185 ペンと水
月曜日, 7月 1st, 2024手にもつスプーンを
ナイフにかえて
闘うことを
覚悟する
甘いミルクを
吸うのはやめて
勝利の美酒に
酔うため闘う
かざすナイフを
ペンにかえ
闘い方を
熟慮する
士気高める酒で
渇きは満たせず
万事をうるおす
清水を求める
Archive for the ‘詩’ Category185 ペンと水月曜日, 7月 1st, 2024手にもつスプーンを ナイフにかえて 闘うことを 覚悟する
甘いミルクを 吸うのはやめて 勝利の美酒に 酔うため闘う
かざすナイフを ペンにかえ 闘い方を 熟慮する
士気高める酒で 渇きは満たせず 万事をうるおす 清水を求める 184 未完の僕たち土曜日, 6月 1st, 2024十四才のはじけ方
十七才の倦怠感
歯をむいて立ち上がるのを 余儀なくしたのは あなた方だ
人差し指を 天に向け 昇るイメージ 空の道
振りあげた 拳を解くのは 不本意だ
陽は輝いて 闇夜は深く くり返される 波にのる
自分の足で 立つために 自分の目玉で 見るために
いまだ未完の 僕たちだ 183 消えるうた金曜日, 5月 3rd, 2024リズムをとる歯 おどる舌 口びる震えて 言葉は無くて リズムのうちに はさむ休止符 打って休んで 消えゆくうた 眠らぬ夜は すでに過ぎ 覚醒のまま 深みに落ちてく 絶望的に 切望するのは いま在ることの 真実味 ゆめのような まことのかずかず つぎはぎだらけの 文字の列 182 泥月曜日, 4月 1st, 2024漆黒だ 純白だ
うごめいている
来る度ちがう
闇も光も 一色ではない
泥のように 涙を重ね
頭の中の泡が パチパチ弾け
いつものように寝て覚めて 泥の中から目醒めを手繰る 181 交差する点土曜日, 3月 2nd, 2024眠りたくない夜毎 闘うように飲み続け 目覚めたくない朝 眠らない夢を見続けて
亡くていい 記憶も思考も なくなればいい
幻か現実か そんなことは問題ではない あるのは 脳内をめぐる電位の 確かな存在
息もままならぬ 希薄な空気のなか 世界と交差する その地点へ ふと踏み込んだり 遠く見失ったり 180 音もたてずに日曜日, 2月 4th, 2024目覚める人は 音をたてない 声をださない
沈黙の 奥深くへ 思考の 流れ遠くへ
伝えない ということが伝わる 繋げない ということに繋がる
共感という対他性 感覚は 分かちあえるか 内観という対自性 観ること ただそれだけいやそれさえ 179 五感の深部土曜日, 1月 6th, 2024真っ暗なのは 見えないのではない 闇を見ている
無音なのは 聞こえないのではない 沈黙を聞いている
不毛なのは 生きていないのではない 死を生きている
広い視野と 澄ます耳 舌は渇えて 身をさらし 懐かしい匂いに 包まれる |