通しが立たない」という点では、コロナ禍はほとんどの人にとって、見通しが立たない毎日でした。 そうです。子どもたちにとっては学校がいつ始まるのか、これからどうなるのか、まったく見通しが立たない状態でした。 ですからこれは、発達障害だけの問題ではありません。

――学校再開後、ルーチンを取り戻した子どもたちの様子はどうでしょうか。 落ち着いたケースもあります。休校期間中、ものすごく取り乱して診察に来られる方もいましたが、学校再開後、「やっと日常を取り戻した」と、ようやく情緒が安定してきた方もいました。

学校での適応、短期的には大丈夫でも ――「コロナ禍は問題を増幅させた」という指摘に戻りますが、井上さんが「増幅された」と感じる事柄は、学校の中でもありましたか。 学校の中に、「同調しないといけない」とか「みんなが同じスピードで進まないといけない」という不文律があったとしたら、その増幅もあるでしょう。 例えば、コロナ休校中の学習の遅れを取り戻すために夏休み短くなり、宿題が増える――。追いつけ追い越せばかり言われる――。となると、そこでついて行けなくなる子が出てくるかもしれません。 それは、「全ての子が同じスピードで進まないといけない」というルールが増幅される中で、ついていけない子が出てくるということです。

――ついて行けない子どもたちを追い込んでしまった? 短期的に頑張れている子でも、中期的には数カ月後に不登校になったりうつ状態になったり、適応の問題が出てくることも十分あり得ます。

――うつ状態、心配です。 最近、インターネットを介して、「コロナうつ」という言葉を見受けることも増えましたが、そのような現象は医学的に確立された疾病概念ではなく、これまで話したように、元々あった問題が増幅され、人々の健康に悪い影響を及ぼした結果とみています。 ですから、「コロナうつ」と呼ばれるものは、医学的に説明される単一の疾患などではなくて、それまで子どもたちが抱えていたものや、周りにあった問題が増幅され子どもたちの心身の状態に様々な影響を与えた結果生じたものであろういうのが私の考え方です。 だから、子どもたちをどうケアするかを考えるなら、子どもたちを取り巻く家庭の問題、学校の問題、社会の問題などと向き合っていくということになります。

「自分は守られるべき」だと知ってほしい ――井上さんは、中高生を対象とした著書「10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法」を5月に出版しています。「セルフケア」をテーマにしたものです。 「自分にはセルフケアが必要だ」と気づくための本にしています。 単にコーピング(ストレスに対する対処方法)だけを伝えるのではなく、子どもたちの周りの状況を整理し、それが非常事態であることに気づいてもらう。そして、「相談先につながろう」と思ってもらうところまでがセットです。

――「状況を整理する」というのは、ここまで聞いてきた、「『コロナうつ』は、コロナ禍が問題を増幅させた結果」という指摘に通じるところがあります。 「目の前の現状を肯定しなきゃ」とか、下手したら目の前の現状を諦めたりする考えでコーピングするのは、僕は有害だと思っています。 コロナでうつで大変だ、うつの人どうやったら元気になるんだというところばかりに目がいってしまうと、ちょっとよくない。「自分が守られるべきなんだ」とか「援助が必要な存在なんだ」ということに気づいてもらえないと、そもそもセルフケアではありません。      ◇ (いのうえ・ゆうき) 児童精神科医。東京慈恵会医科大学精神医学講座准教授。5月には「10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法」(KADOKAWA)を刊行。 友だちや家族、恋愛など「中高生が生きづらさを感じたときの解決のヒントを提供したい」と執筆。 〔2020年9/3(木) withnews〕

周辺ニュース

ページ名 [[ ]]  (  )
やしろあずき 【漫画】子どもの頃、母親にやられた門限を必ず守らざるを得ない方法 「これは逆らえない」 漫画「思春期の子供が絶対に門限を守る方法」 息子に門限を守らせる母親の方法を描いた漫画「思春期の子供が絶対に門限を守る方法」がSNS上で話題となっています。子どもの頃、塾の帰りに寄り道をしたりして、門限を守れないことが続いた男性。困った母親は思春期の子どもが確実に門限を守るペナルティーを考案し…という内容で「これは逆らえない」「見られた時点でアウト」「息子にやりたかった」などの声が上がっています。作者の男性に聞きました。

奇抜な技を使ってきた母親 この漫画を描いたのは、やしろあずき(ペンネーム)さん(31)です。ウェブ漫画家として活躍しており、インスタグラムやブログ「やしろあずきの日常」でさまざまな漫画を描いています。「やしろあず記」「日常バグ報告」「息子は中二病でネット依存で不登校」などの書籍があります。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。 やしろあずきさん「本当に遊びとして描き始めたのは小学生くらいで、クラスメートに見せて笑ってもらったりしていました。高校に入るあたりで一度、絵を描くこと自体をやめてしまい、大学卒業あたりに『普通に就職したくない』と、また漫画を描き始めました。不純な動機です。しかも、その後1度普通に就職しました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。 やしろあずきさん「過去の思い出をサルベージしただけになります(笑)もちろん、漫画なので漫画的表現で『盛って』はいますが、母親は本当に昔から奇抜な技を使ってきたのでいろいろ記憶に残っているんですよね…」

Q.お母さまはこの方法をどうやって思い付いたのですか。 やしろあずきさん「子どものパソコンの履歴を見たら面白いというのをママ友に聞いて、思い付いたそうです(母親談)ママ友は敵」

Q.「門限」に関しては、やはり厳しかったのでしょうか。 やしろあずきさん「漫画の通り、門限があった頃は厳しかったです! 主に制裁が! でも、あまりに理不尽というか早すぎる門限はなかったので、今となっては割と緩やかに育てられてきたんだなあと思います」

Q.「あの頃は子どもだったな」と思える思春期の思い出は。 やしろあずきさん「何を言われても反抗することがカッコいいと思っていた中学時代でしょうか。正しいか正しくないかなんてどうでもよく、ただ親に逆らう自分がカッコいいと思っているだけという。はたから見ると、ここまでダサいことなかなかないんですけどね(笑)

でもやはり、それは自然に気付いていくものらしく、年を取るにつれておとなしくなっていきました(母親の教育が独特すぎて、僕が反抗できなくなっていったというのもありますが)。今では親は尊敬できる人の一人です(笑)」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。 やしろあずきさん「『まねをします!』と言ってくださるママさんが多いのですが、お子さまの性質をしっかり見た上でまねをしていただければと思います!! 僕も嫌でしたが、ゲーム性がある門限などが好きで心のどこかでは楽しんでいたので(笑)ただ、効果は保証します」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。 やしろあずきさん「インスタのフォロワーも増えてきたので、ツイッターではたまにやっているオリジナルのギャグ漫画なども、インスタに合わせた作風で描いてみたいなと思っています」

オトナンサー編集部 〔2020年9/3(木) オトナンサー〕


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ドキュメンタリー「敏感くんたちの夏」 自分の“敏感さ”と向き合う子どもたちを追ったドキュメンタリーが9月5日に放送 ドキュメンタリー「敏感くんたちの夏」が放送される 南沙良がナレーションを務めるETV特集「敏感くんたちの夏」(夜11:00-0:00、NHK Eテレ)が9月5日(土)に放送される。

同番組は、敏感で繊細という特性を持つ「HSC(Highly Sensitive Child)」の子どもたちが、同じ悩みを抱える仲間と出会い、自分の生きる道を見つけていくまでの物語。 HSCは、約20年前にアメリカの心理学者が書籍で発表した概念。病気や障害ではなく生まれつきの気質で、人の感情を自分のことのように受け止める「共感力」が高いとされており、物事を深く受け止める、過剰に刺激を受けやすい、ささいな変化にも気づくなどの特徴がある。5人に1人がこの気質の持ち主だと言われ、近年日本でも、不登校や引きこもりとの関連が注目を集めている。

番組には、北海道で暮らす中学生の元気くんが登場。人の悲しみや苦しみなどの感情に強く共感し、自分のことのように受け止める元気くんは、毎日とても疲れてしまい、教室に入ることもなかなかできずに悩んでいるという。 そんな中、北海道・十勝でHSCの子どもたちが仲間と出会い、敏感さとの付き合い方を一緒に学ぶ画期的な取り組みが行われることになった。自分の気質を理解し、仲間に安心して気持ちを吐き出すことで、敏感な子どもたちが自分の生きる道を見つけていくひと夏の姿を追う。

■ 南沙良コメント 自分自身のことをつかむことでさえ難しいのに、他人のことを理解するのは一層難しいと思います。私にとっての第一歩は、まず知ること。そして、理解して受け入れること。今回のナレーションをさせていただくことができて、この所作が、優しさにつながることを学んだ気がします。(ザテレビジョン) 〔2020年9/3(木) ザテレビジョン〕

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ページ名 [[ ]]  (  )
子どものゲーム依存 「やめなさい」は逆効果、夏休み明け“子どものゲーム依存“スマホ利用とどう向き合う? 前回、子どものオンラインゲームやスマホの利用に悩む保護者たちの声を取り上げました。

【チェックシート】夏休み明け、ブルーマンデー症候群かも? スマホやパソコン、ゲーム機でのゲームへの過激な熱中、依存は「ゲーム障害」としてWHOの『ICD-11』の国際疾病分類に認定されています。 新型コロナ感染拡大による臨時休校、短縮された夏休みが明け、コロナとの共存が求められる現在。子どもたちのスマホ利用やゲーム依存の実態と、家庭での対応策を、子どものみならず大人にも適用する「インターネット・ゲーム・SNSなどの依存度チェックリスト」を交えながらお伝えします。

スマホをやめなさいと言わないことが大切 依存症回復支援団体の一般財団法人ワンネスグループは、スマホ依存、ゲーム依存をはじめとした、子どもや未成年者の依存症問題に取り組んでいます。 ゲーム依存症を含め依存症に対して、保護者や家族、友人などまわりは「やめさせたければ“やめなさい“と言わないことが大切です」と、依存症回復支援団体・一般財団法人ワンネスグループの心理カウンセラーであり、子どもや未成年者の依存症について「家族の関わり方講座」や「訪問支援」を担当する片桐淳氏は言います。なぜなのでしょうか。

人間のコミュニケーションにおいて、相手に伝わる情報には「バーバル(言語による情報)」と「ノンバーバル(非言語による情報)」とのふたつがあります。 「実は、相手へ伝わる情報のほとんどは、言いかたや表情、声色などのノンバーバル(非言語)からであるといわれています。言葉の内容は、さほど相手に伝わっていないのです。 依存症者にとって、まわりが言っていることは“正論“です。依存症者ははっきりと自覚はしておらずとも、心のどこかで『これはいけないことだ、人を悲しませることなのだ』ということを知っています。また『わかっている。いまやろうと思ったのに…言われたからやる気がなくなった』と返されることもあるかもしれません。

さらにいうと、人間の脳は、知っていることに対しては注意を向けません。たとえば、教科書を繰り返し読んでも、頭に残らないという経験をしたことはないでしょうか。 こういった理由から、依存症当事者へ、家族が言葉で『(依存対象の物質や行為を)やめなさい』と言ったとしても、受け手である依存症当事者には、その言葉の内容ではなく、家族が怒っている、迷惑しているなどということだけが強調されて伝わってしまうのです」 いわば、逆効果となってしまったり、家族関係を拗らせてしまったりと、依存症をより深刻化させかねない危険性が高いのです。

「怒らないから正直に言いなさい」は逆効果 スマホやゲームの場合も、保護者が子どもへ「やめなさい」と言ったとき、保護者はその発した言葉どおりの意図でしか言っていないとしても、受け手である子どもは「お母さんから嫌われた」「お父さんは僕のことをダメな子だと思っているんだ」「僕なんか、このうちにいらない子なんだ」などというメッセージとして受け止めてしまうことが、往々にしてあるといいます。 このように拡大解釈ともいえるメッセージとして伝わってしまうことは、心理学で「過度の一般化」といい「認知の歪み」と捉えられていますが、親子のコミュニケーションに限らず、日常のなかでよく見受けられることです。

また言語によるメッセージと、非言語によるメッセージとが、異なっていたり乖離していたりする場合、受け手は混乱します。

片桐氏はこう話します。 「たとえば、親が子どもに対し『怒ってないから、正直に言ってみなさい』と、眉根を寄せ、厳しい視線で口元をきゅっと結んだ怒っている表情で言うと、どうなるでしょうか。子どもに与えられた選択肢は“言う“か“言わない“かのふたつですが、言っても言わなくても怒られることはわかっています。 このように言葉と見た目とで、相反するメッセージが伝わると、受け手である子どもは混乱してしまいます。どちらを選ぶこともできず、泣いてしまったり、その場から逃げ出してしまったりするほかなくなるでしょう」

また「イソップ物語の『北風と太陽』のように、相手を変えようと風を吹かせても、相手は頑なになるだけです。相手が心地よくなり行動に移せる状態になるまで、受容的にポカポカと照らしていくのです。依存症者への接しかたもおなじことがいえます。相手の存在を認め、心の傷やネガティブな感情が癒されてこそ、はじめて回復へと意識を向けるようになるのです」と語ります。 コロナの影響でゲーム依存症は増加した? 新型コロナウィルスとの向き合い方を模索する日々。子どものゲームやスマホへの依存の状況はどうなのでしょうか。

一般財団法人ワンネスグループへ寄せられる、子どもや未成年者に関する問い合わせの件数は、コロナ禍以前と休校期間中とでは、特に大きな変化はみられなかったといいます。しかし各地で学校再開がなされはじめた頃から「コロナの影響でゲームにハマり、学校に行けなくなった」「学校が始まってもゲームをやめられない」との相談が増加しているといいます。 休校中は、保護者が「いまはゲームの時間が長くなったとしてもしかたがない」という構えになっていたことで、かえって子どもはいつもより「ゲームをやめなさい」と口うるさく言われないぶん、ストレスが減少していたのではないか。それによって、自然と親子ともにゲームやスマホ利用に関する悩みから、多少なりとも開放され、子どもも「お母さんと普段できない話をしてみようかな」「宿題をやろうかな」という気持ちになることができていたのではないかといいます。

また不登校や引きこもりの子どもたちには、休校中、気持ちが和らいでいる様子が見受けられたといいます。筆者の接している事例においても同様の声が聞かれています。

休校や外出自粛となったことにより、不登校や引きこもりにある子どもたちが普段抱えている「自分だけが学校に行っていない。行けていない」「サボっている、怠けていると非難される」といった罪悪感や自責感情から、多少なりとも解放されることができていたのではないかと感じます。 保護者も「今は仕方ない」と受け止めてあげる このようなことに鑑みても、やはり「やめさせたければ“やめなさい“と言わないこと」であり、また保護者が「いまはしかたない」と受け止めることで、子どもは楽になれ、自然とゲーム以外のことへも目を向けていくといえるでしょう。

最後に一般財団法人ワンネスグループの共同代表であり、精神保健福祉士の三宅隆之氏へ、子どもの依存症に関する悩みを持つ保護者のかたたちへのメッセージを聞きました。 「大切なのは、お子さんの前に、まず保護者の方が依存症の実態や背景などについて適切な情報を得ていくことです。不安に押し流され、感情的にお子さんへ接するのではなく、行動変容の可能性が期待できる関わりかたを学び、実践してくためには、私たちのような第三者からの支援を受けることが有効です。

また困りごとを抱えた保護者、家族同士の繋がりのなかで、学んだことを実践していくための“力“を得ることもよいでしょう。 私たちは“知ることは防ぐこと、知ることは解決への一歩“という言葉を使っています。 知ることが保護者の皆さまにとって、前向きな力へと変化していけばと思いますし、その変化はお子さんたちにも伝わります」

<ネット・ゲーム依存症チェックシート> ネット・ゲーム・SNSのいずれかについて、下記の10項目のうち、過去12ヶ月間いくつの項目が続いていますか?

・ネット・ゲーム・SNSを使用していない場合でも、それについて考えたり、次に何をすべきかを計画したりするのに多くの時間を費やしている ・それらを減らしたり、止めたり、許可しない時に、落ち着きのなさ、いらいら、抑うつ、不安、悲しみなどを経験する ・それらの時間をもっと増やしたいと思ったり、もっと面白いものを見つけたいと思ったり、スマホやパソコンをもっと良い機器を使わなければ、以前と同じように楽しむことができなくなっている ・使う時間を減らすべきだと思っているができない ・それらのために、他の趣味や友人との出会いなど、他のレジャー活動に参加することに興味がなくなってきている ・睡眠時間の不足、学校や仕事への遅刻、お金を使いすぎる、他人と口論する、重要なことを怠けてしまうなどのマイナスの結果にもかかわらず使用を続けてしまう ・それらを使う時間を家族や友達に嘘をついたり隠したりしている ・ネガティブな感情を避けたり和らげるために使用している。または使用することで、不快な気分(例えば無力感、抑うつ、罪悪感、不安など)を忘れることができる ・あなたの重要な人間関係、仕事、学習環境の中で、それらの使用が原因で問題が発生したり、ケンカになったりすることがある ・それらを使用したいという強い思いがある。または、したくなった場合、我慢することが難しい

DSM-5「インターネットゲーム障害(Internet Gaming Disorder 今後の研究のための病態)」より引用、一般財団法人ワンネスグループが編集 上記10項目のうち、5つ以上の項目が1年以上続いていたら、インターネットゲーム障害の危険性があります。専門家や医師などへの相談をお勧めします。 麻生マリ子(家族心理ジャーナリスト・カウンセラー) 〔2020年9/3(木) MONEY PLUS〕

周辺ニュース

ページ名 [[ ]]  (  )
乙武洋匡 乙武洋匡氏、面会交流を求めるも“決裂”の理由 元家族の苦しみとは 笑顔の陰で…… 不況、自然災害、疫病の流行……。社会が不安定になる時、そのしわ寄せを最も受けるのはいつの世も「弱者」と決まっている。 それは出口の見えないコロナ禍においても変わらない。一斉休校に分散登校、そして短縮授業を強いられ、人間の基礎作りの大事な時期に教育の機会を奪われている子どもたち。多くの人が閉塞感に苛まれているこのコロナ時代は、大人以上にいたいけな子どもにとって困難な時と言える。 〈一人の教師が最大40人を担当するシステムのままでは、どうしても画一的な指導をせざるを得なくなるし、そうした一斉指導に適合できない子が“厄介者”扱いされてしまう〉(7月8日付ツイート)

〈「9月入学」が見送られるようですが、大事なのはそこじゃない。ぜひ、私からの“提案”に耳を傾けてやってください!! 〉(5月31日付ツイート) 〈教育面だとたとえば長期入院したり、不登校にならざるを得なかったりした子どもたちは、学校で授業を受けることができません〉(5月28日付朝日新聞) コロナ禍にあって、「彼」は教育者然として「子ども関連」の発信を続けている。事実、彼はかつて小学校の教諭を経験し、自治体の教育委員まで務めている。経歴上は立派な教育者と言えるかもしれない。だがその彼の発信が、他の誰でもない弱者である「子どもたち」を傷つけているとしたら……。

「今日は皆さんに大切なお知らせがあります。私が大切なお知らせって言うと、また不祥事発覚かとか、ネガティブなイメージが出てくるのかもしれませんが、実は今日はポジティブなお知らせでございます」 7月23日、自身のユーチューブチャンネルで思わせぶりに語り始めた彼は、喜色満面の様子でこう言葉を継いだ。 「なんと私の著作、『ただいま、日本』が、日本旅行作家協会が主催します第5回斎藤茂太賞の最終選考作品に残りました~!  おめでとう~!!  ありがとうございます!」

無邪気に自分を褒(ほ)めたたえる彼の名は乙武洋匡(ひろただ)(44)。この賞ノミネートのニュースはネットでも取り上げられ、広く世間に知られることになった。彼の天真爛漫な喜びように、素直に拍手を送った人もいたことだろう。しかし乙武氏は、果たして次の「事実」に気づいているのだろうか──。 「乙武さんのニュースを目にするたびに、彼の『元家族』は呆れ、憤慨しています。なによりも今回、彼が著作を自慢していることは、元家族にとって許しがたいようです」 と、声を潜めるのは「元家族」の近況を知る関係者だ。この著作問題については後述するが、

「とりわけ彼のお子さんたちは、乙武さんが『偉そう』にメディア等で発信を続けていることに傷ついている。彼の言動によって、未だに元家族は神経を逆撫でされているわけです」 そしてこの関係者は、続けてこう明かすのだった。 「実は、乙武さんは離れ離れになっているお子さんたちに会いたいと、家庭裁判所に面会交流の調停申立てをしたんですが、昨年、そのことによって元家族に『新たなる不幸』が降りかかることになったんです」

ここで乙武氏の来し方を振り返ることで、その「新不幸」がいかなる経緯でもたらされたかを検証してみる。 早稲田大学在学中の1998年、乙武氏は『五体不満足』を出版する。先天性四肢切断という重い障害を抱えながらも、明るく前向きに、時にユーモアを交えながら自身の生い立ちを綴(つづ)った同書は世間に衝撃を与え、累計600万部超のベストセラーとなる。障害に悩み、不遇の人生を送る「陰の存在」。そうした従来の障害者像を打ち破り、今で言うところの「多様性」を体現する存在となった彼は、一躍スターダムを駆け上がっていく。

