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島根県立島根中央高等学校

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'''女子高校野球選抜“公立の強豪”挑む'''<br>
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小さな町と一体で強化<br>
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21日開幕の全国高校女子硬式野球選抜大会(埼玉県加須市、幸手市、行田市、東京都文京区・東京ドーム)に出場する島根中央高。<br>
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中国山地の山あいにある島根県邑智(おおち)郡川本町の県立高です。<br>
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人口約3000人の小さな町の高校ながら、女子高校野球界では“公立の強豪”とその名を知られています。<br>
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(山崎賢太)<br>
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'''島根中央'''<br>
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カキーン、「おー、いい当たり!」「調子いいね!」。<br>
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町民体育館を改修した室内練習場には、選手たちの声と打球音が響きます。<br>
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島根県初の女子野球部として創部されたのは5年前。<br>
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2022年夏から23年春、夏と3季連続で全国16強入り。<br>
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いずれも公立校では唯一でした。<br>
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その強さの理由は、町と一体になった強化のシステムにあります。<br>
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'''充実の練習環境'''<br>
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部員は35人。うち32人が寮から学校に通います。<br>
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県立と町立の寮があり、部員はそのいずれかに入って生活しています。<br>
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川本町は沿岸部の太田市から車で40分ほどかかり、同じく沿岸部の江津(ごうつ)市とつながるJR三江線も18年に廃線になりました。<br>
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そのため、自宅から通学できるのは町やそ周辺の生徒に限られます。<br>
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同県唯一の女子野球部でプレーするため、県内各地から生徒が集まるようになりました。<br>
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さらに、県外の生徒を受け入れる「しまね留学」制度を活用しています。<br>
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コーチの藤田航平教論は「男女の硬式野球部、カヌー部を中心に県外の生徒を入れています。<br>
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女子野球部は中国5県や関西が多いです」と説明します。<br>
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公立高には珍しい室内練習場があるのも強さの理由です。<br>
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中央高の魅力を高めるため支援をする町が、男女野球部のため町民体育館を改修しました。<br>
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藤田教論が「この室内練習場には、他校も驚きますよ」というように、人工芝と防球ネット、トレーニング器具を完備した立派な練習場です。<br>
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男子がグラウンドを使う日はここで打撃練習などに励みます。<br>
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交通の便の悪さから、練習試合でバスを使うにも交通費がかかりますが、その費用にも町の支援や寄付金が活用されています。<br>
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'''明るさと結束力'''<br>
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活動は週6日。投げる、打つ、走るといった練習だけでなく、トレーナーによる筋力トレーニング指導や栄養講座など、科学的知見を取り入れた体づくりも行います。<br>
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打撃投手も買って出る大倉史帆里監督は「女子野球部全体で体力的な部分は強くなっています。<br>
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無理に食べることはしませんが、鍛えて飛距離や球速を伸ばす取り組みは必要だと感じます」とその意図を語りました。<br>
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練習中の選手たちは明るく、笑みもこぼれます。
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顧問の和田千遼(ちはる)教諭「女子野球ならではの明るさと結束力があります。<br>
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元気がなくなりそうなつらい練習でも声を出して盛り上げていたり」と語りました。<br>
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チームの特色を聞くと、主軸を打つ永原ゆり選手(2年・鳥取県出身)は「一人ひとりが個性豊か。いろんな意見があって面白いチーム」と話します。<br>
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川本町の自宅から通う安田優衣選手(2年)は「最初はなかなかなじめなかった。でも、みんなのことを知るうちに学べることもあった」と、<br>
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多様な価値観の中でチームワークが磨かれたと話しました。
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春の目標は4月7日に東京ドームで行われる決勝での勝利です。<br>
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「投手を中心に守りの野球をしたい。いろんなバリエーションの8人の投手がいます。東京ドームに向けてどうつなぐかですね」(大倉監督)<br>
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継投と守備の野球で全国の強豪に挑みます。<br>
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島根中央高の初戦は開会式翌日の22日、加須きずなスタジアムで行われます。<br>
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〔しんぶん赤旗2024年3月16日(土曜日)〕<br>
  
 
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2024年4月1日 (月) 19:38時点における最新版

