202 一九九五

はたちの年

社会的事件が複数起こった

はたちの僕らは

自分たちの世界に生きた

煙草と酒と仕事とサボタージュ

郷愁をうたうのではない

抒情を排すると意したときから

僕らには何もない

僕らははたちを失っている

あの夏疲労と寡黙のうち

バイクで走ったアスファルトの上

かげろうの湖は僕らを拒んだ

その冬僕ははたちを脱した

若年特有の奇妙な気分で

僕らにこの年が過ぎた

僕は

濡れた抒情を排し

乾いた発語を求めることで

沈黙に至った

あの年の住人であり

あの年の放浪者であった者らは

この現代でこそ

何者でもない

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