スポーツライターやニュース番組のキャスターとして活躍したかと思えば、2007年から3年間、小学校で教諭を経験した後、13年から15年までは東京都の教育委員を務める。まさに教育者として、子どもたちを「正しく導く」任に就いたのである。 獅子奮迅の活躍を続けた乙武氏は、プライベートでも01年に早稲田大学の1学年下の後輩と結婚し、3人の子宝に恵まれ、順風満帆な生活を送っていた。現在、長男は中学生、次男は小学生となり、長女も就学への準備が始まっている。

そして16年3月、満を持して政界進出を決意し、自民党から参院選に出馬しようとしていたその直前のことだった。 5人もの女性と不倫を重ねていたことが本誌(「週刊新潮」)の報道で発覚。以後、彼の人生は夢に描いていたであろう「成功者」とは異なるアナザーストーリーを紡いでいく。 不倫発覚後、一度は夫婦で出直しを誓ったものの、別居を経て同年9月に離婚。妻と3人の子どもと離れて暮らす彼は、しばらく「謹慎生活」を送る。蟄居(ちっきょ)反省の日々を過ごしたはずの乙武氏。だが彼は、「真の反省」ができなかったようだ。離婚から2カ月後、ダウンタウンの松本人志がコメンテーターを務める「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、「自分勝手な説明」を一方的に発信して元妻を激怒させることになる。

「乙武さんはその番組で、『私がしでかしたこと自体は、妻はずっと前から知っていた』と、まるで奥さんが不倫を容認していたかのように話したんです。事実と異なる上に、テレビ番組でペラペラと離婚の経緯について語ることは、離婚の際に交わした『守秘義務契約』の違反にあたるとして、奥さんは損害賠償を求めて乙武さんを提訴しました」(先の関係者) 子どもたちからの「ノー」 元妻や子どもたちのことを考えず、自分にとって「都合の良いストーリー」を公共の電波を使ってアピールした乙武氏。彼が「真の反省」をできていないと疑われた所以(ゆえん)だが、この元妻による提訴の過程では、乙武氏の「モラハラ」とでも言うべき実態も明らかになった。その一端を紹介しておくと、

〈奥さんがほんの数分、彼のもとを離れると、(中略)乙武さんは、『自分を放り出すのか』『どれだけ自分が惨めか分かるか』などと奥さんを何度も詰(なじ)り、LINEを通じても延々と彼女を責めた〉 〈乙武さんは奥さんに、『俺の面倒を見ないと、障害者虐待防止法で訴えるぞ』とまで言ったそうです〉(いずれも本誌17年8月17・24日号より) 結局、自らの「不徳」によって元妻に提訴される事態を招いた乙武氏は、 「法廷闘争が長引くと、自身や不倫相手が出廷しなければならなくなり、何もかもが詳(つまび)らかになってしまうと恐れたのでしょう。“和解”に持ち込みました」(乙武氏を知る人物)

不倫、離婚、元妻からの提訴、そしてモラハラ騒動……。単なる著名人のスキャンダルに留まらず、その「人格」にまで注目が集まった乙武氏。彼は17年、日本を「脱出」し、外国を転々とする。その海外放浪の旅をまとめたものが、斎藤茂太賞にノミネートされた『ただいま、日本』である。先のユーチューブチャンネルで、乙武氏は同書についてこう説明している。 「私自身がちょっと、4年前に、日本にいづらくなるとある理由がありまして、まあそんなこともあり、2017年に約1年間をかけて37カ国を回る海外放浪の旅に出ておりました」 乙武氏の元妻の知人が打ち明ける。

「この発言を知った彼女は憤慨していました。それはそうですよね。確かに彼は不倫騒動で日本にいづらかったのかもしれません。でも、それは奥さんや、彼女が引き取った子どもたちだって同じです。いや、乙武さん以上に繊細な子どもたちは苦しんだに違いありません。そうしたことに配慮せず、乙武さんが、あたかも自分だけが『悲劇のヒーロー』であるかのように振る舞うのが許せなかったんでしょう」 子どもたちのことを顧みずに、自分の辛さばかりを訴える乙武氏。そんな彼は、これまた子どもたちの気持ちを考えずに、突然、前記の通り面会交流の申立てを行ったのだった。 乙武氏の子どもたちが通う学校の事情を知る関係者が証言する。

「ご長男とご次男は、自我が芽生え始める難しい時期にあります。当時は『不倫』の意味がよく分からなかったものの、徐々に理解しつつあり、現在、乙武さんへの嫌悪感が強く芽生え始めている様子です。そして、その意味が分かってくると、乙武さんが今でも無邪気にメディアに出続けていることに耐えられないようで、『(乙武氏が)反省しているとは思えない』と」 また乙武氏は一昨年来、義足をつけての歩行に挑戦するプロジェクトに取り組み、それを「人権派」の朝日新聞などが大々的に取り上げている。さらに8月23日、彼は「松本人志さんから“必要な人”と評価されている」(テレビ関係者)ためまたしても「ワイドナショー」に出演し、そこでも世相を斬りつつ、義足プロジェクトについて「宣伝」している。しかし、この取り組みの様子についても、

「お子さんたちは、『これ見よがしで、何だか威張っている感じがしてイヤだ』と、受け入れられない様子です。海外放浪を本にまとめたことに関しても、『自慢しているようで気分が悪い』と言っているそうです。お子さんたちは、自分たちの辛さを尻目に、父親である乙武さんが楽しげに発信していることに不快感を覚えているのでしょう」(同) なお乙武氏は離婚後、フィギュアスケーターのザギトワに似た20代ハーフ美女との交際がツーショット写真付きで報じられている。相変わらずのモテ男ぶり。「ひとり侘(わび)しい中年男」ではないはずなのだが……。

別の学校事情通が続ける。 「乙武さんによる面会交流の申立てによって、昨夏、ご長男とご次男は家裁の調査官による調査、面接を受けることになりました。そうした面接を受けさせられることによるお子さんの心理的負担は、大人の想像を絶するものがあります。普段は忘れていた過去の家庭の辛いことを、否が応でも、強制的に思い出させられてしまう……。実際、お子さんはスクール・カウンセラーに相談していますし、面接を受けた後、過度のストレスによるものと思われる体調不良を訴えました。結局、お子さんたちは乙武さんに会いたくないという意思を示したと聞いています」 こうして、子どもたちに「ノー」を突き付けられた乙武氏は、「申立てを取り下げざるを得なかった」(乙武氏の知人)という。

「強烈な嫌悪感」 離婚したとはいえ、実子に会いたいと願う心は、人の親であれば誰しも理解できるところであろう。しかし乙武氏の場合、その心が子どもたちに通じていない。それどころか、彼自身の振る舞いによって、子どもたちは乙武氏への忌避感を募らせているというのだから、自業自得と言うべきか、自縄自縛と言うべきか……。

「今、お子さんたちは、乙武さんに会いたくないどころか、『(乙武氏が)発言している番組とかは観たくない』と、強烈な嫌悪感を持っています」(先の学校事情通) とどのつまり、こういうことだ。 乙武氏が発信をすればするほど、それを目にする子どもたちは「反省していない父親」の姿にイヤな思いを募らせている。乙武氏の表現の自由は、子どもたちを傷つけることによって成り立っている構図になるわけだ。子どもたちをより良い大人へと導くべき「教育者」が、実子の心の傷という代償を払いながら「教育的発信」を続けている……。これほどの皮肉はあるまい。

事実関係等を尋ねるべく元妻のもとを訪ねたところ、 「私からは何も申し上げられません」 として、溜め息をつくように一言だけこう漏らした。 「彼にはそれぞれの家庭の事情をよく考えてもらえればと思います」 一方の乙武氏は、テレビ番組等での冗舌さとは裏腹に、本誌の取材に対しては質問に答えることなく「沈黙」したのだった。 かつて、乙武氏は離婚の動機についてテレビ番組でこう述べている。 「やっぱり、子どもを一番に守りたいっていうのが強かったと思うんですよね」 今、彼は子どもたちを守れているのだろうか。

そして乙武氏は、先の著作をこう結んでいる。 〈私一人にできることは限られているが、それでも社会とはそうした一人一人の集合体だ〉 そう、乙武氏の長男や次男を含めた「一人一人の集合体」が社会なのである。その「一人一人」の気持ちに、彼はどう思いを馳せているのだろうか。 「教育的発信」を続ける乙武氏。そして、それを重宝がるメディア。今日もまた、乙武氏の「大活躍」が続いている。

「週刊新潮」2020年9月3日号 掲載 新潮社 〔2020年9/4(金) デイリー新潮〕

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山内哲平 難関私立中を「途中退学」した少年の驚きの現在 中学受験で志望校に合格したのに、その後、思いがけぬ進路に進むことになった少年の現在は…? 最寄りのコンビニまでは徒歩30分以上、のどかな田園風景が一面に広がる。 地方にある全寮制の中高一貫校に通う山内哲平君(仮名・高校生)。神奈川県出身の彼は、中学入試で首都圏の難関大学付属校に見事合格したが、のちに退学。親元から遠く離れたこの学校に転校してきた。 「東大・京大への合格者が多い学校」ランキング 彼にいったい何が起きたのか。その経緯を知ると、どの家庭にも起きうることと多くの親がハッとするかもしれない。

■「ほかの子と違います」と言われ続けた幼少期 「幼児期から“この子はほかの子とは違います”と保健師さんから言われ、支援グループに参加することもありました」 そう話すのは哲平くんの母親の香さん(仮名)。 哲平君は、幼少期に発達障害の検査を受けたが、結果はボーダー。障害とは認定されなかった。ただし、平均より8カ月ほど遅れがみられるとされ、母親は哲平君とともに毎月、児童相談所に通った。

だがその後、家族の事情で小学校のお受験をすることに。ここから哲平君の人生は思いもよらぬ方向に動き出していく。 哲平君が年少のときのこと、母親の香さんに異変が起きた。乳房にしこりが見つかったのだ。医師の診断を経て経過観察をしている数カ月のうちに、病気は進行。あるとき帰省先の九州でしこりが大きくなっていることに気がつき病院に行くと、告げられたのは「乳がんで、すぐに治療をはじめなければ余命は1年」との言葉だった。 病気の進行が早く、決断を迫られた香さんは、長男の哲平君を神奈川へ戻し、哲平君の2歳下の娘と2人で九州に残ることを決めた。幼い子ども2人を見ながらの闘病は厳しいという医師のアドバイスに従ってのことだった。 神奈川に戻った哲平くんの面倒は、夫の両親や姉が泊まり込みで見てくれた。結局、香さんが神奈川の自宅に帰るまでには約1年がかかった。

戻ると、哲平君は夫の家族の判断で、小学校受験をする子の多い園に入園していた。後でわかったことだが、「ボーダー」と言われた哲平君に必要な療育と、お受験のための学習はとても似ており、確かに彼には合っていた。動物のカードなどを使い、何の動物か当てるクイズなど、療育で行うグループワークと似た内容は少なからずある。 「哲平はお受験のお教室にも通い始めていました。習い事として始めさせたとのことでしたが、夫とも話し、中学受験は息子には大変そうだから、大学まである小学校にお世話になろうかと、大学付属の小学校受験をすることにしたんです」 結果は合格。しかし、小学校に入ると、ほかの子どもたちとの違いが目立つようにもなり出した。とにかく集団で同じことをやるのが苦手。日々の板書にも苦戦した。

それでも、哲平君のそんな性質を担任や、世話好きの級友たちが理解してくれ、普通学級での生活を送れていた。学校生活を楽しみ、3年生では学級委員に選ばれるほどに。 ところが、その頃から友達からいじめられるようになったという。合唱コンクールの練習などでひな壇に上がれば後ろから蹴られる、「お前は先生の犬だ」などと中傷される。耐えかねた哲平君は、テスト用紙に「ぼくはいじめられています。たすけてください」とつづった。 学校側との話し合いも持たれたが、こうした言葉による小さないじめは4年生まで続いた。 「担任の先生が盾のようになって息子を守ってくれたこともありました。5年生に上がる面談では、いじめている子とは違うクラスにしてほしいと伝えたところ、希望どおりになりました」 これで安心と思えるはずだった。だが、不幸にも、ここでボタンの掛け違いが起こってしまった。

■理不尽に詰め寄る担任との攻防 5年生で担任となったのはまだ教師経験の浅い教師だった。担任教師はこれまでの担任たちとは異なり、哲平君の性質を特性と見ることはせず、手厳しい指導をした。 成績的には系列中学に上がれるだけのものを取っていた。だが、担任教師は、彼の協調性のなさや、宿題をやってこない態度が気に入らなかった。実は、このクラスはほかのクラスより宿題自体が多く、哲平君がそれに対応するのは困難を極めた。そして、行われた保護者面談。 「私が推薦状を書いても、この協調性のなさでは送った先からなんで推薦してきたんだと言われてしまいます。他校へ移ることを考えてください」 そう担任教師は詰め寄った。 大学まで安泰と思っていた山内家にとってはあまりに大きなショックだった。

香さんは急いで受験塾を探した。入塾したのは臨海セミナー。しかし、手応えはいまひとつ。そこで、夏期講習は地元では有名な個人経営の塾に。だが、夏休み明け前の面談で「うちでは引き受けられない」と塾側から言われてしまう。理由は、宿題をやってこないからというものだった。 「学校の宿題をやりつつ、うちの塾の受験勉強についていくのは難しいと言われました。今の私立小をやめて、公立小に移るのなら引き受けますということだったので、さすがにそれはきついと、諦めたんです」 臨海セミナーに通うことにし、中学受験へ突入した。母親の香さんも必死だ。がんとの闘いも続くなか、自宅から1時間圏内の学校はすべて見学するつもりで回った。 5年生の夏休みから足を運んだ学校数は26校にも上る。その中から選んだのはやはり大学の付属校。本人の「共学校がいい」との希望も考慮し、志望校を選んだという。 5年生の夏期講習以降、成績も安定し、十分に中学受験に立ちむかえる学力をつけていた。志望校に据えたのは難関私立大学の付属校と、推薦をもらえなかった現在通う小学校の系列校など6校。

■父母間で食い違う意見 結果は第一志望の明治大学付属明治以外はすべて合格。ここで、父母間で意見の対立が起きる。 母親の希望としてはもともと在籍してきた小学校の系列校に行かせたかった。ところが父親は、それに反対。別に合格をもらった難関私立大の付属校のほうがネームバリューや総合大学だという点で勝っているというのだ。 「元の系列校なら、小学校から息子を知っている子たちが一定数います。私は、その中で暖かく見守ってもらうほうがいいと思ったのですが、結果的に夫の意見に従う形になりました」 この決断が誤っていたと気づくのは、入学してすぐのことだった。入学後、GW開けには毎週のように学校から電話がかかってくるようになった。 「お宅の息子さんは普通じゃありません。検査を受けてください」 学校側からの電話は、大筋この内容だった。この学校も宿題が多く、哲平君はそれをこなせていなかった。そのために大好きな部活動にも参加できない状態が続いていた。

哲平君は小学生の頃からブラスバンド部に所属、パーカッションを担当しており、かなりの腕前になっていた。中学でも演奏ができる部に入部したが、同校には宿題が終わらなければ部活動に参加できないというルールがあったのだ。 「試験を受けるのは大好きで、中学受験のときも模試は苦になることはなく、どちらかというと“もっと受けたい”と思うタイプで、得意だったんです。でも、普段の学校ではノートを取ることが苦手で、宿題をやるのも難しかったのだと思います。 小学生の頃は学校の手厚さのおかげで、幼少期にボーダーだと言われていたことが見えにくくなっていたのかもしれません……」

学園祭で部活の公演を見に行くと、哲平君だけが舞台の隅で立っていた。部活への出席が少なかったため、パートを与えてもらえなかったのだ。 学校側は「とにかく検査を」という。香さんはすぐにでも受けさせたかったが、ここでも父親が立ちはだかった。 「おれの息子が普通でないはずがない。検査なんて必要ない!」と、許さなかった。 検査をしないと学校に伝えると、学校から毎日のように連絡が入るようになる。 「“今日はこんなおかしい行動がありました”“今日はここがヘンでした”“学校での様子を見に来てください”と、毎日毎日言われるんです。電話が鳴るのが怖くなりました」と香さんは振り返る。

一人授業参観のように、香さんだけが教室で様子を見学する状態も続いた。 子どもの発達障害について、親が受け入れられないケースが多いという話は教育関係者からよく聞くが、山内家の父親はまさにその典型のようにも見える。 教員たちも慣れないことで、緊張の日々が続いていたのだろう。ある日、教科担当の教員が哲平君に暴言を吐いてしまう。 手のかかる哲平君の席は教卓の前。授業中に隣の友達と小声で話をしていたところ教員から注意された。哲平君が口答えをしたのだろうか、教員は「おめーが普通じゃないんだよ!!」と、哲平君の机を蹴ったというのだ。 後日、学校側との話し合いの場において示されたのは「口調はそのような言い方ではなかった」というものだったが、哲平君の耳には強烈にそう響いた。

■不登校になり、家庭内で不満を爆発させるように… 哲平君は学校に行きたがらなくなり、ある日、電車に乗ったまままったく違う駅に降り立ち迷子に。たまたま電話が取れなかった香さんに代わり、学校側は父親の勤務先に連絡を入れた。哲平君を見つけたのは父親だった。哲平君はその後、さらに学校を休みがちになった。

「お父さんに言われたからこっちの学校を選んだけれど、自分はどちらでもよかったんだ!」 好きな部活動にも参加できず、教師からは変人扱いされる学校。哲平君は家の中で、不満を叫ぶようになっていった。 結局、父親が検査を許可したのは秋も深まる季節だった。 11月から各種検査を受けはじめ、結果が出たのは翌年の1月、診断はADHDだった。診断結果を学校に知らせると、中学は卒業できたとしても、付属高校へは上がれないと宣告を受けた。「クビ宣告ですよね」香さんはそう表現する。

学校に行かない日々が続く中、哲平君は妹や母親に手を上げるようになった。このままではいけないと、探し出したのが現在通う、全寮制の学校だった。 「小学校時代のお友達がこの学校を考えていたことがあり、不登校になっている子を受け入れてくれると聞いていました」 近年、個性を受け入れてくれる学校として話題になっている学校だ。しかし、ここは全寮制の学校。中学生で親元から離すことには戸惑った。だが、今の状態がエスカレートすれば、家庭内暴力へと発展する可能性もある。

■学校選びは親の基準ではなく… 見学に行くと、はじめは「こんな田舎はいやだなぁ」と後ろ向きだった哲平君だったが、優しい先輩たちの姿と活発な部活動にひかれ「高校卒業までの限定なら、ここでやってみようかな」と前向きな気持ちへと切り替わった 。

今の本人の目標は東京大学に合格することだ。コロナの影響でまだ入部できていないが、高校では憧れの部活にも入りたいと意欲を燃やす。 「彼を受け入れてくれた今の学校には本当に感謝しています。中学受験は偏差値、ネームバリューを気にしがちですが、子ども本人の直感のようなものを大事にしてあげることも必要だと思います。わが子の経験からお伝えできるのはそのくらいです」 と香さんは言う。 社会に出るときのことを考えて、ネームバリューのある大学へ進学させたいと願うのも親心だろう。しかし、山内家が最後にたどり着いたのは、そのままの息子を受け入れて伸ばしてくれるかどうか、という基準だった。

子どもの人生は子どものもの。親の人生ではない。親の基準で学校を決めた場合に、その影響を受けるのは、ほかならぬ子ども自身だ。哲平君にとってはあまりに過酷な数年間だったが、今やっと彼は穏やかで前向きな学校生活を送っている。学校選びの姿は、本来はこうあるべきではないだろうか。 本連載「中学受験のリアル」では、中学受験の体験について、お話いただける方を募集しております。取材に伺い、詳しくお聞きします。こちらのフォームよりご記入ください。 〔2020年8/25(火) 東洋経済オンライン〕


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映画「弁当の日~『めんどくさい』は幸せへの近道」 「弁当の日」映画完成 作って育む生きる力 実践する学校1年間密着 4月から自主上映 弁当作りを通じて子どもたちの生きる力を引き出す「弁当の日」のPRポスター(制作委員会提供) 子どもが自分で調理した弁当を持ち寄り、食べる取り組み「弁当の日」を追った、ドキュメンタリー映画「弁当の日~『めんどくさい』は幸せへの近道」が完成した。実践する小・中学校などを1年間撮影。弁当作りを通じて、不登校、コロナ禍など人生で直面する壁に向き合う子ども、親、教員の成長を収めた。11月から自主上映の受け付けを始める。(長野郁絵) 弁当の日は、香川県の小学校校長だった竹下和男さんが2001年に始めた取り組み。子どもが献立作りから食材の購入、片付けまでを行い、学校に持参する。 映画では、弁当の日で変化する子どもと親、周囲の大人の心境の変化を映し出す。 日頃、家で弟たちの食事作りをしていた不登校の男子中学生は、弁当の日に持参した弁当がみんなから注目を集めたのを機に、進学を意識し始める。弁当の日を実施したいが、周りから賛同が得られないと思っていた中学校の校長は、実現したことで、「子どもや教員を信じていなかったのは自分」と気付く──といった姿を描いた。竹下さんが弁当の日を始めた小学校の卒業生の今も収録した。

