発情期の猫の声
寒い真夜中
悲しげに聞こえる
その夜はいつまでも
猫の声がひびき続けて
空腹をかかえて
寒さに震える
真夜中の
見えない猫の
声だけが聞こえて
空腹を満たす物
ぬくぬくとした部屋
人間が飼われている
狂う鳴き声は
外にいる猫だったか
ここにいない
自らの分身だったか
姿を見せない
真夜中の猫は
その狂う鳴き声だけを
発信している
かつて寒さと空腹の夜
ひたすら考え沈黙していた
あの夜聞こえたのは
それ以上行ってはいけない
という声だったか
Posted by 中崎シホ on 1月 3rd, 2026 and is filed under 詩.
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