203 真夜中の猫

発情期の猫の声

寒い真夜中

悲しげに聞こえる

その夜はいつまでも

猫の声がひびき続けて

 

空腹をかかえて

寒さに震える

真夜中の

見えない猫の

声だけが聞こえて

 

空腹を満たす物

ぬくぬくとした部屋

人間が飼われている

 

狂う鳴き声は

外にいる猫だったか

ここにいない

自らの分身だったか

 

姿を見せない

真夜中の猫は

その狂う鳴き声だけを

発信している

 

かつて寒さと空腹の夜

ひたすら考え沈黙していた

あの夜聞こえたのは

それ以上行ってはいけない

という声だったか

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