弁当の日を通じて養うのは自立心や感謝の心だ。作り手に回ることで作る大変さを知り、作り手に感謝する。人と食卓を囲む楽しさ、作ったものを喜んでもらううれしさを知ることで、親になったときに子育てを楽しめるようになる。 貧困や多忙でまともに食べさせてもらってなかったり、「食事作りは親の仕事」と手伝いをさせてもらえなかったりした子どもは、食への意識が薄く、自分で食事を作ることができない大人になるとの問題意識がある。 家族のだんらんを生む弁当の日が、子どもの非行や性の問題、児童虐待などの解決の糸口にもつながるとして支援する人も多く、全国2000の小・中学校で実践されている。

一方、1年だけ、1回だけの単発の取り組みで終わることも多い。 映画は、弁当の日を支持する人たちが、弁当の日への理解を深めてもらうために製作した。製作した映画は自主上映に貸し出し、普及につなげる。製作費の一部は、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで約400万円が集まった。 監督を務めたのは、製作委員会のメンバーで、映画「はなちゃんのみそ汁」の原作者の安武信吾さん。「私自身、妻が他界して途方に暮れていたときに、娘が作ったみそ汁で『しっかりしないと』と思わされた。子どもの成長を見て、親や教師が変わる。映画を通じ、子どもを取り巻く環境を変えることが、弁当の日の本質にあると感じてほしい」と強調する。

「弁当の日は、子どもの自己肯定感を高め、生きる力を育む。コロナ禍という非常時だからこそ、自炊する力を持つ大切さを見直してほしい」と安武さん。 映画は全編で97分。今秋、協賛企業・団体による試写会が開かれる予定だ。一般向けの自主上映への貸し出しは、11月から受け付け、21年4月から開始する。 19年度の食育白書によると朝食を欠食する20、30代は26%に上る。 日本農業新聞 〔2020年8/26(水) 日本農業新聞〕

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不登校や成長の妨げ 子供の「眠れない」を放置すると不登校や成長の妨げを招く 新型コロナウイルスの影響で昨日・今日から新学期という学校は多い。「しばらくは睡眠覚醒のリズムが乱れる子供が増えるでしょう」と指摘するのは、子供の睡眠障害に詳しい淑徳大学看護栄養学部看護学科教授の林雅晴医師だ。 人間の体には毎日一定のリズムを刻む「体内時計」が備わっているが、夜更かしや運動不足などが続くと体内時計が乱れ、睡眠・覚醒のリズムも乱れてしまう。

「子供にはできる限り早寝早起きをさせてください。入浴後はゲームやスマホチェックはせずにベッドへ。朝はカーテンを開けて太陽光を浴びる。一口でもいいので朝食を取ることも体内時計を整える上で大切です」(林教授=以下同) 一時的な体内時計の乱れなら、規則正しい生活に戻すことでたいていの子供は体内時計が正しく働くようになる。 一方、そううまくいかないのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉スペクトラム症(ASD)といった神経発達症(発達障害)の子供たちだ。そもそも神経発達症では入眠困難や過眠、中途覚醒といった睡眠障害を併発しやすい。

「ADHDでは5割、ASDでは5~8割に睡眠障害がみられるとの報告があります。理由ははっきりと分かっていませんが、脳内の神経機能の低下が睡眠障害を引き起こしているのではないかと考えられています」 睡眠障害では子供にしろ大人にしろ、まず「睡眠衛生指導」が行われる。要は睡眠の質を高めるための行動を意識付けることで、前述のように「早寝早起き」「朝、太陽光を浴びる」「規則正しい食生活」など。 ただし、これだけでは不十分なケースが少なくない。検討されるのが、脳の松果体という部分から分泌されるホルモン「メラトニン」の使用だ。 「神経発達症の子供ではメラトニンが体内時計の乱れを改善し、入眠潜時(入床から入眠までの時間)を短縮すると分かっています」

■初の子供向けメラトニンが承認 しかし日本ではこれまでメラトニンは薬として承認されておらず、試薬やサプリメントの個人輸入で用いるか、2010年に大人の睡眠障害に承認されたメラトニン受容体作動薬ラメルテオンを、使用量を少なくして子供に用いるかだった。 「子供への承認がない中で使えば、薬害が生じた時、国からの補償が一切ない。それでも、子供の睡眠障害の放置は不登校につながりかねず、薬を使わざるを得ませんでした。しかし3月、『小児期の神経発達症に伴う入眠困難』を対象にしたメラトニンが初めて承認されたのです」 対象は、臨床試験で安全性・有効性が確認された6~15歳。メラトニンはもともと体内にある物質で、それを補充する今回の薬では重篤な副作用は認められていない。3カ月間を目安に使うこととされている。

「メラトニンを1日1回経口投与した子供たちは睡眠障害だけでなく、神経発達症特有の日中の異常行動の改善がみられ、日中の機嫌も改善。薬で質の高い睡眠を取れるようになったことで、睡眠の重要性を理解でき、薬をやめた後も、よい睡眠環境を子供自ら維持できるようになるケースが珍しくありません」 睡眠障害は不登校だけでなく、将来的に子供の心身に多大な影響を与える可能性がある。なぜなら睡眠は、脳内物質や成長ホルモンなどの分泌に関係しているからだ。 親から見て「もしかして」と感じられる場合は、まずは小児科医へ。 サボリや怠けと区別しづらいケースは多々あるが、日中しっかり動いているのに夜眠れない、最も覚醒している午前中にも眠気を訴えるといった場合は、専門家の介入が必要な可能性がある。

■原因は? 子供の睡眠障害は、胃食道逆流症、アトピー性皮膚炎、むずむず脚症候群、甲状腺ホルモンの亢進・低下なども関係している。小児科では一般的に、睡眠の記録、血液検査、アレルギー検査、鉄・甲状腺ホルモンの測定などで、原因を探り、必要があれば専門医の治療につなげる。 〔2020年8/26(水) 日刊ゲンダイDIGITAL〕


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抗体 新型コロナの抗体に感染防止能力があることが判明 厚労省 nagazou 曰く、厚生労働省の発表によると新型コロナウイルスの疫学調査の結果、参加者から検出された抗体に感染を防ぐ能力があることが分かったそうだ。厚生労働省は6月、7950人を対象に抗体検査を実施した。その中で抗体を保有していたのは、東京で0.1%、大阪で0.17%、宮城で0.03%だったという(日経新聞、NHK)。

この結果は国立感染症研究所の分析で判明したものだ。アボットとロシュというメーカーの異なる二つの検査手法を使って、両方の検査方法で抗体があると判定された場合、「中和活性」という感染防止能力があることが分かったという。一方のメーカーでしか抗体が検出されない場合、感染を防ぐ能力は見つからなかったとしている。今後はこの抗体がどれだけの期間、能力を維持できるのかなどを調査していくとしている。 〔2020年7月15日 財経新聞〕

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熱中症対策 記録的な猛暑に襲われる日本列島 熱中症対策としての「断熱」を考える 業界トップクラスの高断熱を実現する積水ハウスのSAJサッシ 暦の上では立秋を迎えたものの、コロナ禍の猛威に加え、連日、最高気温が35度を超える猛暑日が続き、2020年の8月は大変厳しい夏となっている。お盆を過ぎてからも、全国各地で毎日のように熱中症警戒アラートや、高温注意情報が発令されており、8月17日にはついに、国内最高気温に並ぶ41.1度を浜松市で記録した。また、熱中症も多発しており、消防庁発表の速報によると、熱中症による救急搬送人員数は、8月8~16日の1週間で1万2,804人にのぼり、前週の1.9倍で今年最多となった。 気象庁によると、今年の猛暑の原因はダブル高気圧だという。太平洋高気圧が強まるのと同時にチベット高気圧も勢力を強めて日本付近を覆って上空で重なり合うことで、まるで一つの大きな高気圧にのようになってしまっているそうだ。でも、これは今年の夏に限ったこととは言い切れない。近年の異常気象や地球温暖化を考えると、将来的にも気温が上がっていく事や、さらなる猛暑も充分に予測できるし、今から「できる対策」をしていく必要があるのではないだろうか。 その対策の一つとして、例えば住宅の断熱がある。

断熱といえば、冬のイメージが強いかもしれないが、そうではない。断熱は夏にも必要だ。とくに最近は家の中で熱中症で倒れて搬送されるケースが増えているので、新築やリフォームを考えているような場合はとくに、重点項目の一つにしていただきたい。 また、断熱はリビングや居室だけのものと思いがちだが、これは危険だ。なぜなら、熱中症やヒートショックなどは風呂場や洗面所で起こりやすいからだ。風呂場、洗面所は洗濯機や乾燥機の熱がこもりやすく湿気もある。部屋の中よりも、夏は蒸し暑く、冬は寒い。これを防ぐためには、住宅全体の断熱を考える必要がある。 では、断熱材を厚くすればいいのかというと、そうとばかりも言い切れない。どれだけ断熱材を厚くしても、熱の逃げ道になるようなすき間や、建物の構造体や下地材などの断熱材以外の場所に熱を伝えやすい「熱橋(ヒートブリッジ)」と呼ばれる弱点があれば、熱はそこからどんどん伝わってしまうのだ。また、断熱材とともに重要なポイントとなるのが「窓」だ。

アルミ建材メーカーのYKK AP株式会社によると、窓の断熱性を決めるのは、大きく分けて「窓枠」と、枠の内側でガラスを固定する「障子」、「ガラス」の3点になるという。窓枠と障子に熱伝導率の低い樹脂を使い、複層ガラス等を用いることで、熱の伝達を抑え、断熱だけでなく冬場の防露にも効力を発揮する。 住宅メーカーの積水ハウス〈1928〉も、窓の断熱に力を注いでおり、外部には厳しい日射しに耐える耐候性の高いアルミ、室内には質感や断熱性の高い樹脂を採用した複合構造の「SAJサッシ(超高断熱アルミ樹脂複合サッシ)」を使用。また、複層ガラスはアルゴンガスを封入した中空層を確保することで、業界トップクラスの高断熱を実現している。一般のアルミ樹脂サッシと比べると、なんと1.4倍もの断熱性があるそうだ。それでも足りない場合には、さらに断熱性能を向上させた「薄板トリプルガラス」や「真空複層ガラス」などの超高断熱ガラスも用意しているという。

もちろん、同社では断熱材の扱いにも最新の技術で対応している。熱橋対策として、家じゅうを断熱材で包む手法を用い、断熱材が壁体内でずれ落ちないように工夫された施工方法を採用し、長期にわたって、室内の温度ムラを少なくする断熱性能を実現。最新の「省エネルギー基準」をクリアし、品確法に基づく性能表示制度の“等級4”に標準対応する住宅を提供している。 同社によると、ただ断熱材を厚くするのではなく、さまざまな断熱材のつながりとバランスを考えながら適材適所に使用するとともに、施工性を向上させた確実な熱橋対策が快適な住まいを実現するという。 断熱性能が高まれば、エアコンなどに費やす家庭の光熱費も節約でき、家計にも優しい。快適なのはもちろん、夏の熱中症や冬のヒートショック対策にもなる。。コロナ禍で、この先も在宅勤務などが続く家庭では、検討してみる価値は大きいのではないだろうか。(編集担当:今井慎太郎)

〔2020年8月23日 財経新聞〕

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コロナ禍での「学校の存在意義」 【士魂を育む 今村裕の一筆両断】武漢コロナ禍から見える「学校の存在意義」日本人の自信喪失からの脱却 武漢コロナ禍で、学校や教師は今、その存在意義が根底から問い直されています。近代公教育が始まって以来、約150年もの間、教育機会の均等が担保されることが当たり前だと考えられてきました。

すなわち、「みんなをいっせいに学校に集め、同じことを、同じペースで、同質性の高い学年学級制の中で、出来合いの問いと答えを勉強する」というシステムによって担保されるということです。我が国で「学級」が制度的に規定されたのは、明治24(1891)年の文部省令第12号「学級編成等ニ関スル規則」によってです。いろいろ困難を有し時間がかかりましたが、結局、「感情共同体」として定着していきました。 しかし、武漢コロナによる学校への大きな影響により、学校に児童生徒が来なくなり、学級というシステムの意味合いが薄くなりました。わざわざ学校に行かなくても、学ぶことができる可能性が示されたのです。 現状として、教師たちは、学校に子供がいなくても、教育活動を行うための方法を、工夫して実践を積み重ねています。今のトレンドは、オンラインによる映像などでの講義・授業です。内容によって、直接対面の授業の方がよい内容や、子供の年齢などによってオンライン授業が望ましい内容、併用がよい内容といろいろ議論が出てくることが期待されます。

筆者は、学校カウンセリング、心理臨床を研究しながら、不登校の子供への支援を長く行ってきた専門家の端くれとしても考え方の大きな変換が求められます。不登校の概念が変化せざるを得なくなってきています。 ここで一歩立ち止まり、学校、教師はそもそも何のために存在しているのかを考えてみる機会にします。武漢コロナ後の学校教育を考えるに当たって、まずはこの問いを根本から明らかにしておかなければなりません。学校教育はいつも新しい方法や用語によって、時代の流れに翻弄(ほんろう)されるだけの、足場のない脆弱(ぜいじゃく)な「思いつき」になってしまう危険性があるからです。あえて例を出せば、「這(は)い回る」といわれた経験主義の教育と、教育内容を系統立たせた教育の間で振り子のように揺れ動いてきた教育現場がありました。近年は、「アクティブラーニング」という用語に、踊らされている現実があります。

流行に弱い学校教育の現場ですが、「そもそも何のために」を率直に単純化して考えてみれば、「reading(読み)、writing(書き)、arithmetic(そろばん)=3R’s」から始まったのが学校です。そこに、それ以外の内容が徐々に加えられていきました。「3R’s」以外に、地理、歴史、自然科学、音楽、体育などが徐々に学校教育に取り込まれていき、道徳教育も重要な内容となっていきました。 教育活動は、直接の人間関係を基盤に行うことが必要です。その上で、学校教育で行うことが可能な内容を、あえて単純化していくと「3R’s」と「道徳教育」と「体育」に収斂(しゅうれん)されると考えます。 ところで、令和2年7月30日に台湾の李登輝元総統が97歳でご逝去されました。心よりご冥福をお祈りします。李登輝先生は我が国における道徳教育の重要性について次のように述べられていました。

「22歳まで日本人としての原体験、精神生活が、今の自分の原点です。戦前の日本の精神教育は本当に素晴らしいものがありました。自制、人のために奉仕する心、公に奉ずる心。物質主義に陥ることなく、純粋理性にとらわれることなく、即物的な現状追認主義になることもない心の在(あ)りよう。昔の日本にあって、今の日本にないものはこの精神性です。私は22年間、日本の教育で育ったことに、本当に感謝しています」「戦後の日本のリーダーは、知識や語学力も高く、洗練されているが、指導者としての胆力、信念、使命感、求道心といった武士道精神は、遙かに戦前の人物が優れていた。もっと土着の日本精神に自信を持たないと」と今の日本人を叱り、注文し、励まされています。 ちょうどこの季節、毎年毎年、日本は悪い国だ、日本人は悪いことをしたと、日本人が自信をなくし、日本を貶(おとし)める内容がメディアで垂れ流されています。もう東京裁判自虐史観の洗脳から覚醒しなければなりません。 そこで、武漢コロナの混乱を機に、改めてそもそもの学校の存在意義を考えることで、日本人として自信喪失からの脱却を図る機会にしていきましょう。                   ◇ 【プロフィル】今村裕 いまむら・ゆたか 昭和31年、福岡市生まれ。福岡県立城南高校、福岡大学、兵庫教育大学大学院修士課程、福岡大学大学院博士後期課程。公立小学校教諭、福岡市教育センター、同市子ども総合相談センター、広島国際大学大学院心理科学研究科、大分大学大学院教育学研究科(教職大学院)を経て、現在開善塾福岡教育相談研究所代表。臨床心理士、公認心理師。 〔2020年8/10(月) 産経新聞〕

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新しい夏休み 新しい夏休み 子どもには「さらっと、短く、何度でも」を大切に 子どもの不安も、親の戸惑いも、安全・安心な場で相談してみる 新しい夏休みが始まっています。コロナ禍の影響により、これまで当たり前であったことを当たり前のままにしていいのか。大人の迷いや戸惑いは、子どもたちにも伝わっています。

学校の始まりと終わりが曖昧になり、恒例行事も縮小や中止が相次ぎました。それでも親は家庭内で新しい日常を作ろうとしています。しかし、親も人間です。自分たちも不安のなか、我が子が安全に、健やかに過ごせる環境づくりに疲れてしまった親の姿が相談現場にあります。 子どもの将来相談窓口「結(ゆい)」にも、過去に例のないほど、親から家庭や子育てに関する相談が来ています。夏休みに前、そして入ってからも相談依頼は途絶えません。 学校が再開し、親も子どももバタバタしながらも取り戻した日常が、夏休みを機に再び家族だけの関係性になりかけています。子どもたちも親も、新しい夏休みへの心の切り替えが難しくなっている様子も散見されています。

一学期は授業を開始することが目的になるほど、学校関係者はチャレンジの連続だったように思います。私も長男と次男が小学校に通っていますが、学校の先生と話をするとそのご苦労がよくわかりました。先の計画が立てづらいなかで、針が次々と変わってしまう。授業の遅れを取り戻す方法も共有されておらず、方針そのものが目まぐるしく変わるようです。 さらっと、短く、何度でも 中学一年生の不登校の母親は、ゲームばかりで学校に行こうとしない子どもに疲れてしまっていました。相談では、子どもには学校に行ってほしいが、それにもましてゲームをやり続けることが許せなくなりました。

いつの間にか、ゲームをやめるのであれば学校に行かなくてもいいとすら考えるようになっており、ゲーム以外のことであれば子どもは言いたい放題やり放題であってもよい状況にまで陥っていました。 ゲームの注意が長くしつこくなってしまうため、子どもは「またか」と心を閉ざして時間が過ぎるのを待つようになりました。一度スイッチが入ると止まらないひとなのだ、と子どもに受け止められてしまっています。 ゲームをやめない子どもを持つ、ゲームをやめさせられない、学校に行かせられない自分へのふがいなさ疲れてしまった母親は、夏休みに入る前にオンラインで相談することを選択しました。

ここで結の相談員が伝えたのは、子どもかかわるときは「さらっと、短く、何度でも」です。長時間ゲームをしているのであれば、どうしてゲームを長時間してはいけないと考えているのか、その意図を明確にすること。そして、ダメならさっさと引き上げる。その代わりに、何度か注意を繰り返すことでした。 母親がゲームの時間を決めても、隠れてやってしまうこともあります。まずは本人に希望するゲーム時間を言わせて、見守ることから始めました。 当初のゲーム希望時間は14時間でした。母親は疑心暗鬼になりながらも、一週間やらせてみることにしました。ゲームの時間に制限をつけない代わりに、ゲーム中にお菓子を食べないという約束は譲らないことにしました。お互いに要求を承認し合う形式を選択したのです。

ゲームの時間はすぐに減ったわけではありません。あるとき、ふと子どもから勉強についての話がありました。中学校に行くことができていない間に勉強が遅れてしまっているのではないか。どうしたらいいだろうか。勉強にかんして子どもから素直な相談があったことに母親は戸惑いましたが、それだけの信頼関係が再構築されていたためだと考えられます。 母親は、勉強の助けを求めてきた我が子とどうしたらよいかを一緒に考えるようになりました。勉強の遅れを取り戻すには、それだけの時間を作り出す必要があります。その話し合いはこれからするそうですが、どうしたらその時間を確保できるのかは本人が一番よくわかっているのではないでしょうか。

学校の先生とうまく話し合いができない

冒頭でも書きましたが、学校の先生も大きなストレスのなかにります。また、学校には家庭とは異なるシステムがあり、価値観が存在します。子どものことを中心にしながらも、学校の先生とうまく話し合うことができれば、子どもにとって適切な環境が少しずつ整えていけるはずです。親も先生も子どもを大切にする存在同士ですから。 慢性疾患を抱えた小学校3年生の母親から相談がありました。外見からは疾患が見えづらいのですが、体育など激しい運動を要するときはときどき休む必要があります。学校からは、ほかの生徒から怠けているように見えてしまうと嫌味を言われ、子どもが登校を渋り始めてしまったそうです。 父親も父方の親戚も、母親を過保護だと攻め立ててしまうため、母親は憔悴していました。

結の相談員の助言は基本から外れないものでした。それは担任の先生に主治医の話を聞くテーブルについてもらえるようにすることです。ただ、これまでもお願いはしており、なかなか首を縦に振ってもらえませんでした。 そこで、先生の上長にあたる先生にもお願いすることを提案しました。 学校のシステム変更を迫るのではなく、どうしたら家庭と学校が共存できるのか一緒に考えてほしいというスタンスを取ることになりました。さまざまな可能性の中でも、母親が選んだのは最短で子どもの環境を準備したいという希望と、親と担任の先生が対立してしまう構図は子どもにストレスをかけてしまいかねないリスクを回避するためです。

その際、ひとりでは心細いかもしれないですが、父親が母親に対してネガティブな姿勢を持っているため、最初は母親だけで動くことにしました。もし、学校の先生が協力してくれることになったときには、父親にも力を貸してもらおうと決めました。 上長は、母親の提案に快く賛同してくれました。これによって担任の先生も、上長の許可があるので主治医の話を伺いたいというのです。後からわかったことですが、担任の先生は、上長からの許可は得られないものだと考えていたということです。 上長、担任、母親の三者で主治医から慢性疾患の説明と対応方法を聞きました。そして、学校も親もその子の対応について協力して取り組んでいくことになりました。少しずつ環境を整えていく準備を進めているということです。

