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中学の内申点

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中学の内申点

親が恐れる「中学の内申点」の知られざる実際
学校に行かない状態に過剰に反応することはないと工藤校長は言います
不登校、もしくは不登校傾向の子どもは現在、30万人にも上るといわれている。
子を持つ親にとってはひとごとではない。
親としてはなんとしても登校させようとしたり、内申点をつけるために無理にテストを受けさせたりしたくなるかもしれないが、大胆な学校改革で話題の麹町中学校校長の工藤 勇一氏は、そもそも学校にこだわる必要はないという。
『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』を上梓した工藤氏が説く、不登校の子どもに対する心構えとは? 
■不登校に過剰に反応することはない
不登校の子どもたちが年々、増えています。
文部科学省は、病気や経済的理由以外で年間30日以上の欠席があった場合を不登校と定義していますが、平成29年度の調査によると不登校の中学生は約10万人。
ここには当てはまらない、学校に来ても教室に入れない、いわゆる不登校傾向の子どもは、その3倍の30万人にもなるといわれています。
そんな背景もあってか、不登校、もしくは不登校傾向の子どもを抱える親御さんのご相談を受けることも多くなってきました。
「どうすればいいでしょうか?」と親御さんに聞かれたとき、私は「別に学校に来なくてもいいのではないですか」と校長らしからぬ発言をするので、驚かれることが多々あります。
そもそも、不登校を問題にしているのは大人たちです。
学校に行くことが当たり前ではなく、「大人になるための手段の1つに過ぎない」という認識になれば(もしくはホームスクーリングでもいいという認識になれば)、不登校という概念そのものがなくなるでしょう。
もちろん前提として、学校は、すべての子どもたちが安心して学校に通えるように配慮をすべきです。
ただ、もしそれでもうまくいかなかった場合は、学校に行かない状態に過剰に反応することはないと思うのです。
「そんなことを言っても、不登校になれば内申点が悪くなり、受験にひびく……」「勉強が遅れてしまう」という声が聞こえてきそうです。
しかし、私は断言できます。
もし不登校になったとしても、受験にひびくことはありません。
たとえ学習が一時的に遅れてしまったとしても、あとから取り返すこともできます。
■学べる場所は学校だけじゃない
経済産業省主催の“「未来の教室」とEdTech研究会”というイベントに参加したとき、とある高校生からこんな話を聞きました。
その子は小学1年生から6年生まで病気で入院しており、学校に通えなかった経験があるそうです。
入院中は昆虫が好きなので、昆虫の図鑑や『ファーブル昆虫記』など昆虫の本ばかり読みふけったと言います。
中学から学校に通い出した彼は、確かに少し勉強に遅れがあったそうですが、その後、都立高校に入学。
今はバイオの研究をしており、勉強をとても楽しんでいるそうです。
「普通の教科(いわゆる国語や英語)は面白くない。もっとこんな研究がたくさんあったらいいのに」と彼は言っていました。
「僕は漢字や文章のつくり方など、国語の分野は昆虫の本を使って覚えました」と。
つまり、「国語の授業を受けなければ、国語の勉強はできない」なんてことはないわけです。
好きな本を読んでいれば漢字も文章のつくり方も覚えられるし、誰かに自分の気持ちや考えていることを「伝えたい」という思いがあれば文章を書きたくなります。
そのときに漢字がなければ格好悪いと思えば、漢字を覚えるでしょう。
同じ場にいたとある私立高校の生徒たちも、興味深いことを話してくれました。
彼らは週に2時間、自分たちで決めたテーマや先輩から引き継いだ内容で個別に研究をしているそうなのですが、驚くことにその内容は高校生ながらにiPS細胞などの研究なのです。
そのような高レベルの研究をしていると、日本の論文では物足りなくなり、英語の論文も読む必要が出てきます。
そのため、彼らは必要に迫られて英語を勉強するようになるというわけです。
さらに彼らは海外でプレゼンする機会もあり、その際には英語で話す必要がありますから、スピーキングもできるようになります。
これはいつ使うかわからないことを学んでいくのとは真逆のスタイルで、とても本質的な「学び」です。
■無理に内申点をつけると不利になることも
中学生の不登校の場合、内申点が悪くなり高校受験にひびくのではないかと気にされる方が多いと思いますが、まずもって私立高校の場合は、ほとんどの学校で不登校であることが不利になることはありません。
また、受験制度は各都道府県によって異なるため一概には言えませんが、東京都の公立高校に限って言えば、同様に不利にならないよう配慮されています。
内申点とは、定期テストや授業中の関心や意欲をもとに評価される仕組みです。
特定の理由があって不登校になった場合は、評価の判断材料がないために、内申点をつけることができません。
そのときは、斜線(内申点の記載がない状態)になります。
各高校の採点基準は明示されていませんから、これが絶対に不利にならないとは言い切れないのですが、都の教育委員会が各高校へ、この斜線が受験に不利にならないよう配慮を求めているのは事実です。
親御さんの中には、どうしても内申点をつけてほしいということで、テストだけは無理にでも受けさせるという方がいますが、そうやってつけた内申点が逆に受験に不利になるケースもあるということを知っておいてください
(限られた評価の材料で内申点がつくよりは、斜線となり、学力検査だけで全体の評価をしてもらうほうが、有利というイメージです)。
また内申点が斜線の場合、都立高校の推薦入試を受験することはできませんが、過去には私立高校の推薦入試を受験した事例があります。
私立高校に直接連絡し、不登校で内申点がついていない生徒の事情を伝えたところ、事前に本人・保護者と面談をしてくれ、本人の強い志望動機を認め、推薦入試を受けさせてもらったのです(そしてもちろん合格しました)。
さらに、そもそもの話になりますが、私は常々保護者のみなさんに「大学進学を目指すなら無理をして高校に行くこともないですよ」と伝えています。
大学に行きたいのであれば、高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)を受ければいいのです。
■大事なのは将来どのような生き方をするか
私のかつての教え子である株式会社アドウェイズの代表取締役社長・岡村陽久くんは、高校を中退しています。
先日会ったときに中退を決めたときのことを改めて聞いてみました。
彼は中退するかどうか悩んだとき、さすがに不安だったため、書店で高卒認定の問題集を見てみたのだそうです。
するとその問題がとても簡単だったので、「なんだ、こんなに簡単だったらいつでも大学に行ける」と思い、中退を決めたのだとか
(高卒認定の受検資格は満16歳以上ですが、大学受験資格を得られるのは「18歳に達した日の翌日」からなので、実際には高校3年生と同じ年で大学受験が可能になります)。
麹町中の卒業生の中には、成績がトップクラスの子で、名門進学校の日比谷高校に進学するか、通信制高校の「N高」に進学するか悩んだ子がいます。
この子はどうしてもやりたいことがあり、それに時間をかけたいと考え、拘束時間の長い全日制高校ではなく、時間に融通の利くN高を選びました。
自分のやりたいことをしっかりと自覚し、自分の道を歩めることはすてきなことです。
将来どのような生き方をするかを見つけられる場所が学校以外にあるのであれば、学校にこだわる必要は実はないのです。
工藤 勇一 :千代田区立麹町中学校校長
〔2019年11/27(水) 東洋経済オンライン〕

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