13. 目覚めの鮮度
月曜日, 9月 26th, 2011薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき
その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
夢見の歯車
ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫の汁を見る此の時
いつも鮮度よし
頭蓋の割れ目のギザギザが
咀嚼して
したたる汁の鮮やかさ
Archive for the ‘詩’ Category13. 目覚めの鮮度月曜日, 9月 26th, 2011薄紫の その直後も ふと遠い日のすももの果実 いつも鮮度よし 12. 八月金曜日, 9月 2nd, 2011緑波立つ 見時葉の月 あの夏の日々 あの夏の日々 11. 夜明け金曜日, 9月 2nd, 2011暗くてもいいのだ 私たちは 澄みきった闇に 10. 恥の芯金曜日, 8月 5th, 2011生きているのが恥ずかしい 過去は去るまま 我執にとらわれて 一本 9. 大きな手金曜日, 8月 5th, 2011はたらく人の手 その大きな はたらく人の手 岩のような手は すべてのたましい 大きなその手を 8. 母なるものの前に金曜日, 7月 8th, 2011荒れ狂う海の面前 僕はどこへ行くのだろう 疾風怒涛 疾風怒涛 7. 感覚世界金曜日, 7月 8th, 2011視ること超えて もはや 観念のお化けに 体中の 目が霞んでくる |