あなたとでかけたい 成績優秀な兄と、活発に行動する妹がいる高校生の次男は、4月以降、ため息ばかりをついている。とても心配だという相談もありました。本人は物静かで自己主張の少ない優しい性格だと母親はいいます。 コロナ禍で、授業はオンラインで行い、毎日大量の宿題をこなしていく生活が続いています。本人はオンラインが不得手で、レポート作成も気乗りしない様子です。学校があったときはきょうだいそれぞれに生活していたが、登校がなくなったことできょうだい3人がずっと自宅にいる状況になっています。

本人は元気がなく寝てばかりの生活になったことを両親は心配していました。どうしてもいまの生活では、何かをするにしても家族全員がひとつのまとまりとなります。しかし、本人の性格や生活状況を聞く限りでは、母親と本人の二人の時間を作ってみるのがよいのではないか、と結の相談員は提案しました。きょうだいが全員いるところでは、悩みがあっても言わないだろうと推察したからです。 しかし、高校生ともなれば、いきなり親から二人でどこかに行こうと提案されれば身構えてしまいます。そこで相談員と母親は、本人が幼少期に好きだった場所にでかけ、近くにあるおいしいと評判のカフェでケーキを食べるのに付き合ってほしい、と本人にお願いしてみることにしました。 当初、母親からの提案に怪訝な表情とともに拒否されてしまいましたしかし、三度目の誘いで、本人は渋々つきあうことを了承してくれました。

その後、少し元気が出てきた様子でしたが、親子で話す頻度があがったわけでもなく、普段の生活に戻りました。ただ、それ以来、母親から少しずつコミュニケーションを取ることに反応してくれるようになったといいます。 あまり変わった様子を見せなかった本人が、あるとき母親にちょっと学校の先生に相談してみたいことがある、とつぶやきました。母親は、「助けが必要だったらなんでもするよ」とだけ伝え、それ以上は深く介入しないようにしています。

母親からは、その後どうなったのかについてはまだ話を聞いていません。しかし、他のきょうだいと一緒ではなく、二人だけの短い時間を過ごせたことは「あなたとでかけたい」という母親の言葉がきっかけです。 あなたたち、ではなく「あなたと」というメッセージは、ときに忘れがちになりますが、家族がより密接して暮らすいまのような状況ではとても大切に使うコミュニケーションの方法だと思います。

※ここで紹介したのは個別の事例です。家庭の状況によって対応は異なります。ご了承ください。 子どもの不安より、自分の不安を

これまで経験したことのない日常の変化によって、子どもたちはもちろん、親もまた不安のなかで暮らしています。そして、その不安の強弱はひとによって違いますが、ご自身の不安が強いと思われるときには、お子さんよりもまず親がその不安を誰かに吐露してみるのが先決です。 子どもの将来相談窓口「結(ゆい)」では、コロナ禍以前よりオンラインでの相談を行っています。しかし、それまでオンライン相談のニーズは、なかなか対面相談の場に来ることができない遠方にお住まいの方や、海外在住の親が大半でした。

しかし、コロナ禍以降は、対面での相談だけでなく、オンラインでの相談希望者も増えました。対面および、相談の場への移動が不安ということもあるでしょうし、さまざまなものがオンライン化したことで、慣れがでてきたということもあるかもしれません。 対面にせよ、電話やオンラインにせよ、ご自身のことや家族のことを誰かに打ち明けるのは勇気がいることです。ましてや民間の相談窓口は不安が大きいと思います。民間団体側である私が言うのもどうかと思いますが、まずは公的相談窓口を活用するのが安心だと思います。 文部科学省「24時間(じかん)子供(こども)SOSダイヤル」

いじめやその他(ほか)の子供のSOS全般(ぜんぱん)に悩(なや)む子供(こども)や保護者等(ほごしゃとう)が、いつでも相談機関(そうだんきかん)に相談(そうだん)できるよう、都道府県(とどうふけん)及(およ)び指定都市(していとし)教育委員会(きょういくいいんかい)が夜間・休日(やかんきゅうじつ)を含(ふく)めて24時間(じかん)対応可能(たいおうかのう)な相談体制(そうだんたいせい)を整備(せいび)。 厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」ほか 電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。

法務省「子どもの人権110番」 「いじめ」や体罰,不登校や親による虐待といった,子どもをめぐる人権問題は周囲の目につきにくいところで発生していることが多く,また被害者である子ども自身も,その被害を外部に訴えるだけの力が未完成であったり,身近に適切に相談できる大人がいなかったりする場合が少なくありません。「子どもの人権110番」は,このような子どもの発する信号をいち早くキャッチし,その解決に導くための相談を受け付ける専用相談電話であり,子どもだけでなく,大人もご利用可能です。電話は,最寄りの法務局・地方法務局につながり,相談は,法務局職員又は人権擁護委員がお受けします。相談は無料,秘密は厳守します。

総務省「総務省行政相談センターきくみみ」 総務省行政相談センター「きくみみ」では、「どこに相談したらよいかわからない」といったお問い合わせや、行政全般の相談を受け付けています

工藤啓 認定特定非営利活動法人育て上げネット 理事長 1977年、東京都生まれ。成城大学中退後、渡米。Bellevue Community Colleage卒業。「すべての若者が社会的所属を獲得し、働くと働き続けるを実現できる社会」を目指し、2004年NPO法人育て上げネット設立、現在に至る。内閣府、厚労省、文科省など委員歴任。著書に『NPOで働く』(東洋経済新報社)、『大卒だって無職になる』(エンターブレイン)、『若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析』(バリューブックス)『無業社会-働くことができない若者たちの未来』(朝日新書)など。 〔2020年8/10(月)工藤啓 認定特定非営利活動法人育て上げネット 理事長〕


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みやもとたかひろ 「悩めることはチャンス」。保健室で過ごすことが多かった中学生の僕を救ってくれた言葉 「大人になれば、悩むことすらできないこともある」。 過密スケジュールの中学校生活。お腹が痛くなり保健室で休む日々...。 そんななか、「立ち止まってもいい」ということを教えてくれたのは、保健室のおばちゃん先生でした。 『不登校新聞』の子ども若者編集部記者、みやもとたかひろさんがハフポスト日本版に寄稿しました。

僕は小学生の頃から胃腸が弱く、悩み事があるとすぐにお腹が痛くなっていた。 中学に進級してからもその体質はひどくなる一方で、よく保健室に行っていた。そのため、保健室の先生にはすぐ顔と名前を覚えられた。メガネをかけた、穏やかな口調の、優しいおばちゃん先生だった。 お腹が痛くなる悩みのタネは、学校だった。

部活の朝練に始まり、それが終わればすぐに授業。あいだに10分の休憩時間はあるものの、それは教室移動の時間に変わってしまう。そして夕方までみっちりと授業を受けたあとに部活の本練習がある。 帰宅後は課題を解き、翌朝にはまた、ほとんど使わないテキストや資料集を入れた重たいカバンを持って登校する。 部活はソフトテニス部だったので、通学カバンとは別にラケットと練習着とシューズを入れるバッグも必要だった。きっと、部活が楽しければどんなに荷物が多くても苦にならなかった。勉強が得意だったら、開くはずのないテキストも持っている意味があった。

そうやって、学校の中で何かひとつでも自分がいる意味のある場所があれば、この生活はなんら苦にならなかっただろう。 しかし僕にとっては生活サイクルのすべてが学校に乗っ取られたような感じで、それが胃腸の調子を狂わせる原因だった。 「大人になれば、悩むことすらできなくなることもある」 登校しても授業や部活を休むようになり、保健室に行く回数が増えた。 最初の頃はベッドで横になって休んでいたけれど、それは単なる気休めでしかなくて、胃腸が回復するわけではないことはわかっていた。

1時間目の授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、「さすがに2時間も続けて授業を休むのはいけないか」と思って保健室を出ると、案の定また胃が痛くなった。保健室登校という選択肢もあったけれど、友だちになにを言われるか分からなくて、そしてそれを考えたらまた胃が痛くなって出来なかった。 そうやって保健室で休む日が続いていたある日、おばちゃん先生が「今日は、ちょっと世間話でもしよう」と言って、コーヒーとお菓子を出してくれた日があった。 僕は「休めば休むほど授業に遅れるんだから、教室に戻りなさい」みたいなお説教をされるのかなと思って身構えていたら、おばちゃん先生の口から出たのは「悩めるのはチャンスよ」という言葉だった。

「大人になって家庭を持ったり、仕事で責任ある立場になると、悩むことすらできないこともあるの。立ち止まって考える時間すらないこともある。でも今のあなたには、悩んだ分、立ち止まって考えられる時間がたくさんある。 今こうして悩んだこと、その悩みについて考えたことは、大人になったときのあなたを救う財産になる。いまは立ち止まってもいいから、しっかり悩みなさい」 おばちゃん先生に、直接「学校がつらい」と言ったことはなかったけれど、僕の気持ちはわかっていたと思う。 悩んで立ち止まる隙をあたえないほどに過密な学校のスケジュールにただ流されていく中で、「立ち止まってもいい」と先生が教えてくれた。

人によっては、この言葉が「お説教」と感じるかもしれない。僕だって小学生の頃に言われていたらその言葉の意味にピンとこなかったかもしれないし、高校生になっていたら「でも休んだら単位が取れないじゃん」と、さらに立ち止まれないまま悩んでいたかもしれない。 しかし中学生だったからこそ、そしてどんなに保健室で休む回数が増えても許してくれたおばちゃん先生だったから、自分の中にスッと入ってきた言葉だった。 立ち止まるということは、それまでの歩みを止めることではなく、これからの歩みを考えることなんだと思った。 「休み」とか「不登校」とか、世間ではなにかと聞こえが悪い。しかしそれらは全て、立ち止まって悩むことのできるチャンスの時間だと思う。 みやもとたかひろ 〔2020年8/12(水) ハフポスト日本版〕

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学校再開「でも行きたくない…」 学校再開「でも行きたくない…」そんな子どもに寄り添うための、あかはな先生によるチェックリスト 集英社ハピプラニュース 7月に入り、都内の新規感染者数の数字に怯えながら、日常を送っております。学校もほぼ通常の時定に戻り、気づけばもう夏休みが目の前。今年は概ね、都内で過ごすことになりそうですが、そんな中でも夏休みの楽しい過ごし方を探さないと…。 それにしても、あのステイホームな日々が幻の様に思えてくるのは私だけでしょうか。本当に大変でしたが、考えさせられる日々でした。家族を、自分を、生き方を省みる、非常に大切な時間だったと思います。それを無駄にはしたくない…と思いつつ、変われた部分とそうでない部分が半々。そこで改めて、「自粛期間中に考えていたことを振り返ってみよう」と、あるウェビナーのことを思い返しました。

院内学級の教えが、休校明けの子ども達に通じる

緊急事態宣言が解除される間際の1週間、日常が戻る前に「仕事、家族、そして自分…。これからどうする?」というテーマで改めて見つめ直す、その名も「My Revolution2020~これからの「仕事」「家族」「自分」を描く7日間~」。アドラー心理学を取り入れた子育て支援 代表取締役の熊野英一さんと、子育てサイト「パパコミ」編集長の杉山錠士さんがナビゲートし、多彩なスペシャリストとの対談が開催されました。

ドラマのモチーフにもなった、あかはな先生が登場 中でも5日目、教育について語られた副島賢和(そえじま まさかず)先生がとても感動的でした。もともと公立の小学校教諭として25年勤務され、終わりの8年間を、病院に長期で入院している子どもたちが受ける院内学級の教員をされています。NHKの「プロフェッショナル」にも出演され、10年ほど前は大泉洋さん主演のドラマ「赤鼻のセンセイ」のモチーフになったことでも有名ですね。

恥ずかしながら、今まで院内学級という存在を知りませんでした。全国で200学級ぐらいあり、病弱・身体虚弱特別支援学級の中に属しているそうです。入院せざるを得なくなった子ども達にとっては、学校に通えない状況が続いている…ということは、副島先生は今の状況を誰よりも理解しているのでは? 学校に急に行けなくなり、また再開する場合に、子どもたちはどういう心理状況になるのか。もし子どもが「学校に行きたくない」と言い出したら、大人としてどう関わっていけば良いのか、教えていただきました。

副島賢和さん●昭和大学附属病院内学級担当。学校心理士スーパーバイザー。東京都の公立小学校教諭として25年間勤務。99年より東京学芸大学大学院にて心理学を学び、2006年から2014年3月まで品川区立清水台小学校教諭・昭和大学病院内「さいかち学級」の担任を務める。14年より現職。著書『あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ:ぼくが院内学級の教師として学んだこと』(学研教育みらい)、共著『ポスト・コロナショックの学校で教師が考えておきたいこと 』(東洋館出版社)など。

これからの学校、教育現場の苦悩とは… 教育現場では、“揺れ戻し”が働く __まず、長年、教員をされている副島先生から見て、今のコロナ後の教育現場をどう見ているのでしょうか。 副島賢和先生(以下、敬称略)●今回も、元の学校の状態に戻そうという力が一気に働くと思います。“元に戻る”という事は、人間にとって安心なので、通常の心理です。ゆとり教育の時も、総合学習の時も、震災後の時も、そうでした。いつも学校の先生達は「生きる力」「学力とは」をずっと議論をしてきたはずなのですが、それでも結局は「日本の学力=学んだ結果」になっています。本来ならば「学ぶ力・学んでいく力・学ぼうとする力」も「学力」のはずなのですが、それでは評価しにくいから、結果を評価をしているのです。でも、それだけじゃないよね、って。

__日本の学校教育がなかなか変わらないのは、こう言った心理的な要因と、システム的な要因があったとは。テスト結果や偏差値で評価する学力、ここから逸脱できない理由がここにあるのですね。実際に子ども達の反応は? 副島●今回、学校が長期休校になった時「何したらいいの?ひま~!」と、自分が何をしたいかがわからない子どもが多かったのです。本来、子どもたちは自分たちの時間ができることで、ワクワクするはずなのに…。本来の学びであったワクワク、ドキドキを学校や先生たちが奪ってきてしまったのかと、すごく反省しました。茂木健一郎さんが「学校に依存しなくていい力をつけるのが、学校の仕事だ」と言っていましたが、まさにその通りなのですが、結果的に備わっていなかった。私自身が反省しています。

再登校が始まって、実際起きたこと=時数合わせ __「子ども達に自分でワクワクドキドキする力、そして自分で追求する力をつけて欲しい」と、先生達は改めて教育について思いを馳せながら休校期間を過ごしていたと思います。いざ始まってみるとどうだったのでしょうか…?

副島●再登校が始まる上で、一番の話題になったのは、残念ながら“時数”のことでした。しかし、教育が法律の中にある以上、教員はそれをやらないといけない、そこに先生たちのジレンマがあるのです。夏休みが削られたり、一日7時間という声が聞こえてきたり、「それじゃ、子どもたち辛いよ!」って思いながらも「その中でできるだけ楽しく教えたい」と、必死に考えるのが現場の先生たちですから。もう、法律的なところを変えていかないといけないのです。

__なるほど。公教育は学校教育法という法律で定められている以上、先生たち現場の状況で「NO」と言えないのですね…。先生達も子ども達の状況を知りながら、この法律との中で板挟み状態になっているのなら、これはもう是非、学校教育法の部分で柔軟に対応して欲しいです。

病弱教育の考え方を使って柔軟に対応すれば… __法律で時数が決まっている、そこはもうシステムの問題としか言いようがありません。そういう中、副島先生だったらどう対処されるのでしょうか。 副島●病弱教育の教育課程の中に『準ずる教育』という考え方があります。子どもの状況に合わせて教育内容や教科を精査することができるのです。今回の場合、コロナウィルスによって子ども達全員が当事者なのですから、この「準ずる教育」を上手く使えば、先生たちのアイデアも生かせるし、子ども達も負担がへるはずです。そのような工夫を臨機応変に検討してもらいたいです。

学校が再開して、喜んでいる子どもばかりではない 学校に復帰する前に、子どもの状態をチェック __3ヶ月の休校からあけて、全員が両手離しに喜んでいる訳ではありません。これまでと違った生活や、これまでの流れから様々な不安を抱え、気持ちがついていけない子ども達もいます。 副島●院内学級で学んだ子どもたちが、退院する時に学校にスムースに戻れるためのチェックリストを作っています。ぜひ、こちらを参考にしてみてください。大人の職場復帰にも使える内容ですよ。

1 もともとの居場所が学校にはありましたか 2 休みの間に学校とのつながりを持つことができていましたか 3 復帰する上で、不安を解消できていますか 4 学校に復帰したときの見通しを本人が持てていますか 5 学校に相談できる場所や人がいますか 6 学校以外に、エネルギーチャージできる場所(サードプレイス)がありますか 7 「学校に行かなかったけど、こんなことができた」という経験がありますか 8 本人に力(SOSを出せる、質問にできる、じっと耐えられる…など)が備わっていますか 9 受けいれる側(学校・先生・お友達、クラス)が成長できていますか 10 学校の体制として受け入れ体制が整っていますか

__これはリストとして頂かなければ、考えもしなかった細かな視点です。もし、今、行けずに辛い思いをしているお子さんがいたら、これらを一つずつ解消できれば、また少し前に進めるかもしれません。

副島●あと、今回の難しい所は学年をまたいでいること。持ち上がりだと安心のですが、新しい担任の先生になっているところは前の学年の先生や専科の先生など、その子のことを知っている人たちにもぜひ助けてもらいたいです。

もともと不登校だった場合は…どうすれば? __以前から、集団生活に違和感を感じていたり、そもそも不登校だった子ども達は、再開…!と言ってもなかなか動き出すことは難しいと思います。そう言う場合は、大人はどう寄り添ったらいいのでしょうか。

副島●その子自身が「安全な場所だ」って心底から思えるにはどうしたらいいかを考え、まずは感情をきちんと受け取ることです。感情ってポジティブとネガティブに分けられがちですが、本当は一つのもので、良し悪しなんてないのです。ただ、その感情も受容はするけど、許容はしない。「自分の思いを受け止めてくれた」となると、「しょうがないなぁー」って言いながら動き出しますよ。

副島●あと、子どもが「やりたくないっ」て言った時は、「やりたくないって気持ちを聞いてよ!」ということ。「やだ、やらない!」って言った時は、何か引っかかっていることがあるので、そこを取り除かないとやりません。そこは子どもの表現を聞く時に役立つと思います。

わがままになった or 甘えてきた場合は? __学校が急に再開し、マスクを着用しながら常に手洗い、常にソーシャルディスタンスをとった学校での過ごし方など、実年齢以上のことを求められています。そんな中、帰ってきて家でわがままを言い出したり、急に甘えてきたり…そんな時は?