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島根県立島根中央高等学校

種類 地域みらい留学、全日制高校普通科
URL http:/www.shimane-chuo.ed.jp/
所在地・連絡先 〒696-0001 島根県邑智郡川本町川本222番地

TEL 0855-72-0355
FAX 0855-72-0388

メール shimanechuo-hs@edu.pref.shimane.jp
内容 県外生徒募集の定員:高校進学40名

2022年度:全校生徒数221名、うち県外生80名
居住サポート:寮・個室
*町営女子寮・男子寮。担当コーディネーター配置

県営寮(男子・女子入寮可)

女子高校野球選抜“公立の強豪”挑む
小さな町と一体で強化
21日開幕の全国高校女子硬式野球選抜大会(埼玉県加須市、幸手市、行田市、東京都文京区・東京ドーム)に出場する島根中央高。
中国山地の山あいにある島根県邑智(おおち)郡川本町の県立高です。
人口約3000人の小さな町の高校ながら、女子高校野球界では“公立の強豪”とその名を知られています。
(山崎賢太)
島根中央
カキーン、「おー、いい当たり!」「調子いいね!」。
町民体育館を改修した室内練習場には、選手たちの声と打球音が響きます。
島根県初の女子野球部として創部されたのは5年前。
2022年夏から23年春、夏と3季連続で全国16強入り。
いずれも公立校では唯一でした。
その強さの理由は、町と一体になった強化のシステムにあります。
充実の練習環境
部員は35人。うち32人が寮から学校に通います。
県立と町立の寮があり、部員はそのいずれかに入って生活しています。
川本町は沿岸部の太田市から車で40分ほどかかり、同じく沿岸部の江津(ごうつ)市とつながるJR三江線も18年に廃線になりました。
そのため、自宅から通学できるのは町やそ周辺の生徒に限られます。
同県唯一の女子野球部でプレーするため、県内各地から生徒が集まるようになりました。
さらに、県外の生徒を受け入れる「しまね留学」制度を活用しています。
コーチの藤田航平教論は「男女の硬式野球部、カヌー部を中心に県外の生徒を入れています。
女子野球部は中国5県や関西が多いです」と説明します。
公立高には珍しい室内練習場があるのも強さの理由です。
中央高の魅力を高めるため支援をする町が、男女野球部のため町民体育館を改修しました。
藤田教論が「この室内練習場には、他校も驚きますよ」というように、人工芝と防球ネット、トレーニング器具を完備した立派な練習場です。
男子がグラウンドを使う日はここで打撃練習などに励みます。
交通の便の悪さから、練習試合でバスを使うにも交通費がかかりますが、その費用にも町の支援や寄付金が活用されています。
明るさと結束力
活動は週6日。投げる、打つ、走るといった練習だけでなく、トレーナーによる筋力トレーニング指導や栄養講座など、科学的知見を取り入れた体づくりも行います。
打撃投手も買って出る大倉史帆里監督は「女子野球部全体で体力的な部分は強くなっています。
無理に食べることはしませんが、鍛えて飛距離や球速を伸ばす取り組みは必要だと感じます」とその意図を語りました。
練習中の選手たちは明るく、笑みもこぼれます。 顧問の和田千遼(ちはる)教諭「女子野球ならではの明るさと結束力があります。
元気がなくなりそうなつらい練習でも声を出して盛り上げていたり」と語りました。
チームの特色を聞くと、主軸を打つ永原ゆり選手(2年・鳥取県出身)は「一人ひとりが個性豊か。いろんな意見があって面白いチーム」と話します。
川本町の自宅から通う安田優衣選手(2年)は「最初はなかなかなじめなかった。でも、みんなのことを知るうちに学べることもあった」と、
多様な価値観の中でチームワークが磨かれたと話しました。 春の目標は4月7日に東京ドームで行われる決勝での勝利です。
「投手を中心に守りの野球をしたい。いろんなバリエーションの8人の投手がいます。東京ドームに向けてどうつなぐかですね」(大倉監督)
継投と守備の野球で全国の強豪に挑みます。
島根中央高の初戦は開会式翌日の22日、加須きずなスタジアムで行われます。
〔しんぶん赤旗2024年3月16日(土曜日)〕

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