201 大樹の枝先

またも

命の終わりを

確かめないまま

次元を移り

確かでないまま

始まっているその生

 

大きな樹木の

枝分かれの先

ある枝が死んでも

大樹のもと

他の無数の枝の

ひとつにかわる

 

枝先が枯れても

切り落とされても

樹は生きていて

自覚なく

いつのまにか

ある枝の生に居る

 

無数の枝先

無数の自身が

次元をこえて

生きている

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