副島●今は子ども達みんなが、非常に頑張り、我慢している状態だと思います。そんな中、子どもは傷つくと回復するために年齢下げる傾向(心理学的には”退行”と言われています)があります。もし、目の前にいる子どもが実年齢より幼く見えたら、その年齢に合わせた接し方をすることが大事。しんどい時はぎゅっと甘えさせてあげて。甘えて頼って来ますが、充電できたら急にスッと離れて行きますから、その時はそのまま離れて、見守ってあげてください。

ウィズコロナ時代の家族・学校・社会のあり方 つらい時に「助けて」「手伝って」と言える力を __一方で、自分が辛い時や大変な時に、誰かに助けを求める援助希求(助けて、手伝って欲しいと言うスキル)自体も、子どもにとっても大人にとっても難しいことです。 副島:そうなのです。「助けて」と言えない子もいるし、「人を頼ってしまう自分はダメな子だ」と思ってしまう子もいます。だから子どもたちが「助けて」と言うための練習を、小さな頃からしておくことが大切です。あと、大人が助けを求める姿を見せ、失敗する姿も見せること。「これどうやるの?」と子どもに尋ね、子どもに助けてもらう。そうすることで子どもは誰かを助けてあげられ、嬉しかった経験をさせてあげることができるので、双方に大切ですね。

自分の弱さを見せられ、支え合える社会に

__これからの時代を生き抜くために、先生から最後にメッセージを。 副島:とにかく子どもたちには「ひとりじゃないよ」と伝えたい。そう思えた人は「ひとりでもだいじょうぶ」って思えますから。そして、あるがままの自分を認めることができた人が、周りにその気持ちを少しずつおすそ分けしていく。そして、みんながそれぞれ自分の弱さを出して、支え合って生きていく。そんな優しい世の中を作れたらいいなと思っています。 さすがあかはな先生、眼差しがとっても優しく、金言ばかりが飛び出してきて…、もう最後はもう胸がいっぱいになり涙が止まりませんでした。目の前にいる子どもが「学校行きたくない」と言い出すと、「どうして?何が嫌なの?」「学校で誰かと何かあった?」と無理やり原因を明確にしてしまいそうですが、あのチェック項目を見ていると、そう単純なものでもなさそうです。もし今後、子どもたちが「行きたくない」そう意思表示した時には、一緒に立ち止まって、一つ一つ、ゆっくり考えることができそうです。

その一方で、これまで病弱教育という、教育のマイノリティな状況下で学んでいた子どもたちがいて、休校時と同じような状況に置かれていたなんて…。自分が無知だったが故に、先生の言葉が深く胸に突き刺さりました。院内学級だけでなく、不登校や貧困など、子どもたちみんなが教育の機会に取り残されることなく、学べる社会を支えていくのが大人の使命だと思いました。 まだまだ続くコロナ禍において、みんな不安を抱えながら頑張って模索しています。支えてくれている先生にも支える人が必要です。大人も子どもも分け隔てなくありのままの自分を認め、みんなで少しずつ想像力を働かせ、隣にいる人に優しさで繋いでいく。そんな社会になれば、今はまだ幼い子どもたちですが、大人になった時に大きく躍動できるのではないでしょうか。 まずは身の回りの家庭から、そして地域へと、実践して行きたいと思いました。

今回のウェビナーが一冊の本にまとまって出版予定です。 『自分革命~これからの人生を7日間で描く(仮題)』 編著:熊野英一・杉山錠士 発売日:11月25日予定 発行:小学館クリエイティブ

Writer Profile 飯田りえ/ライター 1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。 〔2020年8/6(木) 集英社ハピプラニュース〕

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コロナ禍の高校生活 コロナに奪われた高校生たちの青春、報道されない「それぞれの涙」 若者が新型コロナの影響を被る中、高校生に関する報道は少ない。彼らはどんな生活を送っているのか ●メディアで報じられない コロナ禍の高校生活 7月に入ってから、新型コロナウイルス感染者の増加が止まらない。緊急事態宣言が再度発令される可能性も高まっている。生活のありとあらゆる側面が新型コロナの影響を受ける中、高校生に関する報道は少ない気がする。

グーグル検索で「朝日新聞デジタル版」のニュース件数をカウントしてみると、キーワード「新型コロナ 大学生」では11万5000件、「新型コロナ 高校生」では3万3700件であった。筆者が「高校生に関する報道が少ない」と感じたのは、気のせいではなかった。 高校の多くが3年制であり、高校卒業者の805以上が大学等に進学し、大学の多くは4年制であることを考えると、高校在学者数は大学等の在学者数とあまり変わらないはずだ。ここ数年間のデータを実際に見てみると、大学と専門学校の在学者数の合計は、高校生数より若干少ない程度である。それなのに、高校生への関心は大学生への関心の3割程度にとどまっている。

「子どもの貧困対策センター・公益財団法人あすのば」代表理事の小河光治さんに尋ねると、「高校生は『何とかなっているだろう』と思われているようですが、大変な状況になっています」ということだ。 「あすのば」は例年、特に出費がかさむ年度末のタイミングに合わせて、小学校・中学校への入学、中学校卒業、高校卒業など新生活に踏み出す子どもたちに対し、「入学・新生活応援給付金」を届けている。 3万円(小学校・中学校入学)~6万円(高校卒業生等、かつ災害で被災した場合)の給付金は、ランドセル・学習机・部活用品・自動車免許の取得費用など、幅広い用途に活用されている。年々、ニーズが大幅に増加するのに対し、同じペースで給付対象者を増やせるわけではないことが悩みの種だ。

2020年3月は、2030人の子どもたちに対して、2019年度の給付金の送付が予定されていた。しかしコロナ禍が襲い、子どもたちや子育て世帯が悲鳴をあげていた。「あすのば」では、予定されていた給付金の送付予定を早め、3月11日には1900人に対して送金手続きを完了した。 2020年度に入ってからは、不採用となった子どもたちのうち1300人の繰り上げ採用、非課税世帯の高校生世代1200人を対象とした緊急支援など、一民間団体の限界に近い現金給付を継続している。しかし毎回、採用数の数倍の子どもたちが、切実なニーズがあるにもかかわらず不採用となっている。 野球の「甲子園」をはじめ、高校生の多様な活動がコロナ禍で中止となった。しかし危機に瀕しているのは、高校生活というより、高校生活のスタートや継続ではないだろうか。

●ギリギリの自転車操業さえ 打ち砕かれた生活 小河さんは、「あすのば」に寄せられた子どもたちや保護者の声について、「平時に見えづらかった課題が露呈しています」と言う。もともとギリギリの綱渡りのような日常をコロナ禍が襲い、綱渡りすら不可能にしてしまった構造だ。高校生世代が「あすのば」に寄せた声を紹介しよう。

「今春、私立の通信制高校に入学しましたが、母が失職したので退学を考えました。中学生の弟には障害があり、就職先を見つけるのにもハンデがあります」 まず高校進学にあたって、通学制の高校や公立通信制高校に進学できなかった事情が気になる。中学までの間に、何らかの社会的ハンデを背負わされてきた可能性もあるだろう。障害を持つ弟の「ヤングケアラー」としての役割を担わざるを得ないのかもしれない。 とはいえ「退学して働く」という選択肢も事実上塞がれている。そもそも困難な中卒での就職を、さらにコロナ禍が直撃しているからだ。すでに高校を退学してしまった子どもたちを支援から取りこぼさないために、「あすのば」の緊急支援は、対象を「高校生」ではなく「高校生世代」としている。

「バイト先が廃業したり休業となったりしたので、収入面で不安があります。心境としては、『コロナで死ぬか、社会で死ぬか』だと思います」 非正規雇用は、当初から「景気の調整弁」という役割がある。アルバイトの高校生世代も例外ではない。アルバイトが減っても支えられる家庭があればよいのだが、もともと、そうではなかったからアルバイトせざるを得なかったはずである。さらに、コロナ禍は家庭も直撃しているだろう。 高校を卒業した後の新生活も、コロナ禍の打撃を受けることになる。 「今春、高校を卒業しました。日本文化を外国人観光客に伝えることを業務としている地元企業に内定していたのですが、内定が取り消しになりました。アルバイトも十分にはできず、家にお金を入れることができない状態で、時間だけが過ぎてしまいます」

●高校新卒者の求人は激減 保護者からも悲痛な叫び 不況になると、高校新卒者対象の求人は、大学新卒者よりも深刻に減少する。内定取り消しに遭った高校卒業者が、来年度の新スタートを期することは、困難だろう。 保護者からも、「高校の通学費が出せない」「子どもの部活を続けさせてやれなくなりそう」「減収し、子どもたちは休校で家にいるので、公共料金やオンライン授業の通信費がかさんで大変困っています」といった悲痛なメッセージが、数多く寄せられている。 子どもの貧困とその解消に長年にわたって取り組んでいる小河さんは、1995年の阪神淡路大震災も2011年の東日本大震災も経験してきた。しかし、コロナ禍が子どもたちの育ちと暮らしと学びに与える影響は、小河さんにとっても想定外であったようだ。 「8月の今、こういう話をしなくてはならないとは、3月頃には考えていませんでした。『夏になれば何か見通しが見えてくるだろう』と思っていました。緊急事態宣言はありましたけど、夏になれば帰省も旅行もできるのではないかと期待していました。それが、全部へし折られた感じです」(小河さん)

まず、高校に進学したばかりの1年生は、高校生活の実質的なスタートラインに立つこともできていない可能性がある。 「もともと、中学の段階でも不登校気味だったり不登校だったりする子どもたちを、学習支援でいろいろな大人たちが寄り添って伴走し、なんとか高校進学を勝ち取るところまで支えてきたわけです。でも、高校は休校です」(小河さん) オンライン授業があるとはいえ、リアルに場を共有しての支援がない環境で、義務教育ではない高校生活を順調にスタートできるとは限らない。 「特に、さまざまな困難を抱えながら、今春高校に入学した子どもたちは、このまま高校生活に馴染み、学業を続けていけるのでしょうか。平常時なら、高校の“居場所カフェ”のようなスペースも利用できるのですが」(小河さん)

●失われた「サード・プレイス」 高校生を襲う深刻な影響 大人の社会人も、時に居酒屋やカラオケなど家庭でも職場でもない「サード・プレイス(第3の場)」で息抜きしながら、職業生活や社会生活や家庭生活を続けているものだ。子どもにとっても「サード・プレイス」が重要であることは、近年、広く認識されるようになり、多くの高校に「居場所カフェ」が設置されるようになった。しかし、コロナ禍以前と同様の運用は不可能だ。運用を停止せざるを得ない状況にある高校も多い。

現在、8月は夏休みシーズンである。夏休み明けの9月は、もともと退学や転校が多い時期だ。小河さんは、「例年より顕著になるのではないか」と危惧している。それでも退学なら、やり直しの機会があるかもしれない。最も懸念されるのは自殺だ。 「2学期が始まる9月1日は、そもそも子どもの自殺が多いですよね。平時でも、長い休暇の後は学校がしんどいものです。数年前、図書館が『学校が辛い子は、図書館にいらっしゃい』というツイートをして話題になりました」(小河さん)

2015年8月26日、鎌倉市図書館(@kamakura_tosyok)はツイッターに以下のような投稿を行った。 「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね」 このツイートは、賛否とも大きな反響を呼び、子どもたちの状況に対する理解の浸透につながった。 「ましてや、コロナ禍の真っ只中にある今の状況です。子どもや若者が絶望し、『死ぬしかない』という方向に追い詰められていく悲劇は、起こると取り返しがつきません。そうならない配慮をしなくてはなりません」(小河さん)

そのためには、何が必要なのだろうか。

●進学も就職も無理…… 先の見えないトンネルの中に 「高校の先生とお話していると、やはりサード・プレイスの重要性が浮かび上がってきます。子どもが本当に辛いとき、逃げて行ける場所、一休みできる場所。学業を続けていくためにも、一服したり休憩したりして、普段の生活をつないでいく必要があります。高校生たちが生きていくために、そういう場は必要であるはずです」(小河さん)

しかし高校も、新型コロナを警戒しなくてはならない。8月6日現在までに、東京都立高校だけで3校が感染者発生による休校となっている。高校内の「居場所」どころか、登校ができない。公立図書館も、感染が拡大すると休館せざるを得ない。ホッとできる居場所を必要とする子どもの家庭には、「居場所」としての機能は期待できない。 生活をつなぐための場が見当たらない中で、10代後半の時間が過ぎていく。現状が続けば、「進学は断念せざるを得ない。とはいえ、就職したくても就職先はない」ということになりかねない。 「今、高校生たちは、真っ暗闇で先の見えないトンネルの中に閉じ込められている感じでしょうね。たとえば『来年の春には』という見通しが立てば、『今は大変だけど、頑張ろう』と思えるかもしれません。でも、出口が見えません。日本中がそうなのですが、高3生は特にそうです」(小河さん)

●これほどの犠牲を 将来に生かさずにいられるか 7月21日、小河さんは渡辺由美子氏(キッズドア理事長)、栗林知絵子氏(豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)とともに、天皇・皇后両陛下の接見を受けた。

小河さんは両陛下に対して「コロナ禍で大変な思いをされている方々を、心から案じられている」と感じたという。小河さんは、約1時間半に及んだ接見の中で、「貧」や「困」を抱えている子どもたちや親たちに対する両陛下の真摯な関心を、繰り返し感じたということだ。 雅子さまからは、「コロナ収束後、どのような社会になると良いと思いますか」という質問があった。小河さんは「『親はなくとも子は育つ』という言葉が現実になっていく、みんなで子どもを育てていく社会を」と答えた。それは、父親が交通事故に遭ったという困難の中で、数多くの大人たちの関わりに支えられながら成長した小河さんの実感でもあった。陛下は「ピンチをチャンスに、ですね」と応じられたという。

全世界が同時に直面している危機を、人類はどう乗り越えていくのか。各個人、各地域、各国単位で乗り越えていくための試みが、今、日本でも続いている。 (フリーランス・ライター みわよしこ) みわよしこ 〔2020年8/7(金) ダイヤモンド・オンライン〕

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現代の知の巨人・出口治明 「自己肯定感」さえ持っていてくれたら他になにもいらないですね……現代の知の巨人・出口治明講演会質疑応答17
世界1200都市を訪れ、1万冊超を読破した“現代の知の巨人”、稀代の読書家として知られる出口治明APU(立命館アジア太平洋大学)学長。歴史への造詣が深いことから、京都大学の「国際人のグローバル・リテラシー」特別講義では世界史の講義を受け持った。
その出口学長が、3年をかけて書き上げた大著が、大手書店のベストセラーとなり、話題となっている。BC1000年前後に生まれた世界最古の宗教家・ゾロアスター、BC624年頃に生まれた世界最古の哲学者・タレスから現代のレヴィ=ストロースまで、哲学者・宗教家の肖像100点以上を用いて、世界史を背骨に、日本人が最も苦手とする「哲学と宗教」の全史を初めて体系的に解説した本だ。なぜ、今、哲学だけではなく、宗教を同時に学ぶ必要があるのか? 直木賞作家・作詞家のなかにし礼さんが激賞、脳研究者で東京大学教授の池谷裕二氏が絶賛、小説家の宮部みゆき氏が推薦、某有名書店員が「100年残る王道の1冊」「2019年で一番の本」と断言した『哲学と宗教全史』が、2400円+税という高額本にもかかわらず9万部を突破。「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」では総合グランプリ第6位、リベラルアーツ部門第2位となった。
「日経新聞」「日経MJ」「朝日新聞」「読売新聞」「北海道新聞」「中国新聞」「京都新聞」「神戸新聞」「中日新聞」で大きく掲載。“HONZ”『致知』『週刊朝日』『サンデー毎日』「読売新聞」でも書評が掲載され、話題となっている。
今回も、昨年8月に行われた出口氏の出版講演会終了後に行われた質疑応答の模様をお送りしよう。
●自己肯定感がすべて
出口:次の方、どうぞ。
男性:私は教育に携わっています。
出口さんもAPU(立命館アジア太平洋大学)の学長をされています。
お聞きしたいのは、「子どもたちに、大学に入ってくるまでに、どんな力を身につけてほしいか」です。
出口:人はみんな顔が違うでしょう?
今日ここにいる人、みんな顔が違う。だから、みんな違って当たり前なのです。
人と同じことをする必要はない、自分は自分でいいんだという自己肯定感さえ持ってくれたらほかには何もいらないですね。
男性:そこが今難しくて、発達障害や不登校の生徒が多い。
出口:APUには不登校だった学生たちが結構います。
ただ、不登校の子どもたちは別に学校が嫌いなわけではありません。
今の入試はある種、クイズ王になる勉強をしているようなもの。
だから、偏差値を上げるのが楽しい、クイズ王になりたいという子どもたちがたくさんいる。
ある意味、クイズ王なんかになりたくないという子どもたちが不登校になっているだけです。あるいは「発達障害」といわれているだけ。それを個性だと僕は思っています。だから、病気でも何でもないわけです。
このダイヤモンド書籍オンラインの連載でも何度か触れていますが、製造業の工場モデルで人材採用してきた日本企業にとっては、いわゆる5要素を持つ「普通の人」が一番使いやすい。工場で大切なのは協調性ですから。
でも、これからはそれが通用しない。
個性が強みになるアイデアがすべての時代になる。
今、経済学の教科書は変わるべき時にきています。
昔は、生産の3要素といえば、土地と資本と均質な労働力でした。
これはすべて製造業の工場モデルをベースにした考え方です。
広い土地を確保して工場を建てる。お金を出して最新の機械を買ってくる。
後は人を一所懸命働かせる。そうしたら、自動車やカラーテレビができる。
●グーグルは大学生2人の 頭の中から誕生した
一方、世界最先端のグーグルには、土地も資本も労働力もいらない。
当時、スタンフォード大学計算機科学の博士課程だったラリー・ペイジ(1973年3月26日生)とセルゲイ・ブリン(1973年8月21日生)が出会い、1998年にグーグルが誕生した。
2人の大学院生の頭の中ですべてが生まれたのです。
これからは個性が生きる時代です。
だから日本式の「みんなで決めたことは守りましょう」という教育は今すぐ捨てなければいけません。
先日、高校の先生の前で僕はこういいました。
「先生方が自分の頭で考えることができなくて、どうして文科省がいっている探求力を子どもたちに教えることができるのですか。だから、先生方がまず常識を疑うことを子どもたちに見せてください」
すると、ある先生が、「何からすればいいんですか」といわれたので僕は「一番簡単なのは校則です。
校則を先生方が第1条から読んでみて、どんな屁理屈を生徒にいわれても自信を持って説得できない校則は、全部パワハラです。
それをやめるべきだと思います。
そのくらいのことができなくて、どうして子どもたちに、探求力や問いを立てる力が大事だとか、常識を疑えと教えることができるのですか」と話したのです。
男性:わかりました。ありがとうございます。
続きは次回にしましょう。
過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。
〔2020年8/16(日) ダイヤモンド・オンライン 出口治明〕



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親目線、子ども目線の【不登校体験談】私を救ってくれた父親の言葉
もし自分の子どもが不登校になったら、どうしたらよいのか……。
学生時代に不登校を経験した方や、不登校の子を持つママに話を聞きました。
体験談1:私、実は不登校でした
■高校1年で不登校になった私を救ってくれた父親の言葉 入学した高校は第一志望でしたし不登校になった理由は自分でもわかりません。
ですが、学校に行くととじ込められているような気持ちになり、教室は息苦しく、授業中も机に突っ伏して泣く日々でした。
このやり場のない気持ちが変わるきっかけになったのは、父に「高校を中退したい」と伝えたこと。
反対するかと思いきや、父は「やめていいよ。その気になれば、学校も仕事もどうにでもなるから。君なら大丈夫」と言ってくれました。
そう言われたら気持ちがとてもラクになり、行ったり休んだりの繰り返しではありましたが、高校を卒業できました。
(サンキュ!アンバサダー Hさん)
逃げ場を与えてくれた両親に今でも感謝
我が家は千葉県に別荘を持っていて、私が高校、弟が中学に進学するタイミングで、大学生の兄を横浜の自宅に残して両親とともに転居しました。
すると入学した高校で、人生初のイジメに遭って……。
半年はなんとか頑張りましたが、もう限界。母に「もう学校に行きたくない」と言うと、母は「いいよ」とひと言。
その後、両親と相談し、横浜の公立高校の編入試験を受けて合格。
高1の3学期からは、兄と横浜で暮らしました。
「逃げ場なんていくらでもあるし、環境だってどうにでも変えられる」と教えてくれた両親には、今も感謝しています。
(サンキュ!アンバサダー Fさん)
体験談2:うちの子、実は不登校でした
■ひとりで抱え込んでいた息子があとでこぼした ささいな理由〞
高2の1月から、朝、家を出ても、途中で引き返してくるようになった長男。
その後すぐに不登校になりました。
学校に行かない理由を話さないし、そもそも不登校になるようなキャラではなかったので、当時は私も大混乱。
でも3月中ごろ、担任の先生から「単位がたりるから3年に進級できるよ」と電話をもらうと、突然学校に行けるように。
実は提出すべきリポートが追いついておらず、もうダメだ、とひとりで抱え込んでいたのだとか。
長男が学校に行けたときは、うれし泣きしました。
今は高校を卒業し、製図の専門学校に通っています。
(サンキュ!アンバサダー  Hさん)
プロに相談したことで娘は少しずつ復学できるように
小3の夏休み明けから「おなかが痛い」「気持ち悪い」と毎朝言うようになった娘。
その後、「学校に行きたいけど行けない」と不登校になりました。
私が仕事を始めたのが原因? と自分を責めたりしましたが、明確な原因はわからず、落ち込みました。
そんな折、学校のスクールカウンセラーに相談。
同時にかかりつけの小児科にも通い始めると、娘は起立性調節障害〞と診断されました。
つらいときには漢方薬と吐き気止めをのみつつ、12月からは徐々に通えるように。
小4の今、月曜は不安感が強いようで親子登校することもありますが、毎日登校しています。
(サンキュ!アンバサダー Kさん)
参照:『サンキュ!』9月号「14歳の僕は、学校に行かないことにした」より。
掲載している情報は19年7月現在のものです。
構成/竹下美穂子 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部 〔2020年8/19(水) サンキュ!〕



