Job:テクニカルライター
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| + | 専門の養成機関はありません。<br> | ||
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これらの説明書は「著作権のない著作物」となって一部でコピー、盗作などが問題となっています。<br> | これらの説明書は「著作権のない著作物」となって一部でコピー、盗作などが問題となっています。<br> | ||
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2017年9月12日 (火) 23:58時点における最新版
テクニカルライター
〔2003年原本〕
高度技術(ハイテク)時代の機械製品の説明書を書く人のことです。
従来はテレビやカメラなど新製品ができるとその説明書は、商品(製品)開発技術者が書いていたものです。
しかし、実用的な面からはあまり評判がいいとは言えなかったようです。
技術が進んで、製品がさらに複雑になったりすると、さらにこの仕事は大変になり、ついに説明書を書く専門家の手に委ねることになりました。
文章を専門としていない開発技術者の手に負えないものが現れてきたことも背景にあります。
パソコンなどの業務用機器が出回ったころ、説明書を読んでも、どう使えばよいのかわからないという苦情が殺到したということが伝えられています。
仕事は、まず新製品を見、仕様書があればそれを見ながら自分で使ってみます。
開発技術者からもくり返し話しをききます。
こうして、テクニカルライター自身が最初のその製品の利用者になります。
一般ユーザーでは、製品のもっている機能を全部使うことは少ないのですが、テクニカルライターは、その製品が備えているすべての機能を使えるようにならなければなりません。
どんな機能があるのか、どんなときにどう使えるのか徹底的に使い、分析していきます。
ときには開発技術者の気がつかない機能があり、欠陥がわかることもあるそうです。
それほど十分に分析する必要があります。
その後で説明書づくりを考えます。数十ページから100ページを超えるものまでありますから、章立て、項目、図面などかなり綿密なものです。
技術開発部、制作担当者、デザイン部、編集部、広告部、営業部などとの共同作業になります。
扱う文章は、ユーザー向けの取り扱い説明書、製品カタログ、保守・点検マニュアル、販売用のテキスト。
また学会用の文章などもあります。
コピーライターのやっていたもののうちテクニカルライターの分野にかわっていくものもでてきています。
とくに機械の知識のない人が販売対象になる大量普及的な機械類は専門用語をすべて日常用語にする作業が必要です。
テクニカルライターは開発技術者の出身とコンピュータ利用者の出身に大別されるようです。
専門の養成機関はありません。
電気・電子機器メーカーには必ずといっていいほどマニュアル作成の専門部があり、テクニカルライターが所属しています。
独立のテクニカルライター専門会社もあり、ここはメーカーと契約して、説明書、マニュアルづくりをしています。
いずれもメカニックに強く技術知識が深いこと、そして実務的な文章力があること、素人の身になって文章化できる力量が求められます。
これらの説明書は「著作権のない著作物」となって一部でコピー、盗作などが問題となっています。
収入は特に高いとはいえません。
企業に属するばあいは、その企業の〔給〕レベルの〔並〕扱いとなります。

