神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例
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県は県議会と共に、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、取り組みを進めてきましたが、障がい当事者等との対話を重ねる中で、本人の意思を尊重するためには本人の立場に立たなくてはならないことに改めて気付き、この条例を作りました。<br> | 県は県議会と共に、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、取り組みを進めてきましたが、障がい当事者等との対話を重ねる中で、本人の意思を尊重するためには本人の立場に立たなくてはならないことに改めて気付き、この条例を作りました。<br> | ||
「当事者目線の障がい福祉」とは、障がい者に関係する全ての人が本人の気持ちになって考え、本人の望みと願いを大事にし、そして、障がい者が自分の気持ちや考えで、必要なサポートを受けながら暮らせる社会をつくることです。<br> | 「当事者目線の障がい福祉」とは、障がい者に関係する全ての人が本人の気持ちになって考え、本人の望みと願いを大事にし、そして、障がい者が自分の気持ちや考えで、必要なサポートを受けながら暮らせる社会をつくることです。<br> | ||
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〔県のたより 令和5年1月号〕<br> | 〔県のたより 令和5年1月号〕<br> | ||
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2024年2月9日 (金) 21:47時点における最新版
神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例
種類・内容 | |
---|---|
所在地 | 〒神奈川県 |
連絡先 |
神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例 ~ともに生きる社会を目指して~
県は県議会と共に、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定し、取り組みを進めてきましたが、障がい当事者等との対話を重ねる中で、本人の意思を尊重するためには本人の立場に立たなくてはならないことに改めて気付き、この条例を作りました。
「当事者目線の障がい福祉」とは、障がい者に関係する全ての人が本人の気持ちになって考え、本人の望みと願いを大事にし、そして、障がい者が自分の気持ちや考えで、必要なサポートを受けながら暮らせる社会をつくることです。
■令和4年10月21日に当事者目線の障害福祉推進条例を公布しました。4月1日から施行します。
〇基本理念(大事にすること)
1.個人として尊重されること
2.障がい者が自己決定できるようにすること
3.障がい者が、希望する場所で、自分らしく暮らせること
4.障がい者の可能性を大切にすること
5.障がい者だけでなく、周りの人たちも喜びを感じられること
6.全ての県民で地域共生社会を実現すること
■皆さんに取り組んでいただきたいこと
・全ての人は、障がい者に対して、障がいを理由とする差別、虐待、大切にしている考え方を傷つけることをしてはいけません。
・障がい者の生活しづらいことや困ったことがあるときに、周りの人が工夫をして、生活しやすくするようにしましょう。
・障がい者が、社会、経済、文化などのいろいろな活動に参加できるような機会をつくりましょう。
県は理念の実現に向けて基本計画をつくり、取り組みを進めます!
■条例は難しくて分かりにくい。だけど、みんなで読みたい
私は、周囲の人が障がい者本人の気持ちになって寄り添い、本人が地域で活動できるようになることが大事だと思います。
普段、電動車椅子で移動する中、例えば段差への対応や周囲からの配慮について、生活のしづらさを感じています。
より多くの方に当事者目線の障がい福祉を理解してほしいと願い、仲間たちと一緒に考え、議論して作り上げました。ぜひご覧ください。
猿渡達明(さるわたりたつあき)さん
◆みんなで読める「わかりやすい版」(通称)です!
県のホームページで、ぜひご覧ください。
〇「わかりやすい版」での言葉の言い換え例
条例の原文:県の責務
→県がすること
条例の原文:障害者の権利擁護
→障害のある人の権利を守ること
条例の原文:人材の確保、育成等
→障害福祉の仕事をする人を増やして、育てること
◆障がい当事者の方々を中心としたワーキンググループを設置し、一緒に条例の「わかりやすい版」を作成しました。
・別の障がい種別の方と関わることで、新しい気付きがあって楽しかったです。
下条章子(しもじょうあきこ)さん
・本当に、みんなの力があって、こういうものができました。
小西勉(こにしつとむ)さん
・分かりやすいものを作ってと仲間からも言われていたので、やりがいを感じました。
冨田祐(とみたたすく)さん
〇ワーキンググループのメンバー
※詳しくは本紙3面をご覧ください。
■ともに生きる
≪ともいきバトン vol.40≫
このコラムでは、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念に共感していただいている方々のメッセージをご紹介しています。
今月は、東洋大学社会学部社会福祉学科LEAF(リーフ)の皆さんに伺いました!
〇やまゆり園お友達プロジェクト
LEAFは、意思決定支援の取り組みとして、障害者支援施設である津久井やまゆり園、芹が谷やまゆり園の利用者の方と対等な「お友達」関係を築くことで、障がいのある方が意思を表に出しやすい環境づくりを目指しています。
交流を通して、お互いの話や表情などからコミュニケーションが成り立っていると気付き、意思を表し、実現する様子もうかがい知ることができました。
そして、一緒に楽しい時間を過ごすことで、お友達になることができました。
私たちもコロナ禍によって人とのつながりが減っていたので、交流を通して「友達」について改めて考える機会にもなっています。
■ともに生きる社会 かながわ憲章 平成28年10月14日 神奈川県
一 私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします
一 私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します
一 私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します
一 私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます
平成28年7月26日、障がい者支援施設である県立「津久井やまゆり園」において、大変痛ましい事件が発生しました。
このような事件が二度と繰り返されないよう、県と県議会は、この悲しみを力に、断固とした決意をもって、ともに生きる社会の実現をめざし、「ともに生きる社会かながわ憲章」を定めました。
「かながわ憲章」で検索。
上記記事に関する問合せ:
・当事者目線の障害福祉推進条例については…県共生推進本部室【電話】045-285-0548【FAX】045-210-8854
・ともいきバトンについては…【電話】045-210-4961【FAX】045-210-8854
〔県のたより 令和5年1月号〕