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AI・オンラインとこれからの学び 【松田雄馬×矢萩邦彦】コロナ禍、AI・オンラインとこれからの学びを考える-デジタルと身体性
===周辺ニュース=== コロナ禍、オンラインやAIが今まで以上に注目されている。
これらはこの数年“ファンタスティック”に、一方で“都市伝説的”に語られてきたが、社会の現実的な変動に伴って、いよいよ教育現場でも現実的なものとして扱われはじめている。
欧米から大きく後れを取ってきたこれらの技術と教育分野での活用とこれからについて、生命から知能を読み解く必要性を訴える『人工知能に未来を託せますか?』の著者、松田雄馬氏と対談を試みた。
オンラインと身体性
矢萩邦彦(以下、矢萩):激動の数ヶ月でしたね。
リモートワークの是非みたいなことは、もうさんざ議論されていますけれど、松田さん的にはどうですか?
松田雄馬(以下、松田):余計忙しくなりますよね。
オンラインの方が非効率な部分がありますし。
矢萩:そうですね。分刻みになるし、準備大変だし。
できることが違うし、なにより我々が適応していないですしね。
人間の進化とか適応にまったく合っていないスピードですよね。
松田:そういうズレがありますよね。画面の前に座っていると、集中力も変わってきますよね。
矢萩:見るところが決まっているので、教室よりも集中しやすい生徒もいますね。
情報が集約されているというか。ゲームやYouTubeと同じで面白ければ集中しやすい反面、疲れますよね。面白くなければ尚更。
松田:20分、30分刻みの方が良いのかもしれないですよね。
矢萩:集中力や疲労にフォーカスするとそうなのですが、リフレッシュするとリセットされてしまうじゃないですか。
学びの種類にもよるのですが、連続性の中で理解を積み重ねていくとか、大局観を得るとか、僕はそういう構造的な授業づくりをしているのでなかなか慣れるまでは大変ですね。
切り貼りしたり細切れだと、YouTubeみたいになっちゃうし、だったらYouTubeで良いんじゃないかってなってしまいます。
それでできることだけではないですからね。
松田:時間と場が共有できないのは問題ですね。
かろうじて時間は共有できているのだとは思いますが。
矢萩:100分の授業を10分×10回にしても同じじゃないかって声もありますが、そんなわけないんですよ。分けたら台無しになる場合もある。
全体と部分の関係性というか、生命と場もそうだし、身体的持続の問題だったり、抽象的な話になるからなかなかつたわりにくいんだけれども。
松田:まったくその通りですね。
時間と場を共有するという意味では、授業が終わってからも家庭で持続するとか、そういうことが大事ですよね。
矢萩:まず、時間の持続感についてお話ししたいのですが、僕は時間感覚はかなりの部分聴覚に寄っているんじゃないかと感じているんですね。
音が連続的に聞こえていれば時間がよどみなく流れている感覚があるし、ステレオで聞こえていればそこに空間的な広がりも感じる。
例えばオンラインで画面が途切れても、音がちゃんと聞こえていればそれほどストレスにはならないけれど、逆だともの凄くストレスになる。
松田:いわゆるリズムというか、呼吸の共有ですよね。
「あ・うん」じゃないですけど。
矢萩:リベラルアーツで言うところの、四次元って音楽じゃないですか。
時間軸というのは音声。だから、僕はオンラインで一番気をつかうのは音声なんです。
カメラは内蔵のヤツをそのまま使っているんだけれど、マイクだけは外付けで良いものを選んでいます。
例えば社会人の会議の場とかではみんな行儀良く発言するからそれほど問題ないですけれど、教室とかだといっぺんに何人かが話し出して声が重なることがあるわけです。
でも、オフラインの場では耳がステレオで捉えているから、完全に重なることはない。
位置情報がなんとなく声に付いていて、脳が勝手に処理してくれている。
こっちではこんなこと言っているけれど、あの辺であんなこと言っているとか。
でも、全ての音声が重なって1つのスピーカーやイヤフォンから出てくると、普通に混乱しますよね。
極端に周波数が違うとかでなければ、何言ってるんだか本当に分からなくなる。
そういうインターフェースというか、我々の五感の機能的な問題でオンラインでできるとか出来ないとかを分けることもできると思うのですが、どう思いますか。
松田:感覚的なところで言うと、ほら矢萩さんもライブとかやるじゃないですか。CD聞いて満足ですかってことですよね。
もちろんCDはCDで良いところもあるんですけれど、なんで人はライブに行くのかってことですよね。
矢萩:完成度よりも一回性ってことですよね。
松田:そうですそうです。1対1でもなくて、コミュニケーションは多層になっているんですよ。
それを聞いている人がいて、そこから受ける感覚って言うのもある。
コミュニケーションの構造は、自分と相手は直接喋っているようで喋っていない。場を共有することでようやくコミュニケーションが成立するわけです。
自分が変わると場の雰囲気が変わって、場の雰囲気が変わると徐々に相手にも影響があるわけです。
生命のコミュニケーションというのはそういうことだと思うのですが、それをオンラインでどこまでできるのかってことですよね。
「記号的なコミュニケーション」という考え方があります。
文字のような「記号」にできるコミュニケーションのことを、「記号的なコミュニケーション」というのですが、記号的なコミュニケーションって、軽いんですよね。
一度見ただけだとすぐに忘れてしまう。
それに比べて言葉に寄らないコミュニケーションは重いんですよ。
例えば匂いとかで思い出すって言うのは重いんですよ。
子供の頃に経験した匂いをかぐと、そのときの風景とか、自分が感じていたことまで、ありありと思い出しますよね。
身体にしみ込んだコミュニケーションは、そんな風に、いつまで経っても忘れず、自分の血肉になるんですよ。
矢萩:オンラインで共有できるのは視覚と聴覚しかないですからね。
そういうメタ認知があれば、少し分かってきますよね。
特に初等教育や初習の内容の場合、「学びは選択できるのか?」って思うんですよ。
極端な例を出すと、面白くない授業って、先生と感性だとか価値観が違うってことじゃないですか。
と言うことは、自分にはない言葉や知識が飛び出てくる可能性があるわけです。
そういうセレンディピティーは、自分のフィールドの外にあることが多い。
リアルの場では見たくないモノは目をそらしたり、目を閉じたりできるわけですが、耳は聞く音を選択できないわけです。
だからこそ、可能性も広がっている。
オンライン授業の場合、聞きたくなければミュートできちゃうんですよ。
話したい相手とだけプライベートチャットも飛ばせちゃう。
反面教師的な学びも無くなっちゃいますよね。
どんな環境でもプラスに転じようとすることは自己生成能力の養成に繋がると思うのだけれど、そういう成長の機会が閉じてしまうんじゃないかと危惧しています。 フィルターバブルを広げる
松田:まさに、「フィルターバブル」に関する話ですね。
情報に対する能動性受動性ってことですね。
フィルターバブルは、GoogleだったりFacebookだったりといったウェブ上のサービスを利用するときに陥る現象なのですが、ウェブ上で目にする情報と言うのは、全部の情報を俯瞰しているんじゃなくて、自分の過去の行動から、アルゴリズムによって勝手に決められた「自分に合った情報」として提示されるわけです。
例えば中学受験をする家庭なら、受験情報が流れてくるとか。
それはそれで必要な情報だから便利でもあるわけです。でもその際、周辺の情報は全てそぎ落とされてしまっている。
でも、受け取っている人間はそれに気づかない。それが世界の全てだと思っている。それが恐ろしいんです。
反面教師が消されてしまう世界。自分の見たい世界だけで全てが構成されてしまう。
矢萩:井の中の蛙状態ですね。
だからこそ、これから我々に必要なのは、セレンディピティの編集。普通だったら、この流れでこの話にはならないよね、とか。
そういうことを意図的に入れていくようなことが、人間らしい能力として重要性を増してくると感じます。
ただ、全くのランダムではダメで、意外だけれど関係があるとか。飛躍があるけど納得感があるとか。
連句の世界観に近い編集ですね。
相似かも知れないしアナロジーかも知れないけれど、抽象と具体を行き来するようなものを提示できれば、オンラインの教育には可能性があると思うし、これから教師という職業が生きのこるのだとしたら、そういう関係線が引ける能力が鍵になると思う。
松田:本当に仰るとおりで、提供された情報をそのまま飲み込んでしまうような時代になっているがゆえに、情報を提供する側がセレンディピティも含めて仕掛けていくことでフィルターバブルを広げることができるよね、という話ですよね。
それ自体は賛成なのですが、いわゆる師匠を超えられるかっていう問題があって、いくら面白い話題を提供したところで、受け手が受動的では意味がないんです。
如何にすれば能動的に参加する気持ちを育むことができるか。
そこをオンラインという壁が越えられるかというと、難しいところかもしれません。
心理学の実験で「ゴンドラ猫」と言うのがあります。
生後間もない子猫2匹を装置に入れて、同じように見ることはできるが、一方は自由に歩けるようにし、もう一方はゴンドラに入れられて受動的にしか動けないようにした。
そうしたら、ゴンドラに乗った猫は、正常な空間認識能力が形成できない、ということが分かったんです。
ものにぶつかったり、来るものをよけられなかったり、えさを取るときのリーチも不適切になった。
つまり、受動的に景色を見ているだけでは、自分とものとの関係を通して世界を見ることができるようにならないということが、この研究で明らかになったわけです。
車の運転を、自分で学ぼうとせず、ただボーっと助手席に乗っているだけではできるようにならないのと同じです。
オンラインだけの話ではないですが、「ゴンドラ猫」になってしまってはダメなわけですよね。
矢萩:受動能動の捉え方は難しいところだと思うんです。
例えば仏教哲学のなかに全ては受動であるって考え方があって、能動だって何か切っ掛けがあって発動するのであって、それは受動だろうというわけですよね。
だから受動から能動状態に転じれば良い。
あるいはコントロールされない受動なら、それは能動的であると捉えても良いんじゃないかと思うんですよね。
そうすれば「ゴンドラ猫」にはならない。
そのためにはメタ認知が必要だけれど、小学生に「メタ認知せよ」って言っても難しいわけで。
では、どうやって能動的受動を発動するか。
センス・オブ・ワンダーみたいなことかも知れないし、対話や遊びの中で掴めるのかも知れないけれど、それがオンラインでどこまでできるかってことですよね。
発達段階によってデジタルでできることって極端に違うと思うんです。
発達段階と「学び」の順序
矢萩:ニーチェみたいなこと言いますけど、学びって順序が大事だと思うんですよ。
人間の発達にしたって、まず音声言語を獲得して、その後で文字言語を獲得したわけで、そこに至る過程も相当ゆっくりだったはずなんです。
それなのに現在の我々はインターネットを使っている。
もの凄い加速ですよね。果たして、人間の脳は追いつけるのか。
そういう意味で、発達段階による教育の違いには注目していて、ゼロ歳児に英語とか、幼児からプログラミングとか、ピンとこないんですよ。
どう考えても家族と話す母語を先に習得した方がいいと思うんですね。
松田:スプーンも扱えないうちにプログラミングとかね(笑)。
まあ、お母さん達の気持ちは分かりますけれど、英語に関しても、迷信に近いですよね。
発音とかは良くなると思いますけど。言語はコミュニケーションのツールですからね。
バイリンガルの人って2つの言語で概念を獲得しなきゃならないから、発達が遅れたりするんですよね。
英語と日本語なんて全く違う世界観ですからね。
実際家族に両方の話者がいれば良いんですけれど。
矢萩:家族に両方の話者がいれば、実際身体的に結びつきますからね。
家族が完全に日本語で話しているのにバイリンガルに育てようとか、なんせ、すごい不自然ですよね。
うちの子もゼロ歳のうちからうっかりiPhoneとか触ってめっちゃスワイプしているんですけれど、あれはどうなんだろうかと心配になります。
デジタル・オンラインの進化と身体の成長は、構造的に逆であることに、共存のヒントが隠されている。
松田:まあ、スワイプ世代が大人になっていないから分からないですけどね。
コンピューターの歴史でいえば、だいぶ感性的にはなっているんですよね。
スワイプができるということはとても身体感覚を伴うデバイスだと思うんですよ。
最初言語だったコンピューターが、人間に合わせて降りてきたわけですよね。
スワイプできるところまで。一方で人間の方はまず身体があってそこから成長していくわけです。進化の方向が逆なんですよ。
身体性に向かうのか、身体性から始まるのか。
だから、ゼロ歳児がどこまで行ったらスワイプに出会えるのか、そこを辿っていけば自然になるんじゃないかとも思います。
ただ、直感的であるとは言え、本当にゼロ歳児がそういうデバイスに触れて良いかどうか。
受動的な見る聞くに関しては良いと思います。
今まで本を読むという体験がコンピューター化することで、アラン・ケイのいう『ダイナブック』つまり、動的な本になったというわけですよね。
絵本を読める発達段階になった子どもにとって、今まで絵本が担っていた価値をコンピューターが代替するというのは良いんじゃないですかね。
矢萩:いや、僕はそれでも絵本が先だと思うんですよね。
絵本を見てからタブレットに行くなら良いんですよ。先にタブレットなのが不自然だと思うんですよ。
ようするに、まずスワイプできない世界が目の前にあるわけじゃないですか。
バーチャルではなくリアルの世界はスワイプできない。
まずリアルな物質としての絵本に触れてから、スワイプできるデバイスに触れるなら、それが赤ちゃんでもまあ良いかなと思うんですよ。
松田:なるほど、確かにそうですね。
カブトムシのロボットを見慣れていた子が、本物のカブトムシが死んじゃったときに電池を入れ替えようとしたっていう話と同じですよね。
矢萩:そうそう、まさにそれ。昆虫採集する前にポケモンやっちゃった人の話です。
それに違和感を覚える感覚を養うためには、やはり順序が大事なはずなんです。
松田:僕らはリアルの世界を生きていると言うことが分かった上で使うなら便利なデバイスだし何の問題もないってこですよね。
矢萩:ニック・ボストロムのシミュレーション仮説みたいに、実は我々はすでにコンピューターの中の存在でした、みたいなことになれば別にどっちが先でもいいかなとは思いますけど、まだまだ当分先の話じゃないですか(笑)。 松田:我々は身体を持ってしまっていますからね。
先にバーチャル的なものに触れると、現実を生きられなくなってしまう可能性もありますよね。
矢萩:例えば、僕の伯父が日産でデザイナーやっていたんですけれどもモックアップとCADを両方使う職人だったんですね。
で、CADしか知らない若い世代のデザイナーが、なんか現実離れしたデザインをしてくるんだ、と言っていました。
音楽業界もそうで、例えばシンセサイザーができて打ち込み音楽とかが隆盛した頃に、管楽器なのに息継ぎがないとか、人間には出せないような細かいリズムだとか、なんか不自然な音楽が増えたわけです。
まあ、テクノなんかはカセットテープの時代からあえてそういうところがあるのだけれど、歌謡曲とかポップスでそうなってきた。
で、今の若い世代は始めからそういう音楽を聴いているから全然違和感がないですよね。
もちろん良し悪しなんだけれど、リアルを知っていてあえてそうするのと、ごく自然にそうなってしまうのとでは全然違う。
もし認知せずにやってしまっているのなら、コントロールされているとも言えるわけで、自由ではないなあと思うわけです。
現実とデータとのギャップ、情報量の違い、そういうことを身体から理解することが本質的な学びなのではないか、と思うんですね。
松田:データの世界で天才型になっていく人もいますからね。我々は今、壮大な社会実験をしているのかも知れないですね。
(※出版のご提案や記事使用のご依頼等、本対談に関するお問い合わせは教養の未来研究所までお願いします)
対談者プロフィール
松田雄馬(まつだゆうま)
1982年生まれ、大阪出身。博士(工学)。京都大学大学院修了。NEC中央研究所員としてのMITメディアラボ・ハチソン香港・東京大学との共同研究を経て、東北大学とのブレインウェア(脳型コンピュータ)に関する共同研究プロジェクトにおける基礎研究・社会実装で博士号取得。
独立して合同会社アイキュベータを設立、現在、共同代表。一橋大学大学院非常勤講師。AI/IoTを中心に研究開発と情報発信を行う。
情報処理学会優秀論文賞、最優秀プレゼンテーション賞受賞。
矢萩邦彦(やはぎくにひこ)
探究型学習・想像力教育・パラレルキャリア実践家。
25年間、延べ20000人を超える直接指導経験を活かし「すべての学習に教養と哲学を」をコンセプトに「探究×受験」を実践する統合型学習塾『知窓学舎』を運営、「現場で授業を担当し続けること」をモットーに学校・民間を問わず多様な教育現場で出張授業・講演・研修・監修顧問などを展開している。
一つの専門分野では得にくい視点と技術の越境統合を探究する活動スタイルについて、編集工学の提唱者・松岡正剛より、日本初の称号「アルスコンビネーター」を付与されている。
近編著書『中学受験を考えたときに読む本』『先生、この「問題」教えられますか』(洋泉社)はAmazonカテゴリランキングでベストセラー1位を獲得。
メディア出演は『めざましテレビ』『サンデージャポン』他多数。
矢萩邦彦
実践教育ジャーナリスト/知窓学舎・スタディオアフタモード代表
1995年より教育・アート・ジャーナリズムの現場でパラレルキャリア×プレイングマネージャとしてのキャリアを積み、一つの専門分野では得にくい視点と技術の越境統合を探究するアルスコンビネーター。
一万五千人を超える直接指導経験を活かし「受験×探究」をコンセプトにした学習塾『知窓学舎』を運営。
代表取締役を務める株式会社スタディオアフタモードではメディア事業に従事、主宰する教養の未来研究所では教養・キャリア・編集・遊び・学び研究を軸に、研修・コンサルティング・監修顧問を手がける。
近著に『先生、この「問題」教えられますか?』(洋泉社)
●ご依頼等はこちらまで:yahagi(at)aftermode.com 〔2020年7/30(木) 矢萩邦彦 実践教育ジャーナリスト/知窓学舎・スタディオアフタモード代表〕



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新型コロナの流行 「史上最悪の感染症」から学ぶこと Medical Note 新型コロナの流行が始まり8カ月がたちました。全世界の感染者数は2000万人を越え、死亡者も80万人に迫っています。これだけの感染症の大流行を、私たちは過去100年近く経験していません。しかも原因はこれまで知られていなかった病原体です。今まで感染症の制圧に用いてきたワクチンや治療薬といった先端技術が、この病気には当面の間、使えないのです。現在行われている制圧の方法は、感染者の隔離、検疫、都市封鎖といった古典的な感染症対策になります。

実は、こうした対策は、今から約700年前の14世紀におきたペスト(黒死病)の大流行の際に考案されたものでした。この時の流行は人類を滅亡の危機に陥れるほどの被害を生じさせ、「史上最悪の感染症」だったと考えられています。そこで、今回は14世紀のペスト大流行の模様を紹介しながら、現在の新型コロナ対策や今後の流行の行方を検討してみましょう。【東京医科大学病院渡航者医療センター部長・濱田篤郎/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇14世紀ペスト流行の悪夢 ペストはもともとネズミの間で流行する病気です。病原体のペスト菌はノミが媒介し、このノミがたまたまヒトを刺すと、ヒトが発病します。患者は高熱、リンパ節腫脹、皮下出血などをおこし、やがて全身の臓器が障害されていきます。現代であれば抗菌薬で治療できますが、14世紀には多くの患者が苦しみの果てに死んでいったのです。 ペストの被害が最も大きかったのはヨーロッパです。1347年にイタリアに上陸してからヨーロッパ全域へ急速に拡大し、14世紀末までに3000万人の死亡者が発生しました。イタリアのフィレンツェはとくに被害が大きく、人口の約6割が死亡したとされています。当時、この町には作家のボッカチオが滞在しており、彼の代表作の「デカメロン」にはこの流行模様がリアルに描かれています。 こうした流行の結果、ヨーロッパ全体では人口の約3割が死亡しました。さらに流行はユーラシア大陸全体にも波及し、中東で2000万人、中国でも1000万人以上が死亡したとされています。まさに、人類はこの時、絶滅の危機に瀕したと言ってもいいでしょう。

◇大規模被害の原因が明らかに 人類の歴史をみても感染症の大流行は何回かおきています。ペスト、天然痘、コレラ、インフルエンザなど数多くの流行がありましたが、人口が激減するような事態にまで至ったのは14世紀のペストをおいて他にはありません。 これだけ大きな被害が生じた原因について、最近多くの研究結果が発表されています。この時のペスト菌がどこで発生したかについては、当時の遺体から分離されたペスト菌の遺伝子研究により、中国から中央アジアという説が有力です。また、ヨーロッパ上陸後に感染力が急激に増した原因としては、シラミに媒介されたのではないかという説が提唱されています。本来の媒介昆虫であるノミはネズミの流行がないとヒトに感染しませんが、シラミはヒトからヒトに直接感染を拡大させることができるのです。このシラミ媒介の背景には、中世のキリスト教社会にみられた町の汚染や人々の風習などが深く関係しているようです。

◇どのように流行を克服したか では、14世紀のペスト流行を、私たちの祖先はどのように克服していったのでしょうか。当時の人々は、感染症が病原体でおこることを全く知りませんでした。沼地などから湧き上がる悪い空気が原因であるとか、星の位置が原因であるなどさまざまな説が唱えられていましたが、流行が拡大していくと、当時の人々も患者と接することが原因ではないかと考えるようになります。 その結果、家族は患者の介護をやめて放置したり、患者を町はずれに遺棄したりするという措置がとられるようになりました。現代の隔離対策につながる方法がここで実施されたのです。また、イタリアなどでは入港する船が病気を持ち込むという考えから、船を沖合に40日間停泊させ、監視する方法がとられました。もし船内で患者が発生したら上陸は許可されません。これが現代の検疫制度の起源になりました。 このように当時の人々は、周囲で死亡者が急増する極限状態の中、それまでの慈悲やモラルを捨て去り、心を冷徹にすることによって、史上最悪の感染症の流行を克服していったのです。

◇新型コロナの流行に重なる影 14世紀のペスト流行時に考案された隔離、検疫、都市封鎖などの対策は、現代の新型コロナ流行でも実施され、一定の効果をあげています。こうした対策は、ワクチンや治療薬などが開発されるまでの時間稼ぎではありますが、未知の病原体の流行を制圧するためには、700年前の対策に頼るしかないのです。 このような対策面だけでなく、筆者は今回の新型コロナ流行にあたり、人々の心理状態が700年前とあまり違わないことを実感しています。たとえば、ヨーロッパではアジア系の人々が暴行を受ける事件が頻発しました。日本でも患者や医療従事者への差別行動が度々おきています。14世紀のペスト流行時にも患者を忌避する行為が頻発しただけでなく、ヨーロッパ各地でユダヤ人への迫害が発生しました。感染症という目に見えぬ敵が流行する中、人々は冷静さを失い、不安の矛先をスケープゴートに向けてしまうのです。 700年前と違い、現代の私たちは新型コロナがどのように流行するかを知っています。もっと冷静な気持ちをもって行動することが必要なのです。

