目蓋は開かず 絶たれる 眼光
静寂の重さに つぶされる 耳
過剰な匂い 混乱する 鼻孔
とろける毒が 浸潤する 舌
痛み痒み おおわれる 触感
世界の歪みに 怯える 精神
生きてしかも 健やかなることは 奇跡
損じてはじめて 心身のありようを 意識する
そして その意識さえ 心身に由来して
ままならない 存在そのもの 生き受ける
Tags: 六根
Posted by 中崎シホ on 3月 7th, 2014 and is filed under 詩.
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