◇感染症は時代を動かす 14世紀のペスト流行は多くの人的被害を生じただけでなく、ヨーロッパでは「中世社会を終焉させる」という大きな役回りを演じました。ペスト以外にも大規模な感染症の流行は、社会や文化に多大な影響を与えることが多く、新型コロナの流行も現代社会に多くの変化をおこすことでしょう。

筆者は、グローバル化社会の後退やインターネットを用いた通信技術の発達を予想しています。また、今回の流行でソーシャルデイスタンスという習慣が定着してきましたが、これが流行後の世界で続くことには危機感を感じています。ひきこもりの人や孤独死が、流行前よりも増えるのではないでしょうか。 いずれにしても、新型コロナの流行はワクチンや治療薬の開発により、間もなく終息するはずです。14世紀のペストのような「史上最悪の感染症」になることは決してないでしょう。 本コラムは筆者の新刊「パンデミックを生き抜く~中世ペストに学ぶ新型コロナ対策」(朝日新書)に書かれた内容をまとめたものです。本著では「日本にペストが波及しなかった理由」なども紹介しています。ご興味のある方はぜひ、お読みください。

メディカルノート 〔2020年8/21(金) Medical Note〕


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未来の学校 ラジオ分室 ~不登校支援を考える~ 不登校を支援するラジオ番組「未来の学校 ラジオ分室」 ラジオNIKKEI第1「未来の学校 ラジオ分室 ~不登校支援を考える~」 ラジオNIKKEI第1では、不登校に悩む保護者・教育関係者を支援するためのラジオ番組「未来の学校 ラジオ分室 ~不登校支援を考える~」を放送している。2020年度は9月1日より全3回の新シリーズで放送する。番組はラジオやパソコン、スマホで視聴できる。

番組紹介 こども教育支援財団は、不登校に悩む保護者・教育関係者を支援するため、2016年12月よりラジオNIKKEI第1の「未来の学校 ラジオ分室 ~不登校支援を考える~」に番組提供している。5年目を迎える2020年度は、お笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世を番組パーソナリティに迎え、3回シリーズで放送する。

9月1日放送の第1回のテーマは「コロナ禍の不登校生」。埼玉県立大学大学院の東宏行教授がゲスト講師として出演する。9月15日放送の第2回は「不登校生を支援する視点」、10月13日放送の第3回は「不登校生の声を聴こう」がテーマ。放送時間は、いずれも午後6時から6時30分。 ラジオ番組「未来の学校 ラジオ分室 ~不登校支援を考える~」は、不登校児童・生徒が通室する教育支援機関「東京大志学園」で行われる、不登校問題に特化した教育シンポジウムの収録や、経験者の声を中心に構成したシリーズ番組。「保護者」「教育関係者」「当事者(児童・生徒)」それぞれの立場に立った内容を放送している。 番組は、ラジオやパソコン、スマートフォンで視聴できる。放送終了後には、ラジコのタイムフリーで1週間後まで視聴できるほか、番組Webサイトで視聴できる。

◆未来の学校 ラジオ分室 ~不登校支援を考える~ 放送局:ラジオNIKKEI第1 放送日時: 第1回 2020年9月1日(火)18:00~18:30 第2回 2020年9月15日(火)18:00~18:30 第3回 2020年10月13日(火)18:00~18:30 リセマム 工藤めぐみ 〔2020年8/19(水) リセマム〕


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新型コロナ「校内感染が不安」6月以降、小中学生254人が登校できず
兵庫県内の公立小中学校が新型コロナウイルスによる休校を経て6月1日に再開してから夏休みに入るまでに、感染不安を理由に登校できない児童生徒が全41市町中23市町に少なくとも254人いたことが、神戸新聞社の取材で分かった。
出欠の判断は市町によって対応が分かれている。
多くの市町で学校が始まったが、今後も感染拡大の可能性があり、専門家は「学習面に差が出ないよう、支援策を整えるべき」と指摘する。
県内の公立学校は3月初旬から春休みを挟んで約3カ月にわたって休校し、6月に再開。
7月下旬以降、夏休みに入り、8月の盆明けから下旬にかけて順次、授業を再開する。
神戸新聞は7月下旬、夏休みまでの状況について、登校できない児童生徒の有無や人数を県内全41市町の教育委員会に聞いた。
登校できない児童生徒が「いる」とした23市町は、神戸、西宮、伊丹市など感染者が多い地域から、感染者がいないか少ない但馬、西播、淡路まで幅広く、大半が学校再開から間もない6月上旬が多かった。
7月に入ってからも学校に行けない子がいる自治体もあった。
理由は「不安」のほか、「持病のある高齢者と同居している」「自分や家族に基礎疾患がある」というケースもあった。
尼崎、宝塚、淡路市は「いる」と答えたが、「数字が独り歩きする」「該当者の特定につながる」などの理由で人数を公表しなかった。
出欠の扱いは市町によって異なる。
神戸、尼崎、西宮、芦屋市などは欠席とみなさない出席停止とし、明石市は、感染すると重症化しやすい基礎疾患があるため登校できない場合を除いて欠席扱い。
三田、加東市は6月15日以降、伊丹市は7月以降に登校できないケースは欠席としている。
登校できない児童生徒への対応に工夫した市町もあった。
丹波市は、感染不安を抱える児童生徒向けにインターネットのウェブ会議システム「Zoom」を使い、自宅で授業を受けられるよう配慮。
豊岡市は、感染不安のある児童生徒に放課後補習の機会を設けた。(井上 駿、太中麻美、斉藤絵美)
◇     ◇     ◇
■支援態勢整備を/冨永良喜・兵庫県立大大学院教授(臨床心理士)の話
コロナ不安による不登校はあって当然。感染しても安心できる医療体制が整っていれば『学校に行っても大丈夫』と言えるが、そうでなければ無理強いはしない方がいい。
オンライン授業や、スクールカウンセラーによるウェブ上での面談など、学校に行かなくてもサポートできる仕組みを早急に整備すべきだ。
〔2020年8/20(木) 神戸新聞NEXT〕

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9通の手紙 中学2年で引きこもった息子へ「9通の手紙」、母子の会話が復活した理由
最近、筆者の元には不登校の子を持つ家族からの相談が増えている。
そこで今回は、中学2年生のときから引きこもって会話もできなくなった息子と、その母親をご紹介したい。
引きこもった息子に母親が書いた「9通の手紙」をきっかけに、再び親子で会話ができるようになったという。
(ジャーナリスト 池上正樹) ●「9通の手紙」で復活した 息子と母親の会話
引きこもる子を持つ親の多くは、最初に「この子を何とか外に出してもらえませんか?」などと相談してくる。
そこで今回、まったくコミュニケーションの取れなくなった息子に母親が9通の手紙を書いたところ再び会話ができるようになった、という話を紹介したい。
千葉県に住む内田美穂さんは、長男が中学2年生のときから不登校になり、部屋に引きこもって会話もできなくなった。
長男は、それまで卓球部のキャプテンとして頑張っていたという。練習のし過ぎによって肩を壊した。
「ちょうどいいから、下半身を鍛えたらいいんじゃない」
そんな内田さんの一言で、長男は一気に気力がなくなり、動けなくなったという。
限界まで頑張ってきたのに肩を壊して焦りと傷心を抱えていた長男にとって、「気持ちを切り替えて別のところを鍛えればいい」という言葉は、彼を追い込んでしまったのかもしれない――。
内田さんはそう振り返る。
そして長男は学校にも行けなくなり、普通の生活もできない状態になった。
内田さんは周囲から「母親が甘いから子どもが引きこもるんだ」と責められた。
そして、長男に「中学卒業後に高校へ行かないなら働いて、将来ここから出ていって!」などと説教した。
以来、長男は内田さんと何も話さなくなり、表情がなくなって、寝たきり状態になった。それまでは、会話もできていた。
「薬を飲めば治るのではないか」
母親としては、何とか元の元気な息子に戻そうとして、無理やり病院に連れていった。
「俺は普通だ」「俺は病気じゃない」
長男は、泣きながら訴えた。心がえぐられる思いがした。
医師からは「うつ状態ですね」と言われ、薬を処方された。
「いま振り返ってみれば、あのとき私が伝えた自立を促す発言と、本人から『病気じゃない』と言われたのに私が無理やり病院へ連れて行った行動は、息子を地の底に叩き落とすような行為でした。
ただただ後悔しかないです」(内田さん)
半年ほど経ったころ、内田さんが見つけた不登校専門のカウンセラーの無料電話相談で、こうアドバイスされた。
「息子さんの視点で考えてみるといいよ」
そのカウンセラーは電話口で1時間くらいにわたり、長男が胸の内に抱えているであろうつらさについて切々と語った。
何度も受話器を離したくなるくらい、耳が痛かった。
しかし、内田さんはその電話で、ハッと気づいた。
「もう引っ張り出すのはやめよう。心から休ませないと、命の灯が消える」
引きこもった人の自立支援というと、従来は「外に出すこと」「自立させること」を目的に行われることが多かった。
しかし、その枠組みは本人がつくったわけではなく、本人以外の何者かがつくった支援フレームであり、評価基準も第三者の検証もない。
「そうではなく、安心して引きこもらせよう。息子を今の状態のまま受け入れる」
内田さんは、強く決心した。
ただ、長男とは会話がまったくできなくなっていた。
話ができないから、手紙という形しかとれない。しかも、ただ手紙を書くだけでは読んでもらえないのではないか。
そう考えた内田さんは、封筒に「謝りたいこと」と表題を書いた。
そして、「今までボロボロのあなたを引きずり上げてごめんね」「今の状態で学校に行ってほしくない」「ゆっくり休もうね」などと手紙に綴った。
すると、最初に手紙を書いた直後、長男は4~5回部屋から出てきてウロウロし始めた。
ただ、話しかけてこなかったので、我慢して声をかけなかった。
本人にとっては、予想されたこととは逆のことが書かれていたので、少し驚いたのかもしれない。
内田さんは毎日、「〇〇に行ってくる」「何時ごろ帰るから、ゆっくりしてね」などという行動予定を記した付箋も、手紙と同時並行で貼っていた。
「本人はきっと学校に行けない自分を責めていると思い、休もうというメッセージを伝え続けたんです」(内田さん)
手紙を出し始めてから数カ月後、長男が少しずつ、自分の気持ちを話してくれるようになった。
その後、中学卒業後の進路を長男が考えるべき時期が近づいてきた。
内田さんは自分なりに考え、「バックパッカーになる」「バイトしまくる」などの12項目の選択肢を長男に示した。
ただ、12項目の最初に示したのが、「このまま何もしないで休む」だった。
「まずその選択肢がなければ、絶対にうまくいかない。
子との関係を築いた上で、ゆっくりするという選択肢を作る。この最初の1項目が大事なんです」
そう説明する内田さんは、今はすべてを受け入れている。
本人が考えていることが伝わってくれば任せていられる。進学してほしいとは思っていない。
「自分で将来を開拓していけばいい」というスタンスで子を見ていられるようになった。
「当時は、受け入れようと強く思っていても、完全には受け入れ切れていなかった。
自分を納得させるためにも、これだけの選択肢があると12項目を書いたんです」(内田さん)
結果的に、内田さんは、9通の手紙を書いた。
手紙は、自分自身と向き合うツールにもなった。自分自身の中にある気付きにも出合えた。
書くことで、もやっとしていた考えがはっきりする。書いているうちに、自分自身が明るくなっていくのも分かった。
内田さんは「ありのままでいいよ」と長男に書き続けた。
すると、「自分もそれでいいのかな」と思い始めて、幸せのハードルが一気に下がったという。
誰であっても、自分自身をホメてあげることは大事だ。
「子どものころから、生きていてもつらいなと思っていた。幸せのハードルが下がることで、幸せを感じるようになった。
その方が自分を認められるようになってきて、息子に救ってもらった気がします」(内田さん)
長男は、12項目のいずれの選択肢も選ばなかった。
ただ、公立高校の後期の受験に間に合うことが分かって、試験日まで一気に勉強して合格した。
不登校は中学3年生で終わり、高校からは学校に通い始めた。
「世の中、外に出なければいけないという風潮があるけれど、いろんな選択肢があって、引きこもる日々があってもいい。
もっと簡単に不登校ができれば、親子ともこんなに苦しまなくてもすむのにと思います」(内田さん)
日本の学校は、ムラ社会のような小さな世界。そこに我慢して通わなければ、社会に適応できないといったことを言われる。
しかし、学校へ行かない生き方を含めていろんな道筋が示されていれば、生きる希望を抱くことができて、別の人生を歩んでいたであろう人がたくさんいると思う。 最近、筆者の元には不登校の子を持つ家族からの相談が増えているので、内田さんの話を紹介した。
相談してくる親の多くは、「自分のサポートではなく、この子を何とかしてほしい」というものだ。
そうではなく、まず親自身が意識を転換してもらい、そのための支えになってくれる人を見つけてほしい――。
そうアドバイスしても、なかなか親としては受け入れたがらない。
内田さんは現在、不登校専門パーソナルアドバイザーとして活躍。
年齢制限のないフリースクールも立ち上げており、「大人のひきこもり」の人も利用できる。
9通の手紙は、内田さんのメールマガジンにも載っていて、ホームページから実名で登録すれば、読むことができる。
〔2020年8/20(木) ダイヤモンド・オンライン 池上正樹〕

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親子の新型コロナウイルス影響調査 自宅で過ごす時間が増える今年の夏は、親も子どももストレスを感じそう -新型コロナウイルス影響調査から-
気温が高い日も増えてきて、例年であれば、お子さまが喜ぶプールや海など、夏の計画を立てるご家庭もある時期ですが、新型コロナウイルスが収束していないいま、やはり例年どおりとはいかないようです。
特に、自宅で遊ぶだけでは時間をもてあましがちな年少~年長の幼児がいる保護者がどう感じているか、「新型コロナウイルス影響調査」の結果を見てみましょう。
■調査概要
調査名:親子の生活における新型コロナウイルス影響調査
調査形式:インターネット調査
調査対象:全国 47 都道府県在住の約 3,500 世帯(幼稚園の年中~高校 3 年生のお子さまがいる世帯)
調査実施時期:3/20頃~6/12頃の期間、毎週実施
ベネッセコーポレーション実施
幼児の保護者 夏の過ごし方については「何をするのか考えるのが大変そう」がトップ
<夏の過ごし方への不安・負担>
幼児の保護者に聞いた夏の過ごし方については、どの項目も不安や負担が高めという結果になりました。
年少以前~年長までの保護者全体で、自宅で過ごす時間が増えることで、「親が何をするか考えるのが大変そう」は「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせて8割以上に。
また「親がストレスを感じそう」「子がストレスを感じそう」についても、ともに8割近くになっています。
外出やイベントなど、今年の夏はできないことが多く、子どもの成長が心配
3月から続いた自粛生活で運動不足気味なのに加え、まだ思い切り外で遊べない状況が続いてきたため、この状況が続くと子どもの心身の成長も気になります。
「外出やイベントなどできないことが多くて、子どもの成長が心配」という保護者は、年少以前~年長までの全体で7割近くになっています。
今年の夏、旅行や遠方へのお出かけはまだ控えておこうというご家庭は少なくないと思います。
また、例年は、夏休み中は、各地で子ども向けのイベントがたくさん開催されますが、今年は数や種類が限られ、新型コロナウイルス感染防止の観点で、参加するかどうか迷うご家庭も少なくなさそうです。
自宅で家ならではの体験をどうさせたらいいか迷う
外出やイベントは自粛し、子どもが好きなプール、海にも行けないのは、子どもが成長するきっかけとなる体験の機会が減ることにもつながります。
「プール・海などに行けない分、自宅で夏ならではの体験をどうさせたらいいか迷う」という保護者は、年少以前~年長までの全体で7割以上になっています。
家や、外出するにしても近所の範囲で過ごすことになりそうな今年の夏。
家でできる体験を考えないといけない保護者のかたは、毎日「明日は何しよう……」と悩んでしまうかもしれませんね。
普段の生活の中でお子さんが成長する機会をつくりたい
家で特別な体験ができる計画を毎日考えるのは大変です。料理やお掃除など、普段の生活の中でも、お子さんが成長する機会をつくることはできます。
小さなお子さんでもできることを見つけて、ぜひ一緒にやってみてくださいね。
料理は子どもたちにとって総合的な学びの機会 ベネッセ教育総合研究所が子どもの生活・学びの困りごとに応えるシリーズ(12)
https://benesse.jp/kosodate/202006/20200609-3.html
子育ての悩みナンバーワン「整理・整頓」が将来役に立つ力を育てる ベネッセ教育総合研究所が子どもの生活・学びの困りごとに応えるシリーズ(11)
https://benesse.jp/kosodate/202006/20200609-2.html
自宅でできる工作やゲームのご紹介
<教育情報サイト>では、自宅でできる工作の作り方や、無料の知育ゲーム、ぬりえなどを提供しています。
お子さんの興味や発達段階に合わせて、ぜひご活用ください。
ひらがなを覚えはじめたお子さまにオススメ!透明ひらがなカードゲーム【おうちで知育工作】
https://benesse.jp/kyouiku/202005/20200527-1.html
磁石の力を体感!手作りゲームで自然科学に興味をもつきっかけを【おうちで知育工作】
https://benesse.jp/kyouiku/202006/20200618-1.html
無料の知育・子供ゲーム
しまじろうのお絵かきやぬりえ
https://benesse.jp/contents/game/index.shtml
今年の夏は、家で過ごす時間が増えることで、幼児の保護者のかたは、悩んだりストレスを感じたりすることもありそうですが、ご自身を含めた家族の健康を第一に、どうぞ無理をしすぎないようにしてくださいね。
プロフィール ベネッセ 教育情報サイト
「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。
〔2020年7/12(日) ベネッセ 教育情報サイト〕


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N高×note共同イベント「これからの教育」 N高とnoteが語る「これからの教育」――なぜN高は生徒数100万人を目指すのか?
学校法人角川ドワンゴ学園のN高等学校(N高)はインターネットを駆使する広域通信制高校だ。開校から4年で生徒数は1万5000人を超え、理事の川上量生氏は「100万人を目指す」と述べるが、この言葉には別の意味が込められているようだ。川上氏がnoteの創業者で代表取締役を務める加藤貞顕氏らと対談した。
左上から時計回りに、note株式会社 代表取締役CEO 加藤貞顕氏、同社 CXO 深津貴之氏、学校法人角川ドワンゴ学園理事 川上量生氏、N高等学校 副校長 吉村総一郎氏
noteのオンラインイベント「多様性を後押しするN高×note共同イベント #これからの教育」では、角川ドワンゴ学園理事の川上氏、N高副校長の吉村総一郎氏、noteの加藤氏、そしてCXOの深津貴之氏が、N高の取り組みを通じ、将来の教育について語り合った。
学校は社会に適応するための場所
N高は広域の通信制課程を持つ私立高校で、授業は基本的にオンラインで行われる。コミュニケーションツールである「Slack」のチャンネル上で、全校のお知らせを通知したり、クラス内で連絡を取りあったりするなど、インターネットをインフラとしてフル活用している。なお、Slackのチャンネル数は6000以上存在し、興味関心のある生徒同士が集まってSlackのチャンネルを次々と作っているそうだ。物理的な施設は本校が沖縄にあるほか、東京、大阪など全国各地に19カ所のキャンパスを抱える。
どのような生徒が通っているのか? 慣習的に通信制が受け皿となってきた不登校の生徒については、「初年度は多かったが、現在はそれ以外の生徒も多い。ネットで学べることが選択肢になってきており、志望校として選ばれている」と吉村氏は言う。
入試に類するものはない。「基本的には来るもの拒まず」(吉村氏)だが、プログラミング専門コースには適性を見るためのテストがあるという。しかし、「学力や偏差値で不合格とするようなものではない」と吉村氏。
これを聞いた加藤氏は、「全員が入れる学校ってすごい。学校が入試で不合格にする理由は校舎という物理的限界があったから。画期的ですよね」と感想を述べた。
一方で、川上氏は「『誰でも受け入れる』とはうたっていない。それは逆に不誠実だと思っている」と念を押す。「学校は社会に適応するためにあると思っている。そこで(学校が)目指さなければならないのは、抱えた生徒を一人前に自活できる大人に育てること」とミッションを説明した。
自立の方法はさまざま「東大に行きたい人は行けばいい」「自立」の方法はさまざまで、プログラミングはその1つだ。「僕らが得意なものが中心になっている」と川上氏。「ドワンゴは社会不適合者が多くて(笑)、プログラミングさえできれば一人前だし、社会の中で活躍できるというのが僕らの中で成功体験としてある」と続けた。
吉村氏も、「社会に出て活躍できる武器を得て踏み出せるようにしているが、その武器は全員が同じものではない。多種多様な武器を作ることを目標にしている」と述べる。
それを実現するために、教員はWeb会議システムの「Zoom」などで面談のやりとりを重視しているという。約200人いるという教員側も、海外とのプロジェクトが得意な人、アート系、ダンスやスポーツに詳しい人とさまざまな人がいるとのことだ。アルバイトやTA(ティーチングアシスタント)を入れると、1000人の規模だという。これを聞いた加藤氏は、「1万5000人を1000人で面倒を見るということは、生徒1人あたり15人――普通の学校よりきめ細かい指導が可能」と驚いた。
実際の指導の中には、プログラミングなど特定のジャンルに特化したコーチングサービスもある。週1回30分程度で、プログラマーとして活躍しているエンジニアや大学生から1対1で指導を受けることができるという。
大学進学を目指す生徒もいる。2020年度大学入試では、東京大学や京都大学など、難関と言われる大学の合格者も出た。
川上氏は「生徒が望むものを提供する」とスタンスを説明、「東大に行きたい人は行けばいい。そこに行かないと入れない世界もある」と言いつつも、「どうして東大に行くのかという理由は考えてもらいたい」と付け加えた。
「単純に理系で高い報酬が欲しい、AI時代でも失業しない仕事に就きたいと思っているのなら、プログラマーのほうがいいよ、とは伝えたいが」と川上氏が言うと、吉村氏は、「『東大の情報科学でCPUの実験をやりたい』など明確なモチベーションを持っている生徒もいる。それはサポートしてあげたい」という。
例えばある生徒の場合、AIを使ったプログラムを作るために大学レベルの数学が必要とわかり、高校数学だけでなく、中学で学ぶ数学までさかのぼって学習・復習し、「短期間で全ての数学を習得して大学レベルの数学を超えるところまできた。目的がある学びは習得も早い」という。
多様性と偏差値
川上氏の著書で、加藤氏が編集を担当した『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』
対談のテーマである多様性については、川上氏の著作『ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち』の編集を手掛けた加藤氏が「noteで多様性をいかに保つかという点で(川上氏の考え方から)影響を受けた」と切り出し、noteの深津氏が「noteは多様性の優先順位が高い」「ゆがみやすい施策などのリストを作成して共有している」と続けた。
それを受けて、「noteはコミュニティを大事にしていて素晴らしいと思っている」と吉村氏、「PVやブックマーク、リツイートなどの指標だけでランキングされたコンテンツシステムは、炎上コンテンツがトップになってしまう問題がある」とインターネット全体の課題を指摘した。
「KPIを持ってしまうとそこに最適化してしまう。KPIと名がつくものは全て、最終的にAIのほうが得意。KPIをやるのが重要という価値観があるのなら、最終的には人間はいらないという結論になる」と川上氏。加藤氏も「KPIは人間がやる必要はない」と同意した。
大学受験における偏差値などでも同じことが言えるという。「偏差値を高めるために勉強することになる」と吉村氏、例として、センター試験でまんべんなく、戦略的に点数をとることができる生徒が、受験では強くなる現象を指摘した。
なお、川上氏は「日本で優秀な大学の卒業生がベンチャーで失敗するパターンは、(競争を前提とした)受験勉強が原因」と持論を語る。競争するということは、誰も手をつけていない分野に入らないことを示すからだ。
N高の多様性について川上氏は、「重要なのは人数。僕らが作りたいのはコミュニティだから。N高には生徒が1万5000人以上いるから、どんなマイナーな趣味でも、マイナーな大学に行きたい人でも、同じようなことを考えている人が何人かいることになる」と述べた。
100万人を目指す――狙うは公教育への刺激
角川ドワンゴ学園は今後N高から大学、あるいは小中学校に拡大する計画はあるのか? 中学については数年の実験を経てプログレッシブスクールとしてN中等部を展開しているが、川上氏は「大学はやらない」と断言する。
N高自体は、「まだまだ大きくなる?」という加藤氏の質問に対し、川上氏は「最初から100万人を目指している」と述べる。日本全国で高校生に相当する年齢の子供は1学年約100万人であることを考えると大胆な目標と言える。
「日本全国の高校生が300万人くらいだとして、100万人がN高生ということ?」と加藤氏が尋ねると、「半分ぐらいがN高というのが最終的なゴールかな」と川上氏は返した。
ただ、「100万人」という目標を宣言する背景には、「逆説的に言うなら100万人になる必要はない。ただ、N高の登場により、(プログラミング教育など)ある程度日本の公教育に刺激を与えることができていると実感している。N高が成功例を作り、放っておいたらN高が全部勝つのではないかという状況になれば、僕らは日本の教育を良い方向に変える刺激を与えることができる」と説明した。
「公教育の世界でN高が100万人を目指す――それはとても悪いこと(笑)。願っちゃいけないが、そうなったほうが明らかに日本の教育が良くなる。『N高がやっていることは良いことだから、N高のようなことをやりなさい』となるといいなと思っている」。そして、「営利企業が『良いこと』をするのは難しい。『営利企業が教育市場を席巻しようとするのは許せない』と言われるが、やっていることが明らかに良いこととなれば、みんなはどうするのか――これを見てみたい」と川上氏は続ける。
加藤氏は、「N校がやっていることは、個々人の個性を生かした教育を実現するために、テクノロジーで学校を再定義するということ。noteもそこはすごく似ていて、一人ひとりが発信して、仲間を見つけて、幸福な人生を送る――これが僕らが目指していること」と共感を寄せた。
末岡 洋子[著]
〔2020年7/21(火) EdTechZine〕


周辺ニュース

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コロナパニック 今も続くコロナパニック 不登校になる子供や恫喝する社長も
新型コロナウイルス感染予防のため、登校時に手を消毒する生徒(時事通信フォト)
新型コロナウイルスをめぐる状況は落ち着いているのかいないのか。毎日、その日の新規感染者数が発表されるたびに、不安な気持ちをかき立てられる人も少なくないのではないか。コロナをめぐる疑心暗鬼が、差別や偏見、パワハラを助長させる例が後を絶たない。必要以上に怖れることで地域ぐるみのパニックが学校や会社で起きている実態について、ライターの宮添優氏がレポートする。 *     * * *
新型コロナウイルスの感染者が、東京などの大都市を中心に再び増加している。そういった都市部では、実際に感染者が出た学校や会社ではパニックが発生し、人間関係が崩壊するようなトラブルも相次いでいる。
「隣の校区の小学校で感染した児童が出た、と噂が立ちました。最初は怖いね、で済んでいたのですが、のちに感染児童の兄が、私の子供と同じ中学のクラスメイトだと判明して大騒ぎに。噂は、学校はおろか隣の学区にまで拡がってしまい、商店街では私の学区の住人は来るな、と言われているほどです」
南関東某市の会社員・富永直輝さん(仮名・40代)は、自身の子供のクラスメイトに、感染者との「濃厚接触者」がいることが判明した。
徐々に聞こえてきた事情によれば、濃厚接触者だった感染者の兄やその家族に、結局、感染は確認されなかったという。ところが、富永さんの息子をはじめ、学校中、そして地域全体がパニックに陥ったと話す。
「小学校は数日間の学級閉鎖に入ったそうなのですが、親たちからは『全員を検査しろ』との声が相次ぎ、もう学校に行かせない、転校させたいとの申し出まであったそうです。うちの子供のクラスでも、感染者の兄がいるということで学校に行きたがらない子や、子供を学校に行かせないという親が出て大変でした」(富永さん)
このクラスメイトは、家族のコロナ感染が発覚した際、教師にこっそり耳打ちされ、泣きながら早退したという。そんな様子を見ていた同級生たちも状況を察し、ここから噂が拡がった。
「彼は感染していないし、潜伏期間かもしれないと様子を見る時期も過ぎています。だから、本当はもう学校に来ていいはずなんですが、行きにくいようで休んでいる。あまりにかわいそうだとは思いますが、私の子供は不安がっている。どうすればいいのか…」(富永さん)
神奈川県内の自動車販売会社勤務・森田悟さん(仮名・30代)も、つい先日、同僚の感染が発覚。社内がパニックに陥っていると訴える。
「元々うちの社長は『コロナは大したことがない』などと言って、営業自粛に反対していたんです。同族経営のワンマン会社でしたから、社長の意向は絶対。ただ、6月に入って社長の体調がおかしくなり、それと同時に社員の感染が発覚。二人は、朝礼などの際に対面で挨拶していたこともあったため、社長の感染も疑われました」(森田さん)
すると社長の態度は一変。役員や課長級以上の社員には自宅待機を命じ、全社員に「お触れ」メールを送りつけてきたという。
「それは、間も無く支払われるはずのボーナスの減額、さらに冬のボーナスはないと思え、という恫喝のような内容でした。一部の社員がたるんでいるから、社長である自分にまで危害が及んだ、とも書いてありました。以前と言ってることが全然違うし、感染した社員はそのまま辞めました。あまりに居心地が悪くなって、辞めるしかないと泣いていたそうです」(森田さん)
感染者数が増えても、検査数に対する陽性率や死亡率を確認し「医療体制の逼迫はない」などと説明して経済活動の復旧を目指すのは、強引すぎるとまでは言えないのかもしれないし、緊急事態宣言を新たに発出する事態ではないとはっきり示されると、それを覆すに十分な確固たるエビデンスもない。だがその判断の先に実現してほしいと思い描く経済活動について、政府や経済界の重鎮たちは、あまりに単純に考えてはいないか。今のように、条件さえ与えれば人が動いて数字が回復すると本気で考えているのだろうか。心がついていかない人たちは、簡単に動き出してはくれない。
たとえば、前述の地域を巻き込んだ学校や職場でのパニックのように、子供たちや経済を担う働き手の間に、コロナに起因する深刻なトラブルが起きている。恐怖が勝っている人たちの気持ちを無視した施策では、たとえ表面的に経済活動が復活しても、期待する効果が得られるとは考えにくいだろう。
もちろん国もまったく無策だったわけではない。4月に「医療従事者等の子どもに対する保育所等における新型コロナウイルスへの対応について」という通達が厚生労働省から、「新型コロナウイルス感染症の感染者等に対する偏見や差別の防止等の徹底について(通知)」が文部科学省から出ている。他にも、ハラスメントに対する注意喚起はしているが、実効性がある具体的なものはとぼしく、結局は問題解決へ向けて消極的にみえる。
この歪みを放置することは、日本経済の再起を阻む、潜在的な要因になる恐れは十分に考えられる。実際に思い込みや偏見による差別や嫌がらせなどがすでに発生していることは、周知の事実でもあろう。「GoToキャンペーン」における「東京除外」も、政府の考え方には一理あるとはいえ、性急で拙速な方針の二転三転は都民などからは猛反発が起こり、他方の人々からはさらなる誤解が生まれている可能性がある。そして多くの国民が振り回され、疲労し、こんなことで本当に「ウイルスに打ち克つことができるのか」と不安になれば、日常はさらに遠のく。延期された東京五輪も、こうした負の連鎖を断ち切れないまま強行開催するつもりなのか──。
〔2020年7/25(土) NEWS ポストセブン〕



周辺ニュース

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相席なま田原 「炎上は応援歌」田原総一朗がTikTokerに託した言葉「僕は好きなことをやってきたから今も現役」 ジャーナリスト・田原総一朗さんが、次世代の人材に切り込む番組「相席なま田原」を始めました 多くの政治家たちに切り込んできたジャーナリストの田原総一朗さん(86)。withnewsでは、そんな田原さんもこれまで接点がないような「次世代を担う人材」と向き合う動画企画「相席なま田原」の配信を始めました。初回のゲストは、動画投稿アプリ「TikTok」などで発信しているマルチクリエイターのうじたまいさん(22)です。田原さんが「こういう世界をまったく知らなかった。すごいね」とうなった異色の対談。「好きなことをやる」が共通点で、世代を問わず響くメッセージがありました。(withnews編集部・河原夏季)

【動画】田原総一朗がうなった!TikTokerとの異色の対談

<田原総一朗> ジャーナリスト。1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経てフリー。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会を務める。86歳。

<うじたまい> マルチクリエイター。東京都生まれ。TikTokを軸に”身近に寄り添ううた”をコンセプトとして様々なオリジナル楽曲をリリース。昨年9月に投稿した「September調子はどうだい」が中高生や不登校経験者を中心に共感を呼んだ。TikTokフォロワーは21万を超える。

歌のきっかけは”不登校” <新型コロナウイルス感染対策のため、リモートで初めて顔を合わせた田原さんとうじたさん。ジャーナリスト魂に火が付いたのか、田原さんからうじたさんへの取材が止まりません。うじたさんの「September調子はどうだい」は多くのユーザーにカバーされ、数々の動画総再生回数は1億を超えています。>

田原さん:うじたさんが有名になった歌のきっかけが、小学校の時の不登校だったそうですね。なんで不登校になったんですか?

うじたさん:私の場合は、特別いじめられたとか嫌な思い出があったとかではなく、対人関係にプレッシャーを感じてしまう性格でした。自分が責められている気持ちとか、自分に責任があるんじゃないかと深く考えすぎてしまう部分があって、幼少期に人から言われたことを気にして、山になって崩れてしまったような感じです。

田原さん:学校に行かなくなったのは何年生の時?

うじたさん:4年、5年のころです。

田原さん:本当に嫌になったきっかけはなんですか?

うじたさん:仲良くしてくれる友達が、気の強いタイプの女の子が多くて、いろいろ言われてしまいました。ドジじゃないですけどおっちょこちょいなところがあったので、そんなこともできないの? みたいな感じで笑われて。

田原さん:先生に言いつけなかったの?

うじたさん:できなかったですね。仲良い友達だと思っていて、嫌いじゃないので。

田原さん:家で何をしていたの?

うじたさん:家で自分の世界を作るんですけど……自分が社会に出たときの夢を考えて、1人でごっこ遊びをしていました。現実がつらいので。

なぜ個人で発信を? <アニメが好きで声優を目指していたといううじたさん。アニメソングも歌い「二つの武器」を持って活躍したいと考えていましたが、声優の事務所に入る選択はしませんでした。自己表現の場を広げるため、SNSで発信を始めたと言います。ツールは違いますが、田原さんも発信のプロフェッショナルです。しかし、うじたさんの行動に驚きを隠せません。>

田原さん:僕が若かったころは、SNSもツイッターもなくて、発信するとすれば新聞かテレビかラジオに入るしかなかった。学校を卒業していろいろ受けたけど、朝日新聞、NHK、TBS、東京新聞、全部落ちました。あなたは初めから個人でやろうとした。僕なんて個人でやる自信はないんだけど、どうしてあなたはあるんだろう?

うじたさん:自分で発信してきた経験があって、SNSだけで成功している子たちも出てきた時代です。周りに成功者がいるのが大きかったかもしれません。

田原さん:それはすごい! 僕なんてまったくわからないので、踊ったり歌ったりするのはどこかのプロダクションに入るんだと思ったけど、SNSで個人でできるわけだ。世界がまったく変わったんだ。新聞はとっている?

うじたさん:とってないです。小さい頃に祖父母が読んでいて、それを見ていたくらいです。

田原さん:なんで新聞を読もうと思わないの?

うじたさん:スマートフォンでなんでも見れてしまうので、必要ないというのが……。テレビも見ないですね。テレビよりYouTubeを見ている時間の方が長いと思います。

田原さん:YouTubeのどこがおもしろいんだろう?

うじたさん:テレビはチャンネルによって、この時間にこれが放送されていると決まっています。YouTubeは好きな時に好きなものを見られる。それぞれの好きなものを極められるようなツールになっていると思います。

田原さん:あなたはなんでTikTokで不登校の時のことを発信しようと思ったの?

うじたさん:気軽に投稿したものなんです。不登校がテーマというわけではなくて、9月の新学期始まる時に、学校に行けなくて死を選んでしまう子がいるというニュースを見ました。自殺という文字を見ると苦しくなるし、寂しくなるじゃないですか。だから、もうちょっと前向きな意見があるといいなと思って、具体例を出したのがあの歌ですね。

田原さん:なんで歌に?

うじたさん:私自身が、言葉がちょっとへたくそだなと思っていて……。

田原さん:あの歌はすばらしいと思うけどね。

うじたさん:言葉だけで伝えられないものがあると思っているんです。メロディーをつけることで誰でもまねができるじゃないですか。「キャッチー」という言葉を大事にして活動しているんですけど、覚えてもらえるようなフレーズや、共感を生むような音楽にして届けたいという思いがあります。

田原さん:発信した後の反応がすごかったみたいですね。

うじたさん:ありがたいことに、たくさんの方に歌っていただきました。私以上に発信力がある方たちが歌ってくださったことがきっかけで広まったのが大きいと思います。新しい広まり方だと思うんですけど、それで私のことも知ってくださったというつながりがありますね。

田原さん:こういう世界があるのは僕はまったく知らなかった。すごいね。

炎上は応援歌だ <発信するなかで、うじたさんも批判されたり炎上したりした経験がありました。TikTokで発信する短い動画では意図が伝わらず、勘違いされることもあると言います。>

うじたさん:(「September調子はどうだい」には)「大人は楽しいぞ」という歌詞があります。私はまだ22歳なんですけど、励ましたくて言っている言葉でも、「大人は楽しくない」「そんな甘ちゃんなガキに言われる筋合いない」「無責任なこと言わないでください」と言われたりしました。

田原さん:そういうことを言われて、どう思いましたか?

うじたさん:最初は傷つきました。こういう反応をされるんだと。私は自分の好きなことを発信しているだけなので自分の甘さもあるんですけど、価値観の違いは出てきてしまいます。 みんな個人個人が正義感を持っていて、それが悪い方向に行ってしまうと人をたたいたり悪口につながったりするのかなと。

田原さん:SNSで悪口を言うのは社会の大きな問題。あなたはそういうこと言われて平気ですか?

うじたさん:結構心に刺さるタイプです。最近、誹謗中傷について出した動画が燃えてしまいました。

田原さん:僕も批判されます。この年だからね、炎上は応援歌だと思っている。問題にされないよりは問題にされた方がいい。スタッフたちも、「田原さん、これは応援歌ですよ」と言ってくれる。

うじたさん:どういう風に受け入れているんですか。

田原さん:悪口を言っている人も、あなたが本当に心から「自分はこういうつもりで言った」と言えば、だいたい理解してくれる。僕は政治の世界で、安倍(晋三)さんの批判もするし、立憲や共産の批判もする。でも、心から日本の国をよくしたいと言うとだいたい理解してくれる。だから、あなたも勇気を持って頑張ってほしいと思う。

諦めるのは一番よくない <田原さんは、これまで取材をしてきた経営者たちが「世界が大きく変わることはわかっているが、それに対してどうしていいかわからない」と頭を悩ませている、と話します。そこには次世代への期待がありました。>

田原さん:うじたさんと話していて、本当に新しい時代が来たと思った。大人たちは、その時代にどう対応していいか分からない。そんな大人はどうでもいいんだから、うじたさんたちが新しい時代を作ってください。とにかく作ればいい。どう作るか、僕らには想像がつかない。僕らが想像できる世界はつまらないんだよ。

うじたさん:昔はテレビやラジオで、少ないコンテンツの中で好きなものをみんなと共有することがあったけど、これからは自分の好きなものだけを探究できる時代です。いろんな専門家が出てきて、好きなものも多様化してくる時代だと思うんですね。それを大事にしていきたいです。

田原さん:大事なことだと思う。好きなことをやるのは素晴らしい話です。僕は86歳だけど、若いときから好きなことしかしなかった。好きなことばっかりやってきたから今も現役なんです。

田原さん:好きなことをやっていたら仕事は絶対なくならない。会社の言うことを聞いていたら仕事はなくなる。60歳で終わりなんだよ。本当にうじたさん期待していますよ。どんどん好きなことを広めてほしいと思います。諦めるのは一番よくないからね。

うじたさん:私が田原さんと同じ年になったときに、同じことを言いたいなと思いました。前向きな気持ちになりました。ありがとうございます。

田原さん:好きなことをやる。嫌なことはやらない。全部攻め! 楽しくていっぱい発見があった。どうもありがとうございました。

相席なま田原#2のお知らせ 24日(月)19時より、相席なま田原#2を生配信します。 ゲストは、カメルーン出身の漫画家・タレント、星野ルネさんです。 日本での人付き合いやBlack Lives Matter、これからの日本人観などについて1時間みっちり語り合います。 https://twitter.com/i/broadcasts/1ynJOqjYYmZKR 〔2020年8/24(月) withnews〕


周辺ニュース

ページ名 サイト「#学校ムリでもここあるよ」 東京都小金井市(居場所)
「学校ムリでもここあるよ」夏休み明けの居場所を紹介
持ち寄ったヒーロー人形で人形劇を披露する子どもたち(東京都小金井市の都立野川公園、「こちゃっこい」提供)
夏休み明けの登校がつらい子どもらに居場所や相談先を紹介するサイト「#学校ムリでもここあるよ」(https://cocoaru.org/)が17日、開設された。
コロナ禍による休校が明けた6月以降、不登校の相談が増えているといい、サイトの主催団体の一つ「多様な学びプロジェクト」(川崎市)の生駒知里代表は「学校と家以外にも安心できる居場所があるんだと知ってもらえたら」と呼びかけている。
サイトはフリースクールや遊び場、子ども食堂など37都道府県の約140カ所を紹介。
9月12日までで、多くが無料で利用できる。
他の主催団体は、いずれも東京都のNPO法人の「フリースクール全国ネットワーク」「日本冒険遊び場づくり協会」「全国こども食堂支援センター・むすびえ」。
関係団体にサイトへの参加を呼びかけ、説明会を実施。
感染症対策などを徹底すると誓約した団体が参加した。
18歳以下の子の悩み相談に応じる「チャイルドライン」(毎日午後4時~9時、0120・99・7777)も連携する。
木、金、第3土曜はホームページ(https://childline.or.jp/chat)からチャットでの相談も可。
〔2020年8/17(月) 朝日新聞デジタル〕








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ひきこもりニュース通信員サイト制作の